ワンダーを求める旅 荒俣宏さん
世の中には生きながらにして「伝説」を語られる人物がいます。
長嶋茂雄、勝新太郎、赤塚不二夫などがそうでした。
荒俣宏さんも、その系列に連なる人であり、「アラマタ伝説」なる珍説・奇説がファンの間で語られているようです。
曰く、「何十年間も平凡社に住んでいた」 「稀覯本の蒐集で数億円の借金を抱え、『帝都物語』の大ヒットで完済した」 「読書に費やす時間とお金を節約するため1日1食インスタントラーメンだけで暮らした」etc...。
ご本人によると、「風呂の代わりに砂場の砂をかぶっていた」などという珍説まで実しやかに語られているそうです。
ちなみに、平凡社に住んでいたというのは事実で、「世界大百科事典」の編集に携わることを理由に、会社の一角を約20年に渡ってなし崩し的に占拠し、事務所代わりにしていたとのこと。
さて、そんな「伝説」の流布を半ば楽しむようにして生きる荒俣さんが、ライフワークとして取り組んできたのが博物学の研究でした。
10年近い年月を費やして完結させた『世界博物図鑑』全5巻・別巻2巻は、その集大成です。億単位の借金も、この図鑑の資料収集のためでした。
きょうの夕学は、そんな博物学研究から見出した溢れんばかりの知見をもとにお話いただきました。
