2012年3月アーカイブ

「あの人は鋭い感性を持っている」

  と

「あの人は豊かな感性を持っている」

の違いはなんだと思いますか?

ほとんど似たような意味?
ではなぜ「鋭い」と「豊か」という形容詞を使い分けるのでしょう?

ということで、またもや言葉にこだわって考えてみましょう。

  『継続こそ力なり』

誰しも耳にしたことのある言葉です。
私みたいに「新入社員のころ、会社の朝礼で初めて聞いた」方もいらっしゃるかもしれません(笑)

しかし今さらながらこの言葉、何を意味しているのでしょう。

そう、一般的には「諦めずに辛抱強く続けていれば、いつか花開く」といった意味で使われます。

でも、それって本当なのでしょうか?

そして本当だとして、なぜ「続けていると花開く」のでしょうか?

言わずと知れた東日本大震災、そう昨年の3月11日。あなたはどこで何をしていましたか?
昨日のように鮮明に覚えている方もいらっしゃるでしょうし、思い出したくもない方もいらっしゃるでしょう。

先日twitterで『震災の記憶が風化しないように』という論点に対して、「忘れるわけがない」と言った人がいましたが、残念ながら記憶は少しずつ薄れて、そして時には無意識に書き換えられてしまうものです。

特に感情は。

これは震災に限りません。「なぜあの時あんなことがあんなに楽しかったのだろう?」などと後で首をひねった経験は誰しもあるはずです。
忘れたい恐怖感や怒りなどはなおさらのこと。

ある意味、時間はとても優しいのです。

しかし忘れてはならない事実、忘れるべきでない感情もあります。
たとえそれが辛い事実と感情であっても、です。

今週、某女子校の公開授業(ワークショップ)に参加してきました。
(そこ、「羨ましい」とか言わないように(笑))

この授業、私の慶應MCCのプログラムに参加していた先生が社会人や大学生を巻き込んで行っているもので、私としては今回が3回目の参加でした。

生徒は10数人、そして社会人は50人以上!(笑)

大学の授業やゼミではこうした取り組みはしばしば耳にしますが、高校では社会人の参加者数も含めて大変珍しい試みです。

今回は、この公開授業の参加レポートという形で、当日私が感じた/考えた『学習に関する気づき』を皆さんと共有したいと思います。

『抽象の梯子(はしご)』という言葉をご存じでしょうか。

これは米国の言語学者で後に上院議員も務めたサミュエル・I・ハヤカワの残した有名な概念です。

たとえば「レンガを積む」という言葉はとても具体的です。その作業そのもの、見たとおりの疑いようもない作業の名称です。

しかしその作業をしている人に「あなたは何をしているのですか?」と尋ねると、その人は「私は壁を作っています」と答えるかもしれません。

これもまた嘘は言っていません。「レンガを積む」との違いは、そこに『意味』が込められた点です。

これは具体的な作業が一段抽象化されたと言えます。
逆から見れば、「壁を作る」を具体化(ブレークダウン)すると「レンガを積む」があり、他にも「レンガを積む前にセメントを塗る」などがあるわけですね。

さて、では今一度レンガを積んでいる別の人にも「あなたは何をやっているのですか?」と聞くとします。そうしたらその人は「私は教会を建てています」と答えるかもしれません。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

2014年12月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

月別 アーカイブ

著書

Twitter