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美意識こそが経営を再生する 山口 周さん

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ゴミを作るために働いていたのか?

「スペースコロニーに移住する際、日本の文化遺産から1つだけ持っていけるとしたら、いったい何を選びますか?」

コーン・フェリー・ヘイグループのシニア クライアント パートナー山口周氏の講演は、意表を突いてこんな問いかけから始まった。これを山口氏は20年にわたり自問自答し続けてきたという。自分で考えるだけでなく身近な人々にも尋ね、研修で呼ばれた際には受講者達に書いて提出してもらったりもしてきた。
するとその答えのほとんどが17〜18世紀以前のものだというのだ。山口氏自身も天目茶碗や長谷川等伯の松林図や桂離宮などを想起するという。

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「動く、出会う、親しむ経済成長」飯田泰之先生

飯田photo_instructor_932.jpg人口が減少すると、経済に負の影響を与えると、私を含めた多くの人が思っているだろう。日本はまさに人口減少社会であり、2017年の合計特殊出生率は1.43と2年連続で低下している。しかし、飯田泰之先生によれば、人口減少悲観論は悲観しすぎであり、日本の未来はそこまで絶望的ではない。人口減少であれば、生産性の向上が期待されるという。ここでいう生産性の向上とはR&DやAIに代表される第4次産業革命技術導入によるものではないのが飯田先生の視点である。そして、生産性の向上には「動く成長」「出会う成長」そして「親しむ成長」の3つの成長が必要なのだ。

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橋爪大三郎さんの「世界四大文明論」

photo_instructor_935.jpg「文明」という分類軸を使って世界を理解しようという知的試みは、これまでも何人かの知識人によって行われてきた。
例えば、政治学者のサミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』で、文化の違いによって世界を8つの文明(9つという説もあるようだ)に分類し、文明間の衝突が国際政治を不安定化させる要因になることを予見した。
文化人類学者の梅棹忠夫は、『文明の生態史観』で、ユーラシア大陸を第一地域と第二地域に分類した。
大陸の両端に位置する第一地域(欧州と日本)の文明が発展し、その内側の第二地域(中東、アジア)は発展が遅れた。第二地域が発展できなかったのは、大陸中央を斜めに横断する大乾燥地帯の気候・風土に起因すると分析した。

本日の講師、宗教社会学者の橋爪大三郎さんは、「宗教」を切り口にした四大文明論を提唱する。
世界には、欧州のキリスト教文明、中東地域のイスラム文明、インドのヒンドゥー文明、中国の儒教文明、の四大文明がある。
それぞれが25億人、15億人、10億人、13億人の人口を擁し、全部合わせると63億人。世界人口76億人の83%以上を占める。世界の人々の大多数はどこかの文明に属し、巨大なひとつの集団として、価値観や慣習を共有している。
ちなみに、我が日本は四大文明のいずれにも属さず、人口は1億人。橋爪さんの言葉によれば、無視できるほどの少数派でしかない。

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スプツニ子!氏に聴く、問いを立てるデザイン

スプツニ子!イギリス人の母と日本人の父、二人の数学者の間に生まれたスプツニ子!氏。数学の得意な理系女子としてイギリスのインペリアル・カレッジ数学科および情報工学科を卒業し、続いてRCA(英国王立芸術学院、日本で言えば東京藝大に相当)のデザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。その後マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教に就任しDesign Fiction Groupを率いたのち、現在は東京大学とRCAがコラボした東京大学RCAデザインラボの特任准教授を務める。

...という紹介は、スプツニ子!氏がもっとも嫌がるタイプのものだろう。最近の悩みは「肩書きモンスター」になりつつあること、という氏の経歴は、確かに傍から見ればエスタブリッシュメントのそれにしか見えない。しかしそれは幼少期の原体験としてのいじめに端を発し、悩み苦しみ続けた青春期が生んだ軌跡でもある。

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東京五輪後の金融政策をうまく使うための、暮らしの考え方 白井さゆり先生

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どんな暮らしをしたいのか

東京五輪後にどんな生活が待っているのか、考えて行動を始めたところでともするとどれも不景気に備える作業ばかりになりそうだ。この間の梅澤さんのお話を聞いて思ったけれど、五輪後の日本をどうしたいのか、どうしたら楽しく生活できるのかの自分に置き換えて、もっと具体的に思い描かないといけない。

慶應義塾大学総合政策学部 教授の白井さゆり先生のお話は、論理的に五輪後の日本経済を予測しつつ、発想の転換により新しい金融政策を行うことの重要性がテーマであったと思う。その根底に必要なのは、東京五輪後にどのような生活をしたいから、どのような金融政策へと発想を転換させていくべきなのかということなのではないだろうか。

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琴坂将広先生の考える経営戦略の未来

コトサカphoto_instructor_930.jpg経営戦略とは何か―
その答えには、実務家と研究者との間で大きなギャップがある。
実際に会社を経営している人は、明日や1ヶ月後の未来のことを考えて戦略を練る。つまり、実務家にとって経営戦略とはプランである。反対に研究者は、過去の実現された成功事例を見て、経営戦略とは何かを体系化する。つまりはパターン化。実務家と研究者の経営戦略とは何かのギャップには、そこで未来を見ているのか過去を見ているのかの違いがある。そのギャップを埋めようとされているのが、慶應義塾大学総合政策学部の准教授である琴坂将広先生である。本日の講演テーマは「テクノロジーが変えた経営戦略:進化を振り返り、未来を考える」である。さっそく、過去を振り返るところから始めてみよう。

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明るい未来がやってきた!? 西野亮廣さん

ニシノphoto_instructor_937.jpg3歳の息子の子育てばかりに関心が向いている私でさえ、世界が劇的に変化していることを肌で感じる今日この頃である。今回の西野亮廣さんの講演では、今起きている大きな変化の一つの面を、クリアに、かつ軽やかに、見せてもらったように感じている。

2001年、と改めて書くと随分時間が経ってしまった感が強まるが、私はこの年に「地域通貨」と出会った。地域通貨とはその名のとおり、特定の地域で限定的に使われるお金のことで、この地域通貨の考え方は当時の私にとって衝撃だった。

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歴史には未来のシナリオが潜んでいる 本村凌二先生

モトムラphoto_instructor_929.jpg勉強が趣味だって思うくらい勉強は好きだけれど、歴史だけは特に興味がわかなかった。「イイクニツクロウ」という呪文に秘められたその意味が全然理解できていなかった。詰め込み式の受験勉強のせいだ。覚えること自体にはやっぱり意味なんかなくて、でも、本村凌二先生がローマのお話を聞いたことが私の趣味の新たな1ページを開いてくれた。

『歴史には「未来のシナリオ」が潜んでいる。』

偉大な先生のお話にはいつも示唆がたくさんあるけれど、本村先生のローマ帝国研究にも、現代を構造的に大局的に理解する鍵が詰まっている。歴史は繰り返すのだ。それこそが、歴史を学ぶ面白さであり、重要性なのだ。

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ガチでグッジョブ、神 編纂者w 飯間浩明さん

イイダphoto_instructor_934.jpg社長をやっていると、折々社内に周知したいことが発生する。そんな時、昭和の映画であれば全社員を呼び集めて厳かに訓辞を垂れるのだろうが、私は平成も終わろうという現代の、フラットな組織のフランクな社長(笑)なので、全社員宛にメールを入れる。

すると三々五々返信が来る。大部分が「承知しました」「かしこまりました」「承りました」と書かれている。そこに所感などを書き添えたメールもある。ぶっきらぼうに一言のみの返信は、50代男性でスマホも持たないデジタルデバイド派に多い。「全員に返信」で返すのが不文律となっているので誰がどう返しているかが互いにわかる。

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楠木新氏に聴く、「いい顔」でいるための定年準備

クスノキphoto_instructor_928.jpg昨年、ベストセラーとなった『定年後』。売れた理由のひとつを、著者の楠木 新氏自身は「タイミングとタイトル」と分析している。

これまでの中高年世代にとって、恐ろしいのは近づいてくる「死」そのものだった。だからその瞬間をどうやって遠ざけるか、つまり「いかにして寿命を延ばすか」が主要な関心事であった。

だがここ数年、その流れが急に変わってきた。

実際に寿命が延び、生物としての「死」が遠方に追いやられた結果、サラリーマンとしての「死」である定年との間の時間的ギャップが大きく意識されるようになった。「定年以降、延びた寿命をどうやって埋めればよいのか」。今や中高年サラリーマンにとって、「生」そのものが、漠とした不安をもたらす要因となってしまった。

『定年後』。 あえて、たった三文字に抑えたタイトル。そこから漂うなんとも言えない不穏な空気が、「50歳からの生き方、終わり方」という寂寥感を掻き立てるような副題と相俟って、中高年の不安な気分を絶妙なタイミングで言い当ててしまったのだ。

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「解釈」の「習慣づけ」による幸せ 茂木健一郎さん前野隆司さん

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今回の夕学は、脳科学者の茂木健一郎氏と慶應大学大学院の前野隆司教授のお二人が講師。会場は満員となった。

はじめに前野教授が話し、続いて茂木氏が話し、そのあとにお二人の対談が行われた。それぞれに興味深い話が盛りだくさんで、どこを切り取っても面白かった。
お二人の話の中で特に印象に残った話題を紹介したい。

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貫く 山口絵理子さん

山口絵理子初めから終わりまで夢中になって聞いた。ゼロから何かを立ち上げた人の話はすべてが具体的で活気とエネルギーに満ちて引きつけられる。バングラデシュでの立ち上げ、いや、動機となった山口絵理子氏の子供時代から今日までのストーリーがそのままマザーハウスのブランドになっている。いじめられていた子供時代、おとなしくて授業中手を挙げる事などとてもできなかったという学生時代を過ごした山口氏は現在、日本国内29店舗、台湾6店舗、香港1店舗を構え、バングラデシュを初めとするアジア諸国に生産拠点を持つ。

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中間管理職よ、騎士をめざせ! 木村尚敬さん

キムラphoto_instructor_927.jpg「平成」も、残り1年を切った。
この時代の節目を前に、働き方改革関連法案が衆院を通過する一方、従来の官僚の仕事の進め方や、伝統ある大学運動部の指導方法などが立て続けに大問題となっており、昭和~平成を通じて「当たり前」とされてきた考え方が、次々と集中砲火を浴びている。
産業界においても激しい環境変化が起きている。世界に占める日本のGDPは今やわずか6%となり、日本企業はアウェイを前提とした戦い方が当たり前のフル グローバル化に直面している。
技術面から見ても、IT・デジタル化によりスマイルカーブ化が加速し、日本企業が得意としてきたモノづくりの付加価値が減少してしまった。
私たちは今、大きな大きな時代の変わり目に直面している。
日本を代表するメーカー系大企業の過去40年間の軌跡を見ると、80年代には高い営業利益率を誇っていたソニー、ホンダ、パナソニック、東芝、日立といった名だたる企業が、約40年後の現在では売上高を何倍にも伸ばしながらも、営業利益率を何分の1にも減らしてしまっている。規模は大きくなったのに稼ぐ力が激減しているというのだ。
同じく過去40年間で売上も営業利益率もともに伸長傾向にある多くの海外メーカーと較べると、その差は明らかだ。

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2020年後のTOKYOを考えてみよう 梅澤高明さん

photo_instructor_926.jpgそろそろ2020年以降の東京のことも考えようと思ってきたけれど、重い腰が上がらなかった。オリンピック・パラリンピックが東京にやってくるまでにまだ3年あるのに、気が早いと思うかもしれないけれど、一大イベントが終わった2025年ごろには、建設業の需要は落ち込み、景気に影を落とすという説は今や通説に近いと思う。この際、日本の建設業のあり方や東京の開発コンセプト自体を見直そうと思った人も絶対いるはずだけれど、じゃあどのように変更したらよいのかイメージを具体化できない、そんな考える時間ない、えーっと誰か教えてほしい、、、というジレンマを抱えた人もいたと思う。

A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明さんは、11人の有志の方とともにプロボノ集団『NEXTOKYO Project』を立ちあげ、新しい東京創生のプロジェクトアイデアの実現に向けて取り組んでいらっしゃる。
NEXTOKYOの問題意識はこうだ。

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今日からあなたはMathe-magician 秋山 仁先生

photo_instructor_924.jpg昔、のっぽさんと秋山仁先生が楽しそうに実験をする姿に数学は楽しいかもしれないとワクワクしたことを思い出しながら、講演というより次から次へワークを繰り広げながら数学の仕組みを紐解いていく先生はまさにMath-magicianでした。

目の前で実際にCDを傷をつけ、誤り修正符合理論で自動的に誤りを直す実験は、ドキドキしながら耳を澄ませ、普通に再生される様子を見せたり、秋山先生は楽しそうに次々実験ワークを展開し会場にいる人をどんどん前のめりにしていく。人が学びたくなる場面は教えるではなく、わかりやすく伝える=やって見せることで証明された時間でした。

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バイアス・フリーとコンセプト、そして禅 濱口 秀司 さん

photo_instructor_924.jpg一つの便利な言葉なり解釈なりが社会に受け入れられ、便利であるが故に繰り返し、まるで不変の真理のごとく使われるのに遭遇すると私は嫌悪感や不信感を覚えずにはいられない。
典型的な例は「日本人は英語が話せない」で、実際はカタカナ英語や単語を繋げた文でも日本人は話せる方だと思うことは多い。原因を探っていけば様々な解が見つかるのに一度「日本人は英語ができない」と安易に振りかざした途端、すべての思考や解決への道は閉ざされてしまう。他にもあるのが「日本人は改善が得意でもイノベーションが苦手だ。」それ本当?濱口さん、よろしくお願いします。

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闘うチバニアン 岡田 誠先生

photo_instructor_923.jpg千葉時代を意味する「チバニアン」は、約77万年から12万6千年前の地質年代の基準地となった場所を指す名称。千葉県市原市の地層にある。今回登壇した岡田誠先生は、その研究チームの代表を務めていらっしゃる方だ。

チバニアンは、語感はキャッチーだが、ミルフィーユ(地層だけに)が載った3頭身のゆるキャラなどでは決してない。意外に結構な苦労人だ。まずもって先の私のようなボンクラな無知と偏見に対し辛抱強く向き合ってこなくてはならなかったし、しかもまだ何者にもなれておらず、長らく半人前状態での足踏みを余儀なくされている。現在、チバニアンは、世界で69番めのGSSP(Global Boundary Stratotype Section and Point:国際標準模式層断面とポイント)になるべく国際地質科学連合に申請中で、そこで認められて初めて、ようやく正真正銘、本物の「チバニアン」になれるのだ。

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超AI時代における落合陽一さんの考え方

photo_instructor_922.jpg心ってそんなに大事だろうか?

身体よりも心が大事であると、私たちは子どもの頃からそういう教育を受けて育った。
AI(人工知能)の話となれば、人間との大きな違い――心や感情の有無ばかりが取り沙汰される。

「心ってそんなに大事ですか?」

講演のために用意されていたどの言葉よりも、質疑応答で出た何気ないこの一言が、落合陽一さんの考えをよく表している気がした。演題は「超AI時代の生き方・働き方・考え方」。AIについての講演は、他の夕学講演でも何回か聴く機会があったが、今回はこれまでとは違ったメディアアーティストの視点と切り口であり、AIやテクノロジーがどうのこうのという話よりも、落合さん自身の考え方に脳が刺激された感じであった。ここでも、「落合陽一さんの考え方」という視点から、今回の講演について書いてみる。

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人生100年時代の心のあり方 石川善樹さん

photo_instructor_912.jpg石川善樹氏は現代の若い人だと思う。悪い意味ではない。講演が雨天の日だからか傘をさした人の絵のTシャツにジャケット姿で軽やかに登場し、聴衆の年代やニーズをよく捉えており、論理的で大変良くまとまっていて話し方もわかりやすかった。「考えるスタート地点が大事なので語源から考え始めるのが好きです」と言って予防医学がイタリア語で馬を御すること、自分を御することがマネジメントとの話、そして石川氏の「胸にどうしようもなく迫る」3つの疑問が紹介される。
(1)自分は何歳まで生きるか? (2)こんなに自堕落でいいのか (3)何歳から本気出すのか?
初めに大枠が示された。他にも講演は豊かに広がったがここではこの3点に絞り紹介する。

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「羽生善治さんと阿刀田高さんが考えるAIとの付き合い方」

羽生善治阿刀田高「AI(人工知能)は単なるブームではないか」。私のまわりの経済学者たちのあいだでは、そんな説が濃厚である。だいたい最近になって思うのだが「AIが人間の仕事を奪う」という代替説自体が、人々の不安や恐れを煽るような、ちょっと"アレ"な感じの話題な気がしている。恐怖心はあるものの、結局のところ、私を含めてAIがなんだか理解してる人ってそんなにいないのでは?って感じである。AIがもたらす漠然とした不安。そんなAIについて「AI時代の人間の行方」という題目で、本日は将棋棋士の羽生善治さんと、作家の阿刀田高さんのお二人の見解を対談形式で存分に伺った。

前半一時間は羽生さんのお話。将棋棋士の観点からすると、AIと人間の違いは次の三つに集約される。

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"リアル未知子"に見る強さとしなやかさ 内山聖子さん

内山聖子これまで夕学五十講にてさまざまなスピーカーによる講演を聴いてきたが、講演の冒頭には特に、スピーカーの個性があらわれるような気がしている。

大いにくつろいだ雰囲気で話し始める方、登場した瞬間に会場を惹きつけるチャーミングなオーラをまとった方、闘いのような厳しい顔で臨む方----内山さんはいずれのスピーカーとも違い、あたかもビジネス・プレゼンのごとくアジェンダの説明から講演をスタートした。
このアジェンダがまた魅力的で、会場の人たちが知りたい・聴きたいであろうことをしっかり見抜いている。さすがヒットドラマのプロデューサー、1話目から視聴者の心をガッチリつかむ術を心得ていらっしゃる。

今回の講演は、『失敗しないドラマ創り』というタイトルから想像されるとおり、あの大ヒットドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(以降、『ドクターX』)の話が中心だった。企画やキャスティングなど作品誕生の背景から撮影時の裏話まで、全シリーズを鑑賞してきた『ドクターX』ファンとしては終始ワクワクの90分間だったが、講演で披露されたエピソードを列挙するのは芸が無いので、本レポートでは内山さんのお話から私が勝手に感じたことを書いてみようと思う。

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100年企業の改革を進めるトリックスター 有沢正人さん

有沢正人.jpg 大企業の幹部の人たちと懇親していると、いつも不思議に思うことがある。彼らの酒の肴のほとんどが、過去や将来の人事の話題だということだ。過去の人事についてであれば「いやぁ、やはり人事はよく見ているよ」。近い将来の人事の噂に関してであれば「しかし人事は、実際に席に座ってみるまでは分からないぞ」

 そういう時の彼らは、人事という単なる企業活動の中の一機能のことを、あたかも神の託宣であるかのように神妙な面持ちで語るのだ。
 人事ひとつで人生設計までもが大きく変わる可能性があるのだから、それがおおごとであることは分かるものの、私自身はずっと小さな会社のオーナーをしているので、その感覚は今ひとつピンと来ない。

 「人事を尽くして天命を待つ」という。この場合の人事というのは"人としてできること"といったような意味であり、企業のHRのことではない。しかし人事を語る時の大企業ビジネスマンたちの顔は、まさしくその天命を待つ無力な民のそれ、そのものだ。

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「考えることをやめるな!」池上彰さん

池上彰.jpg今回の講師は「わかりやすい解説」でおなじみの池上彰氏。テレビでは見ない日がないほどの活躍ぶりだが、本人によると「現在の本業は大学で学生に教えることと、本を書くこと」。テレビはそれらに支障のない範囲でやっているそうだ。
東京工業大学をはじめ複数の大学で授業を持ちながら、抱える締め切りは月に25本というから凄まじい。

池上氏のこの熱は、一体どこから湧き、どう維持されているのだろう?

この日の講演は米英仏のシリア攻撃の話から始まった。
シリア攻撃を開始する2日前、ツイッターで「ミサイルを飛ばすからロシアは準備しておけ」とつぶやいた米・トランプ大統領。軍事機密を漏らしたとして問題になったというが、単に軽率な発言だったのか?

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鏡 横田南嶺さん

nanrei_yokota.jpg「死んだらどうなるのだろう。」4、5歳くらいの頃だろうか、そんなことを考えた時期があった。それは決まって寝る前で、眠りにつくまであれこれ考えていつの間にか眠り、起きるとそんなことはすっかり忘れて夜になるとまた考えるという事がしばらく続いた。しかし同様の問いを持たれても円覚寺の横田南嶺管長はやはり違う。2歳の頃のその問いに誠実に取り組まれていく。

「白い煙になって空に帰って行く」
「(灯籠流しで用いる)船に乗り川を流れてあの世に行く」
火葬場と新盆の川で死をそのように大人は説明したが、生憎流したその船は目の前で沈んでしまった。2歳の幼児はどうも冷めた目を持ってしまったらしく、次のような感想を得る。
「大人は当てにならない。」

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第25回 7/27(金)山口周さん

shuu_yamaguchi.jpg7/27(金)、2018年度前期さいごの講演は、コーン・フェリー・ヘイグループ 山口周さんです。

山口周さんは電通、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーなどを経て、現在、コーン・フェリー・ヘイグループのシニア クライアント パートナー。この豊富なコンサルタントとしてのご経験とキャリアの山口さんのベースに、美学美術史のご専攻があると知り、なるほどと手を打ちました。話題となりました山口さんの近著の一冊を読んだときです。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
私は幼いころから音楽や絵などが好きで、専攻こそしなかった(できなかった)ものの、制作や研究にも憧れました。ですので"美意識"というテーマを真っ向から扱ったこの一冊にはとてもひかれました。

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第24回 7/24(火)飯田泰之先生

yasuyuki_iida.jpg7/24(火)は経済学者の飯田泰之先生にご登壇いただきます。

飯田先生は明治大学政治経済学部で教鞭をとり、研究・政策に取り組まれていらっしゃいます。ご専門は経済政策、マクロ経済学、応用計量経済学。内閣府経済社会総合研究所はじめ、政府の委員や政策にも携わられているほか、ニュース番組や討論番組のコメンテーターとしてもご活躍です。

皆さまのなかにはメディアや書籍で、飯田先生のことをお知りになられた方、注目されたきっかけの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

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第23回 7/20(金)水島広子先生

hiroko_mizushima.jpg7/20(金)は水島 広子先生にご登壇いただきます。水島先生は、精神科医で、対人関係療法専門クリニック院長でいらっしゃいます。

心にも"健康"があり、調子のよいとき悪いときがある。健康の維持・回復のための治療や予防、方法がある。私たち誰もがそう知り、意識する時代になりました。それほど身近となった一方で、ストレスやメンタル不全、特に対人関係によるものは、現代において、とても大きな問題となっています。

それは、働く個人、生きていく個々人の問題としても、それを支える家族や同僚等としても、そして、雇用する企業側やマネジメントする側にとっても、です。

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第22回 7/19(木)橋爪大三郎先生

daisaburo_hashizume.jpg7/19(木)は社会学者、東京工業大学名誉教授 橋爪大三郎先生のご登壇です。

社会宗教学の大家でいらっしゃる橋爪先生の著書は、素人であってもわかりやすいものが多いと大評判、特にビジネスパーソン必読書としてのベストセラー多いことも特長です。

それもそのはず、先生は、ビジネスパーソンこそ「リベラルアーツ」、「本物の教養」を学ぶことが大切と強く主張され、日本人である私たちが特に苦手意識を持ちやすい世界の宗教について、興味深く解説下さいます。

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第21回 7/12(木)スプツニ子!さん

suputuniko.jpg7/12(木)はアーティスト、東京大学特任教授 スプツニ子!さんのご登壇です。

「!」までつくお名前、モデルかとさえ思うその美貌、さらに肩書からだけでは、何者なのかつかむことの難しいスプツニ子!さん。

日本人のお父様と、イギリス人のお母様はお二人とも数学の研究者。

それを聞けば、英国インペリアル・カレッジ数学科、情報工学科を卒業、英国王立芸術学院(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)にてデザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。さらには、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教としてデザイン・フィクション研究室を主宰、そして東大へというご経歴にうなずく方も多いことでしょう。

テクノロジーによって変化していく世界を扱う映像、音楽、写真、インスタレーション作品を発表し、その活動は多岐にわたっていらっしゃいます。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでの卒業制作として発表した『カラスボット☆ジェニー』(2011)、『生理マシーン、タカシの場合。』(2010)、『寿司ボーグ☆ユカリ』(2010)など、ネットで大反響を呼び、東京を拠点に、世界各国の名だたる美術館より声がかかり、さまざまな展示活動は引きも切らず続いています。

今回、お話し頂くテーマは「問いを立てるデザイン」。

デザインとITとメディアの結節領域にて、未来を創り出す存在として注目されるスプツニ子!さんは、デザインを通じて社会にどんな問題提起をされているのでしょうか。

異才が放つ言葉に注目し、じっくりとお伺いしたいと思います。(保谷)

 ・スプツニ子!さん
 ・アーティスト、東京大学特任教授
 ・演題:「問いを立てるデザイン」

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第20回 7/6(金)白井さゆり先生

sayuri_shirai.jpg7/6(金)ご登壇頂くのは慶應義塾大学総合政策学部 教授 白井さゆり先生です。

黒田総裁の再任、2人の副総裁も就任し、日本銀行ではこの4月より新たな体制がスタートしています。

日銀は、2013年黒田総裁就任後、安倍政権の下で政府と共同声明を発表し、物価安定目標として「2%の物価上昇率」を掲げ「異次元緩和」を導入してきましたが、5年経た今もなお、2%の達成には程遠い状態になっているのはご存じの通りです。

「日銀の金融緩和は足りていない」と主張する黒田総裁再任によって、安倍政権では、「物価上昇率2%こそ実現できていないが、経済は各段に良くなっている。企業収益もよく、物価も2万円を超え、雇用もよい。だからこそ、今後も金融緩和策を続けるのが得策である」というメッセージを国民に送り続けているのです。

白井先生は、足許のインフレ率2%目標より程遠いこと、市場価格に歪みをもたらす国債と株式の大量買入れに市場参加者は漠然とした不安を抱えているこの現状に、中央銀行としての政策に異議を唱えていらっしゃいます。

現在は、世界景気の回復基調と東京オリンピック開催の特需、異次元緩和による円安誘導に支えられ、一見すると順調な景気拡大局面にあるように見えますが、それらの要因が剥落していけば、本来の成長力に戻るのではないかと、先生はアラートを発しているのです。

その時に慌てるのではなく、正しく現状を見つめ、日本経済の行く末について率直に国民と向き合い、対応を考えておく必要があると強くおっしゃいます。

それは、私たち国民一人一人が、今後の日本をどうしたいのかを考え、向き合うということでもあります。

白井先生の豊富なご経験と分析を解説頂くことより、日本経済の先行きについて、自分事として考えてみたいと思います。(保谷)

 ・白井さゆり先生
 ・慶應義塾大学総合政策学部 教授
 ・演題:「東京五輪後の日本経済」

プロフィールはこちらです

推薦図書 『東京五輪後の日本経済』(小学館)
推薦サイト  小学館のBOOK PEOPLE の「岐路にたつ日本経済

第19回 7/3(火)琴坂将広先生

masahiro_kotosaka.jpg7/3(火)は、慶應義塾大学総合政策学部 准教授 琴坂 将広先生にご登壇いただきます。

琴坂先生は現在教鞭をとられる慶應義塾大学SFCのご出身。在学中に小売・ITの領域で3社を起業。ベンチャー起業の経営者、マッキンゼーのコンサルタントを経て、オックスフォード大学に留学しPh.D.を取得。そんなご経歴をもつまさに新しい時代の若き経営学者でいらっしゃいます。

経営戦略とは何でしょうか。
経営戦略という言葉はよく聞きますし、よく使います。ではどういうものなのか、その問いは新鮮にさえ響きます。今回の講演は、この問いにまっすぐそして深く向き合う機会をいただくことになりそうです。

「経営戦略は、時代を超えて絶えず進化してきた」と琴坂先生はおっしゃいます。
経営戦略とは何か、経営戦略についてどのような理論の系譜があるのか、解説いただきそれをふまえたうえで、経営戦略の全体像の概観を試みます。

研究分野としての経営戦略と実学としての経営戦略。その接点、融合は、ベンチャー企業経営者、コンサルタント、研究者でまさに、その両面を経験してこられた琴坂先生ならではのご専門テーマともいえましょう。それは、実学とは何か、その本質でもあり、私たち自身の実践力醸成のヒントになるのでは、と期待しています。(湯川)

 ・琴坂 将広先生
 ・慶應義塾大学総合政策学部 准教授
 ・演題:「テクノロジーが変えた経営戦略:進化を振り返り、未来を考える」
 講師プロフィールはこちらです

第18回 6/29(金)西野亮廣さん

akihiro_nishino.jpg6/29(金)にご登壇いただくのは、芸人で絵本作家の西野亮廣さんです。

西野亮廣さんは皆さんご存じ漫才コンビ、キングコングのお一人。コンビ結成から20年近く。お笑い界のなかで堂々、人気、実力を誇る存在です。

おととし、絵本 『えんとつ町のプペル』 が大ヒットしました。そのとき、あのキンコン西野さん?絵本?とびっくりしましたね。さらに、この絵本は全ページをネットで無料公開したことで、さらに広がり、また話題にもなりました。

西野さんは、絵画が得意で美術大学への進学をすすめられたほどだったそうです。キングコングではネタ作りを担当されています。この『えんとつ町のプペル』の前にも、絵本、小説、エッセーを執筆されています。西野さんは、ストーリーや展開を考えること、文章や絵で物語を紡ぎ出すこと、に長けている方、なのですね。

私も、さいしょにこの絵本を知り、また読んだのは、facebookでシェアされた友達の投稿でした。読んでみると、感情がカラフルに描かれていて、あたたかくて、大ヒットの理由は話題性だけではなく絵本に魅力があるからなのだと思いました。

では、なぜそれを無料公開したのか。
西野さんは、絵本に【あとがき】を添えられています。

「せっかく生んだ作品も、お客さんの手に届かないと、生まれたことにはなりません。」
「だったらいっそのこと、「お金なんて取っ払ってしまおう」と思いました。」

絵本を読んだ、少なくとも私たち大人の誰もが、"どんな結果となるかわからないけれど、信じたことをやってみよう"という、西野さんのメッセージを読み、なにか考えさせられた、のではないでしょうか。

ですから今回は、西野さんをお迎えして、西野さんが "貯信時代" と呼ぶ現代におけるお金について、じっくりお話を伺いたい、メッセージやアイデアを伺いたいと思ったのです。実現してとても嬉しいです。皆さんでじっくり伺い、一緒に考えることができたらと思っています。(湯川)

 ・西野 亮廣さん
 ・芸人・絵本作家
 ・演題:「貯信時代のお金の作り方、使い方」」
 講師プロフィールはこちら
 『えんとつ町のプペル』公開サイトはこちら、です。

第17回 6/28(木)本村凌二先生

ryouji_motomura.jpg6/28(木)は早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授 本村凌二先生のご登壇です。

本村先生は、古代ローマ史研究の日本における第一人者。

教養としての「世界史」の読み方とは、「歴史に学ぶ」ということ、「過去と現在との関わり合いを知る」ということ。東京大学教養学部28年間にわたる教鞭とともに、高校世界史の編纂や英訳など、人生の若いうちより「世界史」に触れ、歴史から学ぶ機会を数多く創って下さっています。

今回の演題にもなっている著書『教養としての「世界史」の読み方』は、まさに先生のこれまでのご講義の集大成ともなる1冊。

先生自ら、教養として世界史をどう読むのか、世界史を読み解くうえで大切な視点や新説、持論を織り交ぜ、学生から大人までわかりやすく紙面上で講義下さっています。

先生がおっしゃる、ローマ帝国に流れ込む地中海世界の歴史は、人類にとって計り知れない意味を持つ、とは何を示すのでしょうか。

「混迷の現代」を読み解くカギは「歴史」の中にある、と言われるほど、私たち人間の営みは、否が応でも、太古の昔より大きな流れの中で繰り返し続けられているのです。

先生のモットーは
ローマ史を中軸として世界史の全般に興味をもちながら、「よく学びよく遊べ」の精神で生きていたい。

何よりも競馬がお好きで、土日は競馬に気が向いている。
石原裕次郎さんの大ファンで、近著には『裕次郎』をお書きになっているほど。

...と、先生の遊び心溢れるお人柄も魅力的。

ローマ史研究者としての「世界史の読み方」より、現代を紐解き、未来の糧となる何かを見つけるナマご講義、楽しみです。(保谷)

 ・本村 凌二先生
 ・早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授
 ・演題:「教養としての世界史」

プロフィールはこちらです

第16回 6/21(木)飯間 浩明さん

hiroaki_iima.jpg6/21(木)は国語辞典編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員 飯間 浩明さんにご登壇頂きます。

日本語学者で国語辞典編纂者の飯間さんは、『三省堂国語辞典』の編集委員として、日々辞書に載せる言葉をまとめていらっしゃる、まさに「辞書づくりのプロフェッショナル」でいらっしゃいます。

言葉について、辞書のありかたについて、日々考え、言葉を観察している飯間さん。

私たちが日常使っている日本語は、子どもの頃とそう大きな変化はないように感じますが、現代日本には、30年前には想像もしなかった、理解できなかった言葉が溢れているとおっしゃいます。

それは、インターネットやグローバル化の進展などによって、社会の変化が日本語にも大きな影響を与えているのです。

辞書編纂者として、言葉の観察者として、言葉の変化、ひいては社会の変化をどのようにご覧になっているのでしょうか。

私たちの日本語はどのように変化し、今どういう位置にあり、これは社会のどのような変化とつながっているのか・・・。

変化の加速度を増しているとも言われる今、過去から紐解くことで、これからの変化も見えてくるかもしれません。(保谷)

 ・飯間 浩明さん
 ・国語辞典編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員
 ・演題:「国語辞典から現代日本語が見えてくる」

推薦図書: 『三省堂国語辞典 第七版
見坊豪紀、市川孝、飛田良文、山崎誠、飯間浩明、塩田雄大(共編)、三省堂、2013年
※同内容の「三省堂国語辞典 第七版 公式アプリ」iOS版、Android版が、BIGLOBEおよび物書堂から出ています。

プロフィールはこちらです

第15回 6/12(火) 楠木 新さん

arata_kusunoki.jpg6/12(火)は、楠木ライフ&キャリア研究所 代表、楠木新さんにご登壇いただきます。

定年後―50歳からの生き方、終わり方

ドキリとするサブタイトルがそえられた中公新書の楠木さんの新著。
話題になりました。手に取られた方も多いのではないでしょうか。

『左遷論』(中公新書)、『人事部は見ている』 (日経プレミアシリーズ)などこれまでの著書も同様でした。著書タイトルが示すように、楠木さんは「働く意味」や「個人と組織」をテーマに、鋭く切り込み発信してこられた方です。

「人生100年時代」。この言葉と意識は諸問題の背景とともに定着しました。私たち働く個々人にとっての "自分の問題"との認識も浸透してきたと思います。だからこそドキリとするのです。

定年後にどう生きるか。
"定年のない"人生、どう働くか。
組織と、社会と、どう関わっていくか。

数年後に控え何かを始められている方。少し先を見据え考え始めている方。いらっしゃるでしょう。"自分の問題"と思いながらも具体的なアイデアやイメージはなく、どこから始めてよいかわからない、覚悟もまだない、そういう方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はまだ後者です。

楠木さんは、ご自身、2015年に、組織を定年退職されました。
企業に勤めながら、テーマをもって取材、執筆、講演活動をされてきた後、現在の立場・役割で活動されています。「現役の時から定年後も視野に入れた生き方、働き方を考えるべき」とおっしゃる楠木さん。
その実践者のお一人であるからこそ、いま定年後の人生を歩み始められている楠木さんから伺えるお話があるはずです。今回の講演をヒントに、またきっかけに、皆さんと一緒に私も考えたいと思ってます。(湯川)

・楠木 新さん
・楠木ライフ&キャリア研究所 代表
演題:「定年後も見据えた働き方改革」
講師プロフィールはこちらです。

第14回 6/6(水)茂木健一郎さん・前野隆司先生

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6/6(水)にご登壇頂くのは、脳科学者 茂木健一郎さん、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 前野隆司先生です。

茂木さんの原点とも言われるべき著書『脳とクオリア-なぜ脳に心が生まれるのか』が出版されたのが1997年。

ひらめき、創造性が発揮されたとき、「わかったぞ!」というあの瞬間を「アハ体験(a-ha! experience)」として、短時間で脳の神経細胞がいっせいに活動し、世界の見方が変わること。

脳という物理的世界に、なぜ心という精神世界が宿るのか。そのポイントとなるのが「クオリア(質感)」という概念であること、素人にもわかりやすく解説くださいました。

前野先生のご専門はロボット工学から人間システムデザインへと、人が生きるうえで必要なあらゆるシステムを包含し、研究、提言へと繋げていらっしゃいます。

先生の研究において、ここ数年で大きな柱として加わっているのが「幸福学」。

「幸福学」とは、人間にとって、良い心の状態とは何かを考える学問であり、幸せを感じる状況、well-beingとは何かを出発点に、「幸福学」第一人者でいらっしゃる先生の研究が展開していることは言うまでもありません。

茂木さんがクオリアを解いてから約30年。

研究が進んでもまだ謎の多い脳の世界。
脳と幸せは、受動意識仮説によってずいぶんと説明できるようになっていると、前野先生はおっしゃいます。

今回は、日本を代表する「幸福学」と「脳科学」ご専門のお二人より、脳と幸せとは、幸福な社会とは何かを語りつくしていただきます。

これまでのモヤモヤが吹き飛ぶ120分となることでしょう。(保谷)

・茂木 健一郎さん
・脳科学者
 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー
プロフィールはこちら

・前野隆司先生
・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授
プロフィールはこちら

・演題:「幸福学と脳科学の文脈で語り合う平成30年」
※本講演は対談を含む講演90分・質疑応答30分の構成です

第13回 6/5(火) 山口絵理子さん

eriko_yamaguchi.jpg6/5(火)は、マザーハウス代表取締役 山口絵理子さんにご登壇いただきます。

山口絵理子さんは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションとして、株式会社マザーハウスを設立。途上国の可能性を「モノづくり」をとおして生活者に届けていらっしゃいます。

マザーハウスはいまや、日本国内26店舗。台湾や香港にも出店されています。シンプルで使いやすく、日本で働く私たちにも、身近なファッションブランドとして確立されました。

途上国でビジネスをつくる。途上国とのビジネスをつなげる。
可能性を感じますが未知のチャレンジを感じるフィールドではないでしょうか。そこに果敢に挑戦し、起業、店舗オープンをされたころは、そんなすごい若き女性起業家がいる、という目線で山口さんはとても注目されていたように覚えています。

それは、事業として確立、拡大することが難しいフィールドであることもありました。現在のマザーハウスまで育ててこられた山口さんだからこそ、今だから語れること、そして、私たちが学べること、あることと思います。

山口さんにお会いしたいという思いに、おしゃれへの関心もあり、私も、講演をとても楽しみにしています。(湯川)

・山口 絵理子さん
株式会社マザーハウス 代表取締役兼チーフデザイナー
・演題:「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
講師プロフィールはこちらです。
株式会社マザーハウス オフィシャルサイト:https://www.mother-house.jp/

第12回 5/31(木)木村 尚敬さん

naonori_kimura.jpg株式会社経営共創基盤(IGPI) パートナーで、IGPI上海執行董事の木村 尚敬さんです。

ダークサイド・スキル

ビジネス書としてはちょっとドキっとするタイトルの新刊(日本経済新聞出版社、2017年7月)が話題となっています。しかし手に取るとその評判はタイトルだけではないことがわかります。

斬新なタイトルによる木村さんの問いかけであり、アドバイスであり、提案です。
そしてタイトルから受ける私たちの期待に応える、説得力があり実践的な内容です。

きれいごとでは生き残れない。
正当派スキルだけではない実践的なスキル、ダークサイドスキルが欠かせない。

そう木村さんはおっしゃいます。これは、ご自身がベンチャー企業経営の後、経営コンサルタントとして、さまざまなステージの修羅場企業の経営のコンサルティングに数多く携わってこられた体験があってこそです。
これからの時代のリーダーに求められるヒューマンスキルとは。ダークサイドスキルとは。木村さんよりじっくり伺い、皆さんでそのヒントや智恵を吸収するとともに、おそらく多くの方がこれまで考えたことのない自身のダークサイドスキルについても考えみたいと思います。(湯川)

・木村 尚敬さん
・株式会社経営共創基盤(IGPI) パートナー、IGPI上海執行董事
・演題:「これからのリーダーシップのあり方~ダークサイド・スキルを身につけろ~」
講師プロフィールはこちらです。

第11回 5/29(火)梅澤 高明さん

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5/29(火)はA.T. カーニー 日本法人会長の梅澤高明さんです。

2020年は東京五輪です。開催に向けて都市の改造や再開発が進んでいます。東京は、どう進化していけばよいのでしょうか。世界のなかで魅力あるグローバル都市となるためには、さらには2020年以降もそうあり続けるためには、どうしたらよいのでしょうか。

この構想と実現に向けた民間プロジェクト「NEXTOKYO Project」が動き始めています。梅澤さんはこの「NEXTOKYO Project」の主催者でもあります。

梅澤さんは日本と米国を拠点に20年にわたり、戦略・イノベーション・マーケティング関連のテーマで企業経営を支援。クールジャパン、デザイン政策、知財戦略などのテーマで政府委員会の委員も務められています。著作やニュース番組のコメンテーターとして、私たち一般ビジネスパーソンに向けてメッセージも発信されています。

世界から見た目。政策の視点。経営ビジネス。都市として。そして現在と未来。日本を多角的に見続け、提言をされている梅澤さんだからこそ描ける、提言できるNEXTOKYO。その姿と具体的な取り組みを伺いたいと思います。(湯川)

・梅澤 高明さん
・A.T. カーニー 日本法人会長
・演題:「TOKYOを世界に開く~ポスト2020を見すえた将来ビジョンNEXTOKYO~」

推薦図書『NEXTOKYO 「ポスト2020」の東京が世界で最も輝く都市に変わるために』(共著、日経BP社)
講師プロフィールはこちらです。

第10回 5/25(金)秋山 仁先生

jin_akiyama.jpg5/25(金)は東京理科大学 理数教育研究センター長・教授 秋山仁先生のご登壇です。

髭を生やし、長髪にバンダナ・・・秋山先生をテレビで初めて拝見した時には、その学者らしからぬ出で立ちにて、難しい数学の公式をスラスラ解答されるお姿とのギャップに驚いたものでした。

通称「レゲエ教授」。

秋山先生の手にかかれば、解説をきけば、大の苦手と思っている数学が、「私もできそう!」と思えてくるから不思議、まさにマジックです。

まるで魔法使いの如く難しい公式を解く先生ですが、高校時代は数学は苦手、成績も悪かったというのだから、これまた驚きです。

でも、毎日コツコツ。1日10問でも20問でも解いてみる...。このようにして趣味のアコーディオンの練習も続け、プロ並みの演奏にてリサイタルも開催していらっしゃるとのこと。

生まれながらにしての天才ではなく、コツコツ続け、いまでは日本を代表する数学者となっていらっしゃる先生と数学のこれまでの付き合い方を知ると、私たちもまだまだ視野を広げること、深めることができるのではないかと感じます。

私たちの生活に数学なんて関係ないと思っている方も多いはず。

コペルニクス的発想の転換で不可能を可能にする秋山先生の数学マジックより、数学の有用性、魅力をたっぷりとお伺いしましょう。(保谷)

・秋山 仁先生
・東京理科大学 理数教育研究センター長・教授
・演題:「今日からあなたはMathe-magician」

推薦図書 『秋山仁の教育羅針盤』 秋山仁著、信濃毎日新聞社、2017年

推薦サイト 朝日新聞の言論サイト「WEBRONZA
      学会HP「JCDCG^3

プロフィールはこちらです

第9回 5/18(金)濱口秀司さん

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5/18(金)はビジネスデザイナーで、monogoto CEOの濱口秀司さんにご登壇いただきます。

こんなすごい方がいらっしゃるのか、世界で活躍されているこんなクリエイティブな日本人がいるのか、と思いました。濱口秀司さん。

たとえばUSBメモリ、正式にはUSBフラッシュドライブ。皆さんのおそらくどなたもが必ず1つ2つは持っていて、使ってきていることでしょう。
たとえばイントラネット。最近でこそクラウドでつながりましたが20年にわたり、多くの企業では情報の流通と機能を企業内イントラネットが担ってきました。
たとえばボディソープやせっけんのパッケージデザイン。デザインを変えることで大きく売り上げを伸ばした米国、カークランドの成功事例があります。企業名・商品名には親しみがなくとも、事例として、またその成功を受けての他への反響、お感じの方は多いことでしょう。

濱口さんは、こうしたプロジェクトにこれまでに700以上も携わり、イノベーションをおこしてこられた方です。松下電工(現パナソニック)をへて世界的デザインファームZibaに参画。現在はそのExecutive Fellowを務めながら、米国の実験的デザインファーム「monogoto」の代表としてビジネスデザイン分野にフォーカスした活動をされています。また、慶應義塾大学SDM研究科、京都大学、大阪大学などで教鞭もとられています。
幅広い業界やフィールドでたくさんのイノベーションを世に生み出してこられた濱口さんに、イノベーションとはなにか、日本人の特性とイノベーションとの関係性など、ずばり伺います。(湯川)

・濱口秀司さん
・ビジネスデザイナー、monogoto CEO
・演題:「イノベーションと日本人」
講師プロフィールはこちらです。

第8回 5/17(木)岡田誠先生

makoto_okada.jpg5/17(木)は茨城大学理学部理学科教授の岡田誠先生にご登壇いただきます。

チバニアンって何?
ニュースで見聞きして。話題になっていて。または、もしかしたら夕学五十講の一覧で。一度や二度皆さん、気になったことがおありではないでしょうか。私もです。

私たちは子どものころ学校で、地球には磁気があって(それが地磁気です)、N極とS極があって、それが決まっている、と教わりました。それには地球上ではさまざまなものが影響を受けている、ということも聞いています。
しかしこのN極とS極が、過去なんと11回も逆転したことがあった、と考えられているのだそうです。

地球の360万年の歴史。地磁気の逆転。なんだか、ワクワクします。
それと千葉がどうかかわるのか、チバニアンとは何なのか。

岡田先生はまさに古地磁気学、古海洋学がご専門。"予備知識が無くてもおよそ理解できる"ようにお話くださるそうですので、皆さんで安心して、ワクワクして、お話を伺いましょう。新しい教養的知識に、新たな好奇心との接点に、山歩きや科学の新たな趣味ごとに、なるかもしれませんね。(湯川)

・岡田誠さん
・茨城大学理学部理学科 教授
・演題:「チバニアンと地磁気逆転」
講師プロフィールはこちらです。

第7回 5/9(水)落合陽一さん

yoichi_ochiai.jpg5/9(水)はメディアアーティスト 落合陽一さんのご登壇です。

筑波大学学長補佐というポジションにて大学で研究と教育に携わり、芸術作品を生み出すアーティストでもあり、ご自身の企業も経営し大企業とともにイノベーション開発を手がける経営者でもあるという多彩な顔を持つ落合さん。

"現代の魔法使い"とも称される通り、魔法みたいに感じられるテクノロジーを自由に駆使し、人間、自然、デジタルリソース(コンピューター)がシームレスにつながり合う「デジタルネイチャー」という世界観を提唱し研究を続けていらっしゃいます。

そのすべてに影響を与えるのがAIに代表されるテクノロジーの革新であり、マルチな領域を通貫することでシナジーが生まれるという持論は、ご自身の生き方、働き方にも如実に現れています。

「我々の世代の次の一手で、日本のこの長きにわたる停滞は終わり、戦況は好転する。僕はそう確信しています。」

と著書でも断言している通り、落合さんの目線は数十年先を見据えています。

1987年生まれ、若干30歳という若さでありながら、落合さんの生き方、働き方は自身の枠に留まることなく、これからの世界、社会のグランドデザインを描き、我が国として何を為すべきか、ご自身はいかにコミットするのか既に実行しているのです。

若き異能は、これからの世界、社会をどう描き、これからどう生きようと考えているのか。落合さんの描く、これからの「生き方・働き方・考え方」をじっくりお伺いできること、楽しみです。(保谷)

・落合 陽一さん
・筑波大学准教授・学長補佐
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長
・演題:「超AI時代の生き方・働き方・考え方」

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第6回 5/8(火)石川善樹さん

yoshiki_ishikawa.jpg5/8(火)は予防医学研究者 石川善樹さんにご登壇いただきます。

東京大学ご卒業後、ハーバード大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得にて、予防医学、行動科学、計算創造学を専門とし、「人がよりよく生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行っていらっしゃる石川さん。

輝かしいキャリアと、専門内容に圧倒されてしまいますが、具体的な研究テーマは「疲れない脳をつくる生活習慣」「リバウンドしない新しいダイエット法」「人とのつながりが最高の健康法」・・・等々、私たちの生活に密着するものばかり。

博学にて、幅広い関心のもと、さまざまな研究に取り組んでいらっしゃる予防医学研究の若きホープでいらっしゃいます。

今回のテーマは、「人生100年時代」に直面している日本において、「より豊かな社会」を実現するための新しいディレクションについて。

長寿化が進み、100歳まで生きることが当たり前の時代になりつつあるいま。20年学び、40年働き、20年休むという、人生80年を前提とした人生モデルはもう成立しなくなってきているといわれています。

石川さんは、日本人の一生をどのように捉えるかによって、これからの個人の人生設計、社会生活、国の経営、競争力までも変わってくるとおっしゃいます。

100年の人生を避けられない前提として、個人の生き方や働き方がどのように変わっていくのか、セルフマネジメントという観点よりお話しいただきます。(保谷)

 ・石川善樹さん
 ・予防医学研究者、株式会社Campus for H 共同創業者
 ・演題:「人生100年時代のセルフマネジメントとは何か?」

推薦図書 
人生100年時代の国家戦略』藤沢烈著、東洋経済新報社、2017年
推薦サイト
予防医学研究者・石川善樹が考える、人生100年時代のキャリア論

プロフィールはこちらです

第5回 4/26(木)羽生善治さん・阿刀田高さん

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第5回 4/26(木)は将棋棋士 羽生善治さんと作家 阿刀田高さんの対談講演です。

初タイトルとなる竜王を1989年に獲得してから、史上初の七冠独占、最多タイトル獲得数など常に将棋界のフロントランナーとして躍進を続けてこられた将棋棋士 羽生善治さん。国民栄誉賞受賞や藤井聡太六段との対局など最近でもおおいに話題です。さらに将棋の枠をこえ、ご自身を大局的にながめ、思考や決断力や勝負について語られています。将棋をなさる方はもちろん、こうした著書やインタビューなどで羽生さんのすごさに触れ刺激を受けてこられた方も多いことでしょう。私もその一人です。

そんな羽生さんは、AIについて、人間について、これからについて、どう捉えられているのでしょうか。
今回は「知っていますか」シリーズの名ガイドとして知られる阿刀田高さんを対談相手に迎え、お話をたっぷり伺うとともに引き出し合っていただきたいと思います。羽生さんと小説家 阿刀田さんの対局ではどんなことが起こるのか、それも楽しみです。(湯川)

・羽生善治さん 将棋棋士
 阿刀田高さん 小説家
・演題:「AI時代の人間の行方」
講師プロフィールはこちら羽生善治さん阿刀田高さん

第4回 4/25(水)内山聖子さん

satoko_uchiyama.jpg4/25(水)はテレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ ゼネラルプロデューサー 内山聖子さんのご登壇です。

「私、失敗しないので」

主演 米倉涼子さんのセリフで有名な大ヒットドラマ『ドクターX』。

昨秋放送の第5シーズンも高視聴率にて、まさに"失敗しない"作品となっています。

テレビ朝日に入社された当時は秘書室配属。
1995年からドラマプロデューサーとして連続ドラマ、スペシャルドラマを多く手掛け、今では、世界200以上の国と地域で配信される作品のゼネラルプロデューサー。

・・・と、失敗とは縁遠いとも思える内山さんのキャリアですが、ドラマのセリフとは裏腹に、ご自身の人生は失敗だらけとおっしゃる内山さん。

だからこそ、『ドクターX~外科医・大門未知子~』では、失敗しない女と失敗しない理由を描いたのだそうです。

今回は、大ヒットドラマの企画から放送まで、作り手として裏話をまじえてお話頂けるとのこと、楽しみです。(保谷)


・内山聖子さん
・テレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ ゼネラルプロデューサー
・演題:「失敗しないドラマ創り」

講師プロフィールはこちらです。

第3回 4/20(金)有沢正人さん

masato_arisawa.jpg4/20(金)はカゴメ株式会社 執行役員CHO有沢正人さんにご登壇頂きます。

日系精密機器メーカーにて全世界のグループ人事統括、全世界共通の職務等級制度や評価制度の導入、事業部の枠を超えたグローバルな人事制度構築

その後の外資系保険会社では、日本独自のジョブグレーディング制度や評価制度を構築

現在のカゴメでは、百年以上の歴史を誇る老舗企業のCHOとして全世界共通の人事制度の構築

・・・と、プロフェッショナルグローバル人事として数々のご経験をお持ちの有沢さん。

 ・「人事戦略」は「経営戦略」のなかでも最も重要な戦略である

 ・トップのコミットメントなしに「人事改革」はできない

 ・人事の役割は経営と心中するつもりで改革を迫ることにある

と断言していらっしゃいます。

グローバル化がなかなか進まない、進められないと悩みを抱える企業は多いことでしょう。

いかにしてグローバル化の進展をしてきたのか、人事プロフェッショナルの有沢さんより、グローバル企業への飛躍に必要な人事のインフラ構築についてふんだんなご経験をもとにお話し頂きます。(保谷)

・有沢正人さん
・カゴメ株式会社 執行役員CHO
・演題:「100年企業の人事大改革~グローバル企業への飛躍に必要な人事制度とは~」

講師プロフィールはこちらです。

第2回 4/17(火)池上彰さん

akira_ikegami.jpg4/17(火)はジャーナリスト 池上彰さんにご登壇頂きます。

お顔をテレビで拝見しない日はないのでは・・・と思うほどにさまざまな番組、また書籍等にて、私たちにわかりやすく世界で、社会で起こっていることを解説してくださる池上さん。

『夕学五十講』は3回目のご登壇です。これまでにも、時流に沿ったテーマでわかりやすくお話し頂きました。

地図から読む世界」 2007年6月29日講演

学び続ける力」 2014年6月23日講演

今回は、これからの世界について。

トランプ大統領の誕生により世界のなかでの存在感が小さくなっていると言われるアメリカ。一方で、アジア・ユーラシアでは中国の台頭。中東ではかっての帝国を彷彿とさせるかのようにロシア、トルコの存在が目立っています。

これからの世界はどうなっていくのか。新しい世界をどう読むのか。

池上さんの丹念な取材と分かりやすい解説により、刻々と変化する世界情勢を読み解いていきましょう。(保谷)

・池上彰さん
・ジャーナリスト
・演題:「新しい世界の読み方」

講師プロフィールはこちらです。

2018年度前期スタート 第1回 横田南嶺さん

慶應MCC『夕学五十講』2018年度前期はじまります!
司会を担当いたします保谷・湯川が本日より各回の講師紹介をいたします。

今期も幅広く多彩な顔触れの講師陣。ぜひ、講師紹介からも、講演が楽しみになるようなエピソードなどお楽しみください。

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nanrei_yokota.jpg4/12(木)今期最初のご登壇は臨済宗円覚寺派管長 横田 南嶺(よこた なんれい)老師です。

大学在学中に得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行をされた老師。
円覚寺僧堂師家に就任されたときは、まだ34歳の若さでいらしたそうです。

2010年 禅宗 臨済宗円覚寺派 管長になられた際には30年ぶりの交代、多くの僧侶が参加し祝福されたとともに、今なお日本を代表する禅宗のリーダーとして教えを説いていらっしゃいます。

学生時代には、お寺に行っては座禅ばかりしている変わり者として見られていたとのこと。誰かのお役に立とうなど夢にも思わず、ひたすら座禅を続けてきたと著書にも記載されています。

長い歴史を経て伝えられた禅の教えは、叡知に満ち、苦しみ悩む人たちには心の支えになり、道に迷う人には生きる力を与えるとされています。

先行き不安な現代に生きる私たち。

禅の言葉より、心を調える術と、今を生きる知恵を教えていただきます。(保谷)


・横田 南嶺(よこた なんれい)
・臨済宗円覚寺派管長
・演題:「人生を照らす禅の言葉」

講師プロフィールはこちらです。

日本人の祖先はチャレンジャーであった 海部陽介先生

photo_instructor_853.jpg海部陽介先生は柳田国男の『海上の道』に対して懐疑的である。つまり、日本人のルーツは黒潮に乗ってやってきたという説は信じがたいと考えている。なぜなら、黒潮にのることは目的地を意識しない漂流であり、これは世界地図を知っている現代人の発想であるというのだ。私たちの祖先はそんなギャンブラーではなく、日本を目指してやってきたはずだ。だが、その方法がわからない。頭を真白にして三万年前に生きていた私たちの祖先と同じように考える。そこがスタート地点だ。

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人生は噛みしめるように生きる 田口佳史先生

photo_instructor_856.jpgかなりドラマチックな転機を迎えた田口佳史先生。25歳の時、ドキュメンタリー映画の撮影のため訪れたバンコク郊外で2頭の水牛に角で刺されてしまう。日本人の青年が入院していることを聞いた在泰邦人からの差し入れられた老子と論語、なかでも老子は田口青年の中にどんどん入っていく。

出でて行き
曰ち逝き
逝けば曰ち遠ざかり
遠ざかれば曰ち返る
入りて死す

「死ぬことはすなわち故郷に帰ること」、そう恐れることではない、その思いが強力な安堵感へとなり、ようやく眠ることができた。そしてこの経験から儒教、仏教、道教、禅仏教、神道を専門として、はや50年も古典を研究する日々を送っている。田口先生はこれらの分野に対して(その転機を考えれば当然かもしれない)、「生きる」というテーマで読む。

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自分自身に、自分が一番期待しろ! 梅原大吾さん

photo_instructor_852.jpg梅原大吾さんは、日本人初のプロゲーマーだ。
講師略歴には「15歳で日本を制し、17歳で世界チャンピオンのタイトルを獲得。以来格闘ゲーム界のカリスマとして、18年間にわたり世界の頂点に立ち続けている」とある。
続く紹介文の中では「世界のゲーム界でウメハラの名を知らぬものはいない」とも書かれているが、残念ながらゲーム界とは無関係のところで生きてきた私は、その梅原さんを知らなかった。ついでにいうと、格闘ゲームをやったこともない。
だから会場に着いた途端、聴衆の多さにまず驚いた。あれ?今日の講師ってそんなに人気のある人なんだ、と。会場に着くまでの私は、今回はマニアックな話題だろうと高をくくっていたのだった。

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回る大捜査線 清水聰先生

photo_instructor_851.jpg何の商売をしていても集客、とりわけ購買者を得るのは大変だ。日本語ではひと口に「客」というが英語ではこの辺りの区分けが厳しく、「visitor」(訪問者)、「customer」(購入者)と分けて呼んでいる。アメリカのとある店の店内放送で「Good morning, ***(店名) customers!」と流れてきた時には「アメリカではvisitorは挨拶されないの?」と仰天した。日本でなら新聞のコラム欄辺りに何か書かれてしまいそうである。そんなvisitorをcustomerにするためにはどうしたら良いのかのマーケティング提案が今回の清水聰先生の講演「新たな顧客マネジメント~循環型マーケティングの提案~」であった。

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日産はいかにしてV字回復したか  志賀俊之さん

photo_instructor_848.jpg1986年プラザ合意。急激な円高によって、それまで順調だった日産自動車は赤字に転じた。その危機的状況から、いかにしてV字回復を遂げたか。一言で表すなら「レジリエンス(Resilience)」であると、志賀俊之さんは冒頭で力強く述べた。現日産自動車副会長であり、倒産危機に陥ってから復活するまでカルロス・ゴーンのもとでその手腕を発揮してきた。レジリエンスとは「はねかえす力」であり、演題も「変革を支えるレジリエントオーガニゼーション」である。日本語で言うなら「危機的状況をはね返す力のある組織」といったところであろうか。

1990年代のマーケットシェアの恒常的低下、積み上がった負債から、いかにして今の状況まで回復できたのか。志賀さんにはレジリエントの6つの要素を自問自答形式でお話しして頂いたが、ここではその中でも組織だけでなく個人レベルでも重要だと思える3点に焦点をあてて論じてみたいと思う。

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IoTが連れてくる、人間味あふれる世界

photo_instructor_847.jpgアメリカで過ごした中学時代からプログラマーとしてのキャリアをスタートし、大学在学中に起業して生体認証の新技術を開発し成功をおさめた齋藤ウィリアム浩幸さん。この経歴を聞いただけで、間違いなく「天才」 だということがわかる。
現在は日本でアントレプレナーへの支援活動をおこなう傍ら内閣府本府参与としての顔も持つ超エリートだが、壇上では第一声からフレンドリーな雰囲気をかもしだし、自己紹介にはご自分の失敗談も盛り込んで見事にアイスブレイクされていた。

「ムーアの法則」がもたらすIoT

今回の講演の軸のひとつとなっていたのは、「Moore's Law=ムーアの法則」だ。これはインテル社の創業者のひとりであるゴードン・ムーア氏が提示したもので、「半導体、ストレージ、センサーは、2年ごとにパフォーマンスが2倍になる。もしくは値段が半分になる」というもの。
齋藤さんは、「ムーアの法則に従ってトランジスタ、コミュニケーション、ストレージ、センサーの4つの要素が利用しやすくなったおかげで、IoT(Internet of Things)が実現可能になりました」と説明した。

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人生は感謝を見つける旅である

空前の落語ブームだと言われる。夏にはビジネス誌が落語特集を編むほどである。現在、落語家の人数は800人。過去最大の規模だという。
日本の伝統芸能は世襲制が中心なので、落語界も二世、三世が多いのかと思っていたが、柳家花緑師匠によれば、世襲落語家はせいぜい30人程度。実は実力主義の世界のようだ。
確かに、これまで夕学に登壇いただいた落語家(柳家喬太郎金原亭馬生春風亭一之輔)は世襲落語家ではなかった。

photo_instructor_840.jpgそんな中で、花緑師匠は、落語界初の人間国宝 五代目柳家小さんのお孫さんにあたる。飛びっ切りの血筋である。しかも入門からわずか7年、戦後最年少の22歳で真打ちに昇進したという超実力派でもある。
45歳にして芸歴30年。古典から新作までなんでもこなし、落語界を背負って立つ存在の一人といえるだろう。

講演のタイトルは「笑いと感謝」。それが、花緑師匠がいま思うことだという。
「笑い」というのは落語の効能と言っていいだろう。夕学にも登壇された筑波大名誉教授の村上和雄先生の研究を引き合いにだして話してくれた。
村上先生が吉本興業との共同研究で明らかにした「お笑いを聞くと糖尿病患者の血糖値が改善する」というユニークな研究結果である。
「笑い(落語)は身体に良い」のである。

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雑学が世界に彩りを与える―科学で斬るベースボール 矢内利政さん

photo_instructor_855.jpg私は野球にうとい。野球好きの主人から「カーブ」「シュート」「スライダー」の違いを何度聞いたかわからないが、いまだに覚えられない。

ではなぜ今回、野球をテーマにした矢内利政先生の講演を聞こうと思ったかといえば、過去にこの夕学五十講に出席してきた経験からすると、自分の関心領域から離れている講演は面白い、という実感があるからだ。野球、それも「スポーツ科学」という自分から遠く離れた分野の講演は、「わからなくて当然。発見があればラッキー」とでもいうような安心感があり、私は肩に力を入れることなく丸ビルに足を運んだ。

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好きなことと役立つことを両立する 向谷実さん

photo_instructor_846.jpg 今回は、ジャズフュージョン・バンド「カシオペア」のキーボーディストである向谷実さんのお話を伺った。「好きなことをビジネスに変える」というお話であったが、向谷さんのお話を聞いて思ったのは、その好きなことがきちんと他人の幸せに繋がっているということ。好きなことを追求する姿勢の中にも、自分と社会との繋がりを欠かしていないことに向谷さんの信念が伺えたような気がする。だからこそ、そのビジネスに対価を支払ってくれる人がいるという当たり前の話なのだけれど、この感覚をすべての経営者が持ち合わせているのかと言われると、そうでもない気がする。

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異次元緩和と財政ファイナンス 池尾和人さん

photo_instructor_845.jpg「マネタリーベース(ベースマネー)という言葉は、本来、大学の経済学部で金融論の授業を取った人にしかわからない専門的用語のはずだ。それが、金融・財政政策の焦点として一般的に論じられるようになった・・・」

金融論の第一人者 池尾和人教授はそう言う。まさにその通り。だからこそ12年振りに夕学に登壇いただいた。

今年の6月7日、8日の日経新聞「経済教室」に、「ヘリコプターマネーの是非」と題して、日銀のマネタリーベース(ベースマネー)をテーマにした特集が組まれた。紙面上で、否定的な立場で登場した専門家が池尾先生であった。

マネタリーベース(ベースマネー)とは、日銀の現金と貯金準備高を意味する。これを裏付けに財政出動がなされることを「財政ファイナンス」と呼ぶ。
「財政ファイナンス」は、国債発行による財政出動に限界が見えてきた日本の財政政策の次の一手として、このところ急浮上してきた言葉である。
2013年以来政府・日銀の異次元金融緩和は、「財政ファイナンス」の領域に入っているのではないかという指摘もある。
たしかに「日銀が、輪転機をぐるぐる回して紙幣を発行すればよい(市場にお金が流れ、経済活動が活発になる)」という発言を総理就任前後の安倍首相もしていた。
すでに、日銀は、年80兆円のペースで市場から既発国債を買い上げており、その保有残高は400兆円を越えたといわれている。

今年9月の「総括的な検証」を転換点として、日銀は異次元緩和政策の誤りをはっきりと認めないままに静かに表舞台からフェードアウトした、との池尾先生の弁でもわかるように、6月時点とは金融政策への関心が少し様変わりしているが、基本的な状況は何ひとつ変わっていないであろう。

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ザ・ストーリー・オブ・ムネハル・オザキ

photo_instructor_858.jpg貧しい生活だった。
1億円の借金をして、食肉用の牧場をはじめた親父は借金まみれであった。 
56歳になった尾崎宗春は子どもの頃の記憶を甦らせる。
牛は飼育しているが、高級品である牛肉なんて食べたことがなかった。
情けない。子ども心に「親父のようにはなりたくない」と思い、自分は安定した公務員になるんだと心に誓った。

高校は宮崎ではなく、大阪にあるPL学園に通った。1970年代半ばのことである。これが宗春にとっての転機となった。
大阪の街には、疲れ切った顔で会社に向かうサラリーマンであふれていた。
ふと、故郷の親父の顔が脳裏に浮かんだ。
中卒で借金まみれだが、生き生きと牧場で働く親父の顔が懐かしくなった。
目を閉じて考えた。親父のようになりたいと思った。
目を開けると公務員になる夢は消えていた。
高校卒業後、4年間は親父のもとで畜産の基礎を学んだ。
しかし、それだけでは何かが足りないと感じた。
もっと上を目指したい。自分は世界一になりたい。
「そうだアメリカで勉強しよう」と宗春は思った。

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その極意とは 前田鎌利さん

photo_instructor_839.jpg満員の聴衆の顔触れは様々、しかしやはりビジネスの現場で奮闘する20代から40代が多いのが「日本文化」がテーマの講演では珍しく思った。通常、文化をテーマとした講演だと参加者の大半は女性かあるいは年配の人だからだ。かつては書道や詩歌、茶道を嗜んでおくことが男性でも教養であったはずなのに、いつからか日本男性は文化から遠ざかっている。奇妙な話だ。オペラや美術館に積極的に繰り出す女性との会話のずれもやむなし。「男女の会話のずれはなぜ生じるか」夕学の講演で取り上げて欲しい。

話を前田鎌利氏の講演に戻す。それだけ参加者が詰めかけたのもプレゼンへの関心が高いためで書籍や研修テーマとしても大変人気がある分野だ。前田氏は「書家」、「起業家、プレゼンテーション・クリエーター」、「夫・父」の3分野を挙げ、気持ちの上では7割が書家だという。

5歳の時から書の世界に入り、教職に向け勉強するが故郷ではそのポストの空きがなかった。そんな時に阪神・淡路大震災が起き、「繋がる」ことの重要性を感じて光通信に就職、飛び込み営業を始める。そして携帯電話が固定電話より多くなった2000年にJ-Phoneへの転職からソフトバンクで働くようになった。孫正義氏と柳井正氏の対談の企画(もちろんプレゼンテーション資料作成も)や、ソフトバンク、JAXA、JINSなど多数企業やイベントのロゴやメッセージを揮毫。さらには全国に書道塾15校500人の生徒を持ち、プレゼンテーション・スクールを展開するなど多彩な活動を行っている。

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前田鎌利さんの書「念」を公開!

昨日、ご講演いただいた前田鎌利さんが講演のなかで書かれた"念"の一文字。いつも気にしている強い思いという意味で、"おもい"と読まれていました。ご本人の了解をいただきましたので、アップいたします。

前田鎌利氏の「念」夕学五十講にて.JPG

鎌利さんのFacebookでも公開してくださいました。
https://www.facebook.com/kamarimaeda


田中角栄は「天才」なのか―金権政治と人間的魅力―

photo_instructor_844.jpg日本列島改造論、日中共同声明、ロッキード事件。田中角栄といえば、功績と罪過を残した人物である。しかし、早野透教授が過去の文脈で角栄を語ることはない。現代の政治にIfを付け「もし角栄だったら」という視点で、独自の「田中角栄論」を語る。

元朝日新聞記者で角栄のバンキシャ、そして現在では桜美林大学名誉教授。今回の講演は「体制と政策を考える」というクラスターに分類される。しかし、視点は「人間田中角栄」であった。つまり、金権政治と非難された角栄像だけではなく、人間としての魅力を存分に語って頂いた。それは人間関係を築くにあたって、または強いリーダーシップを発揮するにあたって非常に役立つ内容であったと感じる。また、質疑応答では、石原慎太郎が言うような「天才」だったのかについても言及して頂いた。

とはいっても、何から書いていいのやら...キーボードを打ちながらもまだ悩んでいる。講師には様々な内容を盛りだくさんに話す先生もいる。しかし、早野教授のお話はいくつかのトピックがありながらも「かくして田中角栄という人物は魅力的なのだ」という結論に落ち着いてしまうのだ。つまりは角栄の魅力に抗えない一人なのである。

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小川和久氏に聴く、「国際水準から見た日本の危機管理」

photo_instructor_843.jpg「外交・安全保障・危機管理、この三つは日本の数少ない苦手分野。四方を海に囲まれ、海に守られてきたこの国は、危機に遭遇した経験に乏しい。なのに、その自覚すら不足しているため、ともすれば国内でのみ通用するレベルの危機管理で自己満足しがちである。私が演題にわざわざ『国際水準』と謳ったのは、国際水準をクリアしていなければ、それは危機管理とは言えないからだ」

そう喝破して、小川和久氏は、目覚めの冷水を会場に浴びせながら90分間のマシンガン・トークの口火を切った。

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マネージャーになる・育てる・幸せになる! 松尾睦先生

松尾睦経済規模がなかなか思うように大きくならず、AIのように自分で経験を積み人間の仕事を代替する機械まで現れた。私たちは、昨日していた自分の仕事は明日なくなるかもしれないという不安が多くの人の心の片隅に常に陣取っているような時代で仕事をしている。諸先輩方に至っては、自分がエースだったころの仕事の仕方なんぞは通用せず、どうにかしてこの時代を切り拓く後世を育てたいという熱い思いのやり場を、探しているように見える。会場は、そんな諸先輩方が多く詰め掛け、私のように背伸びをして「マネージャーの育て方・なり方」の講演にお邪魔する若輩者は少数派であった。

だが、北海道大学大学院経済学研究科教授の松尾睦先生のお話はそんな部下の育て方やマネージャー予備軍である自分がどのように道を歩むべきかを教えてくれた。

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個人でもチームでも最大限の力を発揮する方法 井原慶子さん

photo_instructor_838.jpg2014年、バーレーン。サーキットへと向かう井原慶子さん。これで最後のレースにしようと思った。有終の美を飾るために負けられない戦い。しかし、リーダーが連れてきたメカニックは、今日が初めての新人キャサリンである。女性だから力が弱く、シートベルトをつけてもらうのに8秒かかった。男のボブがやれば1秒である。負けると感じた―――。そこに、リーダーがやってきた。

「ケイコ、新人のキャサリンはどう?」
「もう最悪よ」
「そうだろ。でも、キャサリンが来てくれたおかげで、ベルトの締め方から、器具の効率的な並べ方まで、多くの改善点が見つかったじゃないか」

結果、このレースでは初のアジア人女性として表彰台に上がれた。同じ女性なのに、新人の女性メカニックでは勝てないと感じたことを恥じた。レース後のリーダーの言葉が胸に響いた。

「新人は本番で育てる。その決断が出来なければリーダーじゃない」

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宇宙生命は存在する、たぶん 渡部潤一さん

photo_instructor_837.jpg夕学五十講は10回以上聴講しているが、講演の数日前からワクワクしたのは初めてだ。
ワクワクの理由はなんといっても「宇宙生命は存在するか」という本講演のテーマ。
テレビ番組の「宇宙人」特集に親しみ、友達のUFO目撃証言に興味津々な子供時代を過ごした私にとって、地球外生命は長いあいだ畏怖の対象であり、友達であり、フィクションでありノンフィクションだった。いるのか、いないのかーーいよいよその答えが出るかもしれないのだ。ワクワクしないわけにはいかない。

分からないからおもしろい

講演は、2013年にロシアのチェリャビンスク州に隕石が落下したときの、緊迫感ある映像からはじまった。空を切り裂く隕石、落下の衝撃波で割れるガラスの様子など、いま見ても恐ろしい光景だが、この隕石落下事故は世界中の天文学者の誰も予測しない出来事だった。

その一方で、この事故の翌日に小惑星が地球に接近することは予測されていた。
講師の渡部潤一さんは、この小惑星接近に関して事前にニュース番組の取材を受けていた。ところがロシアの隕石落下事故が起こったため、そちらについても急きょインタビューが組まれた。緊急事態ゆえ、カメラに映る渡部さんは普段着姿だ。実際のテレビ画面をスクリーンに映しつつ、「30分のニュース番組に同じ人物が2度、それも衣装を変えて出演したのは相当めずらしいことだそうです」と話して会場をドッとわかせた。

そう。テーマもさることながら、渡部さんのお話は大層おもしろい。映像を交えたりちょっと自虐的なネタを挟んだりして、客席を飽きさせないのだ。講演がはじまって20分ほどで、会場全体が渡部さんのペースに心地良く巻き込まれていくのが分かる。

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廣瀬キャプテンに聴く、「傍に立つ者」の覚悟

廣瀬俊朗2015年9月19日、イングランド・ブライトン。ラグビー日本代表のワールドカップ本大会初戦の相手は世界ランク3位の強豪・南アフリカだった。賭け屋の倍率は日本の34倍に対し南アフリカは1倍というのだから、そもそも賭けにもならない。なにしろ日本がワールドカップの舞台で勝利を収めたのは24年前の一度きり。下馬評はそれほどあからさまだったが、グラウンドに立った代表選手たちの胸には秘めた思いがあった。
そしてその戦列に、グラウンドに立つことを誰よりも熱望していた男の姿はなかった。

元日本代表キャプテン、廣瀬俊朗氏。
高校日本代表、慶應義塾大学、東芝、そして日本代表。その錚々たるキャリアの、いずれのチームでもキャプテンを務めてきた、文字通り「日本ラグビーの牽引者」のひとりだ。
2012年、日本代表の再建を託されたエディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチに就いた時、勤勉なハードワーカーとして知られる名匠が「自らの理念を理解しチームへ浸透させる力」を基準に選んだキャプテンが、廣瀬氏だった。

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トランプ躍進の陰に「反知性主義」あり 森本あんり先生

photo_instructor_836.jpgもしトランプが大統領になったら、アメリカはどうなるのか。日本は、世界は――。来る11月8日の米大統領選挙を控え、世界が固唾を呑んで見守っている。10月末の現時点ではヒラリーの圧倒的優勢が見込まれているものの、まさかのどんでん返しがあるのでは、という一抹の不安は消えない。実際、これまでもトランプは思いがけず"いい勝負"をしてきたのだ。
移民の脅威やオバマへの失望、ヒラリー嫌悪の高まりといったトランプ人気の理由をいくつ挙げられても、あそこまで極端な人物を支持するメンタリティはやはり理解し難い。その不可解を、森本あんり氏が少なからず氷塊してくれた。

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細胞からその先は 上田泰己先生

photo_instructor_842.jpg専門外の人に専門性の高い話をするのは大変だ。説明できてもどれだけ理解しているか、全体や詳細を、はたまたその趣旨を本当に理解しているかなどは話し手には本当のところ理解しようがない。研究の必要性や有用性のみを話しても研究する喜びやワクワクする気持ちは伝わらず、それが伝わらなければ「何も伝わらない」。

上田泰己先生の講演は、研究の説明とワクワク感が上手く調和し、表現されたものだった。始まりはジョルジュ・スーラの有名な点描画を紹介し、点のように単純な「要素」によって絵が構成されているように私たちの体も同様ではないかと美しい例えからである。

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坐禅で"型"から解放される 平井正修さん

平井正修平井正修さんが住職をつとめる全生庵は、安倍晋三首相がたびたび訪れたり、中曽根康弘元首相が現職時代に週1ペースで通っていた寺として知られている。

安倍さんや中曽根さんが全生庵に足を向ける目的は、坐禅だ。
坐禅――例のポーズや、お坊さんにうしろからペチンと叩かれるシーンはテレビで見たことがあるが、いったい何のためにやるのか、やるとどうなるのか。
坐禅について知りたいことは多々あるが、平井さんのお話は全生庵を建立した山岡鉄舟の生涯をふりかえるところから始まった。

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リーダーになるのはそれほど難しいことじゃない 日向野幹也さん

日向野幹也あなたの周りでリーダーシップのある人といって思い浮かべるのは誰だろう。同じ会社の直属の上司を挙げる人もいるだろうし、憧れの経営者に思いを馳せる人もいると思う。
早稲田大学大学総合研究センター教授の日向野幹也先生のお話を聞いて、内向的な同僚や影からのサポーター的存在であった先輩だって職場でリーダーシップを発揮していたのだということに気づかされた。 日向野先生が提唱するリーダーシップ像を知った後は、私と同じように隣の席のあの人や、もしかしてあたしだってリーダーであったということに気づいてもらえると思う。

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作られたイメージ 井上章一さん

井上章一講演タイトルからして京都への屈折した思いが語られるのかと思いきや、京都の話はほとんど無かった。講演中、私は心の中で何度も呟いた。「関西の人の話って本当にサービス精神旺盛だ」それほど井上章一氏の講演はたくさんの興味深い話題と笑いで満ちていた。

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日本人よ、変わることを恐れるな 夏野剛さん

夏野剛今から20年前と現在、私たちの生活はどう変化しただろうか。

「例えば、人との待ち合わせを考えてみて欲しい」と夏野剛さんは言った。「渋谷のハチ公前で17時」と電話で約束しなければ待ち合わせができない時代だった。しかし、現在では場所すら決めずに、LINEで「今どこ?」と連絡を取り合い、待ち合わせ場所を決める。友達の電話番号すら知らなくても連絡がとれる。読んだら既読が付く。私たちの生活は劇的に便利になった。

では、この20年日本のGDPはどれだけ成長しただろうか。

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よい理論ほど実践的である  金井壽宏先生

There is nothing as practical as a good theory
よい理論ほど実践的である

社会心理学者クルト・レヴィンのこの言葉を初めて聴いたのは20年近く前のことだ。
経営行動科学学会の設立最初の学会で、設立呼び掛け人の一人として壇上に立った金井壽宏先生の口から発せられた言葉であった。

金井先生photo_instructor_849.jpgは、当時四十代前半、少壮気鋭の経営学者であった。学会会場の南山大学キャンパスを、何人かの学生を引き連れて、颯爽と歩いている姿を眩しく眺めていたことを憶えている。

四年ぶり六回目の夕学登壇になった今夜も、金井先生は、クルト・レヴィンの言葉から始めた。


There is nothing as practical as a good theory
よい理論ほど実践的である

この言葉は、「持論アプローチ」という金井先生の研究&教育&実践アプローチ姿勢と通底する。
例えばリーダーシップ論でいえば、すぐれたリーダーシップの実績がある達人には、自らの経験から導き出した薫陶を整理し、言語化して「持論」として他者に語ることが出来る人がいる。それは実務家が、リーダーシップを実践し、部下や社員を育てるうえで、極めて有効な実践的なアプローチ方法である。
一方で、実務家の「持論」が、研究者が実証研究の積みあげの結果として構築してきた「理論」に負けないほど豊かであれば、研究者にとっての研究対象にもなりうる。
リーダーシップに限らず、モチベーションでも、キャリアでも金井先生は、いつも「持論アプローチ」の重要性を指摘してきた。いわば、領域を貫く一貫したアプローチテーマと言えるだろう。
研究者、教育者、実践家の3つの顔をひとつに統合する紐帯のようなものかもしれない。

「持論アプローチ」には、いくつかの留意点がある。
・ひとりよがりの我見にならぬように、できれば理論の裏付けを得たものが望ましい。
・一度作ってそれで終わりにするのではなく、何度でも書き換えて、練り上げる方がよい。
・持論を語ることで人を育て、育った人間が新たな持論を生み出す、「持論カスケード」形成されるようになると組織にとっても意味がある。 
等々。


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第25回 1/27(金) 海部陽介先生

yousuke_kaihu.jpg2016年度後期を締めくくって頂くのは1/27(金)ご登壇 国立科学博物館人類研究部 海部陽介先生です。

『日本人はどこから来たのか?』

先生の最新著書は日本人であれば誰しもが考えるこの古くて新しい問いに、最新の研究結果より紐解いています。

遺跡調査は日本の国内で閉じているかぎり本当のことはわからない、と本著のなかで先生は記していらっしゃいます。

人骨の形態学・遺伝学・考古学・年代学などの 進展と知見統合、海外の遺跡との比較、DNA研究・・・といった重層的なこの10年間の研究によって、私たち日本人の来歴と、祖先たちの知られざるチャレンジがどのようなものであったか浮かび上がってきているのです。

その解明の陰には、海部先生をはじめとする各分野の第一線の専門家、研究者皆さんのたゆまぬ研究努力と知見の統合という、まさに現代のチャレンジであること他なりません。

アジアにおける過去200万年間の人類総史の解明に貢献することが目標という海部先生より、人類がこの日本に到達するまでの新たな仮説をお伺いします。

事前に上述の参考図書を一読いただきご参加されると、より理解が深まるとのこと。
新年より人類の大きな謎を皆さんと共に解いていきたいと思います。

・海部 陽介先生
・国立科学博物館人類研究部 人類史研究グループ長
・演題:「日本人4万年の旅を再現する」

講師プロフィールはこちらです。

第24回 1/24(火)田口佳史さん

yoshihumi_taguchi.jpg第24回1/24(火)、東洋思想研究家の田口佳史先生にご登壇いただきます。

田口佳史先生には、慶應MCCのメインキャンパスで、文化教養講座agoraの講師もお願いしています。各回テーマに基づいて、中国古典の文章、解釈、そこからの学びをご講義いただいたのち、問答形式で、田口先生に問い考える方法をとっています。私たちのどんな問いも真摯に受け止め、答えてくださる、田口先生。徳のある方、人格者とは、こういう方のことを言うのだな、と思ってきました。

孔子、『論語』、皆さんご存じのことと思います。
世界四大聖人にも数えられる、儒家思想の始祖です。2,000年以上語り継がれ、読み継がれてきた孔子は、どれほど偉大で清い聖人だろうかと思っていました。agoraで学んでみると、意外に、とても人間味のある人物像がうかびあがってきました。迷ったり、腹を立てたり、苦労したりもしていたのだとわかりました。そして、だからこそ言葉に説得力があり、真実があるのだとわかりました。

学ぶなかで、「この言葉はいまの自分のためにあったのではないか」と驚くことが、たびたび、ありました。自分が悩むほど、傷ついたときほど、より言葉が沁みることも実感しました。私はいまでも似たようなことに悩んだり迷ったりしていて、成長はゆっくりなのですがそれも含めて、古典に学ぶ意味とはそういうことなんだなと振り返っています。

田口佳史先生は、49年にわたり、ご自身挑戦、迷い、失敗、数々の経験をしながら、さまざまな中国古典をひたすら読み続け、研究と探求をし続けてこられました。孔子の言葉がそうであるように、私たちに、沁み入る言葉や考え方を紹介し前に進むきっかけをくださる田口先生。お一人でも多くの方に、ぜひいちど、出会っていただきたい。ぜひいちど、先生のもとで学んでいただきたい。そう心から思う先生です。(湯川)

・講演日 2017/01/24 (火)
・田口 佳史(たぐち よしふみ)
・東洋思想研究家、株式会社イメージプラン 代表取締役社長
・演題:「人生は噛みしめるように生きる」

講師プロフィールはこちら

第23回 1/19(木)梅原 大吾さん

daigo_umehara.jpg第23回 1/19(木)は、プロゲーマー、梅原大吾さんにご登壇いただきます。

Daigo Umehara is the most dominant fighting game champion in the world. He is best known for his aggressive play and nearly psychic ability to predict and counter his opponent's next move.

梅原さんの公式サイトにアクセスすると、スタイリッシュな写真とともに、英語で、このように紹介がはじまっています。世界でもっとも強い格闘ゲームのチャンピオン、梅原さんの闘いのフィールドが、"世界"であることもわかります。

アグレッシブな攻撃、敵の次の動きをよむ力は超能力と思えるほど。"The Beast"とも呼ばれる世界のゲーム界で知らぬ者はいない王者。世界のカリスマとして18年間にわたり世界の頂点に立ち続け、さらに「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネス認定もされています。

すごいプロフェッショナルです。そしてこの圧倒的な勝利にあるのが、タイトルにある「一日ひとつだけ強くなる」。
「一度きりの「勝ち」が欲しいのなら運や要領で実現できますが、何度でも勝ち続ける「強さ」を手に入れるには、やはりそれなりのやり方が必要になります。」と梅原さんはおっしゃいます。ゲームと聞くと、運、勢い、経験、技術などを思いますが、梅原さんの言葉から、勝ち続けるための「独自の哲学と努力」があることが伝わってきます。なかなか伺えないザ・プロフェッショナルのお話。わくわくします。じっくり伺いたいと思います。(湯川)

・講演日 2017/01/19 (木)
・梅原 大吾(うめはら だいご)
・プロゲーマー
・演題:「一日ひとつだけ強くなる」

講師プロフィールはこちら
公式ウェブサイト http://www.daigothebeast.com/

第22回 1/17(火) 清水聰先生

akira_shimizu.jpg1/17(火)は慶應義塾大学 商学部教授 清水 聰先生にご登壇頂きます。

先生のご専門は、消費者に関する理論をマーケティング戦略に応用する、実践的なマーケティングの研究。

具体的には、コミュニケーション戦略やブランド戦略、新製品評価、会話型探索エンジンの開発などに消費者の理論を導入、多変量解析、データマイニング、テキストマイニング等の手法で解析し、日本発のマーケティング理論構築を目指していらっしゃいます。

SNSの登場、さらにはスマートフォンが普及して以来、企業側からの情報だけでなく、消費者間でなされるクチコミ情報など、消費者の意思決定に大きな影響を与えるマーケティングのあり方が大きく変化しています。

これまでの既存のメディアに、いま大きな流れとなっている新しいメディアを加えた 新たな購買意思決定プロセスは、海外にはない、日本独自の視点でのアプローチが特徴的であると、先生はおっしゃいます。

さまざまな企業と検証を重ねられている実例とともに、日本発の新たな顧客マネジメントのあり方「循環型マーケティング」について解説いただきます。(保谷)

・清水 聰先生
・慶應義塾大学 商学部教授
・演題:「新たな顧客マネジメント~循環型マーケティングの提案~」

講師プロフィールはこちらです。

第21回 1/12(木) 志賀俊之さん

toshiyuki_shiga.jpg新年明けて1/12(木)は日産自動車株式会社 取締役副会長 志賀 俊之さんにご登壇頂きます。

1976年に日産自動車に入社され、最初の配属先は本業の自動車関連ではなく、主にボートの製造を行うマリーン事業部。
その後、海外営業部での経営経験も積まれ、1999年ルノーとの提携に伴い着任したカルロス・ゴーンCEOによる日産リバイバルプランでは、現場とのパイプ役として、立案・実行に邁進され、大きな成果を上げられました。

経営危機に陥った状況下でのカルロス・ゴーン氏との出会い、ルノーとの提携によるグローバル化、リバイバルプランで果たした大きな役割・・・等。

これまでの様々なご経験にもとづくリーダーシップの発揮と柔軟性ある組織づくりとともに、事業環境の変化がより複雑かつスピードを増し、短期予測さえも困難になっている業界のなか、ゆるぎない企業の変革と成長とは何か、経営第一線のお話しを楽しみにしたいと思います。(保谷)


・志賀 俊之さん
日産自動車株式会社 取締役副会長
・演題:「日産:変革を支えるレジリエントオーガニゼーション」

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第20回 12/16(金) 齋藤 ウィリアム 浩幸さん

whilliamu_hiroyuki_saito.jpg12/16(金)は齋藤 ウィリアム 浩幸さんにご登壇いただきます。

1971年 米カリフォルニアで生まれ、アメリカ育ちの日系2世でいらっしゃる齋藤さん。

小学生の時より、当時出始めたばかりのパソコンに関心を持ち、解体し一日で復元したという逸話とともに、10代で商用プログラミングをはじめ、16歳の飛び級で大学合格。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部卒業する傍ら、IT技術者として暗号や生体認証の分野における研究開発を行い、事実上の世界標準規格となる生体認証システムを生み、アメリカおよび日本で特許を取得されているという華々しい経歴をお持ちです。

現在は、IoTとセキュリティの専門家、起業家として、日本に活動の本拠地を移し、世界中のベンチャー企業のアドバイザリーをしながら、ベンチャー支援コンサルタントとしても活躍。2013年には内閣府本府参与(科学技術・IT戦略担当)に任命され、大学等の講義とともに政策提言も行っていらっしゃいます。

また、これまでの起業、チームづくりのご経験を通して、アントレプレナーシップ、チームワーク、リーダシープに関するビジネス書の著書も多数で、経験に基づいた記述は多くの経営者にとって指南書にもなっているそうです。

国内外問わず発信していらっしゃる齋藤 ウィリアム 浩幸さんより、IT戦略における世界の中での日本の取り組み、そこにある問題点を第一人者の視座からお話し頂きます。
(保谷)

・齋藤 ウィリアム 浩幸さん
株式会社インテカー 代表取締役社長
・演題:「IoTとサイバーセキュリティ」

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第19回 12/13(火) 柳家花緑さん

karoku_yanagiya.jpg12/13(火)ご登壇いただくのは落語家 柳家花緑師匠です。

師匠が落語を始めたのは、なんと9歳の時。
16歳で祖父5代目柳家小さんに入門し、戦後最年少の22歳で早くも真打に昇進されました。

スピード感あふれる歯切れのいい語り口から繰り広げられる話芸は、古典から新作まで幅広い演目とともに、新たな取り組みも大人気です。

それは、落語に新風を吹き込む独演会にての"同時代落語"。

着物に座布団、といったこれまでの噺家のスタイルを脱し、スーツ姿で椅子に腰掛け口演されるのです。師匠の身体にピッタリと合ったスーツ姿は、着物の時とはまた違う趣。
普段、寄席に通う方から落語は初めてという方まで、多くの観客を魅了し新たな落語ファンを増やしていらっしゃいます。

歴史ある世界にあって、これまでの既成概念を覆し、新たな取り組みにチャレンジし落語界を牽引されている師匠の姿。

今回は、師匠が今もっとも大切と感じていらっしゃる"笑いと感謝"について紐解くとともに、一席ご披露いただきます。

落語の演目は当日までのお楽しみ。
花緑師匠のゆるゆると真剣な落語講座。師走の慌ただしい日々、ほっと一息楽しみましょう。(保谷)

・柳家 花緑師匠
・落語家
・演題:「笑いと感謝、いま大切におもうこと。」

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第18回 12/9(金) 矢内利政先生

toshimasa_yanai.jpg12/9(金)早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 矢内利政先生にご登壇いただきます。
矢内先生の研究テーマは、スポーツパフォーマンスとスポーツ傷害のバイオメカニクス的分析。

「正しいフォームとはどのようなものか?」「傷害を起こしやすいフォームとは?」といった疑問への答えを探るべく、
① スポーツにおける身体運動の『からくり』を探る基礎的研究
② スポーツ傷害のメカニズムやリハビリテーションの効果について分析する臨床的研究
を実施している他、競技力向上と傷害予防に向け、大学・社会人・プロ選手を対象にサポートを行っていらっしゃいます。

とりわけ野球においては、プロ野球、社会人野球、大学野球のチーム、選手の幅広い協力もあり、基礎的研究とスポーツ現場の支援活動を両立され、ハイレベルな選手のフォームにおける共通した特徴も見出されているそうです。

先日、週刊『ベースボール』のウェブサイトに、「今後、野球において新たな変化球は生まれるのか」の問いに答えていらっしゃる矢内先生の興味深い分析が掲載されていました。

科学の目でスポーツパフォーマンスを分析することによって、これまで選手の経験値、感覚値に頼り蓄積されてきたものと大きく異なる事実も生じるという興味深い結果もあるとのこと。

スポーツを科学する矢内先生のお話から、身体構造や運動を力学的に探求するとともに、自らがスポーツをするうえで、また鑑賞するうえでも一段と楽しくなるきっかけとなること間違いありません。(保谷)

・矢内 利政先生
・早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
・演題:「科学で斬るベースボール」

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第17回 12/8(木) 向谷 実さん

minoru_mukaiya.jpg第17回 12/8(木) 向谷 実さんにご登壇いただきます。

向谷 実さんといえば。やはり、私にとってはカシオペアです。
メジャーデビュー当時をリアルタイムな青春でともに過ごされていた先輩方はじめ私のように、カシオペアと聞けば、ああ、とわかり、音楽を聞けばますます、そうそう、とわかる方もとても多いのではないでしょうか。

そして、きっと聞くとますます、ああ、と思われるのが、電車の発車メロディー。東急東横線渋谷駅、東京メトロ東西線、聞くと、ああ、この音楽も向谷さん作曲でいらしたんだと愉しくなってきます。

向谷さんという方が面白いのです。幼少のころから熱狂的な鉄道ファン。発車メロディだけではなく、運転士訓練用や博物館向けの実写版鉄道運転シミュレータの開発などもなさっています。

向谷さんの世界観と、創造と、好きなことをビジネスに変えてきた熱い思い、じっくり語っていただくことになりました。刺激が、発見が、新しい出会いが、なにかヒントが、きっと私たちビジネスパーソン誰にとってもあるのではないかと思うのです。わくわくしながらお話をお伺いしたいと思います。(湯川)

・向谷 実(むかいや みのる)
・音楽プロデューサー、株式会社音楽館 代表取締役
・演題:「好きなことをビジネスに変える~音楽と鉄道がいっぱい~」

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第16回 12/2(金) 池尾和人先生

kazuhito_ikeo.jpg12/2(金)のご登壇は慶應義塾大学 経済学部 教授 池尾和人先生です。

2%物価目標の達成に向け「できることは何でもやる」としてきた日銀がマイナス金利政策を決めたのは今年6月のこと。

現在進められている日本の金融緩和は、最終的に出口に向かうと想定されていますが、現時点では、有効な出口は見出せていません。

それどころか、出口のない金融政策はヘリコプターマネー政策に転じ、経済的混乱を引き起こしかねないと池尾先生は警鐘を鳴らしています。

池尾先生は、マクロ経済学の視点より日本経済を分析していらっしゃる金融論の第一人者。

これまでにも、日本経済のデフレーションについて、グローバル化や高齢化の時代に合う産業構造への転換ができていないことが原因であり、金融政策だけではデフレからの脱却はできないことを強く主張されてきました。

短期で決着をつけ、手じまいすることを想定していた異次元の量的・質的金融緩和政策がずるずると現状を続けていることより、歴史的にみて、この金融緩和は何を意味するのか、財政ファイナンスへの変質は懸念されるのか、問題点を分析、解説頂きます。(保谷)

・池尾和人先生
・慶應義塾大学経済学部 教授
・演題:「異次元緩和と財政ファイナンス」

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第15回 11/30(水)尾崎宗春さん

muneharu_ozaki.jpg11/30(水)は牛肉商尾崎 商主 尾崎宗春さんにご登壇いただきます。

「自分も家族も美味しく食べられる安全な牛肉を作りたい。」

家業を継ぐため、アメリカにて畜産の勉強を2年間した帰国の際、尾崎さんはこう深く胸に誓ったそうです。
アメリカで散々見てきた、肉骨粉や成長ホルモンをつかい飼育している食肉産業の現状。

そこから、栄養価の高い飼料を開発し、牛にストレスをかけない飼育法を編み出す・・・といった勝負できる牛肉づくりへの試行錯誤が始まりました。

さらに、ファッションブランドのように牛肉にだってブランドづくりが大切と、自らの名前を取り「尾崎牛」と名付けました。

夢は牛肉による世界制覇。

折しも、今は世界各国で"WAGYU(和牛)"ブームとなっています。
そのなかにあって、「尾崎牛」はNYの超高級店にて、なんと1000USドルコースのメインとして提供されるというのですからブランドとして確立されていること、言うまでもありません。

牛肉によって世界多くの人に感動を届け、世界を変えていく・・・尾崎さんの牛肉にかけた人生、そのチャレンジ精神、想いを余すところなく伺います。(保谷)

・尾崎宗春さん
・牛肉商尾崎 商主
・演題:「「尾崎牛で世界制覇」 -健康な牛肉でないと人を健康に出来ない!」

講師プロフィールはこちら、「尾崎牛」の説明はこちらです。

第14回 11/24(木) 前田 鎌利さん

kamari_maeda.jpg第14回 11/24(木)ご登壇いただくのは、書家の前田 鎌利さん。

5歳より書に携わられ、書家として幅広くご活躍。17年間の大手通信会社での豊富な実務経験。そしてさらには、"あの孫正義さん"に、直接プレゼンし認められた、プレゼンテーション力の持ち主。そんな異色で多彩な前田鎌利さん。

"孫正義の後継者発掘・育成"を掲げる、ソフトバンクアカデミアの1期生で、首席で卒業された実績をおもちです。そのたしかな技術は、8.5万部を超えるベストセラーである著書や、プレゼンテーション講師としての活躍に、表れています。

今回のテーマは、「日本文化とプレゼンテーション」。
キーワードは「伝える」というたった3文字、だそうです。「心に何かを刻んでいただければ幸いです。」前田さんは講演紹介をそう、締めくくられています。ぐっと惹かれます。日本文化とプレゼンテーションのクロシング、前田さんと皆さんとご一緒いたします。(湯川)

・前田 鎌利(まえだ かまり)
・書家、株式会社 固 代表取締役、一般社団法人 継未 代表理事
・演題:「日本文化とプレゼンテーション」

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第13回 11/18(金)早野透さん

toru_hayano.jpg11/18(金)は元朝日新聞コラムニスト、桜美林大学名誉教授でいらっしゃる早野透さんにご登壇いただきます。

没後20年以上を経たいま沸き起こっている田中角栄ブーム。

このブームよりも早く、2013年に出版された早野さんのご著書『田中角栄』

長年、角栄氏の番記者として、地元 新潟取材から、首相になるまで、さらに首相になってと、その姿を間近でみて取材を重ねていらした早野さんならではの1冊。
側でみてきたものしか知ることのない角栄氏のエピソードやその時の様子が細かく記載されています。

田中角栄氏と言えば、昭和を代表する希代の政治家であり、当時、多くの人が認めるリーダーシップの持ち主でもありました。

難題と言われる事柄も、周囲の政治家や官僚を巻き込み豪快に片付けてしまう政治手腕。
そこには、時に、茶目っ気たっぷりに相手の懐に入り角栄シンパとさせてしまう人間的魅力もあったと言われています。

今起こっている一種のブームとも言えるこの流れは、
日本の政治意識への問いかけであるとともに、どこかに田中角栄氏のような大物リーダーを待望している気持ちを誰しもが持っていることの現れのようにも見えます。

田中角栄氏の実像を知る早野さんとともに、いま私たちは政治、リーダーに何を求め、どう進もうとしているのか、正面から向き合ってみる機会にしていきたいと思います。(保谷)


・早野透さん
・元朝日新聞コラムニスト 桜美林大学名誉教授
・演題:「わたしの田中角栄論」

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第12回 11/15(火) 小川 和久先生

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第12回 11/15(火)にご登壇いただくのは、軍事アナリストの小川 和久先生です。

北朝鮮によるミサイル発射。5回目となる核実験の実施。続く報道に、何が起き始めているのだろうか、驚き、脅威を感じます。けれども、そうはいっても日本は大丈夫だろう、日本は安全だろうと過信している自分にも気づきます。 "本当の"緊張感や危機感までは、感じ得ていないのではないか。では本当にはどうなのでしょうか。

こんないまだからこそ小川先生に、じっくり日本の危機管理について、日本をとりまく環境について、お伺いします。

小川先生は、陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校、地方新聞記者、週刊誌記者などをへて、"日本初の軍事アナリスト" として独立。安全保障と危機管理の専門家として、政府の政策立案、国家安全保障に関する委員などに携わられているほか、アナリスト、コメンテーターとして、メディアでも活躍されています。また、日本の国家的安全や世界の変動要因を調査研究する目的で、NPO法人 国際変動研究所を設立、その理事長や静岡県立大学特任教授を務められています。
小川先生の専門性と鋭い視点、問題意識とともに、日本の危機管理について考えます。(湯川)

・小川 和久(おがわ かずひさ)
・静岡県立大学特任教授 NPO法人 国際変動研究所理事長 軍事アナリスト
・演題:「国際水準から見た日本の危機管理」
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第11回 11/11(金)松尾 睦先生

makoto_matsuo.jpg第11回 11/11(金)ご登壇いただくのは、北海道大学大学院経済学研究科教授 松尾 睦先生です。

松尾先生は、個人と組織の学習を専門とされていらっしゃいます。経験学習研究の第一人者でもいらっしゃいます。慶應MCCでは、東京大学 中原淳先生の『ラーニングイノベーション論』に「働く大人の経験学習」をテーマにゲスト講師としてご登壇いただいています。

人は、仕事でどうしたら成長するのでしょうか。
マネジャーは、どうしたら育つのでしょうか。

私たち誰もが知りたいことながら、よくわからない。そして、難しい。それがこの働く大人の成長ではないでしょうか。

いいタイミングで挑戦的な仕事を任せる。期待しながらうまくサポートし、本人の成功経験を積ませる。そういったことはよく見聞きしますが、よく考えると、これらどれもが抽象的で、理想です。松尾先生は、プロセスが「ブラックボックス化している」と、このこと自体も問題視されています。そしてそれを明らかにする、調査研究を続けていらっしゃいます。

挑戦的な仕事とはなにか。挑戦的仕事はどう作るのか。どう与えるのか。どうしたら経験から学んでいけるのか。どうしたらマネジャーが育つのか。

今回じっくり皆さんと、松尾先生の調査研究結果と最新理論を学び、そして自分ごととしての転化を考える機会としたいと思います。人材育成に携わる立場や役割の方、管理職やマネジャーの方はもちろん、仕事を通じて成長していきたいあらゆるビジネスパーソンの皆さんとご一緒に学び考えられたらと思います。(湯川)

・松尾 睦(まつお まこと)
・北海道大学大学院経済学研究科 教授
・演題:「マネジャーになる・育てる:仕事の作り方、与え方」

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第10回 11/10(木)井原慶子さん

keiko_ihara.jpg第10回 11/10(木)はカーレーサー、井原慶子さんにご登壇いただきます。

1999年のレースデビュー。レースクイーンからレーサーへ。
井原さんの華麗なる転身は、当時とても話題になり、すごいなあ、とニュースを見聞きしたことを私もとてもよく覚えています。

以来、井原さんは世界70か国を転戦、様々な壁を突破しながら15年以上、厳しいカーレースの世界で現役を続けてこられました。

そして、素晴らしいレース結果を次々に記録。カーレースの世界最高峰のWEC世界耐久選手権で、日本人初かつ世界女性初での入賞(2012年)、世界女性初の連続表彰台獲得(2014年)、ルマンシリーズ総合優勝など。女性レーサーとして世界最高位を獲得されています。
またその傍ら子どもたちの英語教育、大学院、女性の活躍推進、自動車の環境配慮への取り組みなど教育や社会にも活動を広げられています。

そんな井原さんの「特技」は、低燃費安全運転と子どもたちに英語を教えること、なのだそうです。
井原さんのウェブサイトでこれを見たとき「特技」だと表現されていらっしゃるのが面白いなあ素敵だなあと思いました。

同世代の同性としては当然ながら、井原さんの存在はデビュー以来、眩しいほどの憧れでした。私はお目にかかれるだけでとても楽しみなのですが、きっと力強く鮮やかな「突破する力」のメッセージがお伺いできることと思います。皆さんで世界最高峰の突破力、お伺いしましょう。(湯川)

・井原 慶子(いはら けいこ)
・カーレーサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 特任准教授、株式会社Fusion 代表取締役
・演題:「突破する力!~世界最高峰での技術開発とエネルギーの未来~」

講師プロフィールはこちら、井原さんのホームページはこちらです。

第9回 11/2(水)渡部潤一先生

junichi_watanabe.jpg11/2(水)は 天文学者 渡部 潤一先生のご登壇です。

天文学のお話しを素人にもこんなにわかりやすく楽しくお話し頂ける方は渡部先生しかいらっしゃらない!

渡部先生の講演に以前参加した方からの感想です。

1972年、当時大きな話題となったジャコビニ流星群。

小学6年生だった渡部少年は、流れ星を観たいがあまり、校庭で観測する許可を学校に取り付け、仲間とともに役割分担を決め、観測へと備えていたそうです。
しかし、その時には流れ星は1つも現れずがっかりしたとともに、簡単には観測できない天文学の深遠さに魅せられ、天文学の道を選ぶきっかけになったとのことが記されています。

今回のテーマは、地球以外に生命は果たして存在するのか。
私たちにとって関心の高い事柄について、天文学のアプローチより、現在はどのような解明が為されているのかお話し頂きます。

日々、慌ただしく過ごす私たちですが、
渡部先生のお話を機会に、時に夜空を見上げ、宇宙に思いを馳せるひとときをさらに持てるよう、楽しみにしたいと思います。(保谷)

・渡部 潤一先生
・自然科学研究機構 国立天文台 副台長・教授
・演題:「宇宙生命は存在するか~天文学からのアプローチ~」

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第8回 11/1(火)廣瀬俊朗さん

toshiaki_hirose.jpg第8回 11/1(火)にご登壇いただくのは、元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さんです。

2015年ラグビーワールドカップ。皆さん、"ああ、あの試合"と、興奮と感動を、エディ・ジョーン元ヘッドコーチや選手たちの姿とともに新鮮に思い出されることと思います。

廣瀬さんがラグビーを始めたのはなんと、5歳のとき。約30年のラグビー・キャリアという廣瀬さんが、選手・主将として戦ったあの試合は、廣瀬さんにとってどんな試合やチームだったのでしょうか。

廣瀬さんは、スタンドオフ(SO)、ウイング(WTB)として活躍、また日本代表主将、東芝ブレイブルーパス主将として、日本ラグビーを牽引してこられました。そして今年3月、約30年間に渡る現役選手生活に別れを告げました。
そのときのインタビューで、これからは新しいかたちで日本のラグビー界をサポートしていきたい、とおっしゃっていました。そのとおり6月には日本ラグビー界に新たに選手会が発足、廣瀬さんはその選手会長(代表理事)を務められています。

これから新たなフィールドでの活躍が期待される廣瀬さんと、これからますますの盛り上がりと活躍が期待される日本のラグビー界。廣瀬さんご自身の体験や信念、人生をとおしてみるラグビー、ワールドカップ、そして生き方論のヒント、じっくりお伺いしたいと思います。(湯川)

・廣瀬 俊朗(ひろせ としあき)
・元ラグビー日本代表主将
・演題:「進化を楽しむ」

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第7回 10/27(木)森本 あんり先生

anri_morimoto.jpg第7回 10/27(木)に登壇していただくのは、国際基督教大学教授の森本 あんり先生です。

森本先生は、アメリカキリスト教史がご専門です。アメリカ精神の底流をなすのは、アメリカキリスト教が育んだ、「反知性主義」である、と森本先生はおっしゃいます。

反知性主義。Wikipediaをひくと「知的権威やエリート主義に対して懐疑的な立場をとる主義・思想」と解説があります。何となくわかるが難しい。そんな言葉であり考え方です。

今年の11月8日、第45代アメリカ合衆国大統領の選挙が予定されています。それに向けた予備選挙、アメリカ市民の支持率や反応の変化は、日本でも毎日のように報道されてきました。

オバマ大統領が、米国史上初のアフリカ系大統領として当選した、2008年の大統領選挙を思い出します。あのとき、期待に湧き、変化の兆しを感じたあの雰囲気は8年たっても鮮明に思い出されます。あれからの8年で、アメリカは、何が、どう、変わったのでしょうか。アメリカ市民は、何を求めているのでしょうか。

差別と憎悪を是認するトランプに支持が集まり、さらに過激になっていく予備選に、私たちは、なぜ、と疑問をもっています。
親しみはあり、接点も多く、経済やカルチャーさまざまな影響も受けるこの大国のことを、実は、よく解っていないということにも、気づかされました。
今回はアメリカの反知性主義から、森本あんり先生に説いていただき、じっくりアメリカのことを学びたいと思います。(湯川)

・森本 あんり(もりもと あんり)
・国際基督教大学 人文科学デパートメント教授(哲学・宗教学)・学務副学長
・演題:「オバマとトランプ:反知性主義とアメリカの宿命」

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第6回 10/25(火)上田泰己先生

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第6回 10/25(火)に登壇していただくのは、東京大学教授で、理化学研究所グループディレクター、上田泰己先生です。

上田先生には2010年の『夕学五十講』にご登壇いただきました。当時すでに、システム生物学、機能ゲノミクスを専門にする弱冠34歳の新進気鋭の生物学者、とご紹介をしていました。再登壇のお声もたくさんいただいていた上田先生、7年ぶりの再登壇です。

腹時計があるように、腸にも肝臓にも皮膚にも脳にも時計がある。時計細胞によって生命リズムが刻まれる。上田先生の研究を聞いたとき、面白いことを研究されている先生がいらっしゃるんだなあ、と思いました。さらに、研究や技術開発がすすみ、上田先生のご関心は全細胞解析、生命科学の未来へ。
透明マウス?全脳・全身透明化とは!? さらなる研究を進められている上田先生に、最新の生命科学のお話をたっぷりお伺いいたしましょう。(湯川)

・上田 泰己(うえだ ひろき)
・東京大学 教授、理化学研究所 グループディレクター
・演題:「全脳・全身透明化の先に見えてくること」

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2010年の夕学五十講のリフレクション「「生命」と「時間」の関係を解明する

第5回 10/17(月)平井正修住職

moto_syosyu_hirai.jpg10/17(月)ご登壇いただくのは 平井正修 全生庵 第七世住職です。

現代人は、情報が多すぎ、忙しすぎる、それゆえ意識・無意識にかかわらずとてもストレスが多い。そう常にいわれます。そしてその観点からいま、マインドフルネスが注目されています。座禅はその「方法」のひとつ。

今回の講演では、全生庵 第七世住職の平井正修氏より、坐禅の力、禅の教えからの心のしなやかさ、そんな観点からお話をいただきます。

臨済宗・全生庵は、江戸城無血開城に尽力し、剣・禅・書の達人でもあった山岡鉄舟が建立しました。現役首相をはじめ、政財界人も多く参禅されていることでもよく知られています。その全生庵の第七世住職でいらっしゃる平井正修氏は、日本大学客員教授として教鞭もとられ、ビジネス誌のコラムや著書で、私たちビジネスパーソンに向けて、禅の教えや参禅のすすめを常に語っていらっしゃいます。今回は直にお話をお伺いできる機会ですので、禅の教えや参禅の力をじっくりお伺いしたいと思っています。(湯川)

・平井正修(ひらい しょうしゅう)
・全生庵 第七世住職、日本大学客員教授
・演題:「坐禅で作る しなやかな心」

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第4回 10/14(金)日向野幹也先生

mikinari_higano.jpg10/14(金)ご登壇いただくのは 早稲田大学 大学総合研究センター 教授 日向野 幹也先生です。

日向野先生のご専門はリーダーシップ開発論。

2006年、立教大学経営学科のコアプログラムとして「ビジネス・リーダーシップ・プログラム」(BLP)を立ち上げ、学内外で高く評価され、現在では他大学にも波及しつつあります。

そこで学ぶのは「権限がなくても発揮できるリーダーシップの涵養」。

権限がないときでもリーダーシップを取ることのできる若者が、後に権限や役職を得たときには、部下が進んで付いてくる良いリーダーになれるであろうことを確信しての教育目標だったそうです。

さらには、当プログラムの学び方も大変ユニーク。
アクティブ・ラーニングによる学び方を導入し、プレゼンテーションやプロジェクト型学習を重視し、グループワーク等を多く採り入れることによって、学生、教師、運営事務局までもが相互に学び合いながら、リーダーシップを発揮しBLPを創り上げていることに特徴があります。

このようなリーダーシップ開発は、大学教育のみならず、社会、企業でも注目されはじめている事柄です。

彼ら学生を社会で迎え入れるにあたり、さらに、私たち自身のリーダーシップ開発においても、今後どのように捉え、学んでいくべきなのか、日向野先生がこれまで取り組まれた実践を参考に考えていきたいと思います。(保谷)


・日向野 幹也(ひがの みきなり)先生
・早稲田大学 大学総合研究センター 教授
・演題:「新しいリーダーシップのあり方と学び方」

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第3回 10/11(火)井上章一先生

『京都ぎらい』。

新書大賞2016年、第1位となりました。話題、評判となりました。20万部を記録したそうです。お読みになった方も、いらっしゃると思います。

第3回10/11(火)は、この本の著者で、国際日本文化研究センター教授でいらっしゃる井上章一先生にご登壇いただきます。

井上先生ご自身、京都の"洛外"に生まれ、育った方。だからこそ、「気づいていながら誰もあえて書こうとしなかった」ことが書ける、表現できる。そんな井上先生の「新・京都論」。このコンセプト、視点からして面白い、文章もリズミカルで皮肉たっぷりながらコミカルで、私も手にとってすぐ、面白くて一気に読みました。

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今回はここからさらに広げて関西論です。井上先生は建築史・意匠論をご専門とし、日本文化や関西文化論など幅広く著されていらっしゃいます。
京都と関西、もしかしたら東京さらには日本文化。ここにも、知らなかった、または気づいていながら表現されてこなかった、
井上先生ならではの新・関西論がありそうで、とても楽しみです。(湯川)

・井上章一先生
・国際日本文化研究センター 教授
・演題「京都ぎらいの関西論」
・講師プロフィールはこちら

第2回 10/5(水)夏野 剛先生

こんにちは。司会担当いたします慶應MCC保谷です。
2016年度後期もどうぞよろしくお願いいたします。

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ベンチャー企業副社長から、iモードビジネスの立ち上げのためにドコモに転身し、これまでにない多くのサービスを世に送り出してきた夏野先生。

NTTドコモ退社後も、多くの企業の取締役として経営に携わる他、2001年にはビジネスウィーク誌にて世界のe ビジネスリーダー25人の一人に選出されているなど、日本、世界を代表するITビジネスのエバンジェリストのお一人でいらっしゃいます。

先生が常に追い続けているのは、IT革命がもたらす情報の高速化による社会のあらゆる面の変化。

加速度増す社会の進展のなかで、いかに「勝つ」ビジネスモデルをつくりだし、私たちの生活をより快適なものへとしていくか、先生はこれまでにさまざまな業界、事業にて実践されています。

IT業界の最新動向を交えながら、変革を恐れず時代に適応し進化し続けることの意義と重要性を、語り口ソフトな夏野先生より熱くお話し頂きます。(保谷)

・夏野 剛先生
・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授
・演題:「変えること、変わることを恐れてはいけない!」

講師プロフィールはこちらです。

2016後期が始まります 第1回 10/4(火) 金井壽宏先生

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皆さま、こんにちは。『夕学五十講』司会進行役の慶應MCC 湯川です。皆さまいつも、『夕学五十講』へのご参加・ご関心、ありがとうございます。

8月は『夕学五十講』も夏休み。その間に16後期の企画・ご依頼・準備を進めてきました。おかげさまで2016後期も全25講演、素晴らしい先生方にご登壇いただけることになりました。2016後期も皆さまのご来場お待ちしています!

明日、9月1日(木)の受付開始に先立ち本日から、恒例の講師・講演紹介を始めたいと思います。いつもはリレーでレビュアーが講演をレポートしている、この「夕学リフレクション」コーナー、開講までの間この場をお借りして、私たち司会進行役の湯川・保谷が日程順に各回をご紹介していきます。

皆さまご存じのとおり、金井先生はキャリア、リーダーシップ研究の第一人者でいらっしゃいます。「変革型ミドルの探究」「働くひとのキャリアデザイン」「仕事で一皮むける」などの著書をお読みの方も多いことと思います。『夕学五十講』にも第1期目、2001年前期の初登壇に始まり、今回第6回目と最多登壇です。

『01前期「管理者の抱く人間観と組織観」、04前期「一皮むけた経験とリーダーシップ開発」、06後期「モティベーションの持論アプローチ」、09後期「ゆとり教育世代との向き合い方」、12前期「個人が変わる、集団が変わる、組織が変わる」と演題を振り返るだけでも、金井先生のご研究の遷移や幅広さがうかがえます。

そして今回の演題は「私のリーダーシップ研究の旅」。まさにいまの金井先生のお話、きっとご自身の研究やキャリアを含めた、大きくて深いお話をいただけることと思います。皆さんとご一緒にじっくりお伺いしたいと思います。(湯川)

・金井壽宏先生
・神戸大学大学院経営学研究科 教授
・演題「私のリーダーシップ研究の旅」
・講師プロフィールはこちら

第25回 7/29 (火) 阿刀田高さん

takashi_atouda.jpg最終回、第25回7月29日(火)にご登壇いただきますのは、作家の阿刀田高さんです。

阿刀田高さんは、これまで40年以上にわたる執筆活動のなかで、900篇以上の作品を生み出してこられました。第81回直木賞ほか数々の授賞もされてこられました。日本ペンクラブ第15回会長、また、1995年から今年の1月まで、なんと19年間、直木賞選考委員も務められました。間違いなく現代の日本を代表する作家のおひとりでいらっしゃいます。

さて、阿刀田さんといえば、ブラックユーモアの短編小説、そして「知っていますか」シリーズです。

ちょっと不思議で、ちょっと怖くて、思わず笑ってしまう。日常にありそうで、自分にも思い当たりそうで、思わずドキリ。短編小説はそんな独自のブラックユーモアにあふれています。

「知っていますか」は、ギリシャ神話、聖書、古事記、源氏物語と次々、古典を容易に読み解いたシリーズ。それまではちっともわからなかった、わかる気がしなかった、古典はこんなに面白いのか!と次々出会いえた私もその一人です。

「古典を読むには原典をたどるのがいちばんよいが、読むべき古典が多すぎる。質のよいダイジェストにも意味があるのではないか。」

阿刀田さんのそんな思いも込められています。

そんな阿刀田さんご自身の、"創造の井戸を掘り下げてきた"経験をまとめられたのが、『知的創造の作法』です。今回の講演タイトルでもあります。

知的創造の達人がその作法を種明かししてくれているのですから、面白いに違いない、わかりやすいに違いない、そう思われた方きっとご期待にお応えする講演です。「知的創造の作法」、皆さんとご一緒に学んで、ちょっと考えて、おおいに楽しんでみたいと思います。(湯川)

第23回 7/15 (火)  山口晃さん

akira_yamaguchi.jpg7月15日(火)にご登壇いただきますのは、画家の、山口晃さんです。

オートバイに乗った戦国武士。
六本木と江戸が一体になった街。

ふだん日本美術や現代アートにあまり馴染みのない方でも、「ああこの絵の」と山口晃さんの作品をご覧になったことがあるのではないでしょうか。絵画や襖絵、小説の挿絵や装丁などと幅広くご活躍です。

山口さんの絵は、時代が縦横無尽に行き交って、なんとも発想の面白い作品です。そして絵をよく見ると、とても細密で、描写は鋭く、発想と技術の突飛さがまたとても面白いのです。浮世絵のような、大和絵のような、そして、漫画のような。日本の伝統と現代の息づかい、両方を同時に感じさせるところも面白いなあと思います。山口さんのなかでは時空がどんなふうにできているのでしょうか。
そんな山口さんが、画家・絵師の目線から日本美術の有名作品の背景や魅力を解説する著書を出されました。

ヘンな日本美術史』(祥伝社)

2013年の小林秀雄賞を授賞されたことでも話題となりました。

小林秀雄賞は、文芸評論家 小林秀雄の生誕100年を記念して創設された学術賞で、日本語表現の豊かな著書(評論・エッセー)に贈られています。山口さんは、初めて、画家として授賞された方でした。それもすごいことです。
「読んでおもしろい」からだというのが授賞理由でした。読んでみるとたしかに読み物として面白い。それに自分が思いもしなかった突飛な切り口から鑑賞や解説をされるので日本美術を知る、観るのがますます面白くなりました。

面白がり、面白さを伝え、面白さを絵で表現する山口さんが「私見」で語ってくださる「日本の古い絵」。お話も、山口さんにお会いすることも、とても楽しみです。(湯川)

第22回 7/11(金) 松井忠三さん

tadamitsu_matsui.jpg第22回 7月11日(金)にご登壇いただきますのは、株式会社良品計画 代表取締役会長の 松井忠三 さんです。

MUJI」」といえばいまや、誰もが知る、日本が誇る、世界のブランド。
そして誰もに身近な生活ブランドでもありますね。お住まい、通勤途中、オフィスなど皆さんの街にも、1つ2つ店舗があって、お買い物または利用されたことのある方も多いのではないでしょうか。

「無印良品」が提案した、シンプルな暮らしはとても斬新なものでした。その「シンプルさ」に、ぎゅっと、経営とブランド力のエッセンスも圧縮されているに違いありません。そう感じさせる松井さんの著書のタイトル。

無印良品は、仕組みが9割 ―仕事はシンプルにやりなさい(角川書店、2013年)

今回の講演は、本著を入口にしつつ、無印良品V字回復の軌跡、それを実現した松井さんの経営手腕の実績、松井さんの持論や思い、じっくりお伺いしたいと思っています。

無印良品は現在、世界24ヶ国に、258店舗。2014年2月期の連結純利益予想は、前年比56%、予想を35億円上回る、177億円です。しかし常に順調であったわけではありません。

松井さんが社長に就任された2001年当時も、無印良品の業績が低迷していたころでした。大学卒業後、西友ストア(現西友)に入社、1992年に無印良品に移ります。以来12年、"無印良品とともに"仕事をし、経営されてきたのが松井さんです。

「無印良品」の価値、価値観に、たちもどった経営をしてきた、自信をもっているからこそ、「シンプル」というキーワードで振り返り、語ってくださっているのだと思います。仕事もマネジメントも生活も、シンプルにできたらいいなあ、シンプルっていいなあ。憧れも重なり、MUJIのシンプルさへのヒントがあるに違いない、そんな期待いっぱいで私も講演を楽しみにしています。(湯川)