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感動を分かち合うために弾く 千住真理子さん

いつもヴァイオリンと共に在り、トイレに入る時も近くに置くという千住真理子さん。
夕学のステージにもヴァイオリンケースを持って登場し、演台の横に置いて話し始めました
「ひょっとしたら弾いてくれるのかしらん」
そんな聴衆の期待を受け流すかのように、ヴァイオリンとの出会いから講演ははじまりました。
千住さんは、音楽好きだったご祖父母の影響もあって、2才3ヶ月からヴァイオリンをはじめました。最初は三兄弟が音楽に親しむためののどかな練習だったそうです。
10才の時に、先生のすすめもあって大きなコンクールに挑戦することになりました。
お父様が作ったスケジュール管理用の円グラフや練習量記録用の折れ線グラフに助けられ、お母様が、台所で刻む包丁の音に合わせるようにして猛練習を積み、見る間に上達し周囲を驚かせたそうです。
その年のコンクールは惜しくも2位でしたが、翌年には見事に優勝し、一躍注目を浴びます。
12才の天才ヴァイオリニスト千住真理子の誕生です。

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丸の内のイルミネーション

今週は、夕学がお休みなので別の話題を。

丸の内のイルミネーションが輝く時期になりました。
丸ビル1Fのクリスマスツリーをご覧になった方も多いかと思います。
20日から新しい装飾が始まるそうです。題して『光都東京・LIGHTOPIA2007』
皇居外苑広場の和田倉橋周辺と丸の内仲通り(丸ビルの東京駅反対側に面した通りです)でいくつかのイベントがあるとのこと。

特に丸の内仲通のイベントは

今回新たに実施する「フラワー・ファンタジア」は、9種類・約17万鉢のパンジーを使い、花と光の空間アートを演出します。 高さ6mの花のタワーなど、昼は鮮やかに、夜は煌びやかに照明され浮かび上がります。 又、丸の内仲通りでは、花のタワーを中心に鋪道全域が花と光でうめつくし、花を染めあげている照明は 時の移ろいと共に変化。花の表情を幾重にも変化させていく様は幻想的でどこにもない美しい光景をつくりあげます。

ということで、イメージはこんな感じだそうです。
http://www.kouto-tokyo-lightopia.jp/flower.html

とのことです。
今朝通ったら、急ピッチでパンジーが設置されていて、ほのかに甘い香りが漂っていました。
夜10時までやっているそうなので、26日の夕学(千住真理子さん)の後には、素敵なイルミネーションを楽しんでみたら如何でしょうか。

来期の企画がスタートしています

今期の夕学も残り10回。
いよいよ佳境に入ってきたところですが、早くも来期(08年4月から)の講師依頼の企画が始まりました。
今月何度かの企画会議を経て、登壇をお願いしたい講師の最終候補66名がリストアップされました。
皆さんがアンケートでご推薦いただいた方々も含めて、第一次で200名以上の候補が挙がった中で、議論を経て絞り込まれました。
この中から、実際に依頼作業を行う人は40名程度、決まるのが25名ということです。

「よくこれだけの顔ぶれが揃いますね」といつも評価いただいていますが、実は、結構地味な作業の繰り返しを毎回やっています。

マグネット国家論 黒岩祐治さん

12月12日 一年の世相を漢字一文字で表す『2007年今年の漢字』“偽”と発表されました。

「私だったら、“崩”という字を選んだと思います」
ジャーナリストらしい旬なトピックをまくらにして、黒岩さんは今年一年を振り返りました。

『黒岩祐治が斬る政局2007 ~その時○○が“崩れた”~』

もし「報道2001」で特集を組んだとすれば、そんなタイトルでしょうか。
相次いだ「政治とカネ」の問題、杜撰な年金制度の露呈、官僚倫理の欠如、食品偽装etc
今年政局となった多くの事件は、さまざまな人、職位、システムへの信頼の「崩壊」と整理できると黒岩さんは解説してくれました。
歯切れの良い話し方と身振り手振りもあって、思わず聞き惚れるひと時でありました。

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感情に酔う社会 香山リカさん

「今年は、こころの問題が社会的事件に組み込まれて語られることが多い年でした」
香山リカさんは、そんな前振りからはじめました。
松岡元農相の自殺、朝青龍の帰国騒動、安倍前首相の辞任、小沢民主党党首の辞意表明と撤回etc。
大きな社会的・政治的な事件とセットで、その当事者であるリーダー達が抱えた(悩んだ)こころの問題がスポットを浴びました。
この現象に対して、精神科医である香山さんは複雑な心境だと言います。

問題を引き起こした原因そのものではなく、結果として発生した精神状態の不安定さばかりがフォーカスされ、あたかもそれが本質であるかのような報道がなされていた。原因と結果の逆転現象が起きたと言わざるを得ない。

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独歩の精神 市川亀治郎さん

今年32歳の市川亀治郎さん。まだ青年とはいえ、初舞台は4歳、芸歴は28年に及びます。
歌舞伎界では、子供は幼少から舞台で育ちます。芸は身体で覚えるものという伝統に根付いた習慣のようです。亀治郎さんもそうやって芸を身につけてきました。

亀治郎さんの話を聞きながら、学習理論で言われる「正統的周辺参加」という理論を思い出しました。
伝統文化や職人のように、師匠の元で弟子が学ぶ徒弟制度下における人材育成メカニズムを分析した理論です。
「常に本物の周辺に存在し、自らもその状況に参加する」ことで学びを深めていくことから「正統的周辺参加」という名称が当てられています。
その非合理性ゆえに、今では古典文化や芸能界など特異な世界にしか残っていない徒弟制度ですが、かつては全ての職業教育は「正統的周辺参加」方式で行われていました。

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関係性をデザインする 石川幹子さん

「ランドスケープ」という概念は、あまりに抽象的で捉えどころがありません。
例えばウィキペディアをたたいてみると「景観を構成する諸要素。ある土地における、資源、環境、歴史などの要素が構築する政治的、経済的、社会的シンボルや空間。または、そのシンボル群や空間が作る都市そのもの」とあります。
ますますもってわからない。
ましてや「ランドスケープデザイン」となると、なお一層抽象性が増してしまいます。

そんな疑問を解消しようと石川先生のお話を聞いておりましたが、「ランドスケープデザイン」というのは、「関係性をデザインすること」ことなのだと合点がいきました。

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