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今期のテーマⅢ

残りの二つを紹介します。

・素晴らしきサイエンス
久しぶりにサイエンスをテーマに掲げます。
特に今期は、「日本の科学・化学は捨てたものじゃない」という切り口で、医療科学、ロボット技術、生命科学、生命工学などの各分野で先端的な研究をしている研究者に来ていただきます。

・京大の山中伸弥先生には、万能細胞研究の最前線を
・青学大の福岡伸一先生には、目からうろこの生命論を
・東北大教授でSF作家の瀬名秀明先生には、ロボットの未来を
・慶應SFCの冨田勝先生には、バイオインフォマティックスの可能性を
それぞれお話いただきます。


・不易流行の日本
「第二の開国」に直面していると言われる現代の日本。
日本の何を、どう変えていくかを考える時、守るべき「日本らしさ」は何なのかを見据えることが求められるはずです。

このテーマでは
・宗教学者の山折哲雄先生に、日本人の精神世界を
・編集工学者の松岡正剛氏に、独自な日本論を
・東京外大の亀山先生には、ロシア文学と日本人を
・藤原定家の血筋をひく冷泉貴実子氏には、京都公家の文化と和歌を
それぞれお話いただきます。

今期のテーマⅡ

きょうは、「人材マネジメントの論点」「組織と仕事の方法論」の2テーマを紹介します。

・人材マネジメントの論点
「組織は人なり」「戦略は人に宿る」「競争力の源泉は人材にある」等々
人材マネジメントの重要性を語る言葉には、枚挙にいとまがありません。
しかしながら、いまほど人材マネジメントの方向性が混迷している時代も珍しいのではないでしょうか。
この10年日本企業が指向してきた、成果主義、フラット組織、人材流動化施策などが一定の成果を上げた一方で、ミドルマネジメントの弱体化、組織一体感の欠如、メンタル不全社員の急増などの新たな問題も浮上しています。
このテーマでは、「競争力」と「温かみ」を両立するための人材マネジメントはどうあるべきかを多面的に議論します。

・慶應の高橋俊介先生に、これからの働き方を
・元ソニーの技術者天外伺朗氏に、燃える集団の作り方を
・多摩大の野田稔先生に、感情に着目した組織論を
・東大の本田由紀先生に、悩める若者の実像を
それぞれお話いただきます。


・組織と仕事の方法論
人気テーマの復活です。
仕事のやり方だけでなく、組織の作り方、経営の勘ドコロのつかみ方などを網羅した実践的な方法論を学ぶシリーズです。

このテーマでは、
・慶應ビジネススクールの井上哲浩先生に、クロスメディアマーケティングを
・経済評論の勝間和代さんに、金融リテラシーの重要性を
・佐藤悦子さんには、夫であるデザイナー佐藤可士和氏のプロデュース術を
・首都大学東京の長瀬勝彦先生には、意思決定論を
それぞれお話いただきます。

今期のテーマⅠ

今期の夕学は下記の6つのテーマを掲げています。

・創生への課題
・経験から学ぶ経営学
・組織と仕事の方法論
・人材マネジメントの論点
・素晴らしきサイエンス
・不易流行の日本

きょうから3日かけて、二つずつテーマの紹介をしていきたいと思います。
きょうは「創生への課題」「経験から学ぶ経営学」の二つです。

・創生への課題
「日本創生会議」「創成塾」など、日本のこれからを新たに創り成そうという意図のイベントが増えています。
変革、改造を叫ぶだけでなく、「これからの国のかたち」をどうするかを議論することこそが重要だという認識が広がっているということかと思います。
論点はいくつもありますが、いずれにしろ二元論の隘路に陥らずに、粘り強く最適解を探す努力を続けることが必要ではないでしょうか。

このテーマでは
・早稲田の野口悠紀雄先生に、資本開国政策のすすめを。
・前ソニーCEOの出井伸之氏に、2020年に向けた日本のビジョンを。
・いちごアセットマネジメント社長のスコット・キャロン氏に、資本市場の課題を。
・経営コンサルタントの横山禎徳氏に、社会システムデザイン論を。
・作家の猪瀬直樹氏に、日本の抱える構造問題を。
それぞれお話いただきます。


・経験から学ぶ経営学
組織の中で生きる人々が成長するにあたって、「より良い経験を積むこと」「そこから何かしらの持論を形成すること」の二つが重要だと言われています。
よき経営者、自己実現をなしたビジネスパースン、伝統文化を守り続けている人々には、それがあります。

このテーマでは、
・熱血の人 藤巻幸夫氏に、自分ブランドの作り方を。
・リゾート再生人 星野佳路氏に、リゾート再生事業の展望を。
・京都育ちの経営学者 西尾久美子氏には、京都花街に学ぶ経営の極意を。
それぞれお話いただきます。

2007年後期が終了しました

先週金曜日(2/15)の講演をもって、今期の夕学(全26回)が終了いたしました。
お陰さまで、今期の実績は受講券発行ベースで6,768席(前期比106.5%)となりました。
改めて皆さまに御礼を申し上げます。

来期は4月10日(木)より開始予定です。
ウェブでの申込受付は2月27日(水)10:00~を予定しております。
来期もよろしくお願い致します。

宇宙から見た人間の営み 松井孝典さん

「夕学五十講」が始まって丸7年。400回近い講義が開陳されてきましたが、果たして、ここまでスケールの大きな講義はあったでしょうか。
松井先生の提唱する“地球学的人間論”とは、「天と地と人の和」を最新科学の知見を使って理解しようというものです。
ギリシャ・ローマに端を発した「哲学的人間論」ではなく、ダーウィンを嚆矢とする「生物学的人間論」でもない。我々の人間の営みを宇宙から俯瞰してみようという、巨視的な試みであります。

“地球学的人間論”とは何かを論じるにあたって、松井先生は「二つの前提」を説明されました。
ひとつは、宇宙からの視点
それは「俯瞰的・相対的・普遍的」の3つの原則に立脚することです。
・宇宙規模で全体が論じられている(俯瞰的)
・存在を特殊化せず「他にある(いる)のではないか」と考える(相対的)
・より広い時空で成立する概念である(普遍的)
「3つの視点でみると、既存の学問体系のうち、成立しうるのは物理学・化学だけで、生物学・地学などは地球のみで成立する学問に過ぎない。ましてや社会科学などは...」
松井先生はそう言います。

いまひとつは、「二元論」「要素還元論からの脱却
人間は新たな情報を得ると、それを大脳皮質に格納された既存知識と関連づけながら新たな内部モデルを作り上げますが、科学者は既存知識として「二元論」「要素還元主義」の二大ルールに縛られています。
それから脱却することだそうです。

宇宙は、137億年前のビッグバンに始まり、いまもって膨張を続けているわけですが、自然界には、宇宙の歴史的痕跡が刻み込まれており、いわば「宇宙の古文書」の役割を果たしています。
それを解読する作業から“地球学的人間論”は始まるそうです。

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日本よ産業国家たれ 寺島実郎さん

寺島実郎さんは、この10年間一貫して在野にありながら、日本の論壇に確固たるポジションを確立した言論人です。
リベラル・ハト派の立場を鮮明に、政治、経済、国際関係と幅広い分野で提言を行い、特に米国に対しては、派に衣着せぬ厳しい論調で迫ることもしばしばです。
それでいて、かつての「進歩的文化人」や「朝日・岩波文化人」と呼ばれた左翼系知識人とは異なり、商社マンとして長らく米国に在住し、グローバルビジネスの最前線で生きてきた生粋の経済人だけに、その発言には重みと説得力があります。
世界を歩いて自分の眼と皮膚感覚で掴み取った変化を、各種データを確認することで裏付ける。
またデータから表象的に現象を語るのではなく、数字を一度飲み込み、その意味を消化したうえで、歴史的な文脈に位置づけながら分析する。
総合商社の国際情報分析官として鍛え上げた骨太の評論が魅力です。

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いまこそ日米関係の意味を問い直そう 阿川尚之さん

最新のニュース速報(2/617:00時点)によると、米大統領選の天王山、スーパーチューズデーの結果は、
共和党は、マケインが優位に経ち、党候補の指名が濃厚になる
民主党は、オバマはクリントンを上回る12州を制して勢いを示し、クリントンはニューヨーク州、カリフォルニア州の大票田を押さえ、激戦が継続する
ということになりました。

「このタイミングで結果予想をして、もし外れたら大恥をかきますね」
と苦笑しながら、披露してくれた、阿川先生の直前予想とほぼ一致しました(笑)
共和党は、ほぼ決まったとはいえ、史上稀にみる混戦はまだまだ続き、次の大統領のメドは、11月の本選挙ギリギリまで見えてこないのかもしれません。

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本質に下りていくこと 山口栄一さん

東大理学部で物理学を学び、理学博士号を持つ山口先生。NTT基礎研究所では、核融合の研究に携わっていたそうです。
現在は、同志社のビジネススクールの教壇で経営を教えています。
物理学とビジネススクール。一見すると関連性が薄いように感じる両分野ですが、山口先生に言わせると「普遍的な本質を究める」というアプローチ方法はまったく同じだそうです。
更には、本講演のテーマである“イノベーション論”も
「本質を見つけ出し、それをもって経済的・社会的な価値を生み出すあらゆる変革活動である」
という定義に立てば、物理学のアプローチが適用できる。
山口先生は、そう話されます。

山口先生は、まず、「研究」「開発」という言葉の概念整理からはじめました。
多くの企業で「研究開発」とひと括りにしてしまう両者ですが、実は似て非なるもので、この2つの違いを識別することが、イノベーション論の理解を促進すると山口先生は言います。

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