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    <title>慶應MCC通信【てらこや】</title>
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    <updated>2010-08-10T04:54:35Z</updated>
    <subtitle>「学び」を改めて見直すきっかけとなるようなさまざまな情報の提供を目的に発行しているメールマガジンです。慶應義塾の社会人教育機関である慶應丸の内シティキャンパス（慶應MCC）が毎月発行しています（原則第2火曜日）。</subtitle>
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    <title>メールマガジン　Vol.90</title>
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    <published>2010-08-10T04:45:45Z</published>
    <updated>2010-08-10T04:54:35Z</updated>
    
    <summary>・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・ ≫≫≫≫≫≫...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
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    </author>
            <category term="000メールマガジン" />
    
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        <![CDATA[・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・
≫≫≫≫≫≫　　　 慶應ＭＣＣ通信【てらこや】 　　　≪≪≪≪≪≪
≫≫≫≫≫　　～ビジネスパーソンの学びを切り拓く～　　≪≪≪≪≪
≫≫≫≫　　　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/">http://www.keiomcc.net/terakoya/</a>　　　　≪≪≪≪
　　　　　　　　　　　Vol.90 [2010/08/10]
・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・

　────────────────────────────────
★┐INDEX
└┼───────────────────────────────
　│1. ピックアップレポート　「企業の成長を担う営業のこれからのかたち」
　│2. 夕学だより　　　　　　「仕事も家族もあきらめない」
　│3. 今月の“１冊”　　　 　「ゼミナール 経営学入門」
　│4. Learners' 交歓広場　「課題→学び→気づき、そしてよい出会いの
　│　　　　　　　　　　　　　　　好循環を回し続けたい」
　│5. 慶應インフォメーション
　┼───────────────────────────────
]]>
        <![CDATA[みなさま、こんにちは！
慶應MCC通信【てらこや】編集局 の　ほうや です。

新規に登録をしていただいた皆さま、ご登録ありがとうございます！
慶應MCC通信【てらこや】は、月1回（毎月第2火曜日を予定）「学び」
を改めて見直すきっかけとなるようなさまざまな情報の提供を目的に、
発行しています。これから、どうぞよろしくお願いします。

今後配信を希望されない場合は、末尾のURLより配信停止のお手続きを
お願いいたします。


今年の夏の暑さは異常とも言われるほどの猛暑が続いています。室内に
いても熱中症への注意が出るほどです。ついつい冷たい飲み物に手が伸
びてしまいがちですが、先日食べた西瓜の甘かったこと。太陽の強い光
と気温で果物は完熟が増したりと、旬のものはよりいっそう味わい深く
なっているようです。自然の恵みを味わいながら、この暑さを乗り越え
ていきたいと思います。


今月も慶應MCC通信【てらこや】をお届けします。

「ピックアップレポート」は、経営コンサルタント、公認会計士である
須藤実和氏より、戦略的な営業とは何かについて解説いただきます。自
社の次なる成長への道筋を立てるためにも、これからの営業活動のあり
方について考えます。

「夕学だより」は、株式会社東レ経営研究所 代表取締役 佐々木常夫氏
の講演「仕事も家族もあきらめない」の受講レポートです。家庭内の大
きな負担を抱えながらも、仕事上の重責を果たし、家族を支え続けた姿
からは大きな感動と勇気をいただきます。

「今月の“1冊”」は経営学のバイブルとして読み継がれ、時代にあわせ
改訂され続けている「ゼミナール 経営学入門」を取り上げます。入門書
としてのみならず、自身のマネジメントに限界を感じた時に、原点に戻る
ためにも手にしてみたくなる必読の1冊です。

「Learners' 交歓広場」は、株式会社ミツトヨの村上裕二さんより、課
題→学び→気づきのスパイラルを回し続けているなか、そこには良い出
会いを欠かすことはできないことふりかえっていただきました。


では、さっそく Vol.90をお届けいたします！
ぜひ、ご一読ください！


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│１│ ピックアップレポート ―ビジネスに効く「知」のサプリメント―
└─┘………………………………………………………………………………
第90回　「企業の成長を担う営業のこれからのかたち」
　　　　　須藤 実和
　　　　（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授）　　　　　　　
─────────────────────────────────

金融危機直後の業績の急激な悪化から脱却した多くの日本の企業経営者
が、現在、最も重要視しているのは自社の次なる成長の道筋を立てるこ
とだ、と公言しておられます。
市場の成熟化やボーダレス化が進む中、こうした企業にとっては、成長
の推進力としての営業機能の強化に取り組む重要性は極めて高い、と私
は考えています。
日本企業においては、古くから営業組織にエースを配置し、営業機能を
組織の中核に位置づけた経営をしてきていることが多く、営業力に課題
を感じている経営者は少ないかもしれません。しかし、競争が世界規模
で展開され、将来の不確実性が増してきている現在、個人の勘や経験の
集積としての営業力に頼るのではなく、戦略性を持って営業活動をプラ
ンニングし、それに適した体制を構築するという視点での営業機能強化
が求められているのではないかと思います。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/report90.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/report90.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│２│ 夕学だより ―時代の“潮流と深層”を読み解く―
└─┘………………………………………………………………………………
「仕事も家族もあきらめない」
【講師】佐々木常夫 株式会社東レ経営研究所　代表取締役 
【日時】2010年5月18日（火） 18:30-20:30
─────────────────────────────────

自閉症の長男と、肝炎とうつ病を発症し、自殺未遂を繰り返す妻、とい
う家庭内の大きな負担を抱えながらも、仕事上の重責も果たし、現在は、
東レ経営研究所の代表取締役を勤める佐々木氏は、これまでの大変な日
々を赤裸々に綴った著書『ビッグツリー私は仕事も家族も決してあきら
めない』で、大きな注目を集めました。
 
この本を書いたきっかけは、ある雑誌の特集記事に佐々木氏が掲載され
たことでした。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/sekigaku90.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/sekigaku90.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│３│ 今月の“１冊” ―慶應MCCスタッフからのおすすめ―
└─┘………………………………………………………………………………
『ゼミナール 経営学入門』
 著者：伊丹敬之、加護野忠男著　；　出版社：日本経済新聞出版社
 ISBN：9784532132477  ；本体価格：3,000円（税込価格3,150円） 
 ─────────────────────────────────

「読まない一冊はいかがですか？」
このように書くと、ちょっと誤解なさるでしょうか。しかし、それには
深いワケがあるので、しばらくおつき合いください。

「若いマネジャーとコンサルタントのために」
人間は、自分には理解できない、わからない出来事に直面すると、2つの
行動パターンのどちらかを選択します。第一に、自らの能力と努力によっ
て抜本的な解決を目指し、試行錯誤をはじめます。第二に、そのときだ
けの安易な解決を目指し、「とりあえず」的な行動をはじめます。もし、
最近、「とりあえず」とか「まぁ、いいか」という言葉を使うことが多
くなったとすれば、後者の行動パターンに陥っている可能性があります。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/review90.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/review90.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│４│ Learners' 交歓広場 ―学びとキャリアを考える読者コラム―
└─┘………………………………………………………………………………
第33回　「課題⇒学び⇒気づき、
　　　　  そしてよい出会いの好循環を回し続けたい」
　　　 　村上 裕二 (株式会社ミツトヨ)
─────────────────────────────────

慶應MCCと今回の寄稿をご依頼いただいた【てらこや】 編集者でもあり、
そしてわたしのラーニングアドバイザである保谷さんとの出会いは、20
06年にさかのぼります。いま振り返ると当時のわたしの情況が学びの欲
求を生んだのだと思い出されます。

その当時のわたしは、入社当時からの希望であった海外勤務の充実した
日々、入社以来ただがむしゃらに突き進んでいった10数年あまりが終わ
り、日本での業務の毎日に、やりがいや満足したものを感じられずに悶
々とした日々を過ごしておりました。また、職場の異動が多く、さまざ
まな部署を経験できたのはよかったのですが、異動のたびに新たな知識
習得のための勉強が必要になり、大学時代はほとんど勉学に励んだ記憶
のない私にとって、常に焦りと不安が付きまとっておりました。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/hiroba90.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/08/hiroba90.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│５│ 慶應インフォメーション ―「学び」のための慶應義塾関連情報―
└─┘………………………………………………………………………………
慶應義塾大学、およびその関連組織や団体による公開講座やセミナー等
の「学び」に関する情報、また慶應義塾関連の情報をお届けします。
詳細情報や問合せ先などは各Webサイトにてご確認ください。
─────────────────────────────────

◆慶應義塾研究支援センター本部 
　平成22年度小泉信三記念講座
　<a href="http://www.ora.keio.ac.jp/koizumikoza/index.html">http://www.ora.keio.ac.jp/koizumikoza/index.html</a>
　◇日時：2010年8月12日（木）17:10～18:40
　◇会場：慶應義塾大学日吉キャンパス　J11番教室
　◇参加費：無料
　◇申込み：不要
　◇演題：「江戸時代の貨幣政策論争」
　◇講師：小室正紀（慶應義塾大学　経済学部教授）


◆慶應義塾大学言語文化研究所
　慶應言語学コロキアム
　<a href="http://www.icl.keio.ac.jp">http://www.icl.keio.ac.jp</a>
  ◇日時：2010年9月18日（土）14:00～（開場15分前）
　◇会場：慶應義塾大学三田キャンパス　南館地下4階　2B42教室
　◇参加費：無料
　◇申込み：不要（ただし、当日満員になり次第受付終了）
　◇演題：「現代進化言語学の最近のトピックス」
　◇講師： 池内　正幸（津田塾大学　教授）


◆慶應義塾大学 2010年度日吉キャンパス公開講座
　2010年度テーマ：読むことの過去と未来
　<a href="http://www.hc.keio.ac.jp/ja/neighborhood/index.html">http://www.hc.keio.ac.jp/ja/neighborhood/index.html</a>
　◇日程：2010年9月25日～12月11日　毎週土曜
          ※10月23日と11月20日は休講
　◇時間：13:00～16:15		
　◇会場：慶應義塾大学 日吉キャンパス　第4校舎J14番教室
　◇定員：300名（先着順）
　◇申込み：E-mail、FAX、ハガキにて事前申込み
          （受付期間～9月13日必着）
　◇受講料：8,000円（全10回20講座分）
　

◆慶應義塾大学　グローバルセキュリティ研究所（G-SEC）
　「G-SECニューズレター」No.21 発行のご案内
　<a href="http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/newsletter/index">http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/newsletter/index</a>
　当研究所(G-SEC)は、政策 Watch と Warningというコンセプトのもと
  でグローバルとセキュリティに関する幅広い研究を推進しています。
　◇特集「紛争解決と交渉学」
　　田村次朗(G-SEC副所長/法学部教授）
　◇Watch & Warning セミナー
　「ネット社会の未来」
　　講師：岸　博幸（大学院メディアデザイン研究科教授）
　◇G-SEC研究課題／研究プロジェクト
　◇Project 紹介
　「わが国のバイオセキュリティ・バイオディフェンス準備・対応策
　　策定についての医学・人文社会科学融合研究」プロジェクト
    プロジェクトリーダー：
　　竹内　勤（プロジェクトリーダー／G-SEC副所長・医学部教授）


◆慶應丸の内シティキャンパス　<a href="http://www.keiomcc.com/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/</a>

『エナジャイズド・コミュニケーション』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/ene/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/ene/</a>
　B日程：2010/8/23-9/27　全6回　講師：有滝功 
　
『ビジネスデータ分析』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/bdb/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/bdb/</a>
　B日程：2010/9/3-10/22　全6回　講師：豊田裕貴

『成功確率を高める意思決定』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/sdm/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/sdm/</a>
　B日程：2010/9/3-10/22　全6回　講師：安藤浩之 

『NLPプラクティショナー・コース・コア』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/prc/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/prc/</a>
　2010/10/1-12/18　全9回　講師：有滝功 

『キャリア・アドバイザー養成講座』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/cad/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/cad/</a>
　2010/10/5-2011/2/22 全18回　
　講師：花田光世、高橋俊介他 

『企業参謀養成講座』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/con/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/con/</a>
　2010/10/7-2011/2/24 全12回
　講師：伊藤良二、須藤実和他　

◎2010年度プログラム開催スケジュール
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/schedule/index2010.html" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/schedule/index2010.html</a>

　
◆慶應丸の内シティキャンパス　夕学プレミアム『agora』
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/</a>
　2010年度秋期講座ただいま申込受付中！
　
『菊澤研宗教授による【ドラッカー再発見】』
　2010/10/12-12/21 全6回
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/course/kikuzawa_kensyu2010.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/course/kikuzawa_kensyu2010.html</a>

『阿刀田高さんと読み解く【旧約・新約聖書とキリスト教】』
　2010/10/11/6-2011/1/22 全6回
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/course/atouda_takashi2010.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/course/atouda_takashi2010.html</a>

『田口佳史さんに問う中国古典 【大学の道】』
　2010/10/8-12/17 全6回 
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/course/taguchi_yoshifumi2010b.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/course/taguchi_yoshifumi2010b.html</a>
 　
『林望先生とワークショップ【大人の選句教室】』
　2010/10/16-2011/1/8 全6回
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/course/hayashi_nozomu2010a.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/course/hayashi_nozomu2010a.html</a>

『山田ズーニーさんとワークショップ【伝わる・揺さぶる！文章を書く】』
　2010/10/30-2011/1/8 全6回
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/course/yamada_zoonie.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/course/yamada_zoonie.html</a>

『慶應義塾大学アートセンター【オペラ深耕！】』
　2010/11/26-2011/2/4 全7回
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/course/artcenter_3.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/course/artcenter_3.html</a>


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【編集後記】

慶應MCC通信【てらこや】Vol.90 は、いかがでしたでしょうか？


この週末、涼を求め、東京都西部 奥多摩にある御嶽渓谷に出かけまし
た。都心から電車で約１時間半とは思えないほどの自然が広がる奥多摩。
秩父連峰まで連なる山々、一歩森に入ると木々が覆い茂り、多摩川の上
流は清らかなせせらぎ、少し進むと流れの早い渓谷も多く、豊かな自然
を楽しむことができます。

夏休みの休日ということもあってか、川沿いでは渓流釣りを楽しむ人々、
キャンプやバーベキューをしている賑やかな一団、そしてなかには、渓
流の早い流れを利用してカヌーをしている人もいたりと、多くの人が思
い思いの夏を満喫していました。

山の木々や草花、そして滝を楽しみながら川沿いを巡るハイキングコー
スも整備されています。

歩き疲れた足を休めるためにも、流れのそう早くない川沿いにある岩に
座り、靴を脱ぎ、水に足を浸してみました。ひんやりとした水が足を冷
やし、汗もすっと引いていくのがわかります。耳を澄ませば、涼しげな
水音とともに、鳥の鳴く声が聞こえてきます。

身体全体で涼を感じ、自然を楽しんだ１日でした。

そして、川面を飛び交うトンボの姿からは、早くも秋の訪れを感じる
ことができました。「暑い」「暑い」と言っているのももう少し、季
節はゆっくりとそして確実に流れています。


来月もこの場所でお会いできますこと楽しみにしております！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ほうや ）


・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・
慶應ＭＣＣ通信　【てらこや】
 ■ 編集　：慶應丸の内シティキャンパス【てらこや】編集局
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 ■ 編集人：ほうや
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　　　　　　東京都千代田区丸の内2-5-2　三菱ビル10階
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掲載記事を許可なく転載することを禁じます。
　
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    <title>企業の成長を担う営業のこれからのかたち</title>
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    <published>2010-08-10T04:41:35Z</published>
    <updated>2010-08-10T04:51:19Z</updated>
    
    <summary>須藤実和慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 金融危機直後の業績の急激な悪...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail"><strong>須藤実和</strong><br />慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授</p>

金融危機直後の業績の急激な悪化から脱却した多くの日本の企業経営者が、現在、最も重要視しているのは自社の次なる成長の道筋を立てることだ、と公言しておられます。
市場の成熟化やボーダレス化が進む中、こうした企業にとっては、成長の推進力としての営業機能の強化に取り組む重要性は極めて高い、と私は考えています。
日本企業においては、古くから営業組織にエースを配置し、営業機能を組織の中核に位置づけた経営をしてきていることが多く、営業力に課題を感じている経営者は少ないかもしれません。しかし、競争が世界規模で展開され、将来の不確実性が増してきている現在、個人の勘や経験の集積としての営業力に頼るのではなく、戦略性を持って営業活動をプランニングし、それに適した体制を構築するという視点での営業機能強化が求められているのではないかと思います。
]]>
        <![CDATA[営業力を身につける、または強化するために重要と言われるテーマとしてよく取り上げられるのは、
１．アポイントの取り方
２．具体的な商談に入る前の雑談のしかた
３．自社商品・サービスの説明の切り出し方、展開のしかた
４．クロージングのしかた、次のアポへのつなぎ方
５．顧客への説明資料や提案資料の作り方
６．営業活動の時間配分のしかた
７．営業ターゲットの特定や営業リストの作成のしかた
８．数値目標の立て方、自己評価のしかた
９．チーム営業の連携のしかた
１０．モチベーションの上げ方、保ち方
です。

営業活動においては、営業マンが遭遇する状況が極めて多様であり、先行きを読みきることが難しいため、“現場裁量”や“応用動作”が大変、重要であると考えられており、上記のようなテーマに関しても標準的な進め方を習得するだけでは十分でなく、多様な状況に直面した時の判断力、対応力をいかに身につけるかが勝敗を決する、といわれます。
デキる営業マンに“営業の本質は何か”と尋ねると、最後は人間力の勝負だ、とか、実地経験によって身に着く技量がモノをいう、といった答えが戻ってきます。確かに、営業力を究めていくと、最後は、勘と経験の勝負に行きつく、というところはあります。
それでは、営業において戦略的発想を持つ必要はないのでしょうか。

近年では、多くの業界で市場構造や競争環境に世界規模での変化がみられる一方、顧客ニーズにおける多様化・複雑化がますます顕著になってきています。
こうした環境変化によって、営業が目指すべきかたちにも変化が求められてきています。

<p><img src="http://www.keiomcc.net/terakoya/img_report/report20100810_01.gif" class="nb" alt="これからの営業のかたち"></p>

☆商品・サービスを売り込む営業から顧客ニーズに応える営業へ
新しい技術や付加価値を持った商品・サービスが次々と市場に導入されていた時には、営業のエースにとっては、いかに深く売りものの優れているところを理解し、いかにして競合の商品・サービスとの差別性を、臨場感を持って語り、顧客の共感を得て購買意欲を引き出せるか、が大事でした。しかし、近年では、商品・サービスを主役に据えて顧客と対話するアプローチだけでは購買に結びつけられない、あるいは成約しないケースが増えています。顧客の潜在ニーズをつかみ、そのニーズに応えるために自社が何を提供出来るか、という観点を持って答えを出せる力量が必要不可欠になってきているのです。

☆新規顧客開拓営業から既存顧客との関係を強化する営業へ
これまでは、顧客数あるいは顧客のアカウント数をいかに伸ばせるかが重要視され、新規顧客開拓が出来てこそ営業手腕が認められるといった傾向が強かったのですが、むしろ既存顧客からの収益をいかに上げることができるかということが注目されるようになってきています。新規顧客開拓にかかるコストが、多くの場合、既存顧客維持コストを上回るという認識から、これまではアフターサービスの対象くらいにしか扱っていなかった既存顧客に対する働きかけを強化することによって、より効率よく売上を上げていくことができないか、という問題意識が高まってきているのです。

☆売上責任から売上・利益へのコミットメントへ
営業マンが負うべき責任範囲に関する考え方にも変化が見られます。従来、営業マンは、担当商品・サービスの売上を上げる責任を第一義に負うことが多かったのですが、そのことによって競合との間で値引き競争が行なわれたり、流通へのコントロール力を増すためのコストや販促活動コストが多額に投下されていました。営業マンにおける売上偏重の影響により、“売る”ためのコスト負担が膨れ上がり、結果として利益が圧迫されてしまうことが問題視されるようになり、営業プロフェッショナルには、商品・サービスの売上と利益の両方に対するコミットメント（正式な責任まで負っているケースは一部ですが、少なくとも利益に対する連帯責任）を求める動きが加速化しています。

要約すると、営業には中長期的な視点を持って顧客との関係を構築、維持し、顧客との関係強化を通じて売上・利益を最大化するという視点を持って活動することが求められるようになってきています。


<strong>戦略的な営業活動とは</strong>

図2に営業活動の基本フローを示しています。

<p><img src="http://www.keiomcc.net/terakoya/img_report/report20100810_02.gif" class="nb" alt="営業活動の基本フロー"></p>

顧客との接点における活動は、顧客ニーズを把握し、先方にコンタクトをとって、実際の商談を行い、クローズして、フォロー・アップをする、という流れで行われます。しかし、この活動の流れだけでは個人のスタイルへの依存度が大きすぎますし、計画機能が十分ではありません。売上構成を分析してみると、スーパー営業マンが個人の力量で上げている売上が全体を支えているといったケースが少なくありませんが、これでは事業基盤としてあまりに脆弱です。どんなに個々の営業マンの営業力が強くても仕組み化されていなければ、再現性、持続性を保てる保証がありません。

そこで、営業が実際に現場に出向く前に、まず全社の事業計画と整合性のある営業戦略を策定し、その方向感に沿って営業活動をプランニングしてからそれを実行に移す、といった組織的活動に切り替えることが重要です。具体的には、戦略方針に従って進めたさまざまな活動の成果や顧客の反応をタイムリーに収集し、そこから浮かび上がる成功パターンや課題の整理をもとに戦略を軌道修正するPlan・Do・Seeサイクルを回し、営業マンの活動をバックアップするという観点で仕組みを作る必要があります。

一方では、営業戦略の策定が重要だということを理論的には納得出来ても、現実は想定シナリオ通りに運ばないため、実際には戦略など持てないのではないか、という意見もあるでしょう。営業活動が直面する状況は多岐にわたり、正解がケース・バイ・ケースで異なるため、普遍的なルールや原理原則が成り立ちにくいのは確かです。業種や商品のポジショニング、地域、顧客属性などによって多様な売り方が存在し、営業マンによって営業スタイルや得意なやり方が異なるため、どの場面にも当てはまるルールは作りづらい。加えて、顧客の行動や考えへのコントローラビリティが低くこちらの思ったようにはいかないためシナリオ想定には限界があります。競合の影響にたえずさらされているということも大きな不確定要因です。営業活動の現場は顧客の奪い合いですから、同じようにやっていても他の競合がもっといいやり方をしたら負けてしまうのです。こういった特質から、営業活動においては、現場のその時どきの裁量に依存する部分が大きく、将来像を描く、あるいは仕組みをつくる、といった戦略的発想を持つことや、再現性のある汎用性の高い方法論を開発することは難しいと考えられがちです。

しかし、近年では、あらゆる業界で技術が成熟化し、競争のボーダレス化（境界線のない競争）が進んでおり、顧客獲得競争はますます熾烈になってきています。加えて、商品・サービスや企業活動に関しては、第三者評価を含む多様な情報が氾濫しており、顧客は情報に埋もれて意思決定しづらくなってきているというのが実態です。このような状況においても従来のやり方を続けていたのでは営業活動の生産性は低下の一途をたどるでしょう。営業マンがより効率的に動けるための体制づくり、仕組みづくりは、もはや不可欠です。企業においても、まず現状分析を行い、戦略仮説をたててから経営資源配分を決定するように、営業活動においても、現状分析に立脚して営業戦略を立て、日々の活動において何を優先させ、何に自分の時間と努力を多く投下するか、に関する合理的な方針を立てることによって、活動の無駄を減らし、合わせて、日々の顧客とのやり取りや、現場から収集した情報や知恵を応用することで、より効果の高い活動を行う、といった科学的アプローチが必要と考えます。
そうすることによって、個々の営業マンは実務の中で身につけている戦術やスキルを、より有効に使いこなすことができるようになり、結果として、営業活動の成果が再現性を持って上がり、予想外の状況変化に対する対応力も高まるはずです。


<strong>顧客との関係強化を通じて売上・利益を最大化する</strong>

既存顧客との関係強化の重要性が高まっている、と述べましたが、顧客との関係づくりについて、具体的な営業プロセスを例にとってさらに考察してみたいと思います。

ある人が車のディーラーに行った、と仮定します。すぐに営業マンが出てきて「いらっしゃいませ」と近づいてきて「今回のニューモデルはお客さまのような世代の方に大変、人気があります。ちょっと試乗してみませんか」と話しかけてきます。実は、この営業マンは心の中で“今月発売を開始したミニバンを売ってノルマを達成したい。とにかく試乗してもらえば、これだけTVCMでも宣伝している話題のクルマだし、よさを感じてもらえて買う気持ちが盛り上がるはずだ”という気持ちでいます。そもそもスポーツタイプのセダンに関心があった顧客は、話題のクルマなので一応、試乗してみたものの購買意欲は全く湧かず“いいクルマですね。でも、私のイメージとはちょっと違います”と引き気味です。何としても新発売のミニバンを売りたいと意気込んでいる営業マンは、予算を気にしている顧客の素振りをみて“このクルマは定価が○○万円ですが、現在のおクルマを下取りに出してローンを組んで頂けば月々○円の負担ですみます”と値ごろ感を訴求し始めます。さらに“このクルマ、人気のモデルなので今日中に決めていただかないと納車までに時間がかかってしまいます”と購買の意思決定を迫ります。このような長い商談を経ているうちに営業マンのトークに説得された顧客は、そんなに得なら買おうかなという気分になってくる。営業マンにしてみれば、これはもうしめたものです。それでは、具体的な話に入りましょう、という段階に入るわけですが、ここで急に“色を調べてみたところ、残っているのは赤のみです。何せ人気のモデルですからね”と自動的に赤色を買うことになる。さらに見積もりを計算する段階では、それまで触れていなかった追加料金の話が出てきます。いったん買うと決めて席についた顧客は何となく後には引けず、このミニバンは売れるわけですが、顧客の側に残るのは、セールストークに圧倒されてしまって、そんなに欲しくなかった物を買わされてしまったというマイナスの印象と、本当にこの赤いクルマを買うべきだったのだろうか、という小さな迷いです。

短期的な営業成績という視点からみれば、この営業マンは販売ノルマを達成し、よい結果を残した、ということになりますが、企業に及ぼす経済効果という視点にたった場合には必ずしも好ましい結果といえません。もちろん顧客の中には、勧められた勢いで買おうと思っていなかったクルマを購入したものの乗ってみたら気に入った、という人もいますが、逆に、売り込まれた、あるいはむりやり押しつけられたという感覚を持ってしまう人も少なくありません。こういう気持ちを抱いてしまった場合には買った後で少しでも不具合が生じると“やっぱり買わなければよかった”というマイナス思考に走りやすいだけでなく、この企業の営業スタイルに対する不信感を持ってしまって、その後、何を言われても信頼できないという疑心暗鬼の状態になってしまうリスクすらあります。そうすると顧客がクルマの買い替え時期にこのディーラーに足を運ぶ確率は下がりますし、この顧客からの追加収入が見込めなくなってしまうわけで、結局、中長期的にみると企業の経済効果に対する貢献が限定的ということになってしまいます。

顧客との関係づくりを実践していく上で重要となる考え方を図3に整理しました。

<p><img src="http://www.keiomcc.net/terakoya/img_report/report20100810_03.gif" alt="顧客との関係づくり"></p>

要するに、顧客と“売ったら終わり”という付き合い方をせず、1回でも販売あるいは取引を行った顧客プールからの収益をいかに最大化するか、という考え方で営業活動全体を構築することが重要なのです。
日々の営業活動においては、顧客との関係をスタートさせるために、まず、誰に売ったか、がわからないというような売り方から脱却し、売った相手の履歴を管理することが不可欠です。また、顧客ニーズを把握する仕組みづくりも必要になってきます。商品・サービスの提供のしかたに関しても、企業の手前勝手な想定で品ぞろえをするのではなく、顧客の立場に立った商品・サービスの提供や開発が重要になってきます。

法人企業を顧客とする業種（所謂、B to B）をはじめ、自社においては、昔から既存顧客との関係づくりが行なわれている、と自信を持っている企業は多いかもしれません。しかし、多くの日本企業の業務の流れを見てみると、商品・サービスの生産計画に基づいて販売目標が立てられ、それを達成するために営業活動計画が作られるというプロセスがとられています。このような考え方のもとでは、営業マンは短期的な目線になりやすく、目の前の商品・サービスを“売りこむ”　姿勢で顧客に接しがちです。こういう売り方を毎年、繰り返している企業においては、往々にして、営業が顧客と長年にわたって“知り合い”だというだけで、必ずしも良い関係が出来ているとは限りません。顧客の気持ちと乖離した業務の組み立てのままでは本当の意味での顧客との関係づくりは難しいものです。顧客との接点で営業が収集した、あるいは感知した顧客の潜在ニーズを組織的に汲み上げ、商品・サービス企画に反映する仕組みの構築が、顧客との関係づくりを支える土台として極めて重要です。

顧客との関係づくりを基盤とした事業モデルを突き詰めていくと、企業は、顧客全体を、企業に収益をもたらす企業にとっての儲かる客と、そうでない儲からない客に分け、儲かる客に対してのみコストをかけていくべきだ、という考え方に行きつきます。これは例えば、各々の顧客からの生涯価値すなわちカスタマー・エクイティを試算することによって顧客からの期待収益レベルを評価し、それに応じて異なる施策を行なう方針をとることを意味します。顧客からの生涯価値は、ある顧客がその企業と付き合い続ける期間の間に得られるであろう想定売上から固定費を控除した期待利益を算出し、その期待利益を顧客リレーション維持コストに対する期待収益率で割り戻して正味現在価値（NPV）として計算することが出来ます（Manage Marketing by the Customer Equity Test参照）。現実には、顧客の分散が大きかったり、顧客の購買パターンが多岐にわたっていたりすると、この作業が一筋縄にはいかないので試算する上では工夫を要します。しかし、顧客からの生涯価値を把握することが出来れば、どの顧客群に対して優先的に経営資源を投下すべきかといった関係づくりの活動方針を明確にすることが出来ます。実際に、米国のクレジットカード会社や通販会社をはじめ複数の業界では、儲かる客を定量的に把握し、顧客リレーション維持のためのコストの最適配分を決定するというやりかたがとられています。

今後、企業が営業機能を強化していく上では、個々のスーパー営業マンの個人技や現場裁量に任せるのではなく、企業に収益をもたらす優良顧客から持続的利益をあげるためにはどうすればよいかという視点で、営業の業務プロセス全体を再構築することが極めて重要なのではないか、と考えます。


<p class="detail"><strong>須藤実和</strong> （すとう みわ）<br />
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
慶應MCCプログラム「<a href="http://www.keiomcc.com/program/con/">企業参謀養成講座</a>」講師<br />
東京大学理学部生物化学科卒業、同大学理学系大学院修士課程修了。博報堂におけるマーケティング戦略立案経験、アーサー・アンダーセンにおける監査、買収監査（due diligence）経験を経たのち、シュローダー・ベンチャーズに参画、ベンチャー企業投資育成業務に携わる。1997年、戦略系経営コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーに参画し、2001年より同社パートナーとして顧客企業のコンサルティング活動に加えて幅広い講演・執筆活動を行う。現在は、教育活動やベンチャー企業の育成支援活動に携わるとともに、国内大手企業の経営支援、人材開発支援、執筆活動に従事している。公認会計士。</p>


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    <title>佐々木 常夫「仕事も家族もあきらめない」</title>
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    <published>2010-08-10T04:34:04Z</published>
    <updated>2010-08-10T04:51:19Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[佐々木 常夫　株式会社東レ経営研究所 代表取締役 　&gt;&gt;講師紹介 講...]]></summary>
    <author>
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            <category term="015夕学だより" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail"><strong>佐々木 常夫</strong>　株式会社東レ経営研究所 代表取締役 　<a href="https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/InstructorIntroduction.aspx?SGInstructorID=507" target="_blank">&gt;&gt;講師紹介</a><br>
講演日時：2010年5月18日（火） PM6:30-PM8:30</p>

自閉症の長男と、肝炎とうつ病を発症し、自殺未遂を繰り返す妻、という家庭内の大きな負担を抱えながらも、仕事上の重責も果たし、現在は、東レ経営研究所の代表取締役を勤める佐々木氏は、これまでの大変な日々を赤裸々に綴った著書『ビッグツリー私は仕事も家族も決してあきらめない』で、大きな注目を集めました。
 
この本を書いたきっかけは、ある雑誌の特集記事に佐々木氏が掲載されたことでした。
]]>
        特集記事を見た出版社からの執筆の依頼に、当初はあまり乗り気ではなかった佐々木氏ですが、「家族のために書いたらどうですか」と言われて承諾されました。執筆を進めるなかで、今は忘れてしまっていた過去の出来事を補うのに、家族の協力がなくてはならならず、それにより家族のきずなが深まったそうです。

佐々木氏が‘我が家のレインマン’と呼ぶ長男、俊介さんは2歳の時、自閉症と判明しました。映画『レインマン』の主人公はダスティン・ホフマン演じる自閉症の男性で、並外れた記憶力を持っていましたが、俊介さんも同様に、辞書を頭から読み、2ヵ月半で完全に覚えたそうです。また、自動車が大好きで、100メートル先に見える自動車のメーカーや車名、型式・年式まで当てることができました。
 
現在では、発明王エジソンやアインシュタインも自閉症であったことがわかっていますが、秀でた能力を持っている一方、人とのコミュニケーションをうまく取れないことが多いのが自閉症の特徴です。したがって、集団行動を強いられる学校生活は難しく、俊介さんの学校生活もやはりトラブル続きだったそうです。俊介さんは、得意の記憶力を活かし、クラストップの成績を収めたこともありましたが、いじめにあって不登校になった時期もあり、また高校3年生の時に、「幻聴」の症状が出たため大学進学を断念。その後、22歳からはアパートでの一人暮らしを始めました。
 
一方、妻の浩子さんは、1984年に急性肝炎を発症して以来、40回ほどの入退院を繰り返してきました。浩子さんは、たいへん生真面目な性格で、障害児を生んだという負い目を感じていたそうです。そこへ長期の入院が重なって、夫に仕事だけでなく家事・育児まで任せっきりになり、「自分は何の役にも立っていない」と自責の念が高まったことからうつ病になり、自殺未遂を3回も繰り返すことになりました。
 
佐々木氏は、浩子さんの入院中、平日朝は5時半に起きて3人の子どもたちの朝食と弁当を作ってから出勤し、夜は18時に退社してすぐに帰宅し、大急ぎで夕食を準備。土曜日は入院している浩子さんのところへお見舞いに行き、日曜日は1週間分の家事と、休む間もない毎日が続きました。
 
仕事については、当時ちょうどマネージャー職に就いたこともあり、自分の裁量で会議の時間を半分に減らしました。また、部下たちの業務内容を棚卸しして、各業務の所要時間と重要度を踏まえた計画書を作らせることで、無駄な時間を追放。それまで一人あたり60時間だった残業時間を1桁台まで縮小することに成功したそうです。佐々木氏は、「仕事は予測のゲーム」だと考えています。事前にしっかり計画することで効率的に仕事ができると、ご自身の経験から確信しています。
 
佐々木氏はまた、先輩社員が残してくれた各種資料のフォーマットを上手に活用してきたそうです。ゼロベースで新たなフォーマットを考え出すよりも、過去資料をうまく真似た方がよほど短時間で良い仕事ができる。「プアなイノベーションより優れたイミテーション」と佐々木氏は呼んでいます。また、議事録は、会議が終わったらすぐに作成する、出張報告書も、まずは缶ビールを飲みたい気持ちをぐっと我慢して、帰りの新幹線の中で書き上げてしまう。仕事を後回しにしないことで作業時間を短縮してきました。
 
佐々木氏は、仕事の基本方針として、締め切りぎりぎりまで時間をかけるのではなく、多少粗いところがあってもとりあえず早めに作成して提出するようにしていました。その方が相手の追加修正を的確に反映させた仕事を期限内に仕上げることができるからです。こうした佐々木氏の仕事の進め方は、ときに周囲の人たちから、「手抜きの佐々木」と揶揄されることもあったそうです。しかし、仕事の重要度、優先順位を見切り、最重要の仕事をやり遂げたという自負をお持ちです。家事・育児・看病をやりつつ、仕事においても東レの取締役に就任されたわけですから、佐々木氏の仕事術は、大変に優れた、また社会人にとってとても参考になります。
 
さて、長男の俊介さんは、不規則な一人暮らしの食生活で肥満気味となったため、現在は自宅で同居しています。（既に肥満も解消）また、妻の浩子さんは、病気の症状が落ち着き、 2003年以降、入院するまでには至っていません。この理由の一つには、佐々木氏が同じ年に社長に就任したことがあるようです。それまでは、経営企画室長としてボードメンバーに仕えていたため、取締役のスケジュールに合わせることが最優先で、妻の急な呼び出しにもなかなか対応できない状況がありました。しかし、社長であればある程度スケジュールに融通がつけられます。いつでも自分の元に飛んで来てくれるという安心感を持てるようになったことが、浩子さんの病状緩和につながっているようです。
 
佐々木氏の半生は、ただ話を聴いているだけでもすさまじいものがあります。佐々木氏自身、時に絶望感にかられることもあったものの、しかし、決して投げ出すことはありませんでした。「いつかきっと良い日がくる」、「私の人生に神さまがちょっといたずらされたようだ」と楽天的に考えてがんばってきたのだそうです。
 
佐々木氏によれば、現在日本には400-500万人のうつ病患者がいます。また身体障害者は約300万人。高齢化社会の進展により、認知症の人も200万人を超えていると推定されます。それ以外にアルコール依存症の人や、なんらかの病気で入院・通院している人も含めると、全部で2000万人以上の人、すなわち、日本人の実に5人に1人がなんらかの病気の問題を抱えているのが現実です。ところが、世の中は健康な人がほとんどであるかのように見受けられます。この理由は、病気を抱えていること、あるいはそんな家族がいることを恥ずかしいと感じたり、公私混同すべきでないと考えて外部に公表しないからです。
 
しかし、問題を抱えた家族のケアもしつつ仕事も着実にこなすためには、仕事とプライベートを完全に分離することはできません。佐々木氏自身、会社に自分の家族の問題を明らかにして、周囲の理解と協力を得てきました。最近、親の病気の介護のために働き盛りの40-50代の男性が依願退職するケースが増えています。会社で親の介護をしていることを言えず、介護のために自分だけ先に早く仕事を切り上げるのができないために、退職に踏み切ってしまうのです。佐々木氏は、病気になることは、誰もが等しく持っているリスクなのだから、もっとオープンにして仕事と家庭の両立ができるように周囲の理解と協力を得るべきだと考えています。
 
佐々木氏は、軽妙なユーモアを交えつつ、淡々とした様子ですさまじい過去を語ってくれました。決して希望を捨てず、頭と体をフル回転させて家庭の危機を見事に乗り切り、仕事でも社長という地位にのぼりつめた人だけが見られる景色を私たちに教えてくれました。大きな勇気をいただいた講演でした。

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    <title>『ゼミナール 経営学入門』</title>
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    <published>2010-08-10T04:25:10Z</published>
    <updated>2010-08-10T05:00:43Z</updated>
    
    <summary>著者：伊丹敬之、加護野忠男　；　出版社：日本経済新聞出版社　；　発行年月：200...</summary>
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        <name>imai</name>
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            <category term="020今月の“１冊”" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail">著者：伊丹敬之、加護野忠男　；　出版社：日本経済新聞出版社　；　発行年月：2003年2月　；　ISBN：9784532132477 ；　本体価格：3,000円（税込価格3,150円）
<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/item/1530042/" target="_blank">書籍詳細</a></p>

<strong>「読まない一冊はいかがですか？」</strong>

このように書くと、ちょっと誤解なさるでしょうか。しかし、それには
深いワケがあるので、しばらくおつき合いください。
<strong>
「若いマネジャーとコンサルタントのために」</strong>

人間は、自分には理解できない、わからない出来事に直面すると、2つの
行動パターンのどちらかを選択します。第一に、自らの能力と努力によっ
て抜本的な解決を目指し、試行錯誤をはじめます。第二に、そのときだ
けの安易な解決を目指し、「とりあえず」的な行動をはじめます。もし、
最近、「とりあえず」とか「まぁ、いいか」という言葉を使うことが多
くなったとすれば、後者の行動パターンに陥っている可能性があります。
]]>
        <![CDATA[その背景には、ビジネス環境そのものが高度に複雑化し、解を得ることが容易ではなくなったこと、変化のスピードが速く、学習と実践を常に繰り返さなければ、キャッチアップできなくなっていることが挙げられます。そのため、「とりあえず」的な行動に陥り、仕事はこなしているものの、達成感や成長を実感できなくなっている人は多いものです。

「ゼミナール　経営学入門」は、東京理科大学総合科学技術経営研究科教授、一橋大学名誉教授の伊丹敬之先生、神戸大学大学院経営学研究科教授の加護野忠男先生という、日本を代表する経営学者がお書きになった骨太の本です。ついては、この骨太の本を、最近、「とりあえず」的な行動に陥っている若いマネジャーとコンサルタントに特にお勧めします。


<strong>「原点回帰」</strong>

ビジネス環境が厳しくなると、あちらこちらの企業から「原点回帰」という言葉が聞こえてきます。自社の経営の原点に立ち戻り、今、何をして、何をすべきではないのかを見つめ直すことの大切さを意味しています。経営の原点にあるのは、創業の精神です。創業者が何を想い願い、起業に至ったのか、いわば各企業固有の哲学、信念、信条といったものです。この経営の原点に立ち戻ることが、迷いを払しょくし、新たな時代の扉を開くために欠かせないわけです。

「ゼミナール　経営学入門」は単なる入門書ではありません。もしかしたら、入門ではなく原点（原論）といったほうが良いかもしれません。また、いわゆるハウツー本でもありません。むしろ、哲学です。伊丹先生、加護野先生の経営に対する信念、信条がふんだんに盛り込まれています。入門書だからといって軽い気持ちで読み始めるとやけどをします。ハウツー本だと思って購入すると、書棚の端っこでホコリをかぶることになります。


<strong>「守破離」</strong>

いまや、書店に行けば最新の経営書を容易に買うことができます。若いマネジャーやコンサルタントが、こうした書籍を通じて最新の経営管理論に興味を持つことは望ましいことです。新しい理論に触れることで、探求心が更に高まるからです。しかし、最新の経営管理論を構築した研究者たちは、伝統的な経営管理論を学び、その効果と限界を踏まえて新たな理論を構築した人々です。守破離という言葉があるように、若いマネジャーやコンサルタントも彼ら研究者と同じプロセスを経るべきではないでしょうか。伝統的な経営管理論を知らずに最新の経営管理論を学ぶのは、土台（基礎）をつくらずに家を建てるようなものです。早晩、つぶれてしまいます。

「ゼミナール　経営学入門」は最新の経営管理論を集大成した本ではありません。だからといって、考え方が古いわけでもありません。普遍の経営管理原論を扱っているからです。もちろん、版を重ねるごとに、新たな一頁が加わっています。それは新しい時代の要請に応える一頁ですが、流行りに左右されるような一頁ではありません。これが初版から20年以上たっても売れ続けている理由なのでしょう。


<strong>「型破り」</strong>

最新の経営管理論は研究室の中で生まれているのではなく、経営の現場の中から生まれています。優れた経営者やマネジャーは独自のマネジメント論を持っているものであり、それが研究者の研究対象となり、実証されたものが最新の経営管理論として紹介されるわけです。もし、あなたが優れたマネジャーやコンサルタントを目指そうとしているのであれば、人のモノの見方や考え方の模倣ではなく、独自の理論を構築しなければなりません。しかし、独自の理論を構築するためには伝統的な型を知ることからはじめなければなりません。型を知ることは堅苦しいことではあります。しかし、型を知ることができなければ型を破ることもできないのです。「ゼミナール　経営学入門」は、この経営管理の型を学ぶことができる数少ない本です。


<strong>ふたたび「読まない１冊はいかがですか？」</strong>

この本をご紹介する私自身、最初から最後まで通読したことはありません。しかし、この本は私にとって20年間、常にバイブルであり、大切な一冊であることは間違いありません。この本は、ひとつのことについて深く書いている本です。そのため、その深さを理解するために時間がかかります。だから、通読することが難しいのです。

むしろ、この本は「調べる本」だと思っています。若いマネジャーであれば、自分がやっているマネジメントに限界を感じることがあるでしょう。この本は、それがなぜなのかを調べるときに役立ちます。また、若いコンサルタントであれば、新たな問題解決策をクライアントに提示できずに、ワンパターンに陥ることがあるはずです。そのようなときは、方法論に走らず、その目的を定義することからはじめなければなりません。クライアントに提供する問題解決策の目的は何なのか。この本は、その目的が何たるかを調べるときに役立ちます。きっと、新たな創造のエネルギーが沸いてくることでしょう。その創造のエネルギーが「とりあえず」的な行動パターンを変えてくれるはずです。


（安藤浩之）



<p class="detail">『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/item/1530042/" target="_blank">ゼミナール 経営学入門</a>』（日本経済新聞出版社）</p>
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    <title>課題⇒学び⇒気づき、そしてよい出会いの好循環を回し続けたい</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.keiomcc.net/cgi-bin/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=6/entry_id=1629" title="課題⇒学び⇒気づき、そしてよい出会いの好循環を回し続けたい" />
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    <published>2010-08-10T04:14:24Z</published>
    <updated>2010-08-10T04:51:19Z</updated>
    
    <summary>村上裕二株式会社ミツトヨ 　慶應MCCと今回の寄稿をご依頼いただいた【てらこや】...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
        <uri>http://www.keiomcc.com/</uri>
    </author>
            <category term="025Learners&apos; 交歓広場" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail"><strong>村上裕二</strong><br>株式会社ミツトヨ</p>

　慶應MCCと今回の寄稿をご依頼いただいた【てらこや】 編集者でもあり、そしてわたしのラーニングアドバイザである保谷さんとの出会いは、2006年にさかのぼります。いま振り返ると当時のわたしの情況が学びの欲求を生んだのだと思い出されます。

　その当時のわたしは、入社当時からの希望であった海外勤務の充実した日々、入社以来ただがむしゃらに突き進んでいった10数年あまりが終わり、日本での業務の毎日に、やりがいや満足したものを感じられずに悶々とした日々を過ごしておりました。また、職場の異動が多く、さまざまな部署を経験できたのはよかったのですが、異動のたびに新たな知識習得のための勉強が必要になり、大学時代はほとんど勉学に励んだ記憶のない私にとって、常に焦りと不安が付きまとっておりました。]]>
        自分の専門分野はなにか？自分の何が強みなのか？といったこといまのままの自分で将来何ができるといえるのか？本当にやりたいことは何か？やりたいことをできる能力があるのか？

　そのようなことを考えている時に、会社からの指示で、外部の研修プログラムに参加する機会を得ることになりました。その時の研修に参加された方たちは、まだ20代の方々が多く、私が一番目か二番目の年長者でした。研修では、事前にケースを読み込み、研修当日にグループディスカッションそして全体でのディスカッションを行なうといったケーススタディ形式で進めるものでした。そこでのディスカッションの内容、私よりも若い人たちが繰り広げる熱い議論、そしてその中で彼らの論理的思考や説明に感服してしまいました。一方、私は議論にもまともに加わることができず、たまに自分の意見を述べると、彼らの質問に対してまともに答えることもできず、おろおろするばかりでした。このような状況はいままでの社会人として経験したことのない驚きと同時に、いままでの私は何をやってきたのだろうといった屈辱感に似たものを痛烈に味わったことを今でも思い出されます。

　このような衝撃を味あわされた私は、このままではビジネスパーソンとして全く使いものにならないとの認識を強く持ちました。
　それではどうしたらよいのか、何をしなければならないのか？悩み、苦しみ、社内のキャリアカウンセリングなどにも相談しました。
　苦しい日々のなか、やはり原点に立ち返り、将来自分はどのような姿になりたいのか？現状の能力はどのぐらいのものなのか？現状の業務の質を上げていくには何が課題なのかなどを、時には部屋にこもり、時には酒を飲みながら自問自答していました。今でもまだ、将来ビジネスパーソンとして、私がなりたい姿というものが明確になったわけではありませんが、なりたいおぼろげな姿と現状を自分なりに認識していくなかで、やはり日々の業務をこなしていくだけでは足りない、ビジネススクールなどに行って自分自身の課題解決をしなければならない、との考えを強くしていきました。

　このような考えに基づき、さまざまなビジネススクールを探しているうちに出会ったのが、慶應MCCの各プログラムの内容でした。その当時の私の要求に一番マッチしており、複数受講するのであればマスタリーコースがいい。だめでもともとで、応募をしました。運良く合格させていただき、マスタリーコースを受講する機会を得ることが出来たのでした。

　マスタリーコースを受講させていただいた2年間を振り返ると、今のわたしにどれだけ役立っているのか？役立っていないのか？定量的な評価基準はないのですが、現在の業務に対して役立っているものもあるし、あまり役立っていない講座も正直なところあるのかなと言ったところです。

　ただこれだけは自信を持って言えます。　自分自身の問題に気づき、自ら課題を設定し、学ぶことを始め、多くの気付きを得たこと、そして何よりも代えがたいのは、業種、会社、年代を超えた学びを求める方たちとの出会い。そして、そこでの交流を通じた多くの刺激を受けたこと。私のなかで、この好循環が回っていたことは、かけがえのない財産となっているという確かな事実があることです。

　マスタリーコース終了後の現在においても、私のその時々の課題にミートする講座があるたびに、この好循環を回すべく参加させていただいています。今後も、将来ビジネスパーソンとしてめざす姿を模索しながら続けていきたいと思っている次第です。慶應MCCには、ぜひとも魅力のある講座の開催をよろしくお願いします。

　最後になりますが、私の学びに対する最大の理解者であり、いつも支援してくれる妻には感謝の気持ちでいっぱいです。「ありがとうございます」、これからもよろしくお願いします。


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    <title>メールマガジン　Vol.89</title>
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    <published>2010-07-13T05:38:02Z</published>
    <updated>2010-07-13T06:04:27Z</updated>
    
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        <![CDATA[・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・
≫≫≫≫≫≫　　　 慶應ＭＣＣ通信【てらこや】 　　　≪≪≪≪≪≪
≫≫≫≫≫　　～ビジネスパーソンの学びを切り拓く～　　≪≪≪≪≪
≫≫≫≫　　　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/">http://www.keiomcc.net/terakoya/</a>　　　　≪≪≪≪
　　　　　　　　　　　Vol.89 [2010/07/13]
・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・

　────────────────────────────────
★┐INDEX
└┼───────────────────────────────
　│1. ピックアップレポート　「チームの心を一つにする技術
　│　　　　　　　　　　　　　　　―チームワークピラミッドの技術―」
　│2. 夕学だより　　　　　　「新世紀メディア論～オープン出版宣言、
　│　　　　　　　　　　　　　21世紀の出版と新しいメディアビジネス～」
　│3. 今月の“１冊”　　　 　「ほしいものはなんですか？」
　│4. ファカルティズ・コラム「本質の本質を考えてみる」ほか
　│5. 慶應インフォメーション
　┼───────────────────────────────
]]>
        <![CDATA[みなさま、こんにちは！
慶應MCC通信【てらこや】編集局 の　ほうや です。

新規に登録をしていただいた皆さま、ご登録ありがとうございます！
慶應MCC通信【てらこや】は、月1回（毎月第2火曜日を予定）「学び」
を改めて見直すきっかけとなるようなさまざまな情報の提供を目的に、
発行しています。これから、どうぞよろしくお願いします。

今後配信を希望されない場合は、末尾のURLより配信停止のお手続きを
お願いいたします。


毎日熱戦が繰り広げられたワールドカップ南アフリカ大会もスペインの
初優勝をもって閉幕しました。ついつい睡眠不足となってしまう日々も
解消かと思いきや、毎日蒸し暑い日が続き体調を崩している方も多いよ
うです。また、局所的な豪雨も相次ぎ、こちらも心配尽きません。健康
管理そして台風等への備えと万全の態勢にて、今年もまもなくやってく
る本格的な夏を迎えたいものです。


今月も慶應MCC通信【てらこや】をお届けします。

「ピックアップレポート」は、組織活性化コンサルタント村田祐造氏よ
り、チームの心を一つにする技術について解説いただきます。大人に
なり歳を経るごとに忘れてしまう大切なことを気づかせてくれます。

「夕学だより」は、株式会社インフォバーン 代表取締役 CEO 小林弘人
氏の講演「新世紀メディア論～オープン出版宣言、21世紀の出版と新しい
メディアビジネス～」の受講レポートです。現在のメディアの持つ資産
に言及するとともに、出版の新たな時代についてもお話いただいています。

「今月の“1冊”」は、マンガでありながらビジネス書の棚に平積みされ
ている『ほしいものはなんですか？』を取り上げ、私たちが本当に「手に
入れたいものはなにか」を問いかけます。

「ファカルティズ・コラム」は、「表面的な関係を志向する彼女たち」
「読むべき本の見つけ方」「それは本当に「強み」ですか？」などの
記事をご紹介しています。


では、どうぞVol.89をお楽しみください！



┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│１│ ピックアップレポート ―ビジネスに効く「知」のサプリメント―
└─┘………………………………………………………………………………
第89回　チームの心を一つにする技術「チームワークピラミッドの法則」
　　　　村田祐造
　　　　組織活性化コンサルタント（チームワークエンジニア&ライフ
        スキルトレーナー）
─────────────────────────────────

はじめに～成果を上げるチームの「チームの心を一つにする技術」

　南アフリカで熱戦が繰り広げられたサッカーＷ杯2010。サムライブルー
日本代表チームの冒険。日本代表チームは、本大会前のテストマッチでは
セルビア、韓国、イングランド、コートジボアールに4連敗しました。
しかし、彼らは本大会予選リーグでは、カメルーンを破り、オランダに惜
敗するもデンマークに勝利して、見事16強に進出しました。その活躍に、
私達、日本人は熱狂し、感動しました。

　我々には、他のチームにない力がある。一つの目標に向かって一つにな
れる力。サッカーがチームスポーツであることを見事に証明してくれた。
すばらしい選手達に感謝したい。（岡田武史サッカー日本代表監督）

　なぜ、私達は彼らの姿に感動したのでしょうか？なぜ、彼らはあんなに
私達の心を動かすのでしょうか？結果を出したからでしょうか？違います。
彼らの目標はベスト4でした。結果だけではあれほど私達は感動しなかっ
たはずです。

　彼らの勝利に至るまでの「心と組織の在り方」に、私達は共感し、感動
したのではないでしょうか？


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/07/report89.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/07/report89.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│２│ 夕学だより ―時代の“潮流と深層”を読み解く―
└─┘………………………………………………………………………………
「新世紀メディア論～オープン出版宣言、21世紀の出版と新しい
　メディアビジネス～」
【講師】小林 弘人（株式会社インフォバーン　代表取締役 CEO ）
【日時】2010年5月14日（金） 18:30-20:30
─────────────────────────────────

小林氏は出版社で書籍編集を経験した後、1994年に雑誌「ワイアード」
日本版の立ち上げに参画、1998年まで同誌編集長を務めました。1994年
当時、日本のインターネット利用人口はわずか38,000人だったそうです
が、いまやインターネットの浸透を通じた新たな情報形態の出現、多様
なメディアの台頭により、出版のあり方も大きく変わってきています。
 
現代は、「誰でもメディア」時代です。従来のマスメディアだけでなく、
Webサイトやブログを運営する企業も個人も、すべて「メディア」として
みなすことができます。たとえば、前田建設という会社のWebサイトには
ファンタジー営業部というコンテンツがあります。これは、「マジンガー
Z」の格納庫や「銀河鉄道999」の高架橋といった、アニメやゲームに
登場する架空の構造物を実際に建設したらどんな技術が必要か、また費用
や工期はどのくらいになるのか、といったことを真剣に検討しているWeb
サイトです。

このサイトは、アニメファンはもちろん、多くの人たちの関心を集め、
書籍の出版にまで至っています。人々は、ファンタジー事業部を通じて、
前田建設の技術力や社史などを理解し、夢のある楽しいコンテンツを提供
できる会社として好感度もおおいにアップしたのです。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/07/sekigaku89.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/07/sekigaku89.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│３│ 今月の“１冊” ―慶應MCCスタッフからのおすすめ―
└─┘………………………………………………………………………………
『ほしいものはなんですか？』
─────────────────────────────────

サッカーワールドカップの熱気はしばらく冷めそうにない。
4年に一度の大イベントに、世界中が沸いた。

フィールドを駆ける選手たちの姿は、何かに熱中することのすばらしさ
を教えてくれる。
努力を惜しまないこと、全力を尽くすこと
自分を信じること、周囲に感謝をすること。
決定的なシーンでの不運でさえも、チームワークの美しさを知る機会と
なった。

そして、勝利は格別である。
負けたって応援する気持ちは変わらないけれど、でもやっぱり、勝つっ
ていいよな、と思う。
一緒に応援する仲間とグラスを合わせたり、普段サッカーを見てなくた
って、興奮して眠れなくなったり。

こんなにも勝敗にさらされて生きる、その苦しさを思う。
同時に、勝敗に賭ける姿から発せられる潔さに、抗いがたく憧れを覚える。

そういうものかも知れない。

そんな折、手に取ったのは人生の、勝敗では語り得ない部分に光をあてた
本書だった。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/07/review89.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/07/review89.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│４│ファカルティズ・コラム ―ビジネス・スキルを高めるヒント集―
└─┘………………………………………………………………………………
慶應MCC専任講師のブログから記事をピックアップしてご紹介します。
─────────────────────────────────

2010年5月20日　本質の本質を考えてみる
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_159.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_159.html</a>

2010年5月28日　表面的な関係を志向する彼女たち
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_160.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_160.html</a>

2010年6月18日　読むべき本の見つけ方
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/06/post_162.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/06/post_162.html</a>

2010年7月2日　ブレストがうまくいかない理由とその対処
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_164.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_164.html</a>

2010年7月9日　それは本当に「強み」ですか？
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_165.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_165.html</a>


▼ その他の記事もぜひこちらからご覧ください。
　　<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│５│ 慶應インフォメーション ―「学び」のための慶應義塾関連情報―
└─┘………………………………………………………………………………
慶應義塾大学、およびその関連組織や団体による公開講座やセミナー等
の「学び」に関する情報、また慶應義塾関連の情報をお届けします。
詳細情報や問合せ先などは各Webサイトにてご確認ください。
─────────────────────────────────
◆慶應義塾先端技術科学研究センター（KLL）
  第8回KLL産学連携セミナー 
　「知的な社会基盤づくりに向けた研究」
　<a href="http://www.kll.keio.ac.jp/seminar/index.html" target="_blank">http://www.kll.keio.ac.jp/seminar/index.html</a>
  ◇日時：7月23日（金)　15:00～17:30
　◇会場：慶應義塾大学日吉キャンパス 協生館2階多目的教室1
　◇申込期限：7月21日（水）※ただし定員に達し次第締切
　◇内容・講演者：
　　「次世代型大気観測システムの構築」
　　　奥田 知明（慶應義塾大学 理工学部 専任講師）　
　　「生命化建築」
　　　三田 彰 (慶應義塾大学 理工学部 教授）
　　「サービス品質と顧客満足度の数値化－プロ野球を事例にして－」
　　　鈴木 秀男（慶應義塾大学 理工学部 准教授）
 　 「日本にManagementはあるか」
　　　金沢 孝 （慶應義塾大学 理工学部 教授）　


◆慶應義塾大学東アジア研究所
　現代韓国研究センター国際シンポジウム
　<a href="http://www.kieas.keio.ac.jp/information/000148.html" target="_blank">http://www.kieas.keio.ac.jp/information/000148.html</a>
　◇日時：7月24日（土）14:00～18:00
　◇会場：慶應義塾大学三田キャンパス東館6階GSEC-Lab
　◇申込：事前申込が望ましいが会場での申込も可
　◇テーマ：「変動する韓国社会の争点-労働市場と高齢社会-」
  ※日韓同時通訳あり


◆慶應丸の内シティキャンパス　<a href="http://www.keiomcc.com/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/</a>

『財務諸表の読み方・活かし方』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/acb/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/acb/</a>
　2010/8/7  土曜1日集中　講師：奈良 洋 

『グローバル・リーダーシップ』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/lkc/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/lkc/</a>
　2010/8/19-21　全3回　 講師：一條和生 

『エナジャイズド・コミュニケーション』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/ene/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/ene/</a>
　2010/8/23-9/27 全6回　講師：有滝 功

知的基盤能力マスタリーコース第19期　
　◎7/20（火）応募締切◎
　<a href="http://www.keiomcc.com/system/mastery.html" target="_blank">http://www.keiomcc.com/system/mastery.html</a>

●2010年度プログラム開催スケジュール
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/schedule/index2010.html" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/schedule/index2010.html</a>


=======================================

【編集後記】

慶應MCC通信【てらこや】Vol.89 は、いかがでしたでしょうか？


このたび、慶應MCC定例講演会『夕学五十講』の講義が本になりました。

『考える力をつくるノート　強く生きるヒント9』（講談社）
　<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/item/6497572/" target="_blank">http://books.rakuten.co.jp/rb/item/item/6497572/</a>

2001年より開催している数々の講演から、9人の方々の講義録を厳選し、
明るく楽しいカットを織り交ぜながら掲載しています。

脳科学者の茂木健一郎さん、クリエイティブディレクターの箭内道彦さん、
ビジネスコンサルタントの細谷功さん、早稲田大学ビジネススクール教授
の内田和成さん、脳神経外科医の築山節さん、伊藤忠商事相談役このたび
中国大使になられた丹羽宇一郎さん、藤巻兄弟社カリスマバイヤーの藤巻
幸夫さん、HACKSシリーズで有名、新規事業プロデューサー小山龍介さん、
精神科医の香山リカさん。


表紙を開くと、ハッとする一文が飛び込んできます。


「もう、一人で考えることはやめましょう。
　あなたには、心強い味方がいます。」


大人になるにつれ、経験を重ねるにつれ、誰かに頼ることに遠慮がちになっ
たり、一人でなんとかできると、自分が思っている以上につい力が入って
しまうことが少なくありません。そんなとき、この本は頼れる1冊になる
ことでしょう。

その道のトップランナーが贈る、賢く生きるためのメッセージを味わい
ながら、気になる言葉には線を引き、テキストのように使ってみてください。
そうすることで、今一番必要としている言葉が浮かびあがってくるはずです。

そう、この本は読み込めば読み込むほど、線を引けば引くほどに
“考える力をつくる自分専用のノート”となっていくのです。

ぜひ、書店でお手にとってみてください。
そして、頼れるノートをつくってみてください。

　慶應MCC定例講演会『夕学五十講』
　<a href="https://www.sekigaku.net/" target="_blank">https://www.sekigaku.net/</a>

　『考える力をつくるノート　強く生きるヒント9』（講談社）
　<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/item/6497572/" target="_blank">http://books.rakuten.co.jp/rb/item/item/6497572/</a>



来月もこの場所でお会いできますこと楽しみにしております！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ほうや ）


・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・
慶應ＭＣＣ通信　【てらこや】
 ■ 編集　：慶應丸の内シティキャンパス【てらこや】編集局
　　　　　　＜mailto:info@keiomcc.com ＞
 ■ 編集人：ほうや
 ■ 発行　：株式会社 慶應学術事業会
　　　　　　〒100-0005
　　　　　　東京都千代田区丸の内2-5-2　三菱ビル10階
 ■ バックナンバー、配信登録（無料）および停止はこちらから
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Copyright 2010 Keio Academic Enterprise Co.,Ltd.
掲載記事を許可なく転載することを禁じます。
　
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    <title>チームの心を一つにする技術「チームワークピラミッドの法則」</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.keiomcc.net/cgi-bin/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=6/entry_id=1613" title="チームの心を一つにする技術「チームワークピラミッドの法則」" />
    <id>tag:www.keiomcc.net,2010:/terakoya//6.1613</id>
    
    <published>2010-07-13T04:58:59Z</published>
    <updated>2010-07-13T06:02:52Z</updated>
    
    <summary>村田祐造スマイルワークス株式会社 代表取締役、組織活性化コンサルタント（チームワ...</summary>
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        <![CDATA[<p class="detail"><strong>村田祐造</strong><br />スマイルワークス株式会社 代表取締役、組織活性化コンサルタント（チームワークエンジニア＆ライフスキルトレーナー）</p>

<h3>はじめに～成果を上げるチームの「チームの心を一つにする技術」</h3>

　南アフリカで熱戦が繰り広げられたサッカーＷ杯2010。サムライブルー日本代表チームの冒険。日本代表チームは、本大会前のテストマッチではセルビア、韓国、イングランド、コートジボアールに4連敗しました。しかし、彼らは本大会予選リーグでは、カメルーンを破り、オランダに惜敗するもデンマークに勝利して、見事16強に進出しました。その活躍に、私達、日本人は熱狂し、感動しました。


　<strong>我々には、他のチームにない力がある。一つの目標に向かって一つになれる力。サッカーがチームスポーツであることを見事に証明してくれた。すばらしい選手達に感謝したい。（岡田武史サッカー日本代表監督）</strong>


　なぜ、私達は彼らの姿に感動したのでしょうか？なぜ、彼らはあんなに私達の心を動かすのでしょうか？結果を出したからでしょうか？違います。彼らの目標はベスト4でした。結果だけではあれほど私達は感動しなかったはずです。
　彼らの勝利に至るまでの「心と組織の在り方」に、私達は共感し、感動したのではないでしょうか？
]]>
        <![CDATA[　スポーツには、心・技・体の三要素が必要不可欠です。カメルーンの選手は、アフリカ選手特有の長い手足とバネと身体能力がありました。オランダもデンマークの選手も190cm台の選手がたくさんいて、大きくて速くて巧い選手ばかりです。
　個の技術と体力の劣勢を、岡田監督の言うように「心を一つにして」心と組織の力で跳ね返した日本代表の姿。その姿に私達ビジネスパーソンは自分達の姿を重ねます。不況にあえぎながら劣勢に負けず心と組織の力を使いみんなで力を合わせて何とか成果を出したい！サムライブルーは私達と同じだ！と共感したのではないでしょうか？少なくとも私はそう感じました。

　心を一つにして組織で勝つ！そこに私達日本のビジネスパーソンが、サッカー日本代表チームの快挙から学ぶべきポイントがたくさんあります。
　本稿では、私なりに彼らの勝利の秘密をひも解いていきたいと思います。サッカー日本代表のように「チームの心を一つにして勝ちたい！成果を出したい！」というビジネスリーダーである皆さんの組織作りの参考して頂ければ幸甚です。


<h3>強いチーム作りは「関係の質」作りから始まる</h3>

　私は、「組織活性化コンサルタント」という仕事をしています。
　成果を出す組織作りの第一歩は、メンバー間の「関係の質」を向上させ、組織を活性化させる事が不可欠です。
　マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授は、Organizing for Learningという著書の中でReinforcing Engine of Successとして下記のモデルを提唱してします。

<img src="http://www.keiomcc.net/terakoya/img_report/report20100713.gif" class="fllt" alt="ダニエル・キムモデル"></a>

　つまり、組織の関係の質が良ければ、よい思考が生まれ、よい行動が生まれ、よい結果が生まれ、さらに関係の質がよくなり、このスパイラルは加速していくとう成功の循環モデルです。組織を成功させるには、関係の質の向上から着手すべきだと指摘しています。

　責任感の強い人、達成意欲の高い人、自分ではいろいろなことができる優秀な人ほど、実は、この組織の成功サイクルを逆に回してしまいます。つまり、失敗のサイクルを回してしまうのです。
　「なんで負けたのだ！なんでこんなこともできないの？ちゃんと行動したのか？ちゃんと考えているのか？なにやっているの？」
　結果が出なかった時、リーダーのこんな発言により、組織の関係の質は悪化していきます。

失敗のサイクルは以下の通りです。
1）結果が出ない
　↓
2）行動の質の検証
　↓
3）思考の質の検証
　↓
4）関係の質の悪化
　↓
1）結果の質の悪化


<h3>サッカー日本代表チームの「関係の質」</h3>

　ワールドカップ本大会直前のテストマッチ4連敗とまったく代表チームに結果が出なくてどん底だった時期、岡田監督はどんな手を打っていたでしょうか？
　岡田監督は、ベテランゴールキーパーの川口能活選手をチームに入れて、キャプテンに指名していました。川口選手は、負傷していました。彼は、選手としては残念ですが戦力外だったのです。それにもかかわらず、岡田監督は、経験豊富な川口選手を代表チームの主将に据えたのです。岡田監督が川口主将に期待したのは、チームの関係の質を作るリーダーシップだったのです。本人もそれを自覚していたようです。

　出場できないのに主将なんて選手としてはとても辛かったでしょう。しかし、彼は監督の期待に見事に応えました。W杯直前のインタビューで、主将の抱負として次のように語っています。


　<strong>過去3大会の雰囲気を思い出しながら、どこがいいか悪いかを整理して、チームとして機能する雰囲気をつくっていきたい（川口能活主将）
</strong>


　川口選手は、W杯直前のスイス合宿中の5月28日には、自ら音頭をとり選手だけのミーティングを開催しました。そのミーティングで選手たちは、お互いの想いを本音で語り合い、ぶつかり合い、チームが一つになっていったそうです。そしてカメルーン戦での勝利がチームに自信を与え、チームの関係の質はさらに高まっていきました。

　「関係の質」を高めるということは、単に「仲良し」になるということではありません。わかりやすくするため、私は以下のように「関係の質」をレベル分けしてみました。

レベル1：お互いの事をよく知っている仲のいい関係＝「仲良しチーム」
レベル2：悩みや夢を語り合い、共有・共感できる関係＝「仲間チーム」
レベル3：目的達成のために互いの意見（違和感や批判も含めて）を尊重できる関係＝「同志チーム」
レベル4：どんな逆境も困難も乗り越えていける一生続く信頼の関係＝「強い絆チーム」

　仲良し⇒仲間⇒同志⇒強い絆

　という様に「関係の質」は発展していきます。川口選手の音頭で、選手はそれまでの違和感や不安や思いを語りあい、日本代表チームは「心を一つ」にして「同志チーム」になっていったのでしょう。
　最終的には、日本代表チームは、「絆チーム」になっていました。決勝トーナメントでのウルグアイとの激闘は、延長戦でも決着がつかず、PK戦の末、惜敗してしまいました。PKを外した駒野選手を責める選手は一人もおらず、彼の苦しみと悲しみを分かち合い、共に泣いていました。最後は顔をあげて上を向いて胸を張ろうと励ましていました。その姿に日本中が泣きました。あれが「強い絆チーム」の関係の質です。

　では、このような関係の質をビジネスの現場では、どのように作っていったらいいのでしょうか？


<h3>チームワークピラミッドの法則</h3>

　組織活性化コンサルタントとして、私はいつもチームワークピラミッドというツールを使って、組織の「関係の質」を作っていきます。リーダーが、このピラミッドの6つの心を意識して行動しているだけで、関係の質が向上し、強いチームができていきます。

<img src="http://www.keiomcc.net/terakoya/img_report/report20100713_02.gif" class="nb"></a>
　
　チームワークピラミッドは、挑戦の心を5つの心で支えている構造をしています。一番下の土台となるど真ん中の基礎部分には感謝の心があります。その両脇に敬意と傾聴があります。これは、感謝の心を基礎にして、人に敬意を払い、人の話に心を傾けてよく聴けるチームが強くなるのだということを示しています。


<h3>感謝と敬意と傾聴が信頼関係の土台</h3>

　周囲の人への感謝の気持ちは、敬意と傾聴を生みだします。逆に、自分に敬意を払って大切にしてくれる人、自分の話に心を傾けて聴いてくれる人には感謝が生まれます。これがよいピラミッドの土台、すなわちチームの「関係の質」の基礎を作ります。岡田監督は、記者会見でいつも「まず、すばらしい選手達に感謝したい」と感謝の気持ちを表明していました。このような監督の感謝の心は、記者会見の場だけでなくいろいろな場面で滲み出て、選手のやる気を引き出していったのではないかと私は考えています。

　感謝の気持ちは、自然と挑戦のやる気を育みます。これがピラミッドの縦軸を作ります。土台の感謝と頂点の挑戦は、一枚のコインのように表裏一体となっています。日本で応援してくれているサポーター、産んで育ててくれた両親、今まで指導してくれた師匠、支えてくれた支援者達、共に闘う仲間への感謝は、自然と挑戦というやる気を高めます。挑戦を続けていると感謝したいことが沢山起こります。

　　失敗したことすら感謝に変わります。なぜなら、挑戦は続くのですから、失敗とは学ぶべき経験の宝庫です。だから失敗とは感謝すべき存在なのです。負けても感謝、勝っても感謝して上へ上へと挑戦していくのです。
　川口選手が音頭をとったサッカー日本代表のスイス合宿での対話の場は、お互いの存在に敬意を払い、お互いの心を感じながら本音で語った傾聴の場だったのでしょう。


<h3>挑戦を支える寛容と配慮の心</h3>

　挑戦の心を中段で支えるのが、寛容と配慮の心です。
　寛容とは、失敗に厳しく温かく向き合うことです。起きてしまった失敗という現実にも目を背けず向き合う厳しさが必要です。同時に相手の人格に対しては温かく「次がんばろうぜ、失敗から一緒に学ぼう。前を向いて胸を張ろう。」と励ませるのが寛容です。PKを外した駒野選手を同期の松井選手が寄り添って共に涙して、励ましていました。あれが「強い絆チーム」の寛容の心なのでしょう。
　失敗が許されない組織では、挑戦すること自体が臆病になってしまいます。ですから、「ドンマイ！もう気にするなよ！」と寛容してもらえる組織でないと挑戦は長続きしないのです。

　配慮とは、「おもいやり」の心です。相手の視点、リーダーの視点、お客様の視点、経営者の視点、株主の視点、過去や未来の視点、人類や宇宙の視点などいろいろな視点からの「おもいやり」で自分達の挑戦を見つめることで挑戦の質は上がっていきます。W杯への挑戦の歴史の重みを知る川口能活選手は、まさに配慮のリーダーだったのでしょう。

　仲間への配慮がない組織での個の挑戦は、ひとりよがりの「我がまま」になってしまいます。チームのために挑戦する個（One for All）がいて、その個を全員で支援するチーム（All for One）が配慮のチームです。
　大活躍した本田圭佑選手は、大会終了後、次のように述べています。


　<strong>批判してくれた人達も僕達にとっては大切な存在でした。だから、批判してくれた人達にも僕は感謝したい。（本田圭介選手）</strong>


　まさに敬意、傾聴、感謝、寛容、配慮、そして挑戦に溢れた人物の言葉です。敗北を受け入れ、寛容し、挑戦を続けます。批判の声にも敬意を払い、傾聴して、感謝して向き合います。チームワークピラミッドの6つの心は、結果を出す強いリーダーが持っている無意識の心の在り方を示しています。


<h3>チームワークピラミッドのできるまで</h3>

　私は、元ラグビー選手です。高校からラグビーを始めて、東京大学ラグビー部、三洋電機ラグビーと選手として挑戦し続けました。
　また、幸運なことに、日本代表チームのスタッフとして世界大会を二つ経験しました。一つは、アメリカズカップというヨット界の最高峰の大会です。技術開発チームのエンジニアとして私は世界に挑戦しました。もう一つはラグビーW杯です。三洋電機時代に私がリーダーになって開発したラグビー分析ソフトが日本代表チームに採用され、私はテクニカルコーチとしてW杯に挑戦したのです。

　私の20代の挑戦は、稀に勝って素晴らしい喜びを味わうこともありましたが、圧倒的に負けた事の方が多いです。振り返ると、チームワークピラミッドの6つの心がガタガタになった時は、必ず負ける時でした。
　挑戦の志と目標が高ければ高いほど、高度な配慮と寛容、敬意と傾聴と感謝が求められます。無意識でいるとどんどんチームの関係の質は悪化します。
　未熟な私は感謝すべきことを忘れていました。感謝すべき事に対しても、「当たり前」と思ってしまっていました。支援は、「あって当たり前」「やってくれて当たり前」。そして周囲の人の行動は「できて当たり前」になってしまいました。
　できない相手には「なんでできないの？」と敬意ではなく「軽蔑」を向けてしまいました。話を聴くべき相手には、傾聴ではなく「無視」になってしまいました。
　仲間やチームに配慮すべき時に、私は、自分のことばかり主張して「我がまま」になっていました。仲間の失敗に寛容になるべき時に「狭量」になってしまいました。関係の質が悪くなると、自分の意見をチームに対して発言することができなくなっていました。私の挑戦はいつのまにか「臆病」になっていたのです。

　それを教えてくれたのは子供達でした。私は、ラグビー選手を引退して「タグラグビー」を小学生に教えるコーチになりました。タグラグビーとは、腰にタグという用具をつけて行う安全で楽しい簡易的なラグビーです。タグラグビーを教える中で、話を聴かない子供達、失敗した仲間を責めたてる狭量な子供達、失敗を恐れて挑戦を避ける臆病な子供達に自分の姿を見たのです。
　そして、子供達と向き合ううちに、私は「チームの心を一つにする技術」を学ぶことができました。約100時間の授業で試行錯誤を繰り返すうちに、次の6つのルールを徹底することにしました。すると、子供達が輝き出したのです。子供達は、心を一つにしてみんなで協力してタグラグビーというスポーツに挑戦してくれたのです。

・周囲の人を大切にしよう
・人の話をきちんと聴こう
・勝っても負けてもありがとう
・失敗から学んで挑戦しよう
・失敗したら自分に厳しく「ごめん」人に温かく「ドンマイ」
・パスするときは相手の立場で「おもいやり」

　上記の6つのルールを、大人の言葉に要約して図式化したのが、敬意、傾聴、感謝、挑戦、寛容、配慮のチームワークピラミッドです。
　あの時の子供達には心から感謝しています。なぜなら、私は、この6つの心を安全で楽しいタグラグビーで体感して学べる「ラグビー体感型チームワーク研修」というものを開発できたからです。それが私の天職になりました。そして今では、企業研修にも導入しています。
　チームワークピラミッドの6つの心は、小学生にも大人にも大切な心の在り方であり、人間の本質です。しかし、大人の世界では6つの心は「当たり前」になりすぎて、なかなか「わかってはいるけどできてない」のが現状です。それをできるようにするのが私達の仕事です。まずは私達が見本になって、6つの心のチームワークピラミッド・リーダーになっていきましょう。


<h3>ライフスキル「生きる力」を磨いていこう</h3>

　私は、スポーツが大好きです。大切な「心の在り方」を学び、育むことができるからです。それは、「生きる力」を与えてくれます。スポーツ心理学では、パフォーマンスを引き出す心の技術を「ライフスキル」と呼んでいます。
　スポーツには、心・技・体の三要素が必要不可欠ですが、私達ビジネスパーソンには、本田圭佑選手の豪快な「ゆれて落ちるフリーキック」の技術や、中盤を攻守にわたって走り回る長谷部誠選手の体力は、とても真似できません。
　しかし、スポーツ選手やスポーツチームの監督が成果を出すために努力している心の技術、ライフスキルには、私達にも大いに参考とするべきポイントやヒントがたくさんあります。
　なぜなら、心の状態はパフォーマンスに比例するからです。緊張、不安、焦り、恐怖に包まれているチームは勝てません。結果を出す選手は、いつも自分の心と向き合って準備しています。


<strong>シュートが入るかどうかは運。しかし、運を引き寄せるのは、自分達なんでね。次の戦いに向けて、最高の準備をしたいと思います。（本田圭佑選手）</strong>


　私達、ビジネスパーソンの準備とは、自分の心を磨き、ライフスキルを獲得することです。本稿でご紹介したチームワークピラミッドの6つの心は、心を磨きライフスキルを獲得する指針です。
　最後に、子供達や大人、お目にかかった全ての人に必ずする挨拶で本稿を締めくくりたいと思います。

　「敬意をこめて感謝！」


<p class="detail">※著書『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6282123/" target="_blank">常勝リーダーだけが知っている！チームの心をひとつにする技術</a>』をもとにした書きおろし。無断転載を禁ずる。</p>


<p class="detail"><strong>村田祐造</strong>（むらたゆうぞう）<br />
<a href="http://www.smileworks.co.jp/" target="_blank">スマイルワークス(株)</a>代表取締役<br />企業の組織活性化コンサルタント、チームワークエンジニア、ライフスキルトレーナー<br />
1975年埼玉県生まれ。東京大学工学部精密機械工学科卒業、同大学院工学系研究科修士課程中退。ヨットレースの最高峰「アメリカズカップ2000」ニッポン・チャレンジ技術開発チームのエンジニア、三洋電機ラグビー部選手、スポーツ分析ソフト『Power Analysis』開発リーダー、ラグビー日本代表テクニカルコーチ(2002～2003年)を経験。独立後は、NECラグビー部、三洋電機バドミントンチーム、早稲田大学ヨット部など、日本一を獲得した強豪スポーツチームのパフォーマンス向上を支援。誰もが楽しめる安全なタグラグビーで、「チームワークピラミッド」の6つの心を体感するラグビー体感型チームワーク研修を開発。研修実績は大企業から中小企業まで多数。著書『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6282123/" target="_blank">常勝リーダーだけが知っている！チームの心をひとつにする技術</a>』、愛称「ムラタぐ」</p>


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    <title>小林 弘人「新世紀メディア論～オープン出版宣言、21世紀の出版と新しいメディアビジネス～」</title>
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    <published>2010-07-13T04:14:20Z</published>
    <updated>2010-07-13T05:52:51Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[小林 弘人　株式会社インフォバーン 代表取締役 CEO 　&gt;&gt;講師紹...]]></summary>
    <author>
        <name>imai</name>
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    </author>
            <category term="015夕学だより" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail"><strong>小林 弘人</strong>　株式会社インフォバーン 代表取締役 CEO 　<a href="https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/InstructorIntroduction.aspx?SGInstructorID=506" target="_blank">&gt;&gt;講師紹介</a><br>
講演日時：2010年5月14日（金） PM6:30-PM8:30</p>

小林氏は出版社で書籍編集を経験した後、1994年に雑誌「ワイアード」日本版の立ち上げに参画、1998年まで同誌編集長を務めました。1994年当時、日本のインターネット利用人口はわずか38,000人だったそうですが、いまやインターネットの浸透を通じた新たな情報形態の出現、多様なメディアの台頭により、出版のあり方も大きく変わってきています。
 
現代は、「誰でもメディア」時代です。従来のマスメディアだけでなく、 Webサイトやブログを運営する企業も個人も、すべて「メディア」としてみなすことができます。たとえば、前田建設という会社のWebサイトには<a href="http://www.maeda.co.jp/fantasy/" target="_blank">ファンタジー営業部</a>というコンテンツがあります。これは、「マジンガーZ」の格納庫や「銀河鉄道999」の高架橋といった、アニメやゲームに登場する架空の構造物を実際に建設したらどんな技術が必要か、また費用や工期はどのくらいになるのか、といったことを真剣に検討しているWebサイトです。

このサイトは、アニメファンはもちろん、多くの人たちの関心を集め、書籍の出版にまで至っています。人々は、ファンタジー事業部を通じて、前田建設の技術力や社史などを理解し、夢のある楽しいコンテンツを提供できる会社として好感度もおおいにアップしたのです。
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        <![CDATA[また、「カゼに吹かれて波乗りジョニー」といったユニークな名称の豆腐で知られる「<a href="http://otokomae.jp/" target="_blank">男前豆腐店</a>」のWebサイトも、楽しさと遊び心あふれるデザインやコンテンツで、同店独自のイメージを消費者に直接伝えています。企業は、もはやマスメディアだけでなく、自社サイトをメディアとして活用しているのです。

小林氏は、情報を伝えるメディアには、3つのタイプがあることを紹介します。
一つが従来のマスメディア（テレビ、雑誌、新聞、ラジオ、屋外広告など）です。人々に話題のネタを提供するという意味で「マスフィード（mass feed)」と呼んでいます。
次に、このマスフィードで得た情報を、さまざまな人が自分のブログやツイッターなどで話題にします。個人単位での情報伝達が行われることから「マイクロフィード（micro feed）」と呼びます。マイクロフィードの中には、一個人ながらたくさんの閲覧者を有する人もいて、彼らは、インフルエンサー（影響を与える人）と呼ばれ、従来「オピニオンリーダー」と言われていた人もここに含まれます。
 
最後が「ミドルメディア」です。マスフィードとマイクロフィードの中間的な存在で、おおむねマイクロフィード上の話題を、特定の商品カテゴリーや同じテーマで集約したものです。小林氏によれば、現在、マイクロフィードと補完関係にあるこの「ミドルメディア」を通じて、情報の認知が広がる傾向が大きくなりつつあるそうです。
 
検索エンジンでキーワードを検索したとき、知りたい情報以外の無関係のコンテンツがたくさん表示されます。そのため、多くの人は、必要な情報を探すのに苦労するものです。
しかし、ミドルメディアは、知りたい商品やテーマに関連した、つまり情報が絞り込まれたサイトの記事だけを集めているので、必要な情報を見つけやすくなります。
 
ミドルメディアには、有人と無人のものが存在します。有人のものとしては、さまざまなテーマについて、ガイドと呼ばれる専門家たちが、関連記事を集め、自らも関連記事を執筆する「<a href="http://allabout.co.jp/" target="_blank">オールアバウト</a>（All about）」や、各種商品の価格や仕様を比較検討できる「<a href="http://kakaku.com/" target="_blank">価格コム</a>」、個人の旅行記を集めた「<a href="http://4travel.jp/" target="_blank">フォートラベル</a>」、個人単位での飲食店の評価を集めた「<a href="http://tabelog.com/" target="_blank">食べログ</a>」、このほかにもプログラムが自動的に情報収集を行う無人のものなど、小林氏が「ハブ（Hub）メディア」と呼ぶサイトも含まれます。こうしたミドルメディアは小資本、個人単位でも開設可能でありながら、大資本、大組織が保有するマスメディアと同等、あるいはそれ以上の情報伝達力を有するようになってきています。というのも、検索エンジンは、情報の発信者が大組織か個人かといった資本力や過去の名声を差別せずに扱うからです。
 
小林氏は、しかしながら出版関係者は上記のような実態をまだまだ実感していないと言います。情報には、従来、インターネットのような電子媒体が取り扱うのに向く「フロー情報」と、専門書に代表される、体系化された内容を扱うのに向く「ストック情報」の2種類がありました。今は、第3の情報、検索エンジンが生み出した「エコー情報」が増えているのです。
エコー情報とは、文字通り「こだま」のようなもので、あちこちのサイトからコンテンツを集めて、独自に価値をもとうとしています。得てして検索エンジン対策に優れていることが特徴です。それらは、必ずしも自分たちでコンテンツを作るのではなく、ユーザーの記事を集めたり、ユーザーに入力してもらった情報をコンテンツ化し、広告媒体などで収益を上げています。
このように、インターネットの登場により、情報を媒介する各種メディアの役割が変わってきたことを出版関係者は十分に認識していない、と小林氏は考えています。
 
小林氏によれば、現在のメディアがもつ資産は、電子媒体か紙かという形状そのものにはなく、メディアが擁するコミュニティにあるのだそうです。なぜなら、データでも紙でもコンテンツはコピー可能ですが、そのメディアに集まる利用者のコミュニティはコピーできないからです。コミュニティを形成できるブランドこそが現代のメディアビジネスであり、コミュニティはメディアの資産となり、収益の源泉となるのです。
 
小林氏は次代のメディアへの提言として、出版は出版社だけが行うものではないこと、また出版とは本を印刷し、書店に並べることだけを指すのではないこと、そして新しい出版の収益を上げる方法＝換金方法は多様である、といった新しい出版の考え方「オープン出版」時代の到来を宣言し、講演を締めくくりました。]]>
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    <title>『ほしいものはなんですか？』</title>
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    <published>2010-07-13T03:25:03Z</published>
    <updated>2010-07-13T05:52:06Z</updated>
    
    <summary>著者：益田ミリ　；　出版社：ミシマ社　；　発行年月：2010年5月　；　ISBN...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
        <uri>http://www.keiomcc.com/</uri>
    </author>
            <category term="020今月の“１冊”" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail">著者：益田ミリ　；　出版社：ミシマ社　；　発行年月：2010年5月　；　ISBN：9784903908182；　本体価格：1,200円（税込 1,260円）
<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/item/6460727/" target="_blank">書籍詳細</a></p>

サッカーワールドカップの熱気はしばらく冷めそうにない。
4年に一度の大イベントに、世界中が沸いた。

フィールドを駆ける選手たちの姿は、何かに熱中することの
すばらしさを教えてくれる。
努力を惜しまないこと、全力を尽くすこと
自分を信じること、周囲に感謝をすること。
決定的なシーンでの不運でさえも、チームワークの
美しさを知る機会となった。

そして、勝利は格別である。
負けたって応援する気持ちは変わらないけれど、
でもやっぱり、勝つっていいよな、と思う。
一緒に応援する仲間とグラスを合わせたり、
普段サッカーを見てなくたって、興奮して眠れなくなったり。

こんなにも勝敗にさらされて生きる、その苦しさを思う。
同時に、勝敗に賭ける姿から発せられる潔さに、抗いがたく
憧れを覚える。

そういうものかも知れない。

そんな折、手に取ったのは
人生の、勝敗では語り得ない部分に光をあてた本書だった。

　
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        <![CDATA[<h3>『ほしいものはなんですか？』</h3>

正確にはマンガである。しかしビジネス書の棚の並びに平積みされていた。
帯に描かれた二人の女性主人公の一人が、暗い表情でややうつむいて
そして、私と同じ名前だった。

帯にあった言葉は

「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな･･･」

存在感が欲しい専業主婦ミナ子と、保証が欲しい独身ＯＬタエ子。
これだけ見るといかにもステレオタイプの、やや食傷気味の展開が予想された。

でも、タエ子がんばれ、と思わず購入して、ページを繰る。
植田まさしを思わせるような単純でやわらかいタッチの絵、
言葉数の少ない台詞回し。
時に理が勝ちすぎるきらいもあるが、しかし
テーマの持つ独特の色合いを、絶妙のバランスで中庸に保つことに
成功している。


<h3>大事なことはいつでも、『問い』から生まれる</h3>

そうして読み進めると、ちょっといいのだ。
もう一人の大事な登場人物、ミナ子の一人娘リナちゃんの存在が
ぴりりと効いている。

理性的であろうと努める二人の女性の間に立ち、
二人が時たまこぼす本音をキャッチし、
素直に投げかける疑問は、大人の心に小さな波を起こす。

大事な学びはいつでも、よい問いから始まる。
答えを与えるよりもずっと深く、強い気づきが生まれる。

子どものほうがきっと、そのことを知っている。


タエちゃんは何になりたかったの？
タエちゃんはなりたいものになれなかったの？
タエちゃんも若くなりたい？

ママはお誕生日うれしくないの？
ママがいま一番ほしいものってなに？
「主人」ってパパのことでしょ？どういう意味？
ママは何になりたかったの？


問われた大人の答えは、非常に歯切れが悪い。


…なりたいものになりたいわけじゃないんだよ
…若い時間は短くていいんだよ
…全部の質問に答える必要はないんだよ


なにやら切なくなるような、心もとない言葉が連ねられる。


<h3>勝ち負けじゃないのに</h3>

やがてスポットライトは、ミナ子とタエ子の間に光を落とす。
周囲から「あなたは幸せだ」と言い聞かせられて
自分もその枠を飛び出すことができず、存在の軽さに悩むミナ子と
マンションを買い、子持ちの同僚の穴を埋め、これからも一生
働き続けるのだと背筋を伸ばしながらも、ため息をつくタエ子。

二人の会話を聞きながら、リナちゃんは「ママたちケンカしてる？」と
問う。

二人は我に返って、取り繕って席を立つ。
白けた空気が漂う。


それぞれの帰り道、
それぞれに自分の振る舞いを思い返す。

「いつの間にか張り合わされてる」
「何のために張り合ってるんだろ」

勝ち負けじゃないのに。
わかっていても、自分の持ち物と相手の持ち物を
比べようとする。
今も昔も隣の芝生は青々と茂り、
自分の庭はますます息苦しい。

正解はなく、得点は入らず、負けたと思ったほうが負ける。
これがサッカーだったらたまらない。
延々と走り続ける苦しい試合だ。


<h3>「主人公」</h3>

この衝突は、しかしミナ子とタエ子に変化をもたらす。
そして本書のまとめは、リナちゃんが担当だ。

『主』の文字が含まれた熟語を探すという宿題への、リナちゃんの
回答は、「主人公」だった。
これが、ミナ子とタエ子への、そして読者への素敵なヒントである。


正解はなく、勝ち負けもなく、ただ、一度きりの人生を主人公として
生きることができるかどうか。
「ほしいものは何か」と自分に問いかけるとき、答えられるかどうかは
そこにかかっている。

問われているのは、「与えて欲しいものが何か」ではなく、
「手に入れたいものが何か」なのだ。
「手に入れたい」と思うことは、手に入れるための行動の
小さくて大きな第一歩だ。
与えられることを待つあり方は、主人公に相応しくない。


読み終えてから、WEBのレビューを見に行ったら
「悩みは共感できたけど、解決法まで教えて欲しかった」
という書き込みを発見した。
作者の思いはすぐには届かなかったようだけど、でも、こうした作品が
必要とされている証拠だろう。


自分で決めて自分で選ぶ人生にちょっと疲れたら、ためしに
リナちゃんになって単純な問いを発しよう。


「ほしいものはなんですか」



いつの間にか、何のために生きるのかにまで
思いを馳せている自分に気づくだろう。
毎日考えていたら疲れてしまうけど、4年に一度くらいは
いいかも知れない。

これからの季節、眠れない夜に、おすすめです。


（松江妙子）



<p class="detail">『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/item/6460727/" target="_blank">ほしいものはなんですか</a>』（ミシマ社）</p>

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    <title>本質の本質を考えてみる</title>
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    <published>2010-07-13T03:00:27Z</published>
    <updated>2010-07-13T05:44:24Z</updated>
    
    <summary>2010年5月20日　本質の本質を考えてみる http://www.keiomc...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
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            <category term="030ファカルティズ・コラム" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[2010年5月20日　本質の本質を考えてみる
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_159.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_159.html</a>

2010年5月28日　表面的な関係を志向する彼女たち
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_160.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/05/post_160.html</a>

2010年6月18日　読むべき本の見つけ方
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/06/post_162.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/06/post_162.html</a>

2010年7月2日　ブレストがうまくいかない理由とその対処
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_164.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_164.html</a>

2010年7月9日　それは本当に「強み」ですか？
<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_165.html" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/2010/07/post_165.html</a>


▼ その他の記事もぜひこちらからご覧ください。
　　<a href="http://www.keiomcc.net/faculty-blog/" target="_blank">http://www.keiomcc.net/faculty-blog/</a>]]>
        
    </content>
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    <title>メールマガジン　Vol.88</title>
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    <published>2010-06-08T05:40:00Z</published>
    <updated>2010-06-08T05:32:56Z</updated>
    
    <summary>・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・ ≫≫≫≫≫≫...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
        <uri>http://www.keiomcc.com/</uri>
    </author>
            <category term="000メールマガジン" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・
≫≫≫≫≫≫　　　 慶應ＭＣＣ通信【てらこや】 　　　≪≪≪≪≪≪
≫≫≫≫≫　　～ビジネスパーソンの学びを切り拓く～　　≪≪≪≪≪
≫≫≫≫　　　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/">http://www.keiomcc.net/terakoya/</a>　　　　≪≪≪≪
　　　　　　　　　　　Vol.88 [2010/06/08]
・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・

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　│1. ピックアップレポート「私の考える日本人の特長を活かした
　│　　　　　　　　　　　　　　　紛争解決と合意形成に必要なこと」
　│2. 夕学だより　　　　　　「中国から見た日本、日本から見た中国」
　│3. 今月の“１冊”　　　 　「動きながら道を探した人 正岡子規」
　│4. Learners' 交歓広場　「自分の学びをふりかえる」
　│5. 慶應インフォメーション
　┼───────────────────────────────
]]>
        <![CDATA[みなさま、こんにちは！
慶應MCC通信【てらこや】編集局 の　ほうや です。

新規に登録をしていただいた皆さま、ご登録ありがとうございます！
慶應MCC通信【てらこや】は、月1回（毎月第2火曜日を予定）「学び」
を改めて見直すきっかけとなるようなさまざまな情報の提供を目的に、
発行しています。これから、どうぞよろしくお願いします。

今後配信を希望されない場合は、末尾のURLより配信停止のお手続きを
お願いいたします。


今年の梅雨入りは例年に比べ少し遅れているようで、今月に入り初夏を
思わせる天気が続いています。ここ丸の内にある花屋には黄色いひまわ
りが数多く並び、すでに夏の装いです。とは言え、これから雨の多い日
が続きます。美しい木々や花々そして何よりも作物のための恵みの雨と
して、うっとおしい季節を吹き飛ばすよう溌剌と過ごしていきたいと思
います。

今月も慶應MCC通信【てらこや】をお届けします。

「ピックアップレポート」は、プロコーチとして心理教育的なアプロー
チからコーチングやワークショップを個人、組織へ展開している津村英
作氏より、日本人の特長を活かした紛争解決と合意形成について解説い
ただきます。

「夕学だより」は、作家、ジャーナリスト 莫 邦富氏の講演「中国から
見た日本、日本から見た中国」の受講レポートです。めざましい発展を
続ける中国が見る現在の日本より、日本の持つ魅力を再発見することが
できます。

「今月の“1冊”」は俳人・歌人であり時代の表現者でもある正岡子規
を取り上げ、病床においても表現することを止めず、生きることに貪欲
であった子規の人間像に迫ります。

「Learners' 交歓広場」は、扶桑電通株式会社にて人事・人材開発担当
の金屋雅司さんより、ご自身の学びについてふりかえっていただき、よ
りよく働く、生きることについて考えていただきました。


では、さっそく Vol.88をお届けいたします！
ぜひ、ご一読ください！



┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│１│ ピックアップレポート ―ビジネスに効く「知」のサプリメント―
└─┘………………………………………………………………………………
第88回　「私の考える日本人の特長を活かした紛争解決と合意形成に
　　　　　　必要なこと」
　　　　　　津村 英作
　　　　　　（組織心理学博士（Ph.D）、ヒューマンエデュケア代表、
　　　　　　　ビガーゲーム公認トレーナー ）　　　　　　　　　
─────────────────────────────────

現在、社会のいたるところで紛争（揉め事）解決へのニーズが高まって
いる。企業組織のチーム内、部門間、顧客からのクレームはもちろん、
医療や教育の現場でも、モンスターペーシェント、モンスターペアレン
ツという言葉に象徴されるように、苦情や訴訟の多発で現場は疲弊して
いる。また、日本に住む外国人人口は急激に増加しており、これまでに
ない国内異文化間コンフリクトも発生している。また、地方行政や地域
づくりの観点でも、住民の参加が叫ばれ、さまざまなステークホルダー
が参加しての合意形成の方法が模索され始めている。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/report88.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/report88.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│２│ 夕学だより ―時代の“潮流と深層”を読み解く―
└─┘………………………………………………………………………………
「中国から見た日本、日本から見た中国」
【講師】莫 邦富　作家、ジャーナリスト 
【日時】2010年4月22日（木） 18:30-20:30
─────────────────────────────────

莫氏は、まず「中国から見た日本」について語ってくれました。莫氏に
よれば、近年の中国人の日本に対する目線には大きな変化が見られるそ
うです。その変化とは、端的に言えば、日本がこれまで先行していた技
術力などの「ハードパワー」から、日本人自身はあまり自覚していない
「ソフトパワー」へと関心の対象が移り始めているということです。

文化大革命の後、崩壊寸前となった中国は1978年から改革・開放政策に
転じます。その時、将来のあるべき姿として目標にかかげたのが日本で
した。「今日の日本は、明日の中国である」と唱えて、日本から積極的
に学ぼうと考えたのです。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/sekigaku88.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/sekigaku88.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│３│ 今月の“１冊” ―慶應MCCスタッフからのおすすめ―
└─┘………………………………………………………………………………
「動きながら道を探した人 正岡子規」
─────────────────────────────────

【人気ブロガー　マサオカ・ノボル氏が死去】
詩歌・小説・随筆など多彩な創作活動を行う一方で、文学・映画・演劇・
時事問題まで幅広い領域で評論活動を行ってきたマサオカノボル氏が、
9月17日未明、脊椎カリエスのため、自宅で亡くなった。享年35才。
権威や既成価値に対する挑戦的な態度で知られ、評論では、各分野の大
御所・大家を厳しく指弾する論陣を張り、その都度大きな話題になった。
15歳での世界一周旅行に始まり、数度の冒険旅行や紛争地帯への取材旅
行を敢行し、ウサマ・ビンラディンや金正日との会見にも成功した。
ここ数年は持病が悪化し、自宅療養が続いていたが、自らの病状や生活
の様子を綴ったブログ「仰向け人間の独り言」を毎日更新し、赤裸々に
感情を吐露することで、多くの人々の共感を呼んだ。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/review88.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/review88.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│４│ Learners' 交歓広場 ―学びとキャリアを考える読者コラム―
└─┘………………………………………………………………………………
第32回　「自分の学びをふりかえる」
　　　 　金屋雅司 (扶桑電通株式会社)
─────────────────────────────────

私は情報通信関連の商社で人事・人材開発の仕事を担当しています。新
卒として入社し、現在の部署に配属され12年目を迎えています。今は研
修と採用の仕事を主に担当しています。

まず慶應MCCのプログラムを受講するまでの経緯をお話させていただきた
いと思います。今は勉強ブームで社会人の学びが盛んだという話がよく
取り上げられています。私自身も少なからず社外の講習会に参加してい
ますが、昔からそうだったわけではありません。


▼ 続き（全文）はこちらから
　　<a href="http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/hiroba88.html">http://www.keiomcc.net/terakoya/2010/06/hiroba88.html</a>


┌─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│５│ 慶應インフォメーション ―「学び」のための慶應義塾関連情報―
└─┘………………………………………………………………………………
慶應義塾大学、およびその関連組織や団体による公開講座やセミナー等
の「学び」に関する情報、また慶應義塾関連の情報をお届けします。
詳細情報や問合せ先などは各Webサイトにてご確認ください。
─────────────────────────────────

◆慶應義塾大学教養研究センター
　狂言と言語力「MOTONARI OHKURA'S THIS IS KYOGEN　言葉×身体×感性」
　<a href="http://lib-arts.hc.keio.ac.jp/" target="_blank">http://lib-arts.hc.keio.ac.jp/</a>
　◇日時：　2010年7月2日（金）18:00 開場／18:30 開演
　◇会場：　慶應義塾大学日吉キャンパス　協生館藤原洋記念ホール
　◇参加費：無料（要事前申し込み）
　◇定員：　200名　※定員になり次第、締め切らせていただきます。
　　　　　　 但し、定員に満たない場合は当日参加も受付けます。
　◇申込先：慶應義塾大学教養研究センター　<a href="mailto:toiawase-lib@adst.keio.ac.jp">toiawase-lib@adst.keio.ac.jp</a>
　　※申込み方法等詳細は上記URLをご参照ください。


◆慶應義塾大学　第690回三田演説会
 「歴史人口学―出逢い、史料、観察結果、課題」
　<a href="http://www.keio.ac.jp/ja/event/201007/kr7a43000002y1gk.html" target="_blank">http://www.keio.ac.jp/ja/event/201007/kr7a43000002y1gk.html</a>
　◇日時：2010年7月5日（月）14:45～16:15（14:00開場）
　◇会場：慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
　◇講師：速水 融（慶應義塾大学名誉教授）
　　　

◆慶應義塾大学　グローバルセキュリティ研究所（G-SEC）
 「G-SECニューズレター」No.20 発行のご案内
　 <a href="http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/newsletter/index" target="_blank">http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/newsletter/index</a>
　当研究所(G-SEC)は、政策 Watch と Warningというコンセプトのもと
　でグローバルとセキュリティに関する幅広い研究を推進しています。
　◇特集「グローバルアジェンダへの挑戦」
　　竹中 平蔵(G-SEC所長/総合政策学部教授）
　◇Watch & Warning セミナー
   「グローバルアジェンダとダボス会議」
　　講師：リー・ハウエル
　　　　（世界経済フォーラム（ダボス会議）マネージングディレクター）
　「郵政改革法と郵政事業の今後‐郵貯事業を中心に‐」
　　講師：松原 聡（東洋大学経済学部教授）
　◇Project 紹介：
　「未来検討活動成果の社会受容性評価に関する研究」プロジェクト
    プロジェクトリーダー：武山 政直(G-SEC上席研究員・経済学部教授）



◆慶應丸の内シティキャンパス　<a href="http://www.keiomcc.com/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/</a>

『目に見えるロジカル・シンキング』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/vlt/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/vlt/</a>
　B日程：7/3、7/10、7/17　土曜全3回　講師：桑畑幸博 
　
『ビジネスプロフェッショナルのマーケティング戦略』◎追加日程◎
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/mkt/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/mkt/</a>
　A日程：2010/7/13-8/31　全6回　講師：余田拓郎 

『きいてまとめるロジカル・ライティング』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/klw/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/klw/</a>
　B日程：2010/7/14-8/4　全4回　講師：安藤浩之 

『採用戦略2011』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/sai/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/sai/</a>
　2010/7/1　全1回　講師：川上真史 

『コンピテンシー・インタビュー実践』
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/com/" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/com/</a>
　2010/7/15、7/22 全2回　講師：川上真史 

◎2010年度プログラム開催スケジュール
　<a href="http://www.keiomcc.com/program/schedule/index2010.html" target="_blank">http://www.keiomcc.com/program/schedule/index2010.html</a>

　
◆慶應丸の内シティキャンパス　夕学プレミアム『agora』
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/</a>
　2010年度秋期講座ただいま準備中！
　
　各講座の様子がわかる『agora』風景はこちら↓
　<a href="http://www.sekigaku-agora.net/agora/classroom.html" target="_blank">http://www.sekigaku-agora.net/agora/classroom.html</a>


◆慶應丸の内シティキャンパス　パートナーシップ提携講座
  ブリティッシュ・カウンシル主催
  5週間短期集中 『ビジネススキル英語コース』
  <a href="http://www.britishcouncil.org/jp/japan-english-learn-our-centres-marunouchi.htm" target="_blank">http://www.britishcouncil.org/jp/japan-english-learn-our-centres-marunouchi.htm
</a>
 　＊説明会＆デモレッスン開催＊
 　◇日時：6/24(木)、7/6(火)、8/10(火）19：00～21：00
 　◇会場：三菱ビル10階　コンファレンススクエア　エムプラス

 　＊コース日時＊
　(1) ミーティング
　　2010/7/13-8/10 全5回・火曜　18:30～21:30
　(2) メール
　　2010/7/15-8/12 全5回・木曜　18:30～21:30
　(3) ネゴシエーション
　　2010/8/17-9/14 全5回・火曜　18:30～21:30
　(4) ビジネス・レポートと企画書
　　2010/8/19-9/16 全5回・木曜　18:30～21:30
  ◇会場：三菱ビル10階　コンファレンススクエア　エムプラス


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【編集後記】

慶應MCC通信【てらこや】Vol.88 は、いかがでしたでしょうか？


皆さんはビックバンド・ジャズを聴いたことはありますか。

かつてはテレビの歌番組やバラエティ番組では、ほとんどの番組に専属
バンドが入り伴奏などをしていたのですが、デジタル音源が豊富になっ
た昨今、ビックバンドの音楽を聴く機会はめっきり減ったようです。

ビッグバンドの構成は、サックス4名、トランペット5名、トロンボーン
4名、そしてリズム担当（ピアノ、ギター、ベース、ドラムスなど）の
総勢17名が基本。たとえばサックスセクションでは、アルト、テナー、
バリトンと分かれるため、音が層を成すとともに、他の楽器の音と重な
ることでさらに迫力を増します。

知人があるビッグバンドの団員であることもあり、先日、東京都社会人
ビッグバンド連盟 定期演奏会に行ってみました。

社会人で構成された計6バンドが順にジャズの名曲を演奏していきます。

今回のテーマは「ハモってスイング！」。音楽の3要素リズム、メロディ
ー、ハーモニーのなかでも、音を重ねて和音を構成しメロディーに沿っ
た動きを与えるハーモニーに注目した選曲が続きます。

普段ジャズを聴くことも少なく、初めて耳にする曲が多い私でも、各楽
器、そしてそれら全体が重なり創りあげるハーモニーに身体は軽くなり
自然と動きはじめます。

今回、特に印象に残った曲は『Moanin'（モーニン）』という日本のジャ
ズブーム火つけ役ともなったと言われるモダンジャズ黄金時代を象徴す
る名曲。ソロサックスのパートが次々と変わるとともに、始め、途中に
は曲名の由来ともなった肉声の叫びもはいり、そのアレンジは賑やかで、
聴いているこちらも楽しい気分になります。

各バンドとも軽やかな演奏の陰には、社会人ならではの悩み、障壁がい
くつもあるそうです。長いところでは40年近くの歴史あるバンドもあり
ますが、忙しい仕事の合間の練習時間、場所の確保、メンバーの入れ替
えなど、納得のいく音を維持するためには、メンバー各個人の相当の努
力そしてバンド全体の団結力が求められます。

ジャズは、人生の悲しみ、苦しみ、そして喜びが表現されることでさら
に味わい深い音になると言います。
これは、ジャズのみならず音楽すべてに言えることかもしれません。

各バンドがこれからも素敵なハーモニーを奏でることを期待するととも
に、また次回の演奏会も楽しみに足を運びたいと思います。


来月もこの場所でお会いできますこと楽しみにしております！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ほうや ）


・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・
慶應ＭＣＣ通信　【てらこや】
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掲載記事を許可なく転載することを禁じます。
　
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    <title>私の考える日本人の特長を活かした紛争解決と合意形成に必要なこと</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.keiomcc.net/cgi-bin/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=6/entry_id=1595" title="私の考える日本人の特長を活かした紛争解決と合意形成に必要なこと" />
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    <published>2010-06-08T05:20:40Z</published>
    <updated>2010-07-12T05:28:03Z</updated>
    
    <summary>津村英作組織心理学博士（Ph.D）、ヒューマンエデュケア代表、ビガーゲーム公認ト...</summary>
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            <category term="010ピックアップレポート" />
    
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        <![CDATA[<p class="detail"><strong>津村英作</strong><br />組織心理学博士（Ph.D）、ヒューマンエデュケア代表、ビガーゲーム公認トレーナー</p>

現在、社会のいたるところで紛争（揉め事）解決へのニーズが高まっている。企業組織のチーム内、部門間、顧客からのクレームはもちろん、医療や教育の現場でも、モンスターペーシェント、モンスターペアレンツという言葉に象徴されるように、苦情や訴訟の多発で現場は疲弊している。また、日本に住む外国人人口は急激に増加しており、これまでにない国内異文化間コンフリクトも発生している。また、地方行政や地域づくりの観点でも、住民の参加が叫ばれ、さまざまなステークホルダーが参加しての合意形成の方法が模索され始めている。
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        <![CDATA[このような状況をいち早く体験した欧米では、「紛争解決学」が独立した学問分野として創設され、専門研究者や実務家を育成する大学院教育が行われてきた。また、企業内の対立をどのように解消するのかの具体的な方法論も提案され、効果を発揮している。一方、日本ではこれまで紛争解決学は独立した分野として確立しておらず、ニーズの高さに対して十分に現場に活かすだけの知見がまとまっていない。ここでは、紛争解決学の先進国である欧米の状況を鑑みつつ、日本独自の紛争解決と合意形成の観点を提唱してみたい。

もともと、紛争解決学は、英語のStudy of Conflict Resolutionの日本語であり、北米を中心とする欧米圏では、一つの専門分野として大学院教育等が行われ、紛争解決の実践家のひとつの形態であるMediatorの認定制度が各州・自治体ごとに存在するなど、社会において重要な役割を果たしている。この分野は、1960年代の米国を中心とする（1）組織開発研究、（2）国際関係論分野での問題解決ワークショップ、（3）宗教指導者による平和構築、（4）法社会学からは代替的紛争解決ADRの推進運動に端を発するといわる。

1973年のDeutschによるThe Conflict Resolution、1981年のハーバード大学Fisherらによるハーバード流交渉術で有名になったGetting to Yes: Negotiating Agreement Without Giving Inで、アカデミズムそして実務分野で注目を集め、1982年には全米初の紛争解決専攻の大学院がGeorge Mason Universityに設立された。以降、英米圏を中心に、この分野を専攻できる大学院が現在までに多く作られ、専門的研究者と実務家を多く輩出してきている。

現在の紛争解決学は、個人間紛争（例：夫婦）から組織間（例：企業）、大きくは国家間等のさまざまなレベルの紛争に対して、法律等で規範的に対処するのでなく（だけではなく）、当事者の相互対話による合意形成を通じた紛争の解決を目指すための支援手法として発達してきた。現在では、夫婦間紛争、組織内紛争マネジメント、ビジネス紛争、国際紛争、司法等の幅広い領域を下位領域としてもつ分野として発展を遂げてきている。


これに対して日本でも様々な領域で個々人が主体の取り組みが行われている。（1）国際政治学における紛争解決、（2）法社会学者による調停・仲裁・ADR論、（3）経営学における交渉論、（4）前記以外の欧米留学者による欧米手法の紹介者等、多分野に分散して当該関連分野の研究者がいる（例：法社会学：ADR、公共政策・行政学：コンセンサスビルディング、住民参加政策、経営学：ビジネス交渉・組織論、心理学：グループ心理学、異文化コミュニケーション等）がそれである。

私自身も組織心理学を米国で学び、その後長きにわたって組織開発、心理教育の分野でコーチングやファシリテーションの手法を用いて個人間と組織間の合意形成を通じた紛争解決に向けて取り組みを行ってきたが、欧米型の紛争解決支援手法は、紛争解決においてミディエーションの専門家が仲介役として入り、紛争当事者に対してお互いの紛争の原因を明確にし、解決に向けた合理的な話し合いをさせることで、問題解決を図る手法が主に見られる。しかしながら、欧米と日本では合意形成の文化が異なるため、この方法が機能しなかったり、ときには、逆効果であったりすることさえありえる。

日本では、紛争（揉め事）を他者の眼前に取り上げてお互いの対立点を明確にすること自体が、文化的に困難であると言える。日本的な合意形成にはこうした紛争の雰囲気を極力回避しながら対人関係調整を行い、自尊心・プライドを傷つけない方法で合意形成を図る。欧米の人からはこの方法自体がブラックボックスであり、不思議と思われるかもしれないが、長年日本人が無意識にやっている対人関係調整（紛争解決の一種であり、紛争予防でもある）であり、信頼関係を損なうことなく合意形成を行うことで組織・チームとしての凝集性を保つ優れた側面も持つ。

これまで日本人が無意識に行ってきたこうした合意形成プロセスに近いものがここ数年、概念化され「対話手法」として組織開発、ソーシャルアントレプレナー、人材育成の専門家たちによって企業内の合意形成に活用されはじめている。米国の物理学者David　BohmのOn Dialogue「ダイアローグ」の翻訳やMITの経営学のピーター・センゲ、オットー・シャーマー教授らによる、「出現する未来」を代表とする場の中に創発される智恵という東洋的な発想と西洋的な概念構成を持った対話手法とが融合し、ワールドカフェやオープン・スペース・テクノロジー（OST）といった具体的な対話手法として受け入れられてはじめている。こうした誰もが使い勝手の良い合意形成の手法が普及し、対話の文化ができていくことで日本の紛争解決と合意形成に役に立つ土壌ができつつあることを歓迎したい。

一方、気になることも出始めている。こうした対話集会を主催する方々が対話手法つまりテクニックに焦点が行き過ぎて、これらの手法での対話経験をさせること自体を主な目的と考えたり、参加者の状態に十分共感ができずに本来の主旨である深いレベルでの相互理解や合意形成には至らないケースが目につくことである。

私自身、たくさんのワークショップや対話の場を創ってきた経験からも、手法は手段であって、目的のための道具と心得ている。道具に使われることなく、上手く使いこなすには人間としての確固たる核を創り、自分と人を観て、場を感じる力をつけるしかない。これは、なにも特別なことではなく、本来日本人が特長としていた志であり、それを基にした人への思いやりや尊重の姿勢（メタスキル）や場の雰囲気を読み、その場に必要な影響を与える対人関係調整スキルであると思う。

結論になるが、人間としての確固たる核を持ち、対人関係調整スキルを身に付けたリーダーが効果的な対話手法を用いて日本型紛争解決モデルを開発・実践すれば、これまでの欧米中心の紛争解決の流れから見ると、パラダイム転換になる要素をもっている。このことは日本人が紛争解決支援に資するだけでなく、日本人の対人関係調整スキルを支援スキルとして昇華させることで欧米世界や他の文化世界での紛争解決に対して多大な貢献をすることが可能であることを意味している。

私自身、社会人教育の実務家として、こうした日本型紛争解決モデルの開発・実践の一助になればとの想いで欧米の組織論に加えて日本人の長所としての場を読む力、共感する力、相手を尊重し関係構築をする能力などを効果的に高め、組織内で実践方法を体系化するための「<a href="http://www.keiomcc.com/program/rel/index.html" target="_blank">協奏チーム・コミュニケーション</a>」プログラムとして慶應MCCで開催している。これまでの修了生の方々とは同志として今も頻繁に交流し、組織を学びと研鑽の場として、共に人格を磨き合う「人生道場」のような継続的な関わりを続けさせていただいている。　こうした剣豪のごとき真のリーダーがたくさん生まれる場にいることに無上の喜びを感じながら。
是非、これを読まれた多くの方が日本人としての志を誇りに、国内そして世界のさまざまな紛争解決において活躍されることを願ってやまない。


<p class="detail"><strong>津村英作</strong>（つむら えいさく）<br />
組織心理学博士（Ph.D）<br />ヒューマンエデュケア代表/ビガーゲーム公認トレーナー<br />慶應MCCプログラム「<a href="http://www.keiomcc.com/program/rel/index.html" target="_blank">協奏チーム・コミュニケーション</a>」講師<br />
ペンシルバニア州立テンプル大学で組織心理学博士課程を修了。グループの発達過程および開発支援の研究で博士号（Ph.D）を取得。
人事測定研究所（現リクルートマネジメントソリューションズ）、ウィルソンラーニングワールドワイド、アンダーセンで、人事・教育のコンサルタントおよび研修講師を歴任。並行してキャリアカウンセリングとコーチングを学ぶ
2002年ヒューマンエデュケアを設立し、個人と組織に対して心理教育的なアプローチからコーチングやワークショップを提供。現在はチーム、組織に変革を起こし、成功へと導く「ビガーゲーム（<a href="http://www.biggergame.jp" target="_blank">www.biggergame.jp</a>）」の普及に特に力を入れている。
ビガーゲームジャパン代表、CTIジャパンリーダー、NPO法人ファミリーツリー理事。国際コーチ連盟認定プロコーチ（CPCC、PCC）取得。
文献に「グループ発達検査の日本における妥当性検証」「グループ発達過程の米、スペイン、日本における比較研究」（米国学会誌）がある。</p>


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    <title>莫 邦富「中国から見た日本、日本から見た中国」</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.keiomcc.net/cgi-bin/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=6/entry_id=1591" title="莫 邦富「中国から見た日本、日本から見た中国」" />
    <id>tag:www.keiomcc.net,2010:/terakoya//6.1591</id>
    
    <published>2010-06-08T04:00:29Z</published>
    <updated>2010-06-08T05:32:23Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[莫 邦富　作家、ジャーナリスト 　&gt;&gt;講師紹介 講演日時：2010年...]]></summary>
    <author>
        <name>imai</name>
        <uri>http://www.keiomcc.com/</uri>
    </author>
            <category term="015夕学だより" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail"><strong>莫 邦富</strong>　作家、ジャーナリスト 　<a href="https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/InstructorIntroduction.aspx?SGInstructorID=501" target="_blank">&gt;&gt;講師紹介</a><br>
講演日時：2010年4月22日（木） PM6:30-PM8:30</p>

莫氏は、まず「中国から見た日本」について語ってくれました。莫氏によれば、近年の中国人の日本に対する目線には大きな変化が見られるそうです。その変化とは、端的に言えば、日本がこれまで先行していた技術力などの「ハードパワー」から、日本人自身はあまり自覚していない「ソフトパワー」へと関心の対象が移り始めているということです。
 
文化大革命の後、崩壊寸前となった中国は1978年から改革・開放政策に転じます。その時、将来のあるべき姿として目標にかかげたのが日本でした。「今日の日本は、明日の中国である」と唱えて、日本から積極的に学ぼうと考えたのです。
]]>
        <![CDATA[また、当時の中国は「情報の荒野」と形容できるほど、外国についての情報が乏しかったのですが、欧米を初めとする世界の情報を入手する窓口となったのも日本でした。というのも、欧米の新聞等を取り寄せようとすると、中国に届くまでに約1ヶ月も必要だったからです。一方、日本の新聞等であれば、せいぜい10日～2週間で中国に届きました。したがって、外国の情報の多くは、日本を経由して中国にもたらされたのです。

さて、中国がまず日本から取り入れようとしたのは、冒頭に示したように日本が誇る「生産技術」などのハードパワーでした。中国企業は、日本企業の指導を仰ぎ、効率的でムダの無い生産方式である「カンバン方式」などを学んだのです。また、中国から日本にやってきた視察団は、東京の高層ビル群に驚き、最新の家電製品に囲まれた一般大衆の暮らしに憧れのまなざしを注ぎました。莫氏によれば、当時の中国にとって、日本はまさに仰ぎ見るような存在でした。
 
しかし、近年の中国の発展は目覚ましいものがあります。とりわけ上海など、沿岸部大都市の高層ビル群は、すでに東京を凌駕しています。また、中国の一般の人々の暮らしも（もちろん、まだまだ格差があるとは言え）、日本並、あるいはそれ以上の水準に達している人々が増えています。もはや、ハード面において、日本は学ぶべき対象ではなくなりつつあるのです。莫氏は、日本のハード面の魅力が失われてきたのは90年代後半だと感じています。それまで、莫氏は、中国からの来客を新宿の高層ビル群などに案内していましたが、「中国と変わらない、あるいは中国の方が上だね」といった反応が返ってくるようになったため、今では、日本のどこに連れていけば感心してもらえるのか、わからなくなったそうです。
 
今や日本のハード面の魅力はうすれましたが、中国人はいつからか、日本人が自覚していない「ソフトな魅力」に気づき、最近はそれを学ぼうとし始めています。ソフトな魅力とは、日本社会のあちこちで観察できる、秩序だった行動や清潔さ、礼節などです。例えば、軒を並べる民家の間のわずかな隙間に、日本人は木を植え、きちんと掃除してきれいな状態を保っています。中国人にとってこれは驚くべきことなのだそうです。家と家のわずかな隙間は、どちらの家にとっても役に立たない空間だから、中国であればゴミ捨て場になってしまうだろうと考えて、日本人に対して尊敬の念を抱くのです。あるいは、日本の旅館で、女将をはじめ宿の人たちが総出で客を見送りし、客を乗せたバスが角を曲がって見えなくなるまで深々と頭を下げ続ける姿に感動し、それだけの理由で日本に再びやってきた若者たちがいます。また、毎日何十万人もの通勤客でごった返す都心の駅において、一定以上の秩序が保たれていることも中国の人にとっては信じられないことです。中国では、お正月、つまり「春節」の頃、故郷に帰る人々の大移動のため駅は大混乱に陥り、機動隊が出動することさえあるからです。
 
ですから、すでに日本に匹敵するハードパワー、すなわち「物質的な豊かさ」を手に入れた中国が、これから日本に学ぼうとする対象は、ソフトパワー＝「文化的な豊かさ」なのです。ですから、莫氏は、日本人自身も、自分たちの持つソフトな魅力をもっと自己認識すべきだと考えています。
 
次に、「日本から見た中国」について、莫氏は、中国に対する以前からの固定観念的な見方が未だに強いことを指摘します。ネット書店にアクセスし、「中国」のキーワードで和書を検索すると、その60％が「中国崩壊論」的な内容だそうです。中国の驚異的な発展に伴う、ネガティブな側面に日本人が焦点を当てがちなのは、経済力や豊かさのレベルで日本を追い越しつつある中国人に対するやっかみがあるのかもしれません。また、「豊かな沿岸部と貧しい内陸部」という固定観念も相変わらず根強いようですが、莫氏はこうした固定観念が、現在の中国の現実とはズレてきていることを具体例を挙げて説明してくれました。
 
例えば、人口462万人の地方都市、江西省南昌市にオープンしたケンタッキーフライドチキンの中国1号店は、28日間連続で個店売上世界一位を記録したそうです。同様に、同市に出店したウォルマートも１週間、売上世界一位を続けました。南昌市は、今でも通りを牛が歩いているような街ですが、その爆発的な消費力は、中国の地方都市における中流階級層の急速な広がりをうかがわせます。
 
その他の地方都市でも、中国の人々の消費力は増大しており、外国企業にとって大変魅力的なものであるようです。欧米の大手小売チェーンであるウォルマート、メトロ、カルフールなどが次々と出店しています。ところが、日本企業はこうした地方都市にほとんど進出していません。店舗はおろか、日本製品の広告でさえほとんど目につかないのだそうです。
 
中国各地で建設ラッシュが続いていることもあり、建設機械など、法人向け製品を作っている日本企業の中国進出は一定の成功を収めています。また、熊本市に本店を置き、香港・中国をはじめとして海外にチェーン店を展開している味千ラーメンのような飲食業で成功している企業もあります。しかし、地方都市のスーパーに行くと、地元メーカーのあまり品質が高そうに見えない商品しか並んでおらず、日本製品はまったくといっていいほど見つけることができないのだそうです。すでに、日本と遜色ない立派な家に住み、それなりのお金を持っている中国人が急増しているわけですから、日本企業の高品質な製品が受け入れられる可能性は高いのではないかと、莫氏は考えています。


最後に、莫氏は、日本が中国に学べることとして、「スピード感」と「学習意欲の高さ」を挙げました。中国人はとにかく積極的で、思い立ったらすぐに行動に移します。また、貪欲に何でも学ぼうという意欲が高いのです。すっかり成熟した現在の日本においては、スピード感や学習意欲が低下するのも仕方がないようにも思いますが、日本を拠点としている莫氏としては、これからさらなる成長が見込める中国の勢いを見習い、日本が再び、国としての自信と勢いを取り戻すことを強く願っていると講演を締めくくりました。


<p class="detail">主要著書<br>
『<a target="_blank" href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6377778/">莫邦富が案内する　中国最新市場　22の地方都市</a>』海竜社、2010年<br />『<a target="_blank" href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6116701/">鯛と羊</a>』海竜社、2009年<br />『<a target="_blank" href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/3546592/">日中はなぜわかり合えないのか</a>』平凡社（平凡社新書）、2005年<br />『<a target="_blank" href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/669766/">蛇頭</a>』草思社、1994年（新潮文庫・1999年）<br />『<a target="_blank" href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/622218/">新華僑</a>』河出書房新社、1993年（中公文庫・2000年）</p>

]]>
    </content>
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    <title>動きながら道を探した人 正岡子規</title>
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    <published>2010-06-08T03:30:47Z</published>
    <updated>2010-06-08T06:14:21Z</updated>
    
    <summary>　 【人気ブロガー　マサオカ・ノボル氏が死去】 詩歌・小説・随筆など多彩な創作活...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
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            <category term="020今月の“１冊”" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[　
<font style="font-family:ＭＳ Ｐ明朝", "MS PMincho", "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif"><h4>【人気ブロガー　マサオカ・ノボル氏が死去】</h4>

詩歌・小説・随筆など多彩な創作活動を行う一方で、文学・映画・演劇・時事問題まで幅広い領域で評論活動を行ってきたマサオカノボル氏が、9月17日未明、脊椎カリエスのため、自宅で亡くなった。享年35才。
権威や既成価値に対する挑戦的な態度で知られ、評論では、各分野の大御所・大家を厳しく指弾する論陣を張り、その都度大きな話題になった。
15歳での世界一周旅行に始まり、数度の冒険旅行や紛争地帯への取材旅行を敢行し、
ウサマ・ビンラディンや金正日との会見にも成功した。
ここ数年は持病が悪化し、自宅療養が続いていたが、自らの病状や生活の様子を綴ったブログ「仰向け人間の独り言」を毎日更新し、赤裸々に感情を吐露することで、多くの人々の共感を呼んだ。</font>


]]>
        <![CDATA[正岡子規が、もし現代に生きていたとしたら、きっと彼の死は、このように報じられたのではないか。
子規は、この世に生まれ出るのが百年早過ぎた。
彼が生涯を通して見せた「自由意志」「行動力」「好奇心」「反骨精神」「表現欲求」は、明治という時代の枠からは、大きくはみだしている。
その才能は、現代でこそ活きる。きっと日本を代表する、いや世界と日本の位相を描き出すようなマルチ文化人になっていたに違いない。


<h3>動きながら道を探した人</h3>

子規をひと言で言い表すとしたら、こう表現したい。
彼は、静かな思索の中で自己の進むべき道を見出した人ではない。内側から沸き出でる衝動を抑えることなく、いつも、まずもって行動を起こした人間である。
15歳での上京、文学への没入、東京帝大中退、日清戦争への従軍、俳論・歌論への傾斜etc
彼は考えてから動くのではなく、考えた時にはすでに身体が動いていた。
道は選ぶものではなく、決められたものであった時代にあって、彼ほど好奇心に忠実な態度で道を選び取った人は珍しいのではないか。

時に、その態度は既成の権威に対する激しい挑戦として発露することもあった。

<blockquote><font style="font-family:ＭＳ Ｐ明朝", "MS PMincho", "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif">「貫之は下手な歌よみにて、古今集はくだらぬ集にて有之候。その貫之や古今集を崇拝するは誠に気の知れぬこと．．．」</font></blockquote>

短歌論『再び歌よみに与ふる書』は、激しい挑発の言葉からはじまる。紀貫之、『古今和歌集』という平安文化を代表する権威に対して、試合開始からいきなりビーンボール投げつけるようなものだ。その心意気やよし。

彼はいつも、動きながら道を探した。周囲の人々や風景、出来事とガシガシとぶつかり合いながら、身体にできた痣の痛みと会話して、進むべき道を見つけた。だからこそ、彼の周りには、いつも人が集った。
秋山真之、夏目漱石、高浜虚子、陸 羯南．．．。　　友は彼を愛し、弟子は彼を慕い、師は彼を慈しんだ。
子規がいなければ、漱石は小説を書くことはなかった。
子規がいなければ、虚子・河東碧梧桐は埋もれていた。
子規がいなければ、司馬遼太郎は『坂の上の雲』を書かなかった。
きっとそうに違いない。

彼が、あと20年長く生きたら、親友の漱石の成功に刺激されて、再び小説に挑戦したかもしれない。50年長生きしたら映画を作っただろう。海外にもどんどん出かけたのではないか。現代に生きていれば、アフガニスタンの山中に分け入ったり、厳冬の豆満江を渡ったのではないかという妄想を沸き立たせてくれる。


<h3>表現者として生き、表現者として死ぬ</h3>

<blockquote><font style="font-family:ＭＳ Ｐ明朝", "MS PMincho", "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif">「僕ノ今日ノ生命は『病床六尺』にアルノデス。毎朝寝起ニハ死ヌルホド苦シイノデス。ソノ中デ、新聞をアケテ『病床六尺』を見ルト僅ニ蘇ルノデス．．．」</font></blockquote>

子規は、死の5ヶ月前から二日前まで、新聞「日本人」紙上に、随筆『病床六尺』を書き続けた。（すでに筆を取る力はなく、弟子の高浜虚子が口述筆記をした。）
新聞社が、子規の身体を慮って休載日を作ったことに対して、子規は、こう訴えて連載を懇願している。
漱石は若い頃の子規をして、「年がら年中、何かを書き続けていた」と評しているが、書くことへの異様なまでの執念は、死ぬまで衰えることはなかった。
子規が病んだ脊椎カリエスとは、結核菌が脊髄を冒し、身体中に穴があく。末期の病状は、筆舌に尽くしがたい悲惨なものであったという。死臭が漂う四畳半で、モルヒネが効く僅かな時間を使って、子規は歌を詠み、スケッチを描き、随筆を書いた。
書くこと、表現することで、破綻寸前の精神バランスを取っていたのかもしれない。

それがもっとも強烈に表出しているのが『仰臥漫録』である。
他の作品と違い、公開を前提としない私的メモをとして、書きなぐるように記録されたこの書から、子規の身体に巣くった、凄まじいまでの餓鬼が垣間見える。
消える寸前の生命に対する最後の執着を、食欲に凝縮させた哀れな姿が、淡々と続く記述を通して描かれている。読むものに、生きることの醜さを、これでもかと突きつけてくる。

明治三十四年九月某日に記された一日の食事内容を紹介すると、

<blockquote><font style="font-family:ＭＳ Ｐ明朝", "MS PMincho", "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif">朝は「ヌク飯三椀、佃煮、ナラ漬」、<br />
昼食は「粥三椀、焼き鴨三羽、キャベージ、ナラ漬、梨一個、葡萄」、<br />
間食は「牛乳ココア入り、菓子パン10個ほど、塩煎餅」<br />
夕飯は「与平寿し二ツ三ツ、ヌク椀二椀、マグロのサシミ、煮茄子、ナラ漬、葡萄ひと房」</font></blockquote>

他日にも、当時高級品であったココアや菓子パン、マグロ、メロンなどを大量に食していることがわかる。
すでに、この頃の子規は、床から起き上がることさえ出来なかった。食べ過ぎで腹をこわし、胃腸薬を飲みながら、それでも食べる。

自殺未遂の告白もある。
看病する母、妹がたまたま外出してしまい、わずかな時間ひとりになった子規は、にわかに寂寥感に襲われ、衝動的に手元にあった小刀に手を伸ばす。

<blockquote><font style="font-family:ＭＳ Ｐ明朝", "MS PMincho", "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif">「たまらんたまらんどうしやうどうしやう」</font></blockquote>

かろうじて思いとどまった後、モルヒネで精神を落ち着けたうえで、自分がのど笛を掻き切ろうとした小刀をスケッチする。
子規は、句や歌においては、とりわけ「写生」にこだわった。
彼は、小刀を写生することで、自分を支配した死の恐怖と折り合いをつけようとした。

痛みにのたうちまわり、泣き叫び、家人に怒鳴り散らし、腐臭を体中から発しながらも、なお生きたいと願う地獄道を、隠すことなく書き綴る子規。
いや、書かなければとうの昔に狂っていたかもしれない。
書くこと、表現することは、子規にとって、呼吸や排泄と同じようなものであった。

彼の表現欲求を発現する場は、ネットこそがふさわしい。もし、現代に生きていたならば、きっと毎日長文のブログを更新しただろう。Twitterにも真っ先に飛びついたはずだ。
ひょっとしたら、you tubeで病状の様子を公開する位のことはやったかもしれない。

正岡子規は、表現者として生き、表現者として死んでいった。


最後に、子規の人間像を最もよくあらわしている歌を紹介して、長くなり過ぎた拙文を終わりにしたい。
この歌を詠んだ頃、子規はすでに立ち上がることさえ難儀になっていた。

<blockquote><font style="font-family:ＭＳ Ｐ明朝", "MS PMincho", "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif">足たたば不尽の高嶺のいただきをいかづちなして踏み鳴らさましを<br />
足たたば二荒のおくの水海にひとり隠れて月を見ましを<br />
足たたば北インヂアのヒマラヤのエヴェレストなる雪くはましを<br />
足たたば蝦夷の栗原くぬぎ原アイノが友と熊殺さましを<br />
足たたば新高山の山もとにいほり結びてバナナ植ゑましを<br />
足たたば大和山城うちめぐり須磨の浦わに昼寝せましを<br />
足たたば黄河の水をかち渉り崋山の蓮の花剪らましを</font></blockquote>

子規は、妄想の中でも「動きながら道を探す人」であった。


<p class="detail">参考文献
『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/142267/" target="_blank">墨汁一滴</a>』　正岡子規（岩波文庫・改版）
『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/153703/" target="_blank">病牀六尺</a>』　正岡子規（岩波文庫・改版）
『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/131322/" target="_blank">仰臥満録</a>』　正岡子規（岩波文庫・改版）
『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/1474535/" target="_blank">回想 子規・漱石</a>』　高浜虚子（岩波文庫）
『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6144454/" target="_blank">ひとびとの跫音</a>』　司馬遼太郎（中央公論新社、中公文庫）
『<a href="http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/01272a43.86f206a3/?url=http://books.rakuten.co.jp/rb/item/1030038/" target="_blank">坂の上の雲</a>』　司馬遼太郎（文春文庫・新装版）</p>

（城取一成）]]>
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    <title>自分の学びをふりかえる</title>
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    <id>tag:www.keiomcc.net,2010:/terakoya//6.1594</id>
    
    <published>2010-06-08T03:00:56Z</published>
    <updated>2010-06-08T05:32:23Z</updated>
    
    <summary>金屋雅司扶桑電通株式会社 　私は情報通信関連の商社で人事・人材開発の仕事を担当し...</summary>
    <author>
        <name>imai</name>
        <uri>http://www.keiomcc.com/</uri>
    </author>
            <category term="025Learners&apos; 交歓広場" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.keiomcc.net/terakoya/">
        <![CDATA[<p class="detail"><strong>金屋雅司</strong><br>扶桑電通株式会社</p>

　私は情報通信関連の商社で人事・人材開発の仕事を担当しています。新卒として入社し、現在の部署に配属され12年目を迎えています。今は研修と採用の仕事を主に担当しています。

　まず慶應MCCのプログラムを受講するまでの経緯をお話させていただきたいと思います。今は勉強ブームで社会人の学びが盛んだという話がよく取り上げられています。私自身も少なからず社外の講習会に参加していますが、昔からそうだったわけではありません。]]>
        <![CDATA[　きっかけは社会人2年目まで遡ります。当時は教育訓練給付金の制度により資格ブームなどといわれた時代でした。私が最初に取り組んだのは社会保険労務士の勉強でした。当時新しい上司と合わず、漠然と会社に不満を持ったことがきっかけだったと記憶しています。今思いかえせば大した理由ではなく、資格試験の勉強は単なる現実逃避だったのだと思います。それでも（恥ずかしい話ですが）真剣に勉強に取組んだ経験が無かった私にとって、勉強そのものが楽しく、また資格試験の勉強を通して、読書の習慣や勉強する方法を身につけることができたと思っています。当時は仕事がかなり忙しく、仕事と資格試験の勉強の両立はかなりタフでしたが、運良く1年で合格することができました。その後さらに難しい資格の取得を目指し、税理士試験の勉強を始めたのですが、内容も難しく、必要な時間も増えたため、時間が経つにつれ自分自身が会計の仕事を今後本当にやっていくのか自問自答するようになりました。おそらく自分自身のキャリアをこの時に初めて真剣に考えたのだと思います。会計の仕事は自分の道ではないというのが結論でした。

　その後偶然に見つけた雇用・能力開発機構が主催するキャリア・コンサルタント養成講座に参加したことが私にとって転機となりました。講座のなかで人事や人材開発についての基礎知識を学び、また講座でご一緒させていただいた受講者の方と話すことで、もっとこの分野についての学びを深め、仕事に活かしたいと考えるようになりました。

　前置きが長くなりましたが、慶應MCCには、その後の人事・人材開発に関する学習する過程で出会い、2005年の<a href="http://www.keiomcc.com/program/jip/index.html" target="_blank">人事プロフェッショナルの講座</a>に初めて参加させていただきました。著名な先生の講義に参加できることが非常にエキサイティングで楽しみな一方、講義やグループワーク、課題の提出についていけるのかと、少し不安を抱えて参加したことを覚えています。講座を受講して人事・人材開発の仕事を専門的にやっていきたいと強く思うようになりました。同じ年に人事制度構築プロジェクトリーダー講座、<a href="http://www.keiomcc.com/program/cad/index.html" target="_blank">キャリアアドバイザー養成講座</a>、翌年には<a href="http://www.keiomcc.com/program/caa/index.html" target="_blank">キャリアアドバイザー養成講座＜アドバンス＞</a>に立て続けに参加しました。この時期の濃密なインプットは今の仕事に必要な知識や考え方のベースになっています。

　そして昨年は3年ぶりに慶應MCC講座（<a href="http://www.keiomcc.com/program/lin/index.html" target="_blank">ラーニングイノベーション論</a>）に参加しました。長く携わっている人材開発の分野について一度体系的に学びたいと思ったのが当時の受講理由だったのですが、改めて考えますとそれだけが理由ではなく、本当は仕事に行き詰まりを感じていたからだと今では思います。

　「なぜ自分は学んでいるのか？」と自分に問うと、理由は二つあると思います。一つ目は単純に学ぶのが楽しいということです。そして二つ目は、学ぶ過程で働き方や、生き方についての新しい価値軸を得ることだと思います。学ぶことによって、今まで分からなかったことが分かるようになる。出来ないことが出来るようになる。今までとは違った視点で物事を捉えることができる。仕事への取組み方、働き方、生き方に対する新しい価値軸を得ることで、環境の変化に自分を適用させていくことが、学びのもうひとつの理由なのだと思います。

　現実逃避で始めた資格試験における学び。自分の仕事をより深めるための学び。漠然とした行き詰まり感を打破するための学び。理由はそれぞれ違いますが、よりよく働くため、よりよく生きるために学ぶ必要を感じたのだと思います。

　慶應MCCは開設以来「人事・人材開発のプロを目指す人が学ぶ場をつくりたい」というこだわりがあるそうです。そういったこだわりからか、より新しく、実践に役立つ講座が次々と開講されています。講座に集まる方はアクティブでアンテナを高く張っている方々ばかりで、グループディスカッションやメーリングリスト、はたまた懇親会の場でも多くの気づきを得る機会が多々ありました。学びとは単純に知識を増やすことだけでなく、様々な立場の人から、ものの考え方や見方について気づきを得て、自分の視野を広げること、生きていくための新しく価値軸をつくることもまた学びなのではないでしょうか。

　また最新の知識や考え方を習得したいと思った時、行き詰まりを感じ新たな軸を見つけたいと思った時は慶應MCCの講座のお世話になろうと思っています。


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