2008年3月14日 3分間ラーニング

“個性”の定義

先日テレビを観ていたら、ニート問題を取り上げていました。
その中でインタビューされていた、ニートの若者がこう言いました。

「働かないというのは、もはや僕の個性ですね」

・・・
・・・・・・個性?

ニートという言葉が流行り始めた数年前、やはりテレビで取り上げられ、その後ネットでも話題になった、「働いたら負けかなと思っている」発言ほどではありませんが、私はこの「働かないのは僕の個性」発言に、大きな違和感を感じたのです。


辞書を引くと、“個性”とは
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個人・個物を他の人・物から区別しうるような、固有の特性。
  (三省堂提供「大辞林 第二版」より)
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と定義されていますから、彼のこの発言は別に(国語的には)間違ってはいません。

では、私の感じた違和感の元は何だったのでしょう?





「ひとりひとりの個性を大切にしましょう」

というのはよく言われることですが、人がそれぞれ違っているのは当たり前です。

その当たり前の事実を、わざわざ「大切に」と訴えるということは、“個性”にも『大切にすべき良い個性』と『捨ててしまうべき悪い個性』があることが見えてきます。

「ひとりひとりの個性を大切に」という言葉は、実は「ひとりひとりの『良い』個性を大切に」というのが正しい表現なのです。

『良い』が省略されているのは、『良い個性=個性』という暗黙の一般論があるからですね。

では、何をもって『良い/悪い』を分けるのか。
私は、それは『他者にとって役に立つかどうか』が判断基準であろうと考えます。
自分だけに役立つという個性も否定しませんが、それではただの自己満足。「ひとりひとりの個性を大切に」と第三者に訴えるのであれば、そこには「あなたや他の人にそれが役立つ(かも)」という論拠が必要となりますので。

つまり“個性”とは、国語的な厳密な定義(広義の“個性”)とは別に、『他者に役立つ、人とは異なる特性』という一般論としての定義(狭義の“個性”)があるのです。


要は“個性”とは“差別化ポイント”に他ならないわけです。


こう考えると、私の違和感の元がはっきりしてきます。


ここからようやくビジネススキルの講師モードで(笑)


さて、『個性=差別化ポイント』であるなら、あなたが活かすべき、そしてさらに伸ばすべき個性はどれでしょうか。


あなたが人(同僚/ライバル/前任者など)と違うところは?

その中で他者(上司/顧客/社会など)に役立つものは?

それはどうやったら活かせる? 伸ばせる?


これを考えてみてください。

差別化ポイント(広義の“個性”)を明確にし、その活用法を考えるということは、オリジナルの“得意技”を開発するということです。

また、差別化ポイントの伸ばし方を考えるということは、自身のバージョンアッププランを立案するということなのです。


さあ、あなたの“狭義の個性”を見つけましょう。

それは必ずありますし、それこそがあなた自身というブランドの資産なのです。

上手に使い、そして増やしましょう。


間違っても、「働かないこと」などという、『捨ててしまうべき誰の役にも立たない個性』を選択しないように(笑)

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