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美意識こそが経営を再生する 山口 周さん

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ゴミを作るために働いていたのか?

「スペースコロニーに移住する際、日本の文化遺産から1つだけ持っていけるとしたら、いったい何を選びますか?」

コーン・フェリー・ヘイグループのシニア クライアント パートナー山口周氏の講演は、意表を突いてこんな問いかけから始まった。これを山口氏は20年にわたり自問自答し続けてきたという。自分で考えるだけでなく身近な人々にも尋ね、研修で呼ばれた際には受講者達に書いて提出してもらったりもしてきた。
するとその答えのほとんどが17〜18世紀以前のものだというのだ。山口氏自身も天目茶碗や長谷川等伯の松林図や桂離宮などを想起するという。

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「動く、出会う、親しむ経済成長」飯田泰之先生

飯田photo_instructor_932.jpg人口が減少すると、経済に負の影響を与えると、私を含めた多くの人が思っているだろう。日本はまさに人口減少社会であり、2017年の合計特殊出生率は1.43と2年連続で低下している。しかし、飯田泰之先生によれば、人口減少悲観論は悲観しすぎであり、日本の未来はそこまで絶望的ではない。人口減少であれば、生産性の向上が期待されるという。ここでいう生産性の向上とはR&DやAIに代表される第4次産業革命技術導入によるものではないのが飯田先生の視点である。そして、生産性の向上には「動く成長」「出会う成長」そして「親しむ成長」の3つの成長が必要なのだ。

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橋爪大三郎さんの「世界四大文明論」

photo_instructor_935.jpg「文明」という分類軸を使って世界を理解しようという知的試みは、これまでも何人かの知識人によって行われてきた。
例えば、政治学者のサミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』で、文化の違いによって世界を8つの文明(9つという説もあるようだ)に分類し、文明間の衝突が国際政治を不安定化させる要因になることを予見した。
文化人類学者の梅棹忠夫は、『文明の生態史観』で、ユーラシア大陸を第一地域と第二地域に分類した。
大陸の両端に位置する第一地域(欧州と日本)の文明が発展し、その内側の第二地域(中東、アジア)は発展が遅れた。第二地域が発展できなかったのは、大陸中央を斜めに横断する大乾燥地帯の気候・風土に起因すると分析した。

本日の講師、宗教社会学者の橋爪大三郎さんは、「宗教」を切り口にした四大文明論を提唱する。
世界には、欧州のキリスト教文明、中東地域のイスラム文明、インドのヒンドゥー文明、中国の儒教文明、の四大文明がある。
それぞれが25億人、15億人、10億人、13億人の人口を擁し、全部合わせると63億人。世界人口76億人の83%以上を占める。世界の人々の大多数はどこかの文明に属し、巨大なひとつの集団として、価値観や慣習を共有している。
ちなみに、我が日本は四大文明のいずれにも属さず、人口は1億人。橋爪さんの言葉によれば、無視できるほどの少数派でしかない。

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スプツニ子!氏に聴く、問いを立てるデザイン

スプツニ子!イギリス人の母と日本人の父、二人の数学者の間に生まれたスプツニ子!氏。数学の得意な理系女子としてイギリスのインペリアル・カレッジ数学科および情報工学科を卒業し、続いてRCA(英国王立芸術学院、日本で言えば東京藝大に相当)のデザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。その後マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教に就任しDesign Fiction Groupを率いたのち、現在は東京大学とRCAがコラボした東京大学RCAデザインラボの特任准教授を務める。

...という紹介は、スプツニ子!氏がもっとも嫌がるタイプのものだろう。最近の悩みは「肩書きモンスター」になりつつあること、という氏の経歴は、確かに傍から見ればエスタブリッシュメントのそれにしか見えない。しかしそれは幼少期の原体験としてのいじめに端を発し、悩み苦しみ続けた青春期が生んだ軌跡でもある。

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東京五輪後の金融政策をうまく使うための、暮らしの考え方 白井さゆり先生

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どんな暮らしをしたいのか

東京五輪後にどんな生活が待っているのか、考えて行動を始めたところでともするとどれも不景気に備える作業ばかりになりそうだ。この間の梅澤さんのお話を聞いて思ったけれど、五輪後の日本をどうしたいのか、どうしたら楽しく生活できるのかの自分に置き換えて、もっと具体的に思い描かないといけない。

慶應義塾大学総合政策学部 教授の白井さゆり先生のお話は、論理的に五輪後の日本経済を予測しつつ、発想の転換により新しい金融政策を行うことの重要性がテーマであったと思う。その根底に必要なのは、東京五輪後にどのような生活をしたいから、どのような金融政策へと発想を転換させていくべきなのかということなのではないだろうか。

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琴坂将広先生の考える経営戦略の未来

コトサカphoto_instructor_930.jpg経営戦略とは何か―
その答えには、実務家と研究者との間で大きなギャップがある。
実際に会社を経営している人は、明日や1ヶ月後の未来のことを考えて戦略を練る。つまり、実務家にとって経営戦略とはプランである。反対に研究者は、過去の実現された成功事例を見て、経営戦略とは何かを体系化する。つまりはパターン化。実務家と研究者の経営戦略とは何かのギャップには、そこで未来を見ているのか過去を見ているのかの違いがある。そのギャップを埋めようとされているのが、慶應義塾大学総合政策学部の准教授である琴坂将広先生である。本日の講演テーマは「テクノロジーが変えた経営戦略:進化を振り返り、未来を考える」である。さっそく、過去を振り返るところから始めてみよう。

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明るい未来がやってきた!? 西野亮廣さん

ニシノphoto_instructor_937.jpg3歳の息子の子育てばかりに関心が向いている私でさえ、世界が劇的に変化していることを肌で感じる今日この頃である。今回の西野亮廣さんの講演では、今起きている大きな変化の一つの面を、クリアに、かつ軽やかに、見せてもらったように感じている。

2001年、と改めて書くと随分時間が経ってしまった感が強まるが、私はこの年に「地域通貨」と出会った。地域通貨とはその名のとおり、特定の地域で限定的に使われるお金のことで、この地域通貨の考え方は当時の私にとって衝撃だった。

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歴史には未来のシナリオが潜んでいる 本村凌二先生

モトムラphoto_instructor_929.jpg勉強が趣味だって思うくらい勉強は好きだけれど、歴史だけは特に興味がわかなかった。「イイクニツクロウ」という呪文に秘められたその意味が全然理解できていなかった。詰め込み式の受験勉強のせいだ。覚えること自体にはやっぱり意味なんかなくて、でも、本村凌二先生がローマのお話を聞いたことが私の趣味の新たな1ページを開いてくれた。

『歴史には「未来のシナリオ」が潜んでいる。』

偉大な先生のお話にはいつも示唆がたくさんあるけれど、本村先生のローマ帝国研究にも、現代を構造的に大局的に理解する鍵が詰まっている。歴史は繰り返すのだ。それこそが、歴史を学ぶ面白さであり、重要性なのだ。

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ガチでグッジョブ、神 編纂者w 飯間浩明さん

イイダphoto_instructor_934.jpg社長をやっていると、折々社内に周知したいことが発生する。そんな時、昭和の映画であれば全社員を呼び集めて厳かに訓辞を垂れるのだろうが、私は平成も終わろうという現代の、フラットな組織のフランクな社長(笑)なので、全社員宛にメールを入れる。

すると三々五々返信が来る。大部分が「承知しました」「かしこまりました」「承りました」と書かれている。そこに所感などを書き添えたメールもある。ぶっきらぼうに一言のみの返信は、50代男性でスマホも持たないデジタルデバイド派に多い。「全員に返信」で返すのが不文律となっているので誰がどう返しているかが互いにわかる。

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楠木新氏に聴く、「いい顔」でいるための定年準備

クスノキphoto_instructor_928.jpg昨年、ベストセラーとなった『定年後』。売れた理由のひとつを、著者の楠木 新氏自身は「タイミングとタイトル」と分析している。

これまでの中高年世代にとって、恐ろしいのは近づいてくる「死」そのものだった。だからその瞬間をどうやって遠ざけるか、つまり「いかにして寿命を延ばすか」が主要な関心事であった。

だがここ数年、その流れが急に変わってきた。

実際に寿命が延び、生物としての「死」が遠方に追いやられた結果、サラリーマンとしての「死」である定年との間の時間的ギャップが大きく意識されるようになった。「定年以降、延びた寿命をどうやって埋めればよいのか」。今や中高年サラリーマンにとって、「生」そのものが、漠とした不安をもたらす要因となってしまった。

『定年後』。 あえて、たった三文字に抑えたタイトル。そこから漂うなんとも言えない不穏な空気が、「50歳からの生き方、終わり方」という寂寥感を掻き立てるような副題と相俟って、中高年の不安な気分を絶妙なタイミングで言い当ててしまったのだ。

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「解釈」の「習慣づけ」による幸せ 茂木健一郎さん前野隆司さん

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今回の夕学は、脳科学者の茂木健一郎氏と慶應大学大学院の前野隆司教授のお二人が講師。会場は満員となった。

はじめに前野教授が話し、続いて茂木氏が話し、そのあとにお二人の対談が行われた。それぞれに興味深い話が盛りだくさんで、どこを切り取っても面白かった。
お二人の話の中で特に印象に残った話題を紹介したい。

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貫く 山口絵理子さん

山口絵理子初めから終わりまで夢中になって聞いた。ゼロから何かを立ち上げた人の話はすべてが具体的で活気とエネルギーに満ちて引きつけられる。バングラデシュでの立ち上げ、いや、動機となった山口絵理子氏の子供時代から今日までのストーリーがそのままマザーハウスのブランドになっている。いじめられていた子供時代、おとなしくて授業中手を挙げる事などとてもできなかったという学生時代を過ごした山口氏は現在、日本国内29店舗、台湾6店舗、香港1店舗を構え、バングラデシュを初めとするアジア諸国に生産拠点を持つ。

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中間管理職よ、騎士をめざせ! 木村尚敬さん

キムラphoto_instructor_927.jpg「平成」も、残り1年を切った。
この時代の節目を前に、働き方改革関連法案が衆院を通過する一方、従来の官僚の仕事の進め方や、伝統ある大学運動部の指導方法などが立て続けに大問題となっており、昭和~平成を通じて「当たり前」とされてきた考え方が、次々と集中砲火を浴びている。
産業界においても激しい環境変化が起きている。世界に占める日本のGDPは今やわずか6%となり、日本企業はアウェイを前提とした戦い方が当たり前のフル グローバル化に直面している。
技術面から見ても、IT・デジタル化によりスマイルカーブ化が加速し、日本企業が得意としてきたモノづくりの付加価値が減少してしまった。
私たちは今、大きな大きな時代の変わり目に直面している。
日本を代表するメーカー系大企業の過去40年間の軌跡を見ると、80年代には高い営業利益率を誇っていたソニー、ホンダ、パナソニック、東芝、日立といった名だたる企業が、約40年後の現在では売上高を何倍にも伸ばしながらも、営業利益率を何分の1にも減らしてしまっている。規模は大きくなったのに稼ぐ力が激減しているというのだ。
同じく過去40年間で売上も営業利益率もともに伸長傾向にある多くの海外メーカーと較べると、その差は明らかだ。

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2020年後のTOKYOを考えてみよう 梅澤高明さん

photo_instructor_926.jpgそろそろ2020年以降の東京のことも考えようと思ってきたけれど、重い腰が上がらなかった。オリンピック・パラリンピックが東京にやってくるまでにまだ3年あるのに、気が早いと思うかもしれないけれど、一大イベントが終わった2025年ごろには、建設業の需要は落ち込み、景気に影を落とすという説は今や通説に近いと思う。この際、日本の建設業のあり方や東京の開発コンセプト自体を見直そうと思った人も絶対いるはずだけれど、じゃあどのように変更したらよいのかイメージを具体化できない、そんな考える時間ない、えーっと誰か教えてほしい、、、というジレンマを抱えた人もいたと思う。

A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明さんは、11人の有志の方とともにプロボノ集団『NEXTOKYO Project』を立ちあげ、新しい東京創生のプロジェクトアイデアの実現に向けて取り組んでいらっしゃる。
NEXTOKYOの問題意識はこうだ。

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今日からあなたはMathe-magician 秋山 仁先生

photo_instructor_924.jpg昔、のっぽさんと秋山仁先生が楽しそうに実験をする姿に数学は楽しいかもしれないとワクワクしたことを思い出しながら、講演というより次から次へワークを繰り広げながら数学の仕組みを紐解いていく先生はまさにMath-magicianでした。

目の前で実際にCDを傷をつけ、誤り修正符合理論で自動的に誤りを直す実験は、ドキドキしながら耳を澄ませ、普通に再生される様子を見せたり、秋山先生は楽しそうに次々実験ワークを展開し会場にいる人をどんどん前のめりにしていく。人が学びたくなる場面は教えるではなく、わかりやすく伝える=やって見せることで証明された時間でした。

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バイアス・フリーとコンセプト、そして禅 濱口 秀司 さん

photo_instructor_924.jpg一つの便利な言葉なり解釈なりが社会に受け入れられ、便利であるが故に繰り返し、まるで不変の真理のごとく使われるのに遭遇すると私は嫌悪感や不信感を覚えずにはいられない。
典型的な例は「日本人は英語が話せない」で、実際はカタカナ英語や単語を繋げた文でも日本人は話せる方だと思うことは多い。原因を探っていけば様々な解が見つかるのに一度「日本人は英語ができない」と安易に振りかざした途端、すべての思考や解決への道は閉ざされてしまう。他にもあるのが「日本人は改善が得意でもイノベーションが苦手だ。」それ本当?濱口さん、よろしくお願いします。

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闘うチバニアン 岡田 誠先生

photo_instructor_923.jpg千葉時代を意味する「チバニアン」は、約77万年から12万6千年前の地質年代の基準地となった場所を指す名称。千葉県市原市の地層にある。今回登壇した岡田誠先生は、その研究チームの代表を務めていらっしゃる方だ。

チバニアンは、語感はキャッチーだが、ミルフィーユ(地層だけに)が載った3頭身のゆるキャラなどでは決してない。意外に結構な苦労人だ。まずもって先の私のようなボンクラな無知と偏見に対し辛抱強く向き合ってこなくてはならなかったし、しかもまだ何者にもなれておらず、長らく半人前状態での足踏みを余儀なくされている。現在、チバニアンは、世界で69番めのGSSP(Global Boundary Stratotype Section and Point:国際標準模式層断面とポイント)になるべく国際地質科学連合に申請中で、そこで認められて初めて、ようやく正真正銘、本物の「チバニアン」になれるのだ。

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超AI時代における落合陽一さんの考え方

photo_instructor_922.jpg心ってそんなに大事だろうか?

身体よりも心が大事であると、私たちは子どもの頃からそういう教育を受けて育った。
AI(人工知能)の話となれば、人間との大きな違い――心や感情の有無ばかりが取り沙汰される。

「心ってそんなに大事ですか?」

講演のために用意されていたどの言葉よりも、質疑応答で出た何気ないこの一言が、落合陽一さんの考えをよく表している気がした。演題は「超AI時代の生き方・働き方・考え方」。AIについての講演は、他の夕学講演でも何回か聴く機会があったが、今回はこれまでとは違ったメディアアーティストの視点と切り口であり、AIやテクノロジーがどうのこうのという話よりも、落合さん自身の考え方に脳が刺激された感じであった。ここでも、「落合陽一さんの考え方」という視点から、今回の講演について書いてみる。

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人生100年時代の心のあり方 石川善樹さん

photo_instructor_912.jpg石川善樹氏は現代の若い人だと思う。悪い意味ではない。講演が雨天の日だからか傘をさした人の絵のTシャツにジャケット姿で軽やかに登場し、聴衆の年代やニーズをよく捉えており、論理的で大変良くまとまっていて話し方もわかりやすかった。「考えるスタート地点が大事なので語源から考え始めるのが好きです」と言って予防医学がイタリア語で馬を御すること、自分を御することがマネジメントとの話、そして石川氏の「胸にどうしようもなく迫る」3つの疑問が紹介される。
(1)自分は何歳まで生きるか? (2)こんなに自堕落でいいのか (3)何歳から本気出すのか?
初めに大枠が示された。他にも講演は豊かに広がったがここではこの3点に絞り紹介する。

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「羽生善治さんと阿刀田高さんが考えるAIとの付き合い方」

羽生善治阿刀田高「AI(人工知能)は単なるブームではないか」。私のまわりの経済学者たちのあいだでは、そんな説が濃厚である。だいたい最近になって思うのだが「AIが人間の仕事を奪う」という代替説自体が、人々の不安や恐れを煽るような、ちょっと"アレ"な感じの話題な気がしている。恐怖心はあるものの、結局のところ、私を含めてAIがなんだか理解してる人ってそんなにいないのでは?って感じである。AIがもたらす漠然とした不安。そんなAIについて「AI時代の人間の行方」という題目で、本日は将棋棋士の羽生善治さんと、作家の阿刀田高さんのお二人の見解を対談形式で存分に伺った。

前半一時間は羽生さんのお話。将棋棋士の観点からすると、AIと人間の違いは次の三つに集約される。

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"リアル未知子"に見る強さとしなやかさ 内山聖子さん

内山聖子これまで夕学五十講にてさまざまなスピーカーによる講演を聴いてきたが、講演の冒頭には特に、スピーカーの個性があらわれるような気がしている。

大いにくつろいだ雰囲気で話し始める方、登場した瞬間に会場を惹きつけるチャーミングなオーラをまとった方、闘いのような厳しい顔で臨む方----内山さんはいずれのスピーカーとも違い、あたかもビジネス・プレゼンのごとくアジェンダの説明から講演をスタートした。
このアジェンダがまた魅力的で、会場の人たちが知りたい・聴きたいであろうことをしっかり見抜いている。さすがヒットドラマのプロデューサー、1話目から視聴者の心をガッチリつかむ術を心得ていらっしゃる。

今回の講演は、『失敗しないドラマ創り』というタイトルから想像されるとおり、あの大ヒットドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(以降、『ドクターX』)の話が中心だった。企画やキャスティングなど作品誕生の背景から撮影時の裏話まで、全シリーズを鑑賞してきた『ドクターX』ファンとしては終始ワクワクの90分間だったが、講演で披露されたエピソードを列挙するのは芸が無いので、本レポートでは内山さんのお話から私が勝手に感じたことを書いてみようと思う。

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100年企業の改革を進めるトリックスター 有沢正人さん

有沢正人.jpg 大企業の幹部の人たちと懇親していると、いつも不思議に思うことがある。彼らの酒の肴のほとんどが、過去や将来の人事の話題だということだ。過去の人事についてであれば「いやぁ、やはり人事はよく見ているよ」。近い将来の人事の噂に関してであれば「しかし人事は、実際に席に座ってみるまでは分からないぞ」

 そういう時の彼らは、人事という単なる企業活動の中の一機能のことを、あたかも神の託宣であるかのように神妙な面持ちで語るのだ。
 人事ひとつで人生設計までもが大きく変わる可能性があるのだから、それがおおごとであることは分かるものの、私自身はずっと小さな会社のオーナーをしているので、その感覚は今ひとつピンと来ない。

 「人事を尽くして天命を待つ」という。この場合の人事というのは"人としてできること"といったような意味であり、企業のHRのことではない。しかし人事を語る時の大企業ビジネスマンたちの顔は、まさしくその天命を待つ無力な民のそれ、そのものだ。

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「考えることをやめるな!」池上彰さん

池上彰.jpg今回の講師は「わかりやすい解説」でおなじみの池上彰氏。テレビでは見ない日がないほどの活躍ぶりだが、本人によると「現在の本業は大学で学生に教えることと、本を書くこと」。テレビはそれらに支障のない範囲でやっているそうだ。
東京工業大学をはじめ複数の大学で授業を持ちながら、抱える締め切りは月に25本というから凄まじい。

池上氏のこの熱は、一体どこから湧き、どう維持されているのだろう?

この日の講演は米英仏のシリア攻撃の話から始まった。
シリア攻撃を開始する2日前、ツイッターで「ミサイルを飛ばすからロシアは準備しておけ」とつぶやいた米・トランプ大統領。軍事機密を漏らしたとして問題になったというが、単に軽率な発言だったのか?

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鏡 横田南嶺さん

nanrei_yokota.jpg「死んだらどうなるのだろう。」4、5歳くらいの頃だろうか、そんなことを考えた時期があった。それは決まって寝る前で、眠りにつくまであれこれ考えていつの間にか眠り、起きるとそんなことはすっかり忘れて夜になるとまた考えるという事がしばらく続いた。しかし同様の問いを持たれても円覚寺の横田南嶺管長はやはり違う。2歳の頃のその問いに誠実に取り組まれていく。

「白い煙になって空に帰って行く」
「(灯籠流しで用いる)船に乗り川を流れてあの世に行く」
火葬場と新盆の川で死をそのように大人は説明したが、生憎流したその船は目の前で沈んでしまった。2歳の幼児はどうも冷めた目を持ってしまったらしく、次のような感想を得る。
「大人は当てにならない。」

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第25回 7/27(金)山口周さん

shuu_yamaguchi.jpg7/27(金)、2018年度前期さいごの講演は、コーン・フェリー・ヘイグループ 山口周さんです。

山口周さんは電通、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーなどを経て、現在、コーン・フェリー・ヘイグループのシニア クライアント パートナー。この豊富なコンサルタントとしてのご経験とキャリアの山口さんのベースに、美学美術史のご専攻があると知り、なるほどと手を打ちました。話題となりました山口さんの近著の一冊を読んだときです。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
私は幼いころから音楽や絵などが好きで、専攻こそしなかった(できなかった)ものの、制作や研究にも憧れました。ですので"美意識"というテーマを真っ向から扱ったこの一冊にはとてもひかれました。

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第24回 7/24(火)飯田泰之先生

yasuyuki_iida.jpg7/24(火)は経済学者の飯田泰之先生にご登壇いただきます。

飯田先生は明治大学政治経済学部で教鞭をとり、研究・政策に取り組まれていらっしゃいます。ご専門は経済政策、マクロ経済学、応用計量経済学。内閣府経済社会総合研究所はじめ、政府の委員や政策にも携わられているほか、ニュース番組や討論番組のコメンテーターとしてもご活躍です。

皆さまのなかにはメディアや書籍で、飯田先生のことをお知りになられた方、注目されたきっかけの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

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第23回 7/20(金)水島広子先生

hiroko_mizushima.jpg7/20(金)は水島 広子先生にご登壇いただきます。水島先生は、精神科医で、対人関係療法専門クリニック院長でいらっしゃいます。

心にも"健康"があり、調子のよいとき悪いときがある。健康の維持・回復のための治療や予防、方法がある。私たち誰もがそう知り、意識する時代になりました。それほど身近となった一方で、ストレスやメンタル不全、特に対人関係によるものは、現代において、とても大きな問題となっています。

それは、働く個人、生きていく個々人の問題としても、それを支える家族や同僚等としても、そして、雇用する企業側やマネジメントする側にとっても、です。

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第22回 7/19(木)橋爪大三郎先生

daisaburo_hashizume.jpg7/19(木)は社会学者、東京工業大学名誉教授 橋爪大三郎先生のご登壇です。

社会宗教学の大家でいらっしゃる橋爪先生の著書は、素人であってもわかりやすいものが多いと大評判、特にビジネスパーソン必読書としてのベストセラー多いことも特長です。

それもそのはず、先生は、ビジネスパーソンこそ「リベラルアーツ」、「本物の教養」を学ぶことが大切と強く主張され、日本人である私たちが特に苦手意識を持ちやすい世界の宗教について、興味深く解説下さいます。

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第21回 7/12(木)スプツニ子!さん

suputuniko.jpg7/12(木)はアーティスト、東京大学特任教授 スプツニ子!さんのご登壇です。

「!」までつくお名前、モデルかとさえ思うその美貌、さらに肩書からだけでは、何者なのかつかむことの難しいスプツニ子!さん。

日本人のお父様と、イギリス人のお母様はお二人とも数学の研究者。

それを聞けば、英国インペリアル・カレッジ数学科、情報工学科を卒業、英国王立芸術学院(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)にてデザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。さらには、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教としてデザイン・フィクション研究室を主宰、そして東大へというご経歴にうなずく方も多いことでしょう。

テクノロジーによって変化していく世界を扱う映像、音楽、写真、インスタレーション作品を発表し、その活動は多岐にわたっていらっしゃいます。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでの卒業制作として発表した『カラスボット☆ジェニー』(2011)、『生理マシーン、タカシの場合。』(2010)、『寿司ボーグ☆ユカリ』(2010)など、ネットで大反響を呼び、東京を拠点に、世界各国の名だたる美術館より声がかかり、さまざまな展示活動は引きも切らず続いています。

今回、お話し頂くテーマは「問いを立てるデザイン」。

デザインとITとメディアの結節領域にて、未来を創り出す存在として注目されるスプツニ子!さんは、デザインを通じて社会にどんな問題提起をされているのでしょうか。

異才が放つ言葉に注目し、じっくりとお伺いしたいと思います。(保谷)

 ・スプツニ子!さん
 ・アーティスト、東京大学特任教授
 ・演題:「問いを立てるデザイン」

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第20回 7/6(金)白井さゆり先生

sayuri_shirai.jpg7/6(金)ご登壇頂くのは慶應義塾大学総合政策学部 教授 白井さゆり先生です。

黒田総裁の再任、2人の副総裁も就任し、日本銀行ではこの4月より新たな体制がスタートしています。

日銀は、2013年黒田総裁就任後、安倍政権の下で政府と共同声明を発表し、物価安定目標として「2%の物価上昇率」を掲げ「異次元緩和」を導入してきましたが、5年経た今もなお、2%の達成には程遠い状態になっているのはご存じの通りです。

「日銀の金融緩和は足りていない」と主張する黒田総裁再任によって、安倍政権では、「物価上昇率2%こそ実現できていないが、経済は各段に良くなっている。企業収益もよく、物価も2万円を超え、雇用もよい。だからこそ、今後も金融緩和策を続けるのが得策である」というメッセージを国民に送り続けているのです。

白井先生は、足許のインフレ率2%目標より程遠いこと、市場価格に歪みをもたらす国債と株式の大量買入れに市場参加者は漠然とした不安を抱えているこの現状に、中央銀行としての政策に異議を唱えていらっしゃいます。

現在は、世界景気の回復基調と東京オリンピック開催の特需、異次元緩和による円安誘導に支えられ、一見すると順調な景気拡大局面にあるように見えますが、それらの要因が剥落していけば、本来の成長力に戻るのではないかと、先生はアラートを発しているのです。

その時に慌てるのではなく、正しく現状を見つめ、日本経済の行く末について率直に国民と向き合い、対応を考えておく必要があると強くおっしゃいます。

それは、私たち国民一人一人が、今後の日本をどうしたいのかを考え、向き合うということでもあります。

白井先生の豊富なご経験と分析を解説頂くことより、日本経済の先行きについて、自分事として考えてみたいと思います。(保谷)

 ・白井さゆり先生
 ・慶應義塾大学総合政策学部 教授
 ・演題:「東京五輪後の日本経済」

プロフィールはこちらです

推薦図書 『東京五輪後の日本経済』(小学館)
推薦サイト  小学館のBOOK PEOPLE の「岐路にたつ日本経済

第19回 7/3(火)琴坂将広先生

masahiro_kotosaka.jpg7/3(火)は、慶應義塾大学総合政策学部 准教授 琴坂 将広先生にご登壇いただきます。

琴坂先生は現在教鞭をとられる慶應義塾大学SFCのご出身。在学中に小売・ITの領域で3社を起業。ベンチャー起業の経営者、マッキンゼーのコンサルタントを経て、オックスフォード大学に留学しPh.D.を取得。そんなご経歴をもつまさに新しい時代の若き経営学者でいらっしゃいます。

経営戦略とは何でしょうか。
経営戦略という言葉はよく聞きますし、よく使います。ではどういうものなのか、その問いは新鮮にさえ響きます。今回の講演は、この問いにまっすぐそして深く向き合う機会をいただくことになりそうです。

「経営戦略は、時代を超えて絶えず進化してきた」と琴坂先生はおっしゃいます。
経営戦略とは何か、経営戦略についてどのような理論の系譜があるのか、解説いただきそれをふまえたうえで、経営戦略の全体像の概観を試みます。

研究分野としての経営戦略と実学としての経営戦略。その接点、融合は、ベンチャー企業経営者、コンサルタント、研究者でまさに、その両面を経験してこられた琴坂先生ならではのご専門テーマともいえましょう。それは、実学とは何か、その本質でもあり、私たち自身の実践力醸成のヒントになるのでは、と期待しています。(湯川)

 ・琴坂 将広先生
 ・慶應義塾大学総合政策学部 准教授
 ・演題:「テクノロジーが変えた経営戦略:進化を振り返り、未来を考える」
 講師プロフィールはこちらです

第18回 6/29(金)西野亮廣さん

akihiro_nishino.jpg6/29(金)にご登壇いただくのは、芸人で絵本作家の西野亮廣さんです。

西野亮廣さんは皆さんご存じ漫才コンビ、キングコングのお一人。コンビ結成から20年近く。お笑い界のなかで堂々、人気、実力を誇る存在です。

おととし、絵本 『えんとつ町のプペル』 が大ヒットしました。そのとき、あのキンコン西野さん?絵本?とびっくりしましたね。さらに、この絵本は全ページをネットで無料公開したことで、さらに広がり、また話題にもなりました。

西野さんは、絵画が得意で美術大学への進学をすすめられたほどだったそうです。キングコングではネタ作りを担当されています。この『えんとつ町のプペル』の前にも、絵本、小説、エッセーを執筆されています。西野さんは、ストーリーや展開を考えること、文章や絵で物語を紡ぎ出すこと、に長けている方、なのですね。

私も、さいしょにこの絵本を知り、また読んだのは、facebookでシェアされた友達の投稿でした。読んでみると、感情がカラフルに描かれていて、あたたかくて、大ヒットの理由は話題性だけではなく絵本に魅力があるからなのだと思いました。

では、なぜそれを無料公開したのか。
西野さんは、絵本に【あとがき】を添えられています。

「せっかく生んだ作品も、お客さんの手に届かないと、生まれたことにはなりません。」
「だったらいっそのこと、「お金なんて取っ払ってしまおう」と思いました。」

絵本を読んだ、少なくとも私たち大人の誰もが、"どんな結果となるかわからないけれど、信じたことをやってみよう"という、西野さんのメッセージを読み、なにか考えさせられた、のではないでしょうか。

ですから今回は、西野さんをお迎えして、西野さんが "貯信時代" と呼ぶ現代におけるお金について、じっくりお話を伺いたい、メッセージやアイデアを伺いたいと思ったのです。実現してとても嬉しいです。皆さんでじっくり伺い、一緒に考えることができたらと思っています。(湯川)

 ・西野 亮廣さん
 ・芸人・絵本作家
 ・演題:「貯信時代のお金の作り方、使い方」」
 講師プロフィールはこちら
 『えんとつ町のプペル』公開サイトはこちら、です。

第17回 6/28(木)本村凌二先生

ryouji_motomura.jpg6/28(木)は早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授 本村凌二先生のご登壇です。

本村先生は、古代ローマ史研究の日本における第一人者。

教養としての「世界史」の読み方とは、「歴史に学ぶ」ということ、「過去と現在との関わり合いを知る」ということ。東京大学教養学部28年間にわたる教鞭とともに、高校世界史の編纂や英訳など、人生の若いうちより「世界史」に触れ、歴史から学ぶ機会を数多く創って下さっています。

今回の演題にもなっている著書『教養としての「世界史」の読み方』は、まさに先生のこれまでのご講義の集大成ともなる1冊。

先生自ら、教養として世界史をどう読むのか、世界史を読み解くうえで大切な視点や新説、持論を織り交ぜ、学生から大人までわかりやすく紙面上で講義下さっています。

先生がおっしゃる、ローマ帝国に流れ込む地中海世界の歴史は、人類にとって計り知れない意味を持つ、とは何を示すのでしょうか。

「混迷の現代」を読み解くカギは「歴史」の中にある、と言われるほど、私たち人間の営みは、否が応でも、太古の昔より大きな流れの中で繰り返し続けられているのです。

先生のモットーは
ローマ史を中軸として世界史の全般に興味をもちながら、「よく学びよく遊べ」の精神で生きていたい。

何よりも競馬がお好きで、土日は競馬に気が向いている。
石原裕次郎さんの大ファンで、近著には『裕次郎』をお書きになっているほど。

...と、先生の遊び心溢れるお人柄も魅力的。

ローマ史研究者としての「世界史の読み方」より、現代を紐解き、未来の糧となる何かを見つけるナマご講義、楽しみです。(保谷)

 ・本村 凌二先生
 ・早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授
 ・演題:「教養としての世界史」

プロフィールはこちらです

第16回 6/21(木)飯間 浩明さん

hiroaki_iima.jpg6/21(木)は国語辞典編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員 飯間 浩明さんにご登壇頂きます。

日本語学者で国語辞典編纂者の飯間さんは、『三省堂国語辞典』の編集委員として、日々辞書に載せる言葉をまとめていらっしゃる、まさに「辞書づくりのプロフェッショナル」でいらっしゃいます。

言葉について、辞書のありかたについて、日々考え、言葉を観察している飯間さん。

私たちが日常使っている日本語は、子どもの頃とそう大きな変化はないように感じますが、現代日本には、30年前には想像もしなかった、理解できなかった言葉が溢れているとおっしゃいます。

それは、インターネットやグローバル化の進展などによって、社会の変化が日本語にも大きな影響を与えているのです。

辞書編纂者として、言葉の観察者として、言葉の変化、ひいては社会の変化をどのようにご覧になっているのでしょうか。

私たちの日本語はどのように変化し、今どういう位置にあり、これは社会のどのような変化とつながっているのか・・・。

変化の加速度を増しているとも言われる今、過去から紐解くことで、これからの変化も見えてくるかもしれません。(保谷)

 ・飯間 浩明さん
 ・国語辞典編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員
 ・演題:「国語辞典から現代日本語が見えてくる」

推薦図書: 『三省堂国語辞典 第七版
見坊豪紀、市川孝、飛田良文、山崎誠、飯間浩明、塩田雄大(共編)、三省堂、2013年
※同内容の「三省堂国語辞典 第七版 公式アプリ」iOS版、Android版が、BIGLOBEおよび物書堂から出ています。

プロフィールはこちらです

第15回 6/12(火) 楠木 新さん

arata_kusunoki.jpg6/12(火)は、楠木ライフ&キャリア研究所 代表、楠木新さんにご登壇いただきます。

定年後―50歳からの生き方、終わり方

ドキリとするサブタイトルがそえられた中公新書の楠木さんの新著。
話題になりました。手に取られた方も多いのではないでしょうか。

『左遷論』(中公新書)、『人事部は見ている』 (日経プレミアシリーズ)などこれまでの著書も同様でした。著書タイトルが示すように、楠木さんは「働く意味」や「個人と組織」をテーマに、鋭く切り込み発信してこられた方です。

「人生100年時代」。この言葉と意識は諸問題の背景とともに定着しました。私たち働く個々人にとっての "自分の問題"との認識も浸透してきたと思います。だからこそドキリとするのです。

定年後にどう生きるか。
"定年のない"人生、どう働くか。
組織と、社会と、どう関わっていくか。

数年後に控え何かを始められている方。少し先を見据え考え始めている方。いらっしゃるでしょう。"自分の問題"と思いながらも具体的なアイデアやイメージはなく、どこから始めてよいかわからない、覚悟もまだない、そういう方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はまだ後者です。

楠木さんは、ご自身、2015年に、組織を定年退職されました。
企業に勤めながら、テーマをもって取材、執筆、講演活動をされてきた後、現在の立場・役割で活動されています。「現役の時から定年後も視野に入れた生き方、働き方を考えるべき」とおっしゃる楠木さん。
その実践者のお一人であるからこそ、いま定年後の人生を歩み始められている楠木さんから伺えるお話があるはずです。今回の講演をヒントに、またきっかけに、皆さんと一緒に私も考えたいと思ってます。(湯川)

・楠木 新さん
・楠木ライフ&キャリア研究所 代表
演題:「定年後も見据えた働き方改革」
講師プロフィールはこちらです。

第14回 6/6(水)茂木健一郎さん・前野隆司先生

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6/6(水)にご登壇頂くのは、脳科学者 茂木健一郎さん、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 前野隆司先生です。

茂木さんの原点とも言われるべき著書『脳とクオリア-なぜ脳に心が生まれるのか』が出版されたのが1997年。

ひらめき、創造性が発揮されたとき、「わかったぞ!」というあの瞬間を「アハ体験(a-ha! experience)」として、短時間で脳の神経細胞がいっせいに活動し、世界の見方が変わること。

脳という物理的世界に、なぜ心という精神世界が宿るのか。そのポイントとなるのが「クオリア(質感)」という概念であること、素人にもわかりやすく解説くださいました。

前野先生のご専門はロボット工学から人間システムデザインへと、人が生きるうえで必要なあらゆるシステムを包含し、研究、提言へと繋げていらっしゃいます。

先生の研究において、ここ数年で大きな柱として加わっているのが「幸福学」。

「幸福学」とは、人間にとって、良い心の状態とは何かを考える学問であり、幸せを感じる状況、well-beingとは何かを出発点に、「幸福学」第一人者でいらっしゃる先生の研究が展開していることは言うまでもありません。

茂木さんがクオリアを解いてから約30年。

研究が進んでもまだ謎の多い脳の世界。
脳と幸せは、受動意識仮説によってずいぶんと説明できるようになっていると、前野先生はおっしゃいます。

今回は、日本を代表する「幸福学」と「脳科学」ご専門のお二人より、脳と幸せとは、幸福な社会とは何かを語りつくしていただきます。

これまでのモヤモヤが吹き飛ぶ120分となることでしょう。(保谷)

・茂木 健一郎さん
・脳科学者
 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー
プロフィールはこちら

・前野隆司先生
・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授
プロフィールはこちら

・演題:「幸福学と脳科学の文脈で語り合う平成30年」
※本講演は対談を含む講演90分・質疑応答30分の構成です

第13回 6/5(火) 山口絵理子さん

eriko_yamaguchi.jpg6/5(火)は、マザーハウス代表取締役 山口絵理子さんにご登壇いただきます。

山口絵理子さんは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションとして、株式会社マザーハウスを設立。途上国の可能性を「モノづくり」をとおして生活者に届けていらっしゃいます。

マザーハウスはいまや、日本国内26店舗。台湾や香港にも出店されています。シンプルで使いやすく、日本で働く私たちにも、身近なファッションブランドとして確立されました。

途上国でビジネスをつくる。途上国とのビジネスをつなげる。
可能性を感じますが未知のチャレンジを感じるフィールドではないでしょうか。そこに果敢に挑戦し、起業、店舗オープンをされたころは、そんなすごい若き女性起業家がいる、という目線で山口さんはとても注目されていたように覚えています。

それは、事業として確立、拡大することが難しいフィールドであることもありました。現在のマザーハウスまで育ててこられた山口さんだからこそ、今だから語れること、そして、私たちが学べること、あることと思います。

山口さんにお会いしたいという思いに、おしゃれへの関心もあり、私も、講演をとても楽しみにしています。(湯川)

・山口 絵理子さん
株式会社マザーハウス 代表取締役兼チーフデザイナー
・演題:「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
講師プロフィールはこちらです。
株式会社マザーハウス オフィシャルサイト:https://www.mother-house.jp/

第12回 5/31(木)木村 尚敬さん

naonori_kimura.jpg株式会社経営共創基盤(IGPI) パートナーで、IGPI上海執行董事の木村 尚敬さんです。

ダークサイド・スキル

ビジネス書としてはちょっとドキっとするタイトルの新刊(日本経済新聞出版社、2017年7月)が話題となっています。しかし手に取るとその評判はタイトルだけではないことがわかります。

斬新なタイトルによる木村さんの問いかけであり、アドバイスであり、提案です。
そしてタイトルから受ける私たちの期待に応える、説得力があり実践的な内容です。

きれいごとでは生き残れない。
正当派スキルだけではない実践的なスキル、ダークサイドスキルが欠かせない。

そう木村さんはおっしゃいます。これは、ご自身がベンチャー企業経営の後、経営コンサルタントとして、さまざまなステージの修羅場企業の経営のコンサルティングに数多く携わってこられた体験があってこそです。
これからの時代のリーダーに求められるヒューマンスキルとは。ダークサイドスキルとは。木村さんよりじっくり伺い、皆さんでそのヒントや智恵を吸収するとともに、おそらく多くの方がこれまで考えたことのない自身のダークサイドスキルについても考えみたいと思います。(湯川)

・木村 尚敬さん
・株式会社経営共創基盤(IGPI) パートナー、IGPI上海執行董事
・演題:「これからのリーダーシップのあり方~ダークサイド・スキルを身につけろ~」
講師プロフィールはこちらです。

第11回 5/29(火)梅澤 高明さん

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5/29(火)はA.T. カーニー 日本法人会長の梅澤高明さんです。

2020年は東京五輪です。開催に向けて都市の改造や再開発が進んでいます。東京は、どう進化していけばよいのでしょうか。世界のなかで魅力あるグローバル都市となるためには、さらには2020年以降もそうあり続けるためには、どうしたらよいのでしょうか。

この構想と実現に向けた民間プロジェクト「NEXTOKYO Project」が動き始めています。梅澤さんはこの「NEXTOKYO Project」の主催者でもあります。

梅澤さんは日本と米国を拠点に20年にわたり、戦略・イノベーション・マーケティング関連のテーマで企業経営を支援。クールジャパン、デザイン政策、知財戦略などのテーマで政府委員会の委員も務められています。著作やニュース番組のコメンテーターとして、私たち一般ビジネスパーソンに向けてメッセージも発信されています。

世界から見た目。政策の視点。経営ビジネス。都市として。そして現在と未来。日本を多角的に見続け、提言をされている梅澤さんだからこそ描ける、提言できるNEXTOKYO。その姿と具体的な取り組みを伺いたいと思います。(湯川)

・梅澤 高明さん
・A.T. カーニー 日本法人会長
・演題:「TOKYOを世界に開く~ポスト2020を見すえた将来ビジョンNEXTOKYO~」

推薦図書『NEXTOKYO 「ポスト2020」の東京が世界で最も輝く都市に変わるために』(共著、日経BP社)
講師プロフィールはこちらです。

第10回 5/25(金)秋山 仁先生

jin_akiyama.jpg5/25(金)は東京理科大学 理数教育研究センター長・教授 秋山仁先生のご登壇です。

髭を生やし、長髪にバンダナ・・・秋山先生をテレビで初めて拝見した時には、その学者らしからぬ出で立ちにて、難しい数学の公式をスラスラ解答されるお姿とのギャップに驚いたものでした。

通称「レゲエ教授」。

秋山先生の手にかかれば、解説をきけば、大の苦手と思っている数学が、「私もできそう!」と思えてくるから不思議、まさにマジックです。

まるで魔法使いの如く難しい公式を解く先生ですが、高校時代は数学は苦手、成績も悪かったというのだから、これまた驚きです。

でも、毎日コツコツ。1日10問でも20問でも解いてみる...。このようにして趣味のアコーディオンの練習も続け、プロ並みの演奏にてリサイタルも開催していらっしゃるとのこと。

生まれながらにしての天才ではなく、コツコツ続け、いまでは日本を代表する数学者となっていらっしゃる先生と数学のこれまでの付き合い方を知ると、私たちもまだまだ視野を広げること、深めることができるのではないかと感じます。

私たちの生活に数学なんて関係ないと思っている方も多いはず。

コペルニクス的発想の転換で不可能を可能にする秋山先生の数学マジックより、数学の有用性、魅力をたっぷりとお伺いしましょう。(保谷)

・秋山 仁先生
・東京理科大学 理数教育研究センター長・教授
・演題:「今日からあなたはMathe-magician」

推薦図書 『秋山仁の教育羅針盤』 秋山仁著、信濃毎日新聞社、2017年

推薦サイト 朝日新聞の言論サイト「WEBRONZA
      学会HP「JCDCG^3

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第9回 5/18(金)濱口秀司さん

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5/18(金)はビジネスデザイナーで、monogoto CEOの濱口秀司さんにご登壇いただきます。

こんなすごい方がいらっしゃるのか、世界で活躍されているこんなクリエイティブな日本人がいるのか、と思いました。濱口秀司さん。

たとえばUSBメモリ、正式にはUSBフラッシュドライブ。皆さんのおそらくどなたもが必ず1つ2つは持っていて、使ってきていることでしょう。
たとえばイントラネット。最近でこそクラウドでつながりましたが20年にわたり、多くの企業では情報の流通と機能を企業内イントラネットが担ってきました。
たとえばボディソープやせっけんのパッケージデザイン。デザインを変えることで大きく売り上げを伸ばした米国、カークランドの成功事例があります。企業名・商品名には親しみがなくとも、事例として、またその成功を受けての他への反響、お感じの方は多いことでしょう。

濱口さんは、こうしたプロジェクトにこれまでに700以上も携わり、イノベーションをおこしてこられた方です。松下電工(現パナソニック)をへて世界的デザインファームZibaに参画。現在はそのExecutive Fellowを務めながら、米国の実験的デザインファーム「monogoto」の代表としてビジネスデザイン分野にフォーカスした活動をされています。また、慶應義塾大学SDM研究科、京都大学、大阪大学などで教鞭もとられています。
幅広い業界やフィールドでたくさんのイノベーションを世に生み出してこられた濱口さんに、イノベーションとはなにか、日本人の特性とイノベーションとの関係性など、ずばり伺います。(湯川)

・濱口秀司さん
・ビジネスデザイナー、monogoto CEO
・演題:「イノベーションと日本人」
講師プロフィールはこちらです。

第8回 5/17(木)岡田誠先生

makoto_okada.jpg5/17(木)は茨城大学理学部理学科教授の岡田誠先生にご登壇いただきます。

チバニアンって何?
ニュースで見聞きして。話題になっていて。または、もしかしたら夕学五十講の一覧で。一度や二度皆さん、気になったことがおありではないでしょうか。私もです。

私たちは子どものころ学校で、地球には磁気があって(それが地磁気です)、N極とS極があって、それが決まっている、と教わりました。それには地球上ではさまざまなものが影響を受けている、ということも聞いています。
しかしこのN極とS極が、過去なんと11回も逆転したことがあった、と考えられているのだそうです。

地球の360万年の歴史。地磁気の逆転。なんだか、ワクワクします。
それと千葉がどうかかわるのか、チバニアンとは何なのか。

岡田先生はまさに古地磁気学、古海洋学がご専門。"予備知識が無くてもおよそ理解できる"ようにお話くださるそうですので、皆さんで安心して、ワクワクして、お話を伺いましょう。新しい教養的知識に、新たな好奇心との接点に、山歩きや科学の新たな趣味ごとに、なるかもしれませんね。(湯川)

・岡田誠さん
・茨城大学理学部理学科 教授
・演題:「チバニアンと地磁気逆転」
講師プロフィールはこちらです。

第7回 5/9(水)落合陽一さん

yoichi_ochiai.jpg5/9(水)はメディアアーティスト 落合陽一さんのご登壇です。

筑波大学学長補佐というポジションにて大学で研究と教育に携わり、芸術作品を生み出すアーティストでもあり、ご自身の企業も経営し大企業とともにイノベーション開発を手がける経営者でもあるという多彩な顔を持つ落合さん。

"現代の魔法使い"とも称される通り、魔法みたいに感じられるテクノロジーを自由に駆使し、人間、自然、デジタルリソース(コンピューター)がシームレスにつながり合う「デジタルネイチャー」という世界観を提唱し研究を続けていらっしゃいます。

そのすべてに影響を与えるのがAIに代表されるテクノロジーの革新であり、マルチな領域を通貫することでシナジーが生まれるという持論は、ご自身の生き方、働き方にも如実に現れています。

「我々の世代の次の一手で、日本のこの長きにわたる停滞は終わり、戦況は好転する。僕はそう確信しています。」

と著書でも断言している通り、落合さんの目線は数十年先を見据えています。

1987年生まれ、若干30歳という若さでありながら、落合さんの生き方、働き方は自身の枠に留まることなく、これからの世界、社会のグランドデザインを描き、我が国として何を為すべきか、ご自身はいかにコミットするのか既に実行しているのです。

若き異能は、これからの世界、社会をどう描き、これからどう生きようと考えているのか。落合さんの描く、これからの「生き方・働き方・考え方」をじっくりお伺いできること、楽しみです。(保谷)

・落合 陽一さん
・筑波大学准教授・学長補佐
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長
・演題:「超AI時代の生き方・働き方・考え方」

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第6回 5/8(火)石川善樹さん

yoshiki_ishikawa.jpg5/8(火)は予防医学研究者 石川善樹さんにご登壇いただきます。

東京大学ご卒業後、ハーバード大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得にて、予防医学、行動科学、計算創造学を専門とし、「人がよりよく生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行っていらっしゃる石川さん。

輝かしいキャリアと、専門内容に圧倒されてしまいますが、具体的な研究テーマは「疲れない脳をつくる生活習慣」「リバウンドしない新しいダイエット法」「人とのつながりが最高の健康法」・・・等々、私たちの生活に密着するものばかり。

博学にて、幅広い関心のもと、さまざまな研究に取り組んでいらっしゃる予防医学研究の若きホープでいらっしゃいます。

今回のテーマは、「人生100年時代」に直面している日本において、「より豊かな社会」を実現するための新しいディレクションについて。

長寿化が進み、100歳まで生きることが当たり前の時代になりつつあるいま。20年学び、40年働き、20年休むという、人生80年を前提とした人生モデルはもう成立しなくなってきているといわれています。

石川さんは、日本人の一生をどのように捉えるかによって、これからの個人の人生設計、社会生活、国の経営、競争力までも変わってくるとおっしゃいます。

100年の人生を避けられない前提として、個人の生き方や働き方がどのように変わっていくのか、セルフマネジメントという観点よりお話しいただきます。(保谷)

 ・石川善樹さん
 ・予防医学研究者、株式会社Campus for H 共同創業者
 ・演題:「人生100年時代のセルフマネジメントとは何か?」

推薦図書 
人生100年時代の国家戦略』藤沢烈著、東洋経済新報社、2017年
推薦サイト
予防医学研究者・石川善樹が考える、人生100年時代のキャリア論

プロフィールはこちらです

第5回 4/26(木)羽生善治さん・阿刀田高さん

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第5回 4/26(木)は将棋棋士 羽生善治さんと作家 阿刀田高さんの対談講演です。

初タイトルとなる竜王を1989年に獲得してから、史上初の七冠独占、最多タイトル獲得数など常に将棋界のフロントランナーとして躍進を続けてこられた将棋棋士 羽生善治さん。国民栄誉賞受賞や藤井聡太六段との対局など最近でもおおいに話題です。さらに将棋の枠をこえ、ご自身を大局的にながめ、思考や決断力や勝負について語られています。将棋をなさる方はもちろん、こうした著書やインタビューなどで羽生さんのすごさに触れ刺激を受けてこられた方も多いことでしょう。私もその一人です。

そんな羽生さんは、AIについて、人間について、これからについて、どう捉えられているのでしょうか。
今回は「知っていますか」シリーズの名ガイドとして知られる阿刀田高さんを対談相手に迎え、お話をたっぷり伺うとともに引き出し合っていただきたいと思います。羽生さんと小説家 阿刀田さんの対局ではどんなことが起こるのか、それも楽しみです。(湯川)

・羽生善治さん 将棋棋士
 阿刀田高さん 小説家
・演題:「AI時代の人間の行方」
講師プロフィールはこちら羽生善治さん阿刀田高さん

第4回 4/25(水)内山聖子さん

satoko_uchiyama.jpg4/25(水)はテレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ ゼネラルプロデューサー 内山聖子さんのご登壇です。

「私、失敗しないので」

主演 米倉涼子さんのセリフで有名な大ヒットドラマ『ドクターX』。

昨秋放送の第5シーズンも高視聴率にて、まさに"失敗しない"作品となっています。

テレビ朝日に入社された当時は秘書室配属。
1995年からドラマプロデューサーとして連続ドラマ、スペシャルドラマを多く手掛け、今では、世界200以上の国と地域で配信される作品のゼネラルプロデューサー。

・・・と、失敗とは縁遠いとも思える内山さんのキャリアですが、ドラマのセリフとは裏腹に、ご自身の人生は失敗だらけとおっしゃる内山さん。

だからこそ、『ドクターX~外科医・大門未知子~』では、失敗しない女と失敗しない理由を描いたのだそうです。

今回は、大ヒットドラマの企画から放送まで、作り手として裏話をまじえてお話頂けるとのこと、楽しみです。(保谷)


・内山聖子さん
・テレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ ゼネラルプロデューサー
・演題:「失敗しないドラマ創り」

講師プロフィールはこちらです。

第3回 4/20(金)有沢正人さん

masato_arisawa.jpg4/20(金)はカゴメ株式会社 執行役員CHO有沢正人さんにご登壇頂きます。

日系精密機器メーカーにて全世界のグループ人事統括、全世界共通の職務等級制度や評価制度の導入、事業部の枠を超えたグローバルな人事制度構築

その後の外資系保険会社では、日本独自のジョブグレーディング制度や評価制度を構築

現在のカゴメでは、百年以上の歴史を誇る老舗企業のCHOとして全世界共通の人事制度の構築

・・・と、プロフェッショナルグローバル人事として数々のご経験をお持ちの有沢さん。

 ・「人事戦略」は「経営戦略」のなかでも最も重要な戦略である

 ・トップのコミットメントなしに「人事改革」はできない

 ・人事の役割は経営と心中するつもりで改革を迫ることにある

と断言していらっしゃいます。

グローバル化がなかなか進まない、進められないと悩みを抱える企業は多いことでしょう。

いかにしてグローバル化の進展をしてきたのか、人事プロフェッショナルの有沢さんより、グローバル企業への飛躍に必要な人事のインフラ構築についてふんだんなご経験をもとにお話し頂きます。(保谷)

・有沢正人さん
・カゴメ株式会社 執行役員CHO
・演題:「100年企業の人事大改革~グローバル企業への飛躍に必要な人事制度とは~」

講師プロフィールはこちらです。

第2回 4/17(火)池上彰さん

akira_ikegami.jpg4/17(火)はジャーナリスト 池上彰さんにご登壇頂きます。

お顔をテレビで拝見しない日はないのでは・・・と思うほどにさまざまな番組、また書籍等にて、私たちにわかりやすく世界で、社会で起こっていることを解説してくださる池上さん。

『夕学五十講』は3回目のご登壇です。これまでにも、時流に沿ったテーマでわかりやすくお話し頂きました。

地図から読む世界」 2007年6月29日講演

学び続ける力」 2014年6月23日講演

今回は、これからの世界について。

トランプ大統領の誕生により世界のなかでの存在感が小さくなっていると言われるアメリカ。一方で、アジア・ユーラシアでは中国の台頭。中東ではかっての帝国を彷彿とさせるかのようにロシア、トルコの存在が目立っています。

これからの世界はどうなっていくのか。新しい世界をどう読むのか。

池上さんの丹念な取材と分かりやすい解説により、刻々と変化する世界情勢を読み解いていきましょう。(保谷)

・池上彰さん
・ジャーナリスト
・演題:「新しい世界の読み方」

講師プロフィールはこちらです。

2018年度前期スタート 第1回 横田南嶺さん

慶應MCC『夕学五十講』2018年度前期はじまります!
司会を担当いたします保谷・湯川が本日より各回の講師紹介をいたします。

今期も幅広く多彩な顔触れの講師陣。ぜひ、講師紹介からも、講演が楽しみになるようなエピソードなどお楽しみください。

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nanrei_yokota.jpg4/12(木)今期最初のご登壇は臨済宗円覚寺派管長 横田 南嶺(よこた なんれい)老師です。

大学在学中に得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行をされた老師。
円覚寺僧堂師家に就任されたときは、まだ34歳の若さでいらしたそうです。

2010年 禅宗 臨済宗円覚寺派 管長になられた際には30年ぶりの交代、多くの僧侶が参加し祝福されたとともに、今なお日本を代表する禅宗のリーダーとして教えを説いていらっしゃいます。

学生時代には、お寺に行っては座禅ばかりしている変わり者として見られていたとのこと。誰かのお役に立とうなど夢にも思わず、ひたすら座禅を続けてきたと著書にも記載されています。

長い歴史を経て伝えられた禅の教えは、叡知に満ち、苦しみ悩む人たちには心の支えになり、道に迷う人には生きる力を与えるとされています。

先行き不安な現代に生きる私たち。

禅の言葉より、心を調える術と、今を生きる知恵を教えていただきます。(保谷)


・横田 南嶺(よこた なんれい)
・臨済宗円覚寺派管長
・演題:「人生を照らす禅の言葉」

講師プロフィールはこちらです。