2008年4月アーカイブ


  社長というのは職位ではなく職種なんです。
  
   原田泳幸 (日本マクドナルド 会長兼社長)


この言葉、原田さんは前職のアップルコンピューター社長時代から言われていますが、皆さんはこれを聞いて(読んで)何を考えましたか?

原田さんはこう続けています。

「社長という職種を持っている人と、マーケティングの一担当という職種の人、販売の一担当の人、それぞれの職種を持った人がフラットなコミュニケーションでダイナミックに仕事をする、「誰もが誰に対して発信してもいい、価値を感じないことは無視してもいい」ぐらいやると、みんな働くと思います」(日経BPonleneから引用)

つまり、ひとつの組織で働く人間は、『職種』としては元々フラットな関係にある。だからこそ様々な職種の特性を活かしたコラボレーションが可能かつ必要であり、またその方が仕事へのモチベーションも上がる。ということでしょう。

しかしながら、これができていない組織と個人が大半。

『職位』に縛られ、上に対してモノが言えない部下。
『職位』に縛られ、高圧的に言うことをきかせようとする上司。

これでは、フラットなコミュニケーションもダイナミックな仕事も生まれてきません。


しかし、そもそもこの『職位』や『職種』とはなんなのでしょうか。


「馬食い家内が象サイズになった」

これは日本漢字能力検定協会が15日に発表した、パソコンや携帯電話での漢字変換ミスを集めたコンテストで、「年間変漢賞」に選ばれた作品(?)です。

「うまくいかない画像サイズになった」と入力したかったものが、冒頭のように誤変換されてしまったわけですね。

他の上位入選作にも、「講習会の出欠を確認してください」→「口臭か胃の出血を確認してください」や、「何かと胡散臭(うさんくさ)い時がある」→「何か父さん臭い時がある」、「今日居ないもんね。ゴメン~!」→「胸囲ないもんね。ゴメン~!」など、ニヤリとさせてくれるものがたくさんあります。

まあ、メールを受け取った相手としては笑って済ませられないものもありますが、もっと笑えない誤変換ネタもニュースになりました。

横浜の中学校で、3月末に配布した1年生の通知表に「計算力を向上させ魔性(ましょう)」等のミスがあったというものです。

こうなると、もはや個人の注意力不足という問題だけでなく、組織としてのチェックの仕組みも課題となってくるでしょう。


さて、この誤変換。

上記のような『ミス』だけでなく、実は『意図的な誤変換』も存在するのをご存じですか?

先週は2つの新入社員研修で、新たな門出を迎えた方々とご一緒させていただきました。

毎年恒例の新入社員タイプの命名では、今年は『カーリング型』とのこと。
バブル期以来の売り手市場ということで、「氷の上を滑るようにスムーズに、苦労せずに就職を決めた」ということと、苦労していないからこそ「今後も会社がブラシで丁寧に氷を磨くように、良い環境を作ってあげないといけない」、ということからの命名のようです。

私は新入社員研修では、1973年入社のパンダ型(おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変)から、昨年のデイトレーダー型(損得勘定で動き、早期転職も予想される)まで、いくつかの新入社員タイプを説明します。
そうして「タイプの異なる様々な先輩・上司・仕事の関係者と、うまくコミュニケーションすることの重要性」とともに、「偉そうにしている上司や先輩も、元は新入社員なので臆する必要はない」こともお話ししています。

まあそもそも、ステレオタイプなこうした分類が、すべての新入社員に当てはまるはずもないのですが(笑)

さて、講師として新入社員の方々とお話ししていると、みなさんそれぞれに夢や希望、そして不安を持っているのが手に取るようにわかります。
これは入社年度に関係なく、新しい世界に飛び込むのだから当然のこと。
願わくば、仕事に忙殺されて夢や希望を忘れてしまうことの無いよう、そして不安は少しずつ払拭しながらも、自分のレベルアップのために常に新しい不安を見つけるようにしていただきたいものです(不安無くして課題は見つかりませんから)。

さて、そうした「会社組織で仕事をすることの不安」のひとつに、『組織の歯車になってしまうこと』が挙げられます。
これは特に大企業のような大きな組織に入る方々に顕著です。
実際、ベンチャー企業に入社を決めた人は、「組織の歯車になりたくなかったから」を理由として挙げる方も多いようです。

しかし私は思うのです。

「歯車になることが、そんなにマズいことなのですか?」

“日常に学習を埋め込む”とは言っても、別によくある効果的・効率的な勉強法の話をしたいわけではありませんので、ご安心ください(笑)

さて、前回のエントリーと同様にTVネタで恐縮ですが、私が毎週楽しみにしている番組の一つに、フジテレビで日曜朝7時から放送されている、『ボクらの時代』があります。

この番組は、毎回芸能・スポーツ・音楽・学術など様々なジャンルで活躍する方を3人揃え、進行役などもつけずに自由なトークで進行していきます。

前々回(3/23)は、タレントの関根勤氏、女優・声優の戸田恵子氏、そしてミュージシャンのKREVA氏という、一見脈絡のない、しかし興味深い組み合わせでした。

番組は大方の予想通り、関根勤氏を中心に進んでいったわけですが、私は関根氏がお笑いという移り変わりの激しいジャンルの中で、なぜトップランナーでいられるか、その一端を垣間見たような気がしました。

大げさでなく、「この人は日常に学習が埋め込まれている」と感じたのです。


プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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