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メディアで日本のアップデートを狙う 佐々木紀彦さん

ササキphoto_instructor_941.jpg往年の名画や名作ドラマには、記者たちが主要キャストでよく登場した。かのクラーク・ケントも新聞記者だ。正義感に燃える彼らは社会のヒーローだった。しかしいつの間にかそうした作品はあまり見かけなくなり、昨今新聞記者が話題になるのは"偏向"や"ねつ造"や"盗用"ばかり。ネット界隈では「マスゴミ」などと貶められる始末。かつて「社会の木鐸」を自認する誇り高き存在だったマスメディアは、いつからその権威を失ってしまったのか。

世界に後れを取る日本のメディア

「クイズです。世界最大発行部数の新聞は何でしょう?」

株式会社ニューズピックス取締役CCO・佐々木紀彦氏の講演は、会場への軽妙な問いかけから始まった。

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本間浩輔氏に聴く、「ヤフーの働き方改革」

本間photo_instructor_960.jpg「ヤフーの働き方改革」。演題は至ってシンプルだ。しかし、だからこそ、聴き手の心構えが問題となる。つまり「ヤフーだからできる」とみるのか、「ヤフーでもできる」と捉えるのか。あるいは「何をしているか」を書き取るのか、「なぜするのか」を考え抜くのか。

常務執行役員コーポレートグループ長である本間浩輔氏は、終始ニコニコしながら「ヤフーの考え方を押し付けるつもりはありません」と言う。言いながら、「ヤフーだから、IT業界だから、と言っているうちは、学びは深くなりませんよ」と釘を刺す。

ヤフーに学び、その裏側にある価値観や哲学を読み解きながら、いかに自社のこと、自分のこととして考えられるかで、この2時間の価値が決まりそうだ。本間氏が時折口の端に上らせた研究者らの言葉とも紐づけながら、概要を記してみよう。

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「高野山-場の記憶-」飛鷹全法さん

10/3photo_instructor_959.jpg現代において何かを神聖視する考え方は限られた場合であることが多い。うっかりすると「アブナイ人」とも言われかねない。それでも日本人の中には自然や宗教施設などを神聖視する考え方が根付いている。那智の滝でロッククライミングが行われた「事件」が数年前に報道された時に驚いた人は多いと思う。だから高野山を神聖な場所として考えることはできるが、それでも今回の演題「高野山という思想」を初めて見た時には高野山を思想としてとらえるということがよくわからず戸惑いを覚えた。何か奇を衒った表現のようにも感じた・・・いや、これも飛鷹全法氏の狙いなのか。大学院在学中のITベンチャー立ち上げ、その後は海外で伝統音楽の舞台制作や経産省の海外富裕層誘客事業(ラグジュアリートラベル)の検討委員を勤めるなどの略歴を見て、今風の派手な人なのかと少し構えてしまった。

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第25回1/29(火)相澤 孝夫先生

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今期最終回の1/29(火)は、社会医療法人財団 慈泉会 理事長で、相澤病院の最高経営責任者、相澤孝夫先生にご登壇いただきます。

相澤先生と病院のお名前を、"小平奈緒選手の金メダル"でお知りになった方、合わせてご記憶の方、多いのではないでしょうか。

2月の平昌オリンピック。日本選手の活躍とメダル獲得で日本中が沸きました。その一人、スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した、小平奈緒選手を、職員として雇用し支援してこられました。

インタビューで相澤先生が、スポーツ選手だから特別なのではなく、役割を担う専門職の職員です、支援ではなく一人の職員を雇用するだけのことです、組織全体のパフォーマンスをマネジメントするのが経営トップの仕事です、といったお話をされていました。

これを読んで私は、小平選手の支援というエピソードにも、相澤先生の経営の考え方や姿勢が表れているなと感じました。

相澤病院は1908年に開院、110年の歴史をもつ病院です。
高度な専門性を有する組織と専門家集団であるゆえ特に難しいといわれる病院経営ですが、相澤先生はさまざまな施策や改革を実施し経営してこられました。2013年には甲信越地方初、国内6番目となる国際的な医療機能評価機関JCIの認証も取得されました。小平選手のエピソードから感じたように、相澤先生のお話には病院経営にとどまらず広く、私たちビジネスパーソンの組織マネジメントや改革へのヒントがあると思います。(湯川)

・相澤 孝夫
・社会医療法人財団 慈泉会 理事長 相澤病院 最高経営責任者
・演題:「相澤病院の経営改革」
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第24回 1/23(水)石山恒貴先生

nobutaka_ishiyama.jpg2019年1月23日(水)は法政大学大学院政策創造研究科 教授 石山恒貴先生のご登壇です。

人生100年時代と言われ生涯学習やリカレント教育の必要性が叫ばれているなか、会社等の枠を越境して学びの場を求める「越境的学習」が企業の人事部門からも注目されています。

従来の日本では、社会人の学びといえば、その主となるのはOJTや階層別研修などに代表されるOff-JTと呼ばれる企業内の学習でした。

もちろんこれからも企業内の学習は必要ですが、時代の不確実性、人材の多様化、流動性を考えると、企業外において多様で異質な人々が集まる場で学ぶことの重要性がより増しています。

石山先生は、企業の人事労務、人事総務部長を経験され研究者となられた方です。実務と理論双方を熟知したうえでのご研究は、私たち働く人の実情や想いが捉えられていて、説得力があります。

ピーター・ドラッガーが提唱した、現在の仕事以外の仕事を持つことや非営利活動に参加するなど、これからの社会での生き方のひとつとなるパラレル・キャリア。石山先生は、このパラレル・キャリア研究の日本における第一人者であり、先生のキャリアだからこそのご研究であること納得です。

働き方改革も相俟って、私たちの働き方は多様なものへと変化しつつあります。
そのなかにあって、どのようにして生涯に渡り学び、変化し続けるかは、企業にとって、ビジネスパーソン一人一人にとって大きな課題でしょう。

さまざまな学びの場を創る越境学習の担い手でもいらっしゃる石山先生より、越境学習の実践方法、さまざまな企業の取り組みなどの事例も織り交ぜ、不確実な時代における新しい学びについてお話しいただきます。(保谷)


・石山恒貴先生
・法政大学大学院政策創造研究科 教授
・演題:「越境学習のすすめ~不確実な時代の新しい学び~」

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第23回 1/17(木)小林慶一郎先生

keiichiro_kobayashi.jpg2019年1月17日(木)にご登壇いただくのは慶應義塾大学経済学部 教授 小林慶一郎先生です。

地球環境問題、人口減少、政府債務破綻の危機・・・など、私たち人間社会の持続性の問題は、考えるべき時間軸が長いため、市場の時間間隔では考えにくいとされています。

世代を超えた持続性に関する政策課題を解決し、将来世代に持続可能な自然環境と人間社会を引き継いでいくために、どのような社会制度をデザインするべきか、この問いを追求するのが「フューチャー・デザイン」という研究のムーブメントです。

2012年に大阪大学の研究者たちを中心に開始され、現在は経済学、心理学、倫理学、神経科学などの研究者を巻き込み、学際的な広がりを見せ、小林先生は経済学の観点よりフューチャー・デザイン研究に携わっていらっしゃいます。

「今の利益がたとえ減るとしても、これが将来世代を豊かにするのなら、この意思決定・行動そのものが社会を、人をより幸福にする」という"将来への愛"はどのようにして生まれるのでしょうか。

私たちは、現在が過去の歴史とつながっていると実感したとき、この世界を次世代にどう引き継いでいくのか、考えると言われます。

日本の財政問題を軸に、フューチャー・デザインの考え方より、過去から現在そして将来へと世代間継承の視点より時間軸を長く捉え、将来世代の利益について考えていきたいと思います。(保谷)

・小林慶一郎先生
・慶應義塾大学経済学部 教授
・演題:「財政危機と日本経済~将来世代の利益をどう守るか~」

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第22回 1/11(金)藤原和博さん

kazuhiro_hujihara.jpg2019年を迎えての1回目、第22回は、藤原和博さんにご登壇いただきます。

藤原和博さん。常に革新をおこし、実績を出し、メッセージを発信されています。夕学五十講にもこれまで5回ご登壇いただきましたが、いつも新しいお話でした。そして毎回変わらないのは、明るく前向きで、具体的で実践的なメッセージと姿勢に、元気とやる気をいただくこと。

戦略的「モードチェンジ」。今回はずばり、これがテーマです。

夕学五十講に初登壇いただいたのは2003年前期。リクルートのトップセールスや新規事業部長をへて、年俸制のフェロー制度をつくり、その一号になられた藤原さんが、示し実行されたのは、「会社と個人の新しい関係、新しい働き方」でした。当時インパクトの大きかった藤原さんの働き方や存在、時代の先駆者であったことに振り返り気づきます。

2回目は2005年後期。東京都初の民間人校長として杉並区立和田中学校長に就任し、教育改革に取り組まれている最中でした。よのなか科や寺子屋などの取り組みは大きく話題を生み、教育現場の革新の機動力となりました。

前回2014年後期は「正解のない問いに向き合う力」と題して、情報編集力やつなげる力についてたっぷり語っていただきました。具体的な思考法は生き方にもつながります、今回のテーマに発展します。どんなお話が伺えるのか、楽しみです。(湯川)

・藤原 和博
・教育改革実践家
・演題:「戦略的「モードチェンジ」のすすめ」
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前回の夕学リフレクション「成熟社会を生き抜く力

第21回 12/25(火)小野雅裕さん

masahiro_ono.jpg12/25(火)はアメリカ航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所 Research Technologist 小野雅裕さんにご登壇いただきます。

物心ついた時から、宇宙に心惹かれ、アポロやボイジャーのような宇宙船をつくるのが夢だったという小野さん。

2013年31歳の若さで、アメリカ航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)で研究員として勤務を開始されました。

ジェット推進研究所はNASAの無人探査機等の研究開発および運用に携わる研究所。

小野さんは、火星探査計画で活躍する若き日本人として八面六臂の活躍をされ、現在は2020年打ち上げ予定のNASA火星探査計画『マーズ 2020 ローバー』の自動運転や木星衛星『エウロパ』着陸機の自立化ソフトウェアの開発に携わる他、将来の探査機の自立化に向けた様々な研究を行っていらっしゃいます。

小野さんは読書好きでも知られており、理系の道を進みながらも純文学を愛し、著書 短編小説『天梯』(緒野雅裕名義)は第24回織田作之助賞・青春賞まで受賞されているから驚きです。

私たちは時に科学技術によって万能の神に成り上がったかのように振舞ってしまう愚かさを持ち合わせていますが、広大な宇宙のスケールにおいて、人類の文明はまだ赤子でしかない、人は宇宙の前に謙虚にならざるを得ないと小野さんはおっしゃいます。

常に宇宙という無限なる世界を前に研究を続けている小野さんにとって、宇宙開発とはどのようなものなのでしょうか。

宇宙開発の最先端についてお伺いするとともに、この先の宇宙への旅路について教えて頂きます。

プロフィールには「ミーちゃんのパパ。阪神ファン。好物はたくあんだったが、塩分を控えるために現在節制中。」の一文。
ご経歴からは思いもつかないチャーミングなお人柄にお目にかかれることも楽しみです。(保谷)

・小野雅裕さん
・アメリカ航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所 Research Technologist
・演題:「宇宙開発&ビジネスの来し方と行く末」

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第20回 12/12(水)千宗屋さん

souoku_sen.jpg12/12(水)は武者小路千家家元後嗣、千宗屋さんにご登壇いただきます。

千利休に始まる茶の湯 三千家のひとつ、武者小路千家。千宗屋さんはその十五代、次期お家元として2003年、後嗣号「宗屋」を襲名されました。また、同年、大徳寺にて得度、「隨縁斎」の斎号も受けられました。以来さまざまなお家元行事に携わられると同時に、ご自身の審美眼と感性をもって、茶の湯と日本文化にかかわるさまざま活動と発信を精力的に取り組まれています。

現代アートの芸術家や建築家など、他分野とのコラボレーションにも取り組まれており、国内外で注目されています。研究の専門は中世日本絵画史。大学でも教鞭をとられます。

茶の湯というと、日本の伝統文化の象徴的存在で、作法や決まりにしばられた堅苦しい世界と思われがちです。しかし千さんの活動やメッセージを拝見していると、私たちがそう思い込んでいるだけなのではないか、と気づかされます。

伝統とは「不滅の法燈」です。
火が途絶えることのないよう灯し続けるためには常に油を注ぎ足す必要がある。

千さんの言葉です、そしてご自身まさにそのための茶の湯をなさっている方。
お茶や日本の伝統文化に親しまれている方はもちろん、お茶に興味はあるけれども触れたことのない方、どちらかというと苦手をお感じの方、日本人として接してはみたい方、そんな皆さんにこそおすすめで、ぜひご一緒したい講演です。皆さんで、茶の湯と日本文化を身近に引き寄せ、感じてみることができたらと思っています。(湯川)

・千宗屋さん
・武者小路千家家元後嗣
・演題:「茶の湯のかたちに見る、日本の美と心」
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『婦人画報』10月号(最新号)にもご登場です。

第19回 12/11(火)國分功一郎先生

kouichiro_kokubun.jpg12/11(火)ご登壇頂くのは東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 教授 國分功一郎先生です。

「中動態」と聞いて、ピンとくる方はそう多くはないでしょう。

私たちが日常で用いているのは能動態と受動態。それは「~する」と「~される」の世界であり、「中動態」とはそれらの外側の世界であると國分先生はおっしゃいます。

「能動態(~する)」「受動態(~される)」でもない状態とはどのようなものであり、どう表現されるのでしょうか。

自傷患者は言った。「切ったのか、切らされたのかわからない。気づいたら切れていた。」

―当事者の切実な思いはなぜうまく語れないのか?語る言葉がないのか?それ以前に、私たちの思考を条件付けている「文法」の問題なのか?

僕は実際に"近代的意志"の存在を前提とした"常識"が人間に明確な害を及ぼしている現場に遭遇した。依存症の方々は、意志が弱い、と周囲から思われ、自分を責め続けています

國分功一郎著『中動態の世界─意志と責任の考古学』より


國分先生のご専門はフランス哲学。
特にご関心をお持ちなのが、デカルト、スピノザ、ライプニッツら17世紀のヨーロッパの哲学者、ジル・ドゥルーズ、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダら20世紀のフランスの哲学者・・・とあると素人は面喰ってしまいますが、当日は哲学の知識がない方にもわかりやすくお話し頂けるとのことですので、心配ご無用です。

哲学研究の世界では、ここ100年ほど、自発性、主体性といった人間の「意志」の存在が疑われていると言います。

今回のお話では、私たちが当然のものとして、普段何気なく使っている「意志」という言葉を疑ってみることが目標とのこと。

「~する」と「~される」の外側にはどんな世界が広がっているのでしょうか。
國分先生と一緒に中動態の世界へと出かけてみましょう。(保谷)


・國分功一郎先生
・東京工業大学リベラルアーツ研究 教育院 教授
・演題:「「する」と「される」の外側~中動態の世界」

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第18回 12/7(金)若宮正子さん

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第18回 12/7(金)は若宮正子さん。
若宮さんは1935年生まれの83歳、"世界で最も有名なプログラマー"です。

2017年6月のWWDC(ワールドワイド デベロッパーズ カンファレンス)の基調講演で「最年長開発者」として紹介されたことで一躍有名となりました。

赤をお召しでとてもチャーミングなプロフィール写真。どんな方なのかしら、とほかも見てみましたらピンクに赤、黄といつもカラフルで、ショートカットに笑顔。これだけでもお会いしてみたくなります。

総務省の調査によると(2016年)、80歳代はスマートフォン保有率が3.3%。インターネットやSNSはというと調査結果は60代までしかありません。そんななかで若宮さんは、銀行勤務の"定年後"にパソコンを独自に習得、そこからさらにiPhoneアプリの開発をされるまでに。このチャレンジ、進化、行動力、すごい方です。現在ではシニア世代への普及活動にも尽力されています。

そんな若宮さんに
「人生に「もう遅い」はない」
と言われるとこれほどの説得力はありませんが、その言葉には厳しさというより、あたたかで前向きなものを感じます。皆さんで若宮さんにお会いしましょう、人生100年時代のすてきな先輩にお会いしましょう、お話にじっくり耳を傾けてみましょう。(湯川)

・若宮正子さん
・デジタル・クリエイター
・演題:「人生に「もう遅い」はない~世界で最も有名な83歳のプログラマー~」
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第17回 12/4(火)藤平信一さん

shinichi_tohei.jpg12/4(火)は心身統一合氣道会 会長、慶應義塾大学體育會合氣道部師範・特選塾員 藤平信一さんのご登壇です。

心身統一合氣道とは、積極的で、リラックスした心身の状態を会得できる武道。

攻撃が目的ではなく、相手をコントロールするのでもなく、自分の持っている力を発揮し、相手と争わずに調和を図り、自然体で生きる方法を学ぶとあります。

藤平信一さんは、心身統一合氣道の宗主である父 藤平光一さんの継承者として、幼少期より心身統一合氣道を心得、現在は、師範としてのみならず一般にも広く心身統一合氣道を指導、普及していらっしゃいます。

心身統一合氣道の根幹は「自然な姿勢」「自然な呼吸」であり、人間が持っている力を発揮するためにあるそうです。古くは長嶋茂雄、王貞治といった名選手から、いまでは大リーグの選手たちも心身統一合氣道に基づいた「氣」を学んでいるとのこと。
アスリートやアーティストのみならず、私たちビジネスパーソンにも欠かすことのできないものであることは言うまでもありません。

講演当日は、藤平さんに模範演技を披露頂くとともに、会場にはインストラクターの方もいらして、参加者皆さんとともに体験しながら心身統一合氣道を入門頂きます。

日頃の姿勢、呼吸のあり方を点検するとともに、自らが持っている力に気づく機会として、心身統一合氣道の体験を楽しみたいと思います。(保谷)

・藤平信一(とうへい しんいち)さん
・心身統一合氣道会 会長
 慶應義塾大学體育會合氣道部師範・特選塾員
・演題:「持っている力を最大限に発揮する」

講師プロフィールはこちらです。

藤平信一ブログ  

第16回 11/28(水)安田秀一さん

syuichi_yasuda.jpg第16回11/28 (水)は、株式会社ドーム 代表取締役CEO 安田 秀一さんです。

アンダーアーマー。
名前を聞いて、またはロゴを見て、あああの、と思われる方、多いのではないでしょうか。米国の東海岸ボルチモア拠点のスポーツ用品メーカー、アンダーアーマーを日本でこれほど有名に、人気に、したのが安田さんが創業し代表を務める、株式会社ドームです。

ところで、いま日本のスポーツ界では、さまざま倫理道徳的な問題が連続しています。日本のスポーツ界は「体質が古い」とよく言われますが、問題がようやく表面化してきたいま、遅れをとりながらもまさに、変わろうとしている、といえるのでしょう。早くに危機感を感じ、変革への動きをリードされているのもまた、安田さんです。

安田さんはご自身フットボーラーです。高校、大学時代と選手およびアメフト部キャプテンとして活躍。常勝だった日大を破り、全日本選抜チームの主将も務められたほど。これがどれほどすごいことか、私も大学時代体育会系でしたのでよくわかります。

大学卒業後、三菱商事に入社するも4年後に退社し、大学時代のアメフト仲間と共に、株式会社ドームを創業。「アンダーアーマー」との日本における総代理店契約を結びます。その提携も、現在の成功も、ご自身が選手・ユーザー・顧客として製品のことをよくわかっていてこそ。

この精神は、今回の演題でもあるスポーツ界の改革にも通じます。フットボーラーと経営者、双方の濃く熱い経験と思いあっての行動力、変革です。
オリンピックを控え、社会変革を迫られている日本において、私たち誰もにかかわるテーマだと思います。安田さんの思い、取り組みの軌跡、日本のスポーツ界の問題とこれからの姿、じっくり伺いたいと思います。(湯川)

・安田 秀一(やすだ しゅういち)
・株式会社ドーム 代表取締役CEO
 法政大学アメリカンフットボール部 前総監督
・演題:「スポーツを通じて豊かな社会を」
講師プロフィールはこちら
株式会社ドーム

第15回 11/27(火)吉田ちかさん

chika_yoshida.jpg11/27(火)はYouTube Creator 吉田ちかさんにご登壇いただきます。

皆さんは、「バイリンガール英会話」という吉田さん制作のYouTubeチャンネルをご存知でしょうか。

YouTubeチャンネル  バイリンガール英会話

「英語でホテルのルームサービスを注文!」や「海外でのスリ対策」といった海外旅行の際に知っておくと便利なことや、「英語の発音が違いすぎる企業名」「英語で意外に紹介しにくい日本食」など外国人観光客とのコミュニケーションにも役立ちそうな事柄、さらにはご自身の出産、子育てといったライフスタイルを紹介する映像まで・・・、"英語"をキーワードに豊富な動画がアップされています。

バラエティー番組のような仕立てにて次から次へと見始めたら止まらなくなってしまう面白さ、なかには視聴回数100万回を越えている動画も多くあり、大人気のチャンネルです。

吉田さんがYouTubeで英会話チャンネルを立ち上げたのは2011年。
グローバルなビジネス環境にも関わらず、英語に苦手意識を抱いている日本人が多いことに気づいたのがきっかけでした。

当時はまだ「ユーチューバー」なんて言葉もなかった時代。最初は、友人に向けた英語のレッスン動画を制作し、当時勤めていたコンサルティング会社も辞めてのビジネスは、傍から見たら「大丈夫?」と思われる決断であったと、当時のことを振り返っていらっしゃいます。

今では誰かの役に立っていることがとても嬉しいとおっしゃる吉田さん。
吉田さんのチャンネルには、日本にいる方々だけでなく、海外で頑張っている学生や活躍している方々、日本の生活を知りたい海外のファンが多いのも特徴です。

SNSの発展によって、誰もが簡単に世界中に発信することが可能になっているいま。

YouTubeを通して人とつながるということ、動画という形で経験をシェアすることが役に立つとはどういうことなのでしょうか。YouTube Creatorとしての吉田さんのご経験を通して、日本のグローバル化、これからのビジョンについてお話し頂きます。(保谷)

・吉田ちかさん
・YouTube Creator
・演題:「好きなことでヒトの役に立てる時代」

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YouTubeチャンネル「Chika's Japanagos Channel
YouTubeチャンネル「バイリンガール英会話

第14回 11/22(木)前田裕二さん

yuji_maeda.jpg第14回11/22(木)は、SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田裕二さんにご講演いただきます。

SHOWROOMは「誰もがスターになれる仮想ライブ空間」。前田さんはそんな革新的なビジネスを率いる、1987年生まれの若き現代の経営者です。

ウェブサイトの企業情報に「社長メッセージ」が載っています。
インドを旅した寝台列車、そこで感じたこと思ったこと、エピソードに始まり、思いやミッション、ビジネスが語られています。

「エンターテイメントを武器に、地球上の機会格差を無くす」「仕組みや構造を作っている側にこそ責任があり、だからこそ、我々には、構造自体を変革する能力が備わっているはずです。」「共感経済圏をつくる」

スタイル、テイスト、メッセージ。新しい時代の新しい経営者、新しいビジネスモデルを感じます。

前田さんは大学卒業後、USB証券に入社、NYでのセールス/アドバイザリー業務を経て株式会社ディー・エヌ・エーへ、
SHOWROOMを立ち上げた後、事業をスピンオフ、会社設立。このキャリア、それもこれが8年の間、というのですからのスピード感とスケールにも驚きます。

アイデアがよいだけでは、またインターネットと掛け算するだけでは、ビジネスが成功するわけでもましてや変革につながるわけでもありません。ビジネスモデル次第、メッセージング次第、経営次第。それをまさに実現されている現代の経営者 前野裕二さんから今回、直にお話を伺う機会が実現しました。皆さんとじっくりお話をお伺いいたしましょう。(湯川)

・前田 裕二(まえだ ゆうじ)
・SHOWROOM株式会社 代表取締役社長
・演題:「SHOWROOMが創る共感経済圏」
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第13回 11/21(水)平野早矢香さん

sayaka_hirano.jpg11/21(水)ご登壇頂くのはロンドンオリンピック卓球女子銀メダリスト 平野早矢香さんです。

2012年ロンドンオリンピックは日本卓球界の歴史を塗り替えた記念すべき大会となりました。福原愛選手、石川佳純選手、そして平野早矢香選手が団体戦にて銀メダルを獲得し、男女を通じて日本卓球史上初の五輪メダリストとなったのです。

その時の映像はこちら。
 準決勝、シンガポール対日本のハイライト映像

 決勝、中国対日本のハイライト映像

お互いに声を掛け合い鼓舞している可憐な姿とともに、一球一球に闘志を込め、打ち返し続ける力強い3人の選手の様子に、私たちも限りない声援を送りました。

3人のなかでも"卓球の鬼"と称される平野選手、彼女なくしてメダル獲得はあり得なかったとまで言わるほどです。

しかし、その陰には、不調に悩み、迷い、いくつもの壁を乗り越えたという現役選手ならではの辛さがあったとおっしゃいます。

いかにメンタルを鍛え、2度のオリンピック、全日本選手権など数々の大舞台で結果を残してきたのか。

現在は現役を引退し、卓球クラブアドバイザーとともに、朝の情報番組のコメンテーターとして溌溂とした解説など、多彩な活躍をされている平野さん。

今だからこそ現役時代を振り返り、卓球経験を通じて得たメンタルの鍛え方、成長する喜びをお話し頂きます。私たちビジネスパーソンにとっても自身との向き合い方に大きなヒントを頂けることでしょう。(保谷)

・平野早矢香さん
・ロンドンオリンピック卓球女子銀メダリスト
・演題:「昨日の自分より一歩前へ~卓球から学んだ挑戦することの大切さ~」

講師プロフィールはこちらです。

平野早矢香オフィシャルブログ
 

第12回 11/15(木)林千晶さん

chiaki_hayashi.jpg11/15(木)は株式会社ロフトワーク 代表取締役 林千晶さんにご登壇頂きます。

林さんのプロフィールには、Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザイン・・・と"デザイン"という言葉が並びます。

林さんが主宰するロフトワークでは経営から子ども向け工作イベントまで、多種多彩なテーマでビジネス、イベントが進行しています。手がけるプロジェクトは年間200件を超え、それらは1つの領域、視点に留まりません。

潜在顧客の声からデザインした 新しい融資のカタチ
 
先端技術×農業。静岡県のイノベーションへのアプローチ

日本語はいかにして「デザイン」されてきたのか?言語という「型」の可能性

それは、林さんがモットーとする「人と人をつないで化学反応を起こす」が礎となり、人と人、才能と技術、問題とソリューション等々・・・、さまざまな要素をつなぎ化学反応が起こっているのです。

"デザイン思考"が日本でもさまざまな分野、業界で注目され拡がりつつある昨今。
デザインとは、あらゆるモノ、コト、ヒトを繋げ関係性のあり方を問い続けることに他ありません。

林さんが大切にされていること、想い描く世界、未来についてお伺いすることで、これからの時代の関係性のあり方はどのように変化していくのか考えてみたいと思います。(保谷)

・林千晶さん
・株式会社ロフトワーク代表取締役
・演題:「人と人をつないで化学反応を起こす」

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第11回 11/13(火)白坂亜紀さん

aki_shirasaka.jpg11/13(火)は銀座 クラブ稲葉 オーナーママ 白坂亜紀さんにご登壇いただきます。

早稲田大学在学中に女子大生ママとなり、銀座に4店舗を経営する銀座カリスマ・ママと聞いて、どんなゴージャスな方かしら・・・と恐る恐る白坂さんのお写真を拝見すると
化粧も控えめの清楚でおしとやか、お着物にて銀座ママらしさはあるものの、スーツでもお召しになっていれば、丸の内を闊歩するビジネスパーソンと言われても納得するお姿です。

銀座のクラブなんて簡単に出入りできない私たちからすると、夜の銀座には、きらびやか、華やか、高級感・・・といったイメージが浮かんできます。

しかし、白坂さんは、夜の銀座で働くということは、一般的にイメージする華麗さの奥に、「粋、痩せ我慢、見返りを求めない」といった、私たちの多くがいつの間にか忘れ去っている日本人の精神が引き継がれている世界でもある、とおっしゃいます。

それは、一流の男性を相手にする女性として、本物のおもてなし力、品性、人心掌握力、さらにビジネス力を極めるプロフェッショナルであるが故の真摯に仕事に向き合う姿勢そのものが為せることなのでしょう。

プロフェッショナルとして仕事に向き合うお姿、さらには銀座からみえる日本人の素晴らしさ、約20年もの間、銀座のママとして第一線を進んでいらっしゃるからこその豊富なエピソードとともに、語りつくして頂きます。(保谷)

・白坂亜紀さん
・銀座 クラブ稲葉 オーナーママ
・演題:「銀座ママに学ぶ経営力、人間力」

講師プロフィールはこちらです。

銀座 クラブ稲葉 白坂亜紀 ブログ


第10回 11/7(水)辻孝先生

takashi_tuji.jpg11/7(水)にご登壇頂くのは、理化学研究所 生命機能科学研究センター 器官誘導研究チーム チームリーダー 辻孝先生です。

人類から「ハゲ」に悩む人がいなくなる日がやってくる!!・・・この朗報を待ち望む方も多いことでしょう。

辻先生の研究は再生医療、特に「歯」や「毛髪」の再生を中心に研究開発を進めていらっしゃいます。

その背景にあるのは、未来の健康社会の創造を目指したウェルネスイノベーションの考え方であり、高齢化先進国である日本にとって大きな課題ともなっています。

辻先生の考えるウェルネスイノベーションは、単に国民の生活や質の向上(QOL)につなげるばかりでなく、高付加価値型の産業として、日本の産業振興に役割を果たすことも大きな目的。

その1つとして捉えているのが、21世紀型医療である再生医療です。高齢化に伴い歯の再生や毛髪の復活を望んでいる人が数多くいることにより、ビジネスとしてのチャンスがあり企業が注目することをもふまえ、研究の糸口とされているのです。

先生方研究チームの展望は、歯や毛髪の再生に留まることなく、次世代再生医療である器官・臓器の再生医療をも見据えていらっしゃいます。

再生医療の最前線はいまどのようになっており、それは私たちの未来の健康社会にいかに繋がっているのでしょうか。再生医療 第一人者でいらっしゃる辻先生のお話、楽しみです。(保谷)

・辻 孝(つじ たかし)先生
・理化学研究所 生命機能科学研究センター 器官誘導研究チーム チームリーダー
・演題:「未来の健康社会の創造を目指したウェルネスイノベーション~歯や毛髪の再生医療の最前線~」

講師プロフィールはこちらです。

第9回 11/6(火)池上高志先生

takashi_ikegami.jpg第9回11/6(火)は、東京大学大学院総合文化研究科・広域科学専攻 教授 池上高志先生にご登壇いただきます。

生命とは何か。
池上先生の問いかけはそこから始まり、生命も科学反応である、そうであればシミュレーションできる、とロボットやコンピュータシミュレーションのアプローチから、人工生命を研究されています。

夕学五十講でもここ数年、AIや生命科学を研究テーマとされている先生方に講師としてご登壇いただいてきました。その一連の講演を振り返り改めて驚くのは、どの講演もその分野に初心者である私にもとてもわかりやすく、興味深くわくわくしたこと。そしてもうひとつ、つい少し前までSFやファンタジーだと思っていた世界が、近い未来として現実に迫っている、という感覚でした。池上先生はまさにその最先端の研究をなさっている先生。その思いから講演が実現しました。

生命の新しいかたち。
機械が生命性をもつ。
人間と機械のあいだ。

池上先生が用いられる言葉に、ドキリ、としました。そして好奇心が動き出します。皆さんとじっくり人工生命研究の最先端、お伺いしたいと思います。(湯川)

・池上高志(いけがみ たかし)
・東京大学大学院総合文化研究科・広域科学専攻 教授
・演題:「人工生命研究からみる未来のかたち」
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第8回 10/31(水)出口治明さん

haruaki_deguchi.jpg10/31(水)は立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明さんにご登壇頂きます。

出口さんに以前ご登壇いただいたのは2012年。
当時はライフネット生命保険(株) 代表取締役社長にて、「道場破りを受け入れる気概を持て!」と題し、起業に纏わるお話と経営についての考えや方針について経営者として熱く語っていただきました。

2012年10月16日講演
楽屋blog 企業のマニュフェスト 出口治明さん

経営者として、企業の理念、哲学を創りあげ、先導するうえでも、その指針となっているのは出口さんご自身の豊かな教養であり、これまでの人類の歴史、政治・経済的背景を熟知されているからこその意思決定でいらっしゃること、当時の講演でも言葉の端々より伺い知ることができました。

この1月より立命館アジア太平洋大学学長に就任され、大分県別府の地で、世界中の国・地域から約3,000人の国際学生が集うスーパーグローバル大学のトップとして、教育に励んでいらっしゃいます。

経営においても、教育においても出口さんの主張にぶれはありません。

日本のありのままの姿をきちんと「知る」ことから明るい未来がはじまります。 過去という時間軸・歴史軸「タテ軸」と現状の世界という空間軸・世界軸「ヨコ軸」に 具体的なデータ「数字」を使って伝えることが大切です。

出口さんの深い教養は何処から、そしてそれをいかに学び、ご自身の世界観を構築していらっしゃるのでしょうか。出口さんが考えるこれからの「学び」とはどのようなあり方なのでしょうか。

今回は、私たちがより豊かな人生を築くための「これからの『学び』」についてたっぷりお話しいただきます。(保谷)

・出口 治明さん
・立命館アジア太平洋大学(APU)学長
・演題:「これからの『学び』」

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第7回 10/30(火)大山晃弘さん&清水勝彦先生

akihiro_oyama.jpgkatsuhiko_shimizu.jpg10/30(火)はアイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長 大山晃弘さん、慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授 清水勝彦先生のご登壇です。

紙の猫砂(トイレに流せる!)、取っ手の取れるフライパン6点セット(某ブランドより断然安い!)、ふとん乾燥機(靴まで乾かせる!)・・・アイリスオーヤマの商品は私たち消費者の心くすぐる目の行き届いたものばかりが並びます。

それは、メーカー機能と問屋機能をあわせ持つ独自の「メーカーベンダー」という業態より成り立っています。
生活者の声がダイレクトにフィードバックされ、生活者ニーズに対応したオンリーワン商品のスピーディな開発。さまざまな素材の製品を世界各地から生産・調達するシステム。
さらに、魅力的な売り場づくりや販売促進のサポート・・・と、これまでの「業種」発想から「業態」視点へとビジネスモデルを変貌させたことにあり、そこには経営における大きな意思決定が存在します。

プラスチック下請け企業からいかにビジネスモデルを変遷させ現在の業態があるのか、その背景には社内にどのようなコミュニケーションがあったのか、大山社長よりお話しいただきます。

対談では、組織変革、戦略実行をご専門とする清水先生より、アイリスオーヤマの企業コンセプト「ユーザーイン」経営を切り口に深堀りいただきます。

日本企業ならではの成長戦略に向けたソリューションについて、お二方のお話しより見出していきたいと思います。(保谷)


・大山晃弘さん
・アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長
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・清水勝彦先生
・慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
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・演題:「ユーザーイン経営とジャパンソリューション」

第6回 10/19(金)藤田紘一郎先生

koichiro_fujita.jpg第6回 10/19(金)は東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎先生にご登壇いただきます。

「腸内フローラカレーをつくりました」「腸内細菌の本を読んでいるよ」
つい最近、友人のSNSで見かけました。それほどに腸や腸内細菌は話題。身近なところでも関心が高まっているんだな、と感じます。

藤田先生のご専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。長きにわたり研究を積み重ねてこられました。腸内細菌、腸内環境、免疫力...これらが身近になったことにも、大きく貢献されていらっしゃいますし、サナダムシ「きよみちゃん」を15年間、ご自身の腸内で共生させていたこと、でも話題となりました。

ではなぜこれほどまでに免疫や腸内細菌への関心が高まっているのでしょうか?
いかに腸内細菌は人間の体のなかで大事な働きをしているか。なぜアレルギーやうつといった現代特有の体調不良や病気が起きているのか。藤田先生は著書やインタビュー、さまざまなメディアと切り口で、解説してくださっています。

今回はたっぷりと1時間半ご講演いただきます。
好奇心からもわくわくしますし、心も体も元気になる、健康に長生きする、よいヒントやアイデアがありそうで楽しみです。(湯川)

・藤田 紘一郎(ふじた こういちろう)
 東京医科歯科大学名誉教授
・演題:「腸内細菌とともに生きる ~腸内細菌を大切にすると心身体も元気になる~」
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第5回 10/18(木)穂村弘さん

hiroshi_homura.jpg10/18(木)は歌人 穂村 弘さんにご登壇いただきます。

  体温計くわえて窓を額につけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ

  サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい

穂村さんの短歌からは、いつもその「時代」「時間」が浮かび上がってきます。
それは、穂村さんが選歌される作品も同じです。

現代の人気歌人として短歌の魅力を幅広い世代に広めるとともに、エッセイ、評論、翻訳、絵本など短歌に限らない分野でも活躍している穂村さん。

穂村さんの手にかかると、目の前にあるたった三十一文字が限りない世界へと広がってくるから不思議です。そこには、今とはどういう時代なのか、社会なのか、考えを巡らせ、読み解こうとする自分が存在します。

SNSが盛んになり、誰もが自分の日常を、日記や写真、さらには動画で簡単に発信することのできるいま。だからこそ限られた三十一文字の持つパワーは、私たちの想像を拡げるのかもしれません。

短歌の面白さと同時に、その背後にある世界の面白さを感じながら、いまという「生の時間」を穂村さんのお話より味わうこと、楽しみにしています。(保谷)


・穂村 弘さん
・歌人
・演題:「世界と<私>の関係を言葉にする」

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第4回 10/12(金)国分良成先生

ryosei_kokubun.jpg第4回 10/12(金)は防衛大学校長 国分良成先生にご登壇いただきます。

国分先生は現代中国研究の第一人者でいらっしゃいます。慶應義塾大学にて長きにわたり教鞭をとられ法学部長まで勤められた国分先生が、その退任と同時に防衛大学校長に就任されたときには、日中の緊張関係を反映しているように感じたことを覚えています。

夕学五十講にもこれまで3度、ご登壇いただいてきました。前回のご登壇は2013年。5年に一度のご登壇でそれは、5年に一度、中国の国家最高意思決定機関と言える「全国人民代表大会」が開かれるタイミングがあってのことでもあります。

中国の権力構造と国家意思が変わるタイミングで、第一人者の国分先生に解説をしていただこうという狙いです。

と以前このリフレクションでご紹介していますがさて、前回から5年、習近平主席体制は二期目に入り、世界情勢やそのなかでの中国のあり方も変化しています。中国は、習近平主席体制は、その内実はどのようでしょうか、そしてこれからどうなっていくのでしょうか。国分先生より現状と内実をじっくり伺い勉強したいと思います。(湯川)

・国分 良成さん
・防衛大学校長株
・演題:「中国・習近平体制の検証-内政・外交-」
講師プロフィールはこちら
前回2013年6月ご登壇時の夕学リフレクション「中国はいま 国分良成さん」はこちらです。

第3回 10/9(火)佐々木紀彦さん

norihiko_sasaki.jpg第3回 10/9(火)は株式会社ニューズピックス 取締役CCO NewsPicks Studios CEO 佐々木紀彦さんにご登壇いただきます。

佐々木さんのお名前やご活躍を、『東洋経済オンライン』編集長のころからご存じの方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

東洋経済で記者として活躍、2012年に『東洋経済オンライン』編集長に就任、と同時に、サイトの大幅なリニュアルをおこない、アクセス数を急速に伸ばし、ウェブメディアのビジネス誌でトップに。佐々木さんはネット時代の若き敏腕編集長として、注目され話題となりました。

さらに、同サイトがまだまだ躍進を続けるうちに、経済ニュース共有アプリ『News Picks』へ移籍、現在に至ります。従来型の紙媒体のメディアの延長、進化ではない、新しいウェブニュースメディアを創出し続けている佐々木さん。そんな佐々木さんとNewsPicksが向かっている、創っていくメディアの未来。それは私たちをとりまく情報や社会の未来でもあります。じっくり伺いたいと思います。(湯川)

・佐々木紀彦さん
・株式会社ニューズピックス 取締役CCO NewsPicks Studios CEO
・演題:「メディアの未来とNewsPicksの未来」
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第2回 10/5(金)本間浩輔さん

kousuke_honma.jpg10/5(金)はヤフー株式会社 常務執行役員・コーポレートグループ長 本間浩輔さんのご登壇です。

本間さんに初めてお目にかかったのは約10年前。本間さんが前職にいらした際に慶應MCCの人事・キャリア系プログラムにご参加いただいたことがきっかけです。
今から思えば、当時の本間さんはその後に続くキャリア、立場を見据え、必要と思われる分野についてさまざまな理論を学び、最新の考え方をインプットされ、備えていらしたことが伺われます。

その後のヤフーの躍進、本間さんのご活躍は皆さんもご存知の通り。
2012年の爆速経営と言われるヤフー経営改革以来、「社員の才能と情熱を解き放つ」という人事スローガンのもと、他社に先んじて 経営に資する人事としての様々な人事制度、施策の取り組みをされています。

いまや多くの企業で取り組んでいる上司と部下のコミュニケーションに欠かすことのできない「1on1ミーティング」など、本間さんのアイデアのもと、ヤフーで取り組まれたのが最初です。

すべての制度、施策には、人事の哲学やwhyがあると本間さんはおっしゃいます。

多くの企業で経営戦略の1つとして謳われる「働き方改革」において、他社のマネや横並び意識で取り組み、成果を得ることは困難です。

自社における人事の哲学や考え方と照らし合わせながら本間さんのお話を伺うことで、より実りある機会として頂けることと思います。(保谷)

・本間 浩輔さん
・ヤフー株式会社 常務執行役員・コーポレートグループ長
・演題:「ヤフーの働き方改革」

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2018年度後期スタート 第1回 10/3(水)飛鷹全法さん

慶應MCC『夕学五十講』2018年度後期がはじまります。
司会担当の湯川、保谷が本日より各回の講師紹介をいたします。

今期も多彩な講師陣による『夕学五十講』。講演が一段と待ち遠しくなる各講師のエピソードなど、日めくりでお送りする講師紹介もどうぞお楽しみください。
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zenbo_hidaka.jpg10/3(水)今期最初のご登壇は高野山 高祖院住職 飛鷹 全法(ひだか ぜんぽう)さんです。

東大卒、ITベンチャー立ち上げ経験あり、ソフトウェアの開発、津軽三味線や沖縄音楽など伝統音楽の舞台制作・・・と飛鷹さんのプロフィールには、私たちがイメージする「僧侶」とかけ離れたワードが並びます。

1972年生まれ、40代半ばにして多彩なご経験を積み、現在は真言密教の教えと伝統を今日に伝える高野山 高祖院住職として、たゆまぬ修行に励んでいらっしゃいます。

高野山の祖 弘法大師空海は神仏習合といった日本人の文化背景となる礎を築くなど、当時の既成概念にとらわれずクリエイティビティ溢れた人だったと言われます。

仏教、アカデミズム、実業の垣根を自在に行き来している飛鷹さんのお姿そのものより、空海の教えを説いて下さっているようにもみえます。

飛鷹さんによる「高野山という思想」を伺うことで、現代を生きる私たちにとっての空海の革新性と今日性とはなにを意味するのか、考えていきたいと思います。(保谷)

・飛鷹 全法(ひだか ぜんぽう)
・高野山 高祖院住職
・演題:「高野山という思想」

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日本人の祖先はチャレンジャーであった 海部陽介先生

photo_instructor_853.jpg海部陽介先生は柳田国男の『海上の道』に対して懐疑的である。つまり、日本人のルーツは黒潮に乗ってやってきたという説は信じがたいと考えている。なぜなら、黒潮にのることは目的地を意識しない漂流であり、これは世界地図を知っている現代人の発想であるというのだ。私たちの祖先はそんなギャンブラーではなく、日本を目指してやってきたはずだ。だが、その方法がわからない。頭を真白にして三万年前に生きていた私たちの祖先と同じように考える。そこがスタート地点だ。

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人生は噛みしめるように生きる 田口佳史先生

photo_instructor_856.jpgかなりドラマチックな転機を迎えた田口佳史先生。25歳の時、ドキュメンタリー映画の撮影のため訪れたバンコク郊外で2頭の水牛に角で刺されてしまう。日本人の青年が入院していることを聞いた在泰邦人からの差し入れられた老子と論語、なかでも老子は田口青年の中にどんどん入っていく。

出でて行き
曰ち逝き
逝けば曰ち遠ざかり
遠ざかれば曰ち返る
入りて死す

「死ぬことはすなわち故郷に帰ること」、そう恐れることではない、その思いが強力な安堵感へとなり、ようやく眠ることができた。そしてこの経験から儒教、仏教、道教、禅仏教、神道を専門として、はや50年も古典を研究する日々を送っている。田口先生はこれらの分野に対して(その転機を考えれば当然かもしれない)、「生きる」というテーマで読む。

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回る大捜査線 清水聰先生

photo_instructor_851.jpg何の商売をしていても集客、とりわけ購買者を得るのは大変だ。日本語ではひと口に「客」というが英語ではこの辺りの区分けが厳しく、「visitor」(訪問者)、「customer」(購入者)と分けて呼んでいる。アメリカのとある店の店内放送で「Good morning, ***(店名) customers!」と流れてきた時には「アメリカではvisitorは挨拶されないの?」と仰天した。日本でなら新聞のコラム欄辺りに何か書かれてしまいそうである。そんなvisitorをcustomerにするためにはどうしたら良いのかのマーケティング提案が今回の清水聰先生の講演「新たな顧客マネジメント~循環型マーケティングの提案~」であった。

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日産はいかにしてV字回復したか  志賀俊之さん

photo_instructor_848.jpg1986年プラザ合意。急激な円高によって、それまで順調だった日産自動車は赤字に転じた。その危機的状況から、いかにしてV字回復を遂げたか。一言で表すなら「レジリエンス(Resilience)」であると、志賀俊之さんは冒頭で力強く述べた。現日産自動車副会長であり、倒産危機に陥ってから復活するまでカルロス・ゴーンのもとでその手腕を発揮してきた。レジリエンスとは「はねかえす力」であり、演題も「変革を支えるレジリエントオーガニゼーション」である。日本語で言うなら「危機的状況をはね返す力のある組織」といったところであろうか。

1990年代のマーケットシェアの恒常的低下、積み上がった負債から、いかにして今の状況まで回復できたのか。志賀さんにはレジリエントの6つの要素を自問自答形式でお話しして頂いたが、ここではその中でも組織だけでなく個人レベルでも重要だと思える3点に焦点をあてて論じてみたいと思う。

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IoTが連れてくる、人間味あふれる世界

photo_instructor_847.jpgアメリカで過ごした中学時代からプログラマーとしてのキャリアをスタートし、大学在学中に起業して生体認証の新技術を開発し成功をおさめた齋藤ウィリアム浩幸さん。この経歴を聞いただけで、間違いなく「天才」 だということがわかる。
現在は日本でアントレプレナーへの支援活動をおこなう傍ら内閣府本府参与としての顔も持つ超エリートだが、壇上では第一声からフレンドリーな雰囲気をかもしだし、自己紹介にはご自分の失敗談も盛り込んで見事にアイスブレイクされていた。

「ムーアの法則」がもたらすIoT

今回の講演の軸のひとつとなっていたのは、「Moore's Law=ムーアの法則」だ。これはインテル社の創業者のひとりであるゴードン・ムーア氏が提示したもので、「半導体、ストレージ、センサーは、2年ごとにパフォーマンスが2倍になる。もしくは値段が半分になる」というもの。
齋藤さんは、「ムーアの法則に従ってトランジスタ、コミュニケーション、ストレージ、センサーの4つの要素が利用しやすくなったおかげで、IoT(Internet of Things)が実現可能になりました」と説明した。

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人生は感謝を見つける旅である

空前の落語ブームだと言われる。夏にはビジネス誌が落語特集を編むほどである。現在、落語家の人数は800人。過去最大の規模だという。
日本の伝統芸能は世襲制が中心なので、落語界も二世、三世が多いのかと思っていたが、柳家花緑師匠によれば、世襲落語家はせいぜい30人程度。実は実力主義の世界のようだ。
確かに、これまで夕学に登壇いただいた落語家(柳家喬太郎金原亭馬生春風亭一之輔)は世襲落語家ではなかった。

photo_instructor_840.jpgそんな中で、花緑師匠は、落語界初の人間国宝 五代目柳家小さんのお孫さんにあたる。飛びっ切りの血筋である。しかも入門からわずか7年、戦後最年少の22歳で真打ちに昇進したという超実力派でもある。
45歳にして芸歴30年。古典から新作までなんでもこなし、落語界を背負って立つ存在の一人といえるだろう。

講演のタイトルは「笑いと感謝」。それが、花緑師匠がいま思うことだという。
「笑い」というのは落語の効能と言っていいだろう。夕学にも登壇された筑波大名誉教授の村上和雄先生の研究を引き合いにだして話してくれた。
村上先生が吉本興業との共同研究で明らかにした「お笑いを聞くと糖尿病患者の血糖値が改善する」というユニークな研究結果である。
「笑い(落語)は身体に良い」のである。

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雑学が世界に彩りを与える―科学で斬るベースボール 矢内利政さん

photo_instructor_855.jpg私は野球にうとい。野球好きの主人から「カーブ」「シュート」「スライダー」の違いを何度聞いたかわからないが、いまだに覚えられない。

ではなぜ今回、野球をテーマにした矢内利政先生の講演を聞こうと思ったかといえば、過去にこの夕学五十講に出席してきた経験からすると、自分の関心領域から離れている講演は面白い、という実感があるからだ。野球、それも「スポーツ科学」という自分から遠く離れた分野の講演は、「わからなくて当然。発見があればラッキー」とでもいうような安心感があり、私は肩に力を入れることなく丸ビルに足を運んだ。

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好きなことと役立つことを両立する 向谷実さん

photo_instructor_846.jpg 今回は、ジャズフュージョン・バンド「カシオペア」のキーボーディストである向谷実さんのお話を伺った。「好きなことをビジネスに変える」というお話であったが、向谷さんのお話を聞いて思ったのは、その好きなことがきちんと他人の幸せに繋がっているということ。好きなことを追求する姿勢の中にも、自分と社会との繋がりを欠かしていないことに向谷さんの信念が伺えたような気がする。だからこそ、そのビジネスに対価を支払ってくれる人がいるという当たり前の話なのだけれど、この感覚をすべての経営者が持ち合わせているのかと言われると、そうでもない気がする。

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異次元緩和と財政ファイナンス 池尾和人さん

photo_instructor_845.jpg「マネタリーベース(ベースマネー)という言葉は、本来、大学の経済学部で金融論の授業を取った人にしかわからない専門的用語のはずだ。それが、金融・財政政策の焦点として一般的に論じられるようになった・・・」

金融論の第一人者 池尾和人教授はそう言う。まさにその通り。だからこそ12年振りに夕学に登壇いただいた。

今年の6月7日、8日の日経新聞「経済教室」に、「ヘリコプターマネーの是非」と題して、日銀のマネタリーベース(ベースマネー)をテーマにした特集が組まれた。紙面上で、否定的な立場で登場した専門家が池尾先生であった。

マネタリーベース(ベースマネー)とは、日銀の現金と貯金準備高を意味する。これを裏付けに財政出動がなされることを「財政ファイナンス」と呼ぶ。
「財政ファイナンス」は、国債発行による財政出動に限界が見えてきた日本の財政政策の次の一手として、このところ急浮上してきた言葉である。
2013年以来政府・日銀の異次元金融緩和は、「財政ファイナンス」の領域に入っているのではないかという指摘もある。
たしかに「日銀が、輪転機をぐるぐる回して紙幣を発行すればよい(市場にお金が流れ、経済活動が活発になる)」という発言を総理就任前後の安倍首相もしていた。
すでに、日銀は、年80兆円のペースで市場から既発国債を買い上げており、その保有残高は400兆円を越えたといわれている。

今年9月の「総括的な検証」を転換点として、日銀は異次元緩和政策の誤りをはっきりと認めないままに静かに表舞台からフェードアウトした、との池尾先生の弁でもわかるように、6月時点とは金融政策への関心が少し様変わりしているが、基本的な状況は何ひとつ変わっていないであろう。

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ザ・ストーリー・オブ・ムネハル・オザキ

photo_instructor_858.jpg貧しい生活だった。
1億円の借金をして、食肉用の牧場をはじめた親父は借金まみれであった。 
56歳になった尾崎宗春は子どもの頃の記憶を甦らせる。
牛は飼育しているが、高級品である牛肉なんて食べたことがなかった。
情けない。子ども心に「親父のようにはなりたくない」と思い、自分は安定した公務員になるんだと心に誓った。

高校は宮崎ではなく、大阪にあるPL学園に通った。1970年代半ばのことである。これが宗春にとっての転機となった。
大阪の街には、疲れ切った顔で会社に向かうサラリーマンであふれていた。
ふと、故郷の親父の顔が脳裏に浮かんだ。
中卒で借金まみれだが、生き生きと牧場で働く親父の顔が懐かしくなった。
目を閉じて考えた。親父のようになりたいと思った。
目を開けると公務員になる夢は消えていた。
高校卒業後、4年間は親父のもとで畜産の基礎を学んだ。
しかし、それだけでは何かが足りないと感じた。
もっと上を目指したい。自分は世界一になりたい。
「そうだアメリカで勉強しよう」と宗春は思った。

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その極意とは 前田鎌利さん

photo_instructor_839.jpg満員の聴衆の顔触れは様々、しかしやはりビジネスの現場で奮闘する20代から40代が多いのが「日本文化」がテーマの講演では珍しく思った。通常、文化をテーマとした講演だと参加者の大半は女性かあるいは年配の人だからだ。かつては書道や詩歌、茶道を嗜んでおくことが男性でも教養であったはずなのに、いつからか日本男性は文化から遠ざかっている。奇妙な話だ。オペラや美術館に積極的に繰り出す女性との会話のずれもやむなし。「男女の会話のずれはなぜ生じるか」夕学の講演で取り上げて欲しい。

話を前田鎌利氏の講演に戻す。それだけ参加者が詰めかけたのもプレゼンへの関心が高いためで書籍や研修テーマとしても大変人気がある分野だ。前田氏は「書家」、「起業家、プレゼンテーション・クリエーター」、「夫・父」の3分野を挙げ、気持ちの上では7割が書家だという。

5歳の時から書の世界に入り、教職に向け勉強するが故郷ではそのポストの空きがなかった。そんな時に阪神・淡路大震災が起き、「繋がる」ことの重要性を感じて光通信に就職、飛び込み営業を始める。そして携帯電話が固定電話より多くなった2000年にJ-Phoneへの転職からソフトバンクで働くようになった。孫正義氏と柳井正氏の対談の企画(もちろんプレゼンテーション資料作成も)や、ソフトバンク、JAXA、JINSなど多数企業やイベントのロゴやメッセージを揮毫。さらには全国に書道塾15校500人の生徒を持ち、プレゼンテーション・スクールを展開するなど多彩な活動を行っている。

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前田鎌利さんの書「念」を公開!

昨日、ご講演いただいた前田鎌利さんが講演のなかで書かれた"念"の一文字。いつも気にしている強い思いという意味で、"おもい"と読まれていました。ご本人の了解をいただきましたので、アップいたします。

前田鎌利氏の「念」夕学五十講にて.JPG

鎌利さんのFacebookでも公開してくださいました。
https://www.facebook.com/kamarimaeda


田中角栄は「天才」なのか―金権政治と人間的魅力―

photo_instructor_844.jpg日本列島改造論、日中共同声明、ロッキード事件。田中角栄といえば、功績と罪過を残した人物である。しかし、早野透教授が過去の文脈で角栄を語ることはない。現代の政治にIfを付け「もし角栄だったら」という視点で、独自の「田中角栄論」を語る。

元朝日新聞記者で角栄のバンキシャ、そして現在では桜美林大学名誉教授。今回の講演は「体制と政策を考える」というクラスターに分類される。しかし、視点は「人間田中角栄」であった。つまり、金権政治と非難された角栄像だけではなく、人間としての魅力を存分に語って頂いた。それは人間関係を築くにあたって、または強いリーダーシップを発揮するにあたって非常に役立つ内容であったと感じる。また、質疑応答では、石原慎太郎が言うような「天才」だったのかについても言及して頂いた。

とはいっても、何から書いていいのやら...キーボードを打ちながらもまだ悩んでいる。講師には様々な内容を盛りだくさんに話す先生もいる。しかし、早野教授のお話はいくつかのトピックがありながらも「かくして田中角栄という人物は魅力的なのだ」という結論に落ち着いてしまうのだ。つまりは角栄の魅力に抗えない一人なのである。

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小川和久氏に聴く、「国際水準から見た日本の危機管理」

photo_instructor_843.jpg「外交・安全保障・危機管理、この三つは日本の数少ない苦手分野。四方を海に囲まれ、海に守られてきたこの国は、危機に遭遇した経験に乏しい。なのに、その自覚すら不足しているため、ともすれば国内でのみ通用するレベルの危機管理で自己満足しがちである。私が演題にわざわざ『国際水準』と謳ったのは、国際水準をクリアしていなければ、それは危機管理とは言えないからだ」

そう喝破して、小川和久氏は、目覚めの冷水を会場に浴びせながら90分間のマシンガン・トークの口火を切った。

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マネージャーになる・育てる・幸せになる! 松尾睦先生

松尾睦経済規模がなかなか思うように大きくならず、AIのように自分で経験を積み人間の仕事を代替する機械まで現れた。私たちは、昨日していた自分の仕事は明日なくなるかもしれないという不安が多くの人の心の片隅に常に陣取っているような時代で仕事をしている。諸先輩方に至っては、自分がエースだったころの仕事の仕方なんぞは通用せず、どうにかしてこの時代を切り拓く後世を育てたいという熱い思いのやり場を、探しているように見える。会場は、そんな諸先輩方が多く詰め掛け、私のように背伸びをして「マネージャーの育て方・なり方」の講演にお邪魔する若輩者は少数派であった。

だが、北海道大学大学院経済学研究科教授の松尾睦先生のお話はそんな部下の育て方やマネージャー予備軍である自分がどのように道を歩むべきかを教えてくれた。

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個人でもチームでも最大限の力を発揮する方法 井原慶子さん

photo_instructor_838.jpg2014年、バーレーン。サーキットへと向かう井原慶子さん。これで最後のレースにしようと思った。有終の美を飾るために負けられない戦い。しかし、リーダーが連れてきたメカニックは、今日が初めての新人キャサリンである。女性だから力が弱く、シートベルトをつけてもらうのに8秒かかった。男のボブがやれば1秒である。負けると感じた―――。そこに、リーダーがやってきた。

「ケイコ、新人のキャサリンはどう?」
「もう最悪よ」
「そうだろ。でも、キャサリンが来てくれたおかげで、ベルトの締め方から、器具の効率的な並べ方まで、多くの改善点が見つかったじゃないか」

結果、このレースでは初のアジア人女性として表彰台に上がれた。同じ女性なのに、新人の女性メカニックでは勝てないと感じたことを恥じた。レース後のリーダーの言葉が胸に響いた。

「新人は本番で育てる。その決断が出来なければリーダーじゃない」

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宇宙生命は存在する、たぶん 渡部潤一さん

photo_instructor_837.jpg夕学五十講は10回以上聴講しているが、講演の数日前からワクワクしたのは初めてだ。
ワクワクの理由はなんといっても「宇宙生命は存在するか」という本講演のテーマ。
テレビ番組の「宇宙人」特集に親しみ、友達のUFO目撃証言に興味津々な子供時代を過ごした私にとって、地球外生命は長いあいだ畏怖の対象であり、友達であり、フィクションでありノンフィクションだった。いるのか、いないのかーーいよいよその答えが出るかもしれないのだ。ワクワクしないわけにはいかない。

分からないからおもしろい

講演は、2013年にロシアのチェリャビンスク州に隕石が落下したときの、緊迫感ある映像からはじまった。空を切り裂く隕石、落下の衝撃波で割れるガラスの様子など、いま見ても恐ろしい光景だが、この隕石落下事故は世界中の天文学者の誰も予測しない出来事だった。

その一方で、この事故の翌日に小惑星が地球に接近することは予測されていた。
講師の渡部潤一さんは、この小惑星接近に関して事前にニュース番組の取材を受けていた。ところがロシアの隕石落下事故が起こったため、そちらについても急きょインタビューが組まれた。緊急事態ゆえ、カメラに映る渡部さんは普段着姿だ。実際のテレビ画面をスクリーンに映しつつ、「30分のニュース番組に同じ人物が2度、それも衣装を変えて出演したのは相当めずらしいことだそうです」と話して会場をドッとわかせた。

そう。テーマもさることながら、渡部さんのお話は大層おもしろい。映像を交えたりちょっと自虐的なネタを挟んだりして、客席を飽きさせないのだ。講演がはじまって20分ほどで、会場全体が渡部さんのペースに心地良く巻き込まれていくのが分かる。

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廣瀬キャプテンに聴く、「傍に立つ者」の覚悟

廣瀬俊朗2015年9月19日、イングランド・ブライトン。ラグビー日本代表のワールドカップ本大会初戦の相手は世界ランク3位の強豪・南アフリカだった。賭け屋の倍率は日本の34倍に対し南アフリカは1倍というのだから、そもそも賭けにもならない。なにしろ日本がワールドカップの舞台で勝利を収めたのは24年前の一度きり。下馬評はそれほどあからさまだったが、グラウンドに立った代表選手たちの胸には秘めた思いがあった。
そしてその戦列に、グラウンドに立つことを誰よりも熱望していた男の姿はなかった。

元日本代表キャプテン、廣瀬俊朗氏。
高校日本代表、慶應義塾大学、東芝、そして日本代表。その錚々たるキャリアの、いずれのチームでもキャプテンを務めてきた、文字通り「日本ラグビーの牽引者」のひとりだ。
2012年、日本代表の再建を託されたエディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチに就いた時、勤勉なハードワーカーとして知られる名匠が「自らの理念を理解しチームへ浸透させる力」を基準に選んだキャプテンが、廣瀬氏だった。

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トランプ躍進の陰に「反知性主義」あり 森本あんり先生

photo_instructor_836.jpgもしトランプが大統領になったら、アメリカはどうなるのか。日本は、世界は――。来る11月8日の米大統領選挙を控え、世界が固唾を呑んで見守っている。10月末の現時点ではヒラリーの圧倒的優勢が見込まれているものの、まさかのどんでん返しがあるのでは、という一抹の不安は消えない。実際、これまでもトランプは思いがけず"いい勝負"をしてきたのだ。
移民の脅威やオバマへの失望、ヒラリー嫌悪の高まりといったトランプ人気の理由をいくつ挙げられても、あそこまで極端な人物を支持するメンタリティはやはり理解し難い。その不可解を、森本あんり氏が少なからず氷塊してくれた。

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細胞からその先は 上田泰己先生

photo_instructor_842.jpg専門外の人に専門性の高い話をするのは大変だ。説明できてもどれだけ理解しているか、全体や詳細を、はたまたその趣旨を本当に理解しているかなどは話し手には本当のところ理解しようがない。研究の必要性や有用性のみを話しても研究する喜びやワクワクする気持ちは伝わらず、それが伝わらなければ「何も伝わらない」。

上田泰己先生の講演は、研究の説明とワクワク感が上手く調和し、表現されたものだった。始まりはジョルジュ・スーラの有名な点描画を紹介し、点のように単純な「要素」によって絵が構成されているように私たちの体も同様ではないかと美しい例えからである。

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坐禅で"型"から解放される 平井正修さん

平井正修平井正修さんが住職をつとめる全生庵は、安倍晋三首相がたびたび訪れたり、中曽根康弘元首相が現職時代に週1ペースで通っていた寺として知られている。

安倍さんや中曽根さんが全生庵に足を向ける目的は、坐禅だ。
坐禅――例のポーズや、お坊さんにうしろからペチンと叩かれるシーンはテレビで見たことがあるが、いったい何のためにやるのか、やるとどうなるのか。
坐禅について知りたいことは多々あるが、平井さんのお話は全生庵を建立した山岡鉄舟の生涯をふりかえるところから始まった。

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リーダーになるのはそれほど難しいことじゃない 日向野幹也さん

日向野幹也あなたの周りでリーダーシップのある人といって思い浮かべるのは誰だろう。同じ会社の直属の上司を挙げる人もいるだろうし、憧れの経営者に思いを馳せる人もいると思う。
早稲田大学大学総合研究センター教授の日向野幹也先生のお話を聞いて、内向的な同僚や影からのサポーター的存在であった先輩だって職場でリーダーシップを発揮していたのだということに気づかされた。 日向野先生が提唱するリーダーシップ像を知った後は、私と同じように隣の席のあの人や、もしかしてあたしだってリーダーであったということに気づいてもらえると思う。

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作られたイメージ 井上章一さん

井上章一講演タイトルからして京都への屈折した思いが語られるのかと思いきや、京都の話はほとんど無かった。講演中、私は心の中で何度も呟いた。「関西の人の話って本当にサービス精神旺盛だ」それほど井上章一氏の講演はたくさんの興味深い話題と笑いで満ちていた。

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日本人よ、変わることを恐れるな 夏野剛さん

夏野剛今から20年前と現在、私たちの生活はどう変化しただろうか。

「例えば、人との待ち合わせを考えてみて欲しい」と夏野剛さんは言った。「渋谷のハチ公前で17時」と電話で約束しなければ待ち合わせができない時代だった。しかし、現在では場所すら決めずに、LINEで「今どこ?」と連絡を取り合い、待ち合わせ場所を決める。友達の電話番号すら知らなくても連絡がとれる。読んだら既読が付く。私たちの生活は劇的に便利になった。

では、この20年日本のGDPはどれだけ成長しただろうか。

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よい理論ほど実践的である  金井壽宏先生

There is nothing as practical as a good theory
よい理論ほど実践的である

社会心理学者クルト・レヴィンのこの言葉を初めて聴いたのは20年近く前のことだ。
経営行動科学学会の設立最初の学会で、設立呼び掛け人の一人として壇上に立った金井壽宏先生の口から発せられた言葉であった。

金井先生photo_instructor_849.jpgは、当時四十代前半、少壮気鋭の経営学者であった。学会会場の南山大学キャンパスを、何人かの学生を引き連れて、颯爽と歩いている姿を眩しく眺めていたことを憶えている。

四年ぶり六回目の夕学登壇になった今夜も、金井先生は、クルト・レヴィンの言葉から始めた。


There is nothing as practical as a good theory
よい理論ほど実践的である

この言葉は、「持論アプローチ」という金井先生の研究&教育&実践アプローチ姿勢と通底する。
例えばリーダーシップ論でいえば、すぐれたリーダーシップの実績がある達人には、自らの経験から導き出した薫陶を整理し、言語化して「持論」として他者に語ることが出来る人がいる。それは実務家が、リーダーシップを実践し、部下や社員を育てるうえで、極めて有効な実践的なアプローチ方法である。
一方で、実務家の「持論」が、研究者が実証研究の積みあげの結果として構築してきた「理論」に負けないほど豊かであれば、研究者にとっての研究対象にもなりうる。
リーダーシップに限らず、モチベーションでも、キャリアでも金井先生は、いつも「持論アプローチ」の重要性を指摘してきた。いわば、領域を貫く一貫したアプローチテーマと言えるだろう。
研究者、教育者、実践家の3つの顔をひとつに統合する紐帯のようなものかもしれない。

「持論アプローチ」には、いくつかの留意点がある。
・ひとりよがりの我見にならぬように、できれば理論の裏付けを得たものが望ましい。
・一度作ってそれで終わりにするのではなく、何度でも書き換えて、練り上げる方がよい。
・持論を語ることで人を育て、育った人間が新たな持論を生み出す、「持論カスケード」形成されるようになると組織にとっても意味がある。 
等々。


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第25回 1/27(金) 海部陽介先生

yousuke_kaihu.jpg2016年度後期を締めくくって頂くのは1/27(金)ご登壇 国立科学博物館人類研究部 海部陽介先生です。

『日本人はどこから来たのか?』

先生の最新著書は日本人であれば誰しもが考えるこの古くて新しい問いに、最新の研究結果より紐解いています。

遺跡調査は日本の国内で閉じているかぎり本当のことはわからない、と本著のなかで先生は記していらっしゃいます。

人骨の形態学・遺伝学・考古学・年代学などの 進展と知見統合、海外の遺跡との比較、DNA研究・・・といった重層的なこの10年間の研究によって、私たち日本人の来歴と、祖先たちの知られざるチャレンジがどのようなものであったか浮かび上がってきているのです。

その解明の陰には、海部先生をはじめとする各分野の第一線の専門家、研究者皆さんのたゆまぬ研究努力と知見の統合という、まさに現代のチャレンジであること他なりません。

アジアにおける過去200万年間の人類総史の解明に貢献することが目標という海部先生より、人類がこの日本に到達するまでの新たな仮説をお伺いします。

事前に上述の参考図書を一読いただきご参加されると、より理解が深まるとのこと。
新年より人類の大きな謎を皆さんと共に解いていきたいと思います。

・海部 陽介先生
・国立科学博物館人類研究部 人類史研究グループ長
・演題:「日本人4万年の旅を再現する」

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第24回 1/24(火)田口佳史さん

yoshihumi_taguchi.jpg第24回1/24(火)、東洋思想研究家の田口佳史先生にご登壇いただきます。

田口佳史先生には、慶應MCCのメインキャンパスで、文化教養講座agoraの講師もお願いしています。各回テーマに基づいて、中国古典の文章、解釈、そこからの学びをご講義いただいたのち、問答形式で、田口先生に問い考える方法をとっています。私たちのどんな問いも真摯に受け止め、答えてくださる、田口先生。徳のある方、人格者とは、こういう方のことを言うのだな、と思ってきました。

孔子、『論語』、皆さんご存じのことと思います。
世界四大聖人にも数えられる、儒家思想の始祖です。2,000年以上語り継がれ、読み継がれてきた孔子は、どれほど偉大で清い聖人だろうかと思っていました。agoraで学んでみると、意外に、とても人間味のある人物像がうかびあがってきました。迷ったり、腹を立てたり、苦労したりもしていたのだとわかりました。そして、だからこそ言葉に説得力があり、真実があるのだとわかりました。

学ぶなかで、「この言葉はいまの自分のためにあったのではないか」と驚くことが、たびたび、ありました。自分が悩むほど、傷ついたときほど、より言葉が沁みることも実感しました。私はいまでも似たようなことに悩んだり迷ったりしていて、成長はゆっくりなのですがそれも含めて、古典に学ぶ意味とはそういうことなんだなと振り返っています。

田口佳史先生は、49年にわたり、ご自身挑戦、迷い、失敗、数々の経験をしながら、さまざまな中国古典をひたすら読み続け、研究と探求をし続けてこられました。孔子の言葉がそうであるように、私たちに、沁み入る言葉や考え方を紹介し前に進むきっかけをくださる田口先生。お一人でも多くの方に、ぜひいちど、出会っていただきたい。ぜひいちど、先生のもとで学んでいただきたい。そう心から思う先生です。(湯川)

・講演日 2017/01/24 (火)
・田口 佳史(たぐち よしふみ)
・東洋思想研究家、株式会社イメージプラン 代表取締役社長
・演題:「人生は噛みしめるように生きる」

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第23回 1/19(木)梅原 大吾さん

daigo_umehara.jpg第23回 1/19(木)は、プロゲーマー、梅原大吾さんにご登壇いただきます。

Daigo Umehara is the most dominant fighting game champion in the world. He is best known for his aggressive play and nearly psychic ability to predict and counter his opponent's next move.

梅原さんの公式サイトにアクセスすると、スタイリッシュな写真とともに、英語で、このように紹介がはじまっています。世界でもっとも強い格闘ゲームのチャンピオン、梅原さんの闘いのフィールドが、"世界"であることもわかります。

アグレッシブな攻撃、敵の次の動きをよむ力は超能力と思えるほど。"The Beast"とも呼ばれる世界のゲーム界で知らぬ者はいない王者。世界のカリスマとして18年間にわたり世界の頂点に立ち続け、さらに「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネス認定もされています。

すごいプロフェッショナルです。そしてこの圧倒的な勝利にあるのが、タイトルにある「一日ひとつだけ強くなる」。
「一度きりの「勝ち」が欲しいのなら運や要領で実現できますが、何度でも勝ち続ける「強さ」を手に入れるには、やはりそれなりのやり方が必要になります。」と梅原さんはおっしゃいます。ゲームと聞くと、運、勢い、経験、技術などを思いますが、梅原さんの言葉から、勝ち続けるための「独自の哲学と努力」があることが伝わってきます。なかなか伺えないザ・プロフェッショナルのお話。わくわくします。じっくり伺いたいと思います。(湯川)

・講演日 2017/01/19 (木)
・梅原 大吾(うめはら だいご)
・プロゲーマー
・演題:「一日ひとつだけ強くなる」

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公式ウェブサイト http://www.daigothebeast.com/

第22回 1/17(火) 清水聰先生

akira_shimizu.jpg1/17(火)は慶應義塾大学 商学部教授 清水 聰先生にご登壇頂きます。

先生のご専門は、消費者に関する理論をマーケティング戦略に応用する、実践的なマーケティングの研究。

具体的には、コミュニケーション戦略やブランド戦略、新製品評価、会話型探索エンジンの開発などに消費者の理論を導入、多変量解析、データマイニング、テキストマイニング等の手法で解析し、日本発のマーケティング理論構築を目指していらっしゃいます。

SNSの登場、さらにはスマートフォンが普及して以来、企業側からの情報だけでなく、消費者間でなされるクチコミ情報など、消費者の意思決定に大きな影響を与えるマーケティングのあり方が大きく変化しています。

これまでの既存のメディアに、いま大きな流れとなっている新しいメディアを加えた 新たな購買意思決定プロセスは、海外にはない、日本独自の視点でのアプローチが特徴的であると、先生はおっしゃいます。

さまざまな企業と検証を重ねられている実例とともに、日本発の新たな顧客マネジメントのあり方「循環型マーケティング」について解説いただきます。(保谷)

・清水 聰先生
・慶應義塾大学 商学部教授
・演題:「新たな顧客マネジメント~循環型マーケティングの提案~」

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第21回 1/12(木) 志賀俊之さん

toshiyuki_shiga.jpg新年明けて1/12(木)は日産自動車株式会社 取締役副会長 志賀 俊之さんにご登壇頂きます。

1976年に日産自動車に入社され、最初の配属先は本業の自動車関連ではなく、主にボートの製造を行うマリーン事業部。
その後、海外営業部での経営経験も積まれ、1999年ルノーとの提携に伴い着任したカルロス・ゴーンCEOによる日産リバイバルプランでは、現場とのパイプ役として、立案・実行に邁進され、大きな成果を上げられました。

経営危機に陥った状況下でのカルロス・ゴーン氏との出会い、ルノーとの提携によるグローバル化、リバイバルプランで果たした大きな役割・・・等。

これまでの様々なご経験にもとづくリーダーシップの発揮と柔軟性ある組織づくりとともに、事業環境の変化がより複雑かつスピードを増し、短期予測さえも困難になっている業界のなか、ゆるぎない企業の変革と成長とは何か、経営第一線のお話しを楽しみにしたいと思います。(保谷)


・志賀 俊之さん
日産自動車株式会社 取締役副会長
・演題:「日産:変革を支えるレジリエントオーガニゼーション」

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第20回 12/16(金) 齋藤 ウィリアム 浩幸さん

whilliamu_hiroyuki_saito.jpg12/16(金)は齋藤 ウィリアム 浩幸さんにご登壇いただきます。

1971年 米カリフォルニアで生まれ、アメリカ育ちの日系2世でいらっしゃる齋藤さん。

小学生の時より、当時出始めたばかりのパソコンに関心を持ち、解体し一日で復元したという逸話とともに、10代で商用プログラミングをはじめ、16歳の飛び級で大学合格。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部卒業する傍ら、IT技術者として暗号や生体認証の分野における研究開発を行い、事実上の世界標準規格となる生体認証システムを生み、アメリカおよび日本で特許を取得されているという華々しい経歴をお持ちです。

現在は、IoTとセキュリティの専門家、起業家として、日本に活動の本拠地を移し、世界中のベンチャー企業のアドバイザリーをしながら、ベンチャー支援コンサルタントとしても活躍。2013年には内閣府本府参与(科学技術・IT戦略担当)に任命され、大学等の講義とともに政策提言も行っていらっしゃいます。

また、これまでの起業、チームづくりのご経験を通して、アントレプレナーシップ、チームワーク、リーダシープに関するビジネス書の著書も多数で、経験に基づいた記述は多くの経営者にとって指南書にもなっているそうです。

国内外問わず発信していらっしゃる齋藤 ウィリアム 浩幸さんより、IT戦略における世界の中での日本の取り組み、そこにある問題点を第一人者の視座からお話し頂きます。
(保谷)

・齋藤 ウィリアム 浩幸さん
株式会社インテカー 代表取締役社長
・演題:「IoTとサイバーセキュリティ」

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第19回 12/13(火) 柳家花緑さん

karoku_yanagiya.jpg12/13(火)ご登壇いただくのは落語家 柳家花緑師匠です。

師匠が落語を始めたのは、なんと9歳の時。
16歳で祖父5代目柳家小さんに入門し、戦後最年少の22歳で早くも真打に昇進されました。

スピード感あふれる歯切れのいい語り口から繰り広げられる話芸は、古典から新作まで幅広い演目とともに、新たな取り組みも大人気です。

それは、落語に新風を吹き込む独演会にての"同時代落語"。

着物に座布団、といったこれまでの噺家のスタイルを脱し、スーツ姿で椅子に腰掛け口演されるのです。師匠の身体にピッタリと合ったスーツ姿は、着物の時とはまた違う趣。
普段、寄席に通う方から落語は初めてという方まで、多くの観客を魅了し新たな落語ファンを増やしていらっしゃいます。

歴史ある世界にあって、これまでの既成概念を覆し、新たな取り組みにチャレンジし落語界を牽引されている師匠の姿。

今回は、師匠が今もっとも大切と感じていらっしゃる"笑いと感謝"について紐解くとともに、一席ご披露いただきます。

落語の演目は当日までのお楽しみ。
花緑師匠のゆるゆると真剣な落語講座。師走の慌ただしい日々、ほっと一息楽しみましょう。(保谷)

・柳家 花緑師匠
・落語家
・演題:「笑いと感謝、いま大切におもうこと。」

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第18回 12/9(金) 矢内利政先生

toshimasa_yanai.jpg12/9(金)早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 矢内利政先生にご登壇いただきます。
矢内先生の研究テーマは、スポーツパフォーマンスとスポーツ傷害のバイオメカニクス的分析。

「正しいフォームとはどのようなものか?」「傷害を起こしやすいフォームとは?」といった疑問への答えを探るべく、
① スポーツにおける身体運動の『からくり』を探る基礎的研究
② スポーツ傷害のメカニズムやリハビリテーションの効果について分析する臨床的研究
を実施している他、競技力向上と傷害予防に向け、大学・社会人・プロ選手を対象にサポートを行っていらっしゃいます。

とりわけ野球においては、プロ野球、社会人野球、大学野球のチーム、選手の幅広い協力もあり、基礎的研究とスポーツ現場の支援活動を両立され、ハイレベルな選手のフォームにおける共通した特徴も見出されているそうです。

先日、週刊『ベースボール』のウェブサイトに、「今後、野球において新たな変化球は生まれるのか」の問いに答えていらっしゃる矢内先生の興味深い分析が掲載されていました。

科学の目でスポーツパフォーマンスを分析することによって、これまで選手の経験値、感覚値に頼り蓄積されてきたものと大きく異なる事実も生じるという興味深い結果もあるとのこと。

スポーツを科学する矢内先生のお話から、身体構造や運動を力学的に探求するとともに、自らがスポーツをするうえで、また鑑賞するうえでも一段と楽しくなるきっかけとなること間違いありません。(保谷)

・矢内 利政先生
・早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
・演題:「科学で斬るベースボール」

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第17回 12/8(木) 向谷 実さん

minoru_mukaiya.jpg第17回 12/8(木) 向谷 実さんにご登壇いただきます。

向谷 実さんといえば。やはり、私にとってはカシオペアです。
メジャーデビュー当時をリアルタイムな青春でともに過ごされていた先輩方はじめ私のように、カシオペアと聞けば、ああ、とわかり、音楽を聞けばますます、そうそう、とわかる方もとても多いのではないでしょうか。

そして、きっと聞くとますます、ああ、と思われるのが、電車の発車メロディー。東急東横線渋谷駅、東京メトロ東西線、聞くと、ああ、この音楽も向谷さん作曲でいらしたんだと愉しくなってきます。

向谷さんという方が面白いのです。幼少のころから熱狂的な鉄道ファン。発車メロディだけではなく、運転士訓練用や博物館向けの実写版鉄道運転シミュレータの開発などもなさっています。

向谷さんの世界観と、創造と、好きなことをビジネスに変えてきた熱い思い、じっくり語っていただくことになりました。刺激が、発見が、新しい出会いが、なにかヒントが、きっと私たちビジネスパーソン誰にとってもあるのではないかと思うのです。わくわくしながらお話をお伺いしたいと思います。(湯川)

・向谷 実(むかいや みのる)
・音楽プロデューサー、株式会社音楽館 代表取締役
・演題:「好きなことをビジネスに変える~音楽と鉄道がいっぱい~」

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第16回 12/2(金) 池尾和人先生

kazuhito_ikeo.jpg12/2(金)のご登壇は慶應義塾大学 経済学部 教授 池尾和人先生です。

2%物価目標の達成に向け「できることは何でもやる」としてきた日銀がマイナス金利政策を決めたのは今年6月のこと。

現在進められている日本の金融緩和は、最終的に出口に向かうと想定されていますが、現時点では、有効な出口は見出せていません。

それどころか、出口のない金融政策はヘリコプターマネー政策に転じ、経済的混乱を引き起こしかねないと池尾先生は警鐘を鳴らしています。

池尾先生は、マクロ経済学の視点より日本経済を分析していらっしゃる金融論の第一人者。

これまでにも、日本経済のデフレーションについて、グローバル化や高齢化の時代に合う産業構造への転換ができていないことが原因であり、金融政策だけではデフレからの脱却はできないことを強く主張されてきました。

短期で決着をつけ、手じまいすることを想定していた異次元の量的・質的金融緩和政策がずるずると現状を続けていることより、歴史的にみて、この金融緩和は何を意味するのか、財政ファイナンスへの変質は懸念されるのか、問題点を分析、解説頂きます。(保谷)

・池尾和人先生
・慶應義塾大学経済学部 教授
・演題:「異次元緩和と財政ファイナンス」

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第15回 11/30(水)尾崎宗春さん

muneharu_ozaki.jpg11/30(水)は牛肉商尾崎 商主 尾崎宗春さんにご登壇いただきます。

「自分も家族も美味しく食べられる安全な牛肉を作りたい。」

家業を継ぐため、アメリカにて畜産の勉強を2年間した帰国の際、尾崎さんはこう深く胸に誓ったそうです。
アメリカで散々見てきた、肉骨粉や成長ホルモンをつかい飼育している食肉産業の現状。

そこから、栄養価の高い飼料を開発し、牛にストレスをかけない飼育法を編み出す・・・といった勝負できる牛肉づくりへの試行錯誤が始まりました。

さらに、ファッションブランドのように牛肉にだってブランドづくりが大切と、自らの名前を取り「尾崎牛」と名付けました。

夢は牛肉による世界制覇。

折しも、今は世界各国で"WAGYU(和牛)"ブームとなっています。
そのなかにあって、「尾崎牛」はNYの超高級店にて、なんと1000USドルコースのメインとして提供されるというのですからブランドとして確立されていること、言うまでもありません。

牛肉によって世界多くの人に感動を届け、世界を変えていく・・・尾崎さんの牛肉にかけた人生、そのチャレンジ精神、想いを余すところなく伺います。(保谷)

・尾崎宗春さん
・牛肉商尾崎 商主
・演題:「「尾崎牛で世界制覇」 -健康な牛肉でないと人を健康に出来ない!」

講師プロフィールはこちら、「尾崎牛」の説明はこちらです。

第14回 11/24(木) 前田 鎌利さん

kamari_maeda.jpg第14回 11/24(木)ご登壇いただくのは、書家の前田 鎌利さん。

5歳より書に携わられ、書家として幅広くご活躍。17年間の大手通信会社での豊富な実務経験。そしてさらには、"あの孫正義さん"に、直接プレゼンし認められた、プレゼンテーション力の持ち主。そんな異色で多彩な前田鎌利さん。

"孫正義の後継者発掘・育成"を掲げる、ソフトバンクアカデミアの1期生で、首席で卒業された実績をおもちです。そのたしかな技術は、8.5万部を超えるベストセラーである著書や、プレゼンテーション講師としての活躍に、表れています。

今回のテーマは、「日本文化とプレゼンテーション」。
キーワードは「伝える」というたった3文字、だそうです。「心に何かを刻んでいただければ幸いです。」前田さんは講演紹介をそう、締めくくられています。ぐっと惹かれます。日本文化とプレゼンテーションのクロシング、前田さんと皆さんとご一緒いたします。(湯川)

・前田 鎌利(まえだ かまり)
・書家、株式会社 固 代表取締役、一般社団法人 継未 代表理事
・演題:「日本文化とプレゼンテーション」

講師プロフィールはこちら

第13回 11/18(金)早野透さん

toru_hayano.jpg11/18(金)は元朝日新聞コラムニスト、桜美林大学名誉教授でいらっしゃる早野透さんにご登壇いただきます。

没後20年以上を経たいま沸き起こっている田中角栄ブーム。

このブームよりも早く、2013年に出版された早野さんのご著書『田中角栄』

長年、角栄氏の番記者として、地元 新潟取材から、首相になるまで、さらに首相になってと、その姿を間近でみて取材を重ねていらした早野さんならではの1冊。
側でみてきたものしか知ることのない角栄氏のエピソードやその時の様子が細かく記載されています。

田中角栄氏と言えば、昭和を代表する希代の政治家であり、当時、多くの人が認めるリーダーシップの持ち主でもありました。

難題と言われる事柄も、周囲の政治家や官僚を巻き込み豪快に片付けてしまう政治手腕。
そこには、時に、茶目っ気たっぷりに相手の懐に入り角栄シンパとさせてしまう人間的魅力もあったと言われています。

今起こっている一種のブームとも言えるこの流れは、
日本の政治意識への問いかけであるとともに、どこかに田中角栄氏のような大物リーダーを待望している気持ちを誰しもが持っていることの現れのようにも見えます。

田中角栄氏の実像を知る早野さんとともに、いま私たちは政治、リーダーに何を求め、どう進もうとしているのか、正面から向き合ってみる機会にしていきたいと思います。(保谷)


・早野透さん
・元朝日新聞コラムニスト 桜美林大学名誉教授
・演題:「わたしの田中角栄論」

講師プロフィールはこちらです。

第12回 11/15(火) 小川 和久先生

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第12回 11/15(火)にご登壇いただくのは、軍事アナリストの小川 和久先生です。

北朝鮮によるミサイル発射。5回目となる核実験の実施。続く報道に、何が起き始めているのだろうか、驚き、脅威を感じます。けれども、そうはいっても日本は大丈夫だろう、日本は安全だろうと過信している自分にも気づきます。 "本当の"緊張感や危機感までは、感じ得ていないのではないか。では本当にはどうなのでしょうか。

こんないまだからこそ小川先生に、じっくり日本の危機管理について、日本をとりまく環境について、お伺いします。

小川先生は、陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校、地方新聞記者、週刊誌記者などをへて、"日本初の軍事アナリスト" として独立。安全保障と危機管理の専門家として、政府の政策立案、国家安全保障に関する委員などに携わられているほか、アナリスト、コメンテーターとして、メディアでも活躍されています。また、日本の国家的安全や世界の変動要因を調査研究する目的で、NPO法人 国際変動研究所を設立、その理事長や静岡県立大学特任教授を務められています。
小川先生の専門性と鋭い視点、問題意識とともに、日本の危機管理について考えます。(湯川)

・小川 和久(おがわ かずひさ)
・静岡県立大学特任教授 NPO法人 国際変動研究所理事長 軍事アナリスト
・演題:「国際水準から見た日本の危機管理」
講師プロフィールはこちら

第11回 11/11(金)松尾 睦先生

makoto_matsuo.jpg第11回 11/11(金)ご登壇いただくのは、北海道大学大学院経済学研究科教授 松尾 睦先生です。

松尾先生は、個人と組織の学習を専門とされていらっしゃいます。経験学習研究の第一人者でもいらっしゃいます。慶應MCCでは、東京大学 中原淳先生の『ラーニングイノベーション論』に「働く大人の経験学習」をテーマにゲスト講師としてご登壇いただいています。

人は、仕事でどうしたら成長するのでしょうか。
マネジャーは、どうしたら育つのでしょうか。

私たち誰もが知りたいことながら、よくわからない。そして、難しい。それがこの働く大人の成長ではないでしょうか。

いいタイミングで挑戦的な仕事を任せる。期待しながらうまくサポートし、本人の成功経験を積ませる。そういったことはよく見聞きしますが、よく考えると、これらどれもが抽象的で、理想です。松尾先生は、プロセスが「ブラックボックス化している」と、このこと自体も問題視されています。そしてそれを明らかにする、調査研究を続けていらっしゃいます。

挑戦的な仕事とはなにか。挑戦的仕事はどう作るのか。どう与えるのか。どうしたら経験から学んでいけるのか。どうしたらマネジャーが育つのか。

今回じっくり皆さんと、松尾先生の調査研究結果と最新理論を学び、そして自分ごととしての転化を考える機会としたいと思います。人材育成に携わる立場や役割の方、管理職やマネジャーの方はもちろん、仕事を通じて成長していきたいあらゆるビジネスパーソンの皆さんとご一緒に学び考えられたらと思います。(湯川)

・松尾 睦(まつお まこと)
・北海道大学大学院経済学研究科 教授
・演題:「マネジャーになる・育てる:仕事の作り方、与え方」

講師プロフィールはこちら

第10回 11/10(木)井原慶子さん

keiko_ihara.jpg第10回 11/10(木)はカーレーサー、井原慶子さんにご登壇いただきます。

1999年のレースデビュー。レースクイーンからレーサーへ。
井原さんの華麗なる転身は、当時とても話題になり、すごいなあ、とニュースを見聞きしたことを私もとてもよく覚えています。

以来、井原さんは世界70か国を転戦、様々な壁を突破しながら15年以上、厳しいカーレースの世界で現役を続けてこられました。

そして、素晴らしいレース結果を次々に記録。カーレースの世界最高峰のWEC世界耐久選手権で、日本人初かつ世界女性初での入賞(2012年)、世界女性初の連続表彰台獲得(2014年)、ルマンシリーズ総合優勝など。女性レーサーとして世界最高位を獲得されています。
またその傍ら子どもたちの英語教育、大学院、女性の活躍推進、自動車の環境配慮への取り組みなど教育や社会にも活動を広げられています。

そんな井原さんの「特技」は、低燃費安全運転と子どもたちに英語を教えること、なのだそうです。
井原さんのウェブサイトでこれを見たとき「特技」だと表現されていらっしゃるのが面白いなあ素敵だなあと思いました。

同世代の同性としては当然ながら、井原さんの存在はデビュー以来、眩しいほどの憧れでした。私はお目にかかれるだけでとても楽しみなのですが、きっと力強く鮮やかな「突破する力」のメッセージがお伺いできることと思います。皆さんで世界最高峰の突破力、お伺いしましょう。(湯川)

・井原 慶子(いはら けいこ)
・カーレーサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 特任准教授、株式会社Fusion 代表取締役
・演題:「突破する力!~世界最高峰での技術開発とエネルギーの未来~」

講師プロフィールはこちら、井原さんのホームページはこちらです。

第9回 11/2(水)渡部潤一先生

junichi_watanabe.jpg11/2(水)は 天文学者 渡部 潤一先生のご登壇です。

天文学のお話しを素人にもこんなにわかりやすく楽しくお話し頂ける方は渡部先生しかいらっしゃらない!

渡部先生の講演に以前参加した方からの感想です。

1972年、当時大きな話題となったジャコビニ流星群。

小学6年生だった渡部少年は、流れ星を観たいがあまり、校庭で観測する許可を学校に取り付け、仲間とともに役割分担を決め、観測へと備えていたそうです。
しかし、その時には流れ星は1つも現れずがっかりしたとともに、簡単には観測できない天文学の深遠さに魅せられ、天文学の道を選ぶきっかけになったとのことが記されています。

今回のテーマは、地球以外に生命は果たして存在するのか。
私たちにとって関心の高い事柄について、天文学のアプローチより、現在はどのような解明が為されているのかお話し頂きます。

日々、慌ただしく過ごす私たちですが、
渡部先生のお話を機会に、時に夜空を見上げ、宇宙に思いを馳せるひとときをさらに持てるよう、楽しみにしたいと思います。(保谷)

・渡部 潤一先生
・自然科学研究機構 国立天文台 副台長・教授
・演題:「宇宙生命は存在するか~天文学からのアプローチ~」

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第8回 11/1(火)廣瀬俊朗さん

toshiaki_hirose.jpg第8回 11/1(火)にご登壇いただくのは、元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さんです。

2015年ラグビーワールドカップ。皆さん、"ああ、あの試合"と、興奮と感動を、エディ・ジョーン元ヘッドコーチや選手たちの姿とともに新鮮に思い出されることと思います。

廣瀬さんがラグビーを始めたのはなんと、5歳のとき。約30年のラグビー・キャリアという廣瀬さんが、選手・主将として戦ったあの試合は、廣瀬さんにとってどんな試合やチームだったのでしょうか。

廣瀬さんは、スタンドオフ(SO)、ウイング(WTB)として活躍、また日本代表主将、東芝ブレイブルーパス主将として、日本ラグビーを牽引してこられました。そして今年3月、約30年間に渡る現役選手生活に別れを告げました。
そのときのインタビューで、これからは新しいかたちで日本のラグビー界をサポートしていきたい、とおっしゃっていました。そのとおり6月には日本ラグビー界に新たに選手会が発足、廣瀬さんはその選手会長(代表理事)を務められています。

これから新たなフィールドでの活躍が期待される廣瀬さんと、これからますますの盛り上がりと活躍が期待される日本のラグビー界。廣瀬さんご自身の体験や信念、人生をとおしてみるラグビー、ワールドカップ、そして生き方論のヒント、じっくりお伺いしたいと思います。(湯川)

・廣瀬 俊朗(ひろせ としあき)
・元ラグビー日本代表主将
・演題:「進化を楽しむ」

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第7回 10/27(木)森本 あんり先生

anri_morimoto.jpg第7回 10/27(木)に登壇していただくのは、国際基督教大学教授の森本 あんり先生です。

森本先生は、アメリカキリスト教史がご専門です。アメリカ精神の底流をなすのは、アメリカキリスト教が育んだ、「反知性主義」である、と森本先生はおっしゃいます。

反知性主義。Wikipediaをひくと「知的権威やエリート主義に対して懐疑的な立場をとる主義・思想」と解説があります。何となくわかるが難しい。そんな言葉であり考え方です。

今年の11月8日、第45代アメリカ合衆国大統領の選挙が予定されています。それに向けた予備選挙、アメリカ市民の支持率や反応の変化は、日本でも毎日のように報道されてきました。

オバマ大統領が、米国史上初のアフリカ系大統領として当選した、2008年の大統領選挙を思い出します。あのとき、期待に湧き、変化の兆しを感じたあの雰囲気は8年たっても鮮明に思い出されます。あれからの8年で、アメリカは、何が、どう、変わったのでしょうか。アメリカ市民は、何を求めているのでしょうか。

差別と憎悪を是認するトランプに支持が集まり、さらに過激になっていく予備選に、私たちは、なぜ、と疑問をもっています。
親しみはあり、接点も多く、経済やカルチャーさまざまな影響も受けるこの大国のことを、実は、よく解っていないということにも、気づかされました。
今回はアメリカの反知性主義から、森本あんり先生に説いていただき、じっくりアメリカのことを学びたいと思います。(湯川)

・森本 あんり(もりもと あんり)
・国際基督教大学 人文科学デパートメント教授(哲学・宗教学)・学務副学長
・演題:「オバマとトランプ:反知性主義とアメリカの宿命」

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第6回 10/25(火)上田泰己先生

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第6回 10/25(火)に登壇していただくのは、東京大学教授で、理化学研究所グループディレクター、上田泰己先生です。

上田先生には2010年の『夕学五十講』にご登壇いただきました。当時すでに、システム生物学、機能ゲノミクスを専門にする弱冠34歳の新進気鋭の生物学者、とご紹介をしていました。再登壇のお声もたくさんいただいていた上田先生、7年ぶりの再登壇です。

腹時計があるように、腸にも肝臓にも皮膚にも脳にも時計がある。時計細胞によって生命リズムが刻まれる。上田先生の研究を聞いたとき、面白いことを研究されている先生がいらっしゃるんだなあ、と思いました。さらに、研究や技術開発がすすみ、上田先生のご関心は全細胞解析、生命科学の未来へ。
透明マウス?全脳・全身透明化とは!? さらなる研究を進められている上田先生に、最新の生命科学のお話をたっぷりお伺いいたしましょう。(湯川)

・上田 泰己(うえだ ひろき)
・東京大学 教授、理化学研究所 グループディレクター
・演題:「全脳・全身透明化の先に見えてくること」

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2010年の夕学五十講のリフレクション「「生命」と「時間」の関係を解明する

第5回 10/17(月)平井正修住職

moto_syosyu_hirai.jpg10/17(月)ご登壇いただくのは 平井正修 全生庵 第七世住職です。

現代人は、情報が多すぎ、忙しすぎる、それゆえ意識・無意識にかかわらずとてもストレスが多い。そう常にいわれます。そしてその観点からいま、マインドフルネスが注目されています。座禅はその「方法」のひとつ。

今回の講演では、全生庵 第七世住職の平井正修氏より、坐禅の力、禅の教えからの心のしなやかさ、そんな観点からお話をいただきます。

臨済宗・全生庵は、江戸城無血開城に尽力し、剣・禅・書の達人でもあった山岡鉄舟が建立しました。現役首相をはじめ、政財界人も多く参禅されていることでもよく知られています。その全生庵の第七世住職でいらっしゃる平井正修氏は、日本大学客員教授として教鞭もとられ、ビジネス誌のコラムや著書で、私たちビジネスパーソンに向けて、禅の教えや参禅のすすめを常に語っていらっしゃいます。今回は直にお話をお伺いできる機会ですので、禅の教えや参禅の力をじっくりお伺いしたいと思っています。(湯川)

・平井正修(ひらい しょうしゅう)
・全生庵 第七世住職、日本大学客員教授
・演題:「坐禅で作る しなやかな心」

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第4回 10/14(金)日向野幹也先生

mikinari_higano.jpg10/14(金)ご登壇いただくのは 早稲田大学 大学総合研究センター 教授 日向野 幹也先生です。

日向野先生のご専門はリーダーシップ開発論。

2006年、立教大学経営学科のコアプログラムとして「ビジネス・リーダーシップ・プログラム」(BLP)を立ち上げ、学内外で高く評価され、現在では他大学にも波及しつつあります。

そこで学ぶのは「権限がなくても発揮できるリーダーシップの涵養」。

権限がないときでもリーダーシップを取ることのできる若者が、後に権限や役職を得たときには、部下が進んで付いてくる良いリーダーになれるであろうことを確信しての教育目標だったそうです。

さらには、当プログラムの学び方も大変ユニーク。
アクティブ・ラーニングによる学び方を導入し、プレゼンテーションやプロジェクト型学習を重視し、グループワーク等を多く採り入れることによって、学生、教師、運営事務局までもが相互に学び合いながら、リーダーシップを発揮しBLPを創り上げていることに特徴があります。

このようなリーダーシップ開発は、大学教育のみならず、社会、企業でも注目されはじめている事柄です。

彼ら学生を社会で迎え入れるにあたり、さらに、私たち自身のリーダーシップ開発においても、今後どのように捉え、学んでいくべきなのか、日向野先生がこれまで取り組まれた実践を参考に考えていきたいと思います。(保谷)


・日向野 幹也(ひがの みきなり)先生
・早稲田大学 大学総合研究センター 教授
・演題:「新しいリーダーシップのあり方と学び方」

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第3回 10/11(火)井上章一先生

『京都ぎらい』。

新書大賞2016年、第1位となりました。話題、評判となりました。20万部を記録したそうです。お読みになった方も、いらっしゃると思います。

第3回10/11(火)は、この本の著者で、国際日本文化研究センター教授でいらっしゃる井上章一先生にご登壇いただきます。

井上先生ご自身、京都の"洛外"に生まれ、育った方。だからこそ、「気づいていながら誰もあえて書こうとしなかった」ことが書ける、表現できる。そんな井上先生の「新・京都論」。このコンセプト、視点からして面白い、文章もリズミカルで皮肉たっぷりながらコミカルで、私も手にとってすぐ、面白くて一気に読みました。

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今回はここからさらに広げて関西論です。井上先生は建築史・意匠論をご専門とし、日本文化や関西文化論など幅広く著されていらっしゃいます。
京都と関西、もしかしたら東京さらには日本文化。ここにも、知らなかった、または気づいていながら表現されてこなかった、
井上先生ならではの新・関西論がありそうで、とても楽しみです。(湯川)

・井上章一先生
・国際日本文化研究センター 教授
・演題「京都ぎらいの関西論」
・講師プロフィールはこちら

第2回 10/5(水)夏野 剛先生

こんにちは。司会担当いたします慶應MCC保谷です。
2016年度後期もどうぞよろしくお願いいたします。

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ベンチャー企業副社長から、iモードビジネスの立ち上げのためにドコモに転身し、これまでにない多くのサービスを世に送り出してきた夏野先生。

NTTドコモ退社後も、多くの企業の取締役として経営に携わる他、2001年にはビジネスウィーク誌にて世界のe ビジネスリーダー25人の一人に選出されているなど、日本、世界を代表するITビジネスのエバンジェリストのお一人でいらっしゃいます。

先生が常に追い続けているのは、IT革命がもたらす情報の高速化による社会のあらゆる面の変化。

加速度増す社会の進展のなかで、いかに「勝つ」ビジネスモデルをつくりだし、私たちの生活をより快適なものへとしていくか、先生はこれまでにさまざまな業界、事業にて実践されています。

IT業界の最新動向を交えながら、変革を恐れず時代に適応し進化し続けることの意義と重要性を、語り口ソフトな夏野先生より熱くお話し頂きます。(保谷)

・夏野 剛先生
・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授
・演題:「変えること、変わることを恐れてはいけない!」

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2016後期が始まります 第1回 10/4(火) 金井壽宏先生

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皆さま、こんにちは。『夕学五十講』司会進行役の慶應MCC 湯川です。皆さまいつも、『夕学五十講』へのご参加・ご関心、ありがとうございます。

8月は『夕学五十講』も夏休み。その間に16後期の企画・ご依頼・準備を進めてきました。おかげさまで2016後期も全25講演、素晴らしい先生方にご登壇いただけることになりました。2016後期も皆さまのご来場お待ちしています!

明日、9月1日(木)の受付開始に先立ち本日から、恒例の講師・講演紹介を始めたいと思います。いつもはリレーでレビュアーが講演をレポートしている、この「夕学リフレクション」コーナー、開講までの間この場をお借りして、私たち司会進行役の湯川・保谷が日程順に各回をご紹介していきます。

皆さまご存じのとおり、金井先生はキャリア、リーダーシップ研究の第一人者でいらっしゃいます。「変革型ミドルの探究」「働くひとのキャリアデザイン」「仕事で一皮むける」などの著書をお読みの方も多いことと思います。『夕学五十講』にも第1期目、2001年前期の初登壇に始まり、今回第6回目と最多登壇です。

『01前期「管理者の抱く人間観と組織観」、04前期「一皮むけた経験とリーダーシップ開発」、06後期「モティベーションの持論アプローチ」、09後期「ゆとり教育世代との向き合い方」、12前期「個人が変わる、集団が変わる、組織が変わる」と演題を振り返るだけでも、金井先生のご研究の遷移や幅広さがうかがえます。

そして今回の演題は「私のリーダーシップ研究の旅」。まさにいまの金井先生のお話、きっとご自身の研究やキャリアを含めた、大きくて深いお話をいただけることと思います。皆さんとご一緒にじっくりお伺いしたいと思います。(湯川)

・金井壽宏先生
・神戸大学大学院経営学研究科 教授
・演題「私のリーダーシップ研究の旅」
・講師プロフィールはこちら

第25回 7/29 (火) 阿刀田高さん

takashi_atouda.jpg最終回、第25回7月29日(火)にご登壇いただきますのは、作家の阿刀田高さんです。

阿刀田高さんは、これまで40年以上にわたる執筆活動のなかで、900篇以上の作品を生み出してこられました。第81回直木賞ほか数々の授賞もされてこられました。日本ペンクラブ第15回会長、また、1995年から今年の1月まで、なんと19年間、直木賞選考委員も務められました。間違いなく現代の日本を代表する作家のおひとりでいらっしゃいます。

さて、阿刀田さんといえば、ブラックユーモアの短編小説、そして「知っていますか」シリーズです。

ちょっと不思議で、ちょっと怖くて、思わず笑ってしまう。日常にありそうで、自分にも思い当たりそうで、思わずドキリ。短編小説はそんな独自のブラックユーモアにあふれています。

「知っていますか」は、ギリシャ神話、聖書、古事記、源氏物語と次々、古典を容易に読み解いたシリーズ。それまではちっともわからなかった、わかる気がしなかった、古典はこんなに面白いのか!と次々出会いえた私もその一人です。

「古典を読むには原典をたどるのがいちばんよいが、読むべき古典が多すぎる。質のよいダイジェストにも意味があるのではないか。」

阿刀田さんのそんな思いも込められています。

そんな阿刀田さんご自身の、"創造の井戸を掘り下げてきた"経験をまとめられたのが、『知的創造の作法』です。今回の講演タイトルでもあります。

知的創造の達人がその作法を種明かししてくれているのですから、面白いに違いない、わかりやすいに違いない、そう思われた方きっとご期待にお応えする講演です。「知的創造の作法」、皆さんとご一緒に学んで、ちょっと考えて、おおいに楽しんでみたいと思います。(湯川)

第23回 7/15 (火)  山口晃さん

akira_yamaguchi.jpg7月15日(火)にご登壇いただきますのは、画家の、山口晃さんです。

オートバイに乗った戦国武士。
六本木と江戸が一体になった街。

ふだん日本美術や現代アートにあまり馴染みのない方でも、「ああこの絵の」と山口晃さんの作品をご覧になったことがあるのではないでしょうか。絵画や襖絵、小説の挿絵や装丁などと幅広くご活躍です。

山口さんの絵は、時代が縦横無尽に行き交って、なんとも発想の面白い作品です。そして絵をよく見ると、とても細密で、描写は鋭く、発想と技術の突飛さがまたとても面白いのです。浮世絵のような、大和絵のような、そして、漫画のような。日本の伝統と現代の息づかい、両方を同時に感じさせるところも面白いなあと思います。山口さんのなかでは時空がどんなふうにできているのでしょうか。
そんな山口さんが、画家・絵師の目線から日本美術の有名作品の背景や魅力を解説する著書を出されました。

ヘンな日本美術史』(祥伝社)

2013年の小林秀雄賞を授賞されたことでも話題となりました。

小林秀雄賞は、文芸評論家 小林秀雄の生誕100年を記念して創設された学術賞で、日本語表現の豊かな著書(評論・エッセー)に贈られています。山口さんは、初めて、画家として授賞された方でした。それもすごいことです。
「読んでおもしろい」からだというのが授賞理由でした。読んでみるとたしかに読み物として面白い。それに自分が思いもしなかった突飛な切り口から鑑賞や解説をされるので日本美術を知る、観るのがますます面白くなりました。

面白がり、面白さを伝え、面白さを絵で表現する山口さんが「私見」で語ってくださる「日本の古い絵」。お話も、山口さんにお会いすることも、とても楽しみです。(湯川)

第22回 7/11(金) 松井忠三さん

tadamitsu_matsui.jpg第22回 7月11日(金)にご登壇いただきますのは、株式会社良品計画 代表取締役会長の 松井忠三 さんです。

MUJI」」といえばいまや、誰もが知る、日本が誇る、世界のブランド。
そして誰もに身近な生活ブランドでもありますね。お住まい、通勤途中、オフィスなど皆さんの街にも、1つ2つ店舗があって、お買い物または利用されたことのある方も多いのではないでしょうか。

「無印良品」が提案した、シンプルな暮らしはとても斬新なものでした。その「シンプルさ」に、ぎゅっと、経営とブランド力のエッセンスも圧縮されているに違いありません。そう感じさせる松井さんの著書のタイトル。

無印良品は、仕組みが9割 ―仕事はシンプルにやりなさい(角川書店、2013年)

今回の講演は、本著を入口にしつつ、無印良品V字回復の軌跡、それを実現した松井さんの経営手腕の実績、松井さんの持論や思い、じっくりお伺いしたいと思っています。

無印良品は現在、世界24ヶ国に、258店舗。2014年2月期の連結純利益予想は、前年比56%、予想を35億円上回る、177億円です。しかし常に順調であったわけではありません。

松井さんが社長に就任された2001年当時も、無印良品の業績が低迷していたころでした。大学卒業後、西友ストア(現西友)に入社、1992年に無印良品に移ります。以来12年、"無印良品とともに"仕事をし、経営されてきたのが松井さんです。

「無印良品」の価値、価値観に、たちもどった経営をしてきた、自信をもっているからこそ、「シンプル」というキーワードで振り返り、語ってくださっているのだと思います。仕事もマネジメントも生活も、シンプルにできたらいいなあ、シンプルっていいなあ。憧れも重なり、MUJIのシンプルさへのヒントがあるに違いない、そんな期待いっぱいで私も講演を楽しみにしています。(湯川)