2013年3月アーカイブ

今回は前回の「説明の顧客には受益者と被害者が存在する」を、もう少しコンセプチュアルに掘り下げ、それによって『適切な情報リテラシーと思考のあり方』とそれを通した『判断の仕方』を明らかにしてみたいと思います。

さて、前回私はこう言いました。

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モノゴトには必ず二面性、正と負、プラスとマイナスの側面があります。

「万人が喜ぶ」も「百害あって一利無し」も、どちらもありえないのです。
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この基本的な事実を理解せず、あるいは見て見ぬ振りをして何かに賛成したり反対したりすることを『偏向』と呼びます。

では、具体例で考えてみましょう。

昨日は私の担当講座『ビジネスプロフェッショナルの説明力』の最終回でした。

最終回は大プレゼンテーション大会。
6つのグループに分かれ、与えられたテーマで15分ずつ発表します。
これまで学んだ「アタマとココロの両方で納得できる」説明ができるかどうか。
ロジカルかつ共感性の高いプレゼンの腕を競います。

彼らのアウトプットはとてもレベルの高いものでした。
もちろん課題はそれぞれあるものの、格段にスキルアップしていました。

その後投票で最優秀チームを決め、最後に私からクロージングの言葉を贈ります。

私が最後に話したのは、「説明の『顧客』は誰かを考えてください」ということでした。

仕事の忙しさに身内の不幸も重なり、ほぼ1ヶ月ぶりの更新となりました。

さて、人材開発(育成)の世界では、開発する対象、つまり能力を『ナレッジ/スキル/マインド』の3つに分けて考えることがあります。

ナレッジとは専門的/汎用的知識。
スキルには職種や業種に特化した専門的なものと、管理手法や思考・コミュニケーション力のような汎用的な技術が含まれます。
そしてマインドは意欲やチャレンジ精神など、いわゆる信条/心の持ち方と考えて良いでしょう。

これらを私たちはOJTやOff-JTを通して学び、習得していくわけですが、では、この3つの要素(の中の具体的な何か)の「習得が完了した」と言いたい時、私たちはどのような表現を使っているでしょうか。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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