« おしらせ | メイン | 夕学プレミアム 「海舟がみた幕末・明治」 »

3.11をきっかけに、私たちの意識はどう変わったのか

きょう、4月7日から始まる【複合連鎖危機とニッポンの改革】という講座の打ち合わせで竹中平蔵さんと話をした。
その時に聞いた話が印象に残ったので紹介したい。

この講座は、竹中さん等が、震災発生直後から議論を重ねて出版した『日本大災害の教訓~複合危機とリスク管理~』という本にちなんでいる。今回の体験を、リスク管理という視点から整理し、「ニッポンの改革」課題として、世に問い掛ける場としようというものだ。

上記がオフィシャルコメントだとすると、竹中さんが、本音で多くの人に問うてみたいのは次ぎのことだという。

「3.11をきっかけに日本はどう変わったのか、そして私たちの意識はどう変わったのか」

この問いには、日本が変わることは、私たちの意識が変わることから始まるはずだという含意がある。そして、残念ながら、私たちの意識はほとんど変わっていないのではないかと危機感も滲み出ている。

その典型的な現象を、3.11一周年を期して、メディア各社が特集した震災関連番組に見たと竹中さんは言う。

「現場は強いが、中枢管理機能が弱い」
これは、ずっと以前から言われてきた日本の特徴であり、「マイクロマネジメント」は得意だが、「マクロマネジメント」は苦手であると言い換えることが出来る。
大震災に伴う複合連鎖危機のような緊急時には、その強弱が平常時以上にはっきりと浮き出てしまう。これは人間の身体と同じである。

悲劇から一年が経過し、災害経験から教訓を学ばねばならないいま、問われるべきは、防災対策の「マクロマネジメント」はなぜ機能しなかったのか。今後に備えて、「マクロマネジメント」をどう再構築するかという大きな視点であるべきだ。

にもかかわらず、メディアが報じたのは「マイクロマネジメント」の感動秘話ばかり。
例えばこれこれ
確かに、災害時・復旧時に日本人が見せてくれた現場の底力は世界に誇るべきものだし、竹中さんも番組を見れば感動する。

しかし、真の知性には、ウォームハートとクールヘッドの両面が必要である。「マイクロマネジメント」の素晴らしさを伝え、ウォームハートに訴えることを否定するものではない。しかしながら、クールヘッドにこだわり、「マクロマネジメント」の問題を骨太に取り上げる番組が果たしてひとつでもあっただろうか。

続きを読む "3.11をきっかけに、私たちの意識はどう変わったのか"

質問タイムなのに...

先週末、某自治体が主催するシンポジウムを聴きにいった。
テーマに関心があったこと、モデレータやパネラーが、是非、話を聴いておきたいと思う魅力的な人選であったことが理由である。
パネルディスカッションの内容には、示唆深いやりとりも多くふくまれていて大変満足であったが、その後の質問タイムがいただけなかった。

最初に、さっと力強く手を挙げた質問者は、某大学で日本思想を研究しているという先生であった。
「論語にこんな一節があります...」と格調高く始まった時に、嫌な予感がしたが、それが的中した。延々と講釈をのたまった後に、
「・・・ということが私の感想です」と、満足そうに座ってしまった。
感想発表の時間ではなく、質問タイムなのに。

次に、これまた「どうしても指名して欲しい」という意欲を前面に出して、最前列の男性が手を挙げた。
「私が、スタンフォード大学に留学していた時の経験から言うと...」とさりげない自慢話が入るのはご愛敬としても、彼の問題意識というものは、よく語られることで、きわめてスタンダードな質問であった。そこで終わってくれればまだよいのだが、終わってくれない。
「これについては、私が思うに...」と、今度は自分で答える側に廻ってしまった。
それが面白ければいいのだが、これまたステレオタイプの見解でつまらない。
滔々と持論を語った後に、自分で長すぎたと気づいたのか、質問にならぬままに、急に尻すぼみのように話を終えた。

次ぎに、手を挙げた方は、某大手エレクトロニクスメーカーの社名を名乗った後に、「ビジネスの立場から...」と話はじめると、今度は、日本のものづくりが如何に優れているかを縷々語りはじめた。
さすがに会場もいらだってきて、
「ちょっと長いよ」という一声があがり、そそくさとマイクを置かざるをえなかった。

結局、20分近い時間の間、質問はひとつもされず、延々と、蕩々と、縷々と自説を開陳しる場に変わってしまった。

講演会や、シンポジウムでは、こういう現象がよく起きる。
しかし、夕学五十講では、まずこういう光景を見ることがない。
質問者が感想を述べることはあっても、それはあくまで簡潔で、後に続く質問の文脈を補完するものである。
受講者の方に恵まれているなぁとつくづく思う。

はじめて夕学で話す講師の中には、30分も質問時間を取って大丈夫かといぶかる人もいる。
前述のような経験を何度かされて、辟易とされているのだ。

「夕学は、大丈夫です。見当違いの質問者はいませんから」
私は、いつも自信をもって、その懸念を打ち消すことが出来る。
そして終了後には、「きょうは良い質問をいただいて、自分も刺激になりました」と満足していただくことができる。
夕学の価値のある部分は、受講者の方に形成していただいているのだと感謝している。

【ラーニングNight!】

先週の金曜日、慶應MCCで【ラーニングNight!】という新しい試みをしたので、そのことを書きたいと思います。

【ラーニングNight!】は、慶應MCCの知的基盤能力マスタリコースの修了者&在籍者を対象としたクローズドイベントでした。
知的基盤能力マスタリコースの説明をすると長くなるのでこちら↓
<知的基盤能力マスタリコース>

マスタリコースの修了者&在籍者を対象にした勉強会や交流会は、これまでも定期的に実施してきたのですが、今回は、思い切り目的をシフトして、「新たな大人の学びを体験する」ことを狙いにしました。

全体の企画とファシリテイトをお願いしたのは、法政大学の長岡健先生
テーマは、「アンラーニング(unlearning)」
長岡先生流に分かり易く表現すると「学びほぐし」です。

「大人の学びとは、こういうものだ」という既成概念を「ほぐして」、「ムッ!これはいったいナンぞや」という違和感を味わおうというものです。
(「アンラーニング」「学びほぐし」については、長岡先生の回の夕学ブログをご参照ください)

具体的に何をやったかというと、「自画持参」というワークショップです。
参加者が、アイデアを持ち寄り、何かを産み出そうという創造的な場づくりのやり方として開発されたワークショップメソッドです。

参加者は、まずはウェルカムドリンクを手に取り、食べ易くワンフィンガーを意識した料理も楽しみながら、フランクな雰囲気で始まります。

DSCN0571.JPGのサムネール画像

DSCN0555.JPG

具体的なやり方は、「自画持参」のwebサイトをご覧いただきたいと思いますが、さしずめ、ガチンコ素人大喜利大会といった感じでしょうか。


誰が当たるのか、どんなテーマが当たるのか、いつ当たるのか、全部がふたを明けるまでわからない環境で、突如スピーチをすることが求められます。

DSCN0655.JPG

準備は2分、話すのは3分。脱予定調和、究極のコミュニケーション体験といったところでしょうか。

「これは柔らかい勉強会ではありません」「少し真面目なパーティーです」
という長岡先生の、わかるようでわからない案内の通り、どう展開していくのかわからない、不安定で、先の見えない環境で、少し戸惑う体験をしていただきました。
その戸惑いや違和感を他者と共有し合い、感じ方の違いや受け止め方のズレを認識することが、「学びほぐし」の第一歩になります。

参加者は、顔見知りも多く、通い慣れたMCCという環境もあったのか、すぐにその場に慣れて、積極的に、そして楽しく「ほぐし合い」にチャレンジしていただきました。

DSCN0693.JPG


「こんなに飲んでやったワークショップは初めてだ。いつもは飲めと言っても飲まないのに...」という長岡先生の感想を、ポジティブに受け止めるべきか否かは、思案が必要なところではありますが、「新しい大人の学びを体験する」という目的の一回目としては成功だったと思います。(企画者の保谷さん、湯川さん、ご苦労さまでした)


昨年夏の夕学に登壇された哲学者の鷲田清一さん(当時大阪大学総長、現大谷大学教授)は、現代人に求められる知性として、梅棹忠夫さんの言葉を紹介してくれました。

「請われれば、ひと差し舞える人であれ」
準備はなくとも、いざとなれば、サラリと与えられた役割をこなしてみせる。そんな意味かと思います。

「オレが、オレが」と前に出たがる人間ばかりの集団はもろい。
「それは私の仕事ではありません」という人間ばかりの集団はつまらない。
いざとなれば「ひと差し舞える」人間が揃った集団こそが、しなやかでしぶとい。

そんなことを思った夜でした。

ラーニングNightは、第二夜、三夜と続けていく予定ですので、乞うご期待!!

古代ギリシャが見いだした三つの精神世界

夕学がない間の埋め草として、夕学プレミアムagoraで学んだことを書きたい。

私は、「阿刀田高さんと読み解く【古代ギリシャ・ローマの智恵】」に、半分受講生として参加したが、実に面白かった。

古代ギリシャの精神には、三つの世界観があったようだ。
ひとつは、「アポロン的世界」
ギリシャ神話のアポロンは太陽神。知的文化的活動の守護神だとされる。
アポロン的世界とは、明るい陽光に映える健康的な世界である。正統、明朗、調和といった言葉で象徴されるものだ。

ふたつ目は、「デュオニソス的世界」
デュオニソスは酒の神。ローマ神話ではバッカスと呼ばれる。酩酊の神である。
デュオニソス的世界とは、渾沌と倒錯を蔵した深淵なる世界である。異端、陰鬱、不調和といった言葉で象徴される。

三つ目は、「ソクラテス的世界」
言わずと知れた古代ギリシャの哲人。
ソクラテス的は、論理と合理性の世界であり、突き詰めたところには、ロゴス(根源的な原理)があると考える。

続きを読む "古代ギリシャが見いだした三つの精神世界"

橋下市長を巡る論争から民主主義を考える

橋下徹大阪市長を巡る論争が気になっている。
来期の夕学では、古賀茂明氏、内田樹氏、藤原和博氏に登壇いただくことになったことも理由のひとつである。
古賀氏は、大阪府市統合本部の特別顧問として橋下改革のブレーン役を務める。
内田氏は、橋下さんから名指しで指摘されるほどの反ハシズムの論者である。
藤原氏は、府知事時代の橋下さんから教育分野の特別顧問を委託されたが、いまは少し距離を置くと聞く。
三者三様の立場なので、多面的な見方を聞けるかもしれない。
(講演テーマは、橋下さんのことではありませんが...)

どちらがどうこうと論評するつもりはまったくないけれど、私としては、橋下さんを巡る議論を聞くことで、民主主義を考えるよいきっかけになった。

民主主義と言えば、チャーチルが言ったとされる名言が想起される。
「民主主義は最悪の政治形態らしい。ただし、これまでに試されたすべての形態を別にすれば」
民主主義は、人類がさまざまな政治形態を経たうえで辿り着いた、いまのところもっとも優れた政治制度ではあるけれど、理想的な最終型にはほど遠く、ずいぶんと問題が多い制度であることも事実のようだ。

例えば、橋爪大三郎さんは、『民主主義はやっぱり最高の政治制度である』という本の中で、民主主義の欠点をいくつか提示している。
橋爪さんの指摘する欠点を、私なりに整理すると次の三つになる。

続きを読む "橋下市長を巡る論争から民主主義を考える"

工藤公康氏のDeNA監督就任騒動に思う

皆さまご承知のように、「工藤公康氏が、横浜DeNAベイスターズの監督に就任確実」
という見込報道から一転。交渉中断となりました。

つい二ヶ月前に夕学に登壇いただいたこともあって、このニュースは特に関心をもって推移を見守っておりました。
実は、講演の中で、受講者の方から「将来監督をやってみたいという希望はありますか」という質問があった際に、工藤さんの返答は次のようなものでした。

「私が監督をやるとしたら、余程生活に困った時だと思ってください(笑)」
あの日の講演内容と、間髪入れずの返答から思い浮かべても、日本のプロ野球の監督という仕事は、工藤さんにとって、まったく魅力がないものだと思えました。
いくら子沢山とはいえ、たった二ヶ月で工藤家の生活が逼迫したとは考えられず、「就任に前向き」「監督確実」という報道を見る度に、「ホントかな?」という疑問が拭えませんでした。
口幅ったい言い方ですが、個人的には、きっとこうなるだろうと思っていた通りの結果になりました。

続きを読む "工藤公康氏のDeNA監督就任騒動に思う"

幅允孝さんからのメール

きょう、ソニーとシャープの電子書籍端末が同時に発売になった。
どちからというとITは苦手で、スマートフォンは欲しいとも思わないし、ipadもあまり関心はない。でも電子書籍端末だけは「買ってみようかなぁ」と思っている。
カバンの中に常時本が3~4冊入っている。平日はそんなに読めないのだけれど、たとえちょっとの時間でも、「読みたい時に、読みたいモノを、読みたい」という欲求があるので、どうしても何冊か持ち歩いてしまう。
最近、とみにその重さが負担に思えてきたので、電子書籍は魅力的だ。

週末にでもお店に見にいこうかと思っていたら、ブックディレクターの幅允孝さんからメールが来た。(「いつもお世話になっている皆様へ」という一斉メールですが...)
幅さんには、一年前に夕学に来ていただいたからだろう。

「SONY Reader Storeのお店づくりに協力しました」という内容だったので、早速覗いてみたら、ここで連載を持つようだ。

本の匂いや手に取った時の質感、めくった時のパラパラ感などを重視する人だったので、電子書籍について、どういうことを言うのか,興味深いところである。

白いご飯は箸で食べるのが一番だけれど、カレーライスやリゾットは、スプーンの方が圧倒的に食べやすい。料理の種類が増えれば、新しい道具が出てくるのは当たり前のことだ、とある。
なるほど、その通りだ。

「読みたい時に、読みたいモノを、読みたい」という読書スタイルには、新しい道具があってしかるべきなのだ。

たしか、塩野七生の「ローマ人の物語」文庫版の冒頭に、文庫サイズという本の形態は、グーテンベルクの活版印刷の匹敵する大発明だったというようなことが書いてあった。
洋服の内ポケットに入るサイズの本が生まれたことで、読書は、はじめて書斎を飛び出すことができた。
電子書籍により、今度は、本棚ごと持ち歩くということが可能になるのだろう。

とはいえ、いかにも幅さんらしい一面もある。
「紙で味合う一冊」というコーナーがあって、この本は、紙の束でないと味わえないよ、という本が紹介されている。
今月は、
「本を愛しなさい」 / 長田弘 (著) / みすず書房
が紹介されていた。

なぜか、この本が読んでみたくなった。
まんまと幅さんにしてやられてしまった(笑)

丸の内のイルミネーション

今週は、夕学がお休みなので別の話題を。

丸の内のイルミネーションが輝く時期になりました。
丸ビル1Fのクリスマスツリーをご覧になった方も多いかと思います。
20日から新しい装飾が始まるそうです。題して『光都東京・LIGHTOPIA2007』
皇居外苑広場の和田倉橋周辺と丸の内仲通り(丸ビルの東京駅反対側に面した通りです)でいくつかのイベントがあるとのこと。

特に丸の内仲通のイベントは

今回新たに実施する「フラワー・ファンタジア」は、9種類・約17万鉢のパンジーを使い、花と光の空間アートを演出します。 高さ6mの花のタワーなど、昼は鮮やかに、夜は煌びやかに照明され浮かび上がります。 又、丸の内仲通りでは、花のタワーを中心に鋪道全域が花と光でうめつくし、花を染めあげている照明は 時の移ろいと共に変化。花の表情を幾重にも変化させていく様は幻想的でどこにもない美しい光景をつくりあげます。

ということで、イメージはこんな感じだそうです。
http://www.kouto-tokyo-lightopia.jp/flower.html

とのことです。
今朝通ったら、急ピッチでパンジーが設置されていて、ほのかに甘い香りが漂っていました。
夜10時までやっているそうなので、26日の夕学(千住真理子さん)の後には、素敵なイルミネーションを楽しんでみたら如何でしょうか。

はてなの「Rimo」

はてな副社長川崎裕一さんの講演は記憶に新しいところですが、はてなが「Rimo」という新しいサービスを始めたのはご存じですか。

“新しいテレビ”をコンセプトに、you tubeに投稿された日本のTV番組をジャンル毎に選別して、放映するものです。
you tubeに関心のある人は多いでしょうが、いちいち検索するのは面倒だし、そんな暇もありませんよね。
そんな人は「Rimo」を見れば、最新おもしろ投稿が、ジャンル毎に視聴できるわけです。

川崎さんの講演のブログ
『「はてな」の提供するサービスには、アルゴリズムに則った機械仕掛けの仕組みに、「他人の情報」「他者の評価」といった「人間の介在」が重要なファクターとして組み込まれている』
と書いたのですが、「Rimo」はその典型的な例です。


うれしい話

先週末、夕学サテライトの受講者の方からお電話がありました。

「広島に勤務していた頃、夕学サテライトを聴講していた。そのために広島商工会議所の会員になったほど。今度山口に転勤になったが、残念なことに、こちらではサテライトを聴講できない。今度、異業種交流の場があるので、大学や高専の先生にサテライト導入の話をもちかけてみたい。導入費用はいくらかかるのか教えて欲しい」とのことでした。

ほんとうにうれしい話です。サテライト会場でも、ライブ会場でも、このような熱心な方々に支えられていることを心強く思う次第です。

お陰様で全国23カ所でサテライト受信をしていただいていますが、残念なことに山口は空白地帯です。いくつか引き合いはあるのですが、決定にまではいたっておりません。
ご期待に添える日が早く来るように、われわれもがんばります。

受講者アンケートからⅡ

受講者アンケートの紹介のつづきです。
きょうは城取(進行役)についての苦情・クレームです。

・椅子への座り方(足の組み方)が行儀わるい。
椅子にあぐらをかいてるかのように見える、品の悪い足の組み方をしていたそうです。
たいへん申し訳ありません。 以後気をつけます。
ご指摘いただきありがとうございました。

・質問者を指名する際に、知り合いばかり優先しているのではないか
ご指名する際に、無意識にその方の名前を口にする時があるようです。お陰様で夕学も5年以上の歴史があり、常連の皆さまも多く、お知り合いにあった方もたくさんいらっしゃいます。
そういう方ばかりを優先しているのではないかとご指摘かと思います。恐らく手を挙げていらっしゃるにもかかわらず、ご質問いただけなかった方からのご意見かと思いますが、けっしてそういうつもりはありません。基本的に早く手をあげていただいたから順番にご指名しているつもりですが、間違うこともあったかと思います。お知り合いの方は、気づき易いので、ご指名することも多かったかもしれませんね。
また、いつも質問していただく方は、どういう質問をされるのかある程度想定ができることもあって、状況によっては、意識的に指名させていただくこともたまにあることは事実です。

それと、どうしても見えにくい角度があり、特にステージに向かって右側壁際でしかも後方に座る方が手を挙げたさいに気づかないことがあるそうです。よくスタッフにしかられております。

いずれにしろ、たいへん申し訳ありませんでした。

・コメントが的確でない
たまに、こういう趣旨のご指摘をいただき、反省をすることがあります。
是非、これからもご指摘ください。

受講者アンケートからⅠ

何回かに分けて、受講者アンケートについてお答え致します。
お褒めや激励のお言葉も多数いただいております。改めて感謝申し上げます。

ここでは苦言・クレームについて紹介し、お答えをしていきたいと思います。

・会場の温度について
5月から6月にかけては、たいへん多くの苦情をいただきました。
丸ビルホールは、自動温度調節機能も完備し、冷風の循環も考慮して吹き出し口を設計されているようですが、なかなか思うようにまいりません。 皆さんの様子(上着を着たり、腕をさすったり)を観察して、こまめに温度調節をしているつもりですが、至らぬ点があるようです。申し訳ありません。

講師に強いスポットがあたりますので、前方ステージ周辺の冷房温度は低めにしております。
特にステージに向かって右側、司会が立つあたりの壁面から冷風が出るようで、その周辺はかなり寒くなってしまいます。
全体的な傾向としても壁際(左右、前後)の温度が比較的低くなってしまうようですので、薄着の方、寒さが苦手な方はできるだけ中央にお座りいただくことをおすすめ致します。

・開始時間をもっと遅くして欲しい
これもよくいただく要望です。
ある人は「7時半」。ある人は「7時」。「6時45分でもいい」というご意見もあります。一方で少数ではありますが、「早くから来て待っているので、早くはじめて欲しい」という声もあります。
自前の会場であれば自由に設定できますが、格別の配慮をいただいて、イレギュラーな3時間枠でお借りしており、会場使用可能時間帯とそれに付随する料金も含めて、トータルに考えて現在の時間帯にしております。「顧客志向になっていないというお叱りをいけるかもしれませんが、けっして無視をしているわけではなく、いろいろな要素を考慮したうえで継続していることをご理解いただければと思います。
いくら便のいい丸の内とはいえ、会社から一定の時間がかかる方が多いことはよくわかっておりますので、都心内にもサテライト会場をいくつか用意できればと思うのですが、これからの課題です。

・最近内容の質が落ちたぞ!
企画者側としては、全体の受講者数が増えているということは、品質を評価いただけていると思いたいのですが、継続的に受講される方の中には、厳しいご指摘をされる方もいらっしゃいます。
正直言って、当初の依頼意図と講演の内容がズレることもありますし、思いのほか話すのが苦手だったという方もいらっしゃいます。当初に比べて、大学の先生の構成比率を少し落としているので、アカデミック色が薄くなったせいもあるかもしれません。
いずれにしろ、謙虚に受け止めて、心を新たにしていきます。


・アンケートのフィードバックをして欲しい
貴重なご意見をいただきながら不十分で申し訳ありません。このブログでも定期的にフィードバックしていきます。
会場で報告するべきだという意見もおありでしょうが、以前そうした際に「前置きが長すぎる」というご意見もいただいたこともあり、ブログでの報告とさせていただきます。


ロッテが気になる

荒木さんに来ていただいたせいもあって、その後の千葉ロッテの成績が妙に気になります。講演時には4連勝で意気揚々と札幌(日本ハム)に乗り込んだのですが、新庄選手に「引退宣言」に煽りを受けたのか負け越してしまいました。とはいえ、本拠地千葉に戻った昨日は快心の完封リレー。
マリンスタジアムのビルDayまでには、どうか浮上しておりますように期待しています。

学力低下とゆとり教育

1回目の立花隆さん、2回目の野口悠紀雄さんの両方をお聴きになった方はご存知だと思いますが、両先生とも、学力低下への強い危機感を抱いておられました。奇しくもご両人とも90年代後半に東京大学で教壇に立っていたこともあり、学力低下の象徴として東大の例をあげておられました。その原因として「ゆとり教育の弊害」を上げていることも同じです。
昼休みに週刊ダイヤモンドを読んでいたら百マス計算で有名な陰山英男先生(今春から立命館小学校副校長)が、異なる見解で学力低下問題を語っていました。
陰山先生の主張は「ゆとり教育」が問題ではなく、子供達の生活習慣の崩れこそが問題だということです。寝不足、朝食抜きで集中力にかけた子供が増える。落ちこぼれが問題になってゆとり教育論が生まれる。不安に駆られた親は塾へ駆け込む。塾は受験技術だけを徹底的に教え込む。塾通いで疲れた子供はゲームなどで夜更かしをする。生活が乱れ、ますます学力が落ちる。
そんな負の循環を断ち切るために文部科学省に働きかけて「早寝、早起き、朝ご飯」国民運動をはじめるとのこと。2年前の夕学で、しきりに「早寝、早起き、朝ご飯」を強調していたことを思い出しました。

立花さん、野口先生と影山先生は論点が異なるので比較するのはおかしいかもしれませんが、見ている対象(東大生と一般小学生)の違いが反映されていて興味深く感じた次第です。

ライブドア事件に思う

周知のようにライブドアの堀江さんが逮捕されてしまいました。夕学には昨年の5月24日に登壇していただいた縁があります。容疑が事実だとすればたいへん残念で遺憾なことと言わざるをえません。堀江さんの回は告知開始1日半で満席マークが灯り、夕学はじまって以来の大反響でした。3月に開催したM&Aのフォーラムも会場に入りきれない程の受講生が集まりました。
「時代の寵児」ともて囃したマスコミや一部有識者が悪いというコメントが多くのニュースやワイドショーで取り上げられていましたが、私たちもお囃子に踊り、踊らされた一員かもしれません。

堀江さんの回のブログをでは、『「100人に聞いて、皆がやめた方がいい、無理だということこそやるべきだ。だって一人占めできるのですよ」堀江さんは何度かそう強調されていました。』と書いています。既成概念や古い常識への果敢な挑戦意欲と受け止めていたこの言葉が、今回の事件の遠因を示唆していたことに改めて気づいた次第です。

藤原正彦先生の新刊が売れています

年明け1/25(水)に登壇していただく、藤原正彦先生の新刊が本屋の店頭を飾っています。
きょう、東京駅前の丸善を覗いたところ、新書の売り上げNo1になっていました。夕学の講演に密接に関係した内容です。
是非お読みになってください。

藤原正彦 『国家の品格』新潮新書

2006年度前期講師候補者選定会議

来期(2006年前期)の講師候補者選定会議の季節が来ました。
6日(火)に第一回の会議を行い、200人以上のリストアップを行いました。今月中に何度かの会議を経て依頼をする方を絞り込んでいく予定です。
乞うご期待!!

今期のサテライトは15拠点

好評をいただいている夕学サテライトですが、今期は新たなに仙台、新潟、松山、鹿児島、那覇の4拠点が加わり15拠点です。「北は北海道から南は沖縄まで...」という常套文句が、ようやく使えるようになりました。
次回(11/8)の全日空大橋会長の講演は、各地で評判になっているようです。大橋会長が地元で講演されると勘違いして、「是非ご挨拶を...」と全日空さんに連絡をされる方もいらっしゃるとか。
話題になることは嬉しいことですが、全日空さんにはご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

夕学つながり

秋元康さんの講演に早速、いくつかのトラックバックをかけていただきました。
廣江信親さんの「感動ビジネスやるばい!」、北山裕美子さんの「岡山でもうすぐ社長はじめます」、ふうたさんの「コンテンツ便利帳」等々、皆さんいろいろなバックボーンをお持ちで、それぞれの世界で前向きにがんばっていらっしゃる様子がよくわかる素敵なブログです。

今期はサテライトの受信会場が大幅に増えました。札幌から那覇まで、日本中の人々と「夕学」という同じ時間を共有できるのは素晴らしいですね。

来期の依頼がはじまりました

今月から2005年度後期の夕学の依頼がはじまっています。はやくも、満席間違いなしのビッグネーム数名からOKをいただきました。もちろんすべて順調にいくわけではありません。一喜一憂の毎日が続いています。
今月中にほぼ概要を固めて、9月1日にはサイトオープンができるようにすすめていく予定です。
いつものように7月後半の夕学に参加された方には速報版をお渡しできると思います。

夕学のポスター

丸の内にあるオフィスビルの多くには、三菱地所さんのご配慮で、夕学のポスターが掲示してあります。たいへん評判がよくて、夕学を知ったメディアを聞くと「ポスターを見た」という方が結構いらっしゃいます。講師の方にも1枚お送りするのですが、研究室に貼っていただいている先生もいます。

骨太の方針2005

経済財政諮問会議の「骨太の方針2005」が発表されました。
本間正明さんが、いま発表前の最後の詰めの交渉をしている最中なので...とおっしゃっていたものです。小さな効率的な政府の実現を目指して、「市場化テスト法案」を05年度の国会に提出するという方針が盛り込まれています。難しい時期だったので、夕学ではそれほど時間を割いてお話になりませんでしたが、控室でのやりとりでは、どこまで踏み込めるか最後の調整で苦労されたようです。

現在、ハローワークの一部の業務が民間に開放されています。業務分野が当初案から大きく後退したので、マスコミの論調は「腰砕け」的な厳しいものでしたが、解放された業務に限ってみると大きな成果が上がっているのだそうです。

夕学の輪

夕学サテライトでご覧の方々からトラックバックをかけていただきました。
「心が美しくなる秘訣」、  「コンテンツ準備帳」。夕学の輪が少しずつでも広がっていくことは嬉しいことです。

申込者の52.2%がリピーター

今期夕学の申込データの分析をはじめました。
申込者の52.2%がリピーターです。リピータのうち60%以上が3期以上受講していただいています。第一期から必ず申し込んでいただいている方も40名いらっしゃいます。

コアなファン、新規の方々、両方にバランスよく支えていただいていることを改めて感謝致します。

夕学サテライト

サテライトについて、質問をいただきました。
現在札幌から宮崎まで、全国10カ所以上の大学・自治体・経済団体にパートナーとして受信をしていただいています。それぞれの地域で、パートナーが主催する社会人向け講座として、多くの方に受講をしていただいています。丸の内のライブ会場の3倍位の人数の方が、同じ時間に衛星で夕学をご覧になっているようです。
「出張するので、東京の受講券が使えないか」というお問い合わせもいただくのですが、各地のパートナーさんが、独自に募集・運営をされているので、そういうわけにはいかないのです。申し訳けありません。

秋には鹿児島も加わりますし、沖縄でも検討していただいています。
私の大学時代の友人は宮崎で聴講しているそうです。たまに激励のメールをもらいます。

皆さまも、機会があればサテライトもご利用ください。

詳細はこちらで。

悩ましい問題

ここのところ満席講演が続いたこともあって、アンケートで、席への誘導の是非についてご意見をいただくことが増えました。「誘導されるのは煩わしい」「好きなところに座らせて欲しい」といった声です。一方で「後から来る人のために通路をあけるのは面倒である」「満席マークがついても結構席が空いているのでないか」という意見もあります。
「遅刻者は迷惑だから入れるな」という方もおりますし、「全回予約なのだから、いつ来ても席を空けておくべきだ」という人もいらっしゃいます。

一人でも多くの方に聴いていただきたいという思いとせっかく来ていただいた方には、快適にゆうたりと聴いて欲しいという気持ちの両方があって、本当に悩ましい問題です。
もっと大きい会場があるといいですよね~。

2005年後期講師候補者選定会議

先週末に第一回目の会議を行い、テーマ設定と合わせて、100名以上の候補者のリストアップがなされました。もちろん、会場で皆さんからいただいたアンケートも参考にさせていただいております。
これから多面的に検討して、最終的に依頼する方々を絞り込んでいきます。皆さんには、9月初めにご案内の予定です。 乞うご期待!!

明日の準備

明日の堀江さんの夕学に合わせて、著書を何冊か購入。新著の「ホリエモンの新資本主義」をパラパラめくっているところです。
こういうコンセプトも本になるんですね。目から鱗の心境です。
私は、これから帰りの電車で読んでみます。
皆さん、明日の夕学ではここにはない質問を是非期待します。

玄田有史さんの希望学プロジェクト

7月20日の夕学のご登壇いただく玄田有史先生が「希望学プロジェクト」と呼ぶ研究を開始したそうです。(朝日新聞 5/11)。
玄田先生が所属する東大社会科学研究所のプロジェクト研究で玄田先生が責任者とのこと。(希望学のサイトは準備中でした)
『・・必要なのは、希望を抱かせるための即効薬でなく、希望とな何か、から問い直すことだと考える。「例えば、希望ってなくちゃいけないのか。個人的にはありゃいいてもんじゃないだろう、って思う」・・・』
という部分が印象的でした。

ニートやフリーターの就労意識の問題が取りざたされる一方、企業人に対しても、キャリア意識の一環として「価値観」や「動機」の明確化を求めることが一般化していますが、見方を変えれば「何をしたいかわからない」人とっては一種の脅迫観念のような厳しい問いかけのようです。

どんな研究になるのでしょうか。楽しみですね。

来期の企画がはじまってます。

今期がスタートして、まだ5回が終了したところですが、早くも来期(2005年後期)の企画がはじまっています。
今月末に最初の企画会議を行います。
「夕学の講師はどうやって決めているのですか」と聞かれることあるのですが、特別なノウハウがあるわけではありません。もの凄く顔の広い企画マンがいるわけではなく、スタッフ全員が日頃の情報収集と勉強の成果を活用しながら、何度も会議を開いて候補者を選びます。会場でのアンケート結果も貴重な材料になっています。

もちろん依頼した方全員にお受けいただける訳ではないので、その分も見越して多めに候補者をあげなければいけません。結構たいへんです。

スタッフにお知り合いのいる方、「この人の話を聴きたい」というご提案は、いまのタイミングが一番効果的ですので、是非どうぞ!!

満席マークがついた時には

おかげさまで、今期は満席講演が増えています。「予約しようと思ったら一杯だった」「なんとかならんのか」といった声を多数お寄せいただいております。主催者側としては嬉しい反面、せっかく受講券を買っていただいた方には、できるだけ希望の回を受講していただきたいという思いも強く複雑な心境です。

満席講演をどうしてもあきらめられないという方は、お時間があれば、当日朝からこまめに予約状況を覗いてみてください。多い時で10席以上のキャンセルがでます。

夕学の予約システムは完全なオープン制で、事務局でコントロールしている訳ではないのでキャンセル待ちをお受けすることができないのですが、一方で容易に予約変更をできるようにしてあります。従って、予約者の顔ぶれは頻繁に入れ替わっています。
あきらめずにチャレンジしていただければと思います。