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"アポトーシス"という言葉をご存じでしょうか。

これは「プログラミングされた細胞死」を意味します。

オタマジャクシからカエルに変態する際に尻尾がなくなるのは、このアポトーシスという働きによります。
大人、つまりカエルに成長するにしたがって、地上での生活に必要な脚が形作られ、不要な尻尾がアポトーシスによって消えていくわけです。

これは私たち人も同様です。
人間の指の形成過程も、はじめ指の間が埋まった状態で形成し、それからアポトーシスによって指の間の細胞が予定死して指ができます。
人間の胎児が、魚のような初期段階から、徐々に動物、人間らしくなっていくのはご存じでしょう。

さて、このアポトーシス。これは動植物という「リアルな」生命体だけで考えるべきではありません。
組織という「バーチャルな」生命体でも同じ事が言えるのではないでしょうか。

先日、半期に一度の慶應MCC方針説明会議に出席しました。
営業や企画スタッフ等、それぞれの機能のリーダーが前期の定量面・定性面を振り返り、これから半年の方針を周知する会議です。

一言で言えば、全員のベクトルを合わせる会議と言えるでしょう。

特に今回は各リーダーの発表が素晴らしく、非常に有意義な会議となりました。

その中で、今のこの社会状況だからこそ皆さんと共有したい内容がありましたので、本日は発表者(慶應MCCの責任者です。夕学五十講の司会者と言えばご存じの方もいらっしゃるでしょう)の了解も得て、ご紹介させていただきます。

彼はこう口を開きました。

「こんな時だからこそ、『疾風に勁草を知る』で我々はいきましょう」


最近パソコンのスキルが完全にムスメに追い抜かされて、ちょっとショックな桑畑@慶應MCCです。
しかし我が家に限らず、これはもう普通の光景になっていくのでしょうね。
そうした「物心ついた頃からパソコンを使っていた」人たちが社会人になる頃、それを迎える組織はどうすべきなのでしょうか。

教育のテーマとしても避けては通れないと思います。

さて、若者ネタ繋がりというわけではありませんが、本日のエントリーは前回の『某女子高での公開授業&ワークショップ』で触れなかった件について。

ワークショップのまとめとして、ゲスト講師であった藤原和博さんから女子高生達へ、以下のようなメッセージが伝えられました。

「これからの君達に必要なのは『ナナメの関係』だよ」

私は以前のエントリーで、『「ロジカルシンキングはもう古い」と言う人は、「ロジカルシンキング=ロジックツリー」という誤解がある』と述べました。

ロジックツリーに対する批判がロジカルシンキングへの批判にすり替わっているとも言えます。

では、どのような批判がロジックツリーに対してあるかと言えば、多くは「斬新な発想が出てこない」というものでしょう。

酷い人は「ロジックツリーで考えるとみんな同じ答しか出てこない」とまで言います(笑)



そしてロジカルシンキングを、その中でも「重要なツール」としてロジックツリーを位置づけ、教えている私も、その批判に異論を唱えるつもりはありません。

確かにロジックツリーは万能の思考ツールではありませんから。


 「経営には家業と事業という考え方があり、両者を区別して経営していくことが肝要です」

  盛田昭夫(もりた・あきお) ソニー創業者



事業創造や戦略立案のワークショップで、私がよく引用する言葉です。

ご存じの通り盛田氏は井深大氏とともにソニー創業者の一人です。

井深氏が数十年先を見据えた技術のロマンにこだわる(社内で超能力の研究までやっていたという)経営者であるのに対し、技術者出身でありながら営業の第一線で活躍し、マーケティングによってソニーを世界企業に育て上げた盛田氏は、現実派の敏腕経営者と言えるでしょう。

しかしこう見てもこの二人のコンビネーションあればこそ、だったのでしょうね。

さて、今回ご紹介するそうした盛田氏の言葉。
あなたはどうお考えになりますか。

いや、その前にここでは氏の言う“家業”と“事業”の違いを明確にしておかなくてはならないでしょう。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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