コストマネジメントという専門性 栗谷仁さん
「経営の目的は何か」
所説あることは承知しているが、最も狭義の考え方に則れば、「利益の最大化」ということで衆目の意見は一致するだろう。
そして、下記のシンプルな計算式にも異論は生じない。
利益=売上-コスト
二元論的に言えば、利益を上げるということは、「売上を上げるか」、「コストを下げる」かの選択である(正確には、両方を同時にやるという選択肢もあるが)
MBAには、「売上」を上げるために必要な知識を学ぶ科目は多い。経営戦略、マーケティング、人材マネジメントetc。
一方で、「コスト」を下げることにフォーカスした科目はない。栗谷氏が卒業したハーバードのMBAにも「コストマネジメント」という科目はなかったという。
コスト削減には、マイナスのイメージが強い。「人減らし」「下請けいじめ」という言葉がすぐに連想されることでもわかるだろう。
しかし、それでいいのかという思いも強い。
「欲張らない」「ほどほどに」「節度を持って」
それが世界の経済社会の共通認識になりつつある成熟化の時代には、売上を上げること以上に、コストを下げることに、陽の目があたってもいいのではなだろうか。
前向き、論理的にコストを考える。「コストマネジメント」の思考法が、求められる時代になったと思う。
ATカーニー社の調べては、10産業×上位5社=50社の平均値を取ると、会社の総コストの11.1%を、間接材コストが占めている。(ちなみに人件費は6.4%)
「そのうちの10%は削減できる」
それが、多くのコスト削減コンサルティングを手がけてきたATカーニー社の経験則だという。







