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「男おひとりさまは女に学べ」  上野千鶴子さん

『男おひとりさま道』という本は、中年男には、けっして気持ちよく読める本ではない。
「オレが大黒柱だ!」と鼻をうごめかせている男どもの前に、上野先生がツカツカとやって来て、「アンタ達、だからダメなのよ。これでも読みなさい」と、見たくなかった現実を突きつけたような本である。
上野先生も、本音を言うと、この本を書きたいとは思っていなかったようだ。
「だから男おひとりさまについて書くのは嫌だといったでしょ。明るい話にならないもの」
という記述が本書にはある。
『おひとりさまの老後』が75万部のベストセラーになり、色気が出た編集者が、「先生、男のおひとりさま本も必要ですよね」と無理やり口説き落としたのかもしれない。
いや、つまらぬ憶測はやめよう。
「アンタ、だからダメなのよ」と上野先生から叱られそうだ。

上野先生の講演は、理論整然、論旨明快。皮肉とユーモアを随所に織り込んで進んでいく。身につまされながらも、男のバカさ加減に思わず笑ってしまう。そんな2時間であった。

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