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第19回 12/11(火)國分功一郎先生

kouichiro_kokubun.jpg12/11(火)ご登壇頂くのは東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 教授 國分功一郎先生です。

「中動態」と聞いて、ピンとくる方はそう多くはないでしょう。

私たちが日常で用いているのは能動態と受動態。それは「~する」と「~される」の世界であり、「中動態」とはそれらの外側の世界であると國分先生はおっしゃいます。

「能動態(~する)」「受動態(~される)」でもない状態とはどのようなものであり、どう表現されるのでしょうか。

自傷患者は言った。「切ったのか、切らされたのかわからない。気づいたら切れていた。」

―当事者の切実な思いはなぜうまく語れないのか?語る言葉がないのか?それ以前に、私たちの思考を条件付けている「文法」の問題なのか?

僕は実際に"近代的意志"の存在を前提とした"常識"が人間に明確な害を及ぼしている現場に遭遇した。依存症の方々は、意志が弱い、と周囲から思われ、自分を責め続けています

國分功一郎著『中動態の世界─意志と責任の考古学』より


國分先生のご専門はフランス哲学。
特にご関心をお持ちなのが、デカルト、スピノザ、ライプニッツら17世紀のヨーロッパの哲学者、ジル・ドゥルーズ、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダら20世紀のフランスの哲学者・・・とあると素人は面喰ってしまいますが、当日は哲学の知識がない方にもわかりやすくお話し頂けるとのことですので、心配ご無用です。

哲学研究の世界では、ここ100年ほど、自発性、主体性といった人間の「意志」の存在が疑われていると言います。

今回のお話では、私たちが当然のものとして、普段何気なく使っている「意志」という言葉を疑ってみることが目標とのこと。

「~する」と「~される」の外側にはどんな世界が広がっているのでしょうか。
國分先生と一緒に中動態の世界へと出かけてみましょう。(保谷)


・國分功一郎先生
・東京工業大学リベラルアーツ研究 教育院 教授
・演題:「「する」と「される」の外側~中動態の世界」

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