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『感想レポートコンテスト』アーカイブを作りました

今期からの新企画として「感想レポートコンテスト」を開催しています。

期待していた以上に多くの方から応募いただいているので、発表方法をどうするか考えいていましたが、ブログ形式でアーカイブしていくことにしました。

▼『感想レポートコンテスト』アーカイブ
 http://k.d.combzmail.jp/t/513t/90lc84y0pgwh2fi0r9

これまで13本の応募をいただきました。
お忙しい中を本当にありがとうございました。
何度も申し上げていますが、学習とは知識・情報をインプットするだけではなく、それを自分なりに咀嚼・消化し、アウトプットすることで完結します。
アウトプットのやり方は、「他者に話す」「日記に書く」などいろいろありますが、ある一定のボリュームで文章化する方法が、最も効果的ではないでしょうか。
夕学楽屋ブログを300本以上書いてきた実感として確信しています。
皆さまも是非、チャレンジしてください。


感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

ただし、応募は期間中(一期ごと)にお一人様2回まで、レポートは所定の文字数(1500字~2000字)にまとめていただくことが必要です。
また、応募いただいた作品は、『夕学五十講』WEBサイト他、慶應MCCの各メディアに掲載する可能性があることをご了承をいただくことが条件となります。

多くの皆様の応募をお待ちしております。

 ▼『感想レポートコンテスト』募集要項
 http://k.d.combzmail.jp/t/513t/90lc74y0pgwh2fi0r9

『論語』で学ぶ経験学習 松尾睦さん 

前回(21日)の夕学に登壇した大久保恒夫氏(前成城石井社長)が「経験学習」の実践家だとすれば、今回の松尾睦先生は、「経験学習」の理論家である。順番は逆になったが、松尾さんに理論的なフレームワークを、大久保さんが社長として取り組んだ「人を育てるマネジメント」に当てはめてみると、理論と実践が相似形をなすことがよくわかる。

1)経験を学びに結実させるためには、「経験学習のサイクル」を回す必要がある。
それは、「具体的な経験」を行う → 内なる振り返りから教訓を引き出す → 新たな課題に挑む → 「具体的な経験」を行う...というサイクルを回すことである

2)そのためには、「ストレッチ」「フィードバック」「エンジョイメント」の三要素をつなげることが大切である。
適度に難しい課題に挑戦すること。周囲から意見を求め軌道修正すること。仕事を楽しみ、没頭すること、をつなげるのである。

3)「目標・役割・使命」「他者との関係性」が学ぶ力を左右する。
何のために働くのかを掴むこと、どういう人間関係を築くのかが大きな影響を与える。

上記が、松尾先生が解説してくれた「経験学習」のフレームワークである。

そこで、本ブログでは趣向を変えて、東洋の先達から学ぶ「経験学習」に挑戦してみたい。教材は『論語』である。
『論語』については、このブログでも再三言及してきたが、私個人としては、「個の自律を謳いあげる書」「生涯を通じた学びを提唱する書」として読んでいるからだ。

さっそく、「経験学習」のフレームワークに沿って、『論語』の章句・一節を選び取ってみた。

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「当たり前のこと、多くの会社はそれが出来ない」  大久保恒夫さん

この数年、企業内人材育成の大きなテーマは、「人が育つ場としての仕事・職場」をいかに作るか、提供するかということであろう。学術的には「経験学習」と呼ばれるものだ。
ちなみに次回(10/25)に夕学に登壇する松尾睦先生(神戸大大学院教授)は、「経験学習」論の第一人者である。
松尾先生によれば「人が育つ場としての仕事・職場」の条件はシンプルである
1.適度に難しく、明確な課題を与えること
2.結果に対するフィードバックがあること
3.誤りを修正する機会(繰り返し)があること

こう書くと当たり前のように見えるかもしれないが、多くの人事教育担当者は、自社で展開することが難しいと頭を悩ます。
まず、「適度に難しい仕事」の数が限られていて、多くの人にアサインできない。
長期間のプロジェクトや大きな仕組みの一部分を回すだけ(それも重要なのだ)の人にはフィードバックが戻しにくい。
小さな失敗が取り返しのつかない事態を招くこともあり、失敗に鷹揚になれない。
経営者や現場責任者のコミットがないと進まない。 
等々の意見が噴出する。

当たり前のことほど、実は難しいものだ。

「私の話に目新しいことは一つもありません。当たり前のことです。」
「私は、自分のやっていることは包み隠さずお伝えしています。でも、多くの会社は、それができないのです」
大久保さんは、涼しげな表情でキッパリと断言する。

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「生命」と「時間」の関係を解明する  上田泰己さん

それは、夕学10年の歴史でもはじめての光景であった。
丸ビルホール300席を埋める聴衆は圧倒的に女性が多いのだ。ステージ前二列30席に至っては女性が25人、男性は5人。
控室には花束や贈り物が届き、写真撮影を希望する方が訪れる。これも夕学にはあり得ないことである。
きょうの主役は、上田泰己氏 35歳。生命科学界のプリンスと呼ばれる気鋭の研究者である。
端正かつ理知的な顔立ち、ソフトな人当たり、奥深くに潜むパッション。天は二物どころか三物、四物も与え賜うたと思わざるをえない。

「生命科学では2000年にイノベーションが起きました」上田先生は言う。
ヒトゲノムの解読プロジェクトがもたらしたものである。
ゲノム解読により、人間を構成する2万7千個の遺伝子のプロフィールが明らかになった。
これに伴い、生命科学の焦点は、2万7千個の遺伝子の働きを解明することに絞られていった。生命科学者は、ピペット片手に顕微鏡を除く辛気くさいスタイルから、物理学や情報工学の知見を使い、高性能コンピュータやロボットを駆使する研究へと変わったという。
「システム生物学」という日本命名の新しい研究分野が登場したのだ。
上田先生は、新大陸の先頭を走る研究者である。

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「見守りましょう」 中村安希さん

多くの知識人が推奨する名著に『逝きし世の面影』という本がある。
幕末から明治にかけて日本を訪れた欧米文化人が書き残した日本の見聞録を読み解いたものである。
著者の渡辺京二氏は、150年前に、先進国からやってきた人々が、極東の未開地と思われていた日本を見た印象には、共通点があるという。

「どこに行っても子供が愛情一杯に育てられ、笑顔に満ちているということ」
「庶民は、男女ともに好奇心が旺盛で明るいこと」  

彼らは、貧しいながらも健全な日本の暮らしぶりを見て、日本人・日本文化の水準の高さと将来性を評価した。これらの印象評価は、アジアの同胞に対して強圧的かつ狡猾な態度で侵食を進めた欧米列強が、日本に対しては、ある程度の節度を持って接したことの一因でもあるとされている。

150年の時を経て、先進国のひとつに数えられるようになった日本から、ユーラアシア・アフリカ大陸を訪れた26歳の若き表現者 中村安希さんが訪れた国と人々に抱いた印象は、欧米人がかつての日本に抱いたそれと、似ているようでもある。

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「失敗学のジレンマ」  中尾政之さん

中尾先生が、講演の前フリとして、問わず語りに話してくれたエピソードから始めたい。ここに「失敗学のジレンマ」が凝縮しているように感じたからである。

某大手メーカーが販売した携帯電話でクレームが発生した。 充電器に差し込んだまま、フトンの中に長時間放置したことで発熱し、フトンが焦げてしまったというものだ。「電器あんか」ではあるまいし(中尾先生談)、使い方の問題ではと思いたくもなる事故ではあるが、メーカーは、敢然とリコールを決定し、販売済みの115万台の携帯電話の回収を決めたという。 同様のクレームが7件報告されていたからである。

115万のうちの7例に発生した事故の全責任をメーカーが追う。マスコミは、メーカーの責任を声高に追及し、事故撲滅に向けた投資を要請する。
それが、日本のリスクマネジメントの実像である。

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感想レポートが続々と!

新企画ではじめた感想レポートですが、楠木先生の講演では、4本応募いただきました。
ありがとうございます。
「字数も多いし、毎回1人でも応募してくれたらうれしいなぁ」と思っていましたが、たくさんの方に関心を持っていただけて感謝多々です。

発表方法も、様子を見てから決めようと思っていたので、まだ未定ですが、講演毎のアーカイブのようなものにしていきたいと思っています。
しばしお待ちください。

明日への一言」もそうですが、ただ講演を聴くだけではなく、受講者参画型のラーニングシステムとしても発展させていいきたいと思っていますので、皆さんの参加は大歓迎です。

感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

詳しくはこちらを。


感想レポートコンテストにも応募いただきました!

もうひとつの新企画「感想レポートコンテンスト」にも、早速応募をいただきました。こちらも清水宏保さんの講演です。
ご応募いただいた皆様、ありがとうございます。


感想レポートを書いていただいた方には、もれなく「夕学五十講」の受講券を差し上げます!!
さらには、一期ごとに最優秀賞には、翌期の「夕学パスポート」(全回予約券)には贈呈します!!

ただし、応募は期間中(一期ごと)にお一人様2回まで、レポートは所定の文字数(1500字~2000字)にまとめていただくことが必要です。
また、応募いただいた作品は、『夕学五十講』WEBサイト他、慶應MCCの各メディアに掲載する可能性があることをご了承をいただくことが条件となります。

多くの皆様の応募をお待ちしております。

『夕学五十講』感想レポートコンテスト

こちらのブログもあわせて。

清水宏保さんの講演を聴いて「明日への一言」

今期からの新企画としてはじめた「明日への一言」ですが、一回目の清水宏保さんの講演で、48人の方に協力いただきました。
あらためて御礼申し上げます。

書いた皆さんはもちろん、お書きになっていない方も、講演を聴いていない方も、
是非、ご覧になってください。臨場感溢れてます。

明日への一言

これかも、毎回やっていきますので、よろしくお願いします。

「イケてるストーリーが人を動かす」 楠木建さん

『ストーリーとしての競争戦略』のまえがきに、楠木先生が、中古車買取業「ガリバー」の戦略を考えた村田育生氏(当時:代表取締役副社長)に初めて会った時の逸話が書かれている。
初対面の楠木先生に対して、村田さんは「ちょっと、この話聞いてよ!」という感じで、ガリバーの戦略を語ってくれたという。その姿は、自分で話すのがおもしろくて仕方ないという調子で、いかにも楽しそうだった。
「こういうことをやると、こうなって、そうするとこういう動きが出てくるはずだから、きっとこうすれば上手くいく!...」という風に、流れるように話が進み、中古車販売業界には素人であった楠木先生も「なるほど」と頷けるような納得感があったという。

そこには、戦略コンサルが駆使する「テンプレート」もない。ベンチャーファンドが重視する「ビジネスモデル」もない。
あるのは「イケてる」ストーリーであり、語り手と聴き手に共有された高揚感であった。

確かに、革新的なビジネスアイデアの多くは、レストランの紙ナプキンやコーヒーショップのコースターの裏側に殴り書きされたメモから始まるという。
それを逆手に取った『Back of the napkin』(紙ナプキンの裏)なんていう思考法も喧伝されているほどである。

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「自分で考える」 清水宏保さん

スピードスケーター清水宏保の姿には、磨き上げられた造形芸術のような美しさがあった。
氷面に這いつくばるような低い姿勢が飛び出るスタートは、獲物を見つけて走り出すチーターを彷彿させた。瞬発力を支える下半身の力感は、ギリシャ彫刻を思わせた。ストイックな姿勢は、宗教求道者のようであり、内なる声を確かめるように発するコメントは哲学者のようでもあった。

きょうのお話を伺うと、「清水宏保」という芸術作品は三つの要素で成形されたようである。
ひとつは、父と母であり、ふたつめは、ぜんそくという宿痾であり、いまひとつは、162センチという身体である。

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【新企画】 明日への一言

先日ご案内した「感想レポートコンテスト」と並ぶ今期からの新企画として、「明日への一言」を行いたいと思います。

これは、講演を聴いたあとの気持ち・想いを書き留め、明日の自分へ届ける企画です。
会場で配付する講演アンケート用紙の『明日への一言』欄に自由に一言記入いただいた後、これまでと同じようにクリップボードごとスタッフにお渡しください。

いただいた一言は、順次、下記サイトに掲載します。

★夕学五十講『明日への一言』公開サイト
 http://sekigaku.jimdo.com/ 「みんなの一言ギャラリー」にてサンプル画像をご覧いただけます。


講演を聴いた自分の気持ちを、いわば、自分へのメッセージ・約束としてお書きいただくものです。
上記のサイトでは、皆さんの「一言」をスライドショーのように閲覧することができますので、それだけでも楽しそうです。

「感想レポートはちょっと荷が重い」という方は、こちらだけでも応募していただければと思います。
折角の講演、ただ聴くだけではもったいないですよ。