新年に「新年の抱負」について考える


思考トレーニング, 講師の公私

あけましておめでとうございます。
私も本日か仕事始め。今週は少しのんびりできますが、来週からはまた福岡に愛知に、と出張続きの日々が始まりますので、身体に気をつけて頑張ります。

さて、本日のテーマは「新年の抱負」について。
TwitterやFacebookのタイムラインでも、様々な方々の「新年の抱負」を目にしますが、これをテーマに思考のトレーニングに挑戦してください。

私たちがあまり疑問を持たず、新年の恒例行事のようにとらえているこの「新年の抱負」。英語でも"New Year Resolution"という表現があるように、ある意味万国共通ですね。

しかし、本当に「新年の抱負」って意味があるのでしょうか?
あるとしても、そこでポイントとなるのはなんでしょうか?

もちろん、新年の抱負を語る方々を批判する意図は全くありません。
あくまでも「思考トレーニング」として、「新年の抱負」に疑問を持ち、考えてみましょう。

いつものように、まずは自分の頭で考えてみてから「続きを読む」をクリック!

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では、私なりの考えを。

年明けに「今年の目標を決める」。さて、なぜ年明けなのでしょう。
それはもちろん12月から1月への切り替えが「わかりやすい節目」だからです。

「数え年」が一般的だった時代には元日が「全員の誕生日」でしたから、「一つ年齢を重ねる」という意味でも「わかりやすい節目」と言えます。

しかし、「これを頑張ろう」とか「これを達成しよう」という抱負や目標を「節目」に立てなければならない理由はどこにもありません。
日常的に、または自分の気づいたときに立てればいいはずです。

目標によっては「1年という区切り」が不適切なケースもあります。
3年くらいをかけてじっくり取り組むべきテーマもあれば、2ヶ月程度で早急に実現すべき目標もあるからです。

個人的には、3年程度じっくり時間を掛けて実現させる「中期的目標」を定め、マイルストーンを置いていきながら計画的に達成させるのが性に合っています。

もちろん、長期的な目標や夢を設定して、それに向けて明確な線表を引くのもいいでしょう。
ただ、特に今の時代は変化が激しいため、この「長期的スケジュール」が機能しなくなっているのも事実です。
また、夢に向かって一直線、の「特急型キャリア開発」より、途中下車もアリの「準急型キャリア開発」の方が楽しそう、というのもあります。

まあ、行き当たりばったりの「各停型キャリア開発」が向く人もいるのでしょうが(笑)

少し脱線しました。
また、節目は何も1月だけではありません。
学校や企業の多くは「4月」や「10月」も「年度替わり」の節目となります。

そう考えると、組織の目標管理制度で年度の目標設定を行っている場合は、年明けの目標設定は不要となります。
ただ、目標管理制度の範疇である「業績目標」「人材としての成長目標」以外のテーマについては、「新年の抱負」で明確にするのは良いでしょう。
たとえば「体重を5kg落とす」とか「200万貯金する」とかですね。

ここまでをまとめてみましょう。

「新年の抱負に意味があるのか」という問いに関しては、節目以外でも新たな目標を立てるべき場面があり、また年単位で抱負や目標を明確にするのが向くテーマと向かないテーマがあるため、ゼロとは言わないまでも大きな意味は無いというのが結論です。

次に「新年の抱負を立てるポイントは何か」にも答えておきます。

あまり意味が無い「新年の抱負」ですが、それでも年中行事として大切にしたいのなら、仕事やキャリアに直接的には関係ない個人的テーマにした方がいいでしょう。
また、目標は必ず「Measurable」、つまり測定可能な形にしておきましょう。
「いつまで」とか「どのくらい」が定量的に提示されていない目標は、かけ声倒れになりやすいですから。



さて、新年最初の思考トレーニング。皆さんの結論と思考の切り口はどのようなものでしょうか。

唯一の正解のないことを手を抜かずに考える。
そのためにも様々な「アタリマエ」に疑問を持つ。たとえば「新年の抱負」のような。

今までも意識してきたつもりですが、トシを重ねる度に少しずつこうした「哲学的思考」は劣化していきます。

ですからこれを私の「今年の抱負」にしたいと思います。(はぁ?)

あ、Measurableにしないといけませんね。
えーと、ムスメから「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われないようにします!(なんだそりゃ)

今年も宜しくおつきあいください。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパスで専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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