2010年9月アーカイブ

私は通勤時にいつもiPodで音楽を聴いているのですが、本日はブルックナーの交響曲4番、通称『ロマンティック』を、セルジウ・チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いていました。

ブルックナーとこの曲についての解説はここでは割愛しますが、このチェリビダッケという指揮者、とにかく「テンポが遅くて一曲が長くなる」ことで有名です。

例を挙げると、ラヴェルの『ボレロ』は15分程度の演奏時間が一般的ですが、この指揮者では18分超。
たかが3分と思われるかも知れませんのでもうひとつ。
ブルックナーの最高傑作とも言われる交響曲第8番は通常約80分ですが、チェリビダッケでは105分という演奏があります。その差なんと25分!
シューマンの交響曲第4番が全楽章演奏できる長さです(笑)

さて、本日の通勤BGMだったブルックナー4番も、ご多分に漏れず「遅いテンポ」の演奏ですが、聴きながら私はこう感じていました

「8番もそうだけどこの遅さがブルックナーには合う。逆にチャイコフスキー4番には合わないよなあ」

しかしその後こうも考えてみました。

「でもなんでそう感じるんだろう?」

本日、日本科学未来館で開催中の「ドラえもんの科学みらい展」に同僚3人と行ってきました。

「なぜ大のオトナが4人でドラえもん?」と思われるかもしれません。
しかしこのような企画は、我々のような企業の人材育成に関わる人間にとって、講義やコメントのネタとして、そして科学技術に関わる様々な企業の人材ニーズを考えるためにも、「見ておかなくてはならない」ものなのです。

とはいえ、もちろん「童心に帰って楽しみたい」という気持ちも大きいわけですが(笑)

さて、ドラえもんに出てきた様々な『ひみつのどうぐ』が、現在の科学でどこまで実現しているかを見せてくれるこの「ドラえもんの科学みらい展」。

思っていた以上に刺激的だったのです。

昨日、ちょっとした繋がりで某コンサルティング会社の勉強会のお手伝いをすることになり、約1時間の『ワールドカフェ』を開催しました。

ワールドカフェとは、乱暴な定義をすると「メンバーを変えながら対話をする」話し合いの手法のことです。

私なりにそのポイントは、

■「主張→説得→決定」ではなく、「対話→理解→共有」を目指すこと。
■肩書きと経験にとらわれず、また一般論でなく自分自身の考えを述べること。
■言いたいことを言うだけでなく、人の意見にも耳を傾け、意見と意見の関係性から気づきを誘発させること。

だと考えていますが、このワールドカフェ、最近流行とも言えるほど、様々な企業や自治体などが「長期ビジョンの方向性検討」や「組織内のコミュニケーションのインフラ」として活用を始めています。
大規模なカンファレンスにおいて、講演やパネルディカッションにワールドカフェが組み込まれることも増えてきました。

では、なぜワールドカフェはここまで「流行って」いるのでしょうか?

以前、研修をオブザーブしていた慶應MCCのスタッフから、「ネガティブな指導が多いのが気になる」とフィードバックをもらったことがあります。

「これが理想の姿です。それに近づくためにこうしましょう」と『目標提示→課題の明確化→具体的テクニックやツールの紹介』を行うのを“ポジティブな指導”だとすると、私の場合は「これがダメな典型例です。なぜこれがダメかというとこういうことで、だからこういうことはやってはいけません」というダメ出しが多い“ネガティブな指導”をする傾向があるとのことでした。

ちょっとショック(笑)

多少自己弁護(笑)させていただくと、私がその時ポジティブな指導をしていなかったわけではありません。
また、個人/グループ演習に対してコメントする際に「こんなのダメ」と揚げ足取りをしていたわけでもありません。
以前から参加者の意見やアウトプットに対しては、一度受けとめた後に「でもこう考えるともっといいのでは?」と指導するよう心がけていますのでご安心を。(って誰に言っているんでしょう?(笑))

ただ、「気になる」くらいネガティブな指導が多かったのでしょうし、そういう印象を与えることで参加者から反感を買い、結果的に大事なメッセージを受け取ってもらえないとしたら、それはもったいないことです。

ですから私も反省し、その後は努めてポジティブな指導をするようにしています。

しかしながら、最近あるきっかけからもう一度このポジティブな指導とネガティブな指導について考えるようになりました。



「本当にポジティブな指導の方が『正しい』のだろうか?」

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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