希少性で自分の価値を上げる 藤原和博さん

2003年に発売されたSMAPの大ヒット曲『世界に一つだけの花』の歌い出しにいつも違和感があった。

No.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one

いや、待てよ。「Only oneの人こそが、No.1になるんじゃないか?」と引っかかっていたのだ。
藤原和博例えば、フィギュアスケートの羽生結弦選手は類い稀な運動神経と努力によって磨かれた豊かな表現力でオンリーワンかつナンバーワンの選手である。また安い値段で高品質の商品を提供できるユニクロを展開するファストリテイリングは、オンリーワンかつナンバーワンの企業であり、柳井正氏が世界長者番付で上位に名を連ねていても、まあ当然かなと思う。なので、正しくは「もともとかどうかは別として、特別なOnly oneはNo.1を兼ねている」と夢も語呂もない歌詞を考えてしまうのだが、藤原和博先生の提唱する「キャリアの大三角形」は、まさに「Only one の人材がだいたいNo.1の人材になる」ということなのだ。

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小野雅裕氏に聴く、ぼくらが宇宙に出る理由

小野雅裕平成最後のクリスマスの夜。
丸ビルの講演会場に現れたサンタクロースは、オーディエンスの大半よりも若い、1982年生まれの小野雅裕氏だった。
アメリカ航空宇宙研究所(NASA)のジェット推進研究所(JPL)に勤める小野氏は、火星探査機の自動走行システムの開発などを本業とするResearch Technologistの肩書きを持つ。
講演では期待通り、宇宙開発の担い手のひとりとして最先端の話題も披露してくださったのだが、話はそこだけにとどまらなかった。まるで自律走行する火星探査機のように、「宇宙」に関するありとあらゆる領野を縦横無尽に走り回りながら、小野氏は、いわば「いま私たちが味わえる『宇宙』のフルコース」といった趣で数々の話題をプレゼントしてくれた。

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茶道の美 千 宗屋さん

千宗屋今回の講師は、武者小路千家 家元後嗣の千宗屋さん。表千家・裏千家と並ぶ「三千家」のひとつである武者小路千家の次の家元だ。現在43歳というのだから、想像していたよりもずっとお若い。

私自身は茶道を習い始めて7年になる。7年というのはまだまだ初心者の部類で、広くて深い茶道の世界の入り口にやっと立てたかな、というところ。奥行きの広がりが見え始め、わかることよりもわからないことのほうが圧倒的に多いことがよくわかり、死ぬまで茶道を学んだところでどこまでたどり着けるのやらと、ふと思ったりもする。それでも私にとって、月に2回お茶を習う時間と空間は何にも代えがたい貴重なものだ。

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文法に支配される思考 國分功一郎先生

コクブンphoto_instructor_953.jpgアイドルが芸能界に入ったスカウト以外の理由あるあるには、「友達が勝手にオーディションに応募しちゃって」とか、「親戚のおばさんが勝手に応募しちゃって」とか、「友達のオーディションに付き添いで行ったら、自分がスカウトされちゃって」などがある。しかし、私たちは「お前、絶対自分で応募したんだろ!」とテレビのアイドルに向かって思う。でも、そのアイドルからすれば、「自分で応募した」と言うと、「自分のこと可愛いと思ってるから、自分で応募したんだろ!」と思われる。「能動的に自分からアイドルになったんじゃないんですー」、「むしろまわりから受動的にアイドルにさせられてしまったんですー」というアピールをしなくてはナルシシストにされてしまうのである。

もしここで、國分功一郎先生が主張する、能動態でもなく受動態でもない「中動態」を皆が使えば、アイドルは「私自分のことなんて全然可愛いなんて思ってないんですけど、まわりからアイドルにさせられちゃった」という受動的にアイドルになったアピールをする必要がなくなる。

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年相応より、好奇心相応 若宮正子さん

ワカミヤphoto_instructor_943.jpg歴史には、「生まれるのが早過ぎた」と評される人がいる。先見性と行動力に富んだ人物が、その時代の慣習や価値観と相容れず不遇のままで終わることがままあったからである。
翻って、現代では「時代がその人に追いついてくる」という現象が起きるようだ。83歳のデジタルクリエイター若宮正子さんの軽やかな生き方を知ると、つくづくそう思う。

若宮さんは、1935年生まれ、最後の学童疎開世代にあたる。物心ついた時から10歳まで、世の中は戦争一色であった。かなりの才媛でいらしたようだが、高卒で銀行に就職した。
「大卒女子は、医者か学者にでもならない限り働き口はなかった...」からだ。

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