楠木新氏に聴く、「いい顔」でいるための定年準備

クスノキphoto_instructor_928.jpg昨年、ベストセラーとなった『定年後』。売れた理由のひとつを、著者の楠木 新氏自身は「タイミングとタイトル」と分析している。

これまでの中高年世代にとって、恐ろしいのは近づいてくる「死」そのものだった。だからその瞬間をどうやって遠ざけるか、つまり「いかにして寿命を延ばすか」が主要な関心事であった。

だがここ数年、その流れが急に変わってきた。

実際に寿命が延び、生物としての「死」が遠方に追いやられた結果、サラリーマンとしての「死」である定年との間の時間的ギャップが大きく意識されるようになった。「定年以降、延びた寿命をどうやって埋めればよいのか」。今や中高年サラリーマンにとって、「生」そのものが、漠とした不安をもたらす要因となってしまった。

『定年後』。 あえて、たった三文字に抑えたタイトル。そこから漂うなんとも言えない不穏な空気が、「50歳からの生き方、終わり方」という寂寥感を掻き立てるような副題と相俟って、中高年の不安な気分を絶妙なタイミングで言い当ててしまったのだ。

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「解釈」の「習慣づけ」による幸せ 茂木健一郎さん前野隆司さん

モギphoto_instructor_916.jpgマエノphoto_instructor_917.jpg

今回の夕学は、脳科学者の茂木健一郎氏と慶應大学大学院の前野隆司教授のお二人が講師。会場は満員となった。

はじめに前野教授が話し、続いて茂木氏が話し、そのあとにお二人の対談が行われた。それぞれに興味深い話が盛りだくさんで、どこを切り取っても面白かった。
お二人の話の中で特に印象に残った話題を紹介したい。

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貫く 山口絵理子さん

山口絵理子初めから終わりまで夢中になって聞いた。ゼロから何かを立ち上げた人の話はすべてが具体的で活気とエネルギーに満ちて引きつけられる。バングラデシュでの立ち上げ、いや、動機となった山口絵理子氏の子供時代から今日までのストーリーがそのままマザーハウスのブランドになっている。いじめられていた子供時代、おとなしくて授業中手を挙げる事などとてもできなかったという学生時代を過ごした山口氏は現在、日本国内29店舗、台湾6店舗、香港1店舗を構え、バングラデシュを初めとするアジア諸国に生産拠点を持つ。

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中間管理職よ、騎士をめざせ! 木村尚敬さん

キムラphoto_instructor_927.jpg「平成」も、残り1年を切った。
この時代の節目を前に、働き方改革関連法案が衆院を通過する一方、従来の官僚の仕事の進め方や、伝統ある大学運動部の指導方法などが立て続けに大問題となっており、昭和~平成を通じて「当たり前」とされてきた考え方が、次々と集中砲火を浴びている。
産業界においても激しい環境変化が起きている。世界に占める日本のGDPは今やわずか6%となり、日本企業はアウェイを前提とした戦い方が当たり前のフル グローバル化に直面している。
技術面から見ても、IT・デジタル化によりスマイルカーブ化が加速し、日本企業が得意としてきたモノづくりの付加価値が減少してしまった。
私たちは今、大きな大きな時代の変わり目に直面している。
日本を代表するメーカー系大企業の過去40年間の軌跡を見ると、80年代には高い営業利益率を誇っていたソニー、ホンダ、パナソニック、東芝、日立といった名だたる企業が、約40年後の現在では売上高を何倍にも伸ばしながらも、営業利益率を何分の1にも減らしてしまっている。規模は大きくなったのに稼ぐ力が激減しているというのだ。
同じく過去40年間で売上も営業利益率もともに伸長傾向にある多くの海外メーカーと較べると、その差は明らかだ。

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2020年後のTOKYOを考えてみよう 梅澤高明さん

photo_instructor_926.jpgそろそろ2020年以降の東京のことも考えようと思ってきたけれど、重い腰が上がらなかった。オリンピック・パラリンピックが東京にやってくるまでにまだ3年あるのに、気が早いと思うかもしれないけれど、一大イベントが終わった2025年ごろには、建設業の需要は落ち込み、景気に影を落とすという説は今や通説に近いと思う。この際、日本の建設業のあり方や東京の開発コンセプト自体を見直そうと思った人も絶対いるはずだけれど、じゃあどのように変更したらよいのかイメージを具体化できない、そんな考える時間ない、えーっと誰か教えてほしい、、、というジレンマを抱えた人もいたと思う。

A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明さんは、11人の有志の方とともにプロボノ集団『NEXTOKYO Project』を立ちあげ、新しい東京創生のプロジェクトアイデアの実現に向けて取り組んでいらっしゃる。
NEXTOKYOの問題意識はこうだ。

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