2011年5月アーカイブ

今週は研修続きでなかなかハードな日々でした。
さらに体調不良(風邪の末期症状の咳)が加わって、かなり疲れてます。

とはいえ今夜も丸の内での公開講座がありますので、もう一踏ん張りです。
決して手は抜きませんのでご安心を。(って誰に言ってるんだ?)

しかし多少愚痴っぽくなってしまいましたが、仕事が忙しいのは本当に有り難いことです。
今後ともよろしくお願いします。



...と「もう終わり?」という書き方をしてしまいましたが、本日はその今週の研修で考えたことについてお話しさせていただきます。

それは某社でのファシリテーション研修でした。

今月からスタートした私の新しい講座に『ビジネスプロフェッショナルの説明力』があります。

私たちは様々な場面で他者に「説明する」ことが求められますが、これがなかなか上手くいかないことで悩んでいる方も多いでしょう。
そこで説明上手になるためのスキルを学んでもらおう、というのがこの講座の趣旨です。
ポイントは「アタマとココロの両方で納得してもらう」ことで、論理的、つまり筋の通った理屈で説明する手法と、共感的、つまり相手の感情に訴えて説明する手法を学んでもらいます。

さて、講座の初回はそのどちらでもありません。
「説明の本題に入る前に、いかにして耳を傾けてもらう環境を作るか」をテーマにしました。

どんなに良い説明の内容と伝え方であったとしても、その前の自己紹介や雑談で反感を持たれてしまっては、相手は本題に耳を傾けてくれないからです。

そこで私がお話ししたのは、対人心理学の理論とその応用でした。

アッシュの印象形成実験から見える初頭効果の利用や、ニューカムのABXモデルを使った相手との距離の縮め方、そして感情伝達におけるノンバーバル情報の重要性を支えるメラビアンの法則...

皆さんなかなか熱心に、そして興味深く聞いていただきました。

そして、いや、「しかし」と言うべきかもしれませんが、私は講座の最後にこんな話をしました。

このブログでも度々語っていますが、私は元々ハードロック/ヘヴィメタルが好きで音楽を聞き始め、自分でもギターを弾き、バンド活動をやっていました。

残念ながら今はタマに自宅で弾くだけですが(笑)

ところで、楽器をやっていた方ならお分かりの通り、演奏中のトラブルは日常茶飯事です。

たとえば弦が切れる。

その時どうするか?

スタジオでの練習やリハーサルであれば、「ゴメンゴメン、弦切れたわ」と言って演奏を止めることも可能です。

しかしこれがライヴ本番であれば?

今更ながら構造主義について勉強しています。

実は前回のエントリーも、そのプロセスの中で考えたものです。

恩師である高橋潤二郎先生や妹尾堅一郎先生が、「哲学をちゃんとやってないヤツはダメだ」とおっしゃっていた意味が最近になってようやくわかりました。(両先生、鈍い教え子で申し訳ありません)

哲学は全ての学問の祖であり、世の中のすべてのモノゴトを言葉によって説明しようとする試みは、人間にだけ許された知的遊戯とも言えます。

特に「考える」ということに関しては私の専門領域でもありますから、遅ればせながら様々な書籍を通して「思考力(およびその応用としての問題解決や戦略立案など)に役立つ知見」を、本当に楽しく吸収しています。(まさに知的遊戯)

その勉強の中でも膝を打つ機会が多かったのがニーチェの哲学、そして構造主義でした。
いずれニーチェや構造主義全体についてもここで語ってみたいと思いますが、本日はその構造主義で外せない人物、ジャック・ラカンについて学ぶ課程でふと考えたことについてお話ししてみようと思います。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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