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企画の職人が持つ凄み くらたまなぶさん 「カラダ発想術」

くらたまなぶさんは、リクルート在籍の20年間、一貫して新規事業に携わってきた方です。創刊したメディアは全部で14。現在のリクルート28事業部のうち、半数の事業の立ち上げに関わったことになるそうです。その数もさることながら、その多くの事業が、現在の会社を支える看板事業に育っているという点が「伝説の創刊男」たる所以なのでしょうか。

「きょうは、私が20年間、家に帰らずに働きつづけて培ったノウハウを惜しみなくご紹介します。これを習得すれば、きっと皆さんは私のような苦労をせずに、人間らしい生活が送れますよ!」くらたさんは、そう話しながら講演をはじめましたが、その姿には、第一線の企画マンとして生き抜いてきたオーラや凄みを感じました。

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負ける建築 隈研吾さん「建築と自然の共生」

『負ける建築』 これは隈研吾先生の近著のタイトルです。建築は環境を制圧するものではなく、環境に付き従う“負ける”存在であるべきだ。このタイトルには隈先生のそんな建築思想が込められているそうです。きょうの講演は、その建築思想が完成していく軌跡をビジュアルで紹介していただけたのではないかと思います。

講演は「建築とはその場所(土地)と対話することなのです」というお話からスタートしました。たとえ会話すべき内容が同じであっても、相手が変われば会話の構成・言い方・表情が変わるように、建築も、その場所(土地)によって変わる。従って最初に相手(土地)の歴史・背景・特徴を把握することが建築の出発点になる。隈先生はそう話します。

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藤原さんの著書

昨日のブログで藤原さんの著書を紹介するのを失念してしまいました。
講演の最後でもお話になりましあたが、。この2年間の取り組みについては、まったく異なったアプローチで著された二冊の本があります。
ひとつは『公教育の未来』(ベネッセコーポレーション)。こちらは、ベネッセが公募した「日本の教育への提言」で最優秀論文賞を受賞した論文に加筆をしたものです。
もうひとつは、『サクラ、サク』(幻冬社)。こちらは、藤原さんが自身の体験をモチーフに書いたフィクション小説です。
前者が、公式論文として書かれたのに対して、後者は論文には書けない事柄や逸話をフィクションに変換して書いたとのこと。とはいえ、内容のかなりの部分は事実だそうで、周囲との軋轢や摩擦についての包み隠さず書いているそうです。

興味のある方はどうぞ。

「よのなか」は面白い 藤原和博さん 「公教育の未来」

後期2回目は、藤原和博さんの登壇です。

9月に藤原さんの紹介を書いた際に、藤原さんの著書『リクルートという奇跡』のことを書きました。この本の主題として取り上げている「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変える」という精神を藤原さん自身がいまも実践されていることが、共感を持って伝わってくる熱い講演でした。

政治や社会システムの世界では、構造改革という言葉が盛んに喧伝されていますが、我々ビジネスパースンも、「規制が多い」「制約がある」という言い方をよくしがちです。確かに自由な発想や行動を抑圧する規制・制約が多いのは事実ですが、それを言い訳にして困難な課題に立ち向かうことを放棄してしまう、そんな他責の思考に陥ってはいないでしょうか。たとえ規制・制約があろうとも、本当にやろうと思えば、工夫次第でかなりのことができるはずだ。藤原さんの話を聴いて改めてそう思いました。

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夕学つながり

秋元康さんの講演に早速、いくつかのトラックバックをかけていただきました。
廣江信親さんの「感動ビジネスやるばい!」、北山裕美子さんの「岡山でもうすぐ社長はじめます」、ふうたさんの「コンテンツ便利帳」等々、皆さんいろいろなバックボーンをお持ちで、それぞれの世界で前向きにがんばっていらっしゃる様子がよくわかる素敵なブログです。

今期はサテライトの受信会場が大幅に増えました。札幌から那覇まで、日本中の人々と「夕学」という同じ時間を共有できるのは素晴らしいですね。

だまされたと思ってやってみる 秋元康さん 「秋元流プロデュース論 ~答えは自分の中にある」

夕学2005年度後期がいよいよスタートしました。1回目の講師は作詞家の秋元康さん。会場を埋め尽くす300人の聴講者から寄せられる期待の眼差しにまったく臆することなく、たんたんとそれでいて印象に残るお話をしていただきました。

秋元さんは、作詞家としてはもちろんのこと、我々の世代(40代)にとっては、「とんねるず」や「おにゃん子」に代表されるように、多感な若者の感性をがっちりつかんだ新進気鋭の放送作家としての印象が強烈にあります。そのクリエイティビティは、49歳のいまも、まったく枯れることなく、小説、映画、脚本、ビジネスと多彩な領域でプロデューサーとして大活躍をしていらっしゃいます。この春からは、京都造形芸術大学の教授に就任され、月に2~3度は教壇にたつそうです。教えてるのは、「社会プロデュース論」とのこと。芸術家というのは、昔から食えない仕事と相場が決まっていました。古今東西、お金持ちのパトロンが芸術を支えてきたといっても過言ではないでしょう。そんな、いわば「社会に寄生する存在」から一歩進んで、芸術も自活できるようにしよう、そのために社会とのかかわりの中で、芸術が貢献できる価値を見つけ出していこう」というのが趣旨だそうです。10代後半から、浮き沈みの激しい芸能界で生きてきた秋元さんならではの授業なのかもしれません。

講演は、「プロデュースってどういう意味かご存知ですか」という会場への投げかけから始まりました。
秋元さんの考える「プロデュース」の概念は二つの言葉に象徴されるそうです。ひとつは、「客観性」です。自分の好きなことだけをやっているとしたら、それはただのアートであって、プロデュースされた(した)存在にはなりえない。環境や状況、対象の欲求や期待を冷静に読み込んでいく姿勢が欠かせないということです。これはビジネスのプロデュースでもまったく同じですね。
もうひとつは「潜在性」です。プロデュースする対象が持っている、潜在的な魅力や力を引き出すことがプロデュースの目的だということです。オーディションで審査員が、どうみても垢抜けない、素人っぽい人を選ぶのと一緒で、プロデュースとは、類まれな才能を秘めていそうで、磨かれきっていない原石を見つけて磨きあげることだそうです。原石がどこまで光り輝くかは、磨いてみないとわからない部分もあるそうで、これもなにやら新商品や新規事業開発と似ているかもしれませんね。

プロデュースされる立場にとってみると、この潜在性を引き出してもらうには、「だまされたと思ってやってみる」という意気込みが必要だとのこと。秋元さんは自らがプロデュースした沢田研二の「TOKIO」、美空ひばりの「川の流れのように」などを引き合いに出しながら、当時確固たる地位を築いていた二人が、新進の若手作詞家の提案に乗ってくれた逸話を紹介してくれました。

このあと、秋元流プロデュース論のポイント10か条を、作詞家ならではの詩的な表現も交えながら伝えてくれました、そのすべてを紹介することはできませんが、いくつかのフレーズが聴講された方々の中で、感性のアンテナにしっかりと引っかかっているのではないでしょうか。

私は、秋元さんが講演の最後でお話になった「最近の私のテーマは、"呼吸するように生きること”です」という言葉が印象に残りました。周囲の喧騒に惑わされることなく、自分の軸足をしっかりと見据え、自然に、気負うことなく生きる。それでいて、隠棲するのではなく、時代の真中をしっかりと歩くことができる。そんな生き方が秋元さんの理想だそうです。
そう聞くと、「川の流れのように」という歌は、美空ひばりという不世出の歌手の潜在性を引き出しながらも、秋元さん自身の心の中の風景を表現してたのではないかと理解できます。まさに、「答えは自分の中にある」ということでしょうか。

講師紹介ページはこちら

第25回(2/9木) 石毛宏典さん・二宮清純さん

最終回 第25回は石毛宏典さんと二宮清純さんの対談で締めくくります。

二宮さんは前期の夕学でご登壇いただきました。スポーツの世界を題材にたいへん興味深いお話をたくさんしていただいたのですが、その中で、私が一番印象に残ったのが四国リーグの話題でした。「四国リーグは大丈夫ですか?」という会場の質問に対して、ビジネスとしての採算性も客観的に分析しながら、好意的な見解を述べられました。それは、企業スポーツの代表的存在であった野球界に、地域との連携というスポーツ本来の経営思想を持ち込もうという石毛さんのチャレンジに対するエールであったと認識しています。そんなわけで、「次回は是非石毛さんとの対談セッションをお願いします」という厚かましいお願いを快くおけ入れてくださいました。

今期の最終回は、そんなお二人が語る「野球への熱い想い」です。


さて、これで25回分の紹介もおわりです。
早いもので、いよいよ明日から後期がスタートします。
皆さん、会場でお会いしましょう。 それでは!!

第24回(2/8水) ジェネレーションYの起業家

第24回の講師は、慶應SFC出身の若手起業家二人を招き、やはりSFCでベンチャーインキュベーションに関わっている牧兼充さんと鼎談をしてただきます。

「ジェネレーションY」というのは米国で新しいライフスタイルや消費行動の引き金を引くと言われる若手世代のことで1977~1990年の間に生まれた人々を指すそうですが、日本で少し上の1973~1980年生まれの団塊ジュニア世代が当てはまると言われています。

そんな若手起業家を代表して、ネットプライスの佐藤輝秀社長とクララオンラインの家本賢太郎社長が登場します。佐藤さんは30歳にして上場企業の経営者、家本さん24歳でまだ在学中の起業家です。
聴き手は、慶應義塾大学SIVアントレプレナー・ラボラトリー事務局長として慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)発ベンチャー育成業務に従事する牧兼充さんです。ホリエモンより更に若い世代の起業家が何を考えているのか、興味津々です。

第23回(2/3水) 山本一力さん

第23回の講師は作家の山本一力さんです。

山本さんは、時代小説、江戸人情話を得意とするベストセラー作家ですね。書店には、いつも山本さんの著書が平積みになっています。ファンの方も多いのではないでしょうか。
今回、山本さんに夕学登壇をお願いしたのは、その人生経験とそこから得た人間観・生き方観をお聞きしたいと思ったからです。山本さんには、直木賞受賞で世に出るまで、さまざまな職業を経験し、倒産の憂き目にもあいながら、それこそ苦闘された30年以上の歴史があります。直木賞の受賞式には、家族揃って東京會舘まで自転車でやってきたそうです。
そんな山本さんのポリシーは「常に前向きに生きること」だそうです。今回の講演タイトルについて、当初MCCからは『くさらない、あきらめない生き方』という仮題を提示させていただいたところ、「少しでも否定的なニュアンスが含まれる言葉は使いたくない」というご本人さんからのお申し出がありました。前向きに生きるということは、こういう小さな事にもこだわりを持って、気持ちを維持し続けることなのだと改めて思いしらされました。代わりに提示させていただいた『人生の目利きになる』という演題は、そんな山本さんにピッタリかなと、いま思っているところです。

第22回(2/1水) 池田弘さん

第22回の講師はアルビレックス新潟の経営者池田弘さんです。

「アルビレックス新潟の奇跡」とよく言われます。雪国新潟で、しかも後発チームのアルビレックスの成功はクラブチームからの一環指導と地域ふるみのサポートを基本理念とするJリーグにあって、絵に描いたような手本になるからでしょう。そのリーダシップを担ったのが池田社長です。
プロフィールを拝見すると、神社に生まれ、國學院で神官の資格を取られて宮司に就任、その後専門学校グループの立ち上げ、社会福祉法人の設立、スポーツビジネスの経営と地元新潟に密着しつつ、文化・教育・スポーツ・ビジネスまで実に多彩なキャリアを歩んでいらっしゃいます。

実は池田さんが理事長を務める新潟総合学院では、今期から地元商工会議所と組んで、夕学サテライトを受信していただくことになっています。池田さんの講演はサテライトを通じて、新潟の方にも聴いていただけます。人を育て、会社を起こし、スポーツと文化を振興するという社会的営みの基本分野で地域活性化に貢献する池田社長の軌跡をお聞きできればと思います。

第21回(1/27金) 榊原英資さん

第21回目の講師は、夕学3度目の登壇、榊原英資先生です。

榊原先生は、大蔵財務官として世界と渡り合い、「ミスターYEN」と称せられた程の人ですから、国際金融・金融政策が専門なのですが、それ以外にも教育問題、地方分権、農業振興など、さまざまな分野の問題についても歯に衣着せぬ発言で知られています。夕学ではむしろそちらを中心にテーマを選んで講演をお願いしてきました。
そんな榊原先生が最近注目しているのが「インド」です。インドといえばIT産業がすぐ頭に浮かびますが、いまやインド経済の裾野は製造業、受託サービス、製薬、医療など多方面に広がりを見せているそうです。そしてなによりも中国と並ぶ巨大市場として、その潜在的な可能性が大きな注目を浴びています。
今回の夕学は榊原先生の近著『榊原英資インド巨大市場を読みとく』の取材体験をもとに、インドのいまとこれからを解説していただく予定です。

第20回(1/26木) 村上陽一郎さん

第20回目の講師は国際基督教大学の村上陽一郎先生です。

村上先生は科学史がご専門で科学技術や安全学などについて著書もありますが、今回は「教養とは何か」を主題にお話いただきます。村上先生は『やり直し教養講座』という本で、「教養とは規矩である」と定義しています。なにやら難しそうですが、辞書を引けば、規矩とは「物差し・基準」を意味するそうです。つまり教養とは、人間としてよりよく生きていくための「もの差し、基準」ということになります。確かに私たちは、「彼は教養人である」とか「教養がある人だ」という言い方をしますが、その場合知識の多寡ではなく、奥底にある人間としての基軸のようなものを無意識のうちの感じていることが多いようです。

村上先生が今回の講演に寄せていただいたコメントによれば「人間としての教養と現代社会に生きる人間としての教養は完全には重ならない」とのこと。その重ならない理由を考えることが今回のテーマだそうです。これまたなにやら難しそうですが、そこが楽しみです。

第19回(1/25水) 藤原正彦さん

第19回の講師は、数学者の藤原正彦先生です。

藤原先生は、作家の故新田次郎、藤原てい夫婦の息子さんなんです。作家を両親に持つ数学者というところがいいですよね。唯一の絶対解がある世界と存在しない世界、感性と論理、対比論で語られことが多い文学と数学ですが、だからこそ引かれ合う磁場の力のようなものがあるのでしょうか。
藤原先生は、若い頃から親譲りの文才を発揮して、エッセイや論文などを多数発表してきました。

今回のテーマ「知識・論理・情緒」というのは、文学と数学の両方を熟知した藤原先生ならでは問題提起かもしれません。

第18回(1/18水) 平山洋さん

第18回の講師は平山洋さんです。

昨年文春新書からでた平山先生の『福沢諭吉の真実』という本が話題になりました。西欧の近代民主主義・資本主義の啓蒙者であり、近代化への扉を開いた代表的知識人の福澤諭吉ですが、一方でかねてから、「アジア蔑視の侵略主義者でなかったか」という批判的見解も存在していました。

平山先生は、福澤の著作と言われている膨大な論説を丹念に読み解きながら、それらの批判に対するひとつの答を提示し、これまでの福澤研究に一石を投じたと言われています。

第17回(1/17火) 姜尚中さん

年明け、17回目の講師は姜尚中さんです。

姜先生は、ご自身の体験も踏まえて書いた「在日」という本がたいへん話題になりました。田原総一朗さんの『朝まで生テレビ』にも毎回のように出演されて、アジアの共生やナショナリズムにあり方について積極的に発言もされています。

私は、夕学にも出ていただた佐高信さんと姜さんの対談本を読んだことがありますが、姜さんは、ご自身の体験はもちろんのこと、ご両親や叔父さんが生きてきた軌跡や考え方・価値観などを時代背景とともに、冷静に、それでいて愛情をもって分析されていて、凄い人だと感銘した記憶があります。
今回は、ズバリ「日本とアジアの共生」がテーマですが、姜さんがどんな切り口でこの大きな問題に迫るのか。そして我々に何を問いかけるのかが楽しみです。

第16回(12/7水) キャメル・ヤマモトさん

第16回の講師はキャメル・ヤマモトさんです。

キャメル・ヤマモトさんは、日本を代表する組織・人事コンサルティングファームであるワトソンワイアット社のコンサルタントです。ワイアット社からは、淡輪社長をはじめ、川上真史さん、ケビン・D・ワンさんにも夕学にご登壇いただいてきました。社外取締役の野田稔さんも含めると5人目になります。
「キャメル・ヤマモト」というのはペンネームで本名は山本成一さんです。ご自身のホームページも開設されていて、積極的に意見表明もされているのでご覧になってみてください。

今回の夕学は「企業=教育機関」説」がテーマです。人は仕事を通じて育つとわれています。特に日本的経営を支えたのは長期雇用を前提とした組織能力としての「人材マネジメント力」だとも言えるでしょう。コンサルタントとして世界の企業と人材をみてきたキャメル・ヤマモトはどんな切り口で「企業=教育機関」説」を語ってくれるのか楽しみです。

第15回(12/6火) 細田衛士さん

第15回目の講師は細田衛士先生です。

細田先生はついこの間まで慶應経済学部の学部長をされていました。もっと早くに夕学にお呼びしたかったのですが、激務ゆえ遠慮をしておりました。ようやく念願がかないました。

細田先生は環境経済学の第一人者として活躍されています。演題にある「グリーンキャピタリズム」というのは「金銭」「人材」と同じように「環境」を経営資本として捉えようという細田先生ならではのコンセプトです。地球環境をいたずら消費する時代から、継続的な関係構築のために、守り・育て・再利用する時代に、社会システムが変わろうとしています。資源循環型のサスティナブル経済システム実現に向けて、何が行われているのか、そして我々は何ができるのか、一緒に考えてみたいと思います。

第14回(12/1木) 堀紘一さん

第14回目の講師は、堀紘一さんです。

堀さんは皆さん良くご存じですよね。ボストンコンサルティング日本法人の代表を長く務められ、日本に戦略系のコンサルティングファームという業界を根付かせた功労者のお一人です。前期に夕学に来ていただいた現在のボスコン代表水越さんによると、日本にコンサルティングが認知されたのはこの10年のことだそうです。80年代の半ばには「ボストンコンサルティングです」と言っても「?」という顔をする経営者もたくさんいたとか。現在の興隆を考えると、パイオニアとしても堀さん達の功績ははかりしれないものがあるのでしょう。

さて、堀さんを紹介いただいたのは、慶應MCCで会計系のプログラムの講師もお願いしている小林元先生です。実は小林さんは、堀江さんも紹介していただきました。2期連続でVIPのご紹介ありがとうございます。どんなお話が伺えるか本当に楽しみです。

第13回(11/30水) 関満博さん

第13回目の講師は関満博先生です。

関先生は、前期からの連続登壇になります。実は、7月の関先生講演日が台風の直撃と重なってしまい、多くの企業で帰宅命令がでたそうです。ほぼ満席の予約をいただいていたにも係わらず、残念ながら受講いただけない方が数多くいらっしゃいました。幸いなことに実際にはほとんど影響はなかったのですが、やむなく欠席された方のために、その場で関先生に再登壇をお願いし、快くお引き受けいただいたものです。

お話は、この数年、関先生が定点調査をされている中国ベンチャーがテーマです。関先生によると、中国ベンチャーには、日本人が失った強烈な上昇志向と競争心が満ち溢れているとか。確かこの夏にも調査にでかけたはずです。7月の講演を聞かれた方も続編としてお楽しみいただけると思います。

第12回(11/29火) 黒田由貴子さん

第12回目の講師はファシリテーションの第一人者黒田由貴子さんです。

ファシリテーションという言葉をはじめてお聞きになる方もいるかもしれませんね。グーグルで検索すると「グループ活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行うこと。またはそのための技術のこと。協働促進と訳する向きもある。facilitationという語は、(物事を)容易にする、円滑にする、促進することを意味する」という説明があります。狭義で使う時は。創造的な会議のマネジメント技術で使われますし、広義では、プロジェクトやビジネスなどで複数のメンバーが集う時のコラボレーションを促進する意味で使われているようです。グローバル時代のビジネススキルとひとつと言ってよいでしょう。

黒田さんは、ファシリテーションの重要性をいち早く提唱され、日本に根づかせるべく多くの企業の研修やコンサルティングに携わってきた方です。自らの海外ビジネスの経験、ハーバードのMBAで世界中から集まるエリート達と議論を繰り広げた体験、そしてコンサルタントとしてのキャリアを踏まえて、ファシリテーションの本質についてお話いただけると思います。

第11回(11/22火)冨山和彦さん

第11回目の講師は産業再生機構の冨山和彦さんです。

この2年~3年日本経済の大きな課題にひとつが産業再生でした。金融機関の再編を契機に不良債権処理は山を越えましたが、その代償として日本経済が背負った避けられない「痛み」のひとつでした。
そんな国家的課題に立ち向かったプロフェッショナルの代表選手が冨山さんでしょう。
東大在学中に司法試験に合格、スタンフォードのMBA、ボスコンのコンサルタントという絵に描いたようなエリートコースを歩んできたエスタブリッシュメントの典型である冨山さんが、あえて火中の栗を拾ったのは、いわゆる「エリートの矜持」「使命感」なのでしょうか。

そんな冨山さんが見た摩擦と軋轢に満ちた産業再生機構の2年間の報告と日本のこれからに耳を傾けたいと思います。

第10回(11/21月) 小泉武夫さん

第10回目の講師は“食の冒険家”小泉武夫先生です。

小泉先生は、東京農大で醸造学を研究されている方ですが、一般人には「食の達人」として有名です。確か日経新聞の夕刊に食のコラムを連載されています。私は夕方一息入れたい時に、コーヒーを飲みながらこのコラムを読むの楽しみなんです。
小泉先生はいわゆる美食家とかグルメとかいうのではなく、「奇食・珍食・奇酒・珍酒」世の中で食べられるものはなんでも食べてやろうという精神の方です。容姿も見るからに食いしん坊で、健啖家という言葉はこの人のためにあるのではないかいう感さえあります。しかも食べるだけでなく、人類何千年の歴史の中で紡ぎあげてきた「食」の知恵と工夫と発想をしっかりと読み解いている方でもあります。

晩秋の夜長にどんなお話が伺えるのか、いまからお腹がなりそうです。