前回、『弱虫ペダル』を題材に、リーダーシップについてお話ししました。
その中で、主人公のいる千葉総北高校の金城主将の、チームと戦略における各メンバーの「位置づけ」を明確にする、つまり「役割を与える」という特徴的なリーダーとしてのスタイルをご紹介しました。
主人公の小野田クンは、もともと自分に全く自信がありません。
友達はいないし、毎週秋葉原にひとりで出掛けるオタクです。
最近よく使われる言葉で言えば、とても『自己肯定感』の低い人材です。
しかしこんな彼も、鳴子や今泉という同じ一年生との関係から、そして金城や巻島、田所という上級生から与えられた役割によって、自分の自転車の才能に目覚め、そして自己肯定感を高め、レースで力を発揮できるようになります。
しかし、この『自己肯定感』とはそもそも何なのでしょうか?
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