5/31 蓮池 薫「拉致と決断~最悪を考えるときと最良を考えるとき~」 一覧

300人定員の会場は前売りにて完売。チケット記載の受付開始時間から程なく既に多くの参加者が着席していた。年齢層は幅広く、男女の偏りも感じられない。会場の静かな熱気に若干圧倒されながら、一番端の席に座る。現在、新潟県産業大学経済学部の准教授として韓国語等を教える蓮池氏が、東京でこのような講演を引き受けるのは珍しいのかもしれない。

1978年から24年間に渡り、北朝鮮での生活を余儀なくされ、2002年10月に日本に一時帰国。日本に残ることを決断し、その1年7か月後に当時大学生のお子さんお二人が帰国。その後は韓国語の本の訳書を中心に多数出版されながら、2012年秋に『拉致と決断』を出版。その本の冒頭に、「長いようでも、この本を書くまでに約10年というこの年月は必要だった」とある。

拉致とは何か。

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「結果より過程を大切に」。
「好きな言葉を教えてください」という質疑応答の最初の質問に蓮池氏はこう答えた。
 そして、日本に帰ってきて「夢を追える、そのことが楽しいんです」と説明し、晴れやかな笑顔を浮かべた。
 その心の内から湧き上ってくるような笑顔に、はっとさせられた。

 今、世の中には「成功するための情報」が溢れている。常に、結果重視で、自分自身、思うような結果が出せないことに歯がゆい思いをすることが少なくない。
 しかし、蓮池氏のこの言葉に、夢を追える、チャレンジすることができる自由を持っていることを思い出させてもらった。あまりにも当たり前で意識することすらなくなっていた「かけがえのない自由」を。
 それは、蓮池氏がいかに長い間、自由を奪われていたか、を改めて感じた瞬間でもあった。

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このサイトは、慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が主催する定例講演会『夕学五十講』を受講した方々による講演レポートを掲載しています。

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