2014年4月アーカイブ

前回、『弱虫ペダル』を題材に、リーダーシップについてお話ししました。

その中で、主人公のいる千葉総北高校の金城主将の、チームと戦略における各メンバーの「位置づけ」を明確にする、つまり「役割を与える」という特徴的なリーダーとしてのスタイルをご紹介しました。

主人公の小野田クンは、もともと自分に全く自信がありません。
友達はいないし、毎週秋葉原にひとりで出掛けるオタクです。

最近よく使われる言葉で言えば、とても『自己肯定感』の低い人材です。

しかしこんな彼も、鳴子や今泉という同じ一年生との関係から、そして金城や巻島、田所という上級生から与えられた役割によって、自分の自転車の才能に目覚め、そして自己肯定感を高め、レースで力を発揮できるようになります。



しかし、この『自己肯定感』とはそもそも何なのでしょうか?

今、とても「アツい」と評判の『弱虫ペダル』をご存じでしょうか?

少年チャンピオンに連載中のマンガなのですが、現在アニメとしても放映中であり、またアニメより前に舞台化もされています。
(ちなみに私は、贔屓にしていた俳優さんが出ているという理由で、舞台からこの作品にハマりました)

本作品、ヒトコトで言えば少年漫画の王道である、「仲間と力を合わせてトップを目指す」という、いわゆる「スポ根もの」なのですが、高校生の自転車ロードレースが題材になっています。
主人公の小野田は、ロードレースとは全く無縁の「ぼっちでコミュ障のアニメオタク」でしたが、ひょんなことから自転車乗りの才能(毎週千葉から、オタクの聖地である秋葉原まで往復90kmを自転車で通っていたのがその背景!)を認められ、自転車競技部に入部します。

自転車レースというと、個人競技というイメージがあるかもしれませんが、役割分担のある団体戦をメインで描いており、登場人物のキャラクターの面白さとチームワークが、緊迫感のあるレースシーンの中で「アツく」描かれているのが、評判になっている要因でしょう。

私も舞台を劇場で観て、それらに大いに笑い、そして泣かせてもらいました。

しかし単にこの作品にハマるだけでなく、客観的に眺めてみると、様々な示唆に富んだ作品であることもわかってきました。

そこで本日は、この『弱虫ペダル』に登場する各チームの「リーダー」に焦点を当て、ビジネスパーソンとしてのリーダーシップについて考えてみようと思います。

今回は自分にとって、実はかなり挑戦的なコンセプトのエントリーです。

なぜ挑戦的かと言えば、私が大っ嫌いなテレビの『ワイドショー』を、あえて擁護しようする試みだからです。

嫌いなものを褒める。
これ、意外と難しいです。

折しも、ワイドショーでは件のSTAP細胞の論文ねつ造のネタで持ちきりです。
また、32年間続いてきた『笑っていいとも!』が、先日ついに最終回を迎えましたが、個人的に「いいとも!」は「時事ネタのないワイドショー」だと考えており、やはり私の嫌いな番組でした(笑)

さて、そもそも私はなぜワイドショーが嫌いなのでしょうか。

あらためて考えると、以下の3点に集約されます。

1. 低俗な視点
 →「離婚か?」とか「割烹着が」とか、とにかくくだらない。

2. 論調の手のひら返し
 →持ち上げといて叩いたり、叩いといて持ち上げたりって恥ずかしくない?

3. イノベーションの姿勢が欠如
 →マンネリだし、出演者の違い以外に差別化のボイントは無いの?

では、これらの点について、自分で自分に反論してみましょう(笑)

前回の【独学編】の続きです。

前編では、スマホやMP3プレイヤーなども活用し、「できるだけお金をかけずに」そして「空き時間を使って」、「語彙を増やす」「聞き取る力を養う」ための、私なりの工夫をお話ししました。

しかし、勉強をひとりだけで続けるのは、やはり難しいものです。

どうしても怠け心や別の誘惑に負けそうになりますし、学んだことを実践し、試す場がないと、自分が成長しているかどうかがわからず、くじけてしまいそうになります。

もちろん、スマホアプリのクイズやTOEICテストなどで、ある程度成長を実感することはできます。
また、「昔より聞き取れるようになってきた」と感じることもできるでしょう。

しかし、勉強する目的である「英語でコミュニケーションを取ること」に対しては、やはり実際に英語で聞き、伝えるという双方向のコミュニケーションを実践しない限り、成長の度合いは実感できません。

だからこそ、英語(だけではありませんが)の勉強には、"仲間"が必要なのです。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパスで専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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