2010年5月アーカイブ

昨夜我が娘(高一)となかなか興味深い対話を行いました。

それは娘がクラスメートに対して抱いた疑問が出発点だったのですが、私自身も教育に携わる人間として考えさせられる内容だったので、このブログを通して皆さんとも共有したいと考えました。

娘の話はこの一言で始まりました。

「なんで女子ってああなんだろう。あーあ、男子になりたい」

論理思考の講師として娘には小さい頃から「常識や人の話を疑え。自分の頭で考えろ」と言ってきたこともあり、こうした疑問を持つことには大賛成で(とは言いながら少々指導が過ぎたようにも感じています(笑))、ただの独り言とも思えなかったので口を挟みました。

「どんなところが理解できないの?」

「君はこの問題の本質がわかっていない」

「本質的にはさ、○○が我々の課題だと思うんだよね」

しばしば目に(耳に)する言葉です。

しかしながら、「ところで『本質』って何ですかね?」と聞かれて答えられる人がどれだけいるでしょうか。

『本質』を辞書で引くと、「物事の本来の性質や姿。それなしにはその物が存在し得ない性質・要素(大辞林 第二版より)」と記載されていますが、少しわかりにくいですね(笑)

なので、ここでは別のアプローチで考えてみましょう。



さて、『本質』の反対語は何でしょうか?

我々はどうしても他人の話に振り回されてしまいます。

それは身近な人であったり、マスコミであったり、はたまたネット上のクチコミであったり。

「自分の意見をちゃんと持っていればそんなことはない」と言う人もいますが、あらゆる分野について専門家と同等の知識を持つことが不可能な以上、「自分より詳しい人」の意見に自分の意見が左右されてしまうのは、多かれ少なかれ誰でも経験しているはずです。

また、我々には感情がありますから、どうしてもそこに訴える「こんな酷いことが許されて良いのでしょうか」といった意見には同調してしまいがちてす。

最近の普天間問題や口蹄疫についても、「他人の意見に振り回される」ことで、より問題解決をややこしくしているとも言えるでしょう。

マスコミの偏向報道が問題になり、ネットを通じて様々な意見に触れる機会が多くなった今だからこそ、「他人の発言を吟味できる力」が今求められています。

その「他人の発言を吟味できる力」の基礎となるのが、『詭弁を見抜く力』です。

鳩山首相の沖縄訪問と実質的な県外移設の断念。

ここ何日かの話題の中心は、この普天間問題です。
twitterでも現役ジャーナリスト、即席評論家が入り交じって、様々な自説を展開しています。

そうするとどうしても発生するのが・・・口論。

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「抑止力が必要なんて子供でも知ってるw」

「沖縄の米軍が本当に抑止力になると思ってるのか、おめでたいなww」

「アブナイ国が近くにいくつもあるだろう。これだからブサヨはwww」

「却って米軍基地がそれらの国の標的になる、つまり抑止力というよりその正反対の戦争リスクということも理解できんのか。これだからネトウヨはwwww」
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・・・twitterがなんとなく『ミニ2ちゃんねる』化してやれやれです。
(これでもかなり大人しめに翻訳してます。本当はもっと罵詈雑言がいっぱい)

さて、こうした口論(議論なんてとても呼べないのでこの表現を使います)の当事者たちの最大の問題点は、「とらえ方が一面的」なことでしょう。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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