「龍の背に乗る」 玄侑宗久さん
玄侑宗久さんが副住職を務める福聚寺の総本山、京都妙心寺には、「八方にらみの龍」と呼ばれる天井画があります。
狩野探幽が55歳のとき、8年の歳月を要して描きあげたとされ、龍の目は円相の中心に描かれていますが、立つ位置、見る角度によって、龍の表情や動きが変化するように見えることが有名です。
妙心寺に限らず、お寺の壁画には龍の絵が描かれていることがよくあります。また、龍神は古代から水の神とされ、日本の各地で奉られてきました。
かつてのTVアニメ『まんがにほん昔ばなし』の冒頭では、子守歌調の主題歌とともに、子どもが龍の背に乗って、自由に空を飛ぶ姿が印象的でした。
人気ドラマ『Dr.コトー診療所』のテーマ曲、中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」の旋律も記憶に新しいところです。
日本人は龍の姿、特に、龍に乗って空を飛ぶ姿に、特別な思いを抱いてきたような気がします。
きょうの玄侑さんの講演では「龍の背に乗る」というイメージが意味するものを仏教の教えに基づいて教えていただきました。
それは講演の主題であった「もう一つの知のあり方」と密接に関わるものでした。
