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2005年後期講師候補者選定会議

先週末に第一回目の会議を行い、テーマ設定と合わせて、100名以上の候補者のリストアップがなされました。もちろん、会場で皆さんからいただいたアンケートも参考にさせていただいております。
これから多面的に検討して、最終的に依頼する方々を絞り込んでいきます。皆さんには、9月初めにご案内の予定です。 乞うご期待!!

瀬戸内オリーブ基金の結果報告

昨日の安藤忠雄さんの講演の際に行った「瀬戸内オリーブ基金」の募金は173,000円となりました。
書籍も82冊売れたそうです。ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。

100万口構想に少しだけ貢献出来たでしょうか。

考え続けるエネルギー 「創造的なこころ」 安藤忠雄さん

「5,000円もとってるの。ぼったくり商売やな」控室で夕学のパンフレットを見た安藤さんにいきなり言われてしまいました。つづいて、「よし、○○くんの講演に何人来るかあててみせよか」と言って愉快そうに講師の名前の横に数字を書き込みはじめました。しかも、それがあたってるんです。あげくには「こんなことしていたら時間がもったいない。本にサインでもしよか」と席を立ち、気づいたらロビーでにこやかにサインをこなしています。
こんな感じで、完全に安藤さんのペースに巻き込まれながら講演は始まりました。

お話は、大阪人らしいユーモア満点の展開です。それでいて、安藤さんが建築家としてどう生き、何を考え、誰と交流してきたのか、そして建築を通して何を表現しようとしているのか、熱い想いがビンビンと響いてきます。「創造的なこころ」というきょうの主題に随所で触れながら、私たち日本人の生き方に厳しい指摘も忘れません。

私が強く印象に残ったのは、「創造的なこころとは“考え続けるエネルギー”だと思う」という言葉でした。安藤さんは、ちょっとした空間や古くなった建物に出会うと、そこにはどんな建築がいいのかを常に考えるのだそうです。時には頼まれもしないのに、オーナーに提案することもよくあるとのこと。
安藤事務所のスタッフに対しても、まず「お前はどう考えるのか」を厳しく問いかけるのだそうです。人に意見を求める前に自分の意見を考えること、それも思いつきでなく、根拠や理由を伴った論理的なものであること、その姿勢がクリエイティブマインドの大前提ということでしょう。私たち日本人に向けられている教戒であったのかもしれません。

また、安藤さんのお話を聴いて、キャリア論で語られる「Planned Happenstance(計画的偶然性)」という言葉を思い出しました。人生とは、あらかじめ設計図を描いて、その通り進もうとしても、思い通りにはいかない。偶然の積み重ねで構築されるものだ。しかし偶然が起きる確率を高めるための行動をすることは出来る。簡単に言うと、そういう考え方です。
家庭の事情もあって大学進学をあきらめ、独学で建築の道に進もうと決意した10代の安藤さんは、徒手空虚のまま世界一周の旅に出ます。旅先で目にしたさまざまな建築や事象に「なぜか」「自分ならどうする」という問いを繰り返したことが安藤さんの原点だったようです。頼まれもしないのに図面や模型を作って提案に行くという行為も同じです。一見非効率な行動の連鎖が、斬新なアイデアのストックを生み、生涯の支援者との出会いと交流を実現し、結果として多くの建築へと結実していったのではないでしょうか。
大きな方向性が定まったら、あれこれと細かいことにこだわらず行動してみること、それが道を切り拓くのだと改めて思いました。

「また呼んでくださいね。いつでも来ますから」そうおっしゃって、のぞみの最終電車に飛び乗ってお帰りになった安藤さん。主催者が言うのも変ですが、5,000円の価値は十分にあった講演でした。

最後に、いま安藤さんが注力している「瀬戸内オリーブ基金」の趣旨に賛同し、夕学の場を活用させていただきました。多くの募金が集まったようです。印税が「瀬戸内オリーブ基金」になる「建築を語る」「連戦連敗」もたくさん売れました。この場をお借りして御礼申し上げます。

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原理・原則の人 「実践的起業家論」 堀江貴文さん

きょうの夕学は堀江さんでした。
堀江さんに夕学の依頼をしたのは今年の1月、一連の騒動の前でした。申込受付を開始したのは3月1日で、最も話題が盛り上がっていた頃です。お陰様で、わずか1日半で満席マークが灯りました。夕学始まって以来の驚異的スピードでした。

さて、講演ですが、堀江さんが生来の起業家マインドの持ち主であることが改めて確認できるものでした。話の内容は、極めてベーシックな起業論が中心でしたが、堀江さんは、自立した個人の活力が産み出す自由なマーケットの力を心底信じているのですね。しかも信念というよりは、極めて論理的かつ合理的な結論としてそこに行き着いているのが強みなのかもしれません。
原理・原則をそのまま実行している人なのだと思います。

堀江さんによれば、起業には4つの条件が必要だそうです。①初期コストが安いこと、②利益率が高いこと、③マーケットサイズが大きいこと、④誰もやっていない(競争が少ない)こと。こう書いてしまえば、「そんなことが分かっている、そういう事業が見つからないから苦労しているのだ」となってしまいますが、堀江さんの眼には、そういう市場がいくつも見えているようです。もちろん、それは天才のなせる技だと言ってしまえばそれまでですが、実はわれわれに見えないのではなく、目先の小さな障害に眼を奪われて見ようとしていないだけかもしれません。

堀江さんは、会場の質問に答えて、上記4つの条件は全て同等で優劣のあるものではないとおっしゃっていましたが、個人的には「誰もやっていないこと」に行き着くジャンプ力がホリエモン流起業の真髄のような気がします。
「100人に聞いて、皆がやめた方がいい、無理だということこそやるべきだ。だって一人占めできるのですよ」堀江さんは何度かそう強調されていました。考えてみれば、プロ野球参入も放送局を傘下に収めようしたことも、「誰もやっていないこと」ですね。
あるいは、少し先の見える人なら考えついても実行できないことを、憶せずにやってしまう行動力が凄いのかもしれません。

最後の控室で、上記4原則を満たす市場として堀江さんが着目している業界の話をちょっとだけしてくれました。それは「学習参考書」市場だそうです。すでに「堀江式英単語学習帳―ホリタン」という本も出していますが、他にもいろいろ考えているみたいですよ。
ホリエモンが拓く新たな「学習参考書」マーケットに乞うご期待。

堀江さんのブログはこちらです。
堀江貴文のお仕事Blog  http://blog.livedoor.jp/takapon_career/
livedoor社長日記  http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/
講師紹介は こちら

明日の準備

明日の堀江さんの夕学に合わせて、著書を何冊か購入。新著の「ホリエモンの新資本主義」をパラパラめくっているところです。
こういうコンセプトも本になるんですね。目から鱗の心境です。
私は、これから帰りの電車で読んでみます。
皆さん、明日の夕学ではここにはない質問を是非期待します。

日経新聞の取材

先日、日経の地域経済面の記者の方から取材を受けました。大学の社会人教育機関の特集をやるとのことで、夕学も注目されたようです。
サイトを細かくご覧になったようで、料金体系やテーマなど好意的なスタンスで質問をされました。
来週火曜日(24日)に掲載予定とのこと。紙面が楽しみです。

マーケティングの達人 西川りゅうじんさん 「変化を捉えて活かす情報力養成講座」

“バブル・シーラカンス” 西川りゅうじんさんはご自身に称せられた造語を愉快そうに使われます。なんでもバブル崩壊直後に「噂の真相」に書かれたのが最初とか。自分を揶揄する表現を逆手に取ってジョークに使ってしまうのが西川さんの真骨頂です。
一方でそれは、25年間、時代のド真ん中で、斬新な当事者かつ冷静な観察者として生きてきた実績と自負の裏返しとも言えるでしょう。本当にシーラカンスになってしまった人達をたくさん見てきたから、そして、彼らが、なぜシーラカンスになってしまったのかをよく見極めているからこそ言えるのかもしれません。
「Win-Winの信頼関係がなによりも重要だ」という、当たり前に聞こえるシンプルなメッセージの中に西川さんの想いを強く感じました。

講演は、まさに西川ワールドです。「なんでも不況のせいにする“不況者”」「勝ち組=価値組」「民主党は風力発電所。風邪が吹かないと動かない」等々の得意の造語を散りばめて人物・事象を斬っていきます。西川さんはサービス精神豊富な方なので、会場の反応を読み取りながら、適度な脱線も入ります。曰く、田中康夫長野県知事の名刺手裏剣配り術、大阪の不況と道頓堀ダイビングの因果関係、サッチーを使った豊島園CMの裏話…これはこれでとても楽しいものでした。
最後の30分で、きっちり皆さんにお土産も持たせてくれましたね。個人的には「儲ける」という漢字の西川流解説はいただきでした。「人+言+者」つまりコミュニケーション、「人+諸」つまり異質な人との交流、「信+者」つまり信じてくれる人、信じられる人を増やすこと、それが「儲ける」ことだそうです。

さて、冒頭の段落で触れた西川さんのメッセージにも関連しますが、講演終了後は9時半近くまで受講生の方と名刺交換をしていただきました。質疑応答の時間が取れなかったので、事前打ち合わせなしの苦し紛れのお願いでした。西川さんは快くお引き受けくださり、ひとり一人の質問に丁寧にお答えしながらコミュニケーションをされていました。
「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」そんなことわざが浮かぶ光景でした。

西川さんはご自身公式webサイトももっていらっしゃいます。
是非定期的にご覧になってください。、<西川りゅうじんオフィシャルwebサイト>

<追記>
そうそう、「きょうは焼酎の話ができなくて残念だったなあ」とおっしゃっていました。芋焼酎にはまっている私としても、是非聴きたいところでした。次回に期待します!!

講師紹介ページはこちらから。

企業が善くならなければ、社会はよくならない 「経営革新のためのCSR」梅津光弘さん

JR西日本福知山線の悲しい事故の記憶も新しい中、きょうの夕学は「企業の社会的責任(CSR :Corporate Social Responsibility)」がテーマでした。講師の梅津先生は、慶應の文学部を卒業後、米国で企業倫理学のPh.Dを取得し、いまは商学部に所属されています。倫理学という人文科学の真ん中から生まれた学問が、企業経営の最前線のトピックになるところに企業倫理やその隣接領域であるCSRの奥の深さがあるのでしょうね。

講演は、やはり事故の話題からはじまりました。Responsibilityという言葉が [“Response”:応答する]という語彙を持つということは、CSRとは「社会の期待に応えることが企業の責任である」という意味になります。「・・・問題視されているJRの過密ダイヤも周辺住民の増発・スピードアップという期待に応えようとした過剰な企業行動の結果という側面もあるかもしれない。CSRは、企業に何をどこまで期待するのかという私達の意識と社会の期待にどこまで応えうるのかという経営サイドの判断とが複雑に交錯した、一筋縄では括れない問題をはらんでいる。・・・」梅津先生がそうおっしゃったのが印象的でした。

梅津先生は、研究者・教育者であると同時に、企業の倫理規定の策定や社内教育にも積極的に関わっているので、日本企業の企業倫理への取り組み状況に精通しています。そんな梅津先生から見ると、日本企業の取り組みは「形式は整ったが態勢はこれから」とのこと。
倫理コードも作成した、専門部署も設けた、立派なCSR報告書も出来た。でもそれを適切に運用できるかどうかはこれからの努力にかかっているという評価だそうです。
確かに倫理コードはコンサルタント会社に丸投げ、組織が出来ても専任は一人だけ、CSR報告書は広告代理店に発注なんていう会社もあります。もちろん何もやらないよりはいいのでしょうが。
「例え最初はA4-2枚のCSR報告書であっても、年を重ねるごとに中身が充実し立派な冊子に変わっていけばよい。いきなり無理をして見栄えのいいものを作らなくてもいいんです」という言葉に、時間をかけてでも企業倫理を浸透させていきたいという真摯な想いが感じられました。

企業倫理に関心のある方は梅津先生も中核メンバーである「経営倫理実践研究センター」の活動をご覧になったら如何でしょうか。

また、慶應MCCでも梅津先生が講師を務める「ケースメソッドで学ぶ企業倫理」というプログラムが6月に開催されます。企業倫理やCSRの教育は各企業の独自性や業界特性を反映したものでないと効果がないそうです。その会社の裏も表もしった人間が手作りで展開するのが一番いいとのこと。そんなリーダーを育成するプログラムです。

がっちり勉強したい方は梅津先生の下記の書籍をどうぞ。
『ビジネスの論理学』 『ハーバードのケースで学ぶ企業倫理』

講師紹介はこちら

玄田有史さんの希望学プロジェクト

7月20日の夕学のご登壇いただく玄田有史先生が「希望学プロジェクト」と呼ぶ研究を開始したそうです。(朝日新聞 5/11)。
玄田先生が所属する東大社会科学研究所のプロジェクト研究で玄田先生が責任者とのこと。(希望学のサイトは準備中でした)
『・・必要なのは、希望を抱かせるための即効薬でなく、希望とな何か、から問い直すことだと考える。「例えば、希望ってなくちゃいけないのか。個人的にはありゃいいてもんじゃないだろう、って思う」・・・』
という部分が印象的でした。

ニートやフリーターの就労意識の問題が取りざたされる一方、企業人に対しても、キャリア意識の一環として「価値観」や「動機」の明確化を求めることが一般化していますが、見方を変えれば「何をしたいかわからない」人とっては一種の脅迫観念のような厳しい問いかけのようです。

どんな研究になるのでしょうか。楽しみですね。

来期の企画がはじまってます。

今期がスタートして、まだ5回が終了したところですが、早くも来期(2005年後期)の企画がはじまっています。
今月末に最初の企画会議を行います。
「夕学の講師はどうやって決めているのですか」と聞かれることあるのですが、特別なノウハウがあるわけではありません。もの凄く顔の広い企画マンがいるわけではなく、スタッフ全員が日頃の情報収集と勉強の成果を活用しながら、何度も会議を開いて候補者を選びます。会場でのアンケート結果も貴重な材料になっています。

もちろん依頼した方全員にお受けいただける訳ではないので、その分も見越して多めに候補者をあげなければいけません。結構たいへんです。

スタッフにお知り合いのいる方、「この人の話を聴きたい」というご提案は、いまのタイミングが一番効果的ですので、是非どうぞ!!

満席マークがついた時には

おかげさまで、今期は満席講演が増えています。「予約しようと思ったら一杯だった」「なんとかならんのか」といった声を多数お寄せいただいております。主催者側としては嬉しい反面、せっかく受講券を買っていただいた方には、できるだけ希望の回を受講していただきたいという思いも強く複雑な心境です。

満席講演をどうしてもあきらめられないという方は、お時間があれば、当日朝からこまめに予約状況を覗いてみてください。多い時で10席以上のキャンセルがでます。

夕学の予約システムは完全なオープン制で、事務局でコントロールしている訳ではないのでキャンセル待ちをお受けすることができないのですが、一方で容易に予約変更をできるようにしてあります。従って、予約者の顔ぶれは頻繁に入れ替わっています。
あきらめずにチャレンジしていただければと思います。

フィナンシャルジャパン

昨日の夕学にお越しいただいた方には終了時にお話しましたが、フィナンシャルジャパンの5月号は、あたかも夕学連動企画のような顔ぶれです。
表紙は松井道夫氏、コラムは二宮清純氏西川りゅうじん氏、対談が星野佳路氏と今期登壇いただく方が4人も載っています。
ついでにいうと、発売中の6月号には安藤忠雄さんの対談が載っているそうです。
さらにいうと、コラムの財部誠一氏(2004年後期)、創刊に深く関わった木村剛氏(2003年後期)など夕学に来ていただいた方が目白押しです。

捨てる決断と加える決断 「革命時代の経営哲学」 松井道夫さん

昨夜、このブログを書き終えて帰宅途中の電車で週刊ダイヤモンドを読んでいたら、
“都銀五行の定期預金残高がこの1年で1兆6千億円減った”という記事がありました。
減少分はそのまま、リスクを伴う金融商品に回ったているという解説もついていました。
個人のリスク資産という市場は着実に拡大しているんだと改めて思いました。と同時に、松井社長はこの時代をどう読み解いているのか、何を考えているのかを知りたくなり、きょうの夕学がより楽しみになりました。

夕学は、3年振り2度目のご登壇です。
「きょうは、昼飯も取れなかったので...」多忙なスケジュールを縫って、駆けつけてくれた松井社長は、そう言いながら、サンドイッチを大急ぎで頬張り、会場に向かいました。
そしてもきょうも、お得意の極端で刺激的なフレーズが連発されます。「会社30年説は大昔の話、いまは3年で寿命がくる」「社長はすぐに辞めてもいい」「松井証券をいまより大きくすることはまったく考えていない」...
正直、最初は圧倒されますね。
でもじっくり聞いていると、実に味わい深いお言葉も出てくるのが松井節です。

私は、「捨てる決断と加える決断」の話が印象に残りました。松井さんが10年余りの社長としての
決断を総括してみたところ、「捨てる決断」は全て成功し、「加える決断」の多くは失敗だったそうです。
営業マン廃止、コールセンター廃止、手数料廃止...みな「捨てる決断」です。でも加えることより捨てることの方が圧倒的に難しく、反対も多いものです。血も流れます。
しかも経営者に求められる決断は、いくら考えても正解がでないことに白黒をつけることです。
しかし、あえてそれをしないと前にすすめないものだそうです。
「新しいことを始める前には、古いものを捨てなければばらない」松井さんが話すと一層説得力のある言葉ですね。

終了後の控室では、松井さんから見た、ベンチャー経営者の人物像や評価が新鮮でした。
革新度や過激さでは若手ベンチャー経営者に勝るとも劣らぬ松井さんですが、人生経験・組織経験が豊富な分、またひと味異なる時代観や経営観をもっていらっしゃる気がします。

きょうの講演を聴いて、オンライン取引をはじめようと思った方、ものは試しに口座を開いてみたらどうですか。無料だそうですよ!!
詳しくは松井証券のサイトまで。

この講演は後日受講者レポートがでます。こちらもお楽しみに。

SkillよりWill 「勝者の思考法」 二宮清純さん

GW期間中にお休みしていた夕学がまたはじまりました。
きょうの講師はスポーツジャーナリストの二宮清純さんです。TV画面では、よくわからないのですが、二宮さんはスポーツ選手顔負けの素晴らしい体躯をしていらっしゃいます。

控室では、二宮さんの故郷、愛媛の八幡浜の話からはじまりました。我が社の副社長は愛媛在住の経験があるので詳しいそうですが、「八幡浜の二宮一族」というのは愛媛では有名なのだそうです。なんでも、「日本初の飛行機発明家」の二宮忠八氏、シーボルトの娘さん(楠本いね)に医学を教えた二宮敬作といった偉人を輩出してきたとか。祖先は相模国の二宮に拠点をおいた平家方の水軍で、平家滅亡後八幡浜に根づいたそうです。スポーツジャーナリズムの世界に新境地を開拓した二宮さんもその血筋を引いているんですね、きっと。

「野茂のフォークはヒュルヒュルと音を立てて落ちる」 マイク・ピアザのこの言葉にヒントを得て、二宮さんは、野茂のフォークがなぜ打たれないのかという理由を探索します。さらには、「そういえば、野茂はよく爪を痛める」という事実からその理由が「回転」にあるのではないかと思い巡らします。普通フォークは回転を殺すことによって空気抵抗を起こし、落ちる変化を可能にします。ところが野茂はあえて微妙に爪を縫い目にかけて回転させているのだそうです。大リーガークラスになると球種さえ見抜けば、いくら落差があったところで対応できてしまいます。彼らは球の回転の有無でフォークか否かを見抜いてしまうとのこと。つまり回転をかけることで、一瞬の判断を遅らせ押さえることができるのだそうです。
二宮さんは、ピアザのコメントと爪の故障という事実からその秘密を推察し、本人にぶつけることで検証していきます。
野茂も凄いけど、二宮さんも凄い! まさにプロの技術ですね。

講演の冒頭で高橋尚子と小出監督の決別についてもコメントされましたが、数分間のインタビューの中から、高橋尚子が発した「卒業」「自己責任」という二つの言葉を見つけ出し、二人のこれまでの軌跡と現在の環境を読み込んだうえで、ズバリ彼女の心境を解説してみせた時にも同じ切れ味を感じました。
二宮さん自身にも「勝者の思考法」があるのですね。

二宮さん! 堀江さん安藤忠雄さんの夕学でお会いできるのを楽しみにしています。
今度は、是非鋭い質問をお願いします!!

二宮さんには素敵なサイトを持っていますのでこちらも是非どうぞ。
「SPORTS COMMUNICATIONS」二宮清純責任編集サイト