こんな時こそ感情でなくロジックで動こう


3分間ラーニング, ニュースの切り口

新型コロナウイルス騒動。
私としても、かなり危機感を覚える状況になっています。

ただ、それは自分の命やパンデミックに対する危機感ではあれません。

世間の「騒ぎ方」に対しての危機感です。

デマに乗せられたトイレットペーパーやティッシュの買い占めに至っては、呆れるばかりです。

はっきり言って「騒ぎすぎ」です。

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厳然たる事実として「すべての医者が正しいことを言っている」わけではなく、また「お上が言うのだから間違いない」ということもありません。

そして病気にかかる/かからないには「運」も作用するのが現実です。

さらに言えば、子どもの感染例はあっても、重症化の事例はありません。「子供たちを守りたい」のは総意でしょうが、全国の幼稚園・小中学校を閉じることのリスク(親の就業補償など)を考えれば、それに見合ったリターンがあるとはとうてい思えません。

厚生労働省Webサイトによれば、インフルエンザへの感染が直接的/間接的な死因である死亡者数は、日本で毎年約1万人と言われています。
また、同じく厚生労働省の試算では、受動喫煙による死亡者数は年間約6800人とのこと。

「子供たちを守りたい」のであれば、まずはタバコの全面禁止...とまではいかなくとも、受動喫煙の撲滅の方が効果は高いはずです。

「希望者が検査できない!」と言っても、検査そのものの精度が低い(30-50%、70%という調査も)ですし、陽性であっても安静しか手立ては今のところありません。
「不安」はどちらにせよ解消できないのです。

また、学校閉鎖だけでなく、コンサートの中止やスポーツの無観客試合など、全国で自粛ムードが高まっています。
観光客も激減し、ホテル・旅館などの大型キャンセルも相次いでいます。

この騒動によってどれほどの経済的打撃があるか...
2%の消費税増税どころではないのは火を見るよりも明らかです。



明確な治療法がない新型コロナウイルス。
不安になるのは当然です。

しかしだからと言って、不安をほんの少し軽減させるために経済に打撃を与えるのは、「悪手」と言わざるを得ません。

こういうことを言うと、「命と経済と、どちらが大事だと思っているのか」と言う人が必ず現れます。

しかしそうした批判こそ、典型的な「誤った二分法」と呼ばれる『詭弁(屁理屈)』です。

命と経済、どちらも大切に決まっています。というか、経済が破綻したら多くの人が死にます。実のところだいたいの命は、「金さえあれば救える」のです。

付け加えると、先の「命と経済と~」という意見は、「感情に訴える論法」という詭弁でもあります。

「感情に寄り添う」のは大切です。人は理屈だけでは動きませんし。
しかし「不安感」や「不信感」といったネカティブな感情に寄り添いすぎるのも、他の大きな悪影響を生んでしまいます。

だから今こそ、「事実に基づいたロジカルな考察」が必要です。

メディアはさかんに危機感を煽ってきますが、「ミ○ネ屋で言ってた」などと鵜呑みにするのも、またネットやLINEのデマに踊らされてトイレットペーパーを買いに走るのも、ただの思考停止であり愚の骨頂です。
先の震災、もっと前ならオイルショックから、私たちは何を学んだのでしょうか。

感情的に「ふざけるな!」「何やってんだ!」「どうしよう!?」となりそうなのをぐっと堪え、まずは事実をしっかりつかむ。

そして「これらの事実から何が言えるのか?」と自分なりに考え、「自分はどうするか」を自分で決める。

このブログを読まれている方々であれば、それは可能のはずです。



ちなみに我が家では来月京都への旅行を計画していますが、中止などは全く考えていません。観光客が減っているのなら、微力でも貢献したいと思っています。

...そして空いているのも好都合です。思いっきり楽しんできます!


プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパスで専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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