2015年10月アーカイブ

前回のエントリーで言及した「CEATEC JAPAN」や「IT Pro Expo」に参加し、そして様々な書籍・ネットの情報を読み解くにつれ、私の中でひとつの仮説が大きくなってきています。

それは...

「今の時代は、再び『プロダクト・アウト』型のビジネスやマーケティングが必要なのではないか?」

という仮説。

言い換えるなら、「ニーズ・オリエンテッドで発想するのではなく、シーズ・オリエンテッドで発想した方が良い」ということです。

「ハプティクス」という言葉をご存じでしょうか。

これはシステムの利用者に力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジー、および学問を指した言葉で、「触覚技術」とも訳されます。

身近な例としては、スマートフォンの画面でなんらかのボタンを押したとき、そこを振動させることで「押した」感触を持たせたり、ゲームで敵から攻撃されたときにコントローラー振動することで「撃たれた」感触を持たせるのが、ハプティクスです。

しかしこの技術、最近はもっと進歩しています。

「アクティブシニア」という言葉があります。

一般的には、自分なりの価値観をもち、定年退職後にも、趣味やさまざまな活動に意欲的な、元気なシニア層を指して、そう呼ばれています。
様々なメディアで「アクティブシニア層をつかめ」という記事が踊っているように、今後の有望市場として注目されています。

また、同様に「デジタルシニア」という言葉もあります。
こちらは、インターネットやパソコン、スマートフォンを使いこなしている高齢者を意味し、現在50代くらい(まさに私の世代)が、今後のデジタルマーケットで狙うべき層と言われています。

こうした、「今注目されている」あるいは「今後有望な」市場を表す言葉は、ちょっと前に話題になった「おひとりさま」なども含め、様々な呼称があります。

しかし、これらは所詮「他人が作った土俵」でしかありません。

どれだけの企業がそれに気づいているか...私はそれが心配です。

本日は、ビジネススキルとはちょっと別のお話。
Facebookで以下の記事がシェアされていました。

『「1850便、座席番号16Cのパパへ」 このメッセージがフェイスブックで7万件のLIKEを生んだ』

自閉症を持った3歳の娘と飛行機に乗ったお母さん。我が子がおとなしくしておいてくれるように、そして「どうか隣に座る乗客が優しい人、もしくは我慢強い人でありますように」と彼女は祈っていました。

しかし娘さんは隣に座ったビジネスマンの男性を「パパ」と呼び、遊んでくれるようにせがみます。お母さんは頭を抱えたことでしょう。

ところがその男性は一度取り出した書類をしまい、娘さんとフライトの間中遊んでくれたそうです。
お母さんはその男性に感謝し、Facebookに投稿したところ、一日で7万件の「いいね!」を記録したそうです。

なんとかっこいい男性でしょう。

私ももちろん「いいね!」を押しました。そして50年近く前のあるできごと、そのときの父親の姿を思い出していました。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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