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第15回 6/11(木) 山極寿一さん

第15回 6/11(木)の講師は、京大大学院教授で霊長類学・人類学を専門とする 山極寿一先生です。

ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる中央アフリカ熱帯雨林の森で、ゴリラやチンパンジーの生態を解明すべく30年にも及ぶ調査研究を続けているという山極先生。
ゴリラの研究では、数ヶ月間も現地に留まって、その生態を間近で観察してきたと言います。
山極先生の研究は、単なるゴリラの生態研究に留まらず、その知見を現代の人間社会が抱える普遍的な問題にまで敷衍していることに特徴があります。

今回の講演テーマは「暴力はなぜ生まれてきたのか」です。
古代社会での戦争は、部族間による土地や資源の争奪戦でした。やがてそれは国家レベルの戦争へと発展します。
中世には、国を超えて、宗教や民族を巡る争いが生まれました。
近代に入ると、帝国主義による侵略戦争が始まり、世界大戦へと連鎖していきました。
第二次大戦後は、イデオロギーをめぐる戦いが世界を二分しました。
現在の先生は、西欧文明社会とイスラム原理社会とのテロ戦争の様相が濃くなっています。

これほどに、文明が進歩したにもかかわらず、なぜ戦争はなくならないのか。なぜ暴力が繰り返されるのか。人類の祖ともいえる霊長類(ゴリラやチンパンジー)の生態を知ることで、暴力とは何か、人間性とは何かを解明しよう、というのが山極先生の研究です。

山極先生によれば、「人間の暴力には人間以外の霊長類の攻撃性に由来する特徴と、人間独自のものがある」とのこと。
何が人間を人間たらしめ、それゆえに引き受けねばならなかった不幸とは何か。
そんなスケールの大きな問題を考えることができればと思います。

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