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「人間天皇」としての矜持 片山杜秀先生

photo_instructor_907.jpg2016年夏に発表された天皇陛下の「おことば」を最初に聞いた時、そちらの方面の知識もなければ関心も低い私は、「80歳を過ぎて大変なのは当然でしょ。天皇だって早めに引退させてあげなさいよ」と思ったものだった(不謹慎な発言ならすみません)。

それだけに、発表後「天皇の生前退位なんてもってのほか」という論調が出てきた時には、「ひどい人もいるもんだなー。高齢なんだから認めてあげなよ。法律が問題なら変えればいいじゃない。時代も違うんだし...」くらいに感じていたし、最終的に生前退位が認められる段になった時には「ま、当然の帰結だな」と、特に強い興味も持たずに来た。

しかし今回、片山杜秀先生のお話をうかがい、私はこのテーマに初めて興味を持った。そう簡単な話ではないのである。
片山先生いわく、「これは単なる高齢化問題ではなく『思想問題』である」とのこと。
以下、私が理解した範囲で解説しよう。

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戦略的PRの6つの法則 本田哲也さん

本田哲也.jpg今回は戦略PRプランナーでありブルーカレント・ジャパン代表の本田哲也さんのお話を伺った。本田さんがいう、戦略的PRの6つの法則を聞いて、その世界がとても深く、広い世界につながっているものだと感じることができた。

PRの効果や目的は3段階に分かれている。第一段階はパブリシティの向上、第二段階はパーセプション・チェンジ、さらに第三段階はビヘイビア・チェンジである。社会的関心に訴求する商品やサービスの特性を、PRしたいものとして深く掘り下げて戦略的なPRをすることで、第三段階のビヘイビア・チェンジを促すことが、企業には求められる。第一段階のみ(広報の段階だと思う)を達成することで満足している日本企業は多いそうだが、戦略的PRの最終ゴールは第三段階の達成である。

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「美しい人」 上野水香さん

うえの.jpg今回の講師は、東京バレエ団プリンシパルの上野水香さん
日本舞台芸術振興会の岩永氏が進行をつとめ、上野さんが岩永氏の質問に答えるという対談形式で講演は行われた。

最初に岩永氏が登壇して本日の流れを説明し、続いて上野さんがステージに登場。その途端、私の目は上野さんの姿に吸い寄せられてしまった。
スラリと背が高い。黒髪のロングヘアがサラサラなことは、会場後方の私の席からでもわかる。頭の上からスーッと一本の糸で釣っているかのようにまっすぐな姿勢。座ってもその姿勢の美しさが損なわれることはなく、マイクを持って話すシルエットの優雅なこと。

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土井さんの眼  土井善晴さん

photo_instructor_906.jpg生命誌学者の中村桂子さんには数学者のご友人がいて、彼には十次元の世界が見えるそうだ。中村さん自身は「私には十次元の世界は見えないけれど、DNAの世界なら見える」という。専門家ならではの言葉だと深く感じ入るものがあった。考古学者に昔の世界が見え、優れた医者にはちょっとした兆候から病気が見えるように、何にでもプロの眼というものは存在する。今回の講師の土井善晴さん(私は土井さんにはよそよそしさを感じさせる「土井氏」との言葉を使えない。料理番組などを通して親しみのある存在なので。)には一体どのような世界が見えるのだろう。すると土井さんは料理研究家ならではの発言をされた。

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松村真宏教授に聴く、人を動かす「仕掛学」

photo_instructor_905.jpg現在は大阪大学大学院経済学研究科に所属する松村真宏教授だが、元々は人工知能を研究していた。人工知能に何かを考えさせるにはデータが必要だ。だが、データを扱う研究には限界がある。データにできるのは既に起こった事象のみであり、データがない全く新しい事象は扱えない。そして観察対象となるのもセンサーで検知できることのみで、人の経験や考え方は不可知である。
データで解決できる問題にはデータを活用すればよい。ではデータで解決できない問題はどうすればよいか?というところから、松村教授の「データなき世界」へのアプローチが始まった。

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"結果にコミット"がもたらすもの 瀬戸健さん

photo_instructor_909.jpg印象的なキャッチフレーズと、有名人を起用したTVCMで有名なトレーニングジムの「ライザップ」。ここ数年であっという間に一流企業の仲間入りを果たしたRIZAPグループを率いる瀬戸 健さんは、まだ30代の若さ。しかし、壇上の瀬戸さんから"切れ者特有の威圧感"は伝わってこない。明るく快活な姿から、「等身大で語る、ウソが無い人物」という印象を受けた。

講演はご自身の半生を振り返るところからスタートしたのだが、特に20歳前後のエピソードには今の瀬戸さんのビジネススタイルにつながるエッセンスがぎゅっと詰まっている気がした。興味深い内容だったので、かいつまんでご紹介したい。

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カタストロフィーと再生の物語 岡本哲志さん

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幾度となく灰燼に帰した東京

 夜空に向けた切なげな咆哮に続いて、激しく吐き出される火炎放射。痛切な悲壮感があふれる合唱曲に乗せ、見る見るうちに火の海と化す東京。あらがう術もない焔の蹂躙。街を覆いつくす絶望感。2016年、夏。シン・ゴジラが首都を焼き尽くしていた...。

 映画館の巨大スクリーンでその火災シーンに圧倒されながら、いつしか私は既視感をおぼえていた。
 いや、もちろん直接この目で見たというわけではないが、東京大空襲(昭和20年・1945)や関東大震災(大正12年・1923)を描いた記録や小説、映画やドラマで幾度となく目にしてきた、焼き尽くされる東京の姿。映画の虚構が史実と重なって見える。

 小説や映画にはなっていないものの、それ以前にも東京・江戸は、幾度となく大規模な火災に見舞われてきた。銀座大火(明治5年・1872)や、 丙寅の大火(文化3年・1806)、目黒行人坂の大火(明和9年・1772)、明暦の大火(明暦3年・1657)などがその代表的なものだが、江戸では267年間(1601~1867)の間に1798回の火事があり、そのうちの49回が大火だったという。

 ちなみに同じ期間での大火は、京都では9回、大坂では5回、金沢では3回だったというから、江戸がいかに「火災都市」であったかが分かる。頻発する大火が大都市を繰り返し焼き払ったという史実は、世界でも類例がないとされる。

 こうした大火をミクロの視点で見れば、そこには焼死者の悲劇や被災者の困窮などがあったに違いない。しかしマクロの視点で見ると、江戸~東京は、大火のたびに大きく進化し続けてきたとも言える。
 法政大学デザイン工学部建築学科で長く教授を務めた岡本哲志氏(工学博士)の講演で最も印象に残ったのは、こうした大火によるカタストロフィーとそこからの再生の物語だ。
 

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中小企業社長という生き方 近藤宣之さん

photo_instructor_903.jpg「いやぁ、皆さん熱心で偉いな。仕事終わりでお疲れでしょ?お腹も空いてるでしょ」
その人は登壇するや開口一番、破顔一笑しながら言った。そして、予定を超える1時間45分もの間、終始ニコニコと笑いながら猛烈な早口で膨大な内容のプレゼンを語り通した。会場からはたびたび笑い声が上がり、最後の質疑応答に挙手した質問者たちも笑顔。そして終了時間となり、軽く頭を下げながら降壇する際、その人は満面の笑みを再び会場に振り向け、力強く呼びかけた。「がんばりましょうね!」

■経営破綻から表彰ラッシュの会社へ

これまで私は『夕学五十講』では、著名な経営者や経営関係の研究者の講演ばかりを聴いて来た。だからなのか、こんなに会場に笑いが起きた講演は初めてだった。

講師の名は近藤宣之氏、株式会社日本レーザー代表取締役社長。あまり耳馴染みのない社名だが、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」・中小企業庁長官賞(2011)、「新宿区優良企業経営大賞」新宿区長賞(2012)、東京商工会議所「勇気ある経営大賞」大賞(2012)、経済産業省「おもてなし経営企業選」・「ダイバーシティ経営企業100選」入選(2013)、厚生労働省「キャリア支援企業表彰」(2015)、「ホワイト企業大賞」大賞(2017)など次々と表彰を受けている、23年間連続黒字・無借金経営という超優良企業だ。
とはいえ業容は、売上40億・社員60名。まぎれもない中小企業である。

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「トンデモナイ国」? 礒﨑 敦仁先生

photo_instructor_908.jpg北朝鮮問題を語る時は冷静さや論理性と同時に品性を問われるような気持ちがする。一般的に日本で知られている北朝鮮のイメージはどういったものだろう。3代に渡る独裁国家、拉致問題、ミサイル、経済制裁、食糧危機、脱北者、日本海沖での違法操業、国家トップの事はすべて礼讃される報道、独特の抑揚をつけてニュースを読み上げる愛国的なアナウンサー・・・、このようなイメージの「トンデモナイ国」ではないか。この問題は感情と結びつきやすい。拉致問題は言うまでもなく解決されるべきであるし、ミサイルに飛んでこられては困る。違法操業に漁師たちが怒るのも当然だ。最後の2項目についてはつい上から目線の失笑的なものを含んだ口調で語りやすい。

礒﨑敦仁先生はこれまで散々遭遇してきたに違いないそうした状況を踏まえてか、「北朝鮮を研究していると言うと『お前は北朝鮮が好きなんだろう』と言われますがそうではありません。相手の論理を理解しても納得しなくていい。しかし相手の論理を理解しなければ危険です」と冷静な発言を講演初めにされた。講演も各種資料やデータを基にした大変論理的で緻密なものだ。

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究極のイノベーションとは路線転換である 石川康晴さん

photo_instructor_902.jpg「ヒマラヤほどの 消しゴムひとつ 楽しいことを たくさんしたい」

女優、宮崎あおいが、強そうな意思をにじませながら、歌いながら、笑いながら歩く。

「あした、何着て生きていく?」
- earth music&ecology -

視聴者に与えられる情報は、それだけだった。テレビCMを観ただけでは、何かわからないので人々は「宮崎あおい 歌」というワードで検索した。

「イノベーションは路線転換である」石川康晴氏は言う。

2010年にファッション誌からテレビCMへとPR手法の転換をすることで、earth music&ecologyの名前が一躍有名になった。現在、20代~30代前半の認知度は87%である。

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どこまでが私? 渡邊克巳先生

photo_instructor_901.jpg怖い話を聞いてしまったな。
これが、渡邊克巳先生のお話をうかがった私の率直な感想だ。

私が見ているものは、そう見えていると思い込んでいるだけのものかもしれない。
私が選んだと思っているものは、実は誰かに意図的に選ばされたものかもしれない。
私のこのいい気分は、誰かが操作をして作り出したものかもしれない。
自らの意思で主体的に動いているつもりが、実は他の誰かの真似をしているだけかもしれない・・・

渡邊先生のお話は、こんな「かもしれない」に満ちていて、恐ろしくなったのだった。

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温故知新~米倉教授の未来への羅針盤~

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坂の上の雲はもう見えない?


ここ数年、会社の調子が悪い。一向に回復しない業績資料を眺めながら溜息をつく時、よく思い出すのが大学院時代の「企業家史」の講義だ。
坂の上の雲を追いかけ、時代の風を背に受けて発展を続けた、そんな近代の経営者たちの強運が羨ましいなぁ...と、しばし夢想に逃避する。
そんな私の寝ぼけまなこを一気に醒ましてくれたのが、今回の米倉誠一郎教授の講義だった。

近代の発展については「殖産興業政策の追い風のお蔭だろう」「圧倒的資金力の財閥があったからだろう」といった短絡的な見方をすることで、今のこの我が身の不遇を慰めがちになるが、その見方は大間違いだ。

明治維新前後の変化の波は、今我々が直面している"第4次産業革命"などとは較べ物にならないほどの大津波だった。大政奉還によって社会制度が大転換を遂げる中で、欧米列強による帝国主義・植民地主義の横行、鎖国による産業技術の立ち遅れ、国家財政や貨幣制度の不備など、あらゆる危急存亡の事態が同時に押し寄せて来ていた。

当時の日本が、それらを克服するだけでなく、瞬く間に列強と肩を並べるほどまでに発展を遂げた理由は、単なる時の運や何かのお蔭などではない。強固な意志と主体性を持った日本人たちが、創造的にそれらを成し遂げたのだ。

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嗚呼、すばらしきかな、踊り場のある人生 中原 淳先生、為末 大さん

photo_instructor_888.jpgphoto_instructor_889.jpg「2007年に生まれた子どもの50%が107歳まで生きる」。

2016年に発売された『LIFE SHIFT』で、ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットンはこう予想している。団塊の世代と言われる1947年生まれの平均寿命は、女性53.96歳、男性50.06歳であったのが、約半世紀で平均寿命は延びた。これまで、人々は「教育→仕事→引退」という単線型のライフパスで生きることができた。しかし、これからはそうはいかない。100年生きることを想定して、人は何度か人生の「リセットボタン」を押すことになるだろう。だから、為末大さんから学ぶ。アスリートはその人生に対する現役時代は短い。第二、第三の人生があることが、当たり前なのだ。だから、リセットボタンのある人生をアスリートから学ぶ。そして、人材開発の視点から、中原淳先生が為末さんのキャリアの転機、つまり「踊り場のある人生」を紐解く。

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世界は投資で成り立っている 藤野英人さん

photo_instructor_884.jpg私は株式や債券等の金融商品への投資をしたことがない。金銭的な損失の可能性がある投資は、リスク回避を志向する自分の性格には合わないと思っていた。しかし、藤野英人さんのお話を聞いて、投資の世界はお金を媒体とするものだけではなく、実は自分の人生においても身近なものであることがわかった。投資は、情熱的で素直なものである。初めて覗いた新しい世界に藤田さんが連れて行ってくれたと思っている。

日本人は現金が大好きで、銀行に預けてもいないタンス預金は日本全国で43兆円あるといわれている。タンス貯金はないけれど、私も資産としては、預金しか持ち合わせていない。米国の家計の金融構成比のうち、預金は13.4%しかないのに比べ、日本は51.5%である。さらに、日本人は持ち合わせた現預金を寄付に回すことを嫌がる傾向にある。米国では、成人一人当たりの年間寄付額が13万円であるのに対し、日本人は2,500円であるといわれている。当然、寄付額総額をみても、米国が34兆円であるのに対し、日本では、7,000億円である。

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伝えられ、引き出され、やがてウットリ 魚住りえさん

photo_instructor_900.jpg「なんと小さくて華奢な人だろう!」

元・日テレの人気アナウンサーである魚住さんのお顔はよくよく知っていたが、壇上にあらわれた「ナマ魚住さん」はまるで少女のような風貌。自分と同い年とは思えないくらい、若々しくてキュートだ。

「みなさん、こんばんは」という第一声には、キリリとした美しさと甘さが同居している。おそらく、この一瞬で会場の男性陣のほとんどは魚住さんに恋してしまったのではないだろうか。

伝えやすく、引き出しやすい空気をつくるプロのわざ

アイスブレイクは自己紹介。ここで知った「魚住さんは関西出身者」という事実は、わたしにとっては意外だった。
しかし、話が進むにつれて「あ、なるほど西の人っぽいな」と感じさせられる場面がチラチラ見え隠れして、それがまた魚住さんの魅力につながっていく。ちょっとドキッとしてしまうような歯に衣着せぬ発言をしてみたり、あえて自虐っぽいことを言って笑いを取りにいったり。あれほどの美人さんにも関わらずサービス精神旺盛なのは、西のDNAがそうさせているのかもしれない。

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浅田次郎氏に聴く、「読むこと 書くこと 生きること」

photo_instructor_899.jpgすべての始まりに「読むこと」があった。
当代きっての小説家である浅田次郎氏だが、幼年時代、育った家には、本が一冊もなかったという。渇望感から学級文庫の本を読み漁り、読書欲を紛らわせた。今では信じられないが、当時は家庭でも学校でも、読書がさほど奨励されていなかった。その中で浅田氏は、現代の子どもたちがゲームに興じるような感覚で、ただ純粋に本を面白いと感じ、背伸びしながら読みまくった。
学級文庫には全五十巻の偉人伝があった。いろんな人生があった。その中で特に伊能忠敬に惹かれた。齢五十を過ぎてから全国をただただ歩き、地図にまとめたその姿に、何かしら感じるものがあった。

「書くこと」で世に出たのは遅かった。
早熟な才能も数多いるこの業界で、小説家になったのは四十歳。焦りはあったが、人生経験の厚みがモノを言い、ネタには困らなかった。「早成も晩成も、全集の厚みはほぼ同じ」。焦りの中で見つけた真理だった。

読む、とはどういうことか。

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。

川端康成『雪国』。その冒頭を、浅田氏は、朗々たる声で諳んじた。

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佐々木宏氏に聴く、いま、ドラえもんの目に映るもの

photo_instructor_898.jpg2016年8月21日、マラカナン・スタジアム。17日間に及んだリオデジャネイロ・オリンピックの閉会式は、次回開催地TOKYOによる8分間のプレゼンテーションで幕を下ろそうとしていた。クリエイティブ・スーパーバイザーを務める佐々木宏氏は、ここまでの道程を思い返していた。

リオは遠かった。東京からはちょうど地球の裏側。飛行機で来るだけで丸一日がかり。
予算もなかった。8万人規模の競技場に、送り込めたダンサーはわずか50人。時間もなかった。そもそも組織委員会が、このショーの企画を佐々木氏に依頼したのが、当日まで1年を優に切った前年の末のことだった。おそらくは、心当たりに悉く断られた挙句の、このタイミング。見渡す限り、逆境だった。

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恋愛問題に効く経済学!? 安田洋祐先生

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経済学は役に立たない?


正直に言おう。講演を聴き始めてすぐに、自分の失敗に気づいた。
テレビでお見かけする安田洋祐という先生は俳優並みの若きイケメンで眼福だし、マーケットデザインってマーケティングか何かの面白い話だろうな〜、くらいの軽い気持ちで受講申し込みをした私。
なのに、どうやら経済学の話だったようだ。そう、あの「憂鬱な科学」とも言われる経済学だ...。

経済学と聞いても、中高時代に習った"需要と供給""景気循環""インフレとデフレ""独占・寡占"や、大学の教養で習った"トレードオフ""インセンティブ""三面等価の原則""見えざる手"といった単語くらいしか思い浮かばない。新聞で"リフレ派"の文字を見れば、足裏マッサージの話かと思うほどのレベルだ。

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自分を育て、人を育てる 金原亭馬生さん、荻野アンナさん

photo_instructor_896.jpgphoto_instructor_895.jpg今回は、私にとって初めての対談形式による講演。しかも講演後に落語が一席設けられるだなんて、なんともスペシャルな回である。
本講演の開催日は10月31日。仮装してあてもなく群れている渋谷の若者たちに自慢してやりたい。

開演時間になり、壇上にあらわれたのは落語家の金原亭馬生さん、そして作家であり大学教授の荻野アンナさん。全く異色の取り合わせに見えるが、おふたりの関係はなんと「師匠と弟子」だそうだ。
「なぜフランス文学者が落語を?」と不思議に思ったが、驚いたことにフランス文学と落語には共通点が多い。
わたしは不勉強で知らなかったが、かのモーパッサンの小説も落語になっている。三遊亭円朝作『名人長二』の原作は、モーパッサンの『親殺し』だとか。原作の登場人物「ジョルジェ」が転じて「長二」になったそうで、ちょっと苦しいが、頑張ればなんとか転じられる(笑)

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疑いながら、見直しながら、その先に 川上全龍さん

川上全龍「当たり前のこと」を当たり前のこととして実践している人はどれだけいるのだろう。早起きや電車で席を譲ることが良いことなのは誰でも知っているものの、いつもその通りにしている人はそう多くない。新しいものが「科学的に」紹介されると効能があるようだとすぐ受け入れがちだが、それは本当ですか?と疑ってよく見て考える人は実際どれだけいるのだろう。

川上全龍氏は講演テーマのマインドフルネスの置かれている状況を危ぶみ、具体的な数値や事例を挙げながらマインドフルネスというものの位置づけを様々な角度から見せようとした。なぜだろう。

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組織は合理的に失敗する、いわんや個人をや 菊澤 研宗先生

photo_instructor_886.jpg日本軍はなぜ失敗したか。山本七平はその原因を「空気」であるとした。無謀な大和戦艦の沖縄特攻やインパール作戦は、当時の「空気」によって行われたのであると。山本が主張した「空気論」における空気とは「知らず知らずのうちにその何かの影響を受けるという状態」である。

だが、菊澤研宗先生はこれに異論を唱える。なぜなら、空気が最終決定者ならば、誰も責任を取らなくてよい。これは無責任論へと結びつき、自己防衛の言葉として悪用可能となる。では、何が失敗の要因だったのか。見えない何かに言葉を与えるように、「なぜ組織は合理的に失敗するか」を菊澤先生は段階的に説明してくれた。

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心をひらく鍵、の探し方 大宮エリーさん

photo_instructor_893.jpgぎゃははは。メモを取る手を止めたまま、笑いっぱなしの2時間、「あーオモロかった。以上終わり」で、この度は無礼つかまつりたい。それほどすっきりとした解放感に満たされて会場を後にした。何だろう、このデトックス感。号泣した後のようなカタルシスは。

大宮エリーは、常に窮地に立たされる。大宮エリーには、のべつ無理難題が降りかかる。大宮エリーには、あらゆる方面・業界からムチャ振りが押し寄せる。するとそれらを何倍返しにもして結果を出す。講演で披瀝された抱腹絶倒エピソードは、そのプロセスで起きた数々の武勇伝である。追い詰められまくった事態の深刻さと緊張感に、聞いている方もハラハラしっぱなしだが、そのたび胸がすくようなハッピーエンドのオチがつき、羨望の思いとともに安堵するのだ。

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新しい時代の価値づくり 藤川 佳則先生

photo_instructor_892.jpg経済学、特に国際貿易の文脈では、モノ(goods)とサービス(service)の違いを、触れる(tangible)と触れない(intangible)という分け方をする。今日までは、この二分法に何の疑問も持ったことがなかった。しかし、その方法では分けられない時代になっている。

"Something interesting is happening..." (Tom Goodwin)

藤川 佳則先生はこの言葉をこの講演の冒頭で引用した。後に続く言葉は「Uberは一台の車も持ってない、Facebookはコンテンツを作っていない、Airbnbは不動産を所有していない...しかし、これらの企業は大きな利益を生み出している」。それが、興味深いとTom Goodwin は言っているのだ。

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Think through and Write. 梅田悟司さん

自分の本当の気持ちを考えることは、奥が深くて、少し難しいものと思っていた

photo_instructor_891.jpg 本当の自分の気持ちを問いただすことなんて、私は何か深い悩み事で行き詰ったときにしかしません。仕事終わりや休日にわざわざ時間をとって、普段から自分の考えを問いただしてみるということもしません。なぜなら、自分に問いただしてみるということはなんだか面倒くさくいもので、時間もかかるし、そうかといって答えがうまくでるとも限らないことだったから。深層心理らしきものにたどり着いては、深いところで思考の堂々巡りになり、答えを見つけられたような、そうでもないような中途半端な振り返りに終わることも多いかな。

 日々、言葉を通じてメッセージを伝えることがおしごとの梅田悟司さんは、どうやったらマーケティングする商品を深く理解し、そのセールスポイントにたどり着けるのかという問いただしのエクササイズを続けています。伝えたいと思うこと、商品に対する自分の気持ちや考えを深く、そしてうまく問いただすことで、考えの本質にたどり着く術を磨いてきました。

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強い「I」 高岡本州さん

photo_instructor_876.jpg創業社長とはとにかくエネルギーの塊だ。ゼロからすべてを作る人はすべてを引っ張り、自分の背に負う人である。常に意識を張り巡らせて普通の人なら見落としてしまいそうな機を逃さない。

エアウィーヴの高岡本州社長は厳密に言えば創業社長ではないかもしれないが、釣り糸製造の機械装置メーカーを叔父上から引き継いだ後に寝具メーカーに転換したことを考えると創業社長とほぼ同列に扱って良いだろう。浅田真央、錦織圭を起用したPRでご存知のあの寝具メーカーである。講演中、高岡社長はとにかくエネルギッシュに話し、動く。何を話すか?もちろん同社商品エアウィーヴのことだ。「会社への思い」とか「開発秘話」といった話ではなく、(企業ではなく商品の方の)エアウィーヴの特性、価値、ブランド構築の歴史である。すべてがエアウィーヴ、エアウィーヴ、エアウィーヴだ。

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第25回 1/31(水)片山 杜秀先生

morihide_katayama.jpg『夕学五十講』2017年度後期のラスト講演を飾って頂くのは、1月31日(水)ご登壇
慶應義塾大学法学部 教授 片山 杜秀(かたやま もりひで)先生です。

生前退位を望まれる今上天皇のおことばが発せられ、それを受けて本年 平成29年天皇の退位等に関する皇室典範特例法が国会で成立しました。

まだ実感として湧きませんが、明治・大正・昭和とは異なる形で、平成は終わりを告げるようです。

ここ数年、私たち多くの国民のなかでも、象徴天皇について、天皇の公的行為について、継承について、そもそも現在の民主主義と天皇制の相性について・・・等、さまざまな形で思いをめぐらす機会が増えています。

今回は、政治思想史ご専門の片山先生とともに、幕末以降の状況を振り返り、近代日本と天皇をめぐる諸問題について考えていきます。

片山先生といえば、ご存じの方も多い、音楽評論家としてのもう一つのお顔もお持ちです。

先生がナビゲートされるFMラジオ クラシック音楽番組を楽しみにされている方も多いことでしょう。

驚異的な博覧強記を武器に音楽について語られる片山先生。
当日はご専門の政治日本史をベースに、熱くお話し頂けることと思います。(保谷)

片山 杜秀
慶應義塾大学法学部 教授
「近代天皇論~天皇制と民主主義~」

講師プロフィールはこちらです

第24回 1/30(火)本田 哲也さん

tetsuya_honda.jpg1/30(火)は、戦略PRプランナー、ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役社長の本田哲也さんです。

本田さんは、戦略PRのプロフェッショナルのなかのプロフェショナル。世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードの日本法人で経験を積んだのち、2006年スピンオフのかたちで、ブルーカレント・ジャパンを設立し代表に就任、現在に至ります。「世界でもっとも影響力のあるPRプロフェッショナル300人」(PRWEEK誌)に選出され、日本を代表するPR専門家と評されています。

戦略PRプロフェッショナル、戦略PRプランナー。肩書きとしては聞き慣れませんが、それがどういうミッションのプロフェッショナルなのかはイメージができ、戦略とPRという言葉が私たちのどんなビジネスにも通じるものだと感じさせます。
それに応えるかのように本田さんは、戦略的PRは "ビジネスパーソン必須のリテラシー"であると言い切ります。近著『戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則』はじめとする著書にもその視点があります。

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第23回 1/26(金)上野 水香さん

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1/26(金)は東京バレエ団プリンシパル、上野水香さんにご登壇いただきます。

プリンシパルは、バレエ団のトップ、最高位の呼び名です。上野水香さんは日本を代表するバレエ団、東京バレエ団のプリンシパル。活躍中の日本人バレエダンサーのなかで人気、実力ともにトップでもある方です。東京バレエ団の海外公演でも、もちろんプリンシパルとして参加、
世界でも活躍するとともに注目、評価されています。

私もファンの一人です。お会いできるというだけで興奮していますが、今回さらに特別も特別、上野さんのお話をじっくり伺えるとても貴重な機会です。

なんて可憐で、美しくて、素敵なんでしょう!
先日、東京バレエ団の公演で拝見して、上野さんのバレエとお姿にため息がでました。華奢で可憐で存在感があって、私のなかにあるお姫様のイメージそのもの。

そんな上野さんは踊りやお姿の美しさだけではなく、美肌でナチュラルに美しい方、としても評判です。キャリアやライフスタイルを考えると、かなり過酷な環境なのでは、と心配するのですが、美容雑誌のインタビュー、化粧品のCM出演などでもご活躍で、それらからはちっともそんなストレスを感じません。

こうしたインタビュー記事や、ご自身のホームページ、facebookなどを拝見していると、メッセージに芯があること、を感じます。意思をしっかりとお持ちで、美しさはその内から発せられているのでは、と感じます。
競争の激しいバレエの世界で、踊り続け、キャリアを積んでこられた道は、易しいものではなかったはず。そんな経験もふまえて、ますますお美しく、ますますご活躍である秘訣は、美しさにも表れているに違いありません。目の前のことへの取り組み方、パフォーマンスの出し方、続け方、私たちビジネスパーソンにもきっとヒントがあります。そして美へのヒントもあるのでは、とも、私は秘かに楽しみにしています。(湯川)

・上野水香
・東京バレエ団 プリンシパル
・演題:「今を生きる 未来をつくる力」
講師プロフィールはこちら
東京バレエ団公式ホームページ http://www.thetokyoballet.com/

第22回 1/25(木)土井善晴さん

yosiharu_doi.jpg1月25日(木)は料理研究家 土井善晴さんにご登壇いただきます。

2016年秋に出版された著書『一汁一菜でよいという提案』は1年経ってもロングセラーの大ヒット。今なお、料理本第1位、多くの人が手に取り読んでいる一冊となっています。

そこで提案されているのは、
「日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で十分。何も気負う必要はありません。基本となる食事のスタイルを持てば、生活に秩序が生まれ、気持ちに余裕もできて、そこから新たな暮らしの楽しみが生まれるのです・・・」
と、なんとも気が楽になる土井さんからのメッセージ。

日々忙しい現代を生きる私たちが、ホッと肩の荷をおろすことができるよう、現代にも応用できる日本古来の食のスタイル「一汁一菜」を通して、料理という経験の大切さや和食文化の継承、日本人の心に生きる美しい精神について記されています。

戦後の家庭料理研究の第一人者とも言うべき土井勝氏の次男として生まれ、料理学校やテレビ料理番組をはじめ様々なメディアを通して、和食の奥深さ、家庭料理の大切さを伝えていらっしゃる土井さん。

お父様譲りの丁寧で上品な話し方、独特な柔らかい関西弁のイントネーションからも、提案される家庭料理そのもののような温かさ、ぬくもりを感じます。

土井さんの温かなお話しより、「暮らしの中にある幸せ」を再発見できること楽しみです。(保谷)

土井 善晴
料理研究家
「和食を知らない日本人はいけないでしょう!」

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第21回 1/17(水)松村真宏先生

naohiro_matsumura.jpg1月17日(水)にご登壇頂くのは大阪大学大学院経済学研究科 教授 松村真宏先生です。

皆さんは、"Shikakeology-仕掛学-"をご存じでしょうか。

スタンフォード大学でもシンポジウムが開催され、講義でも用いられるほど、日本初のフレームワーク"仕掛学"は注目を浴びています。

「ついやってみたくなる」「ついしたくなる」には"仕掛け"があると言います。

相手に動いて欲しい時、無理やり動かすのではなく、自ら進んで動きたくなる仕掛けをつくれば、事はスムーズに運ぶのです。

仕掛学は人の行動を変える"仕掛け"を研究対象にした新しい学問分野であり、松村先生はその第一人者とも言うべき、仕掛けの教育・研究・社会実装に取り組んでいらっしゃる専門家です。

仕掛けは、魅力的な行動の選択肢を増やすことで、目的の行動に誘うことを狙います。

とは言え、言うは易く行うは難し・・・。

この世の中にはどのような"仕掛け"があり、私たちは自然に動いている(動かされている?)のでしょうか。

松村先生より、人を動かす"仕掛け"について、事例をふんだんにご紹介いただきながら、
その原理から発想法までお話しいただきます。

講演が終わる頃には、皆さんも新しい"仕掛け"が思いついているかもしれません!(保谷)

松村 真宏
大阪大学大学院経済学研究科 教授
「人を動かす『仕掛学』」

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第20回 1/16(火)瀬戸 健さん

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1/16(火)はRIZAPグループ株式会社 代表取締役社長 瀬戸健さんです。

RIZAPといえば。リズム音にのって、著名人が登場し、変身したかのようにスタイル抜群の "なりたい体" に変わるTV CM。インパクトがありました。驚きがあり、説得力もあって、RIZAPは誰もが利用するとまでにはいかないものの、誰もが知る存在、になりました。

実際に、RIZAP経験された方に直接お会いして、私は、なるほど!と納得しました。

その方は、もともとダンディで、中肉中背、スポーツもされていて、RIZAPに通ったと伺ったときは意外なほどだったのですが、筋肉質に引き締まって健康的で、ぐっと若返られていました。その生き生きとされている印象は、エネルギーを発している感じまでしました。

伺うと、外見だけでなく体調がとてもよくなり、気分もすがすがしいのだそうです。そして、短期間集中して体を鍛えますが、その間に得た知識やリズムでその後も、体調や気分も持続できる、とおっしゃっていました。

2010年創業からわずか3年で、売上高100億円を突破。関連事業を広げ、グループで成長を続けています。さらに、以前大ヒットした豆乳クッキーも瀬戸さんの開発・販売であったことを知り、過去に成長と成功の地盤があったのだな、と思いました。

そんな瀬戸さんの講演タイトルは、「失敗力」。
実は、瀬戸さん自身、過去には落ちこぼれで、きっかけがあって、「人は変われる」を実感した方でもあるのだそうです。人は変われる。なりたい自分になれる。結果にコミットする。力強いメッセージの背景にある体温ある物語が伺えそうです。(湯川)

・瀬戸 健
・RIZAPグループ株式会社 代表取締役社長
・演題:「失敗力」
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RIZAPグループ株式会社: https://www.rizapgroup.com

第19回 1/11(木)岡本 哲志先生

satoshi_okamoto.jpg新しい年を迎えての1回目は、岡本哲志先生です。

東京の町歩き、江戸東京、といえば岡本先生。東京歴史散歩、古地図で歩く、東京路地裏ブラ歩き、など、たくさんあるご著書のタイトルからも、岡本さんの研究領域と専門性が一目でわかります。「ブラタモリ」で岡本先生をご存じの方も多いのではないでしょうか。キーワードは江戸東京と歴探。

東京といえばもちろん、東京。誰もが知っている東京です。人、情報、新しいこと、さまざまなものが集まる大都市。世界のなかでももっともよく知られる町。そして、江戸に始まる東京。

では、どれほどに、"江戸-東京"を知っているか、と問われると私もどきりとします。
江戸の繁栄を象徴する日本橋。創業を江戸時代にさかのぼる老舗の名店。世界に誇る浮世絵。たくさん思い浮かぶのですがそれらが、歴史の流れの中で、どこかでグラデーションがぐっとぼんやりして、つながらなくなります。
江戸から東京への都市形成を、地歴探訪の岡本先生から学ぶことは、東京の魅力を発見するわくわくする時間になりそうで、楽しみです。(湯川)

・岡本 哲志
・岡本哲志都市建築研究所 代表
・演題:「江戸からTOKYOへ~東京の都市形成史~」
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第18回 12/15(金)近藤 宣之さん

nobuyuki_kondo.jpg12月15日(金)は株式会社日本レーザー 代表取締役社長 近藤宣之さんにご登壇頂きます。

日本レーザーのホームページには、近藤社長の「夢と志の経営」として、下記の通り熱いメッセージが掲載されています。

「私は社長として、まず社員が満足できる企業を目指して経営しています。
それが結果的に、お客様のご満足につなげると信じているからです。
どうか当社の社員の成長に繋がるような厳しいご注文やご意見をお願い致します。
社員の成長が企業の成長であると確信しているからです。」

社員を大切に、顧客満足第一...など、多くの企業で言われることですが、体現していくことはそう容易いことではありません。

単に"大切に"ではなく、「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」とはどのようなことなのでしょうか。

経営破綻後、24年間連続黒字経営を続けている近藤さんの経営理念と経営手法、さらには、進化する日本的経営について、じっくりとお話し頂きます。

働き方改革の打ち手にお困りの企業も多い昨今。
社員の働き甲斐を向上しつつ、生産性も高めていくにはどうするのか、近藤さんの経営手法には参考になること数多くありそうです。(保谷)

近藤 宣之
株式会社日本レーザー 代表取締役社長
「社員をとことん大事にする経営~黒字経営を継続するためのマネジメント~」

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第17回 12/14(木)礒﨑 敦仁先生

atsuhito_isozaki.jpg12月14日(木)にご登壇いただくのは慶應義塾大学法学部 准教授 礒﨑敦仁先生です。

相次ぐミサイル発射に核実験...と、いま北朝鮮で行われていることは、対岸の火事とは言えないほど、私たちの日常生活までをも脅かそうとしています。

いま、北朝鮮では何が起こり、これからどうなっていくのか。

この「近くて遠い国」へは単なる政治的関心ではなく、日本で暮らす私たちの多くが自分事ととして不安なまなざしで見つめるようになってきています。

国連加盟国の8割以上と国交を有していながら、「孤立」していると称される北朝鮮の姿。

韓国より経済的優勢を誇った時期、また、日本との関係においても当時の現職都知事が平壌を訪問し金日成主席を絶賛したという、今では信じられないような過去もあります。

厚いベールに覆われた北朝鮮の実像を、6年目に突入した金正恩政権を通して、新進気鋭の礒﨑先生とともに読み解きます。(保谷)

礒﨑 敦仁
慶應義塾大学法学部 准教授
「北朝鮮の虚像と実像」

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