「熱きストラテジスト」 平松庚三さん
平松氏:「この中で、泥棒に入られたことのある人はいますか」
会 場:挙手ひとり
平松氏:「クビになったことにある人いますか」
会 場:挙手ひとり
平松氏:「それでは、クビを宣告された日に泥棒に入られた人はいますか」
会 場:シーン
平松氏:「それが私なんです(笑)」
講演のつかみとしてはこれ以上のネタはないであろうという逸話を披露したうえで、平松さんは講演を始めました。
« 2007年09月 | メイン | 2007年11月 »
平松氏:「この中で、泥棒に入られたことのある人はいますか」
会 場:挙手ひとり
平松氏:「クビになったことにある人いますか」
会 場:挙手ひとり
平松氏:「それでは、クビを宣告された日に泥棒に入られた人はいますか」
会 場:シーン
平松氏:「それが私なんです(笑)」
講演のつかみとしてはこれ以上のネタはないであろうという逸話を披露したうえで、平松さんは講演を始めました。
この夏から秋にかけて、老舗と呼ばれるいくつかの会社で、賞味期限や食材に関わる虚偽表示事件が続けて起こりました。
多くの場合、発覚のきっかけとなったのは社員による内部告発だったと言われています。
社員が自社の不利益を外部に通報するには、相当の心理的葛藤があるはずです。止むにやまれぬ最後の手段として、決意をもった行動であったろうと推測されます。
そこまで思い詰める社員がいたのなら、もし組織内に、彼らのかすかな声、つぶやきを拾い上げる場がありさえすれば、もっと早くに浄化機能が働いていたのでないか。
柴田さんの話をお聞きしながら、そう思いました。
「昨夜の夕学について、ブログに何を書こうか」
今朝から悶々と考えていたところ、日課にしているいくつかのブログチェックの途中で、ふとある文章に目が止まりました。
自分の良いところを見つけるには、自分の直感を信じ(つまり自分を信じるということ)、自分が好きだと思える「正のエネルギー」が出る対象を大切にし、その対象を少しずつでも押し広げていく努力を徹底的にするべきだ。そういう行動の中から生まれる他者との出会いから、新しい経験を積んでいけば、自然に社会の中に出て行くことができる。「好きなこと」と「飯が食えそうなこと」の接点を探し続けろ。そのことに時間を使え。
『ウェブ進化論』の著者梅田望夫氏の言葉です。
若者に対して、ウェブ時代に、どう働き、どう生きるべきかを刺激的に啓蒙するこの文章は、梅田さんの新著『ウェブ時代の生き方』のモチーフでもあるようです。
「これって、宮本さんの生き方そのままではないか」
そう思いました。
「ひと言でいうと “もう、どうでもいいよ”という結果がでているのです」
川上真史さんは、ワトソンワイアット社が実施した日・中・韓リーダシップサーベイの結果から、日本の社員のリーダーシップへの期待を、中国、韓国のそれと比較しながら、ショッキングな事実を紹介しました。
川上さんの解釈では、この結果は、大きな期待と現実とのギャップの大きさの裏返しだということです。
リーダーへの期待は、実はもの凄く大きく高い。
しかし、そんな人はほとんどいない。
だから期待しても無駄だろう。
そんな解釈が成り立つそうです。
では、どんなリーダーシップが期待されているのか。
川上さんは、“エンゲージメント”というキーコンセプトを解説されました。
“エンゲージメント”とは、「のめり込み感」とでも言えるものです。楽しくて面白くて仕方ない、思わず我を忘れ、時間が経つのを忘れてしまう、そんな感覚です。
エンゲージメントできるような、仕事を与えてくれる、作ってくれる人。
それが、期待されるリーダーであり、そのために発揮すべきものがリーダーシップであるということです。
昨日の安藤忠雄さんの講演の際に、皆様にご協力をいただきました「海の森」募金について、事務局をされた東京都庁の方から、下記のようなご報告がまいりました。
●募金者:127名
●募金額:17万2千円
たいへん多くの皆様にご寄付をいただきました!!
本当にありがとうございました。
上記は、丸の内の会場でその場でご寄付された方のみの集計ですので、後日郵便振替を利用される予定の方、またサテライトでご覧の皆様が、同様に郵便振替を利用してご寄付される分は含まれておりません。
ボノがプロデュースしたダブリンの講演では3000人の聴衆で、700人の寄付者があったとのことですが、夕学はサテライトを含めると1500人~2000人の方がご覧になっていると思いますので、それに負けない規模の寄付が集まるのではないかと思います。
(私が嬉しそうに話すことではありませんが...)
また、当日販売の安藤さんの書籍についても、印税分を募金に回すことになっているそうですが、青山ブックセンター様のご報告によりますと下記のようになったそうです。
●販売書籍数:69冊
●販売金額 :20万6千2百2十円
こちらも合わせて、感謝を申し上げます。
以上ご報告まで。
アイルランドから帰ったばかりだという安藤さん。
自宅を設計した縁で、U2のボノに招かれて、ダブリンでボノを前座に従えたイベント講演をやってきたとのこと。
「ボノのファンばかりやからね、3000人集まりましたよ」
「でも寄付してくれる人が700人もいて、驚きましたわ」
そんな話を聞くと、主催者としては、つい対抗意識が湧いてしまうのですが、そんな思いには関係なく、いつものようにギリギリまでサインのペンをはしらせたうえで、あわただしく講演会場に入っていかれました。
安藤さんは、「東京から世界を考える」というタイトルを受けて、日本人の「民族としての民度」を話題にされました。
小泉八雲をはじめ、幕末・明治期の日本にやって来た外国人が、こぞって口にしたのは、日本人の「民度の高さ」だったと言われています。
第26回(2/15)最終回の講師は、東大大学院教授の松井孝典先生です。
※今期は特別の26回講演となっております!!
太陽系天体の起源と進化、宇宙における生命の起源と進化を専門に研究する松井先生。
NHKの『地球大紀行』など企画科学番組の出演などにも精力的です。
今回のタイトル「地球学的人間論」は、人間社会の営みを、宇宙や地球といった大きな枠組みに組み込まれた一つの構成要素として捉えるとどんな思考が成り立つのかという趣旨です。
宇宙は、150億年を超える時間と無限に拡大しつづける空間を持つ超巨大システムです。
地球は宇宙を構成するほんの小さな惑星に過ぎません。
人間は、その地球の歴史(40億年)において、ごく最近のわずかな期間に隆盛をみた存在です。
宇宙システムからみたら極小のサブシステムに過ぎない人間の営み。
環境問題、人口問題、など文明の存亡に関わる深刻な問題を考える時に、一番必要なのは、「宇宙規模の150億年の時空スケールで我々の存在を考える視点だ」と松井教授は言います。
直径0.1マイクロメートル(1ミリの一万分の一)もないウィルスが人間の身体を瞬く間に蝕むことがあるように、極小システムに過ぎない人間の営みが、地球システムに取り返しのつかない影響を与えようとしているのかもしれません。
「地球史の中で人間を考える」
そういう抽象的な思考をどこまで突き詰めることができるのか。
人間の真の叡智が試されています。
第25回(2/13)の講師は日本総合研究所会長の寺島実郎さんです。
夕学は3度目の登壇になる寺島さん。
いつも大きな世界の潮流を歴史の流れに位置づけた立体的で骨太なお話をしていただいています。
米国流のグローバリズムには、一貫して批判的なスタンスを貫いていらっしゃいますので、前の回の親米派阿川先生と対比させながらセットでお聞きいただくとより多角的な時代認識が出来るかも知れません。
・孤立主義と力の外交を続けてきたブッシュのアメリカがどう変わるのか。
・親米的な自由主義路線の政権が揃ったEU主要国(英、仏、独)はどう動くか。
・中国、インドなどの新興勢力の影響力の増大は日本にどのような変化をもたらすのか。
寺島さんのガイドで、過去を振り返りながら、現在の立ち位置を振り返り、これからの行く末を考えてみたいと思います。
第24回(2/5)の講師は慶應SFC教授の阿川尚之先生です。
現在慶應SFC総合政策学部の学部長を務められ多忙な日々を送る阿川先生。
日本を代表する親米派知識人の一人でもあります。
若くして米国に留学し、米国のロースクールを出てロイヤーの道を歩み始めた経験が、親米の原点だそうです。
小泉政権下では、在米日本大使館公使として3年間アメリカに在住し、日米関係維持のために汗を書いて来られました。
ブッシュ政権下の米国の孤立主義は、必ずしも世界から評価されていないとも言われています。
「テロとの戦い」を謳い、中東の反米勢力との戦争に世界を巻き込んだ強引さ。
世界最大の地球温暖化ガス排出国でありながら、自ら作った京都議定書の枠組みから、さっさと降りてしまう傲慢さ。
自由と民主主義の先進モデル国家なのか、市場原理主義を世界中に移植しようとする覇権国家なのか。
アメリカは、単純なようで複雑な不思議な国ではないでしょうか。
さて、そんなアメリカも、来年には新たな大統領が登場します。
泥沼化したイラク問題、北朝鮮を巡る六ヶ国協議、まったなしの環境問題。
日本にとって重要なこれらの問題はどう進展していくのでしょうか。
そして、9条を最大の争点とする憲法改正問題に対して、アメリカはどういう姿勢を取るのでしょうか。
親米派だからこそ語ることが出来る「アメリカの本音」をお聞きしたいところです。
第23回(2/4)の講師は同志社大学ビジネススクール教授の山口栄一先生です。
長らくNTTの研究所で技術開発エンジニアとして活躍された経歴を持つ山口先生。
その立ち位置に依拠した「イノベーション論」の研究者として注目されています。
「イノベーション論」では、クリステンセンの「破壊的イノベーション論」がたいへん有名です。
クリステンセンは『イノベーションのジレンマ』をはじめとする三部作を通じて、「破壊的イノベーション」のメカニズムを明らかにしたと言われています。
山口先生は、クリステンセンが見逃した「パラダイム破壊」に言及した点において新たな視点に言及しました。
平たく言えば、技術の革新の前提に、そもそもの「モノの見方、考え方の枠組み」を破壊することこそが重要だということでしょうか。
また、山口先生は、3年前に起きたJR福知山線の脱線事故の発生メカニズムに、この論を敷衍した「JR福知山線事故の本質」という本も書かれました。
山口先生によれば、イノベーションは「知の創造」と「知の具現化」の連鎖で起こるとのこと。
新たな知を産み出すための組織とプロセスに関心にある方には、お奨めの講演です。
第22回(1/30)の講師は、筑波大学名誉教授の村上和雄先生です。
遺伝子工学を専門とされる村上先生。80年代には、高血圧を引き起こす原因となる「レニン」という酵素の遺伝子解読に成功し、世界的な権威となられました。
最近は、「遺伝子と感情」をテーマに先端的な研究に取り組んでいらっしゃいます。
今回の夕学では、「笑い」の効用を遺伝子レベルで解明したお話をしていただきます。
「笑いは健康のもと」とよく言いますが、あくまでも俗説で科学的な根拠はない、ということになっていました。
ところが村上先生は吉本興業との共同研究等を通じて、「笑い」の効用を科学的に究明しはじめました。
なんでも、「笑い」が糖尿病患者の血糖値の上昇を大幅に抑える効果があったとか。
その他にも、遺伝子の働きは、笑いをはじめとする環境の刺激を受けて、大きく変わることもわかっているそうです。
まさに、「笑いは笑い事」としてすまされることではなく、科学として、その効用を高らかにうたいあげる時代がやってきたということでしょうか。
第21回(1/28)の講師は、作家の半藤一利さんです。
文芸春秋編集長等を経て作家となった半藤さんは、日本の近現代史、特に昭和前史を中心に多くの著作を発表してきました。
「歴史探偵」を自称されるだけあって、一般人の目線で歴史の面白さを追求する視点には多くのファンがいるそうです。
私は、機会があって、この夏に半藤さんの『昭和史』CD全12巻を「読破」ならぬ「聴破」いたしました。
ベストセラーで毎日文化賞を受賞された『昭和史』の元になった講義録です。
満州事変、五・一五事件、二・二六事件、日中事変へと続く昭和前史は、高校の日本史の授業でもほどんど触れることがない歴史ですが、現在の歴史教科書論争や、従軍慰安婦をめぐる歴史認識問題など、現代の政治問題、外交問題にも繋がる重要な時代です。
歴史学者が書く本は、例え新書版のような一般向けの本であっても、実に読みにくいものです。
ところが半藤さんの語りは、平易な言葉と語り口にこだわり、まさに噛み砕くように歴史を紹介してくれます。
今回の夕学は、「日本の近代史から読み解く21世紀の進路」という大上段のタイトルになりましたが、稀代の歴史探偵のガイドによる「日本の来し方と行く末」は、歴史好きにはもちろん、歴史は苦手という方にも是非聞いていただきたいものです。
第20回(1/24)の講師は、作家の平野啓一郎さんです。
純文学の若き旗手として、京大在学中に、史上最年少タイ(23歳)で芥川賞を受賞した平野啓一郎さん。
本業での旺盛な創作活動はもちろんですが、昨年梅田望夫さんとの対談本『ウェブ人間論』もたいへん話題になりました。
対談本は売れないという通念を破るベストセラーになったとのこと。
ネットの向こう側の住人として、ネットが可能にする新たな表現形態や社会像を語る梅田さんと、書籍という伝統的メディアに居を構えながらも、ネットが、社会ひいては文学にもたらすであろう可能性と危険性の両方をしかとを見据えようする平野さんの丁々発止のやりとりは秀逸でした。
この本を読んで、「文学者が語るウェブ論」を語ってもらおうと考えたのが今回お願いした趣旨です。
平野さんはブログも書いていらっしゃいますし、ネット社会の負の部分をモチーフにした書籍を電子書籍化するなど実験的な試みにも積極的です。 『顔のない裸体たち』
「純文学の棚に並んでいたら絶対に読まないであろう人達がダウンロードしている」という発言をブログで読んだことがあります。
「ネットは文学の何を変えるのか」
それは小説とは何かに関わる根源的な問いになるそうです。
若き文学者が語るネットと文学。
文学好きはもちろんのこと、平野さんの小説を読んだことがない方であっても、ネット社会の到来が私たちの「何を」「どのように」変えるのかに関心がある方に是非聞いて欲しい講演です。
第19回(1/22)の講師は国語学者で杏林大学教授の金田一秀穂先生です。
祖父の金田一京助、父の金田一春彦と日本の言語学研究に大きな功績を残してきた金田一ファミリー。
故京助さんは国語辞典の編者として、故春彦さんはNHKのアナウンサー養成等々で活躍するなど、正しい日本語の啓蒙者としても活動されました。
秀穂先生も日本語教師の育成やテレビ出演などに積極的な方のようです。
お願いした演題は「大人のための日本語論」
子ども達や若者達の言葉が乱れているというご指摘をよく耳にしますが、では、われわれ大人はどうなのか。
金田一先生は、20万年のホモサピエンスの歴史を繙きながら、壮大な時間の流れの中で、言葉がどのようにして生まれ、それがどのように日本語になったのかをお話いただくそうです。
いわば日本語の成り立ちを勉強したうえ、我々が守らねばならない日本語とは何かを考えることができればと思います。