2011年10月 7日 3分間ラーニング, 講師の公私

カードゲームで戦略思考をトレーニングする

2週間ぶりのエントリー。
なのにゲームの話で恐縮です。

しかし私としてはなかなか気づきの多い体験でしたので、まあ少しお付き合いください。

『バトルスピリッツ』というカードゲームをご存じでしょうか。

大まかに言うと、赤・白・青・緑・黄・紫という6つの属性を持つ「スピリット(攻撃・防御用のメインカード)」、「マジック(様々な効果の魔法カード)」、「ネクサス(配置することで場全体に影響を与え続けるカード)」の3種類のカードを、手持ちのコア(プレイヤーのライフやカードのレベルなどのカウンター)の組み合わせを駆使して召喚・配置・攻撃を繰り返して相手のライフを破壊する、というゲームです。

こんな説明ではわかりにくいですよね(笑)

TVアニメとの連動商品なので、そちら(日曜朝7時)を見ていただければ一目瞭然なのですが、このゲームを私は最近始めました。

はい、いつものようにムスメに誘われたからです。

しかしこれがやってみると奥が深い。
ラッキーで相手に勝てることは決してない、非常に戦略性の高いゲームなのです。




さて、以前のエントリーでも述べたように、私は『戦略的』と言うためには3つの条件が揃っている必要があると考えています。

そしてこのバトルスピリッツ(他のカードゲームもそうでしょうが)、その条件を見事に満たしています。



3つの条件、ひとつ目は『合目的的』です。

短期的な問題・課題に目を奪われることなく、理念や長期的ビジョンという上位目的が明確になっているかどうか。

まあ対戦型のゲームですから「勝つ」という目的があるのは当たり前なのですが、このゲームは2通りの勝ち方があるのです。
ひとつは相手のライフをゼロにした時、そしてもうひとつは相手のカードが無くなった時。
最初にどういう勝ち方をするかを明確にしないと、具体的な戦略・戦術、はたまた使うカードを選ぶ(これを「デッキを組む」と言います)こともできません。

まさに「最初に目的を明確にすること」という戦略の条件を満たしています。



そして2つ目の条件が『計画的』。

行き当たりばったりや思いつきでなく、情報収集とその分析がしっかり行われているかどうかです。

ビジネス上の戦略では、3CやSWOTなど様々なフレームワークを駆使して内部/外部環境を分析しますが、このゲームも分析力が勝敗に大きく影響します。

自分の組んだデッキにどのようなカードがあり、どのような場面でどのような効果を発揮するかを把握していなければ、適切に使用することはできません。
これ、まさに内部分析、たとえばSWOTにおける強みと弱みの把握と同じです。

また、敵が今フィールドにどんなカードを配置しているのか、その特性は何かを把握し、そこから今後どのような攻撃を仕掛けてくるのかを予測する。
これまた外部環境における競合分析と重なります。

将棋などと同じように何手もの先を読む。シナリオプランニングにも通じます。



さらに最後、3つめの条件である『選択的』。

有限の経営資源を集中投下するために、やらないこと・諦めることが明確になっているか、です。

ある戦略を取れば、必ず何かを犠牲にします。たとえばあるマーケットにターゲットを絞れば、別のマーケットは諦めるしかありません。二兎を追う者一兎をも得ず、なのです。

このゲームも、なかなかシビアな選択を迫られます。
たとえば明確な「捨て駒」になってもらうスピリットを召喚したり、逆に重要なスピリットを守るために自らのライフを犠牲にしたりします。

そしてその選択の是非はあっという間に明らかになります。ゲームですから当然ですが。




さて、そろそろ私が本日このゲームを取り上げた理由がおわかりでしょう。

そう、タイトルで既に書いてしまっている(笑)のですが、このゲームはビジネスにおける戦略思考を鍛えるにはもってこいだと感じたのです。

実際にやってみると、戦略考える上での自分自身の『癖』も見えてきます。
ちなみに私はどうも「派手な攻撃」が好きなようで、そのせいでちょっと早計な判断をしてしまい後悔することが多いです(笑)
逆にムスメの方が沈着冷静、無理に攻撃せずに防御を重視し、相手の体力が落ちるのを待って罠にはめるという戦略を好むようです(なんということか・笑)。

そして何度がやっていると徐々に『戦略コンセプト』の立て方もわかってきますし、分析や選択のポイントも掴めてきます。

日常の仕事でも、無意識的に「次の出方を読む」ようにもなりそうです。

まあ、私もまだ始めたばかりですので偉そうなことは言えませんが、これを続けるのは決して無駄ではないと確信しています。

あなたもお子さんとやってみませんか?





私はムスメに負け越していますが...(泣)


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