講演を始めるにあたって、阿刀田氏は、「自分は小説家だから、どうしても小税の話が多くなる。自分のことを話す、これは、90%を超えて自慢話。失敗とか、ろくでもない話でも、それは裏返しの自慢」と言った。確かにそうだ、と可笑しくなる。
 「しかし、自分のことを話さないと、借り物ではない、深い話はできない。ときどき、見え見えで、自画自賛が入っていたりすることをお許しいただきたい」
とことわり、会場の雰囲気がほぐれた中、講演は始まった。


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