ぜひ耳を傾けてほしい。

もし、東日本大震災のあと、少なからずも、地震学者や科学者、科学そのものに対して、信頼をなくしてしまったなら。

平均台のような細く小高い道を、右に自然科学、左に人と社会を抱えながら、まっすぐ前を見つめ、しっかりとした足取りで歩いている。
そんな女性である。平均台から落ちそうになる気配がない。

高校生のとき、阪神淡路大震災を経験した大木聖子さんは、自然科学を武器に、地震学者の道を歩み始めた。そして、東大地震研究所に勤めていた時、科学者として東日本大地震に向き合うこととなった。

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