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「戦略とキャリアのシフト論」 石倉洋子先生

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「きょう、このタイミングで、この話題に触れないわけにはいきませんね」

石倉洋子先生は、まずスティーブ・ジョブスの話から始めた。
彼の人生年表を見て、誰もが気づくことは、ジョブスの56年の生涯は「戦略とキャリアをシフトする」人生であったということだろう。
アップルを創設し、内紛で放逸され、再び復帰した。
PC、携帯音楽プレイヤー、携帯電話、タブロイド端末...いずれもそれまでの概念を大きく変える商品を作り出した。
ジョブスが創造した商品とともに、アップルという会社の戦略も変わってきた。
石倉先生の「戦略とキャリアのシフト論」のイメージを伝えるに相応しい人物だったのかもしれない。

さて、本題。
石倉先生のグローバル時代認識は、「不安定」「不確定」な世界であるということである。中心なき世界では、権力の逆転や秩序の大転換があっという間に起きる。人もお金も情報もオープンに世界を動き回る。

人類の歴史を振り返れば、混乱の時代、乱世は何度かあった。
しかし、混乱はやがて安定し、乱世は統一に向かうのが歴史の必然でもあった。
ところが、今回はそれがあてはまらないようだ。「不安定」「不確定」は当分の間続く、それが多くの人の一致した見解であるという。
「何が起きるか、先はどうなるのかは誰も分からない」
この認識が当たり前になることを受け入れなければならない。

先の見えない混迷な時代に、明日に向かって生きる希望はあるのだろうか。
石倉先生は、「毎日が戦いの場である」と言った。
茂木健一郎氏の言葉を借りれば「不確実性を楽しむ」鷲田清一先生に言わせれば「わからんことに囲まれていても、なんとか切り抜けていく」ことと同じ意味として理解させていただいた。
つまりは、考えようによっては、可能性がいくらでも開かれている、面白い時代が到来したということである。

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第25回 1/31(火) 武石彰さん

第25回 1/31(火)の講師は、京都大学大学院経済学研究科教授の武石彰先生です。

武石先生は、日本を代表するイノベーション研究者のお一人です。一橋大大学院にいらっしゃる頃から夕学にお呼びしようと思っていましたが、ようやく実現することができました。

かつてのベンチャーブームの際にも、MOTが騒がれた時も、新産業育成が国家的課題だとされる現在も、いつもその中心には「イノベーション」の必要性が謳われていました。

さらにいえば、シュンペーターが「イノベーションは新しい結合である」と喝破してから100年。「イノベーション」は企業経営にとっても、経済政策においても、常にド真ん中のテーマでありました。

「イノベーションとは、単なる技術革新のことではない。それは経済成果をもたらす革新のことであり、革新を通じて経済社会を変革することである。イノベーションを実現するには、優れた技術を創造するだけではなく、経済社会に対する主体的、創造的な働きかけが必要である」

武石先生は、今回の講演にあたって、このように述べています。

どうすれば「イノベーション」が起こせるのかというHow toよりも、なぜ「イノベーション」が必要なのかというWhyをじっくりと考えてみたい講演です。

第24回 1/25(水) 宗次德二さん

第24回 1/25(水)に登壇いただくのは、株式会社壱番屋創業者特別顧問の宗次德二さんです。

宗次さんが、夫婦で始めた喫茶店の看板メニュー「カレー」を武器にして、カレーハウスCoCo壱番屋を名古屋に創業したのは、1978年のことだったそうです。以来33年、CoCo壱番屋は国内外に1300近い店を構える一大カレー店チューンに成長しました。
「ココイチ」の愛称で親しまれるその味、ライス、辛さ、トッピングまで細かいスペックで独自に選択できる注文システムは、差し詰めマーケティング理論でいうところの、「マスカスタマイゼーション」の成功例かと思います。

宗次さんは、10年程前に経営の一線を退き、クラシック音楽の普及などの社会貢献活動に注力をされています。

今回の演題は「夢を持つな!目標を持て!」
ゼロから事業を立ち上げた、筋金入りの創業経営者らしい芯のあるお話が伺えそうです。

第22回 1/20(金) 川田順造さん

第22回 1/20(金)に登壇いただくのは、神奈川大学特別招聘教授で文化人類学者の川田順造先生です。

川田先生は、主としてアフリカを対象とする民俗学的調査を行い、数多くの著作を著してきました。またクロード・レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』の翻訳でも知られています。

今回の夕学でお話いただくテーマは「人類学から日本を問い直す」です。
昨年お書きになった『日本を問い直す―人類学者の視座』をもとにした講演になるかと思います。

近代化の150年で我々は何を得、何を失ったのか?
日本列島の歴史と文化を最新の人類学で読み解き、明治日本を問い直し、アジア・アフリカ諸国と高度成長期までの日本を対比することで今後の我が国の在り方に一石を投じる。
そんな講演になることを期待しております。

第21回 1/17(火) 池尾恭一さん

第21回 1/17(火)の講師は、慶應ビジネススクール教授の池尾恭一先生です。

池尾先生は日本を代表するマーケティング研究者のお一人ですが、ITの黎明期から、新しいマーケティングのあり方を、ITを活用した「マッチング」にあると喝破していました。

一方で、消費者のピンポイントのニーズを正確に把握し、もう一方では、ユニバーサルなソリューション・サービスを探索し、両者をITを使ってマッチングする、「インフォメディアリー」という概念を池尾先生からお聞きしたのは、もう10年以上前になると記憶しています。

「プロダクトアウト」から「マーケットイン」へとシフトしたマーケティングが、いまや「マッチングビジネス」へと進化する潮流が、この10年ではっきりと見て取れるようになりました。

夕学は、実に10年振りの登壇になる池尾先生に、思う存分語っていただきたいと思います。

第20回 1/12(木) 夏野剛さん

第20回 年明け1/12(木)に来ていただくのは、慶應SFC特別招聘教授の夏野剛さんです。

テレビのコメンテーターとして拝顔する機会が増えた夏野さん。言わずと知れた日本のケータイビジネスの先駆者のお一人です。

iモードの立ち上げのためにドコモに転身し、マルチメディア戦略の総責任者として、iモードからおサイフケータイなど多くのサービスを世に送り出しました。
現在は、SFCの教壇に立ちながら、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、SBIホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、GREEとったITベンチャーの取締役も務めていらっしゃいます。

先週、iPohnがauでも販売されるというニュースが話題になりました。昨日の日経によれば、ドコモでも秋から従来型の高機能ガラケーを廃止し、主力をスマートフォンに絞り込むとか。

つい数年前まで「ガラパゴス」の象徴とまで言われた日本のケータイ産業も、オープンネットワークに向けて、大きく舵取りを変えようとしています。

ガラケーからスマートフォンへ、ケータイからPC・タブロイド端末との融合機器へと変わることで、私たちの暮らし、ビジネス、コミュニケーションがどう変わるのか。
興味深いところです。

第19回 12/20(火) 宮脇昭さん

第19回 12/20(火)に登壇していただくのは、横浜国立大学名誉教授で、国際生態学センター長の宮脇昭先生です。

宮脇先生は、独自の方法で世界に3千万本以上植樹してきました。
その方法は、対象となる土地の地味というか、相性のようなものを重視し、その土地に最もあった樹木を中心にしつつ、多数の種類の樹種を混ぜて植樹する「混植・密植型植樹」というものです。
いわば、太古の自然に近い森や林を再現しようというものです。

これまで日本の植樹活動の多くは、単一樹種を植生する画一的なものでした。このことが台風等の自然災害に対する耐性の弱さに繋がっていると宮脇先生は言います。

その土地本来の植生は、「鎮守の森」を見ればわかるとのこと。そこにはシイ、タブノキ、カシ類の木々が生い茂る「いのちの森」があると言います。

さて、いま宮脇先生は、「不幸な東日本大震災の危機をチャンスに、瓦礫を地球資源として、土と混ぜて三陸海岸沿いにエコロジーの知見にしたがって、防潮などの多彩な機能を発揮する丘をつくり、今すぐ木を植え、地域経済と共生し、次の氷河期がくるまで9000年続く、いのちの森をつくろう」と説いています。

被災地を覆う瓦礫でさえ、何万年かのスパンでみれば豊かな森に欠かせない地球資源に変わりうるとするならば、私たち人間の営みは、大自然の長大な循環システムの中に位置づけられることになります。

「生きがいとは未来に向かって今すぐできることを行うこと」と喝破する83歳の宮脇先生の言葉に耳を傾けたいと思います。

第18回 12/15(木) 永田和宏さん

第18回 12/15(木)にお越しいただくのは、細胞生物学者で歌人の永田和宏先生です。

科学者として、長らく京大や京都産業大の教壇に立ってきた永田先生。もうひとつの顔は「塔」短歌会を主宰され、朝日歌壇の選者も務める歌人の顔です。
しかも家族全員が歌人(亡河野裕子さん、永田淳さん、永田紅さん、)というお家柄です。

40年以上に渡って、科学と文学の二足のわらじをはいてきた永田先生。
研究と創作という二つの仕事が、一人の人間の中でどのような意味を持っているのか、妻であり歌人であった河野裕子の歌人としての生涯をも語りながら、話をしてくださいます。


PS.
永田和宏さんの娘さんの名前は永田紅さんではないかというご指摘を受けました。謹んでお詫び申し上げるとともに訂正をさせていただきました。

第17回 12/13(火) 竹田青嗣さん

第17回 12/13(火)に登壇いただくのは、早稲田大学教授で哲学者の竹田青嗣先生です。

在日韓国人二世として大阪で生まれた竹田先生は、在日作家論から始まり、文芸評論、思想評論とともに、実存論的な人間論を中心として哲学活動を続けていらっしゃいます。

今回の夕学で、竹田先生が提示してくださった演題は「哲学の遠望鏡で現代を見る」です。
哲学の思考の遠近法は、100年単位のスパンで人間の社会と時代を考えるとのこと。100年前といえば、日韓併合がなされた年です。日露戦争に勝ってしまった日本が、周回遅れの帝国主義ランナーとして、東アジアに進出し「大きな間違い」をはじめた頃です。
欧州では第一次世界大戦が勃発し、やがてソビエト革命が起きます。
米国では、フォードシステムが生まれ、本格的な工業化社会が到来していました。

世界史の教科書に記述されている時代と現代を一つのスパンで捉えて、人間の社会と時代を考えると何が見えてくるのでしょうか。
哲学という巨視的な遠望鏡でみた人間の営みについて、じっくりと考えてみたいと思います。

第16回 12/9(金) 長谷川英祐さん

第16回 12/9(金)の講師は、北海道大学大学院准教授で進化生物学者の長谷川英祐さんです。

長谷川先生がお書きになった「働かないアリに意義がある」は20万部を越える大ベストセラーになっています。
絶妙のネーミングの効果もさることながら、アリの社会に見られる一見非効率な行動が、実は組織の長期的存続システムを担っていることを解き明かし、短期的な効率性を追い求めがちな人間社会に警鐘をならした長谷川先生の筆致は一読の価値があります。

組織には「2-6-2の法則」が働くということはよく聞くところです。
短絡的な発想からすれば、下の2割をどうするかということに目が向きがちですが、長谷川先生のアリ社会の研究によれば、働かない2割がいることによって、組織は永続的に維持できるとのこと。

もちろん、アリと人間は違うわけですが、かつてダイエーの会長だった頃の中内功さんが、「組織は、いざというときに削減できるように、ある程度のムダを抱え込んでおいた方がよい」という言葉を聞いたこともあります。

長谷川先生のアリ社会の講義を通して、組織の効率と存続について考えたいと思います。

第15回 12/8(木) 本田直之さん

第15回 12/8(木)の講義は、レバレッジコンサルティング代表取締役社長の本田直之さんです。

「如何に少ない労力で大きなリターンを得るかという経営の仕組みを構築する」

本田さんが提唱するレバレッジコンサルティングのコンセプトは実に魅力的な響きを持っています。
海外でMBAを取得し、外資系金融を経て参画したベンチャー企業ではジャスダック上場に貢献。いまは、コンサルティングの傍ら多くのベストセラー著作を発表し、それでいて、一年の半分をハワイで過ごすデュアルライフを実践するという本田さんの生き方も、誰もが理想とする人生と言えるでしょう。

誠心誠意、汗をかく、無駄を承知で...
日本人には「とにかく一生懸命がんばることで道を拓ける」という価値観が色濃く残っています。
その一生懸命さを、レバレッジのための知恵の開発向けることで、違った光景が見えてくるのかもしれない。本田さんの成功は、それを物語っているのかもしれません。


講演のテーマは「7つの制約にしばられない生き方」

◇ なぜ、毎朝決められた時間に会社に行かなければならないのか?
◇ なぜ、社会人になったらスーツにネクタイなのか?
◇ なぜ、満員電車に乗らなければならないのか?

時間・場所・働き方・人・服装・思考・お金等々、私たちを縛る常識を抜け出すことで、レバレッジの効いた自由な生き方が実現できると説く本田さんの講演を是非、お聞きください。

第14回 11/30(水) 佐山展生さん

第14回 11/30(水)に登壇いただくのはGCAサヴィアングループ取締役、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の佐山展生さんです。

日本におけるM&Aの実務と研究の第一人者として活躍する佐山先生。
慶應MCCの『実践M&A講座』では、開講以来、必ず第一回の基調講義をお願いしています。

佐山先生は、M&Aに関わること以外にも、仕事に取り組む姿勢、人生の処し方など幅広い教戒を語ってくれますが、私には印象的な言葉があります。

「知らないうちに富士山に登った人はいない」

「目の前に仕事をコツコツやってきたら大きな成果につながる」
「一生懸命にやっていたら周りの人が助けてくれた」

こういう言い方をよく耳にしますが、佐山先生の考え方はその正反対でしょう。
「大志なくして、大事は成し遂げられない」それがこの言葉の意味です。

1980年代、まだM&Aという言葉を誰も知らなかった時代から、今日の来る日を確信し、さまざまな障害や中傷を乗り越えて、今の地位を築いた佐山さんの人生を考えると、実に説得力のある言葉だと思います。

さて、夕学は6年振りの登壇になる今回、お話いただくテーマは「危機の時代のリーダー像」です。

リーダーシップとは「変化に対応することだ」と高名な経営学者は言いましたが、リーダーの役割と存在感は、平時ではなく、危機にあってこそ際立ちます。

一橋大大学院の授業で、多くの経営者を招いた連続講義を通して、佐山さんが抽出したリーダー像をお伺いできればと思います。

第13回 11/29(火) 飯田哲也さん

第13回 11/29(火)に登壇いただくのは、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんです。

国内での自然エネルギー政策の第一人者として知られ、先進的かつ現実的な政策提言と積極的な活動を展開していきました。
ことに、3.11以降は、自然エネルギーを中核にした新しいエネルギー政策を巡る議論に大きな影響力を発揮されています。

これまでのように原子力発電を推進する政策はすでに破綻しています。かといって、すぐに自然エネルギーへの切り替えができほど単純な問題でもありません。
安全、環境、コスト、経済への影響、地域開発、持続可能性等々さまざまな変数を組み合わせた複雑な連立方程式を解いていかねばなりません。

環境エネルギー政策研究所は「社会変革プラットホーム」を目指すと謳っています。
「たんなる机上の研究に留まらず、現実的な政策を創発してその実現を図るとともに、新しい社会の方向に志を持った社会的起業や社会的金融を拡げてゆく実践をする」とのこと。

複雑な方程式を解くのは、政府でも電力会社でもなく、志をもって、ステークホルダーを繋ぎ、アイデアだしと実践活動を行う、第三の存在なのかもしれません。

第12回 11/25(金) 豊竹咲大夫さん

第12回 11/25(金)にお越しいただくのは。人形浄瑠璃文楽太夫の豊竹咲大夫さんです。

咲大夫師匠が、父(八世竹本綱大夫)の師匠でもあった豊竹山城少掾に入門したのは9歳の時だったといいますから、すでに芸歴は50年以上。日本を代表する名人のお一人です。

文楽の歴史は歌舞伎より古く、平安末期・鎌倉期にさかのぼると言われています。大阪では、武家のたしなみである能に対して、文楽は商人・町人のたしなみとして広く普及し、近松門左衛門、竹本義太夫という大スターの登場により、大阪文化の華と呼ばれました。

「じょーるりでも聴きに行きまひょか?」

それが大阪商家の粋な旦那さんの合い言葉だったそうです。

文楽は、義太夫を語る大夫、三味線で伴奏する三味線弾き、人形を操る人形遣いの「三業」で成り立っています。しかも文楽の人形は、3人で一体の人形を操ると言います。いかにも日本的な「摺り合わせ」的芸能文化と言えるのではないでしょうか。

文楽太夫でいま一番脂が乗っているといわれる豊竹咲大夫師匠に、日本の誇るべき伝統芸能文楽の魅力、大夫としての生き方、感性について語っていただきたいと思います。

第11回 11/21(月) 村上陽一郎さん

第11回 11/21(月)に登壇いただくのは、東洋英和女学院大学学長の村上陽一郎先生です。

村上先生は、東大や国際基督教大学で長らく教鞭をとられたのちに現職に就任されています。科学史、科学技術と社会との関連領域がご専門とのこと。
従って、今回のテーマ「安全とリスク」は村上先生の専門のひとつになります。

例えば原発の是非をめぐる問題に対して、私たちはよく次のような言葉を口にします。

「原発は本当に安全なのか、私たちは安心して暮らせるのか」

村上先生によれば、「安全」と「安心」はよく似た言葉でありながら、位相の異なる概念になります。
「安全」の対概念が「リスク」であり、これは科学技術の力で制御できる可能性を論じる際に使われる言葉。
「安心」の対概念は「不安」であり、これは主観的な心理の問題になります。

「安全」と「安心」の混同、「リスク」の「不安」の混同が思わぬ混乱を引き起こすことになります。

科学に100%はないので「100%安全」「リスクゼロ」はあり得ないはずなのに、ここに「安心」「不安」の概念が混入すると、わずかなリスクにも「不安」を煽られる事態が発生します。

本来、ここのところのもつれた人を解きほぐす努力をするのが、専門家や知識人・メディアの役割であるはずなのに、その努力を放棄して、もつれた糸のままに前に進めようとしてきたのが、これまでの原発問題ではなかったでしょうか。

「原発は絶対に安全である」
確率論的には明かな間違いであることを承知しながら、そう言い続けてきた政府や東電の責任は免れません。

「誰もが安心できる基準を明示せよ」
何をもって安心できるのかが主観に委ねられる以上、一部マスコミが主張するこの主張にも論理矛盾があります。


長々と書いてしまいましたが、そんなことを考えることができる講演になることを期待しております。

第10回 11/16(水) ピーター・バラカンさん

第10回 11/16(水)にお越しいただくのは、ブロードキャスターのピーター・バラカンさんです。

ユダヤ系ポーランド人の父と、英国人とミャンマー人のハーフである母を持ち、ロンドンで生まれ育ったという生粋の国際人であるバラカンさん。日本在住37年。硬派のTVキャスター、ラジオDJ、著述と多岐な分野で活躍をされていますが、一貫して、仕事と生活の中心にあるのは、音楽だと言います。

思えば、バラカンさんの来日時は、日本のポピュラー音楽の黎明期であり、YMO、坂本龍一、大滝詠一など、バラカンさんが接点をもったアーティストとともに、ポピュラー音楽の発展の一翼を担ってきたのかもしれません。

イギリスでの青春時代、日本での暮らしを振り返りながら音楽と共に生きてきた人生を語っていただきます。
演題は「ロンドンそしてトーキョー、音楽漬けの60年」です。

第9回 11/15(火) 村山斉さん

第9回 11/15(火)の講師は、東大数物連携宇宙研究機構機構長で物理学者の村山斉先生です。

数物連携宇宙研究機構というのは、読んで字のごとく、数学と物理の連携による宇宙研究を目的に、2007年に設立されたばかりの新しい宇宙研究専門機関です。
長らく米国で活躍されていた村山先生を、いわば逆輸入の形で機構長に招き、宇宙研究の最先端を走っている研究組織です。

村山先生が昨年出版された『宇宙は何でできているのか』は、20万部を越える大ベストセラーになったといいますから、人々の宇宙への関心はいつの時代も変わらないようです。

太古の昔から、ことある毎に夜空を眺め、宇宙の広がりに壮大な神威を感じてきた人類ですが、近代宇宙研究の始まりは、百年前、アインシュタインの相対性理論からだということなので、実は新しい研究分野です。
従って、宇宙には、まだまだ分からないことが多いと言われています。

高精度な望遠鏡の開発や素粒子理論の進展によって、最近分かってきたのは、宇宙は暗黒物質、暗黒エネルギーといった未知のもので支配されていること。
地球あらゆるものを構成する最小単位である「原子」は宇宙の5%にも満たない。
ということだそうです。

暗黒物質という、おどろおどろしい名前の正体は何か、それが宇宙の大部分を占めることが意味することは何なのか、そして宇宙はどうやってはじまり、どうなっていくのか。

壮大な宇宙研究の最先端に触れたあとで、晩秋の夜空を眺めて帰るのもよろしいかと思います。

第8回 11/9(水) 千住博さん

第8回 11/9(水)にお越しいただくのは、日本画家の千住博さんです。

夕学は5年ぶり2度目の登壇になる千住先生。日本が誇る千住三兄弟(弟の千住明さん、妹の千住真理子さん)の中でも、最も「熱い」人ではないでしょうか。

先日、東京駅前の丸善書店で「千住博展」が開かれていました。そこに寄せられていた千住さんの「あいさつ」の文章が印象的でした。

グローバリゼーションが喧伝されているけれど、それは政治や経済の話、せいぜい言語レベルの問題である。言葉が生まれるずっと以前から芸術は存在していた。芸術は地球に登場したその時からグローバリゼーションであった。美しいものを見た時の感動に国境や言語に違いなどない...

そんな主旨の言葉であったかと思います。

今回の演題は、ずばり「美とは何か」
千住さんらしい、スケールが大きくて、熱いお話を伺えるものと思います。

第7回 11/2(水) 加藤嘉一さん

第7回 11/2(水)に講演いただくのは、北京大学研究員、フィナンシャルタイムズ中国版コラムニストの加藤嘉一さんです。

「中国で最も有名な日本人」
それが加藤さんに称せられたキャッチフレーズです。
5年前、反日デモ騒動が盛り上がった中国で、TVインタビューに対して、中国語で堂々と意見表明したことが、加藤さんが中国メディアにデビューするきっかけになったと聞きます。

高校時代に、それこそ、袖すり合うような縁を活かして、北京大国費留学生のチャンスを掴んだ加藤さん。留学するまで中国語はまったく話すことが出来なかったそうですから、わずか2年ほどで、日本の若者代表として、中国メディアに論陣をはるまでになった行動力と発進力には驚嘆せずにはいられません。

そんな新時代人の加藤さんが、いま一番注力しているのが、「内側から見た人にしかわからないリアルタイムの中国とそこから見えてくる日本と世界を語る」ことだそうです。

夕学では、莫邦富さん、宋文洲さんといった知日派中国人の方、関光博先生や国分良成先生といった中国研究者から、中国論、日中関係論について話を聴いてきましたが、中国に暮らし、市井の人々と交流する弱冠27歳の青年が見たリアルタイムの中国論には、大いに興味が湧くところです。

第6回 10/20(木) 前刀禎明さん

第6回 10/20(木)に登壇いただくのは、元アップル日本法人代表で、リアルディア社長の前刀(さきとう)禎明さんです。

前刀さんは、アップル社のマーケティング担当のヴァイスプレジデントと日本法人の代表を兼任され、iPodブームの立役者としてアップル復活の狼煙を上げた人物として有名です。

現在は、リアルディア社で、感性・創造力・表現力を育むための教育・自主学習プログラムの開発と提供を行っていらっしゃいます。
感性、創造力、表現力が増せばモチベーションの向上に繋がる。自らのキャリアと人生観に基づき始めた五感を刺激する教育の重要性についてお話いただきます。

第5回 10/18(火) 金子郁容さん

第5回 10/18(火)の講師は、慶應SFCの 金子郁容先生です。
夕学は3度目の登場になる金子先生。個人的には、何年かに一度はお話を聞いてみたいと思う数少ない先生の一人です。

10年前にお越しになった際の話で印象的だったのは、指揮者のいないオーケストラ「オルフェウス」でした。ネットワーク時代の組織マネジメントのあり方、自律分散型組織のリーダーシップの姿として、その後に多くの方が言及されました。

5年前のお話では、「ソーシャルアントレプレナー」という概念を教えていただきました。社会的な問題解決を志向しつつ、自立経営を継続させるための利益も追求するという第三の組織モデルの提言でした。

今回は、「新しい公共」について話していただきます。
金子先生の専門のひとつに、ボランタリーシステム・組織の研究があります。阪神大震災の際に活躍したボランティアの存在をもとに、ネットワークで自律的に機能する新しい社会貢献の姿を描きだしてみせました。

内閣府の「新しい公共」推進会議座長として活動されていた渦中に起きた今回の大震災。そこに発生したボランタリーな活動のインパクトは、阪神大震災とは違ったものがあったと言います。

今回の夕学では、「支え合い」や「他人への配慮」などを基本とする「新しい公共」という古くて新しい社会像について、考えてみたいと思います。

第4回 10/14(金) 亀田信介さん

第4回 10/14(金)登壇いただくのは、亀田総合病院院長の亀田信介さんです。
千葉房総は鴨川にある亀田総合病院は、革新的な病院経営を行っていることで知られています。
総合病院を中心に、クリニック病院やリハビリテーションセンターなどを擁す総合メディカルセンターとして、鴨川というけっして利便性がよいとはいえない立地でありながら、東京からも多くの患者が訪れていると聞いています。

革新者たる所以は、日本の病院では先駆けとなる電子カルテを導入や、患者への情報を開示、全館個室、24時間面会体制の導入など、徹底した患者サービスシステムを実現してきたことにあります。

鴨川の地に11代続く医者の家系で、兄弟四人が全員医師として医療と経営に従事するという恵まれた家族環境にあるとはいえ、全国の病院が医師不足、看護婦不足で疲弊する時代にあって、亀田病院の成功は、次代の病院経営の一つのモデルであることは間違いありません。

演題は、「サービス業としての病院経営」
病院のみならず、顧客満足と収益性の両面追求を求められる全ての組織にとって、意味のあるお話になることを期待しています。

第3回 10/11(火) 山折哲雄さん

第3回 10/11(火)の講師は、宗教学者の山折哲雄先生です。

山折さんは、今回の震災と日本人の意識・行動をどう見ているのか。日本人の深層意識と顕在行動の中に何を見いだしているのか。それを聞いてみたい。

それが3年半ぶりの再登壇をお願いした理由でした。

前回の夕学では、終了したばかりのオリンピックで日本選手がインタビューに何と答えたのか、その今昔の姿を比較することから、日本人の精神構造の中に共有化されてきた意識と価値観を見いだしてくれました。
同時に、その変化を考察することで、私たちを取り巻く環境の変化が、日本人の精神構造に及ぼす影響についての洞察を披露してくれました。

象徴的な事件やトピカルな事象を題材にして、宗教・歴史・民俗・文学等々広くて深い教養を駆使し、私たちが、感情にとらわれ過ぎて見定めることができない本質を、鋭く描写してくれることにおいて、山折さんは傑出しています。

そんな山折さんは、今回の大震災に向き合っている日本人の意識と行動に何を見いだし、何を感じたのでしょうか。

復興に向けてこころを一つにしようとする思いと自分に影響が及ぼされることは避けていたいという本音が同居し、せめぎ合ってきたかのように見えたこの半年。
立ち止まって、じっくりと考えてみるのはよい頃ではないでしょうか。

第2回 10/7(金) 工藤公康さん

第2回 10/7(金)に登壇いただくのはプロ野球選手の工藤公康さんです。
ご登壇にあたって工藤さんに紹介用の肩書きをお聞きしたところ「野球浪人」というしびれるお答えが帰ってきました。

昨年末に西武ライオンズとの契約が終わり、残念ながら今シーズンは日本プロ野球団のユニフォームを着ることはありませんでした。すでに48歳。200勝をはじめ数多くの栄誉を手にされたわけですから、普通の感覚であれば、引退の道を選ぶのが当然なのかもしれません。
しかし、工藤さんは、来シーズンの働き場を探すべく、年末には海外トレーニングに出かける予定だそうです。

まさに、「あきらめない男」 このエネルギーは、同年代の人間として誇りにしたい思いがあります。

引退した島田紳助氏が武田鉄矢氏に言われた言葉として「頂点を極めた人間は、その時からゆっくりと山を下っていかねばならない」という主旨のことを語っていました。芸能人にせよ、スポーツ選手にせよ、政治家にせよ、晩年をどう過ごすか、引き際をどう仕切るかが重要だと言われてきました。

しかし工藤さんを見ていると、山を登るとか下るといった感覚ではない、もっと別次元の生き方を確立しているように思えます。そこに成熟した社会における人生のあり方がみえるような気もします。

工藤さんは、なぜ「あきらめない」のか。
それをじっくりと考えてみたいと思います。

2011年度後期の夕学は、石倉洋子さんからはじまります

明日(9/1)から2011年度後期の「夕学五十講」の申込・予約受付が開始されます。すでに夕学のサイトには、講師のラインアップが公開されていますので、是非ご覧ください。

毎回、申込受付開始当日に、全受講券の6割近くが売れてしまいます。予約も一緒に入ることが多いので、前期の佐野元春さんのように、あっという間に満席マークが灯ることもあります。
よろしければおやはめにご検討願います。

さて、きょうから、恒例の講師紹介を始めていきます。
10/6(木)のトップバッターは、慶應大学院メディア・デザイン研究科(慶應KMD)教授の石倉洋子先生です。長らく一橋大ICSで教鞭を執っていらした石倉先生ですが、今春からKMDに移られました。

KMDは「デジタルメディア分野における創造リーダー(メディア・イノベータ)を育成する」ことを目的に3年前に設立されたばかりの新しい大学院です。
稲影正彦研究科長のもと、元マイクロソフトの古川亨氏や、メディア政策やポップカルチャーの専門家中村伊知哉氏、竹中平蔵さんの懐刀だった岸博之氏など、多彩な陣容が揃っています。
石倉先生は、デジタルメディア分野での事業戦略の専門家という立場でしょうか。

著書『戦略シフト』では、戦略立案の考え方が「or」から「and」に変わろうとしていると説いています。
「従来はトレードオフ(OR)と考えられていた分野や地域を超える組み合わせ(AND)を考え、それが評価される「場」を自ら求め、ルールを創ること」

国内消費の長期低迷に対応する「or」戦略としてのが輸出頼み戦略が限界に達し、新たな「or」戦略である新興国市場への海外進出に邁進しようとする日本企業。そこでは、既成の概念を越えた新たな「and」戦略を打ち出すことが求められているのではないでしょうか。

感想レポートコンテスト 優秀賞が決まりました

今期の感想レポートコンテストは35名の皆様に応募をいただきました。
応募いただいた皆様、この場をお借りして改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

感想レポートアーカイブ

毎期、応募者の中から一本最優秀作品を選ばせていただいていますが、今回は、「鞠小春」というペンネームで応募いただいた小菅真理子さんに決定を致しました。
おめでとうごさいます!!

「詩」を書き、読むということ。(鞠小春(まりこはる)

小菅さんは、夕学は、はじめての受講のようですが、かなりの佐野元春ファンでいらっしゃるようですね。
佐野さんが伝えようとしたメッセージに真っ正面から向き合い、自分の言葉と想いを使って、素敵な文章にまとめていただいたと思います。

お祝いの気持ちを込めて、ここに改めて全文を引用させていただきます。
感想レポートコンテストは、来期も実施する予定でおります。応募いただいた方には、もれなく夕学受講券を1枚、その期の最優秀作品には、翌期の「夕学パスポート」をお送り致します。
皆さんもふるってご応募いただければと思います。


<以下引用>

詩」を書き、読むということ。
(鞠小春(まりこはる)/会社員/42歳/女性)
2011/05/27 佐野 元春氏講演「共感伝達としての「音楽」と「言葉」」|

言葉や詩について考える時、いつも思い出す文章があった。確か池澤夏樹氏の著作にでてきた一文だったと思う。

-「私は詩こそが破滅の淵に向かいつつある人間の魂の抵抗の最後の砦だと思います。詩が世界を救えるといっているのではありません。ただ少なくとも人間の中にある人間性というものを救うことはできるはずです。」(ファン・ゴイティソーロ/Juan Goytisolo/スペインの小説家)-

『詩こそが、わたしたちの魂を救いあげる』といういわば軽い衝撃を覚える言葉だった。愛ではなく、富でもなく、ひとりひとりの魂を防御する砦となるのが『詩』であると言うのだから。そして私は、この『詩』という存在についてもうひとつ、強い言葉を手に入れた。なぜなら、この講演で佐野元春がこう言ったからだ。

「世界を友とするために。そして、世界と和解するためのツールだ。」

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次期「夕学五十講」のラインナップ

10月からの次期「夕学五十講」のラインナップがすべて決まり、先週から、webサイトに速報版を添付しております。

<2011年度後期『夕学五十講』予定>

WEBからの申込スタートは、
9/1(木)10:00からを予定しています。

次期は、10/6(木)の石倉洋子先生(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)の講演からはじまり、2012年1/31(火)武石彰先生(京都大学大学院経済学研究科教授)まで、25講演を予定しています。

ご期待ください!!

第25回 7/28(木) 長岡健さん

第25回 7/28(木)に登壇いただくのは法政大学教授で、社会学者の長岡健先生です。
(※長岡先生の肩書きは、当初産能大学教授でご案内していましたが、4月から法政大学教授に就任されました)
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長岡先生は、「学習と組織」をめぐる現象について、社会理論、学習理論、コミュニケーション論の視点から読み解くことを研究テーマとしていらっしゃいます。

社会人の学び(特に企業内研修)を考える時、常に大きなテーマあり続けてきたのが「如何にしてプロを育てるか」ということでした。
学習論的な言い方をすれば、「熟達化」について論じられてきたと言えるかと思います。
組織が蓄積してきたノウハウや、その仕事特有の専門知識・技能・マインドに「熟達」した人材を育てることが、企業の競争力に直結するという思想が背景にあります。

しかしながら、大胆なパラダイムシフトが求められる変革期には、「熟達化」が、逆に足かせになることもあります。
そこで、これまでの価値観・方法を大きく変化させるうえで必要なアプローチとして、「アンラーニング(学習棄却」」が重要な人材育成課題になっています。

米国の人材開発コンサルタントウィリアム・ブリッジスは、「何かを始めようと思うのなら、その前に何かを捨てなければならない」と説いています。
それは、人間が苦労して身につけたものを捨てること=アンラーニングが難しいという事実の裏返しでもあります。

長岡先生の講演は、「アンラーニング」を社会人学習のホットイシューとして掲げ、なぜアンラーニングが必要なのか、何がアンラーニングの障害となるのか、どうすればアンラーニングを実現できるのかを考えます。

7/28(木)「アンラーニングが求められる時代~大人の学びの新たな展望~」 長岡健氏

第24回 7/26(火) 玄侑宗久さん

第24回 7/26(火)の講師は、僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さんです。
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玄侑さんのご実家で、住職を務めていらっしゃる福聚寺は、福島県三春町にあります。今回の震災では被害を受けられました。玄侑さんのwebサイトによれば、「お寺の山門横の塀が倒れ、六地蔵が倒れ、墓地もかなりやられた」とのことです。

それでも三春町は、幸いなことにライフラインは傷ついておらず、沿岸部の被災者が数多く避難してきているそうです。
一方で、福島原発からの距離は45キロ。避難地域外ではありますが、心理的な不安、さまざま風評被害を含めて、いまもなお、強い緊張状態に置かれていることは間違いないでしょう。

そんな中で、玄侑先生は、新聞のインタビューや寄稿記事、ご自身のwebサイトを通じて、冷静に、しかし強い憤りをもって、福島県の状況を伝えていらっしゃいます。

福島県には、地震・津波の直接的被害を受けた被災者、避難場所として被災者を受け入れた地域、原発事故で避難を余儀なくされた方々、農作物の出荷制限・自粛策により多大な被害を受けた農家、まったく問題ないのにも関わらず福島というだけで深刻な風評被害に見舞われている大部分の農家等々、いろいろな皆さんがいます。
いずれも地震・津波の被害者である点は同じですが、置かれた立場、求めていることは大きく異なるでしょう。

政府は、もっときめ細かい状況把握と対策策定が急務です。
マスコミには、自分たちの震災報道が及ぼす社会的影響への想像力が必要です。
私達には、冷静な判断と勇気ある行動が求められています。

講演がある7/26には、状況が大きく改善され、復興が進んでいることが期待されます。

7/26 (火)  「荘子に学ぶ~のびやかな生き方~」 玄侑 宗久氏

第23回 7/22(金) 鷲田清一さん

第23回 7/22(金)にご登壇いただくのは、大阪大学学長で哲学者の鷲田清一先生です。
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鷲田先生について、そして鷲田先生の考えていらっしゃる「知的な体力」に関しては、私が拙い紹介文を書くよりは、こちらの講話録を,是非ご一読ください。

鷲田先生が、今春、大阪大学の卒業式で述べられた「祝辞」です。
ネットで話題になっているのでお読みになった方も多いかと思いますが、本当の知性とは何かを説く素晴らしいお話です。

7/22 (金)  「知的な体力について」 鷲田 清一氏

詩集 『絶対空間』

昨年春に開催したagora「覚和歌子さん・谷川俊太郎さん【詩の教室】」の受講者の皆さんが、講座の課題として取り組んだ詩作を、私家版の詩集にまとめました。

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本当は、ここまでやる予定はなかったのですが、覚さんが講師の枠を越え、クリエイターとして本気モードで添削・指導していただいたことと、その指導を受けて受講者の皆さんも、これまた本気モードで取り組んでいただいたことで、いずれも劣らぬ力作が揃い、どうせなら形あるものとして残そうということになりました。

タイトル『絶対空間』は、ある受講者の作品名を使わせていただいたと聞いています。
講座の一環として、受講者全員で言葉をつないで作った詩に、作曲家の丸尾めぐみさんが曲を付けてくれた記念歌「東京朝歩」も譜面付きで納められています。


私事ですが、昨年山口の中原中也記念館を訪れました。
中也は30歳で早逝して天才詩人ですが、生前に出版した自作の詩集は、たった一冊『 山羊の歌』しかありません。
記念館で改めて資料を見学すると、『山羊の歌』を出版するために中也がいかに苦労をしたのか、そして思い入れをもっていたのかがよくわかります。
いくつもの出版社に断られ、ようやく決まった小さな出版社でも思うように事が進みません。

中也が、装幀や表紙のデザインに強くこだわり、コストが合わずに話が頓挫しそうになったこともあったようです。
なんとか出版にこぎ着けて初版で刷ったのは、わずか300部。そのうち100部を中也が引き取り、自分で番号を振って、友人・知人に送ったとのこと。

『山羊の歌』出版の翌々年には、子供を亡くしたショックもあって、精神が不安定になり、結核も患って、世に出ぬままに、この世を去りました。

まさに、生命を犠牲にして、渾身を込めて送り出した詩集でありました。


覚さんは、巻末に「あとがきにかえて」と題して次のように書いています。

詩を書くことは自己表現か。 そうありたいと思わないけれど、結果としてそうならざるを得ないのが、表現というものなのでしょう。 詩作品を読むことは、書き手の深層意識に向かい合うことをさけられないという意味で、具体的な出来事を伏せられたままで聞く人生相談に似て、なかなかにエネルギーが必要であると、今回の皆さんを相手にして初めて思い知りました。・・・・

人間が自分と向き合い、こころの深海に沈め置いていた意識を掴み出す作業は、きわめて緊張感を伴う精神作業です。
それを言葉に換え、他者に伝える行為には、それ以上の気力と知力が求められます。

限定25部の、小さな詩集にも、語り尽くせぬ人生が、しっかりと詰まっているのでしょう。

覚さんの「詩の教室」は今年も開講します。

覚 和歌子さん・谷川俊太郎さん【詩の教室】

第22回 7/19(火) 沖大幹さん

第22回 7/19(火)の講師は、東京大学生産技術研究所 教授の沖大幹先生です。
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沖先生は、地球水循環システムを専門とし、気候変動がグローバルな水循環に及ぼす影響を研究しているそうです。
震災の被災地では、深刻な水不足が続いていますし、東京でも現時点(4/5)でコンビニの棚にはミネラルウォーターはほとんどありません。

世界でも稀な水資源大国である日本が、改めて水資源の重要性を認識する機会になったとも言えます。
世界では、恒常的な水不足に苦しんでいる人々が数億人単位でいます。中国人が北海道の原生林を買っているという理由も、良質な水源地を確保することにあると言われています。

私達の知らない間に、水資源を巡る国際間の駆け引きや戦略的な動きは進んでおり、日本もその渦中に巻き込まれていることは間違いないようです。

世界の「水」に、いま何が起きているのか。それは日本の「水」にどのような影響を及ぼすのか。
冷静に考えてみたいと思います。

7/19 (火)  「世界の『水』に何が起きているのか」 沖 大幹氏

第21回 7/13(水) 結城昌子さん

第21回 7/13(水)に登壇いただくのは、アートディレクターの結城昌子さんです。
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結城さんは、「アートと人を繋ぐ」ことをミッションに、アートとの新しいコミュニケーションを提案する書籍を多数企画、構成、執筆しています。

書籍以外にも、子どもとアートをつなぐ活動や、「名画に挑戦」と銘打ったオリジナルのワークショップや講演等も精力的に行っています。

結城さんによれば、アートは、ちょっとした知識や見方を憶えれば、実に多面的な楽しみ方を私達に提供してくれるそうです。
それが「名画は遊んでくれる」という含意になります。

丸の内にも美術館が出来て(三菱一号館美術館)アートに触れる機会が増えましたが、意識してみると、私達には名画に触れる機会・場がふんだんにあることに気づきます。世界の美術館・博物館を訪ねる目的で海外旅行に出かける人も多いでしょう。

人類は、文字を持つ前、いいえ言語を持つずっと前から、絵を描くことをしてきました。私達のDNAに刻みこまれているはずの「絵ごころ」を信じて、「名画と遊ぶ」時間を過ごせたらと思います。

7/13 (水)  「名画は遊んでくれる」 結城 昌子氏

第20回 7/12(火) アレックス・カーさん

第20回 7/12(火)に登壇いただくのは、東洋文化研究者のアレックス・カーさんです。
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30年以上前から京都府亀岡市に居住し、京町家の再生事業、景観コンサルタント、日本伝統家屋の修築保存活動に取り組んできたカー氏。
日本の伝統文化と暮らしをこよなく愛し、その維持・保存に強い熱意を持っていらっしゃいます。

講演のタイトルは著書名でもある「犬と鬼」
何のことやらと思われる方もいるかもしれませんが、カー氏から寄せていただいた講演要旨には次のようにあります。

昔、中国のある皇帝が画家に、「何が描き易く、何が難しいか」と尋ねたら、画家は「犬難(いぬはかたし)、鬼易(おにはやすし)」と答えた。中国の古典『韓非子』に出てくる語である。つまり犬のように身近な存在は、正しく捉えることが難しいが、想像の産物である鬼は誰にでも描けるという意味である。この言葉は実に奥が深い。日本の景観を考えるとき、どのような結果になるかを考えたい。

想像物は誰にでも書ける。でも毎日見ているはずの身近な存在を正確に描写することは難しい。
日本人の脳天に、キツイ一撃を与えてくれる逸話です。
私達は、まだ見ぬ未来の暮らし、夢の生活を想像することばかりに関心が向かい、自分たちが育った街・家・暮らしの姿を忘れてはいないでしょうか。
急速に失われつつある、日本の伝統的景観に対する日本人の関心の薄さを見て、カー氏はそう思うのかもしれません。

折しも、今回の大震災は、東北地方沿岸部に残っていた伝統的な漁村・港町の景観を完膚無きまでに破壊してしまいました。
これからはじまる復興への取り組みは、防災への備えをより確かにすると同時に、失われた伝統をどこまで再現するかという問題を問われることになります。

7/12 (火)  「犬と鬼~景観の課題~」 アレックス・カー氏

第19回 7/5(火) 佐藤綾子さん

第19回 7/5(火)の講師は、日大芸術学部教授の佐藤綾子先生です。
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佐藤先生は、パフォーマンス学の第一人者です。
パフォーマンス学と言う言葉は、少なくともビジネスパースンの間では、なんとなく意味するとことろが浸透してきたのではないでしょうか。。

「巧言令色鮮し仁」という論語の言葉は、発祥の地中国はおろか、儒家思想が色濃く残るといわれる韓国をも抑えて、なぜか日本の地で幅広く受け入れられる価値観として残っています。
ところが、この価値観は、グローバルビジネスの舞台では、まったく意味をなさない、という事実を海外に出かけた日本人は嫌というほど思い知らされてきました。

海外のカンファレンスでキーノートスピーチを聞くと、政治家、経済人、ジャーナリスト、コンサルタント等々、あらゆる職業の人々が、自己表現の技術を、基本マナーのごとくに身につけていることに驚きます。

30年以上前、佐藤先生はいち早く「サイエンスとしてのパフォーマンス学」の概念を日本に持ち帰りました。
以来、第一人者として、研究と普及に尽力をしてきました。
数々の政治家や財界人のアドバイザーも務めてきたと聞きます。

「学ぶ一人一人が主体的に良きパフォーマーとなって、自分と組織体と社会の幸福づくりに貢献していくための自己表現とは何か?」
謙虚に学びたいと思います。

7/05 (火) 「ビジネスパーソンのためのパフォーマンス学」 佐藤 綾子氏

第18回 7/1(金) 田口佳史さん

第18回 7/1(金)に登壇いただくのは、東洋思想研究家の田口佳史さんです。
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田口さんには、夕学プレミアムagoraで、中国古典シリーズを担当いただき大好評をいただいております。
その様子は、これまでにも度々このブログでご紹介してきました。


中国古典の専門家である田口先生ですが、日本文化への造詣の深さも並々ならぬものがあります。
agoraでも、その博識の一端に触れる機会が度々ありました。そこで、「東洋思想との関係から日本文化と日本人を語る」というコンセプトで、秋に新規講座をお願いしまいた。
今回の夕学は、その前哨戦というところでしょうか。

「陰極まれば陽となし、陽極まれば陰となす」

田口先生は、陰陽論に度々言及されます。
今回我々が遭遇している未曾有の大惨事を考えると、戦後の日本が誇った物質第一主義、科学至上主義が「極まって」反転したという捉え方もできるのかもしれません。

ただ現在の不安な情勢もいつか必ず反転します。後生からみれば、実はすでに陰から陽に転じているのかもしれません。

いつまでもよい時は続かない。いつまでも悪い時も続かない。
だからこそ、陽の時には陰の備えを、陰の時には陽に向けた準備をしなければいけません。
有史以来、度重なる天災に遭遇してきた日本人には、それを乗り越える強さがあるはずです。
悲劇的な喪失と恐ろしい危険に直面しながら、平常通り、冷静に振る舞おうとする日本人の姿には、その精神的遺伝子が、しっかりと受け継がれているのではないでしょうか。
田口先生なら、きっとそうおっしゃると確信します。

7/01 (金)  「見えないものを見る~東洋思想から読み解く日本文化と日本人~」 田口 佳史氏

第17回 6/29(水) 辻井隆行さん

第17回 6/29(水)に登壇いただくのは、パタゴニア日本支社長の辻井隆行さんです。
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サラリーマン生活を経て早稲田大大学院で地球社会学の修士号を修得した辻井さんの研究テーマは「日本人の自然観」だったそうです。
その後、自然と共生する生活環境を求めて、冬は長野でスキーパトロール、夏はカナダでシーカヤックガイドをするなどして過ごしていた辻井さんが、パートタイムアルバイトでパタゴニアのお店で働くようになったのは、10年程前のことだったといいます。

翌年には正社員に、その後はスタッフ職を経て、日本支社の代表へと抜擢されたのは、パタゴニアという会社の組織観・人材観のなせる技だったのかもしれません。

組織構造を類型化する方法はいくつかありますが、「有機的組織」と「機械的組織」の二分類がよく知られたものです。
どちらが良い悪いのではなく、置かれた環境や事業・製品の特性に応じて状況適応的にふさわしい組織構造があるというのがこの分類の主旨ですが、パタゴニアは、組織の成り立ち、経営理念、扱い商品等々のどれを取っても、「有機的組織」が最も機能する会社であることは間違いありません。

スタッフひとり一人が経営理念に共鳴し、一体感をもった経営と個の自主性を両立することで、良い商品が生まれ、顧客に価値が提供できる。結果的に社会にも貢献できる。
そう考えるパタゴニアにとって、自然への畏敬の念と学識を持ち、自ら自然の中で生きることをモットーとしてきた辻井さんは、経営理念を体現でき、言語化・行動化できるリーダーとして適任だったのかもしれません。

数字ですべてを判断するグローバル金融資本主義的経営もあれば、パタゴニアのような理念追求型経営もある。それがアメリカという国の懐の深さです。

6/29 (水) 「理念に基づく組織運営」 辻井 隆行氏

第16回 6/22(水) 辻野晃一郎さん

第16回 6/22(水)に登壇いただくのは、元ソニー、前グーグルジャパン社長で、現在はアレックスの社長を務める辻野晃一郎さんです。
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辻野さんは、ソニーでVAIOやデジタルTV等のカンパニープレジデントを歴任されました。その後グーグルの日本法人社長に招かれ、昨年春に独立して、日本発のグローバルビジネスプロデュースを目指すアレックス社を立ち上げました。

MCCではソニーで活躍した方(OB含む)に何人か来ていただきましたが、いずれの方も身体の真ん中に芯のようなものがピシッと通っているような印象がありました。
(例えば、フェリカ事業を立ち上げた納村哲二氏、AIBOなど革新的製品プロジェクトに数多く関わった天外司朗氏など)

私は、そういう方々を「ソニーのさむらい」と呼ばせていただいています。
辻野さんも間違いなく「ソニーのさむらい」のひとりかと思います。

昨年、辻野さんが書かれた『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』という本は、サムライが闊歩していた頃のソニーと、現在のグーグルを比較しながら、その同質性を体験的に語ってくれた本です。

その同質性とは、「異端・異能・異才を生かす」ということだと言います。
さむらいがさむらいらしく生きていける組織ということかもしれません。
刀は時に「凶器」になりますが、その凶器をも身体の一部化できる「狂気」がなければ、革新的な製品やサービスは生み出せないのかもしれません。

未曾有の大震災を経て、日本はまた逞しくも荒々しい精神を取り戻すことができるのでしょうか。興味深いお話が聞けるものと思います。

6/22 (水) 「異才・奇才を活かす組織」 辻野 晃一郎氏

第15回 6/15(水) 干場弓子さん

第15回 6/15(水)の講師は、ディスカヴァー・トゥエンティワン社長の干場弓子さんです。
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「本が売れない」と言われて久しくなりますが、そんな時代にあって、「この人が目をつけた著者・テーマは必ず売れる」と言われる伝説の出版プロデューサーが干場さんです。

干場さんのことを教えてくれたのは、夕学に登壇いただいた小宮一慶さんです。
小宮さんはそれまでにも多くの本を出していましたが、ディスカヴァー社から出した「ビジネスマンのための●●力講座」シリーズが大ヒットしたことで、急に本が売れ出したと言います。


小宮さん以外にも、勝間和代さんや小池龍之介氏など、いまをときめく著述家も、ディスカヴァー社が火を付けた人達と言えるでしょう。

昨年から今年にかけては『ニーチェの言葉』が百万部を突破したと聞きます。
ミリオンセラーひとつで新社屋が建つという伝説?を聞いたことがありますが、ディスカヴァー社も新社屋が建つのでしょうか。

それはさておき、今回の演題は「ヒットに方程式はあるのか?」
稀代のヒットメーカーであると同時に、書店直取引方式で、重点化した書店で、ドンとフェイスを確保するという小売業型の売り場づくりに成功してきたマーケッターでもある干場さんに、「売れない時代に売る経営」の極意を聞きます。

6/15 (水) 「ヒットに方程式はあるか?」 干場 弓子

第14回 6/9(木) 中村哲さん

第14回 6/9(木)の講師は、ペシャワール会現地代表の中村哲先生です。
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中村先生はパキスタンやアフガニスタンの難民医療、山岳過疎地域医療に四半世紀近く従事してこられました。
10年ほど前からは、医療だけでは人は救えないとばかりに、アフガンでの飲料水・灌漑井戸事業や、農業振興のための大規模な水利事業などへの活動のフィールドを広げていらっしゃいます。

「アフガンで最も頼りにされている日本人」として、いまや世界に知られる存在です。

夕学からの依頼は昨年の夏前でした。
当時、手がけられた用水路がパキスタン大洪水で損傷し、その復旧に奔走していらした頃でした。
「来年の春には日本に戻るので、その時なら」というご返事をいただき、一年越しの依頼が実現しました。

ガンジーを思わせる小柄な身体と哲学者然とした風貌の裏に秘めた意思の力を感じ取ることができればと思います。

6/09 (木) 「アフガンとの約束」 中村 哲氏

第13回 6/7(火) 石坂浩二さん

第13回 6/7(火)のご登壇いただくのは俳優の石坂浩二さんです。
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慶應在学中にデビューして49年、日本を代表する知性派俳優として、数多くの作品に出演していらっしゃいます。
調べたところ大河ドラマの主演三回(「天と地と」「草燃える」「元禄繚乱」)は最多とのこと。いまの「江 ~女たちの戦国~」でも千利休という重要な役どころを演じています。
ドラマ「坂の上の雲」では海軍大臣山本権兵衛、映画「沈まぬ太陽」では国民航空(JALがモデル)の再建を担いながら志半ばで退任した国見会長役、ドラマ「白い巨塔」では、財前の教授就任を阻もうとして敗れ去った東教授役etc...
こう考えてみると、私が見ていたドラマ(けっして多くはないのですが)のほとんどの番組に重要な役どころで登場していました。

一方で、クイズ番組で見せる博識や、画家として10年連続で二科展に入選という経歴を持つ芸術センスの面からも、俳優の枠に止まらない文化人・教養人と言える方ではないでしょうか。

慶應高校の在学時代に100周年記念の祝賀行事のリーダーを務められたという経緯もあって、慶應の150年祈念行事にあたって、多くのイベントの協力をいただきました。
今回も、慶應義塾創立150年記念事業室長の岩田さんのご尽力もあって、お忙しいところをご登壇いただけることになりました。

6/07 (火) 「好奇心を捨てないで」 石坂 浩二

第12回 6/2(木) 武田双雲さん

第12回 6/2(木)の講師は、書道家の 武田双雲さんです。
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武田さんは、パフォーマンス書道という新たな文化エンタテイメントを切り拓いた方です。テレビでもよくお顔を拝見しました。
一昨年の大河ドラマ「天地人」の題字は、武田さんの手によるものでした。

3歳から母である書家:武田双葉(そうよう)氏に書を叩き込まれ、東京理科大学理工学部卒という意外?なキャリアを経て、書道家として名をなしました。
現在は湘南を基点にして創作活動を続けていらっしゃいます。

パフォーマンス書道では、富士ロックフェスティバル、世界陸上オープニングセレモニー、モスクワ、ブリュッセルなどのイベント等、数多くの実績をお持ちです。
B'z、野村萬斎など様々なアーティストとのコラボレーションを実践されています。

今回の演題は「夢の叶え方」です。
「夢が叶う人の共通点を実体験を交えながら伝えます。
 夢の描き方から、実現までの大切なプロセスをわかりやすく面白く語ります」
というメッセージをお寄せいただいております。

6/02 (木) 「夢の叶え方」武田 双雲氏

第11回 5/31(火) 遠藤功さん

第11回 5/31(火)の講師は早稲田ビジネススクール教授の遠藤功先生です。
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コンサルタントとしての豊富な経験を武器にMBAの教壇に立つ遠藤先生は、一貫して日本の製造業に軸足を置いた著作を発表してきました。
『現場力を鍛える』『見える化』『ねばちっこい経営』etc。言い得て妙なネーミングと相まって、いずれもベストセラーになりました。
夕学にも二度登壇いたただき大好評でした。

今度の講演は「日本品質」がテーマです。
品質はこれまでも、そしてこれからも日本企業の競争力の柱でした。その一方で、「品質の国 日本」の基盤が危機にさらされつつあるのも事実のようです。

そんな問題意識をベースに、日本企業が創り出すべき差別化された品質とは一体何かを具体的な事例を交えて解説していただきます。


5/31 (火) 「『日本品質』で勝つ!」 遠藤 功


第10回 5/27(金) 佐野元春さん

第10回 5/27(金)の講師は、ミュージシャンの佐野元春さんです。
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1980年代に青春時代を送った人間にとっては、青春のほろ苦い記憶とともに屹立する音楽の巨人です。
今回の夕学登壇にあたっては、早々にご自身のWEBサイトに紹介いただいたこともあって、あっという間に(受付初日)に満席となってしまいました。

「ミュージシャンが講演」ということに、意外だという印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、佐野さんがここ数年「ソングライティング」という活動に注力されていることに注目しての依頼でした。

佐野さんは、次のようなメッセージをお寄せいただいています。

-これまで、流行歌の作詞や作曲というと、芸能の一環に含めて語られがちでした。
しかし、70年代に始まり今日至る、国内のソングライターたちの充実した仕事ぶりを俯瞰してみれば、「ソングライティング」は、文学や演劇など他の表現と同様、現代的なパフォーミングアーツの一環として捉えていい、一級の表現形式だと言えます。
この講演では、テーマを「ソングライティングとは何か?」として、そうした「音楽詩」表現の諸相を省察し、その意義と可能性を伝えていきたいと思います。-

人類が「文字」を使い始めたのはいつの頃なのか、まだよく分かっていませんが、およそ三千年~二千年前のことではなかったかと言われています。しかし、芸術の一形式としての「詩」は、文字の読み書きよりも先に存在していたと聞いています。

ギリシャ時代にも、そして古代中国においても、「詩」を読むことは知識人に求められる教養でありました。
日本でも、戦前までは多くの人々が、事ある毎に漢詩や短歌を詠んだと言われています。

佐野さんの言葉を借りれば、現代社会において、その役割を担っているのは、ソングライター達の作詞活動ではないでしょうか。
かつて、文学者や演劇人・映画人が、その時代の風と匂いを小説や劇作・映画に載せて表現してきたのと同じ文化的な意味が、「ソングライティング」にはあると確信しているようです。

5/27 (金)  「共感伝達としての「音楽」と「言葉」」 佐野 元春氏

次期の『夕学五十講』に予定について

この度の東北地方太平洋沖地震にの影響を受けられた皆様に、心よりお見舞いを申し上げますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げたく存じます。

被災された方、ご家族・知人の安否に気を揉んでいらっしゃる方、不便な生活を強いられている方等々、多くの皆様が、今回の震災の影響を大きく受けていらっしゃることと思います。

私どもは、被害に遭われた方々の一日も早い救済と復興をお祈りする一方で、自分たちができる努力を冷静に見極め、力強く、前向きに実行することもたいへん重要なことだと考えております。

次期の『夕学五十講』は、4月13日(木)から開催が予定されおり、お陰様で多くの皆様に申込・予約をいただいております。
従いまして、現時点では、予定通り開催する所存でおります。

このブログでは、来期講師の紹介をしている最中でした。
金曜日以来更新が滞っておりましたが。きょうから再開いたします。


第9回 5月26日(木) 阿部秀司さん

第9回 5月26日(木)の講師は、映画プロデューサーの阿部秀司さんです。
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阿部さんは、CMディレクターを経て、映画制作の道に入りました。
岩井俊二監督の映画デビュー作品『Love Letter』が最初の作品です。以降、『パラサイト・イブ』『海猿』『オールウェイズ 三丁目の夕日』など、大ヒット作を次々とプロデュースされてきました。

1960年代後半から長きに渡って斜陽産業と揶揄されてきた日本映画ですが、実はこの数年観客動員数が増えています。その原動力になったのがテレビとの連動企画でした。

「いいものを作れば売れる」という頑固職人的な隘路に陥っていた映画界に、テレビの特性を活かした圧倒的なプロモーションを展開する手法を持ち込んだ点において、「ビジネスモデル」の革新者のひとりといってよいかもしれません。

映画産業を支える裾野が広ければ広いほど、山は高くなります。
テレビを見てシネコンに足を運び、映画館という空間に興味を抱く、やがて「へぇ~こんな映画もあるんだ」と芸術性の高い作品へと関心を移してもらう、そんな流れが出来ればいいなぁと強く思います。
例えば「午前十時の映画祭」のような試行が根付いてくれるとうれしいのですが...

それはさておき、阿部さんの演題は、ズバリ『売れる映画を作る』
ど真ん中のストレートのようなタイトルでお願いしました。

売れない理由をあげつらうのではなく、売るためにどうすればよいかを考えるにはどうすればよいか。
誰もが関心のあるところかと思います。

5/26 (木)  「売れる映画を作る」 阿部 秀司氏

第8回 5月20日(金) 紗幸さん

第8回 5月20日(金)の講師は、文化人類学者で、日本で最初の外国人芸者でもある紗幸さんです。
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紗幸さんは、オーストラリア メルボルン生まれ。
交換留学生として来日、慶應大学を卒業されました。その後、オックスフォード大学にてMBA、社会人類学の博士号ならびに経営学の修士号を取得し、海外の大学で講師などを務めるほか、人類学者として人類学ドキュメンタリーの監督とプロデューサーを務めていらっしゃいます。

学者として、日本文化の研究や海外への紹介をするうちに、ご自身が芸者になってしまったという行動派です。

かつて、日本全国で8万人の芸者さんがいたと言われていますが、現在はわずか2500人。いまでも外国人が期待する日本体験にベスト10には、「芸者さんと会うこと」が入っているそうですが、本場の日本でも、芸者さんの姿を見ることは滅多にありません。

今回は、「日本初の西洋人芸者が見た花柳界」と題しまして、日本の花柳界の伝統と現状、そしてこれからについて、外国人の目、文化人類学者のフレームで分析をしてもらいたいと思います。

5/20 (金) 「日本初の西洋人芸者が見た花柳界」 紗幸


第7回 5月17日(火) 魚谷雅彦さん

第7回 5月17日(火)の講師は、日本コカ・コーラの魚谷雅彦さん会長です。
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10年前に日本コカ・コーラの社長に就任し、「26年振りの日本人社長」として、2000年代の同社をリードしてきました。
飲料業界を取り巻く環境は、けっして順風ではありませんでした、少子化や若年人口の減少は、かつて若者をターゲットに発展してきた同社にも大きな影響を及ぼしたはずです。
そんな中で日本コカ・コーラは、時代の変化や消費者のニーズを巧みに捉えて、独自の商品開発を推進しつつ、ナショナルブランドとして、確固たるブランドイメージを確立してきたのではないでしょうか。

その推進役でもあった魚谷さんは、4年ほど前に「ブランドヴィジョン」という会社を設立し、企業のマーケティングに関するサポートや次世代の人材育成のためのマーケティング啓蒙活動にも取り組んでいらっしゃいます。

講演タイトルは、評判の著書名と同じ『こころを動かすマーケティング』でお願いしました。

5/17 (火) 「こころを動かすマーケティング」 魚谷 雅彦氏

第6回 5月12日(木) 佐々木俊尚さん

第6回 5月12日(木)の講師は、ITジャーナリストの佐々木俊尚さんです。
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2010年は、日本の電子書籍元年だと言われました。
各社から電子書籍端末が発売され、印刷会社や出版社等を巻き込んだ電子書籍ブックサイトも次々と開設されました。
その後「大盛況!」というニュースを耳にしないところをみると、消費者はまだ様子見の段階というところかもしれませんが...。

以前、このブログにも書きましたが、ブックディレクターの幅允孝さんは、SONY Reader Storeのサイトに寄せた文章で次のように言っています。

白いご飯は箸で食べるのが一番だけれど、カレーライスやリゾットは、スプーンの方が圧倒的に食べやすい。料理の種類が増えれば、新しい道具が出てくるのは当たり前のことだ。

「読みたい時に、読みたいモノを、読みたい」という読書スタイルには、新しい道具があってしかるべきだということですが、いまはまだ、そのプロセスにあるということでしょう。

さて、佐々木俊尚さんは、毎日新聞の事件記者を経て、月刊アスキーの記者として、あるいはフリーのジャーナリストとして、黎明期から、日本のIT分野の潮流と深層を追いかけてきた方です。

電子書籍が普及していった先にはどのような未来が待ち受けているのか。その世界ではタブレットデバイスのような機器はどのような進化を果たしていくのかについてお話しを聞きたいと思います。


5/12 (木)  佐々木俊尚さん「電子書籍とタブレットがもたらすもの」


第5回 4月28日(木) 栗谷仁さん

第5回 4月28日(木)の講師は、A.T.カーニー株式会社パートナーの栗谷仁さんです。
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右肩上がり経済が終わり、企業の売上が伸び悩むことを所与条件とすれば、漸増する費用を削減することでしか利益を捻出することが出来ません。
こういう状況に陥った組織がコスト削減策として最初に取り組む方針が「前年比◆%削減」というコスト一律削減運動でしょう。
目先だけを見た部門最適化サイクルに嵌っている放漫経営の会社には、有効な手立てでしょうが、そこには「戦略」という発想がまったくありません。

「戦略とは、何をやらないかである」というポーターの名言ではありませんが、コスト削減にも戦略的な思考が不可欠です。
コストと機能(目的)、あるいはコストとベネフィットを分析し、優先順位と重点化を論理的に推進するためのアプローチ、つまり「コストマネジメント」という発想が求められています。

栗谷さんは、コンサルタントとして企業のコスト削減、業務改革に携わってこられました。今回は、これからの時代に必須の「コストマネジメント」のロジックとアプローチを、特に調達コストのマネジメントをハイライトして紹介していただきます。

4/28 (木)  栗谷 仁さん
「利益創出のためのコストマネジメント思考法~調達コストのマネジメントを中心として~」



第4回 4月26日(火) 土井香苗さん

第4回(4/26)は、ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗さんです。

北アフリカ・中東の民主化運動を報じる新聞記事に「ヒューマン・ライツ・ウォッチの発表によれば」という報道が増えてきました。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、国際的な人権NGOとして、知られざる人権侵害の実態を調査、発表することを使命としているそうです。
メディア報道を生み出すことで、人権侵害を止める世論を作り出すことを目的にしています。

土井さんは、東大在学中に司法試験に合格する秀才でしたが、そのまま官僚や裁判官になる道を選ばず、弁護士として、日本にいる難民の法的支援や難民認定法の改正に関わってきました。
2009年には、ヒューマン・ライツ・ウォッチの日本代表に就任。最近はメディアに登場する機会も多いようです。

チュニジアも、エジプトも反体制運動を強権的に抑圧しようとした独裁者に、最終的に待ったを掛けたのは、国際世論でした。その構図はリビアも同じです。
しかし見方を変えれば、国際社会が関心を持たない限り、知られざる人権侵害や社会弾圧はなくならないということでもあります。

世界のどこかで起きている悲劇に、私達が出来ることは何か。土井さんと一緒に考えたいと思います。


4月26日(火)土井香苗さん「世界のために私ができること」

「発想の考動力」三谷宏治さんの新著

昨年5月に夕学に登壇いただいた三谷宏治先生(K.I.T.虎ノ門大学院教授)が、新しい本をだされるそうです。
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・『ルークの冒険 ~カタチのヒミツ』実務教育出版 3/15
ルーク冒険KBCチラシ.pdf

・『お手伝い至上主義でいこう!』プレジデント社 3/11
Otetsudai_chirashi.pdf

いずれも子供向けに書かれた本だそうですので、春休みのプレゼントに最適ですね。
以下に三谷さんからのメール分を紹介いたします。
キャンペーン企画もあるようですよ!!

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城取さん、こんにちは

いよいよ発売が迫ってきました!

実は2冊、同時期に出ます。
・『ルークの冒険 ~カタチのヒミツ』実務教育出版 3/15
・『お手伝い至上主義でいこう!』プレジデント社 3/11

いずれもHP上で新刊キャンペーンを紹介していますので、こちらもご紹介頂けるとうれしいです。
http://bit.ly/hH8Nx4

・『ルークの冒険』はルークのストラップ・キーホルダーを抽選で200名に
・『お手伝い至上主義でいこう!』は「ムスメ語録 増補版」pdfを応募者全員に
そして、
・『特別講義 ルークの冒険』を全国10校に完全無料で!


また、オアゾの丸善本店では『ルークの冒険』を買うと、上記のルークのストラップ・キーホルダーがもらえるはず(数量限定、早い者勝ちですが・・・)なので、それを皆さまにお伝え下さい。


【変更】7月11日(月)川島隆太さん

本講演は、東日本大地震により川島先生の移動交通手段の確保が困難になっているため、7月11日(月)に変更になりました。謹んでお詫び申し上げるとともにご連絡申し上げます。
                         

4月5日(火) 記

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第三回(4/18)は、東北大学教授の川島隆太さんです。

私は、ゲームの類にはとんと関心がなく、大昔のテレビゲームもほとんどやったことがありませんでしたし、ファミコンは触ったことさえありません。
そんな私が唯一はまった(というよりは少しばかり楽しんだ)のが任天堂DSの脳トレでした。
当時小中学生だった娘達と騒ぎながら脳年齢を競った記憶があります。

大隆盛を極めた脳ブームの象徴ともなった脳トレのアイコンとして知られた川島先生が、ブームの当事者として社会から受けた褒貶を、静かな怒りと反省を込めて振り返った本が昨年出た『さらば脳ブーム』です。

講演では、川島先生が、産学連携活動を通して行ってきた、脳機能イメージング研究成果の社会実装の試みに関する経緯を、それらに対する批判への反論を含めて総括していただくとともに、学術と社会の2つの常識の間に挟まれて活動することの危うさ、難しさについてお話いただきます。


4月18日(月) 川島 隆太さん 「さらば脳ブーム」


第二回 4月14日(木) 姜尚中さん

第二回 4月14日(木)は政治学者の姜尚中先生です。

夕学には、三度目の登壇となる姜先生。実は前回(2008年)に登壇いただいた際に、「創作-ノート」と書かれた手帳を脇に抱えて控え室に現れたことを印象深く憶えています。ついさっきまで、アイデアを書き込んでいらした、そんな様子でした。

手帳の表紙には、「母-オモニ-」と記されていました。
この初の長編小説として世に出ました。

『母-オモニ-』集英社

戦前、婚約者を頼りに単身日本に渡ってきた姜先生のお母様は、当時16歳だったそうです。
苦労しながら姜先生を育てた母(オモニ)は、終生日本語の読み書きに不自由したと聞きます。
東北アジアの国際関係を専門とする政治学者である息子は、母(オモニ)の人生を追想する行為を通して、20世紀の東北アジアの実相を描き出したことになります。

演題は、「母(オモニ)なるものから見た東北アジア」
姿勢を正してお聞きしたい講演です。


姜尚中氏 4月14日(木)
「母(オモニ)なるものから見た東北アジア」

第一回 藻谷浩介さん(4/13 水)

月曜日(2/28)から2011年度前期『夕学五十講』の申込受付が始まりました。
おかげさまで今期も多くの方に申込・予約をいただいており、はやくも満席や空席僅かのマークが点っております。
本当にありがとうございます。

さて、恒例になりました夕学の講師紹介を始めていきたいと思います。

4月13日(水)トップバッターは、日本政策投資銀行の藻谷浩介さんです。
藻谷さんは、日本と世界の地域振興・開発の現状調査・研究を専門にされてきました。平成の大合併前には、約3200の及ぶ全市町村の99.9%、海外59カ国を、私費で訪問調査したといいいますから驚きです。

地方の現場を実見し、各種統計調査のデータや郷土史を合わせた多面的な地域分析をしてきた藻谷さんが、昨年書かれて、50万部越えのベストセラーになったのが『デフレの正体』でした。

経済のダイナミズムを「人口の波」で解き明かすこの本によれば、現在の日本経済の低迷は、イノベーションの不足でも生産性の非効率でもなく、高齢化による人口減にその原因があるとのこと。
よってその解決策は、景気対策でも、金融政策でも、経済成長論でもなく、高齢化社会の弊害を減ずる対策につきると主張されています。

講演の演題は、『日本経済の虚像と実像』
私達が束縛されている「思い込み」を解き放つ、もうひとつの視点をお聞きできればと思います。

4月13日水曜日 藻谷 浩介さん 「日本経済の虚像と実像」


『夕学五十講』のwebサイトが更新されました。

2011年前期『夕学五十講』の詳細案内をアップしました。

夕学五十講WEBサイト

プロフィール、写真、講演内容(全員ではありませんが)が掲載された講師ごとの紹介ページもご覧いただけます。
受付開始開始は来週月曜日(2月28日)の10時からです。

次期『夕学五十講』のラインナップ

次期の『夕学五十講』の受付は、2月28日(月)から申込・予約の受付を開始する予定ですが、全てのラインナップが記載された速報版を夕学のサイトに掲示しています(PDF版)

4月13日(水)の藻谷浩介さん(ベストセラー「デフレの正体」の著者)から始まり、全25回を予定しています。

夕学五十講webサイト

受付開始は、2月28日(月)10:00ですので、もうしばらくお待ちください。

「感想レポートコンテスト」優秀賞の発表

今期の夕学では、新しい企画として、「明日への一言」「感想レポートコンテスト」をスタートさせました。
いずれも講演内容・感動を内部のインプットするだけでなく、何らかの形でアウトプットしていただくことを目的としたものです。

認知心理学の知見によれば、人間の学習は、情報を得ただけでなく、それを加工・編集し、外部に表現することでより強固になると言われています。
「明日への一言」「感想レポートコンテスト」は、その一助としていただくと同時に、他の方々に公開・共有することで、新たな気づき・発見につながる機会になることを期待して行いました。

おかげさまで、「明日への一言」は、毎回20~40の一言コメントを寄せていただきました。
「感想レポートコンテスト」には、37件の応募をいただきました。
本当にありがとうございました。

このび、応募いただいた中から優秀賞を選出させていただきました。
白澤健志さん(会社員・40歳)です。
白澤さんは、11/1の金井真介氏(ダイヤログ・イン・ザ・ダークジャパン代表)と11/18の甲野善紀氏(武術研究者)の2回に渡って応募いただきました。
いずれも、卓越した文章表現で、講演内容・講師の魅力を余すところなくご紹介いただきました。
優秀賞の賞品として、来期の「夕学パスポート」を贈呈させていただきます。

皆さまへのご報告とともに、改めてこの場でもご紹介させていただきます。

・暗闇を手探りで18年 ~金井真介という焚火~ (白澤健志/会社員/40歳/男性)

・「気づかれざる革命 ~甲野善紀という親指~」(白澤健志/会社員/40代/男性)

両企画ともに、来期も継続して実施しますので、引き続き多くの皆さまのご参加をお願い申し上げます。

2月のブログはagoraについて書きます。

1月26日で今期の『夕学五十講』は終了しました。来期の案内は2月末を予定しています。
現在、依頼作業も大詰めで、あと数人というところまで詰まっております。是非、時期もご期待ください。

というわけで、2月はブログのネタがありませんので、夕学プレミアム「agora」について書きたいと思います。
10月から1月にかけて、6講座を開講しましたが、そのうちの3講座には、私も聴講生的な立場で参加をいたしました。

菊澤研宗教授による【ドラッカー再発見】
阿刀田高さんと読み解く【旧約・新約聖書とキリスト教】
田口佳史さんに問う中国古典 【大学の道】
の3講座です。
それぞれについて、2回~3回に分けてレポートをまとめてみました。
一回目は、「菊澤研宗教授による【ドラッカー再発見】」その1になります。

10年目のリフレクション

慶應MCCが生まれて10年になりますが、2002年MCC草創期に開催した【キャリア・アーキテクチャ論】(金井壽宏神戸大大学院教授コーディネイター)というプログラムの参加者OBコミュニティが、いまもアクティブに活動をしています。

このコミュニティに皆さんが、「10年目のリフレクション」という企画をはじめました。
慶應MCCのメルマガ「てらこや」で今月から隔月で連載をしていきます。
各自がこの10年を振り返りながら、リレー形式でつなげるものです。
私(城取)も、連載に寄せて拙文を書かせていただきました。


「10年目のリフレクション」
http://www.keiomcc.net/terakoya/reflect/
是非、こちらもご覧下さい。

『感想レポートコンテスト』アーカイブを作りました

今期からの新企画として「感想レポートコンテスト」を開催しています。

期待していた以上に多くの方から応募いただいているので、発表方法をどうするか考えいていましたが、ブログ形式でアーカイブしていくことにしました。

▼『感想レポートコンテスト』アーカイブ
 http://k.d.combzmail.jp/t/513t/90lc84y0pgwh2fi0r9

これまで13本の応募をいただきました。
お忙しい中を本当にありがとうございました。
何度も申し上げていますが、学習とは知識・情報をインプットするだけではなく、それを自分なりに咀嚼・消化し、アウトプットすることで完結します。
アウトプットのやり方は、「他者に話す」「日記に書く」などいろいろありますが、ある一定のボリュームで文章化する方法が、最も効果的ではないでしょうか。
夕学楽屋ブログを300本以上書いてきた実感として確信しています。
皆さまも是非、チャレンジしてください。


感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

ただし、応募は期間中(一期ごと)にお一人様2回まで、レポートは所定の文字数(1500字~2000字)にまとめていただくことが必要です。
また、応募いただいた作品は、『夕学五十講』WEBサイト他、慶應MCCの各メディアに掲載する可能性があることをご了承をいただくことが条件となります。

多くの皆様の応募をお待ちしております。

 ▼『感想レポートコンテスト』募集要項
 http://k.d.combzmail.jp/t/513t/90lc74y0pgwh2fi0r9

感想レポートが続々と!

新企画ではじめた感想レポートですが、楠木先生の講演では、4本応募いただきました。
ありがとうございます。
「字数も多いし、毎回1人でも応募してくれたらうれしいなぁ」と思っていましたが、たくさんの方に関心を持っていただけて感謝多々です。

発表方法も、様子を見てから決めようと思っていたので、まだ未定ですが、講演毎のアーカイブのようなものにしていきたいと思っています。
しばしお待ちください。

明日への一言」もそうですが、ただ講演を聴くだけではなく、受講者参画型のラーニングシステムとしても発展させていいきたいと思っていますので、皆さんの参加は大歓迎です。

感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

詳しくはこちらを。


感想レポートコンテストにも応募いただきました!

もうひとつの新企画「感想レポートコンテンスト」にも、早速応募をいただきました。こちらも清水宏保さんの講演です。
ご応募いただいた皆様、ありがとうございます。


感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

ただし、応募は期間中(一期ごと)にお一人様2回まで、レポートは所定の文字数(1500字~2000字)にまとめていただくことが必要です。
また、応募いただいた作品は、『夕学五十講』WEBサイト他、慶應MCCの各メディアに掲載する可能性があることをご了承をいただくことが条件となります。

多くの皆様の応募をお待ちしております。

『夕学五十講』感想レポートコンテスト

こちらのブログもあわせて。

清水宏保さんの講演を聴いて「明日への一言」

今期からの新企画としてはじめた「明日への一言」ですが、一回目の清水宏保さんの講演で、48人の方に協力いただきました。
あらためて御礼申し上げます。

書いた皆さんはもちろん、お書きになっていない方も、講演を聴いていない方も、
是非、ご覧になってください。臨場感溢れてます。

明日への一言

これかも、毎回やっていきますので、よろしくお願いします。

【新企画】 明日への一言

先日ご案内した「感想レポートコンテスト」と並ぶ今期からの新企画として、「明日への一言」を行いたいと思います。

これは、講演を聴いたあとの気持ち・想いを書き留め、明日の自分へ届ける企画です。
会場で配付する講演アンケート用紙の『明日への一言』欄に自由に一言記入いただいた後、これまでと同じようにクリップボードごとスタッフにお渡しください。

いただいた一言は、順次、下記サイトに掲載します。

★夕学五十講『明日への一言』公開サイト
 http://sekigaku.jimdo.com/ 「みんなの一言ギャラリー」にてサンプル画像をご覧いただけます。


講演を聴いた自分の気持ちを、いわば、自分へのメッセージ・約束としてお書きいただくものです。
上記のサイトでは、皆さんの「一言」をスライドショーのように閲覧することができますので、それだけでも楽しそうです。

「感想レポートはちょっと荷が重い」という方は、こちらだけでも応募していただければと思います。
折角の講演、ただ聴くだけではもったいないですよ。

感想レポートのコンテストをやります。

「夕学五十講」の今期からの新企画として、「感想レポートコンテスト」を開催することにします。

詳細はこちら

夕学をお聴きになった方に感想・所感・決意等々をレポートとしてまとめていただくものです。
人間の学習は、インプットだけでなく、アウトプットを出すことでより強固なものになります。「いい話を聞いた」「ためになった」で終わりにせずに、もう一度振り返り、自分の言葉で感動を綴ってみませんか。

私は、このブログをはじめて足かけ6年になります。年間50回、延べ300回以上の講演をブログにまとめてきました。
仕事とはいえ、自分でも「よく書いているなぁ」と感心しますが(?)、ブログを書いた効果も実感しています。
どんな講演だったのか思い出せずにいても、ブログを読めば、その時の記憶が鮮やかに甦ります。不思議なものです。

人間の脳は、過去の記憶や経験のファイルを、どんどん頭の奧の方にしまい込んでいくので、通常では「すっかり忘れた状態」になっていきます。でもけっして忘れてはいないのです。思い出せないだけです。
感動を文章にするという行為は、行方不明になった記憶ファイルを探し出す検索機能を脳の中に埋め込んでいくことに近いのかもしれません。

「夕学五十講」も、せっかく貴重なお金と時間を使って勉強していただくわけですから、後々まで活用できるようにしたいですよね。
ブログやtwitterで夕学の感想をアップされる方も多いようですし、是非、皆さんの声をお聞かせいただければと思います。


感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

ただし、応募は期間中(一期ごと)にお一人様2回まで、レポートは所定の文字数(1500字~2000字)にまとめていただくことが必要です。
また、応募いただいた作品は、『夕学五十講』WEBサイト他、慶應MCCの各メディアに掲載する可能性があることをご了承をいただくことが条件となります。

多くの皆様の応募をお待ちしております。

『夕学五十講』感想レポートコンテスト
https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/News/NewsDetail.aspx?SGNewsID=360

なお、新企画としては、もうひとつ「明日への一言」というのもはじめる予定です。
こちらの案内は次の機会に...

第25回 1/26(水) 守島基博さん 「職場寒冷化に歯止めを」

今期の最終回 1/26(金)を飾っていただくのは、人材マネジメント論の第一人者 一橋大学大学院教授の守島基博先生です。

守島先生は、夕学は3度目の登壇になります。
2001年、2005年、2010年と、5年ごとに、夕学で、守島先生による日本企業の人材マネジメントの評価・分析をお聞きすることになります。

2001年といえば、成果主義の全盛時代、人材マネジメントの分野では、コンピテンシー論が花盛りでした。人材流動化時代に向けて舵が切られたのだという論調が強くなった時代でした。
2005年は、成果主義への疑問符が叫ばれ始め、軽視されてきた弱い立場の人々の問題が顕在化する一方で、日本企業は終身雇用を守っていくのだというコンセンサスが生まれていました。

そしていま、守島先生は、日本企業にあった「人を育てる地力」のようなものが弱体化しつつあるという問題意識を持っていいます。
人が育つ場であったはずの職場が、あたかも化学肥料を使い過ぎた土壌にように脆くなっているとセンサーを発しているのです。

効果的に人を育て、健全に人を競争させ、働く人の協働を通じて、企業の目的を達成するという、職場が持っていた基本的な機能が弱くなり、タスクアサインと人事管理の効率化のための区分け単位になりつつあると言います。
そんな「職場寒冷化」現象に歯止めをかけるために何をすればよいのか。時あたかも大寒の季節、日増しに強まる寒冷前線の勢力に負けずに、ひとあし早い春の準備に入ります。

第24回 1/25(火) 山下泰裕さん 「人生の金メダルを目指して」

1/25(火)には、日本柔道史上最高・最強のヒーロー 山下泰裕さんが登場します。

さまざまなスポーツがありますが、個人の勝負を決める格闘技の世界で、無敗のまま引退した選手は、歴史上どれほどいるものなのでしょうか。
大鵬、千代の富士は最後の土俵は黒星です。具志堅用高も王座陥落で引退しました。柔道でいえば谷亮子も、北京での銅メダルが最後になりそうです。

山下さんは、203連勝のまま、28才で引退しました。
いまの感覚であれば、間違いなく、もっとやるべきだという世論の大合唱が沸き起こったことと思います。

山下さんの引退以降、長期低迷傾向から抜け出せないでいる男子柔道界ですが、先般の世界選手権は盛り上がりました。4つの金メダルを獲った選手以上に、恐るべき存在感をみせてくれたのが監督の篠原信一さんでした。

そして、篠原さんが世紀の大誤審に泣いたシドニー五輪の監督は、山下泰裕さんだったのです。
「何もしてあげられなくて申し訳ない」
山下監督(当時)は、篠原選手に、そう詫びたと言われています。

史上最強の柔道家山下泰裕も、柔道界のグローバル化の大波の前で、無念の涙を飲んだのかもしれません。
思えば、山下さん引退後の世界の柔道界は、「柔道」から「JUDO」への転換の時期でもありました。採点法の変更、カラー柔道着の導入等、日本柔道の代表として世界柔道連盟に抵抗する立場にあった山下さんにとって、不本意な決定も多かったかもしれません。

今回の夕学では、不敗のまま引退したスパースター山下泰裕ではなく、グローバリズムの荒波の中で世界と戦った国際人山下泰裕のお話を聞けたらと思います。

第23回 1/21(金) 田渕久美子さん 「力強くたおやかに生きる~篤姫とお江~」

1/21(金)に登壇されるのは、番組スタート直後の大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」の脚本家・田渕久美子さんです。
宮崎あおいの好演、堺雅人の怪演が話題になった「篤姫」から、わずか二年で、早くも大河脚本に再登板です。これは画期的なことではないでしょうか。

「お江」は、信長の妹で、戦国の権力抗争に翻弄された悲劇の人「お市」の三女です。長女が淀君になります。
ということは、信長を叔父に、浅井長政を父に、柴田勝家を継父に、秀吉を義兄に、家康を義父に、秀忠(二代将軍)を夫に、家光(三代将軍)を息子に、それぞれ持つという、もの凄い血筋に生まれ育ち、生涯を送った女性なのです。

叔父(信長)が父の敵であり、義兄(秀吉)が母を死に追いやり、義父(家康)と夫(秀忠)が姉を滅ぼしたのでした。

お江自身も政略結婚の末に2度の別れ(離別・死別)を余儀なくされ、秀忠は3人目の夫でした。多くの親兄弟、契った人との別れの末、最後に秀忠と添い遂げることで、徳川260年の基盤を固める役割を担った不思議な女性でもあります。

演ずるのは上野樹里さん。あの「のだめ」が、どんな戦国女性を演じてくれるのか。不安でもあり、楽しみでもあり、興味津々です。
これまで、ドラマや映画の脇役でしかなかった女性にスポットをあてたのは、「篤姫」と同じですね。

時代に翻弄され、幾多の悲しみをくぐり抜けながらも、結果として次代の礎を築く役割を担った点も共通します。
田渕さん曰く「力強く、たおやかに生きた」女性達だったとのこと。

トークショー形式で、二人の人間像に迫ることができればと思います。

第22回 1/20(木) 小幡績さん 「新しい社会と新しい経済システム」

1/20(木)の講師は、KBS准教授の小幡績先生です。

東大経済学部首席卒業で大蔵省に入省、ハーバード大学院で博士号を取得して経済学者に転じた小幡先生。そのまま官僚の道を歩めば、将来は財務官や事務次官として、日本の財政・金融政策の中枢を担ったのかもしれな逸材です。

かと思えば、熱烈なるPerfumeファンを自認し、競馬をこよなく愛し、吉野屋に週5日は通い詰めるというファンキーな経済学者です。
スポーツ、特にフィギアスケートには一家言あるようで、トリノ五輪の女子フィギア決勝ラウンドでは、ほぼリアルタイムにブログを発表していました。その心理と戦略・戦術分析の鋭さは驚嘆でした。

ちなみに、小幡先生のブログ「小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記」は、私のお気に入りブログのひとつです。
硬軟おり混ぜた話題を独自の視点でシャープに斬ってくれます。

さて本論、そんな小幡先生、最近新聞などでは、「新しい社会、新しい経済政治システムのあり方」に言及されることが多いようです。
「大きな政府」か「小さな政府」かといった既存の経済理論にあてはめた二元論を脱して、極めて特異な経済発展プロセスを経て成熟期を迎えるつある日本ならではの、新しい社会をつくり、新しい経済政治システムを構築し、新しい経済理論が生まれてくるべきではないかという巨視的な見解です。

KBSのライジングスターに、スケールの大きな問題提起をお願いできればと思います。

第21回 1/14(金) 酒井穣さん 「ビジネスパースンの成長を決める、ビジネスマインド」

1/14(金)に登壇するのは、フリービット戦略人事質ジェネラルマネジャーの酒井穣さんです。

商社マンを経て、オランダの精密機器メーカーに転職して同地でMBAを修得、以来10年近くを欧州で過ごしたという酒井さん。
日本に帰国して書いた本がベストセラーの『はじめての課長の教科書』でした。
優秀な経営トップが社員を駒として動かすことで戦略的な意思決定と迅速な行動を可能にする欧州の経営に対して、現場もわかり、トップの意向も忖度できるミドルの働きが鍵を握るのが、日本の経営です。
ところが欧米輸入の経営学テキストには、日本特有のミドルの機能やそこで求められる能力について記述されたものは皆無です。
その問題意識から生まれたのが、『はじめての課長の教科書』でした。

同じように、「マインド、スキル、ナレッジ」の三大要素が謳われるビジネスパースンの能力のうち、ビジネスセミナーなどの話題が、スキルとナレッジに偏っているのではないか、または過度に精神論的すぎる傾向にあるのではないかと問題意識から、設定されたのが、今回の講演テーマだそうです。

「精神論をロジカルに語る」
そんなユニークな切り口の講演になるものと期待をしています。

第20回 12/22(水)山崎将志さん 「正しい努力の方向性」

2010年の大トリ12/22(木)は、ベストセラー『残念な人の思考法』の著者で、コンサルタントの山崎将志さんです。

秀逸なネーミングもヒットの理由だとされる山崎さんの前掲書ですが、山崎さんの言う「残念な人」とは、いわゆる「困った人」「扱いかねる人」という意味ではありません。

一生懸命頑張っているのに、空回りする人、無駄が多い人、努力が報われない人の総称です。そう考えると、わたし達の誰もが「残念な人」になる危険性があります。
ムダ骨、遠回り、報われない努力、そういうことを一度もしたことがないという人がいたら会ってみたい位です。

かつては、効率的であった方法が、いつの間にか非効率になっていたり、意味のあるやり方だったものが、意味をなさなくなってしまうことは意外と多いものです。また、人間というのは、意識しないとその変化に気づかないものです。
つまり、わたし達は、残念なことに「残念な人」になりがちなのです。

重要なのは、その都度「考える」ということではないでしょうか。

思考のスペシャリストである山崎さんのお話を通して、自分を見つめる機会を作りたいと思います。

第19回 鎌田東二さん 「日本の聖なるもの、神なるもの」

12/16(木)は、京大こころの未来研究センター教授の鎌田東二先生が登壇します。

幼少期からしばしば「鬼」を見たという鎌田先生。10歳の時に出会った『古事記』の中に、自分がみた「鬼」の世界があることを確信して以来、こころの世界に関わる思索を深めていったといいます。
「神道ソングライター」を自称し、宗教・歴史・民俗・心理学の交差領域を自由に行き来するユニークな研究と実践を展開されています。

日本列島の宗教文化の大きな特徴は「習合性」にある。鎌田先生はそう指摘されます。
わたし達日本人は、あらゆる神、さまざまな仏、多様な思想を柔軟に取り込み、日本の風土と社会習慣に適合させてきました。
7月の夕学で、中西進先生が「進取の気性」と表現された日本人の豊かな感受性と相通ずるものがあるのでしょう。
鎌田先生には、「習合性」を支える日本人の思考原理を説き明かしていただけるものと期待しています。

第18回 12/9(木) 河合薫さん 「生きる力を高めるリーダー術」

12/9(木)には、健康社会学者の河合薫さんが登壇します。
ANAの国際線客室乗務員から気象予報士へ、更には東大大学院で保険学を学び、博士号を取得した河合先生。
キャリアだけを見れば、華麗なる転身、あらゆる夢を叶えた女性といったステレオタイプのイメージを持ってしまいがちですが、専門はストレスマネジメントです。
華やかな仕事ほどストレスも高いもの。誰もが羨むキャリアの裏面では、想像を絶する精神的重圧と戦う日々があり、それが研究の道を選ぶきっかけになったのかもしれません。

講演概要には、「人間にはストレスを成長の糧にできる力(=Sense of Coherence-SOC)がある」とあります。ストレスとは、避けるべきもの、解消すべきものと思いがちですが、一方で、人を成長させるエネルギーでもあるようです。
過剰なストレスを与えて、部下を潰す上司は時折散見されますが、古今東西のよきリーダーは、強烈なストレスを与えながらも人を育てる極意を身につけていました。
要は、ストレスは扱い方にあるのかもしれません。

多くの人に聴いて欲しい講演です。

第17回 12/7(火) 杉山愛さん 「世界で戦うということ」

12/7(火)には、プロテニスプレイヤーの杉山愛さんが登壇、シンクロ五輪メダリストで、メンタルトレーナーの田中・ウルヴェ・京さんとの対談です。

杉山愛さんは、17歳でプロに転向し、昨年引退されるまで、17年間トッププロの地位を守り続けました。グランドスラムでは、ダブルスで3度の優勝(全仏、全米、ウインブルドン)を果たす一方で、五輪出場4回、グランドスラムシングルス連続出場62回の世界記録を樹立するなど、鉄人プレイヤーとしてその名を轟かせました。

杉山さんが長きに渡って第一線で活躍しつづけられた理由のひとつとして、母芙沙子との「母子鷹」があげられます。
芙沙子さんは、茅ヶ崎でパーム・インターナショナル・テニス・アカデミーを主宰し、心理学の専門知識を活用したプロコーチとして、愛さんのサポートをしてきました。
欧米の女子テニス界では、これまでも十代で世界を極める天才少女が登場したことがありましたが、いずれも彗星のように現れ、消えていきました。技術面は、もって生まれた才能で凌駕できますが、メンタルな強さを継続的に維持するには、周囲のサポートも重要なのかもしれません。

対談相手の田中・ウルヴェ・京さんは今年の1月に夕学に登壇いただきました。
ソウル五輪で銅メダルを獲得し、栄冠に包まれて歩み始めたセカンドステージで遭遇したトランジッション体験をバネに、米国でカウンセリング心理学を修めて、いまではメンタルトレーナーとして大活躍しています。

スポーツ、栄冠、心理学という共通項を持つ二人が語り合う「世界での戦い方」は、メンタルスキルという目に見えない技術をどう身につけ、活用するのかがテーマになりそうです。

第16回 12/3(金) 竹中平蔵さん 「問題解決スキルとしての経済古典」

第16回12/3(金)はお待ちかね、慶應SFC教授の竹中平蔵先生の登場です。

今回は、4月から7月まで5回シリーズで開催し、大好評のうちに終了した夕学プレミアムagora「問題解決スキルとしての経済古典」の総集編になります。
この講座では、竹中先生にアダムスミス、ケインズ、シュンペーター等々経済古典をたっぷりと解説していただきました。卓越した説明能力を持つ竹中先生が、今の日本が直面する課題と関連づけながら解説する経済古典講義でした。

講義の概要は、このブログにもアップしましたのでご覧になってください(こちら

竹中先生によれば、ケインズもシュンペーターも、象牙の塔に籠もる理論家ではなく、いまここで起きている現実の問題をどう解決するのかを議論した実践家であったそうです。そして多くの論敵と激しい議論を戦わせる情熱の人でもあったそうです。
それは、数多くの批判を受けながらも、自身の道を貫いて、日本経済の構造改革に邁進した竹中先生の5年半の政治家時代を彷彿させてくれる逸話でもあります。

竹中先生が語る経済古典講義。これは必聴です。

第15回 12/2(木) 清水勝彦さん 「原点回帰の経営戦略」

第15回 12/2(木)に登壇いただくのは、慶應義塾大学経営管理研究科教授の清水勝彦先生です。

長らく米国のMBAで教鞭を取ってきた清水先生は、今春からKBSの教壇に立っています。
経営戦略の立案から実行、それに伴う意思決定や戦略評価システム、戦略を組織能力として取り込むための組織学習論までをカバーする「戦略と組織」の専門家です。

価格破壊競争に突き進み、社員も消費者も疲弊し尽くしている感のある多くの日本企業に対するアンチテーゼとして、「戦略の原点」は何かを語っていただければと思います。

第14回 11/26(金) 菊地成孔さん 「ポピュラーミュージックの歴史を、音楽理論で辿る」

第14回 11/26(金)の講師は、音楽家の菊地成孔さんです。

横須賀米軍基地のジャズマンとして音楽の道に入ったという菊地さんは、音楽を感性で理解し、伝えるという従来型の音楽家のイメージを大きく覆しました。

精神分析学から服飾文化史、音楽理論史など、膨大な知識を縦横無尽に駆使して、音楽理論、特にジャズ・ポピュラー理論の歴史を音楽史と照合する講義を続けています。
東大をはじめ、東京芸大、国立音大、慶應義塾の教壇に立ち、文化論・芸術論としてジャズやポピュラーミュージックの歴史を講義しているそうです。

「スポーツを鑑賞する観客のように、技術体系を知り、選手に移入し、試合をスロー再生して分析、批評する。ということを、大衆音楽の鑑賞者はいつ始めるのだろうか? ポップ・アナライズの可能性を可否双方から考察しながら、20世紀大衆消費文化の姿に迫る。」

という講演概要を寄せてくれています。
クラシックやオペラの好事家のように、感性だけでなく、知識で理解する音楽。そんな音楽鑑賞の近未来像を語っていただければと思います。

第13回 11/24(水) 佐藤優さん 「民主党の外交はなぜ国益を体現できていないのか」

第13回11/24(水)に登壇いただくのは、元外交官で作家の佐藤優さんです。

「ロシアの専門家」として、外務省でも比類なき存在であったという佐藤さん。その異能さゆえに、足下をすくわれたとも言われています。
現在は、国際外交のインテリジェンスを熟知した数少ない知識人として、旺盛な執筆活動を展開していらっしゃいます。

今回の演題は「民主党の外交はなぜ国益を体現できていないのか」です。
時あたかも代表選挙のまっただ中ではありますが、佐藤さんはきっと「管か、小沢か」という表層的な議論ではなく、民主党政権が取り組まねばならない外交問題の本質を、日本の政治・行政システムの機能不全と関連づけてお話しいただけると思います。

受付初日に早くも「満席」マークが灯った超人気講演ですが、まだあきらめないでください。通常、予約者の顔ぶれはかなり入れ替わります。空席が出た時にはtwitterでお知らせしますので、是非フォローをしていただければと思います。

「夕学twitter」
http://twitter.com/sekigaku

第12回 11/18(木) 甲野善紀さん 「身体から起こす革命」

第12回 11/18(木)の講師は、武術研究者の甲野善紀さんです。

日本古来の武術・武道の実践的研究者として、40年以上のキャリアを持つ甲野さん。「ナンバ走り」をはじめとしたスポーツトレーニングの応用や、介護、教育、人間工学などの他分野での活躍も増えていらっしゃいます。
内田樹氏をはじめとして、知識人・文化人にも、多くの信望者がいるようです。

武術・武道に伝承されてきた身体知には、近代科学の枠組みでは説明しきれない重要な知のあり方が隠されているのかもしれません。

座学方式だけでなく、受講者の代表に相手役として舞台に上がっていただいて、甲野さんの技の一端をご披露していただく予定です。

第11回 11/16(火) 多川俊英さん 「興福寺1300年 祈りとこころ」

第11回 11/16(火)のお話は、興福寺の多川俊英貫首です。

興福寺は今年で創建1300年を迎えたそうです。藤原氏の氏寺として生まれた興福寺が藤原不比等の手で現在の地に移転した年をもって、創建とするとか。
創建時の興福寺は、東大寺や薬師寺といった大寺院とともに、天平文化の中核拠点として偉容を誇ったといわれます。
それから1300年。興福寺の歴史は、戦乱による焼失と再建の歴史でもありました。

20年前に41歳の若さで貫首に就任した多川氏は「天平の文化空間の再構成」をテーマにして大規模な境内整備事業に着手しています。
昨年、観客動員60万人を越え、空前の仏像ブームを引き起こした「阿修羅展」の企画を推進したのも、その大計画の一環だそうです。

興福寺1300年の栄枯盛衰・紆余曲折の歩みを概観し、そこで何が祈られ、どんな教えが学ばれたのか。そして、受け継がれた天平の名宝の真善美とは何か。

多川貫首が、1300年の祈りとこころを語ります。

第10回 11/11(木) リシャール・コラスさん 「グローバルワールドにおける日本~鎖国か開国か~」

第10回 11/11(木)の講師は、シャネル日本法人代表のリシャール・コラスさんです。

フランス生まれのモロッコ育ち、大学卒業と同時に来日して35年、文字通りグローバルな環境で生きてきたコラスさん。欧州と日本の間にあって、日本の魅力と欠点の両方に精通した知日派です。

中国、インドを代表とする新しいプレイヤーの台頭で、世界の政治・経済・文化の力学変動が起きている時代に、ややスタートに出遅れた観のある両地域(欧州、日本)は、どのように立ち居振る舞っていけばよいかという点について、強い問題意識を持っています。
残念ながら、両者とも精神的には内向きで、ともすれば保護貿易主義に振れそうな恐れ、なきにしもあらず。
日欧の架け橋を自認する立場から、変化に立ち向かうパートナーとしての日欧関係について、持論をお聞きできればと思います。

第9回 11/9(火) 川口淳一郎さん 「はやぶさと日本の宇宙開発」

第9回 11/9(火)に登場いただくのは、JAXAの「はやぶさ」開発プロジェクトマネジャーの川口淳一郎先生です。

「はやぶさ」帰還のニュースは、日本の宇宙開発の底力をわたし達に示してくれました。丸の内のJAXAで開催された「はやぶさ」カプセル展示イベントには、連日多くの方が見学に訪れたと聞いています。

川口先生は、1955年生まれ、少年時代に見たアポロの月探査やバイキングの火星探査の偉業に感銘を受けて、宇宙工学研究の道を志したそうです。
「はやぶさ」開発ではプロジェクトマネジャーとして活躍をされました。
聞くところによれば、「はやぶさ」は7年間のプロジェクト期間の間に、絶体絶命の危機に何度も遭遇したとか。
ミッション成功の陰に隠されたご苦労と、今後の宇宙開発の展望を聞きたいと思います。


第8回 11/1(月) 金井真介さん 「社会を変えていくプラットフォーム ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

第8回 11/1(月)の講師は、ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン代表の金井真介さんです。

「暗闇体験」という新しい体感型エンタテイメント&教育「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を日本に紹介した金井真介さん。いま注目のソーシャルアントレプレナーです。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」をご存じない方は、まずこちらのサイトをご覧になってください。DIALOG IN THE DARK http://www.dialoginthedark.com/

そして、出来れば神宮前に行って、一度体験をされることをお奨めします。
私も、7月に体験してきました。言葉で説明し難い、なんとも言えぬ感動的な体験でした。案内をしてくれる「アテンド(視覚障害者)」の方の、的確な導きに感心をしました。

老荘思想(中国古典)の真髄は、「見えないものを見ること」にあると言いますが、何も見えないからこそ、研ぎ澄まされる感覚機能があることを身をもって確認できたという気がします。

ドイツで生まれた「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」にいち早く着目し、使命感をもって日本で普及に尽力する金井さんから、もうひとつのコミュニケーション論をお聞きしたいと思います。

第7回 10/25(月) 松尾睦さん 「経験から学ぶ力」

第7回 10/25(月)は、神戸大大学院教授の松尾睦先生です。
マーケティングと組織論の境界領域を、「学習」という切り口で研究しているという松尾先生。
凄腕営業マンは、どうやって成長していくのかという「営業熟達化」研究や、人は仕事現場での経験からどのように学んでいくのかといった「経験学習」研究など、質の高い実証研究を重ねていらっしゃいます。
企業の人材育成担当者、営業教育の企画立案者には、是非とも聞いてほしい講演です。

MCCでは、東大の中原淳先生が担当する「ラーニングイノベーション論」のゲスト講師としても登壇いただいており、私もよく存じ上げていますが、温厚かつシャープな先生です。

営業や職場での経験学習は、我々実務家からすると、きわめて身近な問題なのですが、実は日本では専門に研究している人が少ない分野です。松尾先生は、若くしてすでに、この領域の権威といってよいのではないでしょうか。

「研修なんて、いくらやっても無駄、実践教育が一番だよ」と断言する方は多くいらっしゃいますが、それでは、実践の場で、人はどのように育っていくのか? 仕事で育つ人間、育てる職場・上司とそうでない人間、職場・上司との違いな何なのか?といった問いにピッっと答えていただける例は多くはありません。

「人は仕事で磨かれる」というのが丹羽宇一郎さんの名言ですが、そこには必ずメカニズムがあるはずです。仕事で育つ人間には、仕事経験を通じて学ぶ力を備えているに違いありません。

松尾先生の豊富な実証研究事例を題材に皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

大久保恒夫さん 「小売業経営のプロに聞く」 10/21(木)

第6回 10/21(木)の講師は、株式会社成城石井代表相談役の大久保恒夫さんです。

大久保さんは、日本で数少ない小売業経営のプロだと言われています。
イトーヨカドーで小売業を学び、独立後は、ユニクロや良品計画の経営改革、再建に力を発揮してきました。
2007年には、苦境に陥った高級スーパー成城石井の社長に就任し、見事経営再建を果たされ、9/1付で相談役になっていらっしゃいます。

カルフールやウォルマートなど世界の巨人も苦戦を続けている日本での小売業ビジネス。世界で最も厳しい評価眼をもった日本の消費者の支持を得て、勝ち残るのは容易なことではないようです。
GMSからファッション、ドラック、食品まで幅広い業種で小売業の経営に携わってきた大久保さんに、脱デフレの戦略を伺います。

上田泰己さん 「体内時計が示すもの」 10/20(水) 

第5回 10/20(水)に登壇していただくのは、理化学研究所の上田泰己先生です。
上田先生は、システム生物学、機能ゲノミクスを専門にする弱冠34歳の新進気鋭の生物学者です。
東大医学部時代から、その才能は周囲の注目を集め、将来を嘱望されるライジングスターだそうです。バイオサイエンスの世界では日本が世界の先頭グループを走っていると聞きますから、将来のノーベル賞も夢ではないかもしれません。

上田先生が研究しているのは、脳の中心部で刻まれるという「体内時計」です。その狂いは病気の原因になるとされ、その解明は新薬や治療法の開発に繋がると期待されているそうです。
世界で初めて体内時計のずれを簡単に測定する方法を開発し、更なる研究を進めている上田先生に、生命科学の最前線をお聞きします。

中村安希さん 「世界を歩く」 10/14(木)

第4回 10/14(木)の講師は、ノンフィクション作家の中村安希さんです。
中村さんは、2006年6月~2008年5月までの2年間、「アジアパシフィック医療改革フォーラム」へのレポート形式をとり、世界各地の生活、環境、衛生、医療、教育を探る旅を続けてきました。
その経験をまとめた『インパラの朝』は、開高健ノンフィクション賞を受賞し、話題になりました。

その昔、『なんでも見てやろう』の精神で世界を旅した小田実さん、ユーラシア大陸をバスで横断し、『深夜特急』を書いた沢木耕太郎さんと、辺境の地を旅する若者はむさ苦しい男と決まっていましたが、中村安希さんは、クールビューティーといった感じの美女です。とはいえ、目尻には意志の強さを感じますね。

45Lのザックに必要最低限の荷物を積み込み「現地の生活に密着する」ことをモットーにアジア・アフリカを旅したという中村さん。
旅を通してみたもの、感じたことをお話いただきたいと思います。