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第15回 12/5(金) 小山龍介さん

第15回(12/5)の講師は、松竹新規事業担当プロデューサーの小山龍介さんです。

小山さんは、新規事業プロデューサーとして、新事業の企画、立ち上げに関わってきた一方で、「ライフハック」という、創造的なワークスタイルの提唱者としていくつも本を書かれてきました。

仕事は面倒なもの、堅苦しいものという先入観に囚われがちな私たちですが、創造的な成果を残している人は、必ずといってよいほど、仕事そのものに楽しさを見いだしています。組織行動論では、その現象を「ジョブエンゲージメント」と呼び、理想的な姿として描いているほどです。

「ライフハック」というのは、仕事のやり方・進め方に創造的なノウハウやコツを組み込むことで、仕事そのものを楽しむためのテクニックとのこと。
今回は、仕事を楽しみながら、いくつもの課題をこなし、生産性を高めているという小山さんのワークスタイルをとっくりと拝見いたしましょう。

第14回 12/3(水) 御厨貴さん

第14回(12/3)の講師は、東大先端科学技術研究センター教授で、政治学者の御厨貴先生です。
御厨先生は、オーラルヒストリーという方法論で政治家研究を行う第一人者です。オーラルヒストリーとは、対象者自身に対する「聞き書き」によって歴史を記述研究するものだそうです。
通常の歴史研究は、文献資料をつぶさに検証することをもって科学的な手法とされてきました。しかし文書だけでは、政治過程、政策決定場面で実際に何がが起き、どのような議論を交わされたのかというプロセスが記録に残りにくいという欠点があります。オーラルヒストリーは、その欠点を埋め、いわば生々しい政治の実像が見えてくるという点に特徴があるそうです。

今回の講演は、御厨さんがオーラルヒストリーで話を聞いた二人の元首相 宮沢喜一氏と竹下登氏の「来歴を列伝風に比較考究しながら、総理大臣というもののあり方、政治家というものの存在の意味など、最近の日本政治に資する話を展開します」とのこと。
吉田首相の秘書官として日米講和条約締結に関与したことを皮切りに、戦後政治の当事者として半世紀を過ごした宮沢元首相。島根の青年団長から首相に登り詰め、退任後もキングメーカーとして権勢をふるった竹下元首相。
対称的な歩みを重ねつつ、自民党政治を形勢してきたお二人が、人生の幕引きを控えて、御厨先生に何を語ったのか。そこから日本政治の何が見えてくるのか。興味深いところです。

第13回 12/1(月) 羽生善治さん

第13回(12/1)の講師は、将棋の羽生善治四冠(名人、王将、王座、棋聖)です。
今年は絶好調の羽生さん。5月の名人戦第3局での大逆転勝利は、NHK「プロフェッショナルの流儀」でも取り上げられるなど大きな話題になりました。絶体絶命の窮地をしのぎにしのいで、森内名人(当時)の痛恨のミスに乗じての一気の形勢逆転でした。最終局面での羽生さんの「震える手」の映像には、勝負の世界の凄まじい緊張感を思い知らされた気がしました。
その勢いで名人位を獲得し、その後も棋聖戦も制して、現在(9/26時点)は王位戦の最終局に望んでいます。
スケジュールを見ると平行して、王位、王座、竜王とタイトル戦が続いており、毎週のように日本のどこかで、タイトル戦を戦っていることがわかります。

その合間を縫って、夕学二度目の登壇を快諾いただきました。
羽生さんの好調ぶりそのままに、夕学での人気も凄まじく、サイトを開設してわずか1時間で満席マークが灯ってしまいました。
でも、あきらめないでください。キャンセルも出ているので、こまめに予約状況をチェックしていただければと思います。

七冠独占に輝いた12年前に続く、再びの黄金時代を迎えようとしている羽生さん。
時代や環境に適応して、自らの棋風を大胆に変えてきたとも言われています。円熟期を迎えた羽生さんの「勝負を決める思考法」とは何か。
今から楽しみです。

第12回 11/27(木) 坂根正弘さん

第12回(11/27)の講師は、コマツの坂根正弘会長です。
コマツは世界有数の建設機械メーカーですが、2001年坂根さんが社長に就任した時には、赤字の苦境に陥っていました。
「製品はいいはずなのに儲からないのはなぜか」エンジニア出身の坂根さんは、そんな問題意識を出発点に経営改革に着手。わずか6年で、超優良企業に再生することに成功しました。
中国、インドなど新興国の経済成長やロシア、豪州など資源大国の開発ブームという追い風があったとはいえ、ライバルのキャタピラー三菱(現キャタピラージャパン)と比較して、その業績回復ペースは際だっていると言われています。

コマツの名を世界に轟かせたのがGPSによる生産稼働システム「KOMTRAX」です。
重機に内蔵されたセンサーを使って、コマツの重機械が世界のどこでどの位稼働しているのかがリアルタイムでわかるというシステムです。
例えば、いま現在、チリの鉱山でコマツのダンプカーが何台、どのように動いているのかを、日本に居ながらにして把握することができます。
世界レベルで建設機械が不足しているのか、余剰なのか。顧客よりも正確にその状況を把握し、生産やマーケティングにフィードバックできると言います。

この回は、トップとして改革をリードしてきた坂根会長にコマツの経営改革を語っていただきます。

第11回 11/25(火) 三浦雄一郎さん

第11回(11/25)の講師は、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんです。

三浦さんは、エベレストをはじめとして世界七大陸最高峰をスキーで滑降した記録を持つ、アドベンチャースキーヤーです。
我々の世代からみると、故植村直己さんと並ぶ、世界に誇る冒険家といえるかと思います。
前人未踏の急斜面をパラシュートをつけながら滑降する姿が、いまも印象に残っています。

その三浦さんが今年5月、75歳にして二度目のエベレスト登頂に成功しました。
しかも、不整脈を患い、二度の心臓手術を克服したうえでの快挙でした。

70歳を過ぎて、一度は消えかけたスピリッツにもう一度スイッチを入れ、果敢に困難に挑戦する精神力と体力は何によって支えられているのか。
限界を超える挑戦について考えてみたいと思います。

第10回11/19(水) 加賀美幸子さん

第10回(11/19)の講師は、元NHKアナウンサーで、千葉女性センター名誉館長の加賀美幸子さんです。
加賀美さんといえば、ニュース、司会、ナレーション等々あらゆるジャンルをこなし、アナウンサーとしては最高峰を極めた方と言えるかと思います。
昨年は大河ドラマ『風林火山』のナレーションを担当されていました。
しっとりと落ち着きがあって、それでいて心に響く力強さもある。素晴らしいアナウンサーです。

そんな加賀美さんは、NHK在職中から、『古典への招待』『古典講読』なども担当されていて、日本の古典に精通された方でもいらっしゃいます。
物語の嚆矢と言われるシェークスピアでさえ、せいぜい400年。西洋の古典は、宗教や政治・哲学は豊富でも、1000年の歴史を持つ日本の古典が持っている文学としての奥深さはありません。
長い年月を越えて、その時々の最高の知性に読み継がれてきた日本の古典には、世界に誇るべき豊潤な世界があります。

時あたかも今年は「源氏千年紀」。
日本の宝ともいうべき源氏物語の世界を加賀美さんの解説とナレーションで、じっくりと味わってみたいと思います。

第9回11/14(金) 細谷功さん

第9回(11/14)の講師は、ザカティーコンサルティング ディレクターの細谷功さんです。
コンサルタントとして10年以上活躍されてきた細谷さんですが、昨年出版された『地頭力を鍛える』が30万部を超えるベストセラーになって一躍注目を集めました。
地頭力というネーミングの卓越さもさることながら、コアメソッドとして「フェルミ推定」という思考ツールを提唱したことがユニークでした。

「フェルミ推定」というのは、「日本全国に電柱は何本あるか?」「世界中で1日に食べられるピザは何枚か?」といった荒唐無稽とも思える問いへの解答を導き出す考え方のプロセスをいうそうです。
なにやら面白そうですね。

確かに仕事が出来る人というのは、どうすればいいのかさっぱりわからない混沌状況に思考や発想の道筋を見つけることが出来る人ではないでしょうか。
難しい方程式をサラサラと解くというのではなく、限られた条件の中から論理的な思考の鍵を見つけ出す、いわば思考の逞しさというようなものです。 まさに地頭力ですね。

今回は、問題解決に必要な考える力のベースとして、実践的な思考アプローチを紹介いただけるとのことですので、乞うご期待。

第8回11/12(水) 藤原帰一さん

第8回(11/12) の講師は、東大大学院教授で政治学者の藤原帰一先生です。
9・11同時多発テロ以降、国際政治に関わる論評が注目されてきた藤原先生。幼少期から米国で長く過ごしてきた根っからの国際人だそうです。

11月4日は米国大統領選挙が行われます。
オバマかマケインか。いずれにしろ難問山積の米国政治の舵取りは、ブッシュ政権8年間とは大きく異なることは間違いありません。
新大統領が決まったばかりのこのタイミング(11/12)で、国際政治の専門家である藤原先生に、新大統領のもとでのアメリカ政治の方向性と課題をお聴きしようという趣向です。

第7回11/11(火) 内館牧子さん

第7回(11/11)の講師は、脚本家の内館牧子さんです。
朝の連続テレビ小説や大河ドラマの脚本を手がけてきた内館牧子さん。一方で格闘技ファンとしても知られた存在でした。特に大相撲はファンのレベルを超越し、2000年からは女性発の横綱審議委員も務めていらっしゃいます。
大相撲への造詣は更に深まり、2003年には「神事としての相撲」を研究するために、東北大学の大学院に進学をされました。
今回の講演「学び直しのススメ」は、50歳を過ぎてから大学院で学んだその時の体験をもとにお話いただく予定です。

秋場所前のロシア人力士の大麻事件を含めて、この一年の相撲界には、伝統を揺るがすような不祥事が頻発しました。
そのきっかけになったのは、昨年夏の朝青龍騒動でした。
当時、最も舌鋒鋭く朝青龍を批判し、その言動を戒めたのが内館さんでした。

今回の大相撲改革では、外部理事候補のお一人にも挙げられているとのこと。
ズバっと歯切れの良い内館節がお聴きできると思います。

第6回11/6(木) 築山節さん

第6回(11/6)の講師は、脳神経外科専門医の築山節先生です。
築山先生は脳の専門医として臨床の現場で活躍をされています。
特に脳の働き、ひらたく言えば「ボケ」のメカニズムと対策の専門家といえるのではないでしょうか。
臨床のかたわら数多くの著作も書いていらっしゃいます。いずれの本も脳の働きを高活性化させる生活習慣に言及されている点に特徴があります。

築山先生によれば、脳は「高性能な精密機械」のようなものだそうです。
機能が高度なマシンほど、そのメンテナンスには注意が必要です。生活習慣とは脳の機能を維持するためのメンテナンスに他なりません。
やる気、意欲と気軽に口にする前に、脳という高性能マシンのメカニズムを理解し、日頃の生活を見直すこと。まずは、そこから始めませんか?

第5回10/30(木) 黒川清さん

第5回(10/30)の講師は、政策研究大学院大学教授の黒川清先生です。
黒川先生は東大医学部で内科教授として活躍されたのち、日本学術会議の議長も務められ、学者としてキャリアの頂点を極められた方です。
黒川先生の凄いところは、研究者としての輝かしいキャリアだけでなく、むしろその後(現在も含む)の活躍振りではないでしょうか。
内閣特別顧問として、日本のイノベーション推進のための政策提言や戦略立案に関わる一方で、広く社会問題にも関心を持ち、積極的な問題提起や発言を行っています。

機会があれば、是非黒川先生のブログをご覧になってみてください。
Kiyoshi Kurokawa's blog
http://www.kiyoshikurokawa.com/
エネルギッシュな活躍の様子がこまめに綴られています。

今回の講演は、黒川先生が、再三提唱されてきた「グローバルの視点からみた日本」を切り口に問題提起的なお話をいただけるものと期待しています。

第4回10/27(月) 国分良成さん

第4回(10/27)の講師は、慶應法学部 学部長で、中国政治を専門とされる国分良成先生です。

慶應法学部の中国政治研究は、故石川忠雄先生を嚆矢とし、先般亡くなられた小島朋之先生をはじめとして、蒼々たる顔ぶれが居並ぶ伝統ある研究領域です。
国分先生は、その伝統を受け継ぐ代表者として、多方面で活躍をされています。

夕学には6年前にも登壇いただきました。
その時のメモを見ると、当時飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けていた中国経済のアキレス腱として、二つの問題を指摘されていました。

1)外需頼みの経済、工業生産額の3割、税収の2割が外資系企業である。
2)経済成長がもたらすひずみの顕在化 環境とエネルギー

レノボがIBMのPC事業を買ったのは、その3年後でした。
時価総額世界500社ランキングでは、すでに中国は数で日本を凌駕しています。

一方で、格差問題は深刻化し、チベットやウイグル自治区の反政府活動の一因になっています。
環境やエネルギーにいたっては、すでに国内問題を通り越し、世界に影響を及ぼす国際問題にさえなっています。

したたかに成長しつつも、自分達の影響力の巨大さに戸惑い、なすすべ無く立ち竦む巨人の姿がそこにあります。

はたして、中国は何を思い、これからどこに行こうとしているのか。
北京五輪の熱が冷めた頃、新興大国が直面する「宴の後」の諸問題を鋭く分析していただければと思います。

第3回10/21(火) 夏野剛さん

第3回(10/21)は、元NTTドコモ執行役員で慶應SFC特別招聘教授の夏野剛さんです。
夏野さんといえば、「iモード」の育ての親として、あまりに有名な方です。
10余年前、iモード立ち上げのためにベンチャー企業からNTTドコモに転身。iモードからおサイフケータイ、クレジットサービスiD、DCMXまで様々なサービスを世に送り出してきました。
この10年の日本のケータイビジネス、文化をリードしてきたキーマンと言ってもよろしいかと思います。

ケータイは、この10年間で、電話から、マルチメディア端末、おサイフ、生活ツールへとその意味づけを変容させてきました。
その進化は、技術革新が新たなサービスを可能し、商品の価値を高め、市場を拡大してきた典型例ともいえるでしょう。

とはいえ、先端的な技術とサービスの開発にこだわった結果、進化のスピードが、大衆者ニーズを追い越してしまったとも言われます。
日本市場にフォーカスした高機能・高付加価値化が、グローバル競争の場面ではマイナスに作用したと指摘する人も多くいます。

果たしてケータイはこれからどこに行くのか。
ケータイビジネスの最前線を歩いてきた夏野さんが、自由な立場に変わったいま、モバイル技術やケータイビジネスの近未来にどんな像を描いているのか。
興味津々の講演です。

第2回10/20(月) 姜尚中さん

第2回(10/20)の講師は、東大大学院教授の姜尚中先生です。
夕学は、3年ぶり2度目の登壇になる姜先生。
今回は専門のアジア政治ではなく、大ベストセラー『悩む力』にちなんだ講演です。

夏目漱石とマックス・ウェーバー。日本とドイツ 小説家と政治学者。
生まれた国も生きた世界も異なる二人ですが、20世紀を代表する知識人として、近代合理主義の進展と、それゆえの社会の軋みに直面した個人の問題に鋭い眼差しを向けた同時代でもあります。

姜先生は、若い頃から繰り返し読んできた二人の著作を通して、国家、人間、職業、金銭、恋愛など、全ての人間が向き合わなければならない深淵な問題を考え続けてきました。
この本では、彼らが、それらの問題から逃げることなく、もがき苦しみ、文字通り身を削るようにして紡ぎ出してきた文章の中から、あたかも100年後の現代人に向けて発せられたかのような普遍的な問い掛けを見いだしています。
同時に、悩み考え続けることで困難を生き抜いてきた逞しい生命力や創造力の存在を指摘されてもいます。

今回の講演は、近代を代表する文豪漱石にフォーカスし、100年前の彼が直面した人生の諸問題が、21世に生きる我々の眼前に、今も突きつけられていることを再認識し、漱石のように「悩むこと」の意義と重要性を語っていただきたいと思います。