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悪への防波堤 姜尚中さん

photo_instructor_819.jpg姜尚中氏はやっぱり大学教授である。しみじみそう思った。引用の出典を丁寧に挙げ、大学の講義のように話す、教授らしさ全開の講演だったのに、その最高峰たる東京大学名誉教授ともあろう御仁が聴衆を「丸の内にお勤めのエリートサラリーマン、サラリーウーマンの方々」と呼ぶのは少し意外だった。

大学教授らしく、講演はテーマ設定から始まる。「悪とは何か」ではなくて「悪を巡って展開する私たちの判断、言説」であり、「今のグローバルな社会での悪について、今の私たちの時代について」であると。

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辺境を見れば、日本がわかる ソマリアと室町社会 高野秀行さん

photo_instructor_813.jpgコンゴで幻の怪獣を追い、アマゾンに分け入り、ミャンマーに柳生一族を見る――。「誰も行かないところへ行って誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書き」続けて30年のノンフィクション作家・高野秀行氏。近年のソマリアでの体験は、そんな氏のキャリアの中でも「ビックバン」といえるほどの出来事であり、ここからまた新たな知見が導き出された。

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ニュートリノ研究で、理論では説明できない現象を見つける 梶田隆章さん

日本のニュートリノ研究は二人のノーベル物理学賞学者を生んだ。
2002年の小柴昌俊氏。そして、きょうの講演者である2015年の受賞者梶田隆章氏photo_instructor_818.jpgである。
さらにいえば、両教授の間をつなぐ存在として、ニュートリノ研究の拠点施設となったカミオカンデ、スーパーカミオカンデのプロデューサー的な役割を担った故戸塚洋二氏を含めれば、受賞者は三人になっているはずだったとさえ言われている。

カミオカンデは、岐阜県飛騨地方の亜鉛鉱山、神岡鉱山の地下空間にある。巨大な水槽タンクに、光倍増電子管と呼ばれる光検知器を、とてつもない数量設置したニュートリノ観測装置である。

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悲観するに値しないということ 井上光太郎教授

koutaro_inoue.jpgM&Aと聞くと、経営者や管理職層、次期管理職候補のみなさんはどう思いますか。

やっぱり当時のホリエモン事件に代表されるように、「自社」が「部外者」から食い尽くされ、コツコツ築き上げてきた自社というマイホームが荒らされるイメージだろうか。最近、テレビに返り咲いたホリエモンはちょっと、体はスリムに、しかし雰囲気は丸くなったような気がする(笑)いや、絶対、前よりイイ感じ。そんな彼が今華やかな買収劇を披露したら、被買収会社の経営陣も彼の舵取りを信頼してみようかなぁと思ったりするのではないか。
結局、M&Aは個人の気持ちの問題なのだと、井上光太郎教授は説く。

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不自由なようで、本当は自由な言葉たち 東直子さん

photo_instructor_830.jpg五七五七七の三十一語で表現しなくてはいけない短歌といえば、私のようなど素人からしたら、とっても窮屈で不自由そうである。
しかし、今回、東直子さんにお話しいただくテーマは「こんなに自由な言葉たち」である。短歌のなかの自由っていったい何なのだろう?はてな、と講演がはじまる前から、「短歌のなかの自由さ」というものが気になっていた。

一人一枚ずつレジュメが配られ、プロが詠んだ短歌の穴埋めや下の句を選択する問題を解き、それに対して東さんがコメントする形式で講演は進められた。

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なぜあの人はプロと呼ばれるのか 山根 節先生

moto_takashi_yamane.jpg プロフェッショナルに求められる条件とは3つあり、それらは(1)体系的理論の素養、(2)教育訓練により蓄積した経験値、(3)高邁な理念である。そして、経営には経営戦略が必要であると山根 節先生は説く。

 早稲田大学ビジネススクールの山根先生は多くの経営者との交流や、コンサルタントとしての実務を踏まえた経営に関する経験に基づき、先生がプロ経営者と思う8人の経営者のうち、選りすぐりの4人の実績を紹介してくれた。

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