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2006年前期のテーマ Ⅱ

おかげさまで皆さんから続々と申込をいただいています。
人気講演は早々に満席マークが灯りそうです。

さて、きょうは残り2つのテーマを紹介します。

リーダーを育てる
我が国の将来を任せるリーダーを育てようという試みが社会の各層で行われています。日本固有の伝統と文化を深く理解する一方で、国際社会の中で堂々と議論を展開でき、地球の将来を豊かに描く構想力と、市井の人々の息づかいを感じる人間性を持った希有な人材。そんなリーダーを育てようという壮大な試みにチャレンジする人々をお招きします。

登壇いただくのは
・新しい時代と世界を創るリーダー育成を標榜するISLの野田智義さん
・東大阪から世界を変えようという夢を追い続ける 青木豊彦さん
・ダイバーシティマネジメント研究に取り組み 早稲田大の谷口真美さん
・5年間で、早稲田ラグビー黄金時代を築いた清宮克幸さん
・世界で活躍する経営学者 一橋大の一條和生さん
の5名です。

極人に聴く
どんな分野であれ、その道を究めた人、あるいは突き抜けるような活躍をしている人には、例え、同じ内容を話したとしても凡人にはない不思議な説得力があるものです。また、普通の人が見過ごしてしまう何げない事象に対してもユニークな視点や解釈を持っていることがよくあります。それを感性の違い、才能の有無とあきらめずに、じっくり深く噛みしめる時間を作りたいと思います。

来ていただく極人は
・映画賞総ナメの「パッチギ」プロデューサの李鳳宇さん
・東京タワーが大ベストセラーになったリリーフランキーさん
・笑う哲学者 お茶の水大の土屋賢二さん
・東京の街から縄文の精神を読み解いた 中沢新一さん
の4人です。

2006年前期のテーマ Ⅰ

申込受付スタートしました。
さっそくたくさんの申込・予約をいただいています。ありがとうございます。

さて、きょうと明日の2回に分けて、2006年度前期5つのテーマをご紹介しておきます。
きょうは「日本の胎動」「営業とサービスのイノベーション」「生き抜く力を磨く」の3つです。

●日本の胎動
内閣府の月例報告も日銀短観も日本経済の着実な回復振りを伝えています。06年3月の決算では好業績企業が目白押しとのこと。果たして、小泉構造改革は日本を変えたのか、その答えが眼前に見える日が近づいていることは確かかもしれません。胎内の奥深くで、何かが少しずつ変わっていく、いや変わっていて欲しい。そんな願望を込めてこのテーマを掲げます。政治・経済・経営・社会・科学等々多角的に日本の胎動を考えます。

このテーマで、
・立花隆さんには、科学技術の最先端を、
・野口悠紀雄さんには、小泉改革への批判的見解を、
・三浦展さんには、下流社会の実像を
・北尾吉孝さんには、真の企業価値経営のあり方を
・山口二郎さんには、新たな市民社会の可能性を
それぞれ語っていただきます。

●営業とサービスのイノベーション
イノベーションは技術の世界だけの話ではありません。営業やサービスといった人間のこころのヒダや深層心理に深く関わる分野にも「新しい組み合わせ」は生まれるはずです。仕組みを変える、意味づけを変える、コンセプトを変える。ほんのわずかな革新が営業のやり方やサービスの水準を劇的に変えることができると言います。このテーマでは、研究者、コンサルタント、実務家の3者の視点を織り交ぜて、イノベーションの事例を追いかけてみたいと思います。

登場するのは
・球団経営に企業人の視点を取り込んだ千葉ロッテの荒木重雄さん
・営業・マーケティング研究の第一人者 神戸大の石井淳蔵さん
・日本の営業のあり方に苦言を呈す、ソフトブレーンの宋文洲さん
・打倒ベンツ、BMWを標榜するレクサスの営業責任者 トヨタの西山均さん
・慶應SFCでスポーツビジネスの教鞭を執る FC東京専務の村林裕さん
の5名です。

●生き抜き力を磨く内閣府や文部科学省が掲げる人材育成ビジョンのひとつに「人間力の開発」があるのをご存じですか。逆境を乗り越えて、他者との相互関係の中で、自律的に成長していくために必要なトータルな力、いわば「生き抜く力」を磨くことが必要とされています。このテーマでは、「生き抜く力」のさまざまな側面にスポットあて、頭・身体・心・生活の4方向から学習していきます。
具体的には
・脳科学者の茂木健一郎さんには、脳と創造性の関わりを
・さわかみ投信社長の澤上篤人さんには、資産運用力を、
・劇作家の平田オリザさんには、演劇手法に学ぶコミュニケーションを
・シンクロメダリストの武田美保さんには、スポーツの世界の知見を
・将棋の羽生善治さんには、勝負の世界で磨き上げた決断力を
それぞれお話いただく予定です。

2006年度前期の申込は月曜日から!

2006年前期の夕学の申込受付は、来週月曜日(2/27)からはじめます!!
来期は、今期同様に一回おまけつきで、全26回の開催になります。
ここ数回の夕学で来場いただいた方には速報版をお配りしていきましたが、これまでに勝るとも劣らぬ素晴らしい皆さまに来ていただけることになりました。

27日にはWEBサイトがオープンしますし、了解をいただいている皆さまにもメール同報等が届くかと思います。
人気講演はすぐに予約が一杯になるのが最近の傾向ですので、お早めのどうぞ!

地上5メートルから見上げる戦略論  藤本隆宏さん ものづくり現場発の戦略論

2004年秋、ものづく経営研究センターが開催する「ものづくり寄席」という講演会で藤本先生が基調講演をされた時に聴いた面白いエピソードがあります。
その数ヶ月前、天皇皇后陛下主催秋の園遊会に藤本先生もお招きを受けたそうです。園遊会では、参加者がずらりと並んで、順番にひとり一人に陛下が声をかけるシーンがテレビでもよく放映されますよね。藤本さんについて「我が国の、ものづくり経営研究の第一人者で、東大のものづくり経営研究センターの責任者です」というお付きの方の紹介説明を受けた陛下から「日本のものづくりはどうですか?」とのご下問がありました。それに対する藤本先生の返答は「ハイ。“すりあわせ型”ものづくりは元気です!」だったとのこと。
この逸話に象徴されるように、この何年か藤本先生は日本の製造業、特に自動車産業に代表される「すり合わせ型のものづくりシステム」の素晴らしさを広くあまねく紹介する伝道師のような役割をされてきました。中国にとって代わられるという悲観的な観測に支配されていた日本の製造業ですが、「ある部分においては他国に簡単に真似の出来ない強みはある。その強みを武器にした戦略を構築するべきだ」というのが藤本先生の一貫した主張ですが、その「ある部分」というのが「すり合わせ型のものづくりシステム」です。
機関銃のような早口といい、風貌といい、ちょっと目には気むずかしい雰囲気の漂う藤本先生ですが、実際は腰の低い誠実なお人柄です。近くで見ると眼鏡の奥の小さな眼がとても優しいのが印象的です。そんな暖かい人間性で、世界の工場を見て歩き、現場のエンジニアと議論しながらものづくり現場発の戦略論を構築してきました。
きょうの講演はそんな藤本先生の人間性もかいま見えるような2時間でした。

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夕学データあれこれ 法人会員システム

夕学には「法人会員システム」というものがあります。
これは法人(企業・団体)単位で夕学の受講権利を確保して、社員の方が自由に申込・予約ができるもので、最近増えた福利厚生サービスによく似た仕組みです。最低申込単位が50枚(半期)からですが、利用企業には、無料で社名入りの独自サイトを作ります。そこで会社からの事務連絡を掲載することもできますし、管理ページからは、自社の申込状況や予約状況を確認することもできます。

現在20社以上の企業・団体でご利用いただいていますが、中には労働組合が主体となっていることもあり、さまざまな用途で使われているようです。

夕学データあれこれ 受講者数

今期の夕学の延べ受講者数は現時点で約6400人になりました(受講券ベース)になりました。平均すると一回あたり250人程度ということになります。
丸ビル会場は300人収容ですが、満席になる回も多くなりました。
多少の変動はあるものの、毎期着実に増加してきましたので収容限界に達するのも近いのではと心配しています。

夕学がスタートした5年前は、当時の新丸ビル地下の大会議室が会場で主要人数に限りがあったこともあって、一回あたり受講者数は120人程度でした。その頃のことを思うと隔世の感があります。
スタート以来ずっと全回予約席を申込みいただいてる方も何人かいらっしゃいますし、毎期約半数はリピート受講生が占めています。
これからも、多くの方の期待に引き続き応えられるようにがんばります。

夕学データあれこれ 講師の登場数

夕学データあれこれの第2弾です。
今回は講師の登壇回数の話題です。
今期終了時点で300回になる「夕学五十講」ですが、複数回登壇いただいてる講師もたくさんいらっしゃいます。中でも最も多く登壇いただいているのが、島田春雄先生(慶應義塾大学経済学部教授)と榊原英資先生(慶應義塾大学教授)のお二人で、4回登壇いただいています。(プレ講演会シリーズを含む)
島田先生は、かねてからの持論である『新生活産業の創出による日本経済の復活』を一環したテーマに、ご自身が関われているさまざまな生活産業の事例紹介をしていただいています。同一テーマを時系列に追いかけるという感じでしょうか。
榊原先生は、毎回異なるテーマでお話いただくことが特徴です。これまでには、「日本経済」「教育改革」「地方分権」「インド経済」など、ご専門領域はもちろんのこと、その時々の関心テーマや研究テーマをお話いただいています。

両先生に続いて4回目の方が出るのか、それともお二人が5回、6回と登壇されるのか、さてどちらが早いでしょうか。

夕学データあれこれ 開催回数

今週は夕学がお休みなので、夕学にまつわるデータについてお知らせしておきます。
きょうは、開催回数です。
夕学は2001年の4月からスタートしましたが、実際はその前年の秋から「MCC開設プレ講演会シリーズ」というのを23回開催しておりました。夕学の前身企画といってもよいかと思います。
この経験をベースに、「夕に学ぶ五十の講話」というコンセプトが生まれ、「碩学」という言葉ともかけて「夕学五十講」という名称にしました。
2001年前期は50回、その後は25回の開催が基本となっていますが、たまに26回やることがあります(今期もそうですね!)。依頼する人全員にOKをもらえるわけではないので、複数の人に同時に依頼をかけるのですが、最後の一人という時に、偶然お二人からOKの返事をもらえたり、一度お断りの返事があった方から「やっぱりやります!」と言っていただいたり、「いまは正式な返事ができないけれどスケジュールの調整ができたら引き受けます」という方に後日調整いただいたりという場合には多めになります。全回予約席の料金は変えていないので、そういう時はちょっとお得になりますね。

というわけで、2月22日の今期最終回を加えると、これまで5年半積み重ねてきた実績がちょうど300回になります。 「有名人を並べ立てる企画はすぐにネタ切れになるよ」などど陰口を言われながらもよく続けてきたなあと改めて思います。もちろんこれからも続けます。

夕学のサイトにはこれまでの開催履歴もあるので、覗いてみてください。

野球にかける思い 石毛宏典さん 「四国アイランドリーグの挑戦」

自分の話で恐縮ですが、私は高校~大学までは野球フリークで、毎週『週刊ベースボール』を購読していました。その頃のことを懐かしく思い出しながら、石毛さんの話を聞いておりました。
石毛さんの野球人としてのキャリアを改めて思い返してみると、一見野球エリートの本道のように見えますが、実際は、普通の野球エリートとはひと味違う、いい意味での“あまのじゃく”的な進路決定をしてきたのではないかと思います。駒沢大学時代から将来を嘱望されていましたが、彼が選んだのは創部したばかりのプリンスホテルでした。当時、堤清明氏が打ち上げた「野球でオリンピックを目指す」というロマンに共鳴してのことでした。堤氏の横で、詰め襟姿で記者会見をした石毛さんの紅潮した顔をおぼろげながら記憶しています。
西武では、誰もが疑わぬ監督候補の一番手で、球団もファンもそのつもりだったのに、あえて現役にこだわり、ダイエーに去っていきました。この決断が堤氏の逆鱗に触れたというのは有名な話です。
引退後は、野球評論家や指導者の道を選ばず、単身メジャーリーグにコーチ修行に出かけていきました。石毛さん程の実績があれば、そしてあの弁舌と頭の回転の良さからして、テレビ局も引く手あまただったはずです。フャンの「きっとこの道に進むだろう」という予想を見事に裏切りながら、それでいて「なるほど、そういう道もあったのか」と唸らせる独自の野球人生を送ってこられた方だと思います。引退後はバラエティー番組で醜態を晒すことに躊躇しない、多くの後輩達とは志のレベルが違います。
その延長線で考えると、四国アイランドリーグの設立も、石毛さんらしい選択だったと改めて思います。

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 「ジェネレーションYの起業家に聞く」

「ジェネレーションY」とは、デジタル時代に育ちネットを空気のように当たり前のものとして使いこなす世代を意味する言葉だそうです。何年生まれから「ジェネレーションY」と飛ぶのかは日米で基準が異なり、しかも日本でも諸説あるようですが、だいたいその時代に生まれた人々は、それ以前の世代とは明らかに違う価値観を持っているという認識から生じた概念かと想像されます。ところがそれは、あくまでも上の世代から彼らをみた時の感覚であって、当の世代の人にとっては、自分達が上の世代と価値観が異なるという意識はそれほどなく、違いを感じるとすれば、ネット社会の本質を掴まえることができるかどうかという洞察力であって、それは年齢とは関係がないという印象のようです。
確かに、「ジェネレーションYの起業家達」の話を聞いていて、世代論というレッテルでひと括りには出来ない普遍性を感じました。

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CSRをブームで終わらせないために

「横文字3語症候群」というのがありまして、日本企業がよくかかる病気だと言われています。MIS、BPR、CRM、EVA等々米国生まれの経営手法・マネジメント手法に飛びついては、すぐに飽きて、自分のものにする前に投げ出してしまうというものです。
最近同じ運命を辿るのではないかと、心配しているのが「CSR」です。これからはCSRだ!と騒がれてから2年~3年ほど経ちます。大企業にはCSR担当部署が設置されている例が増えてきました。CSR報告書を発行している会社も多いと思います。しかしながら、5月の夕学に登壇いただいた慶應の梅津先生によれば、「日本のCSRへの取り組みは緒についたばかり、なによりも重要な持続可能なシステムになっているかどうかは?マークがつく...」というのが実情のようです。
実際、防衛施設庁に絡む官製談合事件、耐震偽造マンションや違法建築ホテル、そしてライブドア事件。企業の社会的責任の根本を問われる事件は後を絶ちません。

そんな問題意識を受けて、慶應MCCフォーラム『持続可能なCSRを考える』を開催します。
連続した不祥事後、消費者団体の代表を取締役に迎えるという究極のガバナンスシステムをつくった雪印や、NPOや環境団体などのステークホルダーとの対話に注力するNEC、ロシュとの提携を期にグローバルレベルのCSRに取り組み始めた中外製薬など、横並び主義や対処療法的対応とは一線を画し、サスティナブルな取り組みをすすめる企業の方に、企業倫理の第一人者梅津光弘先生が迫ります。

詳しくはこちらを
http://www.keiomcc.com/program/rin/index.html

来期は4/6(木)から

来期の講師がかなり決まってきました。
スタートは4/6(木)になる予定です。
次回(2/8)の夕学では速報版を配布できると思います。

相対の精神を忘れない 山本一力さん 「人生の目利きになる」

「星にあげて、星から降ろしてるんですね」 山本一力さんに通信衛星による夕学サテライトの説明をした際におっしゃった言葉です。まさに「説明」ではなく「描写」ですね。映像が宇宙空間を飛んでいくさまが目に浮かぶようないきいきとした表現に、いきなり感服してしまいました。話を聞く際にも、真正面から相手の眼を見据えて離しません。「あなたの話を聴いていますよ」というメッセージがしっかりと伝わってきます。
「人生は全て相対で成り立つ。相手のこころを思いやる気持ちが原点であるべきだ」講演の中でそうおっしゃった通り、山本さんはいまでも営業マンのこころを持ち続けている素晴らしい人でした。

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新潟を世界一にする 池田弘さん 「アルビレックス新潟の奇跡と軌跡」

冷たい冬の雨をものともせず、人懐っこい満面の笑み浮かべながら池田さんは控室に現れました。スーツの襟元から覗くのは鮮やかなオレンジのクレリックカラーシャツ。オレンジはアルビレックス新潟のチームカラーです。
池田会長は、構えは小さいながらも新潟で一番の古社の宮司として生まれ、いまも現役の神主さんであると同時に、23の専門学校と高校・大学を要する北陸有数の教育グループ新潟総合学院の理事長、サッカー、バスケット、陸上競技、ウィンタースポーツのチームを運営するスポーツビジネス企業 アルビレックス新潟の会長、そしてベンチャーインキュベーションを目的に組織化されたニューベンチャービジネス協議会の会長を務めます。宗教・学校・スポーツ・企業...人間が社会を営むのに不可欠な要素の多くに経営者・リーダーとして関わっていることになります。一見脈略のない事業連鎖のように見えますが、池田さんの中では極めて筋の通ったシナジーが描かれていたのでしょう。聴く人に、そう納得させる講演でした。

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