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チャラ男とチャラ子の交流会から生まれるイノベーション|入山章栄先生

akie_iriyama.jpg 早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生の講演をお聞きした。講演では、ビジネスのイノベーションを生み出す取り組みと、日本企業を支えるアクターとしての個人はどのように立ち振る舞えばよいのかを、海外で主流となっている経営学の理論を紐解きながら教えてくださった。

 イノベーティブなビジネスの創出に求められるのは、「知の探索」(異業種や他分野の知識を活用、参照して知識の幅を広げること)と「知の深化」(異分野の知識を踏まえた部署内での議論やビジネスの作り込み)の両輪である。しかし、実際は「知の探索」よりも「知の深化」に偏りがちになってしまう。知の探索はコストも時間もかかり、かつ成功確率も不明となると、目の前の儲かる事業に力点が置かれがちになるのは誰もが理解できることである。

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野球人生の達人 山本昌さん

photo_instructor_815 (1).jpgプロ野球選手として大成する人の中には、入団時はまったく無名ながら、数年後にスター選手に成長する遅咲きの一群がいる。イチロー、金本知憲、和田一浩etc。
今夜の講演者である山本昌氏も、そのひとりである。甲子園出場経験なし、ドラフトは5位指名。無名ぶりは群を抜いている。

このタイプの選手に共通する特徴はもうひとつ。いずれも現役が長いということである。
イチローは42歳でバリバリの大リーガー、金本は44歳、和田は43歳まで現役であった。
山本昌氏は、この点でも最たる存在である。なにせ50歳まで現役。あと一勝でもすれば
ジェイミー・モイヤー(元ロッキーズ)の世界最年長勝利記録を破る、というところまで投げ続けた。

山本昌選手の野球人生には、何度かの転機があったという。転機を好機に変えたと言った方がよいかもしれない。チャンスの神様の前髪をしっかりと握ることができた人である。しかも一度ならず何度も。

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楠木建教授に聴く、日陰に輝くクオリティ企業のすすめ

ken_kusunoki.jpg「好き」
と言われたら(誰に言われるのかにもよるが)、そりゃあんまり悪い気はしない。自分も相手を少なからず好ましく思っている場合なら尚更だ。こんな時は「あ、実は私も...」と答えておけばよい。それだけで二人の関係は、あたたかなオーラを放ちながら、次のステップへと進む。

ところが
「好きにしてください」
と言われたら(誰に言われるのかにもよるが)、ちょっと冷たいんじゃない、と思ってしまう。事と次第によっては両者の間に不穏な雰囲気さえ漂いかねない。さて、どう返したものだろう。

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"Compass over maps" 竹中平蔵先生

photo_instructor_814.jpg 私は慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の出身である。在校していた二十ン年前、竹中先生は教授陣の中でも人気ナンバー1の先生だった。キャンパスで最も広い教室(講堂だったかもしれない)を会場に行なわれる授業は常に超満員で、皆が熱心に竹中先生の講義に耳を傾けた。もちろん、私もその一人。経済学という、それまで触れたことのない学問についての先生の説明はいつでも明快で、物事をこれほどわかりやすく説明する人がいるのかと、私はいつも目が開かれるような思いがしていた。

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16前期、開講いたします

13001059_1140358779329658_762064568280746626_n.jpg夕学五十講16前期がいよいよ本日、開講いたします。

今期もたくさんの皆さまよりお申込み・ご期待をいただき、うれしく思っています。皆さまのお越しを会場の丸ビルホールで、サテライト会場で、お待ちしております。(湯川・保谷)

【満席講演について】空席状況は逐次更新しています。当日17:30までキャンセル・変更が可能ですので、前日や当日まで空席が出ることがあります。ぜひ関心ある講演は日程ご予定いただき『夕学五十講』Webサイトをチェックください。

第25回 7/28(木) 名和 高司先生

takashi_nawa.jpg2016年度前期 最終回にご登壇頂くのは一橋大学大学院国際企業戦略研究科の名和 高司先生です。

ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授が提唱する「企業価値の経営」(Creating Shared Value)が、最先端の経営モデルとして世界の企業経営にとって次世代成長をめざすうえで重要視されています。

それは、社会が抱える課題を解決しつつ、経済価値を追求するためには、どうすべきかを提言しているものです。

内需が飽和状態にあり、グローバル化といった国内外において企業のスタンスを高め、次なる成長戦略を描こうとしている日本企業においても当然のことながら欠かすことのできない視点です。

名和先生は約20年にもおよびマッキンゼーにてコンサルティングに従事された後、現在は教壇に立つと共に、これまでに複数の日本企業で取締役なども務め、内外より日本企業のいまを冷静に分析し助言されています。

日本企業の経営のいまを熟知されている名和先生とともに、「CSV経営」実現にむけた経営、戦略、組織課題を取り上げ、日本発グローバルモデルの企業経営のあり方を考えます。(保谷)

・名和 高司先生
・一橋大学大学院国際企業戦略研究科 特任教授
・演題:「CSV経営 -高収益と社会問題の同時解決を目指す」

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第24回 7/25(月) 水島 宏明先生

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7/25(月)は、ジャーナリストで、上智大学文学部新聞学科教授の水島宏明先生にご登壇いただきます。

『ネットカフェ難民』、2008年話題となった時代をうつす言葉でした。日本社会で起きている現象であり、日本社会の問題と時代を象徴する言葉でした。

水島先生はこの『ネットカフェ難民』を取材し、名づけた方でもいらっしゃいます。ジャーナリストとして湾岸戦争やイラク戦争、ソビエト崩壊など世界で起こった変動を報道してこられました。ジャーナリストとしての鋭い目で世界を、日本を、現代を視、伝えてこられた方だから『ネットカフェ難民』という言葉とドキュメンタリーも生まれたことがわかります。

ジャーナリズムの倫理観が崩壊しつつある。
水島先生は今ニュースメディアで起きていること、ニュースメディアのあり方について問題提議されていらっしゃいます。ニュースを伝えるメディアは方法や選択肢が増え、あり方伝え方も大きく変わってきています。ニュースメディアとニュースに日々接している私たち誰もにとっての問題でもあります。この機会に水島先生の問題提議、解説を伺い、じっくり考えてみたいと思います。(湯川)

・水島 宏明
・ジャーナリスト、上智大学文学部新聞学科 教授
・「ニュースメディアに何が起きているのか」
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第23回 7/19(火) 佐伯 啓思先生

keishi_saeki.jpg7/19(火)は佐伯啓思先生にご登壇いただきます。佐伯先生は現在、京都大学名誉教授、こころの未来研究センター特任教授でいらっしゃいます。

『アメリカニズムの終焉』『自由とは何か』『西欧近代を問い直す』『20世紀とは何だったのか』など。
ご著書タイトルからもわかるように佐伯先生は常に、現代社会を見つめ、問いかけ続けてこられました。これら著書をお読みの方、タイトルにお聞き覚えのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。テーマは常に時代をうつします。

今回のテーマは「脱成長主義」「資本主義の限界」です。
世界で資本主義のいきづまりや、社会経済の機能不全のきざしが言われてきています。私たち日本はとうに成長の時代を終え、成熟社会にありながらも新たな時代の姿が描けずにいます。いま、私たちはなにを考え、どうすればよいのか。佐伯先生に問い、皆さんと考えていきたいと思います。(湯川)

・佐伯 啓思
・京都大学名誉教授、こころの未来研究センター特任教授
・「脱成長主義へ向けて・・・・資本主義の限界」
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第22回 7/15(金)大石 静さん

shizuka_oishi.jpg7/15(金)は脚本家 大石静さんのご登壇です。

大石さんのプロフィールを拝見すると、大学卒業とともに青年座研究所に入られ、女優を目指していたことが記されています。

そこから一転して、30年以上にもわたりヒット作を次々と世に送り出す脚本家になるには、どのような道のり、まさに「ドラマ」があったのでしょうか。

大石さんは、名脚本家であるとともに、内野聖陽氏、佐々木蔵之介氏、堺雅人氏、長谷川博己氏といった、舞台出身の無名な若手俳優の抜擢にも定評があります。いずれの俳優も、大石さんの作品によってその名が全国区となり知られるようになったとまで言われています。

人材発掘への鋭い感覚と観察眼は、脚本制作と同様に、これまでの大石さんご自身の人生経験、キャリアから培われたものなのかもしれません。

世の中を真正面からだけではなく、横に斜めにと、大石さんならではの視点で観察し、一歩先の時代が求める人間と生き様を切り取り描くセンスはどのようにして培っていらっしゃるのか。テレビドラマの作り手としての想いを存分にお話し頂きたいと思います。(保谷)

・大石 静さん
・脚本家
・演題:「テレビドラマの作り手として」

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4/15(金)よりスタート 大石静さん脚本のドラマ
 NHK総合テレビ ドラマ10『コントレール 罪と恋

第21回 7/13(水) 一條 和生先生

kazuo_ichijo.jpg早いもので16前期の講演紹介も残り5講演となりました。
7/13(水)は一條和生先生にご登壇いただきます。

一條先生には『夕学五十講』にたびたびご登壇いただき、グローバル・リーダーシップの現場から、グローバルの最前線から、研究成果や企業ケースとともにメッセージをいただいてきました。

初回は1期目の01年前期でした。今回5回目の登壇となりますが、この15年で、グローバルフィールドも、グローバルにおける日本の存在感や日本企業も、またグローバルという言葉のインパクトも変容してきました。

一條先生はジャーニーという表現にどんなメッセージをこめられたのでしょうか。リーダーシップとは何でしょうか、そのジャーニーを私たちはどう歩んだらよいのでしょうか。常にグローバルなフィールドで、経営ビジネスの現場を、トップのリーダーたちを、たくさんのジャーニーを、見続け研究し続けてこられた一條先生だからこそのリーダーシップ論、今回は「リーダーシップの哲学」と「ジャーニー」論をじっくり伺います。(湯川)

・一條 和生
・一橋大学大学院国際企業戦略研究科 研究科長 教授、IMD特任教授
・「実践経験を通じて培った実践知としての「リーダーシップの哲学」-リーダーシップ・ジャーニーを歩むために-」
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第20回 7/8(金) 小松 和彦先生

kazuhiko_komatsu.jpg7/8(金)は国際日本文化研究センター所長 小松和彦先生のご登壇です。

小松先生は「妖怪学」の第一人者にて、文化人類学の切り口の1つとして、妖怪について調べ研究し、学問として確立していらっしゃいます。

善と悪、神と悪がはっきりと区別され、デビルやサタンがベースとなり悪物として存在する西洋の妖怪と比べ、日本の妖怪は、八百万(やおよろず)の神として、怨霊も祀ると神となる菅原道真の例など、必ずしも善悪では分けることのできない、むしろ人間的な存在であると、先生は示唆されています。

妖怪の姿から、その土地や時代の社会や文化、人々の心が見えてくるというのです。

科学が発達した現代にあっても、私たちを惹きつける妖怪たち。

文化人類学者であり民俗学にも造詣の深い小松先生より、人間が妖怪をどのように捉え、認識していたのかを通して、日本人の自然観や精神性を読み解いていただき、その変遷・特徴を共にたどっていきます。(保谷)

・小松 和彦先生
・国際日本文化研究センター 所長
・演題: 日本の妖怪文化 -その歴史と特徴-

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