「あ、今日の講演はいつもとは趣が違うらしい」と開演後、間もなく感じた。どうやら、ワークがあるらしい。その日の昼間、たまたま研修を受けており、グループワークなども多く行った後で、「夜は気楽にお話を聞かせていただこう」と完全に受け身の姿勢だった私は、少しはっとなって、居住まいを正した。

 エスニックな雰囲気の色鮮やかなチュニックとパンツに身を包んだ「SFCのビッグママ」長谷部先生は小柄な方だったが、先生からほとばしり出る言葉と情熱はとても力があり、ストレートに心を揺さぶりかけてくる。

 先生はときどき、演壇から降りて、客席の間を歩きながら、インタビューするスタイルで講演を進めた。


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