2009年12月アーカイブ

メリークリスマス!

とお約束の挨拶で始めさせていただきましたが、これが本年ラストのエントリーとなります。

皆さんにとって今年はどういう年でしたか?

少しだけ光が見えてきたとはいえ、デフレも止まるところを知りません。
政権交代も流行語大賞を取るほどの重大ニュースでしたが、内閣支持率の急落を見ても、国民にとってまだプラスにはなっていないようです。

社会人教育の業界もご多分に漏れずなかなか厳しい状況ですが、私個人としては2冊目の著書の上梓やコンテンツの拡充など、なかなか充実していた1年だったように思います。



まあ反省点も多々あるわけですが(笑)



そんな私の今年のトピックのひとつが、『初めて学生さん対象に講義を行った』ことです。

「日本人は過去十分に成長したせいで疲れているのではないか」

 エリック・シュミット(グーグルCEO)

日経ビジネスのインタビュー記事からの引用ですが、なるほどなあ、と思いました。
そして彼はこう続けています。

「日本へのアドバイスはただ1つ。経済成長はイノベーションから生まれると言うことだ」

うん、これも頷ける。

立ち止まらずにイノベーションを追求していかなければ、誰かが必ず追い越していくし、先を走っていたライバルの背中はどんどん遠ざかっていきます。

これは企業にも当てはまるし、国家にも当てはまるでしょう。

その論理はわかる。しかし、本当にその論理はこれからもずっと正しいのでしょうか?

「競争優位」とは?


3分間ラーニング

「競争優位」とは、一般的に「或る業界において、他社が簡単に真似することができない、あるいは真似しようとしないような方法や戦略を実行する能力」と定義されています。

そしてこの競争優位の有る無しを測定するツールとして使われるのが、オハイオ州立大学のジェイ・B・バーニー教授が提唱した“VRIO”というフレームワーク。

ポーターの5フォーシズと同様に、組織のコアコンピタンスを分析する視点を提供するフレームワークと言って良いでしょう。

V=Value(価値)
→自社の経営資源は顧客や社会に価値を提供できているか?
R=Rareness(希少性)
→ありふれていない自社ならでは経営資源はあるか?
I=Inimitability(模倣困難性)
→自社の経営資源は他社が真似できないものか?
O=Organization(組織)
→今後もV,R,Iが実現できる組織になっているか?

(解説はわかりやすく言い換えてあります)

「見える化」。
皆さんもよくご存じの言葉です。

トヨタ生産方式におけるカンバンやアンドンはその代表でしょうし、ファシリテーション・グラフィックによる議論の「見える化」も、最近ようやく広がってきました。

稟議システムなどの組織内ワークフローも、ITを活用した「見える化」がコンセプトですし、実に様々な分野で、この「見える化」が進展しています。

今や『業務の生産性向上の最重要キーワード』と言っても過言ではないでしょう。

しかし、業務の「見える化」の重要性が認知されていながら、その真逆の「見えなくなる化」が進行中、と言ったら皆さんはどう思われますか?

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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