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「使える会計学」 山根節さん

個性派が多いKBS教授陣の中にあっても、山根先生のキャリアは際だっています。
公認会計士、コンサルタントとして20年近い実務経験を持つ一方で、博士号を修得、現在は日本を代表するMBAで経営を教える。いわば、会計と経営のプロ中のプロと言えるでしょう。
それでいて、Papasのコーデュロイスーツをさらりと着こなし、カーオブザイヤーの選考委員を務めるほどの自他ともに認める「自動車オタク」でもあります。

そんな山根先生が、重要視しているのが「使える会計学」です。
その普遍的必要性を誰もが認識しながらも、専門知識の壁に立ちつくし足がすくんでしまいがちな会計の世界に、「そんな難しく考えないで、どんぶり勘定でもいい。 大局をつかみさえすれば使えるのだよ」という暖かいメッセージを発信してくれます。
会計と経営の専門家から、そう断言してもらえると会計アレルギー罹患経験者の私も勇気づけられる思いがします。

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受講者のブログから 池谷裕二さん

4件ありました。
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「意識」が脳を活性化する 池谷裕二さん

池谷祐二先生は今年36歳。
大学の先生というよりは、白衣を着て顕微鏡を覗いている姿の方がしっくりときそうな、爽やかで礼儀正しい青年です。それでいて、脳科学者らしく、聴衆のシータ波(これは後述します)を刺激するための豊富なスライドを用意した素晴らしいプレゼンテーションは、科学者の新しい姿を予見させてくれるのに十分なものでした。

脳を知ることは、我々の「無意識」を知ることに他ならないそうです。 
脳の働きのほとんどは、我々が無意識に行う思考や行動に反映されており、「無意識の大海原にこそ脳の真の活動潜んでいる」とのこと。逆説的にいえば、意識が表に立ちあわれる時にこそ、脳に新たな回路を埋め込むチャンスがあり、無意識の世界に意識を注入することが脳を成長させる唯一絶対の道なのだということを学ぶことができた講演でした。

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受講者のブログから 内田和成さん

2件ありました。

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トップコンサルタントの仕事術 内田和成さん

内田さんの著書『仮説思考』は20代後半から40代半ばのビジネスパースン層に読まれるであろうという“仮説”に基づいて書かれ、実際にその年代層が多く購入したようですが、予期せぬ読者層として、一括まとめ買いという特異な購入形態をとった人達がいたそうです。企業経営者や役員の方々です。
内田さんによれば、そういう方々が異口同音に発したのが「常々自分が考え、実践してきたやり方を的確に表現してくれた」という言葉だったとか。
このことからも、仮説思考というのが、仕事ができる人・早い人・的確な人が、経験的に身につけてきた発想術だということがわかるかと思います。

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「商人の道」 伊藤雅俊さん&佐山展生さん

日本有数の流通業セブン&アイグループの創業者であり、いまでは数が少なくなった戦後起業家の一人として存在感を放つ伊藤雅俊さんと、M&Aの専門家として、いまをときめく佐山展生さん。一見接点がないように見えるお二人ですが、実は互いを良く知る間柄です。
聞けば、昨今のM&A動向に関心を持った伊藤会長が、佐山先生に連絡をされて、何度か個人レクチャーをお願いしたことがきっかけだったとか。
きょうも開始前の控え室では、メモ帳を片手に、矢継ぎ早に質問を繰り返す伊藤会長の姿がありました。82歳の今も旺盛な知識欲を失わずに勉強を続ける伊藤会長の姿に頭が下がります。
また30歳近くも年齢の違う経営の大先輩に対して、まったく臆することなく自分の考えを述べる佐山先生にも自信が漲っていました。「経営にもっとも大切なのはハートである」という点で両者の意見が一致したところで、対談開始の時間になりました。

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第26回(2/16) 犬飼基昭さん&二宮清純さん

最終回を飾っていただくのは、Jリーグ専務理事の犬飼基昭さんとスポーツジャーナリスト二宮清純さんの対談です。
二宮さんは夕学3度目の登壇。ご自身の講演はもはもちろんの事、昨冬に行った石毛宏典さんとの対談も大好評でした。
今回は対談シリーズ第二弾で、犬飼専務理事にお越しいただきます。犬飼さんは、浦和レッズの社長として、Jリーグが創成期から指向した「地域密着型ビジネスモデル」の具現化を果たした方としてあまりに有名です。
Jリーグもスタートから13年。3度のワールドカップ出場も果たし、プロスポーツとして、すっかり日本社会に定着した感のあるサッカーですが、その一方でこれからの課題も明確になってきました。
代表チームを如何にして強くするか、一方で球団経営を安定させ、継続的な運営システムをどうやって構築していくか、トップ強化と草の根深厚、選手育成と経営等々、ともすれば二律背反に陥りがちな難しい課題を掲げる日本サッカーのネクストステージ戦略は何か。二宮さんが迫ります。

第25回(2/7) 奥谷禮子さん

第25回の講師は、ザ・アール社長の奥谷禮子さんです。
奥谷さんがJALを辞めて同僚と一緒に会社を興したのは1982年。ベンチャーという言葉はもちろん、起業家という概念も一般的ではありませんでした。男女雇用機会均等法の施行前のことですから、女性が男性に互してビジネスを興すのは、いま以上に難しかったに違いありません。
奥谷さんは、そんな環境にあって、女性ではじめて経済同友会の会員に就任するなど、財界人としても希有な活躍をしてきました。いまも政府の審議会や大手企業の社外取締役など、さまざまな領域で旺盛な行動力を発揮していらっしゃいます。
奥谷さんによれば、それらの道は「自分で決めて、自分で選び取ってきたもの」だそうです。
何かを選ぶために、何かを捨てるのではなく、「あれもこれもやる」ためにはどうすればいいのか。ポジティブに生きてきた女性の体験的生き方論です。

第24回(2/6) 中村伊知哉さん

第24回の講師は慶應DMC機構教授で国際IT財団専務理事の中村伊知哉さんです。

日本が世界に誇るものといえば、自動車産業に代表される「すりあわせ型モノ作りシステム」、携帯電話のような超小型精密加工技術、勤勉で教育熱心な国民性、温泉や花見といった庶民文化等々が思い浮かびますが、ここ数年注目されているのが、マンガやアニメ、ゲームといったポップカルチャーと言われるジャンルです。アニメのキャラクターを思わせる独特のデザインで有名な村上隆氏の作品はサザビーズで1億円の値がつくと言われています。オタク文化と揶揄されてきたこれらのカルチャーが、産業として注目されはじめたのは、デジタルネットワーク時代のコンテンツとしてビジネスになる可能性が見えてきたからに他なりません。
その可能性にいち早く着目し、政策的な支援や啓蒙活動を推進してきたのが、中村伊知哉さんです。
郵政官僚としてマルチメディアやインターネットの国家政策に携わってきた中村さんは、ポップカルチャーは、日本の経済成長の原動力になりうると予見しています。
もの作りシステムの強さは、工業化社会における日本ブランドの構築に貢献しました。はたしてポップカルチャーは、情報化社会における日本ブランドの再構築に貢献できるのか。興味はつきないところです。

第23回(2/2) 佐高信さん

第23回の講師は、夕学二度目のご登壇、評論家の佐高信さんです。
佐高さんがよく使われる政治家分類方法に、「タカ派かハト派か」「クリーンかダーティか」という2軸の間トリックスがあります。例えば、田中角栄や竹下登はダーティーなハト、中曽根氏はダーティーなタカ、河野洋平はクリーンなハトという具合です。
佐高さんによれば、戦後日本の主流は、「ダーティーなハト」に連なる人が多く、疑獄事件や利権政治という弊害は多かったものの右傾化というリスクについては、それなりのバネが効いていたとのこと。ところが、小泉政権の5年半の間に、さまざまな理由から「ダーティーなハト」に属するリーダー人材が枯渇し、かわって、これまでほとんど注目されることがなかった「クリーンなタカ」集団が台頭してきました。その代表が安倍晋三首相です。 
「クリーンなタカ」の持つ本当の恐ろしさとは何か。佐高さんの激辛評論が楽しみです。

第22回(1/30) 玄侑宗久さん

第22回の講師は、僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久です。
さまざまな職業遍歴を経て、僧侶になった玄侑宗久さん。作家としての旺盛な創作活動にも特筆すべきものがあり、小説のみならず、エッセイから評論、講演まで幅広いジャンルで活躍をされています。

今回の演題は「もうひとつの知のあり方」とのこと。近代合理主義は論理と科学という分析ツールによって、閉鎖的な因習や妄執をただし、世の中の真理を解明してきました。一方で、原初的な祭祀・信仰や神話に見られるような、論理を超越した世界に花開く豊かな思考や創造性を閉じこめてしまったとも言われています。玄侑さんはそれを「もうひとつの知」と呼び、「全体を分断せずにそのまま体験しようという方法である」と述べています。
分類・整理したがゆえに見えなくなるもの、全体をまるごと受け止めてはじめて掴めるもの、それは何なのかを考える機会にしたいと思います。

第21回(1/26) 川崎裕一さん

第21回の講師は、はてな取締役副社長の川崎裕一さんです。
いつの時代にも、革新的な経営システムはベンチャー企業から生まれてきました。ひと昔前で言えば、ミスミ社がはじめたプロジェクト制は時限式プロジェクト型組織の代表でしたし、イーディコントライブ社のPD制は、個の自律をを前提にした究極の仕組みと言えました。
そして、いま革新的な経営システムの代表のひとつが、人力検索システムで有名な、はてなの「オープン経営」です。会議はすべて立ったまま、その様子はポッドキャスティングでたちまち共有化が可能、メールは使わず、社員すべてがブログで仕事の状況を公開する。
包み隠さず、すべてがオープンであることに最大の価値を置いた経営システムといえるでしょう。
はてなの創業者で、次世代ネット起業家の代表選手である近藤淳也氏がはじめた、はてなのオープン経営術を、副社長として開発製造をリードする川崎氏が紹介してくれます。

第20回(1/23) 内永ゆか子さん

第20回の講師は、日本IBM取締役の内永ゆか子さんです。
内永さんは、日本におけるダイバーシティマネジメントの開拓者とも言える方です。1998年、まだダイバーシティという概念さえよく知られていなかった時代に日本IBM社内に「ウーマンズカウンシル」という組織を立ち上げ、女性管理職の比率を男性と同じにするという大きな目標を掲げて活動を進めてきました。
みずから役員にまで昇格し、後を継ぐ後輩達も続々と育っているとのこと。
多様性を経営に取り込むことは、社会的責任というよりは、業績向上にも欠かせない必須要件だというのが現在のダイバーシティの潮流ですが、残念ながら日本企業の取り組みはまだまだ道半ばという感もあります。
内永さんの志と信念に触れることで、多様な人がいきいき働く社会への第一歩を踏み出したいものです。

第19回(1/16) 末松千尋さん

第19回の講師は、京都大学MBA教授の末松千尋先生です。
末松先生はシステムエンジニア出身で、コンサルタント経験もある実務家肌の経営学者です。CALSに代表されるようなオープンシステムの研究者ですが、一方で、京都企業の研究者としても有名です。末松先生は京都企業の経営手法を「京様式経営」と名付け、革新的イノベーションを生み出す経営システムとして研究をすすめています。
確かに京都には、京セラ、ローム、オムロン、村田製作所、島津製作所などユニークな優良企業が数多くあります。しかもそれらの企業、実は京都出身者が起業したのではなく、他の土地の出身者がたまたま京都で起業したという共通点があるとか。閉鎖的な京都という街で、よそ者が仲間に加わるには、知恵が必要です。先人とは異なる新しい市場に、新しいやり方で入るしか道は残されていません。その地域性ゆえに花開いたのが、京都企業の代名詞ともなるイノベーションの精神だそうです。
京都企業を学ぶことは、何かグローバル市場で戦う多くの日本企業にとって、自らの原点を確認する機会になるのではないでしょうか。

第18回(1/12) 大橋禅太郎さん

第18回の講師はマネジメントコーチの大橋禅太郎さんです。
言葉の持つ力というものは恐ろしいもので、たったひとつのコピーがベストセラーを作り出すこともあります。大橋さんの著書『すごい会議』のタイトルもそれに類するもので、近年まれに見るインパクトのあるタイトルでした。"すごい"というありふれた形容詞が「会議」という名詞の上のつくだけで、思わず手に取りたくなる魅力的なコピーに生まれ変わるから不思議なものです。見方を変えれば、それだけ"ひどい"会議が蔓延しており、みな辟易していたことの裏返しかもしれません。「もっと会議を上手くできないか」「生産的な議論ができないか」という飢餓的なニーズを巧みにくみ取ったのでしょう。
さて、大橋さんの"すごい"は、単なるセールスコピーではないそうです。大橋さんが起業家時代にアメリカで知り合ったマネジメントコーチが開発した画期的会議手法とか。大橋さんは、この手法と出会って、ベンチャー経営者からマネジメントコンサルタントに転身することを決めたのだそうです。

いったい何が"すごい"のか、じっくりと勉強しましょう。