川野 泰周「本当の私で生きる~コンパッションと「1/2」の実践で自己の本分に立ち返る~」
「本当の私」

就職活動で疲れ果てたある者はうんざりした表情で「自分を消費してるって感じ」と呟き、またある者は実力があるのに自信喪失のため混乱して泣いたりする。会って数分しか経っていない面接官から一方的に「評価」され「選別」されることに疲れ、回数を重ねて「労働力として商品化された自分」が市場に消費されているように感じてしまうのだろう。
『夕学五十講』(せきがくごじゅっこう)は、慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が主催する定例講演会です。前期(4月~7月)、後期(10月~2月)の期間に各25講演、年間で50講演を開催しています。
太田美行
シンクタンク、教育、国際交流財団などに勤務。お茶から国際関係まで幅広い興味関心を持つ。1920~30年代のジャズと落語が好き。
ほり屋飯盛
女子大生。小田嶋隆先生曰く底意地の悪い文章を書く人。無収入。人生もそろそろ谷底。
沙織
慶應義塾大卒。学生時代の後半を海外で過ごし、現在は会社員。
休日の楽しみの一つは笑点。三平さん、応援しています!
白澤健志
1969年、東京・吉祥寺出身。東大教育学部卒。航空会社のオペレーションセンターに長年勤務。エッセイ「義父の一言」で第4回日本語大賞・文部科学大臣賞受賞。ほか執筆多数。
千貫りこ
フリーランスのWebサイトクリエイター。専門学校の講師やテクニカルライターとして幅広く活動中。
趣味は、お酒・着物・猫の足の裏をかぐこと。
茅野塩子
富山県生まれ、昭和文化を肌で知る世代。会社員。平和主義で猫飼い。
松田慶子
1973年、岩手生まれ。公務員、会社役員等を経て現在はフリー。事業のコーディネートをはじめ、書いたり話したりするのが仕事。
職業をうまく説明できないのが小さな悩み。
三代貴子
20代で起業して、はや四半世紀…。アベノミクスの矢が一本も届かず苦闘中の小企業を経営する、自称“小娘社長”。趣味の神楽坂bar巡りにつきあってくれる花婿募集中!
就職活動で疲れ果てたある者はうんざりした表情で「自分を消費してるって感じ」と呟き、またある者は実力があるのに自信喪失のため混乱して泣いたりする。会って数分しか経っていない面接官から一方的に「評価」され「選別」されることに疲れ、回数を重ねて「労働力として商品化された自分」が市場に消費されているように感じてしまうのだろう。
近ごろ世間では、アカデミックな実績もほとんどないのにメディアやSNSでだけ意気軒昂な「自称・学者」の活躍が目立つ。もちろん上野先生はそんな手合いと較べるのも失礼なほど正真正銘の社会学の泰斗だが、であると同時に、アカデミズムの外にいる市井の人間にとっては、まず何よりフェミニズムのアイコンであり、アジテーターであり、トリックスターだ。
イーロン・マスク氏が買収したツイッター社の従業員に対し「激務か退職か」の二択を迫り、退職を選んだ人が続出したとのニュースが話題となっている。マスク氏の言う「激務」が、よく聞けば週40時間の出勤だというのには拍子抜けだが、ともあれどういう働き方を選ぶかは人それぞれ。働くか働かないかも自由だ。
ただ、こうした議論をするとき私たちがすっかり忘れていることがある。それは「働きたくても働けない人々がいる」ということ。失業者の話ではない。寝たきりの障がい者の話だ。例えば特別支援学校を出た肢体不自由児は5%しか就職できないという。
「障がい者?自分は健常者だから関係ない」だろうか?健康な青年・壮年でも事故や病気で、ある日突然ベッドから起き上がれなくなることがある。高齢者になれば出歩けない身体になったり寝たきりになったりもする。少なくとも、誰もが100%の確率で高齢者になるのだ。
号砲が鳴る。
男子100m走。
最速の男たちによる、わずか10秒の死闘。
果て無き努力、終わりなき苦しみ、ストイックを極めた者だけが掴める勝利。
そして勝負を決めるのは精神力――。
...講演前に抱いていた、そんな勝手なイメージは、しかし、山縣亮太選手の言葉によって次々と覆されていった。
2022後期の最終回は2/10 (金)、株式会社りそなホールディングス 取締役兼代表執行役社長、南 昌宏さんです。
南さんは関西学院大学商学部をご卒業後、埼玉銀行(現りそなホールディングス)へご入行。ずっと銀行マンでありりそな銀行の方で経営トップとなられた方。さらにお肩書とプロフィールからだけでも多くのことが伝わてきます。
りそなホールディングスグループ戦略部長、りそなホールディングス取締役兼執行役オムニチャネル戦略部担当兼コーポレートガバナンス事務局副担当などを経て、2020年りそなホールディングス取締役兼代表執行役社長 事業開発・デジタルトランスフォーメーション担当統括、2022年にりそなホールディングス取締役兼代表執行役社長 SX・DX・事業開発担当統括に就任。
企業トップが自らその事業担当でいらっしゃる。いかに重要な戦略であるか、中核であるか、メッセージであるかが伝わってきます。
SXとはSustainable Transformation、DXはDigital Transformation、"変革"を推し進められていることがわかります。そして南さんはずっと変革ミッションを担い、変革を実行してこられた方でいらっしゃいます。
"りそな"と聞いておそらく多くの皆さんも、思い出されるのは2003年のりそなショックとそこからの復活でしょう。
メガバンクの経営破綻、実質の国有化、そこからの再建、経営健全化をめざすプロセス。南さんはこのとき、公的資金の受け入れで政府との調整を担われていたそうです。
変わることは容易ではありません。問題発生時、緊急時は目の前のことに対処するので精いっぱいで、変わろうと思う余裕さえないものです。
そこから、変わることが必然と認め、覚悟を決め、着実に実行していけるかどうか。成功した企業再生を見ているとわかりますが、りそな銀行はまさにその力強い一例です。
ビジネスモデルの変革。DX、SX。おおくの日本企業が直面している必然の課題であり、変革テーマでもあります。常に変革のまん中に居続けた、変革を遂げてこられた、そしていまも進められている変革の経営者、南さんにじっくり伺い、皆さんでこれからの経営やビジネスをしっかり考え、今期を締めくくることができたらと思います。(湯川)
南 昌宏(ミナミ マサヒロ)
株式会社りそなホールディングス 取締役兼代表執行役社長
演題「DXへの挑戦」
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