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「強みを磨き、弱みを改革」 坂根正弘さん

トヨタ、キャノンと並び、日本を代表する「勝ち組製造業」に数え上げられるコマツ。
2001年に社長に就任してから7年、売上高を約二倍、130億円の営業赤字を3300億円強の営業黒字へと転換させ、V字回復の原動力になったのが坂根正弘会長でした。

「こういう社長の下で働いてみたい...」
坂根さんのお話を聞いて、そんな印象をもたれた方も多いのではないでしょうか。

シンプルで分かり易く、本質を突いたメッセージを力強く伝えてくれる。
陰でコソコソ動いたり、誤魔化そうとしても、たちどころに見抜かれそうな「健全な恐ろしさ」を感じさせる。
反対意見であって、下の者の声に真摯に耳を傾ける度量の大きさがある。

坂根さんには、そんなイメージがあります。大企業のトップとして数万人に社員を率いるリーダーには必須の要素と言えます。
世界中から講演のお声が掛かるのも当然なのかもしれません。

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「夢があれば道理は引っ込む」 三浦雄一郎さん

「ゴツ、ゴツ」と登山靴の音を廊下に響かせながら、会場に現れた三浦雄一郎さん。
日焼け跡が残る精悍な顔に白い眉が印象的です。広い肩幅、分厚い胸板、太い首周り、いかにも頑健そうな身体は、75歳の今もなお現役冒険スキーヤーであることを納得させるに十分なオーラに包まれていました。

三浦雄一郎さんは、今年の5月に、自身二度目のエベレスト登頂に成功しました。
北京オリンピックとチベット暴動の影響もあり、当初のチベットルートを急遽変更し、ネパールルートを取ることを余儀なくされました。
インド大陸がユーラシア大陸にぶつかることで誕生したヒマラヤ山脈は、南のネパール側の方が隆起が激しく、断崖やクレバス越えなどに時間の掛かる難ルートとされているそうです。
「結果的には、これが効を奏したかもしれない」
三浦さんはそう言います。アタックまでに時間を掛かったことが身体の高度順応にはプラスの影響を与えることになりました。
エベレスト登山は、一直線に頂上を目指すのではなく、登ったり降ったりを交互に繰り返しながら、少しずつ高度を上げていくものだそうです。

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「古典の楽しみ方」 加賀美幸子さん

今年は、「源氏物語千年紀」。京都をはじめとして、各地で「源氏物語」にちなんだイベント・催事が開催されています。
「源氏物語」は三部五十四帖に及ぶ大作で、登場人部は500人、主要人物だけでも50人に及ぶという大長編です。
物語の嚆矢とも言われるシェイクスピアよりも600年以上も前に、恋愛・出世・愛惜といった人間臭いテーマを扱いつつ、これほど豊潤で奥深い文学作品が存在したことは、世界に誇るべき日本文化のひとつといって過言はないと思います。

「古典を愛したアナウンサー」を自称する加賀美幸子さんにとって「源氏物語」の魅力は、
やさしく読んでも楽しい、深く読み込めば味わい深い、その奥深さにあるそうです。
「好きで、好きで仕方ない」
加賀美さんのお話を伺うと、「源氏物語」に対するそんな思いが伝わってきます。

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「結論から」「全体から」「単純に」 細谷功さん

昨年秋に出版されて以来、18万部を売ったという『地頭力を鍛える』。
そのインパクトがいかほどのものなのか、細谷さんはコンサルタントらしく、データで示してくれました。
Google検索で「地頭力」「フェルミ推定」という言葉をたたいてみると、本が出版される前の結果は、「地頭力」が25件、「フェルミ推定」は1180件のヒット数だったとのこと。
それが1年後には、それぞれ30万件、11万件に増大したそうです。
「地頭力」は12000倍、フェルミ推定は100倍という驚異的な増え方です。ベストセラーの影響力を改めて認識させられます。

さて、細谷さんは「地頭力」を、考える力・思考する力と定義していますが、その前に付く、修飾語が重要です。
つまり、「結論から」「全体から」「単純に」考える力・思考する力をもって、「地頭力」と呼んでいます。

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夕学ブログの価値は「$4,516.32」?!

アルファブロガーにひとりに数えられる池田信夫さんのブログにテクノラティの「How Much Is Your Blog Worth」のことが書いてありました。

URLを打ち込むと、ブログの価値が金額($)で出てきます。
池田信夫ブログは「$646,962」とのこと。 日本円で6300万円以上! さすがという感じです。

ちなみの当ブログを調べたところ「$4,516」でございました。 40万円ちょっとというところでしょうか。
まあ、こんなところでしょうね。40万円も値がついただけで感謝多々です!!

「オバマ氏は100日間が勝負!」  藤原帰一さん

「なぜ、アメリカ人は“Change”という言葉にあそこまで盛り上がるのか?」

多くの日本人が、米大統領選挙の報道を見る度に、そう感じていたのではないでしょうか。
藤原先生は、そんな疑問を見透かしたように、オバマへの熱狂=変革待望論の背景にある米国民の鬱屈を解説することから講演をはじめました。

「狂王ブッシュによる暗黒の八年を終えて、ようやく米国が変わる」

オバマに熱狂する人々が抱く思いを、藤原先生はそう表現しました。
政治家も軍幹部も、誰もやりたくはなかったイラク戦争への突入と泥沼化。日本以外とは壊滅に近いほど荒れてしまった国際関係。

「こんな米国は恥ずかしい。もう嫌だ」

ブッシュ政権末期の米国には、そんな鬱屈した感情のマグマが充満していたそうです。
そこに現れた多様性の象徴のような存在であるバラク・オバマ氏。
彼が訴える「ひとつのアメリカ」への希求は、アメリカ人の心の空白をしっかりと捉まえた。
オバマへの熱狂は、そのように解釈できるといいます。

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「土俵を守るために学ぶ」 内館牧子さん

今だから言えることですが、内館さんにお会いするまでは、少しばかり緊張をしておりました。
横綱審議委員として、朝青龍を舌鋒鋭く批判するお姿をマスコミを通じて見ておりましたので、勝手にイメージを作ってしまい、粗相でもあったらどうしようかと気を揉んでいた次第です。
実際にお会いした内館さんは、実に明るく、ざっくばらんな方です。
「ちょい悪オヤジ」達と飲み屋で毒舌を交わしながら楽しく過ごしている姿が似合いそうな魅力的な女性でした。

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「攻めと守りで脳を鍛える」 築山節さん

築山節先生の「脳の働き」の話を聞きながら、3年前の夕学に来ていただいた千住博さん(日本画家)の「スランプ脱出法」を思い出しました。

「私は、芸大に9年間在籍し、自分の身についた朝早くから夜遅くまでアトリエにいるという癖が、今となっては幸いしているような気がします。とにかく何だかわからなくてもアトリエにいようということがやはり大事だからです。今も毎朝7時にはどんなことがあってもアトリエに入っています。これが25年間続いています。
描けても描けなくてもとにかくアトリエに入って、ニカワを溶き、筆を握って絵に向かってみる。描けないときは、外で何か他のことをやっていようとすると、描けない状態から脱することは難しいと思います。」
(千住博『絵を描く悦び』光文社新書より)

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