「朱を動かすには赤くなれ!」
リーダーたるもの、朱を動かすためならば、青の美しさを懇々と説くよりも、いったん、赤くなってしまおう。変革は、その方が早道だ。
田嶋 雅美(たじま・まさみ) 経営コンサルタント。
(日経BPOnlineより)
この名言の出所である「朱に交われば赤くなる」とは、「交流する相手によって人は善人にも悪人にもなる」という意味の諺で、元は中国の故事成語「近朱者赤、近墨者黒(朱に近づけば赤くなり、墨に近づけば黒くなる)」から来ていますが、今ではどちらかというと「悪い友達とは付き合うなよ」のようなネガティブな意味で使われることが多いようです。
私が研修やセミナーで「思考とコミュニケーションの悪い癖は組織の悪しき習慣に染まるからだ」と伝える時も、この言葉をたまに使います。
このブログでも『思考停止を生む環境とは』というタイトルでお話ししましたね。
さて、この田嶋さんの言葉で重要なのは、「赤くなる」ではなく「赤くなれ」という部分。
つまり「いつの間にか染まってしまう」のではなく、「意識的に色を変えろ」と言っているわけですね。
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