2013年度後期 一覧

国立科学博物館人類研究部長の篠田謙一博士は、開口一番
「ホモ・サピエンスとは賢い人という意味ですが、どうなんでしょうか?」
との問いかけで始まった、人類史の流れの始まりです。
20世紀後半から始まった分子生物学の発展により、従来の化石に頼った方法とは比較にならない精度で明らかになっている、人類の起源と拡散の経路の話の中で、ド素人の私にも共感出来る、博士の本音の「問いかけ」が随所に根底にありました。

ひとりの体には60兆の細胞があり、髪の毛1本、唾液一滴のひとつひとつの全てに同じ遺伝情報がある。


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 正直に告白すると、わたしは「このテのヒト」に少々の苦手意識がある。
 このテのヒトとは、まちおこしとか、地域活性化とか、そういったことを専門の職業としている人々のことだ。

 ついでに告白すると、わたしもこのテのヒトたちと似たような仕事を時々している。だから、わたしの感情は「近親憎悪」というか「同族嫌悪」というか...そういった感情も混じっているように思う。

 ではなぜこの講演会への参加を希望したかというと、以前、わたしが親近感を持って読んだ本の中に「山崎亮」さんの名前を発見していたからだ。詳細は忘れてしまったけれど、若手の論者数名が、フラットな立ち位置で、難題を軽やかかつ鋭く説くような内容の本だったと記憶している。

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山崎さんは、自分自身の仕事を、客観的に「うさん臭い」と言ってしまう。
本当にうさん臭い人が、自身をうさん臭いと定義し、告白したとしても、うさん臭さはいつまでも残ってしまうものである。なのに。。。。

山崎さんの認識は、studio-L という会社を立ち上げ、人と人をつなぐ「コミュニティデザイン」という仕事を始めてから、常に付きまとっていたイメージを、的確に捉え、正に仕事の中で、それを克服するための方法論を積み上げてきた証のようである。

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 ビジネスを確立するために、もっとシンプルに言うと、たくさんのお客さまを獲得するために、ブランド戦略は「最初に考えるべきことではない」と私は考えている。自分のビジネスのブランドは、自分が作るものではない。お客さまが、「これは価値あるものだ」と考えれば、それはブランドになる。しかし「価値あるもの」として認められないならば、ブランドにはならない。ブランドは、お客さまが決めるものだ。
 

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もし、得体の知れない、煙のような、ぼんやりとした淡い存在を、目の前に感じた時、
顕微鏡を持ち出し、存在に出来るだけ近づき、手元に引き寄せ、確認しようとするであろうか?
それとも、望遠鏡を持ち出し、存在と距離を置き、眺めるように、確認しようとするであろうか?

講演は、「科学の限界」がテーマである。

「科学の限界」を語る 池内了氏は、宇宙論や天文学を研究していた科学者である。

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 「あ、今日の講演はいつもとは趣が違うらしい」と開演後、間もなく感じた。どうやら、ワークがあるらしい。その日の昼間、たまたま研修を受けており、グループワークなども多く行った後で、「夜は気楽にお話を聞かせていただこう」と完全に受け身の姿勢だった私は、少しはっとなって、居住まいを正した。

 エスニックな雰囲気の色鮮やかなチュニックとパンツに身を包んだ「SFCのビッグママ」長谷部先生は小柄な方だったが、先生からほとばしり出る言葉と情熱はとても力があり、ストレートに心を揺さぶりかけてくる。

 先生はときどき、演壇から降りて、客席の間を歩きながら、インタビューするスタイルで講演を進めた。


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 小さな白い襟のシャツにネイビーのニットというさりげない装いで、あの個性的なボブカットの安藤氏が登場した。その瞬間、アーティストのオーラが漂う。
 しかし、「こんばんは」と話を始めたその口調は、何というか、とてもざっくばらんで気さくで、世界的な建築家という近寄りがたさを全く感じさせない。まるで以前から知り合いであったかと思うような自然な語り口で講演は始まった。

 日本と日本人の本来の素晴らしさを深く理解しているからこそ、現代の日本と日本人の状態に危機感を抱いている安藤氏からは、厳しい警鐘が多く発せられた。
 本質を突いた言葉が次々、心に突き刺さる。時には過激に響くような表現もあったりもする。しかし、同時にたくさんのユーモアも仕込まれていて、はっとして心が引き締しまった次の瞬間、笑いの渦に巻き込まれる。そんな刺激に満ちた2時間だった。

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「宗教」、というと、この国では、新興宗教の勧誘とか、
うさんくさいイメージがパッと出てくるような気がする。

しかし、日本以外の世界各国に住む人々は、それぞれの宗教の強い影響を受けて存在している。
故に国家間の対立も起こる。それは、決して相容れない、決着点のない対立。。。

アメリカ同時多発テロが起こったとき、友人がつぶやいた一言が忘れられない。
"宗教が違うんだから、仕方ないよね・・"

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今回の講演があまりに素晴らしかったので、できるだけその内容をそのままに、多くの人に伝えたいと思った。
以下、講演をダイジェストしながら、私の感想を述べていきたい。

―――2歳半でヴァイオリンを始め、12歳でプロデビュー。天才少女と称賛された千住さんは、「天才じゃないことがバレないように」猛練習に励む。学校がある日は4時間、休みの日は12時間以上もの練習を続けた結果、「"天才かもしれない"と言われる程度の演奏が、やっと出来た」そうだ。

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夕学五十講

このサイトは、慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が主催する定例講演会『夕学五十講』を受講した方々による講演レポートを掲載しています。

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