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一條 和生「DX時代のリーダーシップ」

一條 和生

敵を知り己を知れば

どうも私は大変な時代を生きているらしい。「100年に1回の大変革の中」と一條和生氏はいう。薄々大変だとは思っていたがそこまでとは知らなかった。戦国時代かあるいは幕末並みの、どうもそのような時代らしいのだ。信長や秀吉、家康、勝海舟や西郷隆盛が出てくるような時代である。

「伝統企業がVulnerableな時代」と画面いっぱいに表示される。伝統企業を徳川幕府に置き換えれば正に幕末だ。
「片足は今日に、もう片足は明日に」とかつて未来対策を語ったマーク・フィールズは「フォードのスーパースター」と評された程のCEOだったものの、社会意識が高いミレニアル世代が車の所有を疑問視する、そのような時代の変化に対応し切れず解雇されてしまった。

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千葉 雅也「働く大人のための「勉強の哲学」」

千葉 雅也台風19号が吹き荒れた日の前夜、千葉雅也先生は、大人が勉強することの意義について語ってくださった。

同調圧力から自由になるためのスキル、あるいは覚悟

勉強とは自分に新しい知識やスキルをプラスするものであり、つまりは「足し算」だととらえる発想は「よくある勉強観」である。
それに対し、「深い勉強」とは自己破壊であり、ラディカルに「変身」することである、と千葉さん。無論、千葉さんがオススメするのは後者の勉強だ。

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高木聡一郎「デフレーミング概念で読み解くデジタル・トランスフォーメーション(DX)の本質」

高木聡一郎デフレーミングとは、高木聡一郎先生の造語である。そして、その定義は「伝統的なサービスや組織の『枠組み』を越えて、内部要素を組み合わせたり、カスタマイズすることで、ユーザーのニーズに応えるサービスを提供すること」であるという。私にとっては初見の概念であったが、とても興味深く、今書いている高等教育系の論文へのヒントがかなり頂けてラッキーであった。

現代のようにデジタル情報技術が普及する以前は、商品やサービスは画一性に基づいたものであった。たとえば、テレビ番組の『8時だョ!全員集合』は土曜の夜8時にやっていて、その時間にしか観ることができなかったので、みんな家に帰って、家族揃ってテレビの前にいた。『東京ラブストーリー』は月曜の夜9時に放映されていたので、その時間には「街からOLが消える!」(表現古!)なんて言われていた。自動車もスニーカーも同じものを大量に生産することで、一つあたりの固定費用を抑えて商売をしてきた。このように、様々な商品やサービスが多くの人が満足できるようにパッケージ化されて販売されていた。

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楠木建教授に聴く、「すべては『好き嫌い』から始まる」

楠木建ショウタくん、マイさん、この度はご結婚おめでとうございます。ご両家ご親族の皆様にも心よりお慶び申し上げます。ご紹介にもありました通り、私、新郎新婦が出会った当時の上司でございます。お二人はよくご存知のはずですが、なにしろ私、口下手なほうでして、このような晴れの場にふさわしいお話しが上手にできるかどうか甚だ心許ないですが、ご指名でございますので、僭越ながら一言、お祝いの言葉を述べさせていただきます。

話し上手といえば、先日、この近くの丸ビルホールで楠木建さんという経営学の先生の講演を聴いたのですが、いや見事なお話しっぷりでした。競争戦略論、なんていう難しそうな分野の話なのに、三百人からの聴衆を飽きさせず、笑わせ、考えさせ、あっという間の2時間でした。そもそもタイトルからして経営学っぽくなかったですね。「すべては『好き嫌い』から始まる」。いや、今日のお二人の門出は、「好き」だけから始まっているわけですが。

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