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「カモの逆襲」―ウイルスはどうやって生き残っているのか

高田礼人最近の我が家では、インフルエンザの予防接種を受けるか否かがちょっとした議論になっている。0歳の子どもにだけ打たせる、親だけが打つ、両者とも打つ、両者とも打たない、の4択(正確には、父親or母親の打つ/打たないがあるのでバリエーションはもっと多いわけだが)のうち、どの方法がもっとも望ましいかと幾度となく話し合ってきたが、いまだに結論が出ない。

インフルエンザといえばウイルス感染によるもの、というぐらいの知識はある。他にウイルス感染する病気といえば、エイズもそう。食中毒はウイルスではなく菌が原因。風邪も菌だと思うけれど、風疹はどっちだろう?おたふくは?水疱瘡は?
・・・とまあ、私の知識レベルはこんなところ。講演テーマに関しては、まったくの門外漢ということだ。

高田礼人先生は、私と同じようなレベルの聴衆を想定してか、「細菌とウイルスの違い」の説明から始められた。

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人の心を動かす"テクニック"だけでない大事なこと|佐々木圭一さん

photo_instructor_785.jpeg2013年に発売されて話題となった『伝え方が9割』。コミュニケーションに悩む多くの人々同様、私も発売直後のこの本を手に取り、大いに勉強させてもらった1人だ。
「『ノー』を『イエス』に変える技術」というタイトルの本講演では一体どんなテクニックを授けていただけるのか、受講を申し込んだ数ヶ月前から、この日を楽しみにしていた。

開演時刻に颯爽とあらわれた佐々木圭一さんは、舞台中央までまっすぐ進み、まずは深々とおじぎしてから話を始めた。
夕学五十講を含め、多くの講演会やセミナーに参加しているが、こんなに丁寧なおじぎからはじまる講演には出会ったことがない。さらに、スリムな見た目にキビキビとした身のこなし。佐々木さんの第一印象は「すこぶる感じがいい人」だ。

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習近平で読み解く中国

photo_instructor_797.jpg習近平の中国とは、すなわち共産党の中国、の謂である。共産党と中国人民の関係を知ることこそが、対中理解の鍵である――覚醒後、走り続けてきた獅子が、ついに息を切らせ立ち止まったかのように見える昨今。日中外交の第一線に立ってきた宮本雄二氏の言は、強い説得力をもって響く。

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いざ、理念先行型経営

photo_instructor_805.jpg欧州統括本社であるアシックスヨーロッパB.V.での経験を経て、日本を含む全世界のASICSの企業体制の変革と成長を推進してきたASICS尾山基社長。自社の反省すべき点や失敗だった事業・ビジネスモデルについても時間の許す限り包み隠さず紹介してくれた姿勢が、リーダーにふさわしい品格を感じさせ、強い信頼感を抱いた。

尾山さんにとって良い事業の基準のひとつは、企業理念である「健全な身体に、健全な精神があれかし」に即しているかどうかにあるように思う。尾山さんの改革の根底には、一貫してこの企業理念が流れていた。

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清宮克幸監督に聴く、「有言実行」のチーム・マネジメント

photo_instructor_784.jpg2001年からの早稲田大学ラグビー蹴球部、2006年からのサントリーラグビー部、そして2011年からのヤマハ発動機ジュビロ。清宮克幸監督は常に「優勝」を口にし、そして任期内にチームを頂点へと導いてきた。「有言実行」はこの夜の講演タイトルであるとともに、清宮監督の座右の銘、そしてキャッチフレーズとなっている。

結果が出る前に言葉を投げかける。この「有言実行」を清宮監督が最初に用いたのは、それまで低迷していた早稲田の監督に就任したときだった。関東大学対抗戦を連破していた慶應との対戦を翌日に控え、記者に放った「あすは30点差をつけて勝ちますよ」という言葉は、敵将・上田昭夫監督の「そんな甘いもんじゃないと思い知らせてやる」という言葉とともに、新聞紙面を飾った。そしてこれが、5年連続の対抗戦全勝優勝へのプロローグとなると同時に、上田氏との公私に渡る熱く濃い交流の始まりでもあった。

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西條剛央先生に聴く、「チームの力を活かす組織論」

photo_instructor_792.jpg現在の肩書は、早稲田大学大学院商学研究科MBAコース客員准教授。そんな西條剛央先生だが、「僕、経営にはあまり興味ないんですよ」と呟く姿に、嘘は感じられない。
「ふんばろう東日本支援プロジェクト元代表」という肩書の方が、まだ、西條先生という人を表わしているかも知れない。大きな成果を収めたそのプロジェクトを、最初の宣言通り自ら閉じた(ので「元」代表)という経緯も含めて。
講演終盤の「僕はファウンダー(創業者)型なんです」という発言には、だから、さらに得心がいった。

現象学や構造主義などに源流を持つ「構造構成主義」を独自に構築し体系化するという、どちらかといえば理論的な仕事が中心だった西條先生。その日常を大きく動かしたのは、2011年3月11日に始まった東日本大震災だった。

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