« 2019年8月 | メイン | 2019年10月 »

第25回 1/31(金)正能 茉優さん

mayu_syono.jpg今期最終の講演を飾るのは1/31(金)ハピキラFACTORY 代表取締役社長、大手電機メーカー正社員、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任助教 正能 茉優(しょうの まゆ)さんです。

「パラレルキャリア」は、最近よく耳にするようになってきました。
現在の仕事とは別に仕事を持つこと、また非営利活動などに参加することを指します。ピーター・ドラッガーが著書にも記したように、これからの社会での生き方のひとつとして、人は組織のみに頼ることなく、それとは別に第2の人生を始める必要があることを提唱しています。

人生100年時代と言われるなか、「パラレルキャリア」の生き方、働き方に共感する方も多いことでしょう。

正能さんはその代表とも言える「パラレルキャリア女子」。

慶應義塾大学総合政策学部在学中の2012年に「小布施若者会議」を創設し、2013年ハピキラFACTORYを創業。卒業後は、広告代理店に就職。現在はソニー(株)に転職し、(株)ハピキラFACTORYの社長も勤めていらっしゃいます。会社社長、大手電機メーカーの会社員、大学院での特任助教として、3つのキャリアをお持ちなのです。

ご自身が実践者として、大学では、このような自由な働き方ができるひとを増やそうと学生指導にも励んでいらっしゃいます。

今現在、1つのキャリアしか持ち合わせない私などからすると、どうやって限られた時間を配分し、ご自身の"顔"を使い分けているのか興味津々です。

聞いてはいるけれども、自分のこととなると程遠いと思われがちな「パラレルキャリア」の生き方、働き方について、正能さんのご経験、キャリアからご指南いただきます。(保谷)


・正能 茉優
・ハピキラFACTORY 代表取締役社長、大手電機メーカー正社員、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任助教
・演題「好きなこと"も"仕事にする パラレルキャリアという働き方」

プロフィールはこちらです

第24回 1/23(木)庄司 克宏先生

katsuhiro_syoji.jpg1/23(木)ご登壇いただくのは慶應義塾大学法務研究科 教授 庄司克宏先生です。

これを記載している2019/9/26現在、英国議会を10/14まで閉会としたボリス・ジョンソン首相の決定を英国最高裁判所は違法と判断し、イギリスのEU離脱(ブレグジット)問題は今なお揺れに揺れています。

EUもまた、統合史上初めて分裂という事態に直面し、ブレグジットに現れる「脱EU」と欧州ポピュリズム勢力の対EU影響力増大といった「奪EU」という2つの内部リスクを抱え不安定な兆候をみせています。

庄司先生は、EUの法と政策研究の第一人者であり、ブレグジットをはじめとした欧州統合の動向をつぶさに研究していらっしゃいます。

ブレグジットは、世界に何をもたらすのでしょうか。
「主権回復」を選択したイギリスにより、長年にわたって築かれてきた統合欧州の「主権共有」システムは変容するのでしょうか。

各国でポピュリズム政党が台頭しているいま、EUはブレグジット後のイギリスといかなる関係を構築し、また、どのような欧州統合ビジョンを描くのか、最新の動向と知見よりEUのいまを解説いただきます。(保谷)

・庄司克宏
・慶應義塾大学法務研究科 教授
・演題:「欧州統合は「脱EU」と「奪EU」に勝てるか?―ブレグジットとポピュリズム」

プロフィールはこちらです

第23回 1/21(火) 望月 衣塑子さん

isoko_mochiduki.jpg

1月21日は東京新聞 社会部記者、望月 衣塑子さんにご登壇いただきます。

官房長官の定例会見における追求姿勢、それに対する官房長官側からの申し入れ、報道され話題、議論となりました。このことで望月さんの名前やご活躍、存在をご存じの方が多いことと思います。

徹底的に真実を追い続ける姿勢、官邸に真っ向から立ち向かう姿勢、しかしそれに対しては官房長官側からは、真実を歪める質問だ、「特定の記者」による度重なる「問題行為」である、と申し入れまでがなされました。これに望月さんは報道の自由の侵害であると反発。そして、こうした奮闘や信念を綴ったともいえる望月さんの著書「新聞記者」は、この夏映画にもなりました。

この一連が報道され、話題となりました。
市民から称賛や応援の声も寄せられた、業界内での共感の声もあった、というコメントや報道もありましたがこうしたことの常で、賛否両論あり、批判や不快感が示された先は一方に対してだけではなかったことも感じられました。

ところで、報道の責任、報道の自由、メディアの公正性、メディアの自由etc 昔から繰り返し見聞きし、私たちもつい口にする言葉ですが、では、報道の責任とはなにか、自由とはなにか、報道とはなにか、と問われると説明する言葉につまります。話題になれば関心も高まりますが、問題の重要性にふみこんで自ら意識と関心を向けていることがどれだけあるだろうか、とドキリともするのです。

私たちにも問いかけは向けられていることを感じます。
今回は、望月さんから新聞記者としての信念や思い、経験などを直接にじっくり伺う機会となります。それは、"望月さん"とはどんな方なのかはもちろんながら、それを超えて、新聞記者とは何であるのか、記者の役割とは何なのか、報道は何のためにあるのか、その先へとつながる問いになることでしょう。じっくり伺い、そして、自分なりに考える機会にもなればと思っています。(湯川)

・望月 衣塑子
・東京新聞 社会部記者
・演題:「新聞記者の仕事を通して見えるもの」
講師プロフィールはこちらです。

第22回 1/16(木)本間 希樹先生

mareki_honma.jpg1/16(木)は国立天文台 水沢VLBI観測所 所長/教授 本間 希樹(ほんま まれき)先生のご登壇です。

オレンジ色の光にポッカリ空いた黒い穴の写真。
2019年4月 ブラックホールの「影」の撮影成功というニュースが世界を駆け巡りました。

ブラックホールの姿を初めてとらえたその写真は歴史的快挙。天体史上、人類史上においても偉大な科学的業績と言えます。

ブラックホールの存在が視覚的に示されたことによって、銀河の中心に巨大なブラックホールが存在することが確定し、これまで謎に包まれたブラックホールという天体の性質、質量の測定などが可能となり、これらは、天文学・物理学の研究における大きなマイルストーンになるとされています。

世界16か国、200人以上の研究者がチーム一丸となって成し遂げたプロジェクト、この日本チームの代表を務められたのが本間先生でいらっしゃいます。

子供の頃から星を見るのが好きで、自然科学の研究者を志して東京大学に入学。「スケールの大きな研究がしたい」と大学院から電波天文学の世界に飛び込んだ本間先生。

複数の望遠鏡で同じ天体を観測し、データを掛け合わせることで巨大望遠鏡で観測したのと同じ解像度を得るシステムの第一人者として、日本では水沢(岩手)、小笠原(東京)、入来(鹿児島)、石垣島(沖縄)の4基を繋いで観測する「VERAシステム」のリーダーを務め、その実績により2014年「自然科学研究機構若手研究者賞」受賞。現在も水沢にあるVLBI観測所長として岩手県に単身赴任中でいらっしゃるそうです。

今回はもちろん、最先端の天文学によって解き明かすことを可能にしたブラックホール研究の最前線をお話しいただきます。
直径約1000億キロメートル、周囲の温度は60億度以上という途方もないサイズ感からもわかる通り、スケールの大きなお話とともに、その舞台裏での葛藤や熱い想いまでが伝わるまさに「宇宙の旅」となることでしょう。(保谷)

・本間 希樹
・国立天文台 水沢VLBI観測所 所長/教授
・演題:「人類が初めて目にしたブラックホールの謎」

プロフィールはこちらです

第21回 1/9(木) 西田 亮介先生

ryosuke_nishida.jpg1月9日は社会学者、東京工業大学准教授、西田亮介先生にご登壇いただきます。

西田先生のご専門は公共政策、情報社会論。慶應義塾大学総合政策学部、同大学院を卒業、博士取得された新しい時代の若き学者でいらっしゃいます。著書タイトルからもそれはわかります。

『なぜ政治はわかりにくいのか 社会と民主主義をとらえなおす』『情報武装する政治』『不寛容の本質 なぜ若者を理解できないのか、なぜ年長者を許せないのか』『ネット選挙とデジタル・デモクラシー』など。

ソーシャルメディアは生活に当り前のインフラのような存在となりました。その影響力も同様に実感します。西田先生がご専門とされる政治、公共政策においても同様です。

米国では大統領選をテーマとした映画が何作品も製作されてきました。最近の作品から私が思い出すのは『スーパー・チューズデー 正義を売った日』『女神の見えざる手』『フロントランナー』などでしょうか。映画を振り返るだけでも、選挙や政治におけるメディアのあり方の変化やソーシャルメディアの力がわかります。

今回、ソーシャルメディア時代の政治と民主主義、をテーマにご講演いただきます。冒頭触れた著書からもわかるように、私たち生活者の目線に寄り添いつつ鋭くきりこむ西田先生が、改めてわかりやすく語ってくださるだろう今回の講演で、じっくり学びたいと思います。新春ふさわしくまさに現代、今日の社会を見つめる講演になりそうです。(湯川)

・西田亮介
・社会学者、東京工業大学 准教授
・演題:「ソーシャルメディア時代の政治と民主主義~その現状と課題~」
講師プロフィールはこちらです。

第20回 12/11 (水) 中竹 竜二さん

ryuji_nakatake.jpgいよいよ本日、ただいま、開幕です!ラグビー・ワールドカップ2019。
楽しみです。慶應MCCのある丸の内でも、イベントやパブリックビューイングを開催中、盛り上がっています。

ドラマ「ノーサイドゲーム」最終回で、すでにラグビーの精神に感動している私ですが、やはり、ワールドカップの試合が日本で、ライブで、行われていて、遠くに近きに観戦応援ができる、となるとやはり気持ちは特別です。

そんななかでの本日のご紹介です。12/11 (水)ラグビーの中竹 竜二さんにご登壇いただきます。

中竹さんはご自身、早稲田大学ラグビー部の出身で、主将を務め、全国大学選手権では準優勝。卒業後、英国留学、三菱総合研究所等を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任、大学選手権2連覇など多くの実績を残されています。

現在は日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター、つまり、コーチのコーチでいらっしゃいます。
株式会社チームボックス代表としてリーダー育成研修にも取り組まれています。

そんな中竹さんは、「学ぶことができるリーダー」こそ、とリーダー像を、リーダーシップを力強く語られています。ラグビーには"One for all, all for one" "ノーサイド" などの精神があります。また、試合になると監督は観客席にうつり、フィールドではキャプテンが中心となって、選手たちが自ら意思決定する、リーダーシップをとります。そんなラグビーをチームとして、組織として、強くしていく、それは大人の学びやビジネスのチームワーク、職場・組織づくり、すべてにつながります。いま盛り上がるラグビーから、おおいにヒントも得ることできたらと思います。皆さんでご一緒しましょう。(湯川)

・中竹 竜二
・日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター、株式会社チームボックス 代表取締役
・演題:「誰よりも学ぶことができるリーダーが組織を育てる」
講師プロフィールはこちらです。

第19回 12/10(火)里中 満智子さん

machiko_satonaka.jpg12/10(火)にご登壇いただくのはマンガ家、大阪芸術大学キャラクター造形学科 学科長 里中 満智子(さとなか まちこ)さんです。

高校在学中の16歳で第1回講談社新人漫画賞を受賞され、漫画家としてプロデビューされました。50余年に渡り500タイトル近くの作品を描き、日本を代表する漫画家のお一人でいらっしゃいます。

里中さんの作品は、歴史や神話をモチーフにしたものが多く、数奇な運命に翻弄され苦悩しつつも、いつの時代にあっても強く生きる人々の姿を鮮明に描いていらっしゃるのが魅力です。

代表作である女帝 持統天皇を主人公とした『天上の虹』は、1983年の連載開始から32年もの歳月をかけ、2015年に完結されました。その業績は古代通史としても読み応えあり、史実に丹念に向き合いながら作品を創りあげるそのお姿から歴史家でもいらっしゃいます。

直近でも、物語としての『古事記』、歴史小説を漫画で再現された『かたづの!』等、著作は続々とあり、変わらぬ創作意欲にもまた圧巻です。

今回は、「万葉に輝いた女性達」と題して、古代から奈良時代にかけての本来の日本女性の力についてお話しいただきます。

古代は、女性の能力が当然のように生かされていた時代。
武士が政治を行う時代以前は、女性も同等に個人財産をもち、相続権もあり、離婚、再婚も珍しいことではなかったとのこと。「昔の日本は男社会であった」という既成概念を覆し驚きます。

作品を通して、古代からの女性の活躍に真摯に向き合ってきた里中さんだからこその史観は、私たちに物事の見方、社会の見方の本質を教えて下さるに違いありません。(保谷)

・里中 満智子
・マンガ家、大阪芸術大学キャラクター造形学科 学科長
・演題:「万葉に輝いた女性達」

プロフィールはこちらです

第18回 12/5(木)角幡 唯介さん

yusuke_kakuhata.jpg12/5(木)は作家・探検家 角幡 唯介(かくはた ゆうすけ)さんのご登壇です。

1976年北海道生まれの43歳。
早稲田大学では探検部に所属し、卒業後は朝日新聞記者を経て、作家・探検家になられました。チベットや北極を探検し、ご自身の体験と膨大なる事実を検証し、それにまつわる歴史や土地の物語を独自のスタイルで綴っている角幡さん。国内のノンフィクション系文学賞を数多く受賞していらっしゃいます。

2002年~2003年、さらに2009年~2010年には、長らく謎の川とされてきたアジア有数の大河 ツアンポー川大屈曲部の無人地帯を単独で探検し、その全容を解明。

2016年~2017年、太陽が昇らない極夜と呼ばれる冬の北極圏を80日間にわたって単独で探検。

角幡さんの探検には、記者魂にも通じるのでしょうか、事実を解明していこうという意気込みを多いに感じます。

さて、今回の演題は「結婚と冒険」

なぜ、結婚と冒険?
それは、角幡さんが結婚して以来、「どうして結婚したんですか」と訊かれること多いというエピソードにもとづきます。

一般的には結婚して家庭をもつと自由が損なわれるので、冒険者が結婚するのは非合理的な選択と多くの人が考えるゆえの問いのようです。

しかし、角幡さん曰く、結婚することと冒険することには意外な共通点が隠されおり、今回は、「事態」という観点をキーワードに、結婚と冒険の本質を分析して頂けるとのこと。

前人未踏の冒険をし、さまざまに解明してきた角幡さんだからこその結婚論、そして人生の構造についてのお話は、それぞれの人生を共に冒険できそうな、新たな何かを発見できる機会となることでしょう。(保谷)


・角幡 唯介
・作家・探検家
・演題:「結婚と冒険」

プロフィールはこちらです

第17回 12/3(火)渋澤 健さん

ken_shibusawa.jpg12/3(火)はシブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役、コモンズ投信株式会社 取締役会長 渋澤 健さんのご登壇です。

20年ぶりとなる日本紙幣の刷新に伴い1万円札の顔として、さらにはNHK大河ドラマの主人公として、改めて多くの脚光を浴びている渋沢栄一氏。

「日本資本主義の父」と称され、日本経済近代化への最大の功労者であること、皆さまもご存知の通りです。

その5代目子孫が渋澤健さんでいらっしゃいます。

国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で日本国債や為替オプションのディーリング、株式デリバティブのセールズ業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務め、2001年に独立されました。

渋沢栄一氏が提唱した「論語と算盤」は、現在の時代の文脈に書き換えると、サステナビリティ(持続性)とインクルージョン(包摂性)であるという教えをもとに金融業界での活動を続けていらっしゃいます。

いま、格差が問題となり、世界のいたる処で資本主義のあり方が揺らいでいるとさえ言われています。

しかし、渋沢栄一氏がめざしたのは、日本の資本主義の原点にある「合本主義」という思想であり、それは現代で言う、「共感・共助・共創」による社会であると、健さんは私たちに伝えて下さいます。

多様性に富み変化の激しい現代にも通じる不変の王道とも言うべき渋沢栄一氏の教えを今に伝えるお話しより、改めて、資本主義の原点を紐解いていきたいと思います。(保谷)


・渋澤 健
・シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役、コモンズ投信株式会社 取締役会長
・演題:「渋沢栄一の発創力」

プロフィールはこちらです

第16回 11/29 (金) 中川順子さん

junko_nakagawa.jpg11/29 (金)は、野村アセットマネジメント株式会社 CEO兼代表取締役社長 中川順子さん、「人生とお金の話」です。

今年の4月、中川さんの社長就任は、新聞や経済誌でとりあげられ、注目されました。そのことで中川さんのお名前やキャリアをお知りになられた方も多いことと思います。

「異例のキャリアでトップ就任」
「金融業界では珍しい女性トップの誕生」

野村證券に一般職として入社し、総合職へ転換。ご主人の海外赴任に伴い、一度、退社。その後、子会社復帰から、実績とキャリアを積み、野村ホールディングス"初"の女性役員に。そして、2019年4月、野村アセットマネジメント株式会社 CEO兼代表取締役社長に就任。

あるインタビューで、こうしたかたちでご自身が注目されることについて、資産運用業はまだまだ銀行や証券会社に比べて知名度が低い、投資家の裾野を広げたい、身近に感じてもらえるきっかけとなればいい、ととてもポジティブに答えられていたのが印象的でした。

女性の活躍推進、女性役員の登用推進。
さまざま施策を打ち出す政府、さまざま取り組む企業、しかしいぜん低い日本の女性管理職比率、期待されチャンスをいかし活躍する中川さんのような女性、その一方ではいぜん進んでいない現場の現実、戸惑いや不安の声。
そこで今回の講演なのです。いまいちど固定観念や耳慣れた話題という意識からはなれて、このテーマに向き合ってみたい、そう私自身も思うのです。「人生とお金の話」、何だか役に立ちそう、でもあるのです。中川さんだからこそ語れること、見えていること、皆さんもご一緒に伺いませんか。(湯川)

・中川 順子
・野村アセットマネジメント株式会社 CEO兼代表取締役社長
・演題:「人生とお金の話」
講師プロフィールはこちらです。

第15回 11/26(火)宮田 裕章先生

hiroaki_miyata.jpg11/26(火)は慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授 宮田裕章先生のご登壇です。

21世紀の石油ともいえる"データ"

20世紀の社会で重要であったのは、あらゆるものの動力となっていた燃料としての石油から、21世紀になり状況は一変しつつあります。物質を伴わないデータという存在が、社会を動かす原動力となっているのです。

データを扱う巨大企業GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の時価総額が、石油メジャー4社の総額を抜き去っていることが、それを如実に表しているかもしれません。

宮田先生は、医学部に籍を置き、医療分野におけるビックデータの活用を進めていらっしゃいます。目指しているのは、医療の質・効率の改善だけでなく、データによる社会変革の実践。

21世紀の石油となったデータを軸にさまざまな価値が生み出され、データによって社会が動く「データが世界を駆動する時代」が到来すると、宮田先生は考えていらっしゃいます。

データによって世界はどう変わるのか。
医療を取り巻くさまざまな問題より、社会システムはこれからどのように変化していくのか。

宮田先生の個性的な風貌はまるで未来からの使者のようでもあり、テレビでも注目です。
先生の挑戦を通して、これからの新たなヘルス・ケアの概念とシステムを考えていきたいと思います。(保谷)

・宮田 裕章
・慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授
・演題:「データ駆動社会における新たなヘルス・ケア」

プロフィールはこちらです

第14回 11/21(木)泉田 良輔さん

ryosuke_izumida.jpg11/21(木)はテクノロジーアナリスト泉田 良輔さんのご登壇です。

電機産業が先陣を切り、自動車や金融など多くの産業もテクノロジーによって産業構造が変わろうとしています。

DX(Digital transformation)と言われるほどのAIやロボットといったテクノロジーのアップグレードにより、それぞれの産業にどんな影響があり、これから産業地図はどのように変化していくのでしょうか。

泉田さんは、長年にわたり、保険会社、証券会社にて証券アナリストの肩書で機関投資家としての経験を積み、今では、ベンチャーやスタートアップ企業への経営支援やビジネスモデルのデザインを行っていらっしゃいます。

そこには、今やビジネスモデルの構築、リデザインに欠かすことのできない、テック、メディア、エネルギー、ロジスティックスといった幅広い分野の専門家との連携があり、さまざまな業界を俯瞰されているからこその事業創出と投資が可能となっているのでしょう。

今回は、テクノロジーの進化を大きなキーワードにしながら、産業地図がどのように変化し塗り替わっていくのか、まさに泉田さんならではの鳥瞰図ともいうべきお話をしていただきます。(保谷)

・泉田 良輔さん
・テクノロジーアナリスト
・演題: 「テクノロジーがすべてを塗り変える産業地図」
プロフィールはこちら

※本講演は泉田氏の講演60分・対談30分・質疑応答30分の構成です。

■対談のお相手
佐々木紀彦氏(NewsPicks Studios CEO、NewsPicks 取締役)
プロフィールはこちら

第13回 11/19(火)樺島 勝徳さん

masanori_kabashima.jpg11/19(火)は臨済宗天龍寺派薬師禅寺 樺島 勝徳(かばしま まさのり)住職のご登壇です。

幼少の頃より、ひどい小児ぜんそくに悩まされていたという樺島住職。
出家後、仏教学者・柳田聖山に師事し、独自の整体法や呼吸法を開発するなかで、生来の病も完全克服されました。

ご自身のからだの変化、内面の変化も伴い、からだと心の両面から、人間理解と仏教理解を深めていらっしゃるお姿には当然のことながら説得力があります。

坐禅はただ坐りただ存在して、それだけで完結する。
とくに何も生産はしない。思索することさえ妄想として禁じられる。

しかし、人類は2千年以上も長きにわたり、坐禅を捨ててはきませんでした。
そこには、今を生きる私たちのからだと心にも大きなヒントがあることでしょう。

禅は具体的な技術とともに、豊かな日常を創り出す宗教でなければならない、と伝える樺島住職は、自坊での健康道場もすでに40年近く続き多くのファンがいらっしゃいます。

今回の講演でも、道場の如く実技も交えながらお話し頂けるとのことですので、体感による多くの気づき、自身のからだと心への更なる理解を深めること楽しみです。(保谷)

・樺島 勝徳
・臨済宗天龍寺派薬師禅寺 住職
・演題:「禅で自然治癒力を高める」

プロフィールはこちらです

第12回 11/15 (金) 丸谷 智保社長

tomoyasu_marutani.jpg11/15(金)は株式会社セコマ 代表取締役社長 丸谷 智保さんにご講演いただきます。


セコマ(セイコーマート)は、北海道を拠点に置くコンビニエンスストアチェーンです。


・北海道内コンビニ店舗数No.1
・プライベートブランドのアイスクリーム
・それも大手コンビニに先駆け第一号
・焼きたてクロワッサン、つくりたて おにぎり
・地震が発生したときの早い復旧 etc

メディアでとりあげられ、話題にもなりました。「ああ、あのセコマね」「あの北海道の」と思い出される方も多いのではないでしょうか。住んでいた頃や旅行中に「よく利用しました」「お世話になりました」という方もきっといらっしゃることでしょう。私も北海道メロンソフト、食べました!

北海道内コンビニ店舗数No.1。北海道が拠点なら当たり前、と思われるかもしれません。たしかに、特定の地域で強い企業、ブランド、チェーンはいくつもあります。しかし、その業績、強さ、ユニークさ、セコマ(セイコーマート)ならではの話題がたくさんあります。

ご登壇いただく丸谷社長は、ご自身北海道池田町のご出身。拓銀、シティバンクをへて2007年にセコマに入社、そしてこの12年、この強さや個性を生み出してこられた方。

全国規模、グローバルへ、広い範囲でターゲットも広くという、これまで当たり前であった価値観ばかりが強さと結び付かない、多様で変化の時代です。誇るNo.1、大手に先駆けた企画、地域との共存共生と、人気や強さが語っているのは"戦略"です。業界や地域をこえて私たちにも、ヒントがありそうです。北の大地に思いをはせながら、引き寄せ、じっくり伺いましょう。(湯川)

・丸谷 智保
・株式会社セコマ 代表取締役社長
・演題:「セコマ流 地域と共に創るSustainableな社会」
講師プロフィールはこちらです。

第11回 11/13(水)平尾 成志さん

masashi_hirao.jpg11/13(水)は盆栽師 平尾 成志(ひらお まさし)さんのご登壇です。

即興でパフォーマンスを行いながら、常識を覆す盆栽をつくり続け、国内外から評価の高まっている異端の盆栽師 平尾さん。

大学在学中に訪れた京都東福寺の方丈庭園に感銘を受け、盆栽師の道を歩みはじめ、「盆栽を国内外問わずいろんな人に伝えられる人間になってくれ」という恩師の言葉を胸に、世界に向けて盆栽の魅力を発信・表現すると同時に、新しい演出や表現方法、新たな生活空間での楽しみ方など、盆栽の可能性を追究していらっしゃいます。

日本の盆栽を世界のBONSAIに変えていく。

1981年生まれ、盆栽の世界における若き変革者の視線の先にはどのような世界が広がっているのでしょうか。平尾さんの創造力とさらなる挑戦より、たくさんの刺激を頂けること楽しみにしています。(保谷)

・平尾 成志さん
・盆栽師
・演題: 「日本の盆栽を世界のBONSAIへ」

プロフィールはこちらです

第10回 11/08 (金) 玉川 太福さん・玉川みね子さん

daifuku_tamagawa.jpg11/8(金)は、浪曲師の玉川 太福さん、曲師 玉川みね子さんをお迎えします。

さて、皆さんは
「浪曲」をご存じでしょうか?
「浪花節」は?
では、講談師の神田松之丞さんは?

浪曲という言葉に馴染みない方も、皆さんきっと、浪花節はご存じですね。私もです。
そして講談師の神田松之丞さん。こちらは、もちろんです、という方多いことでしょう。ファンの方、独演会に出かけました!という方もきっといらっしゃいますね。

神田松之丞さんは、"いま、もっともチケットの入手できない講談師"といわれる方。もっとも会場を満席にするという新進気鋭の講談師、さらにはジャンルを超えていまもっとも人気の演芸者のお一人でいらっしゃいます。

「次の神田松之丞さんですよ」

実は、そうご紹介をいただき、今回講演が実現したのが、玉川太福さんなんです。
その玉川太福さんが実演を交えて、浪曲について、生の話芸の魅力について、じっくり語ってくださいます。

では、浪曲(ろうきょく)とは何でしょうか?
三味線を伴奏に、物語を語る演芸です。
明治初年に「浪花節」という名称がつき、明治後半から昭和の中頃まで、"諸芸の王者"と言われるほど隆盛を極めた話芸なのだそうです。

ある時代に一気に成り上がり、しかし他の流行の台頭で、一気に下火になってしまう。エンタテイメントの常かもしれません。浪曲はテレビの普及とともに、いまでは一部の愛好家だけのものになってしまいました。
ですが、です。それほど一時代に隆盛を極めたエイタテイメント、面白くないはずがありません。それを伝えてくださるのは新進気鋭の玉川 太福さんとベテランの玉川みね子さん。
ちなみに、玉川みね子さんは亡き師匠の奥様でいらっしゃるそうです。そこにも浪花節が、エピソードがありそうですね。

楽しいに違いない。新しい世界に出会えるかもしれない。さらにはきっと、日本文化を知る・考えるきっかけにもなることでしょう。皆さん、ご一緒に楽しみましょう!(湯川)

・玉川 太福
・浪曲師
・曲師:玉川みね子
・演題:「浪曲というエンタテイメント」
講師プロフィールはこちらです。

第9回 11/6(水)佐宗 邦威さん

kunitake_sasou.jpg11/6(水)は戦略デザインファームBIOTOPE 代表/チーフストラティジックデザイナー佐宗 邦威(さそう くにたけ)さんにご登壇頂きます。

「論理に裏打ちされた戦略があってこそ、成功にたどりつける」
-これがかつてのビジネスの常識でしたが、いま「他者モードの戦略」はいたるところで機能不全を起こしつつあり、その背後で、マーケットに強烈なインパクトを与えているのは、「根拠のない直感・思い込み」「人に理解できない感性・ビジョン」を見事に手なずけた人たちである・・・と、佐宗さんは著書『直感と論理をつなぐ方法』に記していらっしゃいます。

・・・と言われても、私たちのなかには、感性は天賦のものであり、後天的に身に付けることは難しい、センスのいい人には勝てない、という思い込みもあります。

しかし、佐宗さんはこれを正面から否定し、ご自身が提唱する「ビジョン思考(Vision Thinking)」の強みは、必ず「アウトプット」が得られるというのです。

開成→東大→外資系マーケというまさに左脳型キャリアを歩んできた佐宗さん。

いまや戦略デザインファームを起業し、BtoC消費財のブランドデザインやハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインプロジェクトを得意とされながら、数々の企業・組織のイノベーション支援を行っていらっしゃいます。

佐宗さんのキャリア、経験をもとに生み出された想いを形に変える方法論「ビジョン思考(Vision Thinking)」についてお話しいただきます。(保谷)

・佐宗 邦威さん
・戦略デザインファームBIOTOPE 代表/チーフストラティジックデザイナー
・演題: 「想いを形に変える方法論」

プロフィールはこちらです

第8回 10/29(火)工藤 勇一さん

yuichi_kudou.jpg10/29(火)にご登壇頂くのは、千代田区立麹町中学校 校長 工藤 勇一さんです。

「学校の「当たり前」をやめた。」

宿題は必要ない。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。

多くの全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求する、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。学校教育の改革者として、いまや多くのメディアでも引っ張りだこでいらっしゃいます。

学校教育の課題は日本社会が抱える課題そのものとして、誰もが当事者意識を忘れ、現状を嘆き、その原因を人のせい、組織のせいばかりにしており、そんな状況を変えていくためには学校教育から変えていく必要がある、と工藤先生は強くおっしゃいます。

何も考えずに「当たり前」ばかりをやっている学校教育が、自分の頭で考えずに、何でも人のせいにする大人をつくる・・・これは、学校教育だけでなく、会社組織、社会全般にも言えることなのかもしれません。

「当たり前」をやめた工藤先生の哲学、信念、そしてその実行力は、私たちビジネスパーソンにとっても目から鱗となるお話ばかりに違いありません。工藤先生の力強い改革より、今一度、私たちの「当たり前」を見直してみたいと思います。(保谷)

・工藤勇一さん
・千代田区立麹町中学校 校長
・演題: 「学校教育を本質から問い直す」

プロフィールはこちらです

第7回 10/24(木)川上 昌直先生

masanao_kawakami.jpg10/24(木)は、兵庫県立大学 教授 川上 昌直先生にご登壇いただきます。

皆さんはどんな、サブスクリプションをお使いでしょうか。また、ご存じでしょうか。

私が最近びっくりしたサブスクは、いつもきれいにしている同僚のロングヘア。今日はふわふわカールで、今日はさわやかストレート、いつも可愛いい彼女の秘訣は美容院のサブスクと知りました。

サブスクリプション、サブスク、そのようにすっかり私たちに身近で親しみある言葉・しくみとなりました。"令和時代の新消費スタイル"とまで言われるほどです。

そしてサブスクは、一消費者一生活者としてだけではなく、ビジネスモデルとして、戦略・事業モデルとして、私たちにとって身近で親しみある存在となってきているのです。単なる課金システムやサービスのあり方ではなく、ビジネスモデルを大きく変える可能性。

川上昌直先生は戦略財務、利益モデルを研究のご専門領域とされていらっしゃいます。サブスク時代に、私たちはビジネスプロフェッショナルとして知っておくべきサブスク、そして、伴い、アップデートしておくべきビジネスの考え方、皆さんでご一緒に学びヒントを探りましょう!(湯川)

・川上 昌直先生
・兵庫県立大学 教授
・演題:「「サブスク」の成功条件~リカーリングモデルの戦略論~」
講師プロフィールはこちらです。