新しい「大人の学び論」を! 長岡健さん
長岡健氏の研究テーマは、「学習と組織」をめぐる現象を読み解くことである。
その立ち位置は「ストレンジャー」であることに徹している。
「学習と組織」をめぐる諸問題を扱うのは、経営学では「人的資源開発論」と呼ばれている分野になる。ひらたく言えば、「経営に資する人材をどのようにして育てるのか」を考えることだ。
ストレンジャーである長岡氏は、非経営学、脱人的資源開発論の視座から、「学習と組織」をめぐる現象に切り込もうとしている。
ストレンジャーらしく、批判的に、異なったメガネを用いて見ることに特徴がある。
人的資源開発論の文脈で言うと、この10年(特に5年ほど)の大きなパラダイムは、「人が育つ場としての仕事・職場」をどう設計するかにあった。
長岡先生は、「熟達化」という言い方をし、人的資源開発論の専門家は、「経験学習」という。
人は組織の中で、
・適度に難しく、明確な課題を与えられ、
・結果に対するフィードバックを受け
・誤りを修正する機会を繰り返し、
・時に他者との対話を通して内省することで
初心者から一人前へ、さらには熟達者へと成長していくという考え方である。
(詳しくは、大久保恒夫さん、松尾睦先生の夕学ブログをご覧いただきたい)
ストレンジャー長岡氏は、この考え方に「限界」を見ている。
なぜなら、「経験学習」を語る企業の人事担当者の多くが、「自分のことを差し置いて」社員や部下の事ばかりを言うからである。
果たして、一人前になった人は、もう学ばなくてもよいのだろうか。
はじめにお詫びを言うべきであろう。
小学生時代の私は、手先がひどく不器用で図画工作や家庭科を大の苦手にしていた。
沖大幹氏の専門は「水文学」である。
結城昌子さんを、ひと言で表現するならば「やわらか~な」人である。
アレックス・カー氏が9年前に上梓した『犬と鬼』には、日本人には耳の痛い辛辣な言葉が並んでいる。
川島隆太先生が脳科学を志したのは中学生の時だったという。

