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冨山和彦CEOに聴く、「ローカル経済から甦る日本」

kazuhiko_toyama.jpg地方のリアルをどれだけ知っているか。

例えば路線バス。20代から60代まで幅広い年齢の運転士がいる中で、事故を起こす率がもっとも低いのはどの世代か?と冨山氏は会場に問うた。
正解は60代。では理由は?
地方の路線バスの場合、「事故」といっても対人・対物は少ない。圧倒的に多いのは車内での老人の転倒事故だ。発車直後、着座前によろめく。停車直前に立ち上がり、ブレーキにバランスを失い倒れる。なぜそれくらいで転ぶのか、若い運転士にはわからない。
でも高齢の運転士は、そういった老人の身体特性を肌身で感じられる。それによって優しく安全な運転ができる。
「私たちの会社では彼らがエースです。」冨山和彦氏はそう言ってほほ笑んだ。

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女性がいきいきと働く社会は、明るい未来を連れてくる

photo_instructor_779.jpg「夕学五十講」を何度か聴講しているが、この日の開演前に配布された資料の厚さにまず驚いた。全22ページ。1ページあたりスライド2枚が掲載されている。
今回は、村木さんの解説を聴きながら、さまざまなデータやグラフが掲載されている資料を読み進めていくスタイルだ。

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長谷川敦弥社長に聴く、「障害のない社会」のつくりかた

atumi_hasegawa.jpg失明している、という意味で「目が悪い」人はこの社会において少数派である。
しかし、視力が低い、という意味で「目が悪い」人は世の中にごまんといる。
もしこの世に、眼鏡やコンタクトレンズを作る会社がなかったら、今よりもずっと多くの人が「視覚障害者」に分類されていたはずだ。
眼鏡やコンタクトレンズをつくる人がいてくれるおかげで、私たちの多くは、障害者となることを免れている。
ならば、今なんらかの形で「障害者」に分類されている人も、社会の側が適切なサポートを施すことで「障害者」ではなくなるのではないか。
「『障害は、人ではなく、社会の側にある』と言うのは、つまり、そういうことです」
この簡易な比喩で、会場の聴衆は、長谷川敦弥社長の「世界観」を知るとともに、そのビジョンを一瞬のうちに共有することとなった。

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伊藤元重教授に聴く、「国際経済と日本の課題」

motoshige_itou.jpg講演の前日(2015年7月6日)、ギリシャではEU等が提案した財政緊縮策への国民投票が行われ、接戦になるとの予想に反し反対票が6割を占めた。ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性が刻々と高まる中、伊藤教授の講義は、前回(2010~2012年)のギリシャ経済危機と今回の違いに関する解説から始まった。

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敗け続ける日本に未来はない

satoshi_shirai3.jpg戦後70年、いまだ日本は敗け続けている――大義も勝利の可能性もなかった戦争を始めたことの責任を誰も取らず、反省もしない、つまり敗けたことを認めていないがために、延々と敗け続けているのだ――。この「敗戦の否認」のロジックから戦後日本社会を紐解いた白井聡氏の『永続敗戦論』は、2013年3月に出版されるや、政治哲学や社会思想の枠を超えたエポックな一冊として大きな話題を呼び、版を重ねている。

「その後の『永続敗戦論』」と銘打って登壇した白井氏の開口一番が、新安保法制を巡る昨今の騒動であったことは、まず必定であろう。いかに憲法学者が違憲と判断しようとも、世論が反対的であろうとも、アメリカとの約束がともかくもゼッタイであり、憲法さえも凌駕する。この安倍晋三首相の信念(妄執ともいう)こそが、「永続敗戦」国日本政府のひとつの到達といえるだからだ。

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「ライブ講演」でジャズの魅力を堪能

yosuke_yamashita.jpgジャズの楽しさは即興演奏にある

この日の講演テーマは「ジャズとは何か」。
「ジャズとは何か、と言われても困っちゃうんですよねえ」と話しはじめた山下さん。お酒との組み合わせで求められることもあれば、高尚な芸術のように扱われることもある。幅の広い音楽なので、ひとことで言い切るのは難しい、と。

山下さんご自身は、「その音楽のなかに、即興で演奏される部分があるかどうか」をひとつの判断基準にしているそうだ。「同じミュージシャンが演奏しても、今日と明日で全く違う音を聴けるのがジャズの楽しさ」と語る。

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