« 2017年3月 | メイン | 2017年5月 »

時代に即したビジネスモデルで働き方が変わる 高橋俊介先生

 photo_instructor_877.jpg「若者たちに自分たちのやり方を真似してもらったところで、そもそも顧客との付き合いや気合いで儲かる時代ではなくなったんですから、もうやめましょう。根本的に日本の儲け方を変えないと人材は疲弊し、悪循環に陥ります。」

 慶應義塾大学大学院の高橋俊介先生は働き方とワークライフを経営視点から読み解き、より効率的な稼ぎ方へシフトすることが、結果的に長時間労働を防止する対策につながることをお話くださった。働き方改革というフレーズが一世を風靡しているが、早く帰る日を作ることはできても、本当の意味でどうやったら自分の仕事の時間が短縮でき、働きながらも自律した時間の使い方ができるのか、その手段をよく掴めないでいた。その問いに対して、衝撃的ではあったが、腹落ちのしやすい答えを高橋先生は教えてくれた。

続きを読む "時代に即したビジネスモデルで働き方が変わる 高橋俊介先生"

真のダイバーシティは「自由」にある 山田邦雄さん

photo_instructor_865.jpg

常識破りの三代目

「"売り家"と唐様で書く三代目」という有名な江戸川柳がある。今回の講師である山田邦雄・ロート製薬代表取締役会長兼CEOも、まさにその三代目だ。しかし山田会長は、江戸の大旦那の三代目とは全く違う。
なにしろ、この三代目は社長に就任して以降、新規事業や新たな人事政策への大幅シフトを推進、売上も規模も急成長させたというのだ。そして今やダイバーシティ先進企業としてビジネス界の耳目を集めている。
「"NEVER SAY NEVER"と常識破る三代目」なのだ。

続きを読む "真のダイバーシティは「自由」にある 山田邦雄さん"

矛盾を生きる 藤田一照先生

photo_instructor_868.jpgあまりに日常に溶け込んでいるがゆえに仏教は、かえってわからなくなっていることが多いのかもしれない。その溶け込んでいる仏教を藤田一照先生に掘り起こしてもらおうと今回の講演を楽しみにしていた。
以前から関心のあった禅だが、この夕学五十講の田口佳史先生の講演で曹洞宗の開祖、道元とその教えの話を聞いて同宗に強い関心を持つようになっている。藤田先生も同じ宗派とはなんたる偶然か。

藤田先生の経歴で興味深かったのが米国で17年半に渡って禅の指導をされていたことだ。異なる宗教の人に教えるということは概念を一度突き放して整理と解釈を改めてすることになるからか、説明もわかりやすいものだった。同時に講演を聞く私たち聴衆の側も、もはやかつてのように仏教を生活の根本に据えている「日本人」ではないかもしれない。もちろんあらゆる背景に仏教の影響をそれと気づかぬうちに受けているとしても。私たちの中に埋もれてわからなくなってしまっている仏教を、禅を、掘り出して心安らぐ何かを示してくれるのではないか。そんな期待が会場にはあるのか大入りの会場は働き盛りのビジネスマンも多く詰めかけていた。

続きを読む "矛盾を生きる 藤田一照先生"

サテライト会場からのご質問に安部さんからお返事が届きました

安部修仁さんの講演での質疑応答において、時間の関係で読み上げられなかったサテライト会場からのご質問に、安部さんから当日お返事できなかったことへのお詫びとお返事が届きました。

このリフレクションの場を借りて、サテライト会場からいただいた7件のご質問と、それにたいする安部さんのお返事を掲載いたします。ぜひご覧ください。

続きを読む "サテライト会場からのご質問に安部さんからお返事が届きました"

リーダーの「十分条件」 安部修仁さん

photo_instructor_864.jpg

ハードワークは悪!?

間もなく"プレミアムフライデー"の第3回目がやって来る。政府と経済界が一丸となって提唱しているものの、無理筋というものだ。第2回目なんて年度最終日だったし、第3回目は、なんとGW前最後の平日ときている。月次管理をしている企業も多い中、最後の追い込みをかけている月末近くの金曜日に早く帰れとは...。プレミアムフライデーを導入した企業の割合は2.5%とか3.4%とか7%とか、調査によってまちまちだが、おおむねひと桁%の模様。でも、お上の決めた事だから各社必死で推進しなくてはならない。

国会では「働き方改革」で大論争、ネットを覗けば「○○社はブラック企業だ」「いや△△社の方がもっと」などと侃々諤々。ブラック企業大賞なんてものまで選考される始末だ。企業内に目を向ければ、コンプライアンス憲章にがんじがらめの上司たちは、パワハラ認定を恐れて部下におちおち指導もできない日々...。

「勤労の美徳」という言葉も今や死語。「長時間労働や厳しい仕事は悪」というのが時代のコンセンサスだ。

そんな時代にあって、安部修仁・株式会社吉野家ホールディングス会長は意気軒昂に説く。「リーダーを目指す者は、寝る時間以外の全てを費やすようなハードワークをする時期が必要である」と。もはや蛮勇と言ってもよい発言だ。

続きを読む "リーダーの「十分条件」 安部修仁さん"

第25回 7/27(木) 服部 匡志先生

tadashi_hattori.jpg今期の最終回7/27(木)は、フリーランスの眼科医、服部 匡志先生にご登壇いただきます。

こんなユニークなお医者さんがいらっしゃるのか。服部先生のことを知ったとき、そう思いました。
臨床医は病院や大学、企業などどこかに所属して、勤務するのが一般的ですが、服部先生は勤務せず、開業もせず、フリーで、医療活動をなさっています。

一カ月の半分を、北から南まで約10か所の病院を渡り歩いて。残りの半分を、ベトナムの首都ハノイで、貧しい方に無償で。4000以上の瞳を救った「ベトナムの赤ひげ先生」として知られます。海外の医療機関や緊急事態に赴き活動する医師もいらっしゃいますが、それらとも違って、ユニークだなと思いました。服部先生はどんなきっかけで、どんな思いから、いまの医療活動を始められたのでしょうか。先生にお会いしてみたくなり、お話を伺ってみたくなりました。

ところで、失明や目の重症な病気は、貧困地域に多く、日本もかつてそうであったと聞きます。悪化するまで処置せずにいたり、衛生状態の悪さや間違った処置などが原因です。しかし、現代では、食生活や生活習慣の変化、長寿高齢化、ITの発達普及など現代特有の理由でもまた、新たな目の問題や病気が増えている、と聞いたことがあります。現代的で私たちにも接点あるテーマにも思います。

7/27、皆さんとじっくり服部先生のお話を伺いたいと思います。
今期も、皆さまのお越しをお待ちしています。(湯川)

・服部 匡志
・フリーランスの眼科医
・演題「人間は、人を助けるようにできている」
講師プロフィールはこちら

第24回 7/26(水)佐藤 祐輔さん

yusuke_sato.jpg7/26(水)は新政酒造株式会社 代表取締役社長 佐藤祐輔さんのご登壇です。

新政(あらまさ)酒造は、1852年創業の秋田の老舗蔵元。

その歴史もさることながら、全国で使われている酵母6号の提供とともに、「亜麻猫」「No.6」などの斬新な日本酒を研究し続け発売し、全国から注文が絶えない人気の酒造となっています。

新政酒造の商品コレクション  

佐藤さんは1974年生まれの醸造家であり若手経営者。その経歴は異色でいらっしゃいます。

東京大学を卒業後、フリージャーナリストとして雑誌を中心に執筆活動を開始。

30歳を過ぎたあたりから日本酒の魅力に惹かれ、日本酒について学び、2007年に父親が営む新政酒造に入社します。

しかも、蔵元の息子でありながら、日本酒を初めて口にしたのも30歳を過ぎてからとのことですから、これまた驚きです。

2012年から新政酒造8代目として現職に就き、"新生・新政"として人気酒に押し上げ、新たな市場を開拓し日本酒の世界を盛り上げているだけなく、秋田の素材のみを用いるとして、地元の活性化にも一役担っていらっしゃいます。

佐藤さんの日本酒への思い、新たなことに次々とチャレンジするための原動力は何か。

これからの挑戦、日本酒の未来も含め、たっぷりとお話し頂きます。(保谷)

・佐藤 祐輔
・新政酒造株式会社 代表取締役社長
・演題:「日本酒リノベーション」

プロフィールはこちらです
新政酒造 ホームページ

第23回 7/21(金)佐山展生先生

nobuo_sayama.jpg夕学五十講17前期、開講まで一週間、もうすぐになりました。リフレクションでの講師紹介も残り3講演です。

さて、第23回目の7/21(金)は、佐山展生先生です。

佐山先生は、2015年1月末に、スカイマークの民事再生の申し立てを行い、2016年上半期には早くも成果を出されて、新生スカイマークの再生を見事に成し遂げられました。今回はその企業再生の手腕と方法論をじっくり伺います。

ところで、佐山先生に夕学五十講にご登壇いただくのは、今回で4回目です。2004年後期、2006年度後期、2011年度後期とこれまでご登壇いただきました。立場・役割を変え、チャレンジを変えて、さまざま企業のM&Aや企業再生に携わってこられました。

前回の講演の印象が強く残っていて、夕学リフレクションを読み直してみました。

「昔から、佐山さんの講演・講義資料には、必ず「結び」が付いていた。佐藤一齋ではないけれど、言わば佐山版「言志録」のようなものである。」

とあります。

「「ど真ん中の直球はストライクと判定されているか」
「知らないうちに富士山の山頂に登った人はいない」
「ジャンプする前は精一杯しゃがみ込む」
といった名言は当時から入っていたが、いまから思えば実にシンプルである。
7年振りになる今回の「結び」は118個。 増えた100個は、この間の佐山さんの「キャリアの軌跡」でもあろう。」

その内容はもちろん、講演のたび、増えていくことも興味深いのだとくくられていました。さて、今回はどんな佐山語録が加わるのでしょうか。そちらも楽しみです。(湯川)

・佐山 展生
・インテグラル(株) 代表取締役パートナー、スカイマーク(株) 代表取締役会長、一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授
・演題「新生スカイマークと企業再生」
講師プロフィールはこちら

第22回 7/19(水)守島基博先生

motohiro_morishima.jpg7/19(水)は、守島基博先生に再登壇いただきます。

守島先生は戦略人事、人材マネジメント研究の第一人者のお一人でいらっしゃいます。夕学五十講には第一期目から、ご登壇いただいてきました。

2001年前期「戦略人事のなかの成果主義」
2005年前期「組織能力としての人材マネジメント」
2010年後期「職場寒冷化に歯止めを!~人が育つ場としての職場を取り戻そう~」

演題からも日本の人事の変遷が振り返れます。かつ守島先生は、始まりつつある環境の変化や課題を鋭くとらえ提言してこられました。成果主義と人材の流動化。能力評価、コンピテンシーと人材マネジメント。
そして6年前にすでに、ここ1-2年大変注目されている組織開発の必要性と重要性を説いていらっしゃいました。そのときの夕学リフレクションがこちらです。

夕学リフレクション「いまこそ新しい組織開発を

今回もまた、まさにいまの時代のテーマです。働き方改革やワークライフバランスが叫ばれ、人の幸せや社会への貢献、企業の強さなどこれまでとは異なる指標も問われます。喫緊の経営人事のテーマながらあせるばかりで捉えきれていないのが現状ではないでしょうか。何がどう変わるのか、どう変わらなければならないのか。守島先生の最新の研究と知見を伺い、じっくり考えたいと思います。(湯川)

・守島 基博
・学習院大学経済学部経営学科 教授
・演題「人視点からの人材マネジメント~働く人を幸せにする企業が強くなる~」
講師プロフィールはこちら

第21回 7/14(金)壬生 篤さん

atsushi_mibu.jpg7/14(金)は作家・編集者 壬生篤さんのご登壇です。

寿司に天ぷら、鰻・・・など、現代でも和食として食べられている料理の数々は、江戸時代にその原形ができあがっていたというのは広く知られているところです。

江戸は二百年前からロンドン、パリ以上の人口を抱える世界最大級の都市であり、絵画や文学などの水準の高さに加え、人々は豊かな食文化を楽しんでいたと、壬生さんはおっしゃいます。

壬生さんは、江戸から明治の文化に精通し、特に食文化については、豊富な知識とともに数々の著書もお書きになっています。

原作を務めた漫画『文豪の食彩』はテレビドラマ化もされ、日本を代表する文豪達が何を食していたのか、日本の豊かな食文化、それらは現代につながっていることに興味深くご覧になった方も多いことでしょう。

今回は、鎖国によって近代化が遅れている・・・という誤った私たちの認識を覆してくれるような、世界にも誇る高い文化水準の"江戸時代の食"をテーマにお話しいただきます。

食べているものをみればその人がわかる・・・と言われます。

いまも昔も、食文化からは、その時代を生きている人の息づかいや躍動感が感じられるのでしょう。

当日のお話では、江戸時代にタイムスリップするような、江戸の生活を垣間見ることに今からワクワクしています。(保谷)


・壬生 篤
・作家・編集者
・演題:「探索!"江戸の食"~それが今、教えてくれるもの~」

プロフィールはこちらです